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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2011年 11月 03日 ( 1 )

e0033570_22232125.jpgアメリカ映画には『ライトスタッフ』とか『アポロ13』とか宇宙を舞台にした実録モノがありますが、有人宇宙飛行がまだ夢のまた夢といった感じの我が国はフィクションで勝負をせざるを得ないのかなあ、なんて考えていたもんです。
ところが、ここに格好の素材が現れましたね。
小惑星探査機<はやぶさ>の奇跡のミッションの映画化。
プロジェクトの経過そのものを追っても、プロジェクトに携わった人間たちに的を絞っても、色々な描き方が出来そうです。
というワケで他にも幾つか企画が上がっているようですが、こういうのはやはり早い者勝ち?

物語は、ひょんなことからプロジェクトに参加することになった一人の女性を中心に展開して行きます。
このヒロインは、プロジェクトに参加している複数の女性をミックスしたという架空の人物ですが、そのせいか色々な所に顔を出すという、やや不自然な行動が見られます。
また、演じている竹内結子がキャラクターを作り込み過ぎて、周囲の人物のトーンから浮き上がっているという弊害もありますが、専門用語をスラスラと話すなどなかなか好感のもてる部分もありました。

e0033570_22234549.jpg一番懸念していたのが、主人公を目立たせるという作劇上、重大な決断を門外漢の主人公が下してしまったり、トラブル発生時に解決策を提案してしまったり、というような明らかに事実と異なる不自然な脚色を行ってしまっていはしないか、ということだったのですが、その辺りは多くの実在の人物をモデルにしたキャラクターたちが巧みに配置され、集団劇としてのまとまりがあるものになっていて一安心。
西田敏行だけでなく、佐野史郎、高嶋政宏、鶴見辰吾、山本耕史らが、それぞれのプロフェッショナルに見える存在感を示してくれているおかげでもあるのですが。

以前にも書いたことがあったように思いますけれど、一つのことに打ち込む人々を描いたドラマ、ワーカホリック的な連中の集団劇に非常に惹かれる傾向があるだけに、この作品も大いに気に入りました。
上映前には渡辺謙主演の『はやぶさ/遥かなる帰還』の予告編が流れましたが、そちらではどんなアプローチを試み、どれだけの違いを見せてくれるのか楽しみです。
by odin2099 | 2011-11-03 22:27 |  映画感想<ハ行> | Trackback(24) | Comments(0)
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