「シティーハンター」の実写版と言えばコレがあるじゃないか!
てなコトでジャッキー・チェン版の登場。
これ、映画館で見てるけどロードショーじゃなくて名画座の二本立てだったっけ。
ジャッキーが演じるのはもちろんリョウ、”シティーハンター”。
しかしここでの”シティーハンター”はただの私立探偵のことらしい。
相棒の槇村(演:マイケル・ウォン)と組んで仕事をしていたが、相棒は仕事中に命を落としてしまう。「妹を頼む」「妹に手を出すな」とリョウに言い残して。

残された妹の香はあっという間に美しく成長し(なんせ演じてるのは
ジョイ・ウォンだ)、今さら乍ら槇村との約束を悔やむリョウだったが、香も実はリョウにゾッコン。しかしリョウの前では素直になれず、ここで一気にラブコメ成分が注入される。
そんなリョウに持ち込まれた仕事が、日本の大企業家の娘の捜索で、その娘を演じているのが後藤久美子。
やっとのことで彼女を見つけ、豪華客船で日本へと向かうものの、船内には国際的テロリスト軍団が乗り込んでいた!
ということでジャッキー映画らしい大アクションが繰り広げられる。
とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」のカバー曲がダラダラとフルコーラス流れたり、途中でジャッキーらが「ストリートファイターII」のキャラクターに扮しての格闘シーンが延々と続いたり、笑うに笑えないギャグシーンが頻繁に登場したり、これのどこが「シティーハンター」なんだ?!というお寒い映画で、むしろ「ストII」のコピーの方が力が入ってる。
それでも「シティーハンター」だってことは忘れて、一本のジャッキー映画として見るならばそれなりに愉しめる。
ジョイ・ウォンはキュートだし、ゴクミも身体を張ってアクションに挑戦したり、意外なコメディエンヌぶりを発揮してるし、もう一人のヒロインともいうべきチンミー・ヤウ演じる野上冴子もエロ格好良い。
そして謎のギャンブラーをスタイリッシュに演じるレオン・ライが儲け役。
ブルース・リーが特別出演したり、後に実写版
「北斗の拳」でケンシロウに扮するゲイリー・ダニエルズとジャッキーの戦いも迫力あるし、これ、なんで「シティーハンター」の映画にしちゃったんだろうねえ。
ただ最後を「Get Wild」で締めくくったら、これも立派な「シティーハンター」映画、として認識されたかもね。