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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2019年 11月 03日 ( 2 )

親の遺産で何不自由なく暮らしている南田収一は妻のみや子を溺愛しているが、どうやら最近妻が浮気しているらしいことに気付く。
南田から悩みを打ち明けられた夫妻かかりつけの歯科医である琴浦は、明智探偵事務所にみや子の素行調査を依頼するのだが、実はみや子の不倫相手は琴浦だった。
明智小五郎に代わって担当することになった明智の妻の文代は、調査を進めるうちに南田夫妻と琴浦の関係に違和感を覚え始める。

e0033570_20555887.jpg江戸川乱歩の「妻に失恋した男」を原作にした<江戸川乱歩エロティックシリーズ>の第一弾だが、「失恋殺人」というタイトルは少々的外れ。「失恋」した人が「殺人」を犯すわけではなくむしろ被害者だからで、何故原題通りではいけなかったのだろうか。
出演は宮地真緒、柳憂怜、大浦龍宇一、山田キヌヲ、草野康太、星野真里、白州本樹、監督・脚本は窪田将治。
宮地真緒の”体当たり演技”がセールスポイント。

物語はよくある三角関係、いや歯科医に想いを寄せているであろう歯科医助手の女性を含めれば四人の男女の愛憎劇で、意外な展開、意外な結末というものはない。気になって原作も読んでみたものの、ありふれた通俗的な小説だなあと感じるのみ。捜査を担当した刑事の一人称で綴られる短編というのがちょっと目を引く程度だ。

原作と映画の違いといえば、まず原作には明智小五郎とその妻・文代が登場しないこと。物語は前述の通り、刑事の一人称で語られる。
次にみや子と琴浦の関係に気付き、琴浦を強請ろうとする助手が原作には登場しないこと。
そして南田の殺害は原作では二人の共謀だが、映画では琴浦の単独での犯行であること。
更に原作では、南田の生前には二人は一線を越えていなかったということだろうか。

逆に言うと映画はこの最後の部分を大々的にアレンジし、かつ最大の売りにしているのだ。
宮地真緒は開巻すぐに全裸のベッドシーンを演じ、その後も何回も濃厚な絡みを見せてくれる。彼女のツンと張った形の良いおっぱいは、確かに鑑賞料金に見合ったものと納得する人も少なくないだろう(ちなみに下半身の露出は殆どないので、宣伝文句にあるような”一糸まとわぬ大胆演技”とは言い切れない)。

ただ「脱ぎ損」とまでは言わないが、映画は実に凡庸な仕上がり。
草野康太扮する明智小五郎は終始頼りなく全くといってよいほど活躍しないし、星野真里の明智文代はいわゆるドジっ娘属性に設定され、一貫してドタバタワーワーしているために、いつ周囲に正体がバレるんじゃないかと違う意味でハラハラさせられるし、最後は今まさに犯人が事件を隠ぺいしようとしてる現場に明智夫妻が乗り込んでしまうため、推理劇の要素も全くないのが残念だ。

結局のところ推理小説を映画化する、ミステリー映画を製作する、ということではなく、あくまで女優の裸をメインにした映画を作ることが目的なのだろうから、それ以上言っても詮無いことなのだろうが。

【ひとこと】
山田キヌヲが演じた歯科医助手も、物語をかき回してくれる存在だろうと期待していたが、途中退場してしまうので勿体ない。




by odin2099 | 2019-11-03 20:59 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21353485.jpgこの作品を映画館に見に行き、「エピソード7」という文字を画面で目にした瞬間は、ある意味で「エピソード1」を最初に見た時以上の感慨に包まれた。

「エピソード1」は「いつになったら作られるんだ」というモヤモヤの中でも、「いつか見られるだろう」という楽観的な気持ちもあったのだけれども、公式に、大々的に「エピソード3で完結」宣言が出されちゃった以上、もう見ることは出来ないタイトルだろうと諦めていたからだ。

まあ実際は心の底のどこかで、シリーズ再開の可能性はゼロではないなという願望というか、強い信念みたいなものは燻り続けていたのだが、それでも本当に現実のものとなるとは。

しかし再三書いてきたように、世間一般では評判の悪い「エピソード1」以上に、自分にとってしっくりこなかったのがこの「エピソード7」だった。

まるで底の浅いシリーズのダイジェストを見せられた気分、とまでは流石に言わないまでも、目新しさは殆どなし。
映画館で久しぶりにスター・ウォーズが見られる!――という感激が薄れると、物足りなさばかりが目に付くようになってしまう。

続く「エピソード8」はシリーズの掟破り的な展開も見せ確かに”目新しさ”は感じ取れたが、我儘なものでそうなると今度は「スター・ウォーズの新作」としては拒絶反応が募るという泥沼状態。
正直言うと今度公開される”完結編”たる「エピソード9」へは不安しかないのだが、そんな戯言を払拭してくれるような堂々たる骨太の作品を見せて欲しいものである。

【ひとりごと】
この新たな三部作の存在意義は、ルーク、レイア、ハンといったかつてのヒーローたちを再び銀幕に呼び戻してくれたことのみ、と言ったら言い過ぎか?

<過去記事>



by odin2099 | 2019-11-03 08:02 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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