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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2014年 09月 28日 ( 1 )

e0033570_19071366.jpg1945年の原爆投下による大量虐殺の反省から原子力を封印し、更に銃器が完全に撤廃され異なる歴史を刻んでいる世界。それから時は流れて西暦2024年、だがこの世界からも犯罪がなくなった訳ではなかった。根絶やしにされた筈の銃を手にした男に対し、日本刀を持って立ち向かう警官たちだったが犠牲者が続出。しかしそこに現れた4人の美少女戦士たちが見事に男を倒し、去って行く。残された男の身体は怪しく発光し、忽然と姿を消した…。
一方核兵器も原発もあり放射能によって汚染された「もう一つの世界」の住人であるカルト教団のメンバーたちは、二つの世界を繋ぐワームホールを通ってこの核のない世界へ核を持ち込み、別世界の自分を殺して入れ替わり、支配しようと目論んでいた。彼女たちはそのインベーダーたちと戦うために特殊な訓練を受けたソルジャーだったのだ。
4人はアイドルグループに偽装してインベーダーの本拠地へと潜入するが、そこで驚きの事実を知ることになる…!


花井瑠美、武田梨奈、清野菜名、加弥乃の4人がほぼノースタントで大活躍するSFアクション映画。
出演は他に小山田将、三田真央、ハヤテ、浪岡一喜、紗倉まな、岡田浩暉、金子昇ら。
脚本が小林弘利、監督が金子修介とくればつまらない筈はないと思ったのだが……。


もう4人の可愛い女の子たちが頑張って、もの凄いアクションを魅せてくれてればそれだけで十分!と最初は思っていたのだけど、脚本が『星空のむこうの国』や『グリーン・レクイエム』の小林弘利だし、監督は『1999年の夏休み』や<平成ガメラ>三部作の金子修介だし…とハードルを上げてしまったのがいけなかったのか…。


とにかく物凄く勿体ない映画!


脚本はお世辞にも練られているとは言えないが(いや、これは脚本以前のプロットの問題かもしれない)、ラストに至るまで一応は見せてはくれるし、もちろん武田梨奈だけじゃなく4人ともアクションのキレは流石!の一語。しかしながら肝心のその動きが観ている側にどうにも伝わってこない。
これは予算が云々とかスケジュールがどーのということではなく、センスの問題だろう。

ならば4人の女の子たちの素の部分が可愛く撮れてるかというと、これもノー! 
金子監督ならもっと女の子をフォトジェニックに撮るだろうという期待も裏切られる。
露出度の高い衣装を着せたり、入浴シーンを用意したってダメなのだ。


また4人のキャラ設定にも難があり、端的に言ってそれぞれの個性が活かされていないのだ。
戦い方では差をつけようと苦労したようだが、それがカメラに上手く掬い取られていないのであれば、せめて外見上で大きな差をつけるべきだった。着ているコスチュームの色を変えるとかデザインを変えるとか、あるいは髪型を変えるのも良い。
舞台挨拶で監督から「女性の戦隊モノを狙っていた」というような発言もあったが(『女子ーズ』が引き合いに出されていたが)、個々人が確立されず、ただ4人揃って1ユニットとして認識されるだけでは戦隊モノとしても失格だろう。


結局は最大のセールスポイントであるところのガールズアクションが、一方で最大のウィークポイントになっている。
アクション演出に長けた監督なら、女の子の魅せ方にこだわりがある監督なら、きっとこうはならなかったろうと思う。もしこれが坂本浩一監督だったら…との思いは尽きない。

それでも皆の頑張りは素直に評価したいし、「悦っちゃんの遺伝子を探せ」の心意気や良し。
「次」へと繋げるためにも、もっともっと多くの人に見てもらいたい。


【ひとりごと】
ワンポイントの紗倉まなちゃんはなんで起用されたの?
これまた勿体ない使い方。


by odin2099 | 2014-09-28 19:11 |  映画感想<サ行> | Trackback(4) | Comments(2)
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