人気ブログランキング |

【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2008年 05月 06日 ( 1 )

e0033570_21243455.jpg先日の『少年ケニヤ』に続いて、今度は同時期の1984年3月11日に公開された『風の谷のナウシカ』を再見しました。
『ケニヤ』は東映邦画系、『ナウシカ』は東映洋画系(東急系)での上映でしたので、新宿や渋谷などでは同じ建物の上と下で上映していた、なんてこともありました。新宿東映で『ケニヤ』を観た後、地下の新宿東映パラスで『ナウシカ』を観た、というアニメファンの方も少なくなかったんじゃないかな、と思います(逆でも良いですが)。配給会社の枠に関係なく、みんな一箇所で上映しちゃうというシネコンのスタイルしか知らない人には「?」な話題かも知れませんけれども。

で、東映洋画系(東急系)というと、今まで掛かっていた作品が『宇宙戦艦ヤマト』に始まり、『銀河鉄道999』『地球へ…』『1000年女王』『わが青春のアルカディア』などの作品群でしたから、それらに比べると『ナウシカ』は明らかに毛色が違います。
何と言うのでしょうか、陳腐な表現ですけれどキャラクターで魅せるというよりも、ドラマで魅せるタイプの作品、ということになるんでしょうか。宮崎駿監督の前作『ルパン三世/カリオストロの城』ともまた別種の作品で、今思えば「新しい時代の到来」という感を強く抱きます。
もっとも当時はそこまで意識しておらず、従来とは違っているという表層に若干の違和感を持っておりました。手放しで「良かったー!」とも言えず、さりとてつまらないわけでは決してないというアンビバレンツな気持ちを抱いていたのです。
「宮崎駿」が一大ブランドと化した今では、もはやこの『ナウシカ』も古いタイプの作品になってしまっていますが、萌芽は見てとれます。

初見の際の感想メモを読むと「涙が出るほどジーンときたし、お尻までジーンときてしまった」と書いてあるのですが、今回もクライマックスは泣けてきましたね。暴走する王蟲の大群の前に、すっくと降り立つナウシカ。しかしその暴走は止まらず、彼女の姿は大きく跳ね飛ばされ宙に舞い・・・と書いているだけで、また涙腺が緩んできそうです。
e0033570_21245100.jpg
お尻までジーンときたというのは、この作品、2時間弱の長さしかないのですが、2時間半か3時間ぐらいあるんじゃないかと感じたからですね。といってもダラダラと長ったらしく感じたということではなく、それだけ充実感があったということですが。それに『ナウシカ』に先立って併映の『名探偵ホームズ』を見ているわけで、これが50分くらいあったからトータルでは3時間クラスの大長編を観たことにはなりますが。

ちなみにこの作品を「スタジオジブリ第1回作品」とするのは間違い。この作品製作時、まだジブリは誕生していませんでした。
後にこの作品の制作を担ったトップクラフトを母体にし、ジブリが立ち上がったのですが、その最初の作品は『天空の城ラピュタ』です。
by odin2099 | 2008-05-06 21:31 |  映画感想<カ行> | Trackback(9) | Comments(10)
ブログトップ