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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2018年 08月 19日 ( 1 )

「銀河鉄道999」から「地球へ…」、という宣伝コピーに乗せられて見に行きました。
地球から遥かな宇宙へと旅立って行った「銀河鉄道999」の次は、今度は大宇宙の彼方から地球を目指すお話、という訳です。

そもそも映画化決定の報が流れた時は、作品そのものを知りませんでした。
しかしこのコピーから義務感を感じ、「マンガ少年」の別冊として出ていた原作漫画の総集編を三部まで揃えて(完結編となる第四部はまだ連載中)読み込み、ノベライズや「交響組曲」のLPもチェックして即席ファンの出来上がりです。

e0033570_07404127.jpg「999から地球へ」といいつつ、夏休み興行だった「999」と違いこの作品は春休みでも夏休みでもなくゴールデンウィークの公開だったのですが、これは何故だったんでしょうね。
「999」ほどの成績は収められなかったとのことですが、知名度で劣る部分を割り引いてもこれは当然のことと思われます。

この年のカレンダーを見ると、公開初日の4月26日は土曜日、27日が日曜日、29日(火)が祝日で、5月に入ると3日(土)が祝日、4日が日曜、5日(月)が祝日、そしてその次のお休みは11日の日曜日までありません。これでは子供や学生は簡単に見に行けませんよね。そうそう、まだ週休二日制なんてものはなかったので、土曜は学校です。
諸事情あったのでしょうが、これが3月の中頃の公開だったならばもう少しお客さんも入ったのではないでしょうか。

作品の出来も地味でした。色調も抑え気味ですし、登場するメカニックも派手さとは無縁です。またブームの真っ只中に作られながらもアニメファンに迎合していないことで、ファンからはそっぽを向かれてしまった感もあります。
神谷明、古谷徹、池田昌子、増山江威子、小山茉美ら人気声優総出演を謳い乍らも脇に配し、メインキャラクターには井上純一、沖雅也、志垣太郎、秋吉久美子、薬師丸ひろ子と門外漢をズラリと並べたのでは、ファンに喧嘩を売ってるように受け取られても致し方ないでしょう。実際、”声優”としての評価は論外な方もいらっしゃいますし。

ただ作品の出来は、東映動画が「999」に続くヤングアダルト向けの大作映画として作っただけに、今見ても色褪せることない魅力に包まれた作品だと思います。
原作のダイジェスト版となったシナリオから更に実作業中にバサバサ切り詰められ、かなり舌足らずな上に原作との相違点も目立つものになってはいますが、アニメブーム黄金期の作品としての輝きは失っていません。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2974538/



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by odin2099 | 2018-08-19 07:47 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

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