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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2019年 11月 08日 ( 1 )

e0033570_18421848.jpg河内屋の跡取り息子の与兵衛は遊女・小菊に入れあげ、店の金を黙って持ち出し、挙句に高利貸しから借金を重ねていた。幼い頃に与兵衛の面倒を見たことのある油屋の妻・お吉は、河内屋の主人の悩みを聞いた夫から頼まれ与兵衛の道楽を諫めるのだが、与兵衛は話を聞こうとはしなかった。
お吉が与兵衛に諫言するために来たことを知った小菊は、お吉にある言葉を囁く。その時、お吉の中の何かが目覚めたのだった。

近松門左衛門の世話浄瑠璃を、藤川のぞみ、山田キヌヲ、安田慎吾、柳憂怜、火野正平らを配し、坂上忍が脚本・監督を担当して映画化。
「不朽の名作を大胆解釈した意欲作」と書かれているところを見ると、原作とはかなり違う話なのだろう。

以前、樋口可南子、堤真一、藤谷美和子、井川比佐志、岸部一徳らが出演した五社英雄監督版を見たことがあるが、あれともまるで違う話になっている。
あちらは当時ヘアヌード解禁作?!として話題になっていたものだが。

こちらでは「藤川のぞみがオールヌードを披露!」というのが売りになっており、またもう一人のヒロイン(というより真のヒロイン)を演じた山田キヌヲも脱いでいるのだが、二人とも無表情で抱かれ、おまけに総じて画面が暗いので見ている側に訴えるものがない。

また商家のボンボンと遊女、それに油屋の夫婦の話なのに画面に映し出されるのは海岸ばかり。街並みを映し出すショットもないのは、セットを組んだりロケに行ったりする予算もなかったからだろう。
演出も淡々としてて盛り上がらないこと夥しい。お吉と小菊の情念というか心の動きをしっかり描かなくて何とする。文芸作品としてもエロ目的の作品としても中途半端だ。



by odin2099 | 2019-11-08 18:47 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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