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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2009年 07月 02日 ( 1 )

『エイリアン』に対する『エイリアン2』のような、一つの転回点になった作品。
関東地方と関西地方を縦横無尽に移動する冒険活劇で、ひょっとするとシリーズ最高傑作かも?などと秘かに思っていたりもする。

e0033570_6253881.jpg前作の復活『ゴジラ』はヒットしたとはいうものの、続編製作には5年ものインターバルが。
やはり「ゴジラ」を取り巻く環境はそう甘いもんじゃなく、簡単にシリーズ再開とは行かなかったようだが、お話はそのラストシーン直後、せいぜい数時間後ぐらいから始まる。
シリーズには珍しく、地に足の着いたというか、現実世界と地続きのリアルな世界観が特徴だった前作をそのまま引き継いではいるのだが、しかし今回は随分と大ウソを盛り込み、良い意味で弾けた内容に。
遺伝子工学など先端技術を追う一方で、これまでのシリーズにはなかった超能力などというものが前面に出てきているバランス感覚。このあたり、付いて行けない観客もいただろうけれど、閉塞感に押しつぶされるような愚を犯さなかったのは高評価。

勢いだけで突っ走ってる印象も無きにしも非ずで、ビオランテの設定や扱いに関して納得行かない面があったり、キャラクター造型に疑問符が幾つもついたりはするものの、場面転換の妙、編集の巧みさ、それに役者陣の好演(特に峰岸徹!助演男優賞モノだ)で一気に見せてしまう。弛れる場面が殆どないというのは、これは奇跡に近い。
沢口靖子が5年の間に、如何に演技力が向上したのかを確かめるのもオツなもの。

そして音楽の すぎやまこういち も良い。
当時は結構叩かれていたと記憶しているが、個人的に音楽家としては伊福部昭よりも すぎやまこういち の方が好きだということもあるのだが、伊福部メロディーをピンポイントで効果的に使うのは、時代の空気とマッチしたやり方だったと思う。
次回作以降、伊福部昭が音楽担当として現場復帰しているが、嬉しい反面、どうしても古臭さを感じてしまったのも事実だから。
でも「怪獣大戦争マーチ」は違うだろ、あそこは「怪獣総進撃マーチ」じゃないのか。

そういえばこの作品でちょこっちょこっと映る女優さん。スーパーXIIのオペレーターという役どころで、名前もないような小さな役だけど時折キラリと光る存在感。特撮ファンは見逃しませんでしたねー。
それが一般の映画ファンにも飛び火して、今じゃ日本を代表する女優の一人に。
そう、もちろん鈴木京香のことですよ。
by odin2099 | 2009-07-02 06:26 |  映画感想<カ行> | Trackback(2) | Comments(8)
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