【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2018年 04月 16日 ( 2 )

空から落ちて来た少女ならぬ鉄巨人と、孤独な少年ホーガースとの友情物語。

e0033570_21505444.jpg彼を取り巻くのは生活に疲れたシングルマザーの母親アニーと、風変わりな芸術家の青年ディーン、それに誇大妄想の気がある政府の捜査官ケント。
実は宇宙から送り込まれた侵略兵器だったアイアン・ジャイアントだが、ギリギリのところでホーガースとの友情故に踏みとどまり、自らを犠牲にして皆を救うというのはベタながら涙を誘う展開。

初登場シーンから悪役然としたケントは、彼なりの危機感・正義感を持って任務を遂行してるのだろう。
時折コメディリリーフの役割を負わされ、憎めない悪役なのか? 
最後に改心してホーガースとアイアン・ジャイアントの味方になるのかなと思いきや、最後の最後までクズだった、というのも潔い。

e0033570_21510501.jpgサングラスに髭、しかも顔色の悪い不健康そうなディーンは、ちょっと見た目は典型的な「嫌なヤツ」だが、途中でなかなか頼れる男だということが明らかになり、どうやら最後にはディーンと良い仲になったらしいアニーは、いわばヲタクの理想のヒロイン像だろう。
若くてチャーミングな未亡人、という設定のヒロインも珍しいかと思うが。

そしてレトロチックでシンプルながら、時に恐ろしく、時に愛嬌を感じさせるアイアン・ジャイアントのデザインも秀逸。
その健気な最期には胸をうたれるが、ラストシーンでは復活が示唆されているのも、甘すぎると批判する向きもあろうが、希望を感じさせて良い。何度でも見たくなる、他人に勧めたくなる一本だ、

今回見たのはオリジナル劇場版に、カットされた2シーンを復元した<シグネチャー・エディション>。
ランニングタイムは2~3分しか違わないが、ブラッド・バード監督こだわりのシーンだったということなので、こちらがディレクターズカットの決定版ということになるのだろう。
日本でも劇場公開が予定されながら直前で上映中止になったのは解せなかったが、Blu-rayソフトは予定通り発売され、手軽に愉しめるようになったのはメデタシメデタシ。



[PR]
by odin2099 | 2018-04-16 21:56 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
美しいニュージーランド、もとい”中つ国”の風景から始まる第二部。
必要最小限の「これまでのあらすじ」に、初見のお客さん(どのくらいいたんだろう?)はおそらくチンプンカンプンだろうけれど、”超”有名作が原作で第一部も大ヒットしたのだから「わかるヤツだけ付いて来い」という強気の姿勢だったのだろうか。それとも単に尺の問題? 
それともそれとも監督は自分がどっぷりと作品世界に嵌っているので、そもそもそんなお客さんの存在に思い至らなかった、という可能性も?

e0033570_19510615.jpgともあれここで取り上げられたのは、前作のラストシーンではなく、モリアでのバルログとの戦い。
ここでガンダルフは裂け目に落ちて死んだかのように見え、フロドやアラゴルン、ガラドリエルたちもそのように考えているのだが、流用シーンにプラスした新たなるシーンではガンダルフの生存を思わせる描写があり、実際に灰色から白の魔法使いとして中盤から復活してくる。

前作ラストで旅の仲間が離散してしまったので、本作ではパラレル展開。
フロド&サム、アラゴルン&レゴラス&ギムリ、ピピン&メリーの3組に分かれ、フロド&サムにはゴラムが同行、それにボロミアの弟ファラミアが絡み、アラゴルンたちにはガンダルフが合流。更にローハン国のセオデン、エオメル、エオウィンらとの関係が生まれる。ピピンとメリーはエントの”木の髭”と親しくなるなどメイン格のキャラクターが大きく増えるが、例え短い出番であってもキャラクターが埋没することがないのはお見事。

アラゴルンが不死身超人すぎる嫌いはあるものの、物語を大きく展開させ、スケールをアップさせたという点では高評価。
「水戸黄門」「聖火ランナー」「スケボー」…って当時はネット上でも盛り上がっていた?けれど、最近の人たちには何のことかわからんじゃろうな。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3203671/
https://odin2099.exblog.jp/6357634/
https://odin2099.exblog.jp/19333659/
https://odin2099.exblog.jp/23144911/



[PR]
by odin2099 | 2018-04-16 19:55 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
ブログトップ