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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

2019年 12月 07日 ( 1 )

中国の民話「白蛇傳」と、林房雄の「白夫人の妖術」をベースにした東宝の特撮映画だが、香港のショウ・ブラザースとの合作作品。
特技監督はもちろん円谷英二、脚本は八住利雄、音楽は團伊玖磨、そして監督は豊田四郎。
出演は池部良、山口淑子、八千草薫、徳川夢声、上田吉二郎、清川虹子、田中春男、東野英治郎ら。

『白夫人の妖恋』(1956)_e0033570_22001705.jpg1958年に作られた東映動画の長編第一作「白蛇伝」と元ネタが同じだが、これは偶然ではなくこの作品が香港でヒットし、それのアニメ化企画が持ち込まれたことが「白蛇伝」製作の切っ掛けになったのだとか。
しかし元メタは同じでも、出来上がった作品の雰囲気はかなーり違う。

許仙と白娘は一目惚れ同士。で、色々あるものの一気に結婚まで行ってしまう。
許仙は単細胞でお人好し、疑り深いものの騙されやすいというか流されやすい性格で、一方の白娘は愛する人の為なら何でもするというかなりの悪女。
白娘に仕える小青はかなり強引で我儘、そしてかなり鬱陶しい存在。最後には白娘を見限ってしまう。
メインキャラクターが、揃いも揃って感情移入出来ない性格に難ありの連中ばかりで、結局は悲恋に終わるのだけれども、それもみんな自業自得じゃないかとしか思えないので同情も出来ない。
純愛モノとして完成された「白蛇伝」の方が遥かに面白い。

一度30年近く前に見たことがあったのだけれども、その時気になったというか印象に強く残っていたのがヒロイン役の山口淑子の妖艶さを通り越したケバさだったけど、見直しても同じ感想が。
撮影時は30代半ばくらいだと思うがメイクのせいもあったのかなあ。池部良の方がかなり年下に見える。



by odin2099 | 2019-12-07 22:03 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
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