【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2018年 10月 02日 ( 2 )

自社のアニメ作品を次々と実写化しているディズニーは、今回「くまのプーさん」をチョイス。
といっても「プーさん」をそのまま実写でリメイクするのではなくいわばその「続編」で、プーたちと別れ、大人になったクリストファー・ロビンが主人公。
原題もそのまま”CHRISTOPHER ROBIN”だ。

e0033570_19321854.jpgあれから30年、結婚し娘が生まれ、今は仕事第一のクリストファー。だがその仕事は思うようにならず、一層仕事にのめり込み、家族を顧みる余裕をなくし、今や家庭は崩壊寸前。
そんな時にプーと再会し、仕事よりも大切なことがあることに気付いて行く、というサラリーマンなら号泣必至、人の再生を描いて行く感動物語だ。

最近は「パディントン」「ピーターラビット」など動物を主人公にした児童文学の実写映画化が続いたが、CGで描かれるプーやイーヨー、ピグレット、ティガー、カンガとルーの母子らはそれらに勝るとも劣らない。
というより動物そのものを描くのではなく、そのぬいぐるみらしさの表現に挑戦するなど先行する作品とは違ったアプローチを試みるあたりにディズニーの意地を感じた。

お話は出来過ぎのハッピーエンドで、この作品に感化された社畜が同じ行動を取ろうものならたちまち社会的に抹殺されかねないが、ひと時の夢と割り切り100エーカーの森でプーたちに寄り添うのも良いだろう。成長したクリストファー・ロビン役のユアン・マグレガーも好演だ。
クリストファーの妻に「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」などのヘイリー・アトウェル、クリストファーの上司に「SHERLOCK」のマーク・ゲイティスとジャンル・ファンにもお馴染みの顔が並んでいる。

今回は吹替版で鑑賞。プーとイーヨーは前任者が死去しているために新キャストになっているが、他はお馴染みのメンバーなので安心感が。
ユアン・マグレガーの吹替を担当した堺雅人はアニメでの吹替経験も多いので決して下手ではないのだが、やはりユアンの声は森川智之で聴きたい!



[PR]
by odin2099 | 2018-10-02 19:45 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19314251.jpg夢枕獏の「陰陽師」シリーズはNHKで放送されていたドラマ版から入り、次に原作小説、そしてこの劇場版、という順番だった。
そのせいか安倍晴明はドラマ版で演じた稲垣吾郎のイメージが強かったのだが、本作における「そんなに狐に似ておりますかな」という台詞でコロっと宗旨替え。原作以上に胡散臭く、かつ気品ある晴明は、伝統芸能に身を置く野村萬斎にとって当たり役だったといえよう。

それでも、特に終盤に感情を露わにし大活劇を繰り広げてしまう晴明、笛の名手ではあっても武辺の方はからっきしという源博雅のヘタレっぷり、単にいるだけの蜜虫、原作小説にある淡々とした味わいがなく代わりに大風呂敷を広げ過ぎの嫌いのある展開には違和感を覚えたが、それでも晴明の活劇シーンは相手役となる真田広之の好演もあって、見応えのある一幅の絵のようだった。

最新の安倍晴明は、舞台とテレビのスペシャルドラマで演じた市川染五郎(七代目。現・十代目松本幸四郎)だが未見。
どんな具合になっているのやら。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-10-02 19:36 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ブログトップ