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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2009年 05月 23日 ( 2 )

<クラッシャージョウ>や<ダーティペア>でスペースオペラに挑戦した高千穂遥が、今度は北欧神話の世界を舞台に作り上げたヒロイック・ファンタジーの快作。
といっても北欧神話の単純な引き写しではなく、あくまで作品世界に奥行きを与えるためのスパイス程度の扱いで、力と力、筋肉と筋肉とのぶつかり合いで語られる物語は作者オリジナルのものだ。
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記憶を失い流離う超戦士、というと何やら豹頭人身のとある人物を連想してしまうが、ヒロイックファンタジーを準備していた栗本薫がこの作品と出会い、自身の予定していたキャラクターの弱さを痛感して改めて生み出したのが<グイン・サーガ>だというのは有名な話なので、まんざら無関係という訳ではない。

神々の王オーディンに選ばれ、グングニールの神槍を手にし、”美獣”と呼ばれるハリィデールは決して「グインの原型」などという卑小な存在ではない。
その一方で、おそらくこの作品がなければ<グイン・サーガ>は誕生していなかったか、或いは随分と趣の異なった作品になっていた可能性も高い。
ヒロイックファンタジーの愛好者や高千穂遥のファンに留まらず、<グイン・サーガ>のファンを自認する人も一度は目を通しておいた方が良い一編。
by odin2099 | 2009-05-23 23:33 | | Trackback | Comments(0)
相次ぐ『復活篇』の情報公開に、「宇宙戦艦ヤマト」がマイブームになりつつあります。
このまま12月の公開まで盛り上がって欲しいなぁ。

で、今度はパート1の劇場版を再見。
前回は最初に公開された<スターシャ死亡篇>(を復刻したもの。オリジナルフィルムはもう存在してないという噂も)を観たんですが、今回は最初のTV放映以降、再公開やビデオ発売などで今や最もポピュラーになってるんじゃないかと思える<スターシャ生存篇>。

e0033570_126439.jpg厳密に言うと今回観たのは、それの<再改訂版>になります。
<改訂版>をベースにサウンド面をパワーアップさせたもので、オリジナル版の音声はモノラルなんですけど、こちらはステレオサウンド。というか、ステレオっぽく聴こえるようにした擬似ステレオということになるんだと思います。
SE(効果音)はダビングし直したりはしてないみたいですし、再アフレコなんかは当然やってないのですが、BGMは一部を差し替え。
「交響組曲」やら『さらば宇宙戦艦ヤマト』以降の作品用に作られた、ステレオ録音された曲になってますので、そこら辺はステレオで聴こえてきます。

「ヤマト」のビデオが初めて発売されたのは確か『完結編』公開前後だったかと思いますが、VHSとβのビデオテープは東映ビデオから発売され、LDはコロムビアレコードからの発売で、どちらもモノラル音源でした。ところが同時にビクターからもVHSテープと、それにVHDが発売され、そちら用に作られたのがこのステレオ版だったようです。
VHD、懐かしいという人もいるでしょうが、何それ?な人の方がもう大多数でしょうかね。
自分はこのビクター版の内容は知らず(同じ内容だと思っていたので)、後にバンダイから発売されたLD-BOXでステレオ版の存在を知り、それで色々と調べているうちにビクター版の存在に行き着いた次第。過渡期には色々なことがありますね。

ということでこのステレオ版、オリジナルを知っている人ほど違和感を覚えるものになっています。
七色星団の決戦の後の宇宙葬のシーンに流れるのが、オリジナル版ではなく「交響組曲」版のスキャットなことぐらいは許せるんじゃないかと思いますが、ガミラス本星での戦いの後、茫然自失となるデスラーの描写に、『新たなる旅立ち』の際に作られた「ヤマト瞑想」のメロディーが流れてくるに至っては引っ繰り返ってしまうのではないでしょうか。
その反面で、初めて「ヤマト」に触れる人、ファン歴の浅い人には、音響面の充実したこの<再改訂版>、悪くないんじゃないかな、と思います。
by odin2099 | 2009-05-23 01:26 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(2)
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