人気ブログランキング |

【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2012年 12月 03日 ( 1 )

e0033570_20424933.jpg世界中のテロ組織に潜入している諜報部員たちの機密データが盗まれた。追跡中のボンドは、Mの命によって発砲したパートナーのイヴの誤射によって乗っていた列車の屋根から鉄橋の下へと転落、死亡したものと判断される。政府の圧力により、一連の事件の責任を取って辞任を迫られるM。そんなMの元へ「自分の罪を思い出せ」という謎のメッセージが届けられ、MI-6本部も何者かによって爆破される。
一方、九死に一生を得ていたボンドは本部へ出頭、テストを受けて再び任務へと復帰する。だが実はボンドはまだ現場復帰出来る状態ではなく、Mは危険な賭けに出たのだ。やがてボンドは手掛かりを得、遂に黒幕が元イギリス諜報部員でMに復讐心を抱くシルヴァであることを突き止め、彼を拘束することに成功する。
だがそれは、二重三重に張り巡らされたシルヴァの狡猾な罠だったのだ・・・!

シリーズ23作目、6代目ダニエル・クレイグ登板から3作目となる新作を鑑賞。シリーズ生誕50周年の記念作品でもあります。
ダニエルがボンドを襲名してからどうも毎回「007」を見たなあという気分にはならなかったのですが、今回は久しぶりに「007」かも?!という気分にさせてもらいました。
アストン・マーチンDB5登場から流れる「ジェームズ・ボンドのテーマ」(そういや今回は音楽担当がデヴィッド・アーノルドじゃなくてトーマス・ニューマンに交代してます)とか、Mだ、Qだ、マネーペニーだ、とお馴染みのキャラクターの名前が揃ってくると、作品世界がグッと近づいてきた気がしますね。”Bond, James Bond.”の名乗りもあったし、あとはこれでオープニングのガンバレルが復活してくれれば・・・何故か今はエンドロールの頭に入ってますからね。これがあるとないとでは大違い。
もっともダニエルのルックスは、未だに「007」らしさを感じさせてくれないのですが・・・。

しかし今回の作品、「シリーズ最高傑作!」と騒がれてるようですが、そこまで凄い作品かなあ???
プレタイトル・シークエンスだけでかなり力が入っているのはわかりますし、今まで掘り下げられなかったボンドとMの関係に焦点を当てたりと斬新な切り口なのは認めますが、ボンドガールというかボンドアクトレス、それに敵方の造形にはそれほど見るべき点がないように思えました。イーサン・ハントの相手もそうなんですが、今は魅力的な悪役を作り難いのかも知れませんね。大なり小なり”裏切り者”が相手なのがお約束になってきているようで、もうひと工夫ほしいところではあります。

e0033570_2043692.jpgところで今回、シリーズで初めて作られた<日本語吹替版>で見てきました。
「007」はTVで楽しんだ、というオールドファンも少なくないでしょうから、これは案外受け入れられる試みかも知れません。ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は藤真秀、M(ジュディ・デンチ)は谷育子、キンケイド(アルバート・フィニー)が稲垣隆史、シルヴァ(ハビエル・バルデム)内田直哉、イヴ(ナオミ・ハリス)杉本ゆう、そしてギャレス・マロリー(レイフ・ファインズ)が原康義・・・と、タレント吹替とは無縁の実力派が揃ってますし。

しかし面白いのはボンド役。というのは『カジノ・ロワイヤル』『慰めの報酬』のDVD版でボンドを吹き替えたのは小杉十郎太だったんですよね。そして「日曜洋画劇場」で『カジノ・ロワイヤル』や『ライラの冒険/黄金の羅針盤』をTV放送する際にダニエル・クレイグを吹き替えたのが藤真秀だったので、いわば”代役”から正式な出演者に昇格した形です。まあ個人的にも小杉十郎太より藤真秀の方がシックリくるので歓迎ではあるのですが、何となく釈然としない思いもあったりしてちょいとばかり複雑な心境です。

【ぼやき】
前2作のボンドは若造扱いされ、未熟未熟と言われてましたけど、今回はベテランというよりもロートル扱いされてましたね。スパイの寿命、短いなあ。
by odin2099 | 2012-12-03 20:46 |  映画感想<タ行> | Trackback(52) | Comments(12)
ブログトップ