【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2019年 01月 07日 ( 3 )

「ロッキー」シリーズ2回目の完結編。
前作同様に今はサブタイトルは省かれるケースが多い。

ロッキーは最初から視力に致命的な弱点を抱えているという設定があったものの、前作ではそのことに全く触れられずに米ソ戦を戦う完全無欠のスーパーヒーローとしてスクリーンに君臨していた。
本作でのロッキーは前作での対ドラゴ戦でパンチドランカーの症状が出始めているということで、再度の引退を決意、結果そのまま一度もリングに上がることがない、という異色作。

e0033570_21152345.jpgそのロッキーの前に若く才能のあるボクサー、トミー・ガンが現れ、ロッキーは自分の夢を託し二人三脚で再び脚光を浴びるが、一方で息子との関係が悪化してしまう。
また勝利を重ねることで謙虚さや従順さを失ったトミーはロッキーの元を去り、そのことでロッキーは改めて息子と向き合うという、二重の「父と息子の物語」となっている。

このトミーの豹変ぶりが実にわかりやすいのだが、クライマックスでロッキーとの師弟対決を期待した観客に肩透かしを食らわせ、ストリートファイトで決着をつけたのは反則だろう。しかしリングに上がらせなかったのは評価したい。といっても次回作でロッキーは再びリングに上がってしまうのだが。

トミー・ガンを演じたトミー・モリソン自身は役柄をなぞる様な境遇の新進気鋭のプロボクサーだったが、その後はHIV検査で陽性反応を示し、更に武器の密輸や薬物等で転落人生を送った挙句に若くして亡くなっている。ストリートファイトに敗れたトミー・ガンの方はどうなったのだろうか。そのまま引退を余儀なくされたのか、それともヒールとしてそこそこの戦績を収めたのか。そちらも二人のトミーが重なって見える。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-07 21:16 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
現在放送中の「仮面ライダージオウ」と前番組「仮面ライダービルド」のコラボ作品で、テレビシリーズ「ビルド」の後日譚。「平成仮面ライダー20作記念」の冠が付く。

流石に「ビルド」も「ジオウ」も一度も見たことがないとキツい(映画はみんな見てるけど)。
なんとなく「ビルド」がどういう終わり方だったのか、「ジオウ」がどういうシチュエーションのドラマなのかは齧っていたが、早速出てきた二人のライダー、グリスとローグが何者か全くわからずにキョトンとしてしまった。これまでの「ビルド」の映画に出てたっけ?

e0033570_21075581.jpg今回のヴィランの目的は<平成仮面ライダー>の歴史を抹殺することで、自分自身がそれにとって代わろうという野望を抱いているようだが、キーパーソン(特異点)として「仮面ライダー」は架空の存在だということを知っている少年が出てきて一種のメタフィクションとしてお話が展開していくので、途中で色々と混乱する。

例え絵空事であろうとも、その存在を記憶している者がいる限りそれは存在する、というようなことを言いたいようだが、平成ライダーの歴史を消すことと、仮面ライダーが虚構の存在だということの必然性が上手く噛み合っていない。結局はピンチに陥ったジオウやビルドの前に、都合よく歴代ライダーが現れて助けてくれるからコイツらどこから出てくるの?となってしまう。

そうはいっても平成ライダーの劇場版としては二番目、お正月のライダー映画としては過去最高の出足だそうだし、「ぴあ」の初日・二日目の満足度調査でも高得点らしいので作品としては大成功なのだろう。
特に公開まで伏せていた佐藤健のサプライズ出演も、観客動員に大きく貢献している模様(劇場で販売されているパンフレットにも出演に関する記載がないくらい徹底している)。

レジェンドライダー枠では他に賀集利樹(アギト)、須賀貴匡(龍騎)、井上正大(ディケイド)、西銘駿(ゴースト)が声の出演をしているが、台詞らしい台詞は殆どなし。フォーゼやドライブはライブラリー音声の流用だろうが、むしろ決め台詞(「宇宙キターッ!」「ひとっ走り付き合えよ」)がある分そちらの方がより本物らしく感じられるのは皮肉なものだ。

改元があるということで「平成ジェネレーションズ」も前作は「FINAL」、本作は「FOREVER」と謳っているが、早くも来年のお正月映画は「ネクストジェネレーションズ(仮)」ということで準備中。今回の好成績もあるし、結局は大きな冒険もせず安定した路線のまま行くのでは? そろそろ仮面ライダーも小休止が必要な時期かとは思うが。

実は今回製作サイドはもう一人サプライズゲストを用意していたんだそうで。ストーリー上でダブル推しなのはその名残なのかな。
本人も出演には前向きだったらしいけど如何せんスケジュールが…ということで出演が叶わなかったのは菅田将暉。次回作には帰ってくる?…って桐山漣はOKだったのかな。




by odin2099 | 2019-01-07 21:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
もう何度 見てる・記事にしてる んだよう、と呆れられそうですが、今年は<マーベル・シネマティック・ユニバース>の一つの締めくくりの年。
しかも今が最新作の公開前に第一作から順番に全部を見る最後のチャンス!
ということで、正月早々<MCU>のお浚いを敢行します。
2008年、全てはこの作品から始まりました。

e0033570_19201829.jpgこの作品はパラマウント・ピクチャーズとマーベル・スタジオのプレゼンツ。ただ日本ではソニー・ピクチャーズの配給でDVD&Blu-rayもソニーからの発売となり、マーベル・スタジオがウォルト・ディズニー傘下になった今でも権利関係はそのままのようで、<MCU>のBlu-rayのBOXセットも日本では販売出来ないらしいです。

しかし流石に10年前の作品ですねえ。ロバート・ダウニーJr.の顔が全然違います。他の作品に比べて髪が長いということもありますけど、若いというか甘い雰囲気があります。今のロバートはこの頃に比べて精悍さを増したようで、歴戦の勇者として成長したトニー・スタークには相応しいように思えます。

そしてこの初期のアイアンマン・スーツは、何とも言えないDIY感が良いですねえ。
今のハイテク、ナノテクのスーツもそれはそれでパワーアップの表現として、またスーパーヒーロー感が強調されていて(宇宙刑事やらスーパー戦隊やら日本のヒーローが一瞬にして変身する姿を彷彿とさせます)良いと思うのですが、この手作り感、ハンドメイド感も捨てがたいものがあります。
まあトニーは素人じゃないですが、ガラクタ集めれば自分でも作れそう?と一瞬錯覚してしまいそうな温かみは感じられます。

ヴィランとしては、トニーの良き協力者に見えたオバディア・ステインが実は黒幕という意外性で押し通してますが(原作コミックのファンには意外でもなんでもないんでしょうかれど)、その目的がスターク・インダストリーズを私しすることにあったというのはあまりに小さいのですが、この時点では現実的な落としどころだったのでしょう。今はもっと大きなスケール感に満ちた世界になっていますけれどね、<MCU>は。

ちなみにエンドロール後に唐突に現れアベンジャーズについて語るニック・フューリーは、今後の作品群へ向けての製作サイドの決意表明とも受け取れますが、まだこの頃はファンサービス的なお遊びシーンの域を出ていなかったとも言われています。しかし同時期に並行して「インクレディブル・ハルク」の製作が進んでいたのですから、ただのファンサービスではなかった、確信犯だったと思うのですが如何でしょう。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-07 21:03 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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