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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2012年 02月 27日 ( 1 )

昨年10月にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた記念公演の模様を収録したBlu-ray、DVD、CDのセットを購入したのですが、ようやっと見る時間が取れました。
この時の模様は海外にも生中継され、日本でも劇場で公開されたりしています。両方を見た人の話ですと、これは劇場公開版とは違う再編集版とのことです。

それにしても圧倒されました。
TVなどで劇場中継を見たり、ライヴ映像のビデオ・DVDなどを見てもあまり興奮したという経験はないのですが、この作品は出来が違います。舞台上の豪華なセットなど、むしろ劇場用映画として撮られたジョエル・シューマッカー監督版『オペラ座の怪人』を凌駕するかも知れません。
しかも劇場映画と違って一つのシーンに何テイクも費やしているわけではなく、編集は入っているにしても基本は生、ライヴなのだから驚きですね。

e0033570_197214.jpg映像特典としてメイキング・フィルムが収められていますが、これを見るとスタッフの苦労が窺えます。
通常の公演では出演者は40数名程度だそうですが、この公演では140名規模に膨れ上がり、更にオーケストラを合わせると出演者は200名以上になるのだとか。衣装がまず足りないのだそうです。
また演劇用ではなくコンサート用に作られている劇場ならではの苦労として、幕を釣ることが出来なかったり、舞台袖に役者さんが出入りするスペースが確保できなかったり、などということもあったようです。

そういえば通常オーケストラ・ピットは舞台の下にありますが、この公演ではステージの、というよりセットの上に配置されていましたね。画面の上部に時折指揮者の姿が映っています。
また、これは会場が大きいからということもあるのでしょうが、舞台正面に巨大なスクリーンが設置されているのも、舞台装置に制限のある劇場ならではの工夫なのでしょう。

カーテンコールでは初代のロンドン公演キャストをはじめ、歴代キャストの面々がステージ上に。
中でも注目は、初演でクリスティーヌを演じたサラ・ブライトマン(アンドリュー・ロイド=ウェバーの元妻でもあります)が登場し、歴代ファントム役者を従えて歌声を披露することでしょう。
これ見るためだけでも金を払っても惜しくない、という熱狂的なファンも少なくないのでしょうね。

それにしても、もう25年というよりまだ25年というくらい既に古典として評価されている(古いという意味ではなく)感のあるこの作品ですが、おそらく今後も50年、100年と残っていくだろうなという、そんな予感を抱かせてくれたライヴ映像でした。

しかしこのDVD&Blu-ray、日本語字幕が浅利慶太版と工藤索太郎&渡部潮美版の2種類あるんですね。ややこしいことを・・・。
by odin2099 | 2012-02-27 06:00 | 演劇 | Trackback(2) | Comments(2)
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