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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2016年 01月 17日 ( 1 )

e0033570_17522352.jpg妻に先立たれ、戦争に行った二人の息子も重傷を負い、満足に絵筆をとることもままならず、失意のルノワールの元に、亡き夫人の頼みで絵のモデルになりに来たという若く美しい娘デデが現れる。
彼女によって創作の意欲を掻き立てられたルノワールは彼女をモデルに絵筆を握りしめ、怪我の療養のために帰郷した次男ジャンもまた彼女に強く惹かれるようになる。
やがてジャンとデデは愛し合うようにになり、女優や歌手が夢と語るデデは、映画に興味を持ち始めたジャンに「一緒に映画を作ろう」と話すのだった。
だが一人前線を離れたジャンは、戦地の戦友たちに対する後ろめたさもあり、怪我が癒えると再び戦場へと志願する。それを知ったデデは飛び出し、デデを喪ったルノワールも筆をとることをやめてしまう。
父にも自分にもデデが必要だと悟ったジャンは、彼女の行方を探し求める。

印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワールの晩年と、その息子で後に世界的な映画監督となるジャン・ルノワールの若き日を、二人のミューズとなった”デデ”ことアンドレ(カトリーヌ・エスラン)を交えて描いた作品。
原作のジャック・ルノワールは曽孫とのこと。

宣伝文句では「自ら生涯最高傑作と位置づけた〈浴女たち〉誕生秘話」が中心と受け取れるが、特にこの作品に特化した内容ではなく、また父よりも息子ジャン寄りの構成なので、そういう映画だと思って観ていると戸惑うのではないかと思う。
また予備知識なしで観ていたので、ルノワール家に出入りしている人物(ルノワールの息子たちと使用人、それにモデルのデデ)の関係がわかりづらいので物語に入り込みにくい。結末も何か中途半端な印象を受ける。

ただデデを演じたクリスタ・テレは、少女のあどけなさと成熟した大人の女性の魅力の両方を振りまき出色。
勿論”裸婦”画のモデルだけあって美しいヌードを披露している場面も多く、彼女の為だけでも一見の価値ありと言えよう。


by odin2099 | 2016-01-17 17:53 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
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