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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2009年 05月 31日 ( 2 )

e0033570_1785956.jpgカークやスポック、マッコィらオリジナル・クルーたちの若き日を描いた劇場版11作目。
<007>では『カジノ・ロワイヤル』で過去作の柵をバッサリと絶ち、新たに「エピソード1」を作ることでシリーズを復活・再生させたが、今度は<スター・トレック>でもそれと同じことをやろうというワケ。
まかり間違えば、これまでのシリーズのファンを失うことにもなりかねない危険な賭けなのだけれども、とりあえずは成功。長く続くシリーズを活性化させるためには有効的な手段だということが、今回もまた証明された。

エリック・バナやベン・クロス、ブルース・グリーンウッド、ウィノナ・ライダーらが敵役や脇役に回り、メインキャストが若手ばかりというのはシリーズ化を睨んでのことだろうけれども、個人的には新キャストの誰一人、オリジナルクルーに見えなかった。その中にあって、オリジナル・キャストのレナード・ニモイが未来世界でのスポックを演じ、画面を引き締めてくれているのが嬉しい。
一方、そのことで過去作に捉われることなく純粋に新しいSF冒険物として楽しめたし、これまで<スター・トレック>なんか観たことないという人でもOK。2時間強はちと長すぎなので、もうちょい刈り込んでくれても良かったなぁとは思うけど。

e0033570_179178.jpgその反面、熱心な旧作ファンにとっては設定やデザインが違ったり、後に展開される(過去作で描かれた)ストーリーとの矛盾点などが気になるんじゃないかと思われたのだが、比較的好意的に受け止められてる由。もしかすると中途半端に知識がある人が一番楽しめないのかも知れない。
もっとも今回のエピソードもタイムトラベル絡みなので、それによって生じたパラレルワールドの一つだと考えれば、それほど目くじら立てるほどのものではないと思うのだが(というのが、既にシリーズ門外漢の考え方かも知れないが)。

ともあれ、新たなエンタープライズの出航に乾杯!
ラストシーンでめでたくカークの指揮の下、エンタープライズは冒険行に旅立って行くが、その姿に「宇宙、それは最後のフロンティア」とナレーションが被り、アレクサンダー・クーリッジが手掛けたオリジナルTVシリーズのテーマ曲が流れるエンドクレジットは感動モノ。
そういえば『007/カジノ・ロワイヤル』でも、ラストで名実共に007となったジェームズ・ボンドの姿に被さるように<ジェームズ・ボンドのテーマ>が流れ、それがエンドクレジットになるのだったっけ。e0033570_1957335.jpg
by odin2099 | 2009-05-31 17:09 |  映画感想<サ行> | Trackback(42) | Comments(6)
――といいながらも、初登場となる黒太子スカールの出番は僅か、些か題名に偽りあり、の感がある「陰謀篇」その1。

e0033570_8262554.jpgそのスカールに代わって主役を張る(?)のが、これまた初登場となるアルド・ナリス。モンゴールとの戦いで怪我を負い、行方不明と伝えられていた第三王位継承者にしてクリスタル公であるナリスが、今巻より本編に大きく関わっていくことになる。
グインやイシュト、リンダにレムスといったこれまでのメインキャラたちの出番は減ったが、その分モンゴールのヴラド大公をはじめ、ミアイル公子やパロ駐留部隊の面々、パロ側ではナリス一派といえる聖騎士候ルナンやリギア、リーナス伯爵にヴァレリウス、そしてアルゴス滞在中の勇猛ベック公等々の新顔が活躍する。
舞台も辺境の地を離れ文明圏へ。物語の雰囲気も一気に変わり、第二幕が幕を開けたのだな、と感じさせる。

実際自分が<グイン・サーガ>を面白く感じたのは、この「陰謀篇」に入ってから。
随分と長いことナリスが好きになれなかったのだけれども、結果的には作品中で(グインを除けば)一番興味惹かれるキャラクターになっていた。

・・・しかし本書を読んでいる時に、作者である栗本薫の訃報を聞いた。
本編126巻を越えて未だ終幕には程遠い一大サーガが、これで決して大団円を迎えることがなくなったと思うとやり切れない想いだ。

「物語は本来、永遠に続かなければならぬ」とは栗本薫の名言だが、それは物語を未完のままにしておくという意味では決してなかったはずなのだが・・・。
by odin2099 | 2009-05-31 08:27 | | Trackback | Comments(0)
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