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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2018年 05月 29日 ( 2 )

シリーズ中のターニング・ポイントとなった<スター・ウォーズ・サーガ>の第五章。
前作「新たなる希望」から続けて見ると、そのトーンの違いに驚かされる。

e0033570_20202171.jpg祝勝ムードの中で幕を閉じた前作だったが、そのハッピーエンドは本編が始まる前、状況説明のテロップのみでいきなり否定される。昨今話題の「ナレ死」よりも容赦ない。
前作、及びその前日譚たる「ローグ・ワン」で、あれだけ必死になって設計図を奪い、弱点を研究し、多くの犠牲を出しながらようやくデススターを破壊したのは一体なんだったんだろう?

確かにあの時点でデススターを攻略しなければ反乱軍は全滅の憂き目にあっていたかもしれないが、結局のところデススター一基を潰したところで大勢に影響はなかった。
ということは「ローグ・ワン」の時点で「逃げる」ことを主張した連中の考えは、強ち間違ってはいなかったんじゃなかろうか。「新たなる希望」構想時に、どこまで続編のストーリーを考えていたのかはわからないが、緻密に構成されてると思われがちな<スター・ウォーズ・サーガ>が、案外行き当たりばったりで作られてるというのは以前にも書いた。

その際たるものが「ベイダー=ルークの父」、「ルーク=レイアの妹」という設定で、少なくてもこの「帝国の逆襲」草稿時点ではそれぞれ別のキャラクターが充てられていた。
確か「ジェダイの帰還」構想段階でも、オビ=ワン、ヨーダ、そしてルークの父のフォースゴーストがルークを導くというシチュエーションがあったと思う。

その一方で、ベイダーの元から逃げ出そうとしたルークの声に反応するレイア(単純なフォースの感応というよりも、兄妹ならではの共鳴のように見える)や、ベスピンから脱出する際にベイダーから呼びかけられ、素直に「父さん?」と反応するルーク、というシーンは後の展開を知っていればなるほどと頷けるもの。どこまでルーカスはこの時点で意識していたのだろうか。

ちなみにこの<オリジナル・トリロジー(クラシック・トリロジー)>を通じて、C-3POとR2-D2は一度もベイダーと直接対面していない(3POとはニアミスがある)。
<プリークエル・トリロジー>で3POはかつてのベイダー、アナキン・スカイウォーカーが組み立てたことが明らかになり、またタトゥイーンで出会って以降、アナキンはその大半の場面でR2と行動を共にしている。もしこのドロイドたちがベイダーと会っていたら双方それなりの反応があって然るべきなのだが…。
これは偶然か、それとも天の配剤か?

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4513121/
https://odin2099.exblog.jp/8044481/
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by odin2099 | 2018-05-29 21:10 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
3本目となるファンタスティック・フォーの映画は、更なる続編ではなくリブート。
前2本とも結構楽しめたクチなので、わざわざリブートなんかしなくてもそのまま続編でいいじゃないかと思うけど、ソニーピクチャーズが「スパイダーマン」を三部作で終了させ、新たに「アメイジング・スパイダーマン」としてリブートしたものの2本で頓挫し、今度はマーベル・スタジオと組んで「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で先行デビューさせた後に「スパイダーマン/ホームカミング」で大ヒットを飛ばした例もあるので、より高みを目指そうという20世紀FOXの判断なのだろう。
それとFOXのドル箱シリーズ<X-MEN>と世界観を共有させるという話もあったので、その整合性をとる必要があったのかもしれない。

e0033570_20130642.jpg結果的にこのFOXの賭けは凶と出た。
製作中から不協和音が聞こえ、出来上がった作品の評価も芳しくなく、興行的にも成功には程遠かった模様。続編や<X-MEN>とのコラボ企画も軒並み凍結(ということは事実上の破棄)となってしまった。
個人的にはボロクソ言うほどつまらない作品だとは思わないけれど、手放しで面白いかと言われると残念ながらノーという返答に。それに<X-MEN>のキャラや、その世界の一端をうかがわせるような要素も皆無で、一体どのように関連付けしたかったのかもわからない。何か伏線でも張っていれば「次」への期待感を抱けたかもしれないが。

その後、ディズニーによる20世紀FOXの買収がまとまったので、今後は<X-MEN>共々<マーベル・シネマティック・ユニバース>入りが期待されている。
となればそう遠くない将来、このファンタスティック・フォーに二度目のリブートの可能性もあるのだが、ここにきてコムキャストが対抗買収案を計画とのニュースが飛び込んできたことで<MCU>入りも不透明な状況に。
企業側の論理ではなく、ファンが望む形での早期決着を願いたいものだ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/23761425/




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by odin2099 | 2018-05-29 20:20 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

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