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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2008年 10月 06日 ( 1 )

『催眠』嵯峨敏也、『千里眼』岬美由紀に続く第三のカウンセラー、一ノ瀬恵梨香が活躍する松岡圭祐のベストセラー小説『蒼い瞳とニュアージュ<完全版>』をWOWOWがドラマ化した作品。

この『<完全版>』というのが曲者なんですよねぇ。
松岡圭祐作品の場合、単行本から文庫化される際に加筆訂正は当たり前。版元が変わったりすれば、それはどんどんエスカレートしていく。
中には殆ど改稿されてしまったり、もしくは全く別の物語になってしまっていることもしばしば。題名だけ同じで別のストーリーだったり、或いは題名もストーリーも全く別のものになってしまったりと、刊行順に追いかけて行かないと収拾が付かない有様。
『催眠』シリーズも『千里眼』シリーズも途中までは読み続けていたけれども、丁度この『蒼い瞳とニュアージュ』の<オリジナル版>が出た頃から、遠ざかってしまっておりました。
なので、この作品もどんなお話かは知りません。そして<完全版>でどう変わっているのかも。

e0033570_2245469.jpgドラマは、歌舞伎町のキャバクラで立て篭もり事件が発生したところから始まります。事件そのものは犯人の自殺で幕を閉じるのですが、PTSD(外傷後ストレス障害)予防のため、人質となったキャバクラ嬢たちは警察に保護されることになり、そこに現れたのが臨床心理士・一ノ瀬恵梨香。ど派手なファッションで周囲からは煙たがられますが、その能力は抜群。立ち会った警察庁特別捜査支援室の宇崎は、その彼女の能力に感服します。
その頃、警察庁には爆弾テロを予告するビデオ映像が届いていました。警察が駆けつけたときには既に犯人は自殺しており、ビデオが残されていたのです。そしてその背景にあるのは、謎の青酸カリばら撒き事件。実は立て篭もり犯もこの男も、同じ青酸カリを服毒して自殺していたのです。
捜査は難航し、打つ手のない警察陣。そこで宇崎は、一ノ瀬恵梨香の協力を得ようとするのですが・・・。

TVドラマということもあるでしょうし、元々の原作がそういうお話だったからなのかも知れませんが、それほどの大仕掛けはありません。犯人とその動機も今一つ伝わってきていない部分もありましたが、それでも面白かったですね。
そして原作を読んだ人がどう感じるのかはわかりませんが、このドラマを見る限りでは主演の深田恭子は適役だと思います。
派手なファッションも、他を圧倒する行動力や奇抜な発想も、彼女なら納得してしまいます。結構胸元の大きく開いた服を着たりもしてるのですが、本人に媚を売ろうという姿勢が見られないせいもあって、下品にはなっていません。これで品がなかったら、ドラマは一気に低俗化してしまったでしょうけれども。
キャリアであっても低姿勢、恵梨香とコンビを組む宇崎を演じた萩原聖人、現場を仕切っている石橋凌、キーパーソンとなる麻生祐未、脇を締める寺田農らも何れも好演です。
まぁ、難を言えば宇崎の上司を演じた佐藤江梨子でしょうか。ちょっと狙いすぎかなぁ・・・。

原作はシリーズ化されていますし、『千里眼』シリーズともドッキング。
次は「ドラマW」の枠ではなく、劇場映画化なんかを望みたいですねー。そのまんま深田恭子の主演で。
by odin2099 | 2008-10-06 22:47 | テレビ | Trackback(1) | Comments(4)
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