【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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ベストセラーとなった「コスモス」(及びそのTV化作品)で知られる天文学者カール・セーガン初の小説を映画化。

地球外知的生命体の存在を信じる電波天文学者のエリーは、周囲に疎まれながらも、ついに恒星ヴェガからの電波通信を傍受。解読されたその通信は、宇宙間移動装置「ポッド」の設計図であることがわかり、建造すべきか否かで世界は揺れる。
やがて建造された「ポッド」で旅立ったエリーは、そこで今は亡き最愛の父と再会する…?

少々理屈っぽい原作とは異なり、ビジュアルで「魅せる」作品となっている本作だが、ポイントとなるのは「科学」と対比して描かれる「宗教」の問題だろう。
日本人にはわかりにくい感覚だが、キリスト教圏のアメリカにあっては、異なる文明との遭遇、それによって起こるやも知れぬ「神」の価値観の変貌は、自身のアイデンティティーに関る重大問題なのだ。

主人公エリーを演じるのは知性派ジョディ・フォスター
原作者も絶賛した彼女ではあるが、惜しむらくはもう数年早く演じて欲しかったもの。監督交代劇等がなければもう何年か早くスクリーンに登場したはずで、今とは違った瑞々しいエリーの姿も見られたかと思うと残念。

また作品発表と同じに映画化が決定しながらも、実際に完成するまでには10年以上の歳月を必要とし、結果的にセーガンは完成作品を見ることなく亡くなったのも惜しまれる。

それにしても日本はまだまだ理解されてはいないようで、劇中の北海道の描写もかなり厳しい。

――以上、「しねま宝島」からの転載。

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「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」に連なる系譜のファースト・コンタクトもの。
その展開は理詰めで、一転”超存在”と接触する際にはファンタジーに寄る、そのバランス感覚が素晴らしい。二十年ぶりくらいに見直したが、色褪せてはいなかった。
ロバート・ゼメキス監督の手腕も手堅い。

ジョディ・フォスターの「リケジョ」ぶりにも説得力あり。
その一方マシュー・マコノヒーとあっさりベットインしちゃったり、その後でノーブラのままシャツを羽織って仕事へ出かけたり(クッキリと浮かび上がって眼福)といったセクシーさとのギャップも、彼女をより魅力的に見せていると思う。

宇宙人はいるのかいないのか。
「宇宙はとっても大きい」「地球人だけじゃもったいない」
至言である。



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# by odin2099 | 2018-09-20 19:59 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19371088.jpg先ごろ放送終了した「仮面ライダービルド」の劇場版。

最近の<平成ライダー>はTVシリーズと劇場版が密接に関わり、更に後日談やら外伝やらがVシネマ扱いでリリースされると多角的経営が目立っているが、おそらくこの作品もそれらを構成するパーツの一つなのだろう。

とにかくTV未見なので、主人公の出自というか過去というか、そのあたりに起因する物語の格の部分がサッパリ。
今まではTV未見でも劇場版はコンプリートしてきたが、そろそろ限界がありそう。

ただ昨今の<平成ライダー>はなかなか見たい気分にさせてくれないので、そうなるとリタイヤも近いのかな。その点、<スーパー戦隊>は一見さんでもまだ何とかなるのだが。

現在放送中の「仮面ライダージオウ」は<平成ライダー>20年の総決算ということだそうなので、ちょいと興味が湧いている。
冬映画に備え、そろそろ見てみるかな。



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# by odin2099 | 2018-09-20 19:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
Blu-rayでは通常の再生と、冒頭に「序曲」を付けての再生と2パターン選べるようになっているが、「序曲」を付けるとちょっと贅沢な気分に浸れるので、お持ちの方はお試しあれ。

「美人じゃない」ハーマイオニーを演じていたエマ・ワトソンが、「村一番の美人」ベルを演じるなんて、と当初は思っていたけれども、見ているうちにそんなことは気にならなくなっていく。
実写版の俳優たちはアニメ版のキャラクターのイメージを割と忠実に再現していて、「これは全然イメージが違う」という人はいないのだが、ベルに関しては例外に当たるかなと考えているのだが、それでも独立した一本の作品として見た場合、このキャスティングも悪くないと思う。

e0033570_19302985.jpgアニメ版は何度見ても冒頭から涙腺緩むのだが、この実写版も冒頭の「あのメロディ」が流れて来るだけでもう駄目。熟アラン・メンケンの魔法の素晴らしさには唸らせられる。
またアニメ版を単に引き写しただけじゃないシチュエーションや設定の追加、新解釈の導入など、きちんと差別化というか独自性を保つ試みもなされているので、どちらか一方を選ぶのではなく共存出来るように作られているのが嬉しい。

多少まどろっこしい面もあるが、ベルと野獣が打ち解けていく様もアニメ版より丁寧に描かれその点も好感が持てるが、ただLGBTに配慮したというか阿ったキャラクターやシチュエーションの追加に関してだけは、何となく釈然としないものを感じている。

【ひとりごと】
ミュージカル映画、ということから吹替キャストもミュージカル畑の人材を多数起用、結果それなりに完成度の高い吹替版が出来上がったが(勿論そういった行為が邪道であるとか冒涜であるという意見も承知している)、その一方でいわゆる吹替ファンには少々物足りないものになってしまってもいる。
もしテレビ放映など機会があれば、フィックス声優(例えばエマ・ワトソンには須藤祐実、ユアン・マグレガーは森川智之など)などを起用しての新しい吹替版の製作もお願いしたいところだ。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-09-19 19:33 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「銀河鉄道999」から2年後に作られた続編にして「完結編」。

ヒットしたから続編を、というのはもちろんわかるのだが、原作漫画(及びTVアニメ)に先駆けての「最終回先行公開」を謳い文句にしていただけに、続編製作の報を聞いた時は驚いたものだ。
その第一報を聞いたのはいつ頃だっただろうか。少なくても公開の一年前、1980年の夏には「翌年春公開予定」という情報はアニメ誌などにも掲載されていた。

結局続編は春から夏へと公開が延期されたが、当初81年の夏映画として準備が進められていたのは後に「わが青春のアルカディア」となる作品。順当に行けば一年早く「年に二本の松本アニメ公開」が実現していたことになるが、「アルカディア」の製作は難航したようだ。
「999」を春興行とするよりも夏へ持って行った方が集客が望めるとして変更になったのか、それとも夏興行の目玉として予定していた「アルカディア」が遅れたので「999」を代打にしたのか、真相はどちらだろうか。

ちなみにこの作品は、最終的には公開日が一週間繰り上がっている。
元々は8月8日公開と告知されていて、一部地域(確か北海道だったと記憶している)のみ夏休みが短いという理由で先行公開されるということだったのだが、結局8月1日に全国一斉公開と改められた。もし現在だったら「早く見たい」というファンが大挙して北海道に押しかけていたかもしれない。
もっとも個人的には「期待して裏切られた」という思いが強い作品なのは、これまでに何度か書き留めた。

e0033570_21500501.jpg続編ではあるが、その作風は前作とは大きく異なる。
あの当時は音楽担当者が青木望から東海林修に交代になったことに不満を覚えていたが、今考えると青木望のテイストではこの作品に合わなかったかもしれない。
もっともその東海林修の音楽が、ジョン・ウィリアムズの諸作品を意識しすぎなのかこれまた「松本零士世界」に対して距離があり過ぎるのも気にはなったのだが。

キャスティングに対しても一言。
鉄郎、メーテル、車掌、ハーロック、エメラルダス、プロメシュームとメインキャラクターは前作からスライドなのは当然だが、新登場キャラクターに多くの前作キャストが続投している。

ミーメの小原乃梨子(前作のリューズ役)は元々TVシリーズ「宇宙海賊キャプテンハーロック」での持ち役であるから問題はない。しかしメタルメナの麻上洋子(前作のクレア)、ミャウダーの富山敬(前作と本作のトチロー)、機関車役の柴田秀勝(前作の機械伯爵)あたりは果たしてキャラクターに相応しい選択だったのか。チームワークを重んじたのだろうか疑問が残る配役ではあった

そして黒騎士ファウスト役の江守徹
当時30代後半だった江守徹の抜擢は誰の発案だったのだろう。吹替やナレーションの経験はあるとはいえ、アニメは初挑戦。ネームバリューの点でもそれほどアピールするとは思えない。それに声質に重みがなく、作品全体のキーパーソンとしては些か荷が勝ちすぎたのではないか。
もっとも監督のりん・たろうはその演技を気に入ったのだろう、次回作の「幻魔大戦」にも引き続きキャスティングしている。

斯様に自分にとっては得心がいかない作品なのだが、年月を経るにつれ次第にわだかまりのようなものは薄れつつある。この作品を大好きだとか、傑作だという機会は今後もおそらくないだろうが、マイナス評価からプラス評価へとは変わりつつある。

【ひとりごと】
それにしてもこの時期、TVでは「新竹取物語1000年女王」を放送中で、更に翌春には劇場版「1000年女王」の公開も控えているというタイミングで、何故ラーメタル星の設定を統一しようという声が出なかったのか。両作品に登場するラーメタルが同一の星とは、画面を見る限りどうしても思えない。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-09-18 21:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
冬場には閉ざされるホテルの管理人として、小説家志望のジャックは妻ウェンディと息子ダニーを連れてやってきた。
支配人は、過去に同じようにやってきた管理人が孤独に苛まれた挙句に家族を惨殺し、自らの命を絶ったという事件があったことを伝えるが、ジャックは気にも留めずに猛吹雪で外界との接触が途絶えたホテル内で3人だけの生活が始まる。
だが時が経つうちにジャックの行動に不可解な点が現れる。

e0033570_21142178.jpgスティーブン・キングの小説をスタンリー・キューブリックが監督した作品で、以前ビデオで見た時は143分あったが、手持ちのDVDは119分の短縮版。海外向けに再編集が施されたものなんだとか。
また原作者のキングはこの映画版を全く認めておらず、後に自らの脚本でTVのミニシリーズ版を製作しているのは有名な話。

しかしこの物語はよくわからない。
要はホテルが実は幽霊屋敷であり、ジャックがそれに憑りつかれて徐々に狂気へ走っていく、というのが基本ストーリーなのだろうが、ダニーが持つ超能力「シャイニング」がどのようなもので、またダニーの「唇に住んでいる友人」トニーがどういう存在で、それらが本筋にどう関係しているのかが不明瞭なままだ。
過去と現在が錯綜し(ているように見える)、これがラストシーンにどう繋がっているのか。観た人なりに解釈すれば良いということか。

ホラー映画というよりはミステリー・サスペンス映画系の怖さだが、一番怖いのは主演のジャック・ニコルソンの顔だろう。いや、妻役のシェリー・デュバルもなかなか狂気をはらんだ貌であった。

【ひとこと】
中盤あたりでジャックは全裸の美女(?)に襲われるが、そのシーンにモザイクが入っていないのはDVD版以降から?



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# by odin2099 | 2018-09-18 21:17 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(2)
公開10周年を記念してIMAX用に作られた<ラージ・スクリーン・シネマ特別編集版>、DVDやBlu-rayでは<スペシャル・リミテッド・エディション版>として収録されています。
オリジナル劇場版より一曲多いこちらが決定版、旧ヴァージョンは封印されるかと思いきや両ヴァージョンとも流通させてますね。

とにかく冒頭のメロディを聴いただけで涙腺が緩みます。
昔々――と、王子や城の人たちに呪いがかけられた経緯が語られる「序」の部分、見る度にここでジーンとなってしまいますね。アラン・メンケンの音楽は実に素晴らしいの一語。

e0033570_19550283.jpgメンケンは他のディズニー・アニメの音楽も担当していて、「リトル・マーメイド」や「アラジン」、「ポカホンタス」、「ノートルダムの鐘」、「ヘラクレス」、「塔の上のラプンツェル」なども手掛けていますが、最高傑作はこの「美女と野獣」ではないでしょうか。この音楽あればこその、この作品の高評価だと思います。

というのも、例えばベルは教養もあって自立志向を持った「変わり者」とされていて、ステレオタイプの「護られる女性」像からは一線を画しているはずなのですが、行動的に見えて案外受け身ですし、最終的には「王子様との結婚=幸せ」で満足してしまっています。

野獣が、粗野に見えながら実は優しい心根を持つ若者、というのも目新しさはありませんし、途中で変心していくものの、彼と対局を成す筈の「力こそ正義」タイプのガストンと根本的に差はありません。
観客に対し悲劇的な過去を先に提示しているために同情の目で見られますし、ルミエールやコグスワース、ポット夫人らがフォローに回っているので、劇中で野獣は「好い人」として認識されていますが、冒頭で描かれる魔女に対する傲岸不遜な態度や、モーリスやベルを一方的に閉じ込める様は、何事も「力で解決出来る」とするマッチョな思考の現れです。

そんなベルと野獣が互いに惹かれ合う過程も、些か唐突に感じられる部分です。
野獣はベルの美しさに一目惚れしたのかもしれませんが、ベルが彼に惹かれて行くのは何故でしょう? 
第一印象が最悪だったから、その後に何かがある度にプラス評価に転じて行ったのだとしても、それが「愛」にまで昇華していったとは単純に思えません。それこそ主題歌「美女と野獣」の、音楽の力とでも考えるしかないでしょう。

それでも、アニメ映画史上初のアカデミー賞作品賞ノミネート作品はダテではありませんし、何度でも見直したくなる傑作であることに異論はありません。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-09-17 19:58 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
最近の若いもんは知らんじゃろうが、これも<スター・ウォーズ>の一本。
「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐(ジェダイの帰還)」で一躍人気者になった、可愛い顔してやることは結構えげつない<スター・ウォーズ・ユニバース>最強生物イウォークたちの、普段の暮らしぶりはどんなのかに密着したお話。

e0033570_19351224.jpgちゃんとジョン・ウィリアムズ作曲の「イウォークのテーマ」に乗せ、「ジェダイの復讐」では中心的役割を果たしたイウォークのウィケットにスポットを当て、彼の家族や仲間たちが総出で新たな大冒険を繰り広げておる。

墜落した宇宙船に乗ってた家族と仲良くなって、やがてカタコトながらベーシック(英語)で意思疎通を図れるようになって、というのはかなりのご都合主義かなとも思うけど、それも「ジェダイの復讐」の時にレイアたちと触れ合ったからその下地があったと考えれば、まあ納得。

ところがその後<ユニバース>内の時系列の見直しがあり、「帝国の逆襲」と「ジェダイの復讐」の間の出来事と再設定。おいおい、それじゃ矛盾だらけになっちまうって。
更にディズニー買収のあおりを喰らって<ユニバース>そのものがリセットされちまい、今じゃなかったことに。

e0033570_19345947.jpgまあ正直お話は面白くはないし、<スター・ウォーズ・サーガ>の一篇としてこれを見せられても困っちゃう部分はあるんだが、それでもこういった作品すら許容、肯定し、内包するような、そんな<ユニバース>であって欲しいという気もどっかには残っとる。

しかしこの頃のルーカスは、「ラビリンス/魔王の迷宮」とか「ウィロー」とか、すっかりファンタジーに傾倒しとるのお。首尾一貫しておるのは良いことじゃが。

【ひとこと】
DVD化の際に改題されておるので、現在の邦題は「スター・ウォーズ/イウォーク・アドベンチャー~勇気のキャラバン~」とするのが正しいってことかのう。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-09-17 19:46 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
Blu-rayソフトが出たので改めて観賞したが、<マーベル・シネマティック・ユニバース>の10年、そして19作目の重みをひしひしと感じる作品だった。

これまでの作品群でメインを張ってきたキャラクターたちの殆どが登場。
お馴染みの顔ぶれ同士の再会もあれば初めての出会いもあるが、そこは同じ世界の住人たち、その邂逅はスムーズに描かれている。

そして全編が見せ場。

e0033570_21180508.jpg各キャラクターが作品中でどのくらい映っているのかを調べた人が何人かいるようだが、その労作によると2時間半の超大作ながら、ヒーロー側で一番出番が多いアイアンマン=トニー・スタークでさえ18分、キャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャースが7分弱、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフは5分、バッキーに至ってはなんと2分という少なさだ。

それでいて上映中はそこまで少ないとは感じさせない。
要は密度と見せ方の問題だということだろう。
大戦争が起り、大いなる悲劇に見舞われる内容であり乍ら、シリアス一辺倒ではなく、コミカルなやりとりもあれば箸休め的な場面も用意されている。
娯楽作品に課せられる様々なハードルを、この作品は次々とクリアしていく。

<MCU>19作目ということは、平たく言えば「アイアンマン」パート19。どうしても一見さんお断りな面は否定できない。
そして物語は明らかに「次回へ続く」。
当初は前後編の「前編」として準備が進められ、途中で独立した作品へ方向転換を果たしたとはいえ、それでも前後編の「前編」であることに変わりはない。

ということは単独の、一本の映画としてこの作品を評価するのは非常に難しい。
というより不可能だと言い切っても良いのだが、それでも「今からでも遅くはない」「この作品からでも<MCU>の世界へ入り込める」と言いたくなる。

<MCU>最高傑作の誕生かもしれない。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-09-12 21:34 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
当時の<東映まんがまつり>は春夏の年二回。ただし「一部地方都市のみ上映」とされる冬興行が何回か存在した。これはそんな一本で、第7話「たとえわが命つきるとも」のブローバック版で、サブタイトルはカットされている。

第7話にして早くもベガ大王の親衛隊所属のゴーマン大尉という強敵登場。グレンダイザーを圧倒し秘密基地(=宇宙科学研究所)の存在にまで迫るものの、自らの保身を図ったブラッキー隊長によって勝利を目前に戦死、というのはなんだかなあ。それも裏で策略を巡らすならいざ知らず、白昼堂々の裏切り行為。ガンダル司令は何故それに気付かない?

それにしてもマジンガーに乗らない兜甲児は足手まといだなあ。今回のお話も、せめて甲児が逆転の鍵を握ってるとか、甲児のアドバイスによって、というのならまだ溜飲が下がるんだけど。
マジンガーZをレギュラー、セミレギュラー化してしまったらグレンダイザーと宇門大介(デューク=フリード)が霞んでしまうのはわかるけど、それならそれでマジンガーに乗れない枷を作るなり、もう一捻りが欲しかったところ。
それに永井豪の漫画版だと甲児がグレンダイザーを操縦するシチュエーションがあったが、アニメでも大介の危機にグレンダイザーを駆る甲児、なんていう場面があっても良かったな。
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さて、今年公開された「マジンガーZ」の後日談「マジンガーZ/INFINITY」では、「グレンダイザー」時代の甲児については触れられなかったが(唯一ドラゴノザウルスが出てきたくらい?)、「グレンダイザー」の後日談も見てみたい。
剣鉄也を主人公に闇の帝王との決着を描いた「グレートマジンガー」編と、復興なったフリード星のその後を描く「グレンダイザー」編と、後日談も三部作になったら嬉しい。

<過去記事>

これも中途半端に終わっちゃったなあ……



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# by odin2099 | 2018-09-12 21:05 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
「くまのプーさん<完全保存版>」に続く長編アニメ第2弾、ではないんだそうです。
長編としては3作目なんだそうで、なんだかややこしいですな、この邦題。

ある日ピグレットは、プーやティガー、イーヨー、ラビットたちがはちみつを採ろうとしているのを見かけます。友達の役に立ちたいと思うピグレットでしたが、皆からは「ピグレットは小さいからまた今度ね」と言われてしまい、ガッカリしてどこかへ行ってしまいます。
プーたちの計画は大失敗。ハチに追われてプグレットの家に逃げ込みますが、そこにピグレットはいません。いつも傍に居て皆の力になってくれていたピグレット。そのことに気付いたプーたちは、ピグレットが残したスクラップブックを手掛かりにピグレットを探しに出かけます。

e0033570_19021160.jpg様々なピグレットとの思い出を語るプーたち。その過程で、ピグレットが中心になる3つのエピソードが挿入されます(「カンガとルー坊が森にやってきて、コブタがおふろにはいるお話」、「クリストファー・ロビンが、’てんけん’隊をひきいて、北極にいくお話」、「プー横丁にイーヨーの家がたつお話」)。
前作同様、短編映画を繋いだオムニバス映画ではありますが、その構成はちょっとわかりづらいかもしれません。ボーっと見てると、あれ?さっきピグレットと一緒に居たのに、なんで今度は探してるの?なんてことになるやもしれません。

それにピグレットが健気というか幼気というか、可哀想すぎますね。
プーたちの無神経さにも腹立ちます。悪気はないし、本当にピグレットのことを大切に思っているのでしょうが、善意の空回りというか押し付けというか……見方を変えれば、これってイジメなんじゃない?と首を傾げたくなる場面も無きにしも非ず。公明正大なように見えて、クリストファー・ロビンも結局のところプーを依怙贔屓してるように感じますし。

何となく後味の悪さの残ったこの一本、キャラクターの可愛さは認めるところなんですが、やっぱり自分とプーは相性が悪いのかもしれません。

【ひとりごと】
エンドクレジットを眺めていたら、日本人(日本名)のスタッフの多さに驚きました。



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# by odin2099 | 2018-09-11 19:07 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
昨日は2018/09/05~09まで全9公演、六行会ホールで上演されていたお芝居を見に行ってきました。
原案・総監督:坂本浩一」というだけで即チケット購入。出演者もお話も何もわからない段階で、です。
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お話はチラシやパンフレットから抜粋すると――
どこか遠くでも近くでもない、未来でも過去でもない架空の街そこは治安という概念が崩壊した街。
様々な犯罪者たちが集まり潜み、警察や法律も手の届かない治外法権エリア。この都市を仕切るのは巨大なYAKUZA組織・徳川組。
そんな街で、唯一人々に夢を与える場所・竜宮館<DRAGON INN>。
そこでは、5人の美女たちによるグループ“BLASTING GIRLS”=“BG(ビージー)”のパフォーマンスが、人々に夢や勇気を与えていた。そして彼女らの正体は、「華舞綺TOWN」を裏から守る” 甲賀流FEMALE NINJA WARRIOR=KUNOICHI”だったのだ。
街の支配を深めるため、組長・徳川秀忠は”伊賀流YAKUZA-NINJA六人衆 BURAIKANN”を招集し、竜宮館の排除に動き出す。
「華舞綺TOWN」を平和な街にするため、パフォーマンス(KUNOICHI)集団BGと、徳川組伊賀流YAKUZA忍者部隊との激しい戦いが、今始まる!!
というもの。
脚本・演出は石山英憲(シアトル劇団子)、プロデューサーは堀口聖一と丸田順悟、企画協力が株式会社KADOKAWA、そして製作・主催がNINJA ZONE製作委員会。

e0033570_22305345.jpg後でチェックしてみると主演は宮原華音、5人の美女戦士を演じるのは春川芽生、巴奎依(A応P)、小林れい(夢みるアドレセンス)、竹内舞(グルーピー)、師富永奈。アイドルグループで活躍している娘もいて、監督好みの動ける可愛い子が揃ってます。
中でも竹内舞が気になったのですが、彼女は去年までSKE48のメンバーでもあったんですね。
そのボスとなる桝田幸希(←間宮夕貴←最上ゆき)は、坂本組の常連さんになりつつあります。

他に原嶋元久、磯野大、佐藤友咲、坂本康太、朝日奈寛、勝也、青木一馬、斉藤範子、高橋明日香、大島翠、大山将司、キャッチャー中澤、高草木淳一、榎本遥菜、坪井ミサト、俊藤光利八神蓮が出演。
故意か偶然か、宮原華音とは「仮面ライダーアマゾンズ」で同僚だった顔触れがチラホラと。

ストーリー、脚本、演出ともに、正直言って「これ」といって惹きつけられるものはなかったのですが(ちょっと「少女は異世界で戦った」を思い出してしまいました。どこがどう、ということもないのですが)、やっぱり女の子たちが元気に飛び跳ねているのは見ていて愉しいですね。重たい場面も少なくないですし、少なくても完全なハッピーエンドでは終わらないのが玉に瑕ですけれど。
既にシリーズ化も決定してるということですし、映像化も期待出来そうなので、彼女たちの頑張りが無駄にならないように応援していきたいな、と思います。



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# by odin2099 | 2018-09-09 22:33 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
<マーベル・シネマティック・ユニバース>の18本目だが、13本目の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の続き。
その一件からどのくらい時間が経過してるのだろうか。

e0033570_13561672.jpgというのもティ・チャラと再会するまでナキアが王の死を知らなかったからで、いくら彼女がスパイとして世界各地を飛び回り多忙を極めていたとしても、小なりと雖も一国の王の死、それも世界で注目されているソコヴィア協定絡みで殺害されたとなれば、世界中で報じられて然るべきだと思うからなのだが。
公式なのかどうかはわからないが、一応は「シビル・ウォー」の一週間後という設定はあるようだが、何となく釈然としない。

この作品では「マイティ・ソー」同様に王位簒奪劇が描かれる。
「ソー」では謀略を持って王位を追われるのに対し、こちらは表向きは正当な手続きを経、しかも王者側に簒奪者に対する負い目があって、という立場の違いもあるため焼き直しとは感じさせない。
もちろんティ・チャラとソーのキャラクターの違いもあるが、古典的な(普遍な)物語もアレンジ次第ということか。

前作(17本目)の「マイティ・ソー/バトルロイヤル」は、次回作である「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」への壮大な前フリで終ったが、こちらはそこまでの煽りはなくバッキーの覚醒で終る。
「インフィニティ・ウォー」直前の作品としては盛り上がりに欠けるかもしれないが、作品のテイストを考えるならこれが精一杯かな、とも思う。

<過去記事>




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# by odin2099 | 2018-09-09 14:02 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_13482051.jpgルパンレンジャーとパトレンジャー、二つの異なる展開が対決するという掟破りの<スーパー戦隊>最新作の劇場版。

「パトレンジャー」などというベタなネーミングがよく商標登録されずに残っていたな、というのもオドロキだったが、「ルパンレンジャー」という安直なネーミングも嫌いなので未だにテレビシリーズは見たことないが、それでも何とかついて行けるのが<スーパー戦隊>シリーズ、そして<スーパー戦隊>の劇場版だ。

アルセーヌ・ルパンの名を冠したヒーローを主役に据えた以上、シャーロック・ホームズを意識したライバルキャラを出すのは必然とも言えるけど、ストレートにホームズの名を出すのではなく、「エルロック・ショルメ」と一捻りしたスタッフは評価したい。
相棒となるキャラもワトソンではなく「ウィルソン」なのも「わかってるな」という感じ。

共通の敵を前にして怪盗と警察が手を組む、というのが売りのようだが、敵側の正体バレがあっさりしすぎだな、と感じた以外は十分に愉しめる内容。
今はテレビシリーズが丁度折り返し点だが、今後最終回へ向けての展開の中でこの映画で描かれた「共闘」がキーポイントになっていくのだろう。




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# by odin2099 | 2018-09-09 13:52 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ペルーの童話を元に、ウォルト・ディズニーが構想27年、製作5年の歳月をかけて完成させた長編アニメーション映画。

e0033570_21345721.jpg父亡き後、継母や異父姉にいじめられている幼気な少女が、最後には王子と結ばれて幸せを掴む、というお馴染みのストーリーなのだが、本作のシンデレラはかなりポジティブ。動物たちと仲良く毎日を過ごし、辛いなかでも元気に暮らしている。
舞踏会へ行けるとワクワクしているところを、継母たちの妨害で台無しにされた時は流石に落ち込んでいたものの、そこへフェアリー・ゴッドマザーが現れるとすぐに気持ちを切り替えられる。

クライマックスでも、舞踏会の謎の美女の正体がシンデレラであることに気付いた継母の策略により手掛かりとなるガラスの靴は粉々に砕かれてしまうのだが、実はもう片方はシンデレラ自身が持っていて、それで証明して見せるという強かさ。
この都合よく表れたもう片方の靴が、偽物の可能性に誰も思い至らなかったのだろうか。

シンデレラが薄幸の美女というよりも、どちらかというと小悪魔に見えてしまうのは、口元の色っぽさもあるかもしれない。真赤なぷっくりとした唇は、少女という設定の筈なのに妖艶さを感じさせる。
着替えのシーンでは後ろ向きとはいえセミヌードを披露しているし、流石に露骨に肌を見せてはいないものの、せっかく作ったドレスをビリビリに裂かれるシーンは思わずドキドキさせられるし、ディズニーは子供向けというより自分が楽しむためにこの作品を作ったんじゃなかろうか。生前「一番好きな作品」と公言していたようだし。

ところでラストは慌ただしくお城のシーンで終るのだが、継母と異父姉たちはその後どうなったのだろうか。

【ひとこと】
プリンス・チャーミング、見事に影が薄い。



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# by odin2099 | 2018-09-05 21:41 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
雄大な富士山を舞台に描く、劇場用新作「仮面ライダー」第2弾!

e0033570_20513014.jpgダブルライダー対再生怪人軍団を描いた前作「仮面ライダー対ショッカー」は、キャラクター面では充実していたものの、その背景はいつもの住宅街や宅地造成地が中心で代わり映えしないものだった。
対するこちらは舞台装置を変えることでいつものTVとは違うスケール感を打ち出すことに成功。本郷猛と滝和也のコンビネーションも良く、アクション面でも単調にならないように変化をつけるなど、厳しいスケジュールを縫って「まんが」の「まつり」に相応しい娯楽作品に仕上げている。

ストーリーは前作の「秘密兵器の設計図の争奪戦」のような柱となるものがなく、色々な要素を詰め込んだ挙句にあっちこっちへ飛んで行ってしまった印象を受けるものの、まずは子供たちには満足いくものだったのではなかろうか。
ただそうなると欲も出て、タイトルに謳われているほど前面に出てこない地獄大使に不満というか物足りなさは残るし、やはり「まんが」の「まつり」ならではのダブルライダー再共演といったイベントがあっても良かったかなあと思わないでもない。

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# by odin2099 | 2018-09-05 20:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレあり!!! **

「アントマン」の続編というより、「アントマン」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に続くシリーズ第3弾で、同時に<マーベル・シネマティック・ユニバース>記念すべき20本目の作品。

「シビル・ウォー」の一件以降、スコットは司法取引を行い、今は自宅軟禁状態。
またスコットが無断でアントマン・スーツを持ち出して使ったことでピム父娘はソコヴィア協定違反に問われ、今は地下に潜伏中。当然スコットとは絶縁、というところから物語は始まる。

e0033570_22462575.jpgそんな時にスコットは、ハンクの妻でホープの母であるジャネットと精神感応を起こし、それを知ったピム父娘はジャネット生存を確信し、スコットを連れ出し量子世界へと赴くトンネルの開発を進める。
ところが闇の武器商人がハンクの技術に目を付け、更にゴーストと呼ばれる謎の存在が量子トンネルを手に入れようと立ちはだかる、というのがメインストーリー。

ピム父娘はジャネット救出が最優先だし、あと3日で刑期が終わるスコットはそれまで何とか穏便に暮らしたいところだけれど、勝手にアントマン・スーツを使った負い目もあって、家にいないことがバレないかビクビクしながらも彼らに協力。
ゴーストはというと幼い頃の事故で肉体を実存世界に固定出来なくなり、また余命幾許もないという女性。生き延びるために犯罪に手を染めてしまったヴィランと呼ぶには些か抵抗のある悲劇的な女性だ。

ピム父娘は勿論だが、スコット支えるのは娘のキャシー(とその母でスコットの元妻マギーと、その再婚相手のパクストン)の存在だし、ゴーストことエイヴァ・スターを支えているのも、かつて彼女の父やピム夫妻の同僚だったビル・フォスターという育ての親。つまりは幾つかの家族の、その絆の大切さが謳われているのがこの作品なのである。

武器商人も所詮はチンピラレベルだし、壮大なスケールで繰り広げられた「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の後に、これだけパーソナルな物語を描き得る<MCU>の懐の広さには今更ながら感心させられる。
スケールは小さくとも、アントマンには相応しい舞台装置が揃っている。

一見すると重たそうなストーリーにも感じられるが、全編を貫くコミカルムードはある意味で前作を凌ぐ。
ルイス、デイヴ、カートの3人組も健在で、というより特にルイスの作品全体に占める比重は前作よりも大きくなっている。笑わせて、ちょっぴりホロっとさせる「アントマン&ワスプ」は、肩肘張れずに愉しめる<MCU>でも上位に来る作品だ。

ただ、その愉しさもエンドロール前まで。
ポストクレジットシーンで、エイヴァを治療するエネルギーを採取するべく、スコットは量子トンネルに突入する。だがスコットと、彼をサポートしていたピム夫妻とホープとの交信は突如途絶え、3人がいた筈の場所には黒い塵が舞っている…。
そしてエンドクレジットの最後に流れるのは「アントマンとワスプは帰ってくる?」と「?」付きのテロップ。はたして――?

【ひとこと】
サノスへの逆転の鍵は、量子世界へ行ったスコットが握っているのか?



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# by odin2099 | 2018-09-04 22:50 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(0)
74年夏の<東映まんがまつり>で上映されたのは、第1話「すてきな魔女がやってきた」

e0033570_22393126.jpg人間世界へとやってきたメグと、これから生活を共にする神崎一家との出会い。
”家族”というものを理解できないメグと、一家とのぶつかり。
しかし魔法で疑似的に築かれた”家族”ながらも、その絆は本物だった。
のっけから重たいテーマを内包しつつも、表面的には明るく元気なメグの魅力で突っ走る、シリーズの開幕としては文句なし。

サービス精神も旺盛で(?)、パンチラだけじゃなくスケスケのネグリジェ姿、ランジェリー姿を惜しげもなく披露。
それが過度に嫌らしくならないのは、上品で流麗な荒木伸吾の絵、プラス吉田理保子の声あってのこと。
男女問わずに人気だったメグちゃんの魅力は、今日でも十分に通用すると実感。
しかし今ではなかなかこういう作品は作れないだろうなあ…。

今回見直してちょっと意外だったこと。
メグとノンは、人間界に来て初めて出会ったんだね。
魔法界にいる時からのライバルだと思ってた。
それとも途中で設定が変わった?

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# by odin2099 | 2018-09-04 22:43 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22330374.jpg<東映まんがまつり>が<東映アニメフェア>に移行し、締め出された特撮ヒーロー物を集めて企画された<東映スーパーヒーローフェア>で公開された作品で、TVシリーズの第1話と第2話を20分程度にまとめた再編集版。
サブタイトルは「キック・オフ!ニュー・ヒーロー」

前年公開の「特装ロボ ジャンパーソン」も翌年公開の「重甲ビーファイター」も新作映画が作られたが、本作では実現せず。
従来の<メタルヒーロー>とはかなり趣を異にしていることから、製作スケジュールがタイトで劇場版に着手する余裕がなかったのか、あるいは対象年齢を上げたが故に苦戦が伝えられ、幅広く視聴者を獲得すべく敢えてファーストエピソードを持ってきてアピールに努めたのか。

地味なデザイン、ラブバラード風の主題歌、ヒーロー物らしからぬリアルなアクション描写等々、第1話を見た時はとにかく驚かされたが、反面大きな可能性も感じさせた。早すぎた作品だったのか、早々に何度か軌道修正が行われ、それに伴って自分の関心も薄れ、2クール目の途中つまりこの映画が公開された辺りで脱落したはず。

今こうして再編集作品を見ただけでもその異色さは際立っているが、一本の映画としては作品世界の設定やお話は分かりづらく、キャラクターたちを認知させる上でも成功しているとは言い難いものに。

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# by odin2099 | 2018-09-04 22:34 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
タツノコプロ55周年記念作品の「InfiniーT Force」、春先には「InfiniーT Force/ガッチャマン さらば友よ」という続編となる劇場アニメも公開されたが、こちらはその元になったTVシリーズをベースに1時間45分に再構築した舞台版で、8/29~9/2までIMAホールで上演されていたものを最終日に観劇(千穐楽ではない)。
いわゆる「2.5次元」はこれが初体験。

e0033570_21411280.jpg企画・製作:ILLUMINUS、協力:タツノコプロ、脚本:春日康徳/吉田武寛、演出:吉田武寛。
出演は井澤勇貴(ガッチャマン/鷲尾健)、小坂涼太郎(テッカマン/南城二)、小波津亜廉(ポリマー/鎧武士)、大崎捺希(キャシャーン/東鉄也)、大矢真那(界堂笑)、花奈澪(ベル・リン)、佐藤弘樹(ペガス)、中谷智昭(咲坂)、GOH IRIS WATANABE(Z)、飯野雅(北野聖母)、谷口敏也(マーシャル)、鮎川太陽(ダミアン・グレイ)。
スーツアクターは伊与田良彦(ガッチャマン)、小笠原祐太(テッカマン)、中西奨(ポリマー)、大塚晋也(キャシャーン)。
アンサンブルキャストは田沼ジョージ、高木俊輔、渡井瑠耶、松田朋樹、川端恭介、影山優亜、長澤綾乃、濱野彩加、武藤志織、Ricky、坂弥音。

健、武士、城二、鉄也、笑らのキャラクターのビジュアルイメージはアニメ版を踏襲し、多少の違和感はあるものの大きく崩れることはなく、「これが2.5次元か」と感心しきり。
「アニメから抜け出してきたような」という形容詞は、これまでは多分にオーバーだと思っていたのだけれども、寄せれば寄せられるものなんだなあ。主題歌も同じ曲が使われているので何となく安心感もある。

e0033570_21412178.jpgTVアニメは全12話なのでダイジェストになってるんじゃないか、もしくは全く別モノだろうと思っていたけど、ベル・リン(キュートでちょっぴりセクシー)とダミアン・グレイが最後まで明確に存命し、ラジャ・カーン本人が登場せず、実は鉄也がその名を騙って潜入調査していたというあたりがアニメ版との大きな違いで、大筋はそのまんま。
ラストは笑が4人と別れて綺麗に終幕かと思いきや、TV版同様新たな危機が迫り皆が笑を迎えに来るところで終るのだが、続編をやる気もあるのかな。

客席の80~90%が女性客だった印象で、ここでも2.5次元のパワーをまざまざと見せつけられた。グッズも飛ぶように売れていたし。
そしてその観客のノリに合わせるかのように、アドリブやら楽屋落ちネタやらも盛り込まれ場内は爆笑の渦。更にネタに関してはリピーター対策も取られているようだが、舞台はこういった部分の匙加減が難しい。やり過ぎると一見さんは置いてけぼりになってしまうし、同じネタでは飽きられるからだ。
それにアニメ版を見てないと根本的にお話がわからないんじゃないかなと思ったけれど、客席の反応見る限りその心配は杞憂に終わった模様。のめり込めたらもっと楽しいんだろうなあ。



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# by odin2099 | 2018-09-03 21:43 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
e0033570_21201461.jpg<東宝チャンピオンまつり>ではなく、何故か<東映まんがまつり>で上映された円谷プロ作品。
といっても<チャンピオンまつり>はこの時期まだスタートしていないが。
また当初は「ジャイアントロボ」を上映するはずが、何らかの事情によって差し替えになったとの噂も…?

選ばれたのは第18話「空間X脱出」で、ちょいと異色のSFミステリー。

ただ再三書いているがお話の組み立てというか運び方は微妙で、ウルトラ警備隊員の中でフルハシだけは途中で出てこなくなるし、遭難したソガとアマギは命がけで救出しにくる癖に、ダンが行方不明になっても逃げることに必死であっさりと見捨てるし…。

またダンは他の警備隊のメンバーよりベル星人の放つ音に苦しんでいるのだが、宇宙人故に感覚が鋭敏だったのだろうか?これが何かの伏線になるかと思いきや、特に活かされないのも勿体ない。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-09-03 21:29 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>では新作の他にTVのエピソードそのまま、あるいは何本かを再編集した作品も多いですが、1クール分をまとめた総集編(実際は1~9、11、12話の11話分)というのは多分これ一本だけです。
しかも1時間くらいの長さがあればともかく、通常のエピソード同様25分というのだから無謀。キャラクターが右往左往するだけで、何も頭に入ってきません。
何気に手間暇かけてますが、他の上映作品との差別化を図ったんでしょうかね。

e0033570_21364992.jpg上映が始まったのは15話が放送された直後。
一区切りで新たなファンの獲得に乗り出したのかな、という気もしますが、番組は26話で終了なのでこの頃にはもうおしまいが見えていたのではとも思えます。番組スタッフか、上映・配給サイドに何らかのこだわりがあったんですかねえ。

ロボット刑事Kのパートナー新條刑事を演じているのは、「仮面ライダー」滝和也が好評だった千葉治郎
この後は「アクマイザー3」の主演にも抜擢されるので東映ヒーローを語る上では欠くべからざる重要人物なワケですが、その実兄は言わずと知れた千葉真一で、この作品でも新條刑事の兄として出演。
この総集編でも大きく扱われていますが、実際のところは1話2話だけの特別出演なんですよね。ズルいというか商売上手というか。

Kの声は仲村秀生。冷徹な外観とは違った温かみのある人間的なヴォイスが魅力的ですが、特撮モノへの出演は貴重だったりします。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2663631/
https://odin2099.exblog.jp/16728162/

 ↑ これはどうなったんだろう???


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# by odin2099 | 2018-09-03 20:16 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17242243.jpg母ドナとの夢だったホテルを遂に完成させたソフィはオープニングパーティの準備に大忙し。しかしNYでホテルビジネスを学んでいる夫スカイとは考え方の違いから隙間風が吹いていた。
ドナの親友ロージーとターニャもお祝いに駆け付けるものの、3人の父親の内ハリーとビルは仕事で出席出来ず、また最悪のタイミングで島を嵐が襲い取材陣や来客が来られなくなるという大ピンチ。
そしてソフィの妊娠が発覚。自分を身籠った時に母は何を考えていたのか。ソフィは自分と若き日の母を重ね合わせていくのだった。

10年経って作られた「マンマ・ミーア!」の続編。
アマンダ・セイフライド(ソフィ)、ピアース・ブロスナン(サム)、ステラン・スカルスガルド(ビル)、コリン・ファース(ハリー)、ジュリー・ウォルターズ(ロージー)、クリスティーン・バランスキー(ターニャ)、ドミニク・クーパー(スカイ)、そしてメリル・ストリープ(ドナ)と前作のメインキャストが勢揃い。
劇中では前作の数年後ということらしいがそれ以上の時間経過を感じさせ、アマンダ・セイフライドはもはや少女とか若妻とは呼べなくなっているが、それでも皆が元気な姿を見せてくれるのは嬉しい。

そして新キャストとしてリリー・ジェームズ(若きドナ)、ジェレミー・アーヴァイン(若きサム)、ジョシュ・ディラン(若きビル)、ヒュー・スキナー(若きハリー)、アレクサ・デイヴィーズ(若きロージー)、ジェシカ・キーナン・ウィン(若きターニャ)、アンディ・ガルシア(ホテル支配人)、シェール(ソフィの祖母ルビー)が参加。
過去パートに出演しているメンバーはイメージ通りの人(ターニャとロージー)もいれば、ちょっと離れすぎだろう(3人の父親)という人もいるものの、総じて好演で盛り上げてくれる。
シェール→メリル・ストリープ&リリー・ジェームズ→アマンダ・セイフライドの親子孫三代は濃すぎる気もするけれど。

e0033570_17243670.jpgこの現代のパートと過去のパートの移行は、特に説明もなく行われるのでちょっと気を抜くと混乱してしまうし、一見すると似てない母娘のドナとソフィの人生を意図的にシンクロさせているので、その混乱に更に拍車をかけてしまっているが、前日譚と後日譚を同居させる試みは嫌いじゃないし、ドナと3人の父親たちとの出会いと別れや、他のキャラたちの結びつきもちょっとやり過ぎな感もあって(ルビーのエピソードはちょっと浮いてる)、お話全体としてはかなり諄くなっているのは気になるが、随所に泣けるシーンもあって悪くはない。
前作にもあったが、最後のカーテンコールでは皆揃って歌い踊るシーンが見られるのでハッピーな気分になれる。

しかし驚かされたのが、ドナが一年前に既に亡くなっているという設定。
そのためメリル・ストリープの出番は終盤のみの特別出演に近い。しかしリリー・ジェームズが演じる若きドナが存在感タップリで、また現代パートではドナの不在を上手く物語に活かして他のキャラクターを立て、その結果ドナの存在を浮き立たせるという構造になっているので喪失感は薄く、またクライマックスの感動に繋げているのは上手い方法だ。
鑑賞前は「なんで続編なんか作るんだろう」というのが正直なところだったし、実際前作との多少の矛盾点や蛇足に感じる点もないではないが、これはこれでアリだなと今は思う。



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# by odin2099 | 2018-09-02 17:29 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(0)
なんか続けて<平成仮面ライダー>の夏映画を見てますが、たまたまです。
そして坂本浩一監督作品が続いてますけど、これも成り行きです。

さて、「仮面ライダーフォーゼ」、賑やかな映画です。
e0033570_17135967.jpgキャラも多いですが、単なる賑やかしや空気になってるキャラがいないのが凄いです。
クライマックスシーン、大ピンチの弦太郎を救うために新たなスイッチを作ろうとするけどコズミックエナジーが足りない。そこで絆の力でエネルギーを集めようとするのですが、その際にはレギュラー、セミレギュラーだけじゃなく、TVシリーズで弦太郎と関わりがあったゲストキャラが、演じた役者さん込みで大挙して出演、という泣けるシーンが用意されています。
最初見た時は「ちょっと長いな」と思ったものですが、ここ、やっぱりジーンときますね。

ゲストといえば、宇宙鉄人キョーダイン、それに大鉄人17のリファインキャラが出てきます。
子供たちにかつてのヒーローを新鮮な気持ちで見てもらいたいという意向もあるようですが、特にキョーダインは悪役にされてしまっているので、往年のファンには複雑な心境ではあります。
その後この傾向はイナズマン、アクマイザー3、美少女仮面ポワトリン、と続いて行くのですが、最近は落ち着いた様子。次に出す時はもうちょっと考えて欲しいなあと思う部分でもあります。

ストーリー面では、宇宙が舞台のアクション物というのは「エイリアン2」「アルマゲドン」、敵基地内部での白兵戦は「さらば宇宙戦艦ヤマト」へのオマージュだそうで。
「アルマゲドン」は公開当時から明言してましたけど、まさか「さらば」とは…。
まあ特撮ヒーローやジャッキー・チェンらのカンフー映画、香港ノワール以外にも「マジンガー」や「999」「ガンダム」「バイファム」なんかも好きだったらしいですからね、坂本監督。

そしてアクション面では、何度も書いてますけど原幹恵が出色。もう彼女が主演です!
後に彼女は悪役も演じるようになりますけど、本作で見せるキリッとした表情が、敵か味方かわからない謎の美女という雰囲気にピッタリです。
また身体にピタっとフィットしたライダースーツからチラッと覗く胸の谷間。これまた以前書きましたけど、実写版「ルパン三世」の峰不二子は彼女ならハマったでしょうなあ、黒木メイサに恨みはありませんが。
しかもラストで見せる無邪気な笑顔は、それまでのクールビューティぶりとは大きなギャップがあって萌え。以後の作品で監督が寵愛するのも頷けます。
年明け早々の休業宣言(事実上の引退?)は実に残念でなりません。

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# by odin2099 | 2018-09-02 17:21 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「超電子バイオマン」が評判になっていたので、続く「電撃戦隊チェンジマン」は途中から(多分4話か5話あたりから)見始めてハマり、次の「超新星フラッシュマン」には大期待。1話から最終回までほぼ全話をリアルタイムで見ていた。
しかしこの劇場版は劇場ではなく、後にビデオを借りて見たのが最初である。

e0033570_17063341.jpg「フラッシュマン」の始まる前年、NHKで放送していた「真田太平記」の石田三成役で気になった清水紘治が、大博士リー・ケフレン役でレギュラー出演ということで番組開始前は弥が上にも期待は高まるばかりだったけれど、実際に始まってみるとフラッシュマン側のキャストに乗れず、最後まで不満を感じたままだったっけ。
ダイナピンクから悪役に転じレー・ネフェルを演じた萩原佐代子や、途中から参加したサー・カウラー役の中田譲治の格好良さには惹かれるものがあったけれど…。

この劇場版はTVが始まってすぐの頃なので、スタッフもキャストも手探り状態。映画ならではのお祭り要素もなく、お話そのものもTVの一挿話と違いはない。
ただTVシリーズのクランクイン直後の撮影ということでスケジュールに余裕があったのか、素顔の5人のアクションシーンは多め。それが特色と言えば特色か。

そういえば大帝ラー・デウス役で出演していた石塚運昇の名前を覚えたのはこの作品だったっけ。

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# by odin2099 | 2018-09-02 17:07 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_16451080.jpg今となっては懐かしいウルトラマン全員集合の新作映画。
劇場版「ウルトラマンコスモス/THE FIRST CONTACT」の併映作品で、新ヒーローであるウルトラマンコスモスのお披露目も兼ねつつ、シリーズの名場面を一気に見せる。

見どころは最後の大決戦で、このシーンは完全新作。
ウルトラマンキングやウルトラの父、母、そしてゾフィーを筆頭にしたウルトラ兄弟たちと、USA、グレート、パワード、ネオスらと、ゼアス、ナイス、ティガ、ダイナ、ガイアら出自の違うウルトラ戦士たちとの初共演。
ジョーニアスも久々の実写で参戦し、ウルトラヒーロー合体光線を見せてくれる。

その後大々的なウルトラヒーローの共演映画が作られ、マルチバース設定で異なる世界のウルトラマンたちとの交流も可能になった今日からすれば隔世の感があるが、この当時はこれが精一杯だったんだな。
合間合間にウルトラマン・エクササイズが挿入されているのに一抹の不安を覚えたのだが、それはまた別の話。

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# by odin2099 | 2018-09-02 16:54 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
昨日は半年も前に取ったチケットで2年ぶりのミューザ川崎へ行ってきました。
ちょっと遠いのが玉に瑕ですが、お気に入りのホールです。
今回の出演は指揮:大友直人、ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:横山幸雄、ヴォカリーズ:小林沙羅、そして管弦楽は東京交響楽団(コンサートマスター:グレブ・ニキティン)。
東京交響楽団のコンサートそのものを聴くのは3年ぶりかな。

e0033570_20315154.jpgコンサート1曲目は東京交響楽団の委嘱作品である「萩森英明:おとづれわたる秋風を」、今回が初演とのこと。8分ほどの小品ですが、印象に残るメロディはないものの耳に心地好い作品でした。
演奏後、客席から作曲者本人が登壇し、客席からの拍手に応えていました。

続いては「モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551『ジュピター』」
普通ならコンサートのメインディッシュになり得る大曲ですが、今回のコンサートでは前半に組み込まれるという贅沢さ。あまりの音色の美しさに忍び寄る睡魔…。

20分の休憩をはさみ、後半は今コンサートのメインプログラム、「羽田健太郎(テーマモチーフ:宮川泰):交響曲『宇宙戦艦ヤマト』」

いや~、第1楽章から素晴らしい演奏でした。メインテーマと対を成す「イスカンダル」の主題も染み渡ってきます。第3楽章、第4楽章の前にはチューニングを繰り返すなど、指揮者のこだわりも凄いものがありました。
第3楽章はヴォカリーズで「無限に広がる大宇宙」が流れると思わず涙が…。
そして第4楽章のヴァイオリンとピアノの掛け合いも鳥肌モノ。

演奏前の大友さんの解説によれば、第4楽章のピアノソロ部分は作曲者である羽田健太郎自身が演奏することを想定しているため、細かい部分はスコアに記されていないのだとか。
そこで初演のライヴ録音から、今回のコンサート1曲目の作曲家である萩森英明が耳コピで譜面に落とし、それを更にピアニスト横山幸雄が渾身の演奏で応える、という素晴らしいもので、ある意味で初演を凌駕していると言っても良いかも知れません。

またプログラムに書かれている解説によれば、第4楽章のエンディングが西崎プロデューサーの強い希望により変更が加えられているんだそうですが、今回は羽田健太郎のスコア通り、オリジナルエンディングで演奏するとのこと。なるほど、最後のダメ押し部分がオリジナルにはなかったんですね。
僅かと言えば僅かな違いではありますが、これがあるとないとでは曲の印象が変わってきます。

実のところ、今回の席は若干外れでした。
このホールで演奏聴く回数はもう二桁に乗っているのですが、今までは比較的後方の中央寄りの席ばかりでした。
ところが今回はステージ間近の端、ということで音のバランスがかなり悪かったのです。パーカッションが籠り気味だったり、木管・金管が多少ずれて聞こえてきたり…。
素人でもわかる「どこで聴いても良い音がするホール」というイメージがあったので、非常に残念で口惜しい気持ちで一杯だったのですが、そんな不満を吹っ飛ばしてくれるほどの感動体験を、この「交響曲ヤマト」は与えてくれました。

演奏終了後も鳴りやまない拍手、今回は「ヤマト」ということで普段あまりクラシックのコンサートには縁がないという人も少なくなかったと思うのですが、今回の演奏の素晴らしさはどうやら多くの人と共有出来た気がします。願わくば今回の演奏のCD化と再演を期待したいところです。
また、2009年の東京交響楽団の演奏(東京川崎の2公演)も聴いているのですが、ピアノとソプラノはその後に「宇宙戦艦ヤマト/復活篇」のサントラ扱いで発売された「交響曲ヤマト2009」と同じ顔触れでした。「宇宙戦艦」という冠を排し、純然たる羽田健太郎作曲の交響曲として多くのコンサートで、様々なオーケストラでの演奏が実現することも願ってやみません。

【ひとりごと】
当日会場では何人か知人の顔は見かけましたが、どなたにもご挨拶は出来ませんでした。
Twitterなどを拝見すると面識のある・なしに関わらず、多くのフォロワーさんが足を運ばれていた由。観客の中に「宇宙戦艦ヤマト」のファンが占める割合はどのくらいだったのでしょう?
ちなみに自分の席の周りには面識のある人はいなかったのですが、皆さんの会話の端々に知人の名前が飛び交っていたのは変な感じでしたね(苦笑)。

【ひとこと】
今回アンコールはありませんでしたが、次回の演奏で可能であればアンコールで「宇宙戦艦ヤマト」を演奏して欲しいですね。
第1楽章でこのメロディは流れますけど前半部分だけなので、聴いていてどうしてもフラストレーションが溜まるんです。丸々1コーラス、出来ればフルコーラス聴きたいなあ。



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# by odin2099 | 2018-08-26 20:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
Blu-rayソフトが出たので改めて観賞。
「好き(許せる)」部分と「嫌い(許せない)」部分が同居し、愛憎半ばという個人的には複雑な作品だ。

「許せない」部分は、まずはモールドの入った現代的にリファインされたマジンガーZのデザイン。
なまじ回想シーンでは往年のTVシリーズそのまんまのZやグレートが出て来るだけに、なおさら違和感が。
最後の出撃にあたって再改造、パワーアップを施した、という設定ならば…いや、それでも許せないな。これはマジンガーだけの話じゃなく、新光子力研究所のデザイン含め世界観そのものへの不満でもあるが。

e0033570_08455910.jpg二つ目は声。
兜甲児の森久保祥太郎、剣鉄也の関俊彦、どちらも気取った癖のある喋り方。
甲児も鉄也も王道を行くロボットアニメのヒーローなのだから、そんなキャラクター造形は不要だ。それにオリジナル版の声優である石丸博也、野田圭一との声質の違いも気になる。
「あれから10年後」の世界なら最低限イメージは踏襲し、更に「10年後」の歳月の重みをプラスすべきだが、それとは真逆な結果になっている。特に鉄也に関しては完全なミスキャストと言わざるを得ない。

三つめは音楽。
主題歌「マジンガーZ」と挿入歌「Zのテーマ」のメロディは使われているものの、マジンガーと宙明サウンドは切っても切り離せない関係。近年度々開催されている「渡辺宙明コンサート」へ足を運んでも、今なお色褪せない現役感に圧倒されるばかり。
渡辺俊幸の音楽が悪いという訳ではないが、そこは譲れないところだ。

他にもマジンガーインフィニティの存在、ドクターヘル復活の経緯、ミケーネ文明とリサの関係など「許せない」を上げて行けばキリがないのだが、その一方でそれらを凌駕するほどの「許せる」も存在する。

”声”は気に入らなくても、甲児、さやか、鉄也、ジュン、シロー、ボス、ヌケ、ムチャらは大事に描かれ、旧友との再会気分は十二分に味わえた。
そしてマジンガーZ出撃プロセスからのマジンガー無双。それで全てが「許せる」とはならないものの、作品そのものは「全肯定」したい。

先ごろ本作でドクターヘルを演じた石塚運昇の訃報が伝えられた。
かつてのドクターヘルとは趣を異にするヘル像には違和感を禁じ得なかったが、巨悪としての圧倒的な存在感を見せつけられた。
現在進行中の作品も数多く、得難い役者がまた一人鬼籍に入られたのは真に残念である。

【ひとこと】
ぼすらーめんの客に黒鷲のドンがいるな。

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# by odin2099 | 2018-08-25 08:51 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>を参考にして、ゴジラ映画をメインにTV作品から数本をセレクトしてまとめて公開というスタイルで始まった<東宝チャンピオンまつり>だが、春夏冬の年三回の興行で毎回毎回ゴジラの新作を作るのは無理な話。
そこで新作は年一本とし、あとは旧作のリバイバルで埋めるという作戦に出た。
この作品は1970年冬の目玉作品で、<チャンピオンまつり>版としては70年春の「キングコング対ゴジラ」に続く二本目となる。

e0033570_20175403.jpg当時は封切館は同じ作品を二度上映できないという仕組みがあったらしく、リバイバル公開にあたっては再編集が施されるのが常。手を加えてあれば”新作”同様、という解釈らしい。
もっとも<チャンピオンまつり>は4本立て、5本立て…という番組なので、1作品あたりの上映時間は短くせざるを得なかった、という理由もあったのだろう。途中休憩が入るとはいえ、子供対象でトータル3時間4時間の番組編成は現実的ではない。

その結果オリジナル版89分に対しこちらは74分とコンパクトに切り詰められた短縮再編集版となった。
まあ15分もカットされれば人物関係がわかりにくくはなるのだが、逆に人間側の多少ドロドロしたドラマ部分が削られたので、怪獣映画としてはかえってわかりやすく面白くなったとも言える。
ハッピー興行社の熊山とその黒幕で政財界に顔が効く虎畑とのいざこざなんかより、子供はモスラとゴジラの対決を見たいよね。

なのでこのカット版、娯楽性が加味されているのでマル、である。

【ひとこと】
この作品、「ドラえもん/のび太の恐竜」の併映として80年春にもリバイバル公開されてるが、そちらは更に手を加えた別ヴァージョンなのだ。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-08-24 20:21 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
最近新しいエンジェルたちのキャストが発表されましたね。
クリステン・スチュワートとナオミ・スコット、それにエラ・バリンズカでしたっけ。
監督は女優でもあるエリザベス・バンクスで、公開は来年秋。
日本でもきっと見られるでしょうから今からちょっと楽しみ。

さて、こちらのエンジェルたちはキャメロン・ディアスにドリュー・バリモア、ルーシー・リューの3人組。
撮影当時キャメロンは27か8、ドリューは25、ルーシーは31~2ぐらいかな。思ってたより若いな。メイクの関係なのか、皆さんもっと年上に見えちゃいます。
それにルーシー、欧米人からするとこれがオリエンタルビューティーなんですかね。
顔立ち(特に目つき)がキツくて、とてもじゃないけど美人には見えないのは自分だけ?

e0033570_19345695.jpg正体不明の”チャーリー”という男に雇われてる女性の探偵3人組が、依頼を受けて捜査をするというのが基本ライン。
お色気あり、ドンパチ…はなくてマーシャルアーツでの大立ち回りあり、潜入捜査の割に派手に大暴れしてるし、仕事中よりもデート優先してるみたいに見えたりと色々ありますが、女の子たちがワイワイキャピキャピやってるおバカ映画です。
まあ、それが愉しいんですが。

キャメロン・ディアスはかなり露出度高めのファッションが多いですが、スタイルが良いというかぶっちゃけスレンダーすぎるので嫌らしさはなく、キュートさのみ印象に残ります。
ただラストシーンはノーブラ?水に濡れた胸元がうっすらと透けているような…?

ドリュー・バリモアは胸元が大きく開いた服装が多いですね。知的というより痴的なグラマー美女?
こちらは殆ど一瞬ですけどすっぽんぽんになる場面があって、これが見えそで見えない…けど何か見えてる?というドキドキのシーン。
ちなみにこの場面で彼女が転がり込む家は、あの「E.T.」で使われたエリオット少年の家なんだとか(ご丁寧に部屋にはポスターが貼ってある)。

ルーシー・リューは色仕掛けのシーンが多く、ボンデージスタイルとまではいきませんけど、身体にピタッとフィットしたセクシーファッションを披露してくれるのですが……ルックスがルックスなだけに全然色気を感じません。
3人組の中に一人アジア人がいるということが世界的なヒットに繋がったり、各方面への様々な思惑もあったのでしょうが、彼女だけはミスキャストだったよなあ、というのが当時からの変わらぬ意見です。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-08-23 19:40 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
79年の「銀河鉄道999」の後、80年には「地球へ…」、「ヤマトよ永遠に」、そしてこの「サイボーグ009/超銀河伝説」と3本の長編アニメーション映画が公開されました。これだけの作品を立て続けに作り得た、当時の東映動画の組織力というか地力というのは凄いものがありますね。

また「999」と「永遠に」は夏興行ですが、「地球へ」はGWの公開、そしてこの「009」は初めてのお正月興行。そしてこれまでの「宇宙戦艦ヤマト」以降の作品は全て東映洋画系・東急系での上映でしたが、この作品はやはり初となる邦画系での上映と、アニメ映画が量産体制に入ったことや、アニメは商売になると判断されたであろうことから公開時期を色々と模索していたのでしょう。ただその後に続くGWやお正月の公開は、規模の小さなセントラル系以外ではありませんので、成功したとは言い難かったのかも知れません。

e0033570_18484519.jpgさてこの作品、79年春からから80年にかけて一年間放送されたTVシリーズの続編ということのようです。
TV版は東映本社の製作で実制作はサンライズでしたが、この劇場版は前述の通り東映動画が担当しています。劇中では関連性について特に触れられていませんが、コズモ博士の研究所が映るカットの片隅にTV版のギルモア研究所の廃墟が見えていることや、平和が訪れサイボーグ戦士たちも世界各地でそれぞれの細やかな幸せを掴んでいることが「その後」を窺わせます。

しかしその後の物語はいけません。公開当時は感動していたはずなのに、見直す度に評価がダダ下がり…。
元々石ノ森センセの構想では、宇宙が舞台になるにしても太陽系内規模だったそうです。
ところが東映サイドから「ヤマト、999に続け!」と号令をかけられ、おまけに「スター・ウォーズ」に関わっていたとされる謎の人物ジェフ・シーガル氏が参加するに至り、40万光年彼方への旅するという大スケールになってしまいました(この人の功績は008のデザイン変更の提案だけかな)。

「ヤマトよ永遠に」も敵母星が40万光年先ということでしたが、どっちもあっけなく行き来してしまいます。
あちらは新機能の連続ワープ、こちらは”宇宙のトンネル”スターゲイトを潜るという違いはありますが、要は遠距離もあっという間に短縮してくれる便利ツールの活用です。宇宙は狭いですね。
これならわざわざ遠くに行って物語を進めなくても、近場で良かったんじゃないですか。

009たちが対決する相手は”悪の権化”大帝王ゾア率いるダガス軍団ですが、逃亡者を追っていたとはいえ、わざわざ40万光年も離れた地球へやってくる意味も分かりませんし、その配下に第一軍団長ガロというのがいるのですが、第二軍団、第三軍団はありそうもなく、他に適当な人材も見当たらない弱小組織です。

そしてゾアが手に入れようとするボルテックスというのが正体不明。超エネルギーなのかと思いきや、生命体?で神にも等しい存在、って結局「なんのこっちゃ?」ですね。
ゾアは己の野望の為にエネルギーを吸収し続けて自滅。その場にいた009はゾアの消滅を願ったとのことですが、それなら放っておいても良かったんじゃないのかしらん? ご都合主義、ここに極まれり。

009たちがやったことといえば、浚われた001とコズモ博士を助け出しただけ。
途中で立ち寄ったファンタリオン星では王女タマラや住民たちを一度はダガス軍団から解放したのもつかの間、結局はダガス軍団の猛攻で住民は全滅、という有様です。004という尊い仲間の犠牲を払い(後にこれまた都合よく復活しますが)、殆ど何も得られなかったという、サイボーグ戦士の戦歴の中で最大の失敗ミッションではないでしょうか。

とまあ色々あるのですが、作画は安定してますし、ムード優先なので009や003に感情移入していればドラマに酔えると思いますし、必ずしも駄作であるとは言いかねますし、ぶっちゃけ個人的には大好きなのですが、それでもどう贔屓目に見ても「傑作だ!」と声高に叫ぶ愚行は犯せません。
この作品が許せるか許せないかは、「009」ファンの一つの試金石のようなものなのかも…?

ところでこの作品、一部では知られてますが、当初はりんたろう監督作品として進んでました。作画監督は小松原一男、美術監督は椋尾篁と「999」トリオのスライドが予定されていたのですが、シナリオ作りの段階でこじれて降板(小松原、椋尾の両氏も)、明比正行が監督、山口泰弘が作画監督ということで仕切り直しされています(このコンビは後の「1000年女王」も手掛けています)。

りん監督版「009」も見てみたかったですが、もし「009」を監督していたら、「さよなら銀河鉄道999」はどうなっていたのやら。
一時は春映画として情報が流れた「999」は夏映画へと延期になりましたが、これはスケジュール調整の結果? 
それでもお正月映画を仕上げた後で翌年の夏映画を手掛けるのはスケジュール的にかなり厳しそう。そうなると「さよなら銀河鉄道999」は別スタッフが担当していたのかもしれません…?

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-08-22 18:57 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

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