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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2008年 10月 24日 ( 1 )

1920年代の半ば、東京市のとある下宿館。そこに住む郷田三郎は、退屈な日々に倦んでいた。
「こんな世の中に生き永らえるよりは、いっそ死んでしまった方がまし」と考える彼だったが、ある日偶然に押入れから屋根裏へ出ることが出来ることに気付く。
屋根裏を徘徊し、他人の生活を覗き見ることに楽しみを見出すようになった郷田はふと、無防備に寝ている住人の口に毒薬を垂らせば、誰にも知られることなく死に至らしめる、密室での完全犯罪が可能なのではないかとの思いに取り付かれるようになるのだが・・・。

e0033570_2252533.jpg江戸川乱歩の短編小説を映画化したもので、過去にも何度か映像化されているのだそうです。
データを見ると製作は1992年となっていますが、実際に映画館で上映されたのは1994年になってからのことで、しかも映倫の指示でカットされてしまった<R指定版>での公開になってしまいました。
しかしながらその後、削除されたシーンを復元した<インターナショナル・バージョン>も公開され、どちらもビデオでリリース、自分もそれぞれビデオで一度ずつ観ています。
今回は<完全版>と銘打たれたDVDを購入しての再鑑賞なのですが、これは<インターナショナル・バージョン>と同じものでした。どうせならばDVDの特性を活かし、両ヴァージョンを見比べることが出来れば良かったのですが。

主演は三上博史。
他に宮崎ますみ、加賀恵子、六平直政、清水ひとみ、鈴木奈緒、寺田農、堀内正美らが出演しています。
この物語にはお馴染みのシリーズ・キャラクターである明智小五郎が出てきますので、三上博史は明智役かと思いきやタイトルロールの”屋根裏の散歩者”の方で、明智小五郎を演じているのは何と嶋田久作です。
原作小説を読んでいないので何とも言えませんが、これはかなり意外性のあるキャスティングではないでしょうか。

<R指定版>より長くなったとはいえ、上映時間は77分。物語も淡々と進んでいきます。
「鬼才・実相寺昭雄が、江戸川乱歩の耽美世界を完全映像化」と表現される作品ですが、興味深くは思えるものの、”江戸川乱歩”も”実相寺昭雄”も、自分にはあまり合わない世界のよう。
といって決して嫌いな訳ではないので、非常に口惜しい思いに囚われています。
by odin2099 | 2008-10-24 23:00 |  映画感想<ヤ行> | Trackback(1) | Comments(0)
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