人気ブログランキング |

【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2019年 01月 08日 ( 3 )

e0033570_20345524.jpg世界最高峰のバレエ団の一つであるボリショイ・バレエ団に密着したよくあるドキュメンタリーかと思いきや、然にあらず。
2013年に起った、元スターダンサーで今は芸術監督を務めるセルゲイ・フィーリンが、何者かに顔面に硫酸を浴びせられたという衝撃の事件を取り上げています。

やがてソリストのパーヴェル・ドミトリチェンコが逮捕されます。
セルゲイとパーヴェルはキャスティングを巡って対立していたとのことですが、パーヴェルは無実だと証言する劇団員もいるなどバレエ団は真っ二つに割れます。
外からは華やかに見えるボリショイ・バレエ団も、その内部では以前から対立が起っており、その延長線上に今回の事件もあったとの見方が語られます。

クレムリンが介入し、ウラジーミル・ウーリンが新たな総裁として送り込まれ、程なく片目を失明したセルゲイも芸術監督として復帰しますが、このウラジーミルとセルゲイもかつて反目し合った仲。
さてバレエ団はどうなるのか?というのは気になるところですが、映画はそこで終ります。

エンドロールではその後、セルゲイがウラジーミルによって芸術監督を解任されたことが明かされますが、映画としては表面的にスキャンダルをなぞっただけでその本質には踏み込まず(踏み込めず?)、通り一遍の興味を満たすだけで終わってしまっているのが残念です。



by odin2099 | 2019-01-08 20:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ランボー」、「ランボー/怒りの脱出」に続くシリーズ第3弾。

ベトナム帰還兵の悲哀を描いた前2作と異なり、今回のランボーはソ連のアフガン支配を打破するべく戦場に赴く。
といってもランボーは勿論自ら進んで15万人のソ連軍を相手にしにいくのではない。そこはソ連軍に拉致されたトラウトマン大佐を救出するため、というエクスキューズが用意されている。

e0033570_20243882.jpgスタローンは演技派ではないだろうが、同じアクションヒーローに分類されるロッキーとランボーとでは、きっちりとキャラクターを演じ分けている。
どちらも圧倒的な強さを持っているのではなく、耐えに耐えて逆転というパターンは踏襲。これはキャラクターに人間味を持たせるためのテクニックの一つだろう。

ロッキーはKO寸前(あるいはKOされた後の再戦)、ランボーは拷問や虐待に耐えての反撃がお約束だが今回のランボーは拷問されるシーンがなく、代わりに痛めつけられるのはトラウトマン。その後の二人の脱出行では、流石にランボーを鍛えた男だけのことはある、という活躍を見せてくれるので、後半は”ワンマンアーミー”の代名詞ランボーには珍しくバディ物の雰囲気が漂う。

そのクライマックスは荒唐無稽を通り越してもはやファンタジー。悪いソ連をぶっ潰せ!強いアメリカ万歳!と叫び、拳を握りしめ画面を凝視するのみ。
ただ公開のタイミングが悪く、現実世界では映画の公開直前にソ連軍が撤退。
そしてソ連崩壊、タリバーンの台頭へと繋がっていく。
もしもう少し早く公開されていたらシリーズ最高成績も望めたかも。



by odin2099 | 2019-01-08 20:29 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の2作目で、こちらはユニバーサル・ピクチャーズとマーベル・スタジオのプレゼンツ。
ハルクに関しては今もユニバーサルに権利があるようなので、この作品の続編を含めハルク単独の作品を作るにはハードルが高いらしい。

日本ではこちらの作品が「アイアンマン」より先に同じソニー・ピクチャーズの配給で公開され、ソフトもソニーから出ている。<MCU>のBOXセットが発売出来ないのは、日本では「アイアンマン」共々ソニーが権利を持っているというのが理由。

e0033570_19441700.jpgさて「アイアンマン」が成功したから<マーベル・シネマティック・ユニバース>は「アベンジャーズ」まで辿り着いたのは間違いないところだが、「アイアンマン」に続けて2カ月遅れでこの作品を封切ったのだからある程度勝算はあったはず。
兵器のアップショットでは”スターク・インダストリーズ”という社名をデカデカと映し、オープニングのタイトルバックでチラっと映る書類にニック・フューリーの名前があったり、軍がシールドのデータを活用していたりと「アイアンマン」とのリンクを諸々匂わせ、トドメはラストシーンでのトニー・スタークのカメオ出演。

「アイアンマン」のラストではフューリーがトニーにアベンジャーズのことを持ちかけるが、本作ではトニーがロス将軍に対して似たような役回りを担っている。お話は直接繋がってはいないものの「アイアンマン」と「インクレディブル・ハルク」は同一世界で、更にもっと大きなプロジェクトが待っていることを観客に強く印象付けることに成功した。さり気なく出てくる”スーパー・ソルジャー計画”などという名前も、後々の作品で大きく扱われることになるとはこの段階では予想出来なかったことだ。

片や「科学」、片や「化学」と作品の雰囲気はかなり異なるこの二作品だが、アボミネーションと戦うハルク、アイアンモンガーと戦うアイアンマンというクライマックスの構図は良く似ている。どちらも同じテクノロジーで生み出された兄弟というか分身との対決を余儀なくされているからだ。これは意図したものなのだろうか。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-08 20:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ブログトップ