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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2008年 10月 11日 ( 1 )

今年の春にWOWOWの”ドラマW”枠で、『扉は閉ざされたまま』と『君の望む死に方』、二夜連続で石持浅海原作のドラマが放送されました。
これはその一本目。
実はWOWOWでドラマ化されるというので気になって原作を買ったのですが、そのままになっていたものをようやっと読了。ということで、エアチェックしたまんま寝かせていたものも引っ張り出してきて、ようやく鑑賞と相成った次第です。

e0033570_21292725.jpg主演は黒木メイサと中村俊介。同窓会に集まったメンバーは和田聰宏、田丸麻紀、国分佐智子、柏原収史らが演じています。
脚本は深沢正樹、監督・村本天志。

サークル仲間ではなく、大学のゼミ仲間。舞台も成城にある洋館を改装したペンションではなく、郊外の別荘。それに各人たちの関係(特に伏見と優佳)などを含めて原作とは違う部分が幾つかありますが、お話の骨格は原作通りです。
しかし随分とわかりやすいドラマになってしまってますね

1時間半足らずという持ち時間の中で消化するには、しかも映像で見せなければいけないという制約の中では、ディスカッションだけで引っ張るのは難しかったのかも知れませんが、伏見は終始おどおどしっ放しで、これでは優佳でなくても不審に思うのではないでしょうか。
また、伏見が新山を殺害するに至る動機が原作より補強されているのは兎も角として、その心情を自ら滔々と披露してしまうのはシナリオとしては”逃げ”の姿勢に感じられます。
それにそのラストシーンも、原作を読んでいる身からすると蛇足だなと思えました。これでは「扉は閉ざされたまま」とは言えないのではないでしょうか。
TVドラマ化の際に改変するのであれば、きちんとポリシーを持って取り組んで欲しいのですが、何となく安易にまとめてしまった感が強く、非常に残念です。

原作を読んで浮かんだイメージより、中村俊介演じる伏見は随分と二枚目だなぁと思いましたが、ガッカリさせられたのは碓氷優佳を演じた黒木メイサ
元々原作とはかなり違ったキャラクターになっていることもあるのですが、全くといって良いほど魅力を感じませんでした。
若手の有望株として注目されているらしい彼女の、女優としての実績は良く知らないのですが、殊この役に関しては他にもっと適役の女優さんがいたんじゃないでしょうかねぇ。これまた残念に思います。
さて、もう一本の方はどういう作品になっているのでしょうか。
by odin2099 | 2008-10-11 12:22 | テレビ | Trackback(2) | Comments(2)
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