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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2013年 02月 17日 ( 1 )

両眼摘出の危機にある少年は、特効薬の認可を待つために世界初の「コールドスリープ」技術により5年間の眠りについた。未来医学探求センターで彼を見守る務めを担っている日比野涼子だったが、その目覚めの時が近づくにつれ少年の立場が非常に不安定なことを危惧していた。やがて彼女は彼を守るために密かな戦いを決意する――。

e0033570_18565836.jpg『ナイチンゲールの沈黙』で初登場し、『医学のたまご』で再登場した佐々木アツシ。しかし時間軸に照らし合わせると実はアツシの年齢が5歳合わない・・・ということで、その辻褄合わせのために急遽書かれたのだそう。
強制的に5年間の眠りに就かせたため、肉体年齢と精神年齢が乖離しているというちょっと苦しい展開で、しかも医学モノというより多分にSF寄りなのはちょっと引っ掛かる。しかしお馴染みのキャラクターが多数登場するという点でも、ファンならば必読と呼べる一篇。

東城大関係では高階病院長をはじめ田口公平と如月翔子が重要な役回りで登場。「コールドスリープ」法を成立させる提言を行い、涼子にとって仮想敵でもあり指針ともなるのが曾根崎伸一郎。更に少女時代の涼子に強烈なインパクトを与えた医務官はおそらく渡海征司郎だろうし、涼子がスーパーですれ違うのは曾根崎薫と山咲みどりで間違いなかろう。斯様に作品を読めば読むほどその世界にドップリとはまるのが<海堂ワールド>で、今回もまんまと著者の手練手管の罠に・・・。
by odin2099 | 2013-02-17 19:00 | | Trackback(4) | Comments(0)
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