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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2019年 09月 02日 ( 1 )

e0033570_21361035.jpg人付き合いが苦手な女子高校生の未来は、ある日の帰り道にリサイクル施設から聴こえてくる歌声に導かれ、不思議な少女・小雨と出会いたちまち意気投合する。
また学校では未来が描いた洋服のデザイン画を見た同級生のナノカに誘われ、演劇部に衣装担当として入部することに。
小雨に、ナノカに、少しずつ心を開いていき、何かが変わり始めた未来だったが…。

シンガーソングライター西山小雨の楽曲を原案に、少女たちのひと夏の物語を即興芝居で綴った一篇。
出演は南沙良、西山小雨、原菜乃華、小野花梨、近藤笑菜、日高七海、池田朱那、佐藤蓮、嶺豪一、片岡礼子、監督は大崎章。
南沙良の透明感、原菜乃華の圧倒的美少女感もさることながら、”不思議ちゃん”、実は”幽霊”の西山小雨の独特の存在感が光っている。

その小雨の正体やある人物との過去の因縁は、謎解きの興味で引っ張るでもなく、また丁寧に説明するでもなく無造作に提示されるので、作品を通すとやや雑な印象が残ってしまう(見せるなら見せる、見せないなら見せないの割り切りが必要だったかと)。

また売りである即興演技が時にぎこちなさを感じさせ、フィクションの世界から現実世界へしばしば強制的に呼び戻されてしまう瞬間があったのだが、そうはいうものの総じて心地良い空間であり、いつまでも作品世界に浸っていたいという気持ちにさせられた。
夏の終わり、彼女たちは何をしているのだろうか?
静かだが力強い映画である。



by odin2099 | 2019-09-02 21:40 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
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