【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2018年 10月 01日 ( 3 )

<ハリー・ポッター>シリーズの4作目で折り返し点。

e0033570_22132101.jpg十数年前に悲劇が起き、一旦はその脅威が取り除かれ表面的には平和が訪れていたものの、今なお闇の勢力は蠢き続けている、という世界観。その中にありながら主人公が呑気に(?)学園生活を送っているというのがどうにもピンと来ず、ダンブルドアの危機管理能力の欠如、楽観的態度が気になっていたのだけれど、遂に本作で闇の魔王が復活、そしてゲストとはいえメイン格のキャラクターに尊い犠牲者が出てしまい、物語のムードが一変する。

これは監督・プロデューサーとして参加していたクリス・コロンバスと、音楽担当のジョン・ウィリアムズがシリーズを去ったのと無縁ではないのだろう。
原作小説に寄り添うように作られてきた映画版も、ここへきて大きく舵を取り独自の歩みを見せるようになっていく。

ここでハリーとロンが仲違い。シリーズの後半で二人はもう一度訣別するが、ここではロンのハリーに対する嫉妬心が原因。シリーズで一貫して親友同士として描くのは厳しいので、ここらでアクセントをつけよう、シリーズの展開に変化をもたらそうというのかもしれないが、ロンの納得の仕方から和解に至るまでが説得力に欠けるので今一つそれが盛り上がらない。

ただ独立した作品としての見応えは随一か。
死と隣り合わせの光と闇の対決という緊迫感と、青春を謳歌する若者たちの学園物とのバランスがギリギリで保たれている。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-10-01 22:17 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「ガメラ」シリーズの7作目で、昭和期のガメラ最終作。
この後に「宇宙怪獣ガメラ」という作品が作られているけれど、限りなく総集編に近い新作映画なので、ここで一区切りというワケで。

e0033570_22034514.jpg月面基地が謎の宇宙船に襲われるオープニングはなかなか期待させてくれるものの、以後の舞台は地球は日本、しかも鴨川シーワールド周辺に限定されてしまうので、せっかくのスケール感が尻つぼみ。
そしてシリーズのお約束だけど、うるさくて鬱陶しいガキどもが主人公になり、更にスケールダウン。こいつら、本当に救いようがないんだよな。せっかく面白くなりそうな要素があっても全てぶち壊し。

その一方、拉致して洗脳した日本人女性たった一人を尖兵に地球を我が物にしようというのだから、ジグラ星人もどうかしてる。
そしてそのジグラ星人は海中で突然変異を遂げ巨大怪獣化してしまうのだが、それで「宇宙怪獣」ならぬ「深海怪獣」を名乗るとは完全にアイデンティティを見失っている気がする。

ジグラ星人の手下となる女性を演じているのは八並映子で、この人は<大映ハレンチ青春路線>を担っていた女優さん。そのせいかボディラインがハッキリ出るスーツやミニスカート、それにビキニ姿を披露。
これ、お子様向けじゃなく引率のお父さん向けのサービスですね。東宝の「ゴジラ」ではそこまでやってくれないから、一応の差別化は図れていると言えるのかも。

【ひとこと】
マグニチュード12なんて地震を東京で起こしたら、鴨川が無傷なワケがない。というか地球が真っ二つになりかねないんだけど、ジグラ星人は何を考えているのやら。
ちなみにこれまでで最大なのはチリ地震のM9.5で、地球上で起こり得る最大のものはM10なんだとか。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-10-01 22:09 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<東宝チャンピオンまつり>用のお色直し版「ゴジラ」第3弾。
キングコング、モスラに続く対戦相手はキングギドラで、ラドンをパートナーに迎えた変則タッグマッチ。
前二作と違いタイトルまで変更しちゃってるのはちょっとズルい。新作映画だと騙されて映画館へ来ちゃった子供たちも少なくなかったろうに(それが狙いなんだろうけど)。
ちなみに時代設定が<オリジナル版>の「196X年」から「197X年」にちゃっかり修正されている。

e0033570_21521196.jpgこの作品、「ゴジラ」シリーズをはじめとする怪獣路線に加え、「地球防衛軍」「宇宙大戦争」の系譜でもあるので、物語の主体は人類と宇宙人との攻防戦。そこを怪獣中心に再編集しちゃってるのでお話は凄く分かりづらくなってしまっている。
鳥井の発明品を巡るやり取りは辛うじて残されているものの、グレンと波川のロマンス部分は切り詰められてしまったので二人の関係が曖昧。なのでX星人の特異性や二人の悲恋が薄まってしまったのが残念。

それにゴジラもラドンもそしてキングギドラも、自らの意思で暴れてるよりX星人にコントロールされてる場面が大半なので、怪獣映画らしさもあまり感じられない。都市破壊シーンなども旧作からの流用が目立ち、この頃から予算規模が縮小されはじめたのかなあと考えると淋しい。

主演のニック・アダムスは<オリジナル版>公開後二年足らずで他界。この<チャンピオンまつり版>上映時にはもう故人になっていたんだなあ…。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-10-01 21:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ブログトップ