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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2008年 09月 10日 ( 1 )

薬によって深く眠らされ、決して目覚めるこのない裸の美少女。その彼女と、「安心出来るお客さま」である老人が、一晩添い寝をするという秘密の宿。
ルールは、決して彼女に「たちの悪いいたずらをしないこと」「起そうとしないこと」。一夜明ければ彼女たちは、自分が誰と一夜を共にしたのか、決して知ることはないのだ。
知人の紹介で宿を訪れた江口老人は、確実に自分に老いが迫っていることは自覚しつつも、他の老人たちとは違い、自分はまだ男として枯れてはいないという矜持があったのだが、一晩少女と過ごすうち、過去の様々な想いが去来するのだった。
最初は一度きりのつもりだったのだが、二度三度と宿を訪ねるようになり、その都度違う少女をあてがわれる江口老人。そして彼が五度目に訪れた夜に・・・。

e0033570_22254762.jpg今年、ドイツ製の映画版を観た時から興味を持っていた原作小説をやっと読了。
主人公を理解したり共感するには、まだまだ自分には時間が必要だということははっきりとしたが、何となく結末が釈然としないというか、中途半端に感じられてしまった。
これならば、原作からはだいぶ逸脱しているものの、映画版の結末の方が受け入れやすい
またこのデカダンな雰囲気を表現する舞台としては、日本ではない方が良いのかも。

今回読んだのは、最近発売されたプチグラパブリッシングの<少女の文学>というシリーズの一冊。
多部未華子のフォトが何点も挿まれ、これがこのシリーズの売りなのだろうと思うのだが、その内容はやや微妙。
当然、彼女の裸身など望むべくもないのだが、せめて着衣は和服にすべきではないだろうか。
彼女に和装が似合うかどうかは別問題だが、この作品の内容からすると、洋装よりは和装、と思えるのだが・・・。
by odin2099 | 2008-09-10 22:27 | | Trackback | Comments(0)
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