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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

またまた引っ張り出してきた昭和ライダー映画の一本。
主役はスーパー1で、8人ライダーはあくまで彩り。
そして拳法主体のアクションは見せ方にも工夫を凝らし、なかなか見応えのあるものになっているお気に入りである。

ところで昨今のウルトラシリーズやスーパー戦隊シリーズでは、レジェンドヒーローの共演に際しオリジナルへ対するリスペクトが強く感じられるようになっているのに対し、どうも今一つに思えてならないのが昭和ライダーの扱い。

オリジナルの役者を連れてきたり、当時を彷彿とさせるようなアクションシーンなども垣間見られるものの、あくまで現代的にリメイクしました、という感が強い。
ここ十年近くでも藤岡弘をはじめとして、速水亮、菅田俊、倉田てつをらの出演を実現させたのは評価出来るのだが、どうしても物足りない。

ウルトラシリーズやスーパー戦隊での客演と比較して何が足りないのかというと、こだわりと愛情だろうか。
というとざっくりし過ぎなのだが、もっと端的に言ってしまえば「音」!
音楽と効果音なのだ。

特にウルトラシリーズでは主題歌のみならずBGMもお馴染みのものを使い、効果音も当時のものを再使用している。
ところが仮面ライダーはどうか。
辛うじて効果音はオリジナルのものが徐々に使われるようになったものの、主題歌すら使われない。
仮面ライダー1号は本郷猛=藤岡弘が変身するから本物なのではなく、やはり菊池俊輔メロディーを背負って戦ってくれて初めて本物なのだ。

というとこの作品の時点で既に客演ライダーの声はテアトルエコー所属の声優さんの持ち回りだし(V3だけは宮内洋がアテている)、効果音もアクションも往時を再現してるとはいいがたいが、それでも足りない部分を菊池メロディーが補っている。
シリーズ物とはいえ、今は別作品の音楽を流用すると別に使用料金が発生するらしいのだが、金をかけるべきところはかけるべき。
手を抜いても良いことは一つもない。
『仮面ライダースーパー1』_e0033570_07532143.jpg
『仮面ライダースーパー1』_e0033570_07533291.jpg
しかしこの作品、舞台となる場所の距離関係とか、経過時間(日数)とか、よく考えると(考えなくても)色々と不思議だなあ。
山彦村は東北地方にあるはずだが、村が燃えてるのが赤心寺から見えるみたいだし、村から逃げ出した子どもたちは歩いて東京まで出てきたのか?
事件発生から東京の学校へ転校するまで一週間程度でもう馴染んでるし、後半では再び歩いて東北へ。
それとも東北といいつつ、実際は北関東あたりに住んでいるんだろうか。
うーん。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2227237/
https://odin2099.exblog.jp/22962202/
https://odin2099.exblog.jp/25636110/
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# by odin2099 | 2021-01-16 18:17 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
前半はジョルジュ・メリエスのライフストーリー。
リュミエール兄弟のシネマトグラフに刺激を受けたメリエスは、自らも映画製作に乗り出し、奇術師出身ならではの多彩なアイディアを盛り込んで人気作を生み出してゆく。
メリエスこそ正しく「特撮映画の父」「SF映画の始祖」と呼ぶに相応しい存在だろう。
やがて彼に影響を受けた同業者が次々と現れ、メリエスは濫作を余儀なくされて質の低下を招き、やがて観客からも飽きられてしまい失意のうちに業界を去るのだ。

『メリエスの素晴らしき映画魔術』(2011)_e0033570_20002491.jpg映画史に残る人物であることは承知していたが、具体的に何をどうした人なのかということは知らなかったのだが、その栄光と挫折、波乱万丈の人生はベタで陳腐な表現ではあるが、やはりそれだけで”映画的”だと感じた。
また黎明期から映画はカラー表現に挑んでいた。
当時は勿論白黒のフィルムだったが、これに一コマ一コマ、職人の手によって丁寧に着色することでカラー映画を実現していたのだが、その中にはメリエスの代表作「月世界旅行」のカラー版も存在していた。
後半はこの発見されたボロボロになったフィルムを、実に十数年の歳月をかけて丹念に修復、復元する作業にスポットを当ててゆく。

これまた20世紀の初頭に早くも”カラー映画”という概念があったことに驚きを感じた。
映画はまず音が付き、それから色が付いたという風に理解していたのだが、疑似とはいえこれはこれで立派な”カラー映画”であることは間違いない。
自身の映画史の認識を改めなければなるまい。

映画館での上映の際は先ずカラー版の「月世界旅行」が上映され、続いてそのバックボーンを解き明かすこのドキュメンタリー映画が上映されたようだが、DVDではこちらが先に収録されていて、修復の過程を見せた後でじっくり本編を見せるという構成になっている。

というわけで久々に「月世界旅行」もカラー版で見直したのだが、画面に不釣り合いな音楽は煩く感じたし、肝心のカラー化も奇麗というより派手で毒々しいという印象を受けた。
時代背景を考えれば歴史的意義はあるだろうが、純粋に一本の作品として楽しむならば白黒版の方が想像の余地が残されており、幻想映画としての完成度は高いように思うのだが如何だろうか。


# by odin2099 | 2021-01-15 20:02 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「ゴジラ」シリーズ22作目にして一応の完結編。

一度は「VSメカゴジラ」で幕引きを図り、続く前作「VSスペースゴジラ」はシリーズの要素をみんなぶち込んだ集大成を目指し、それを超えた先でようやっとたどり着いた最終作、といったところ。

ゴジラの最期を描くのだから、それに相応しいアイテムとしてオキシジェン・デストロイヤーが登場。
新怪獣デストロイアも、このオキシジェン・デストロイヤーによって生まれたとも言える因縁の相手だ。

『ゴジラVSデストロイア』_e0033570_19075800.jpgしかし物語の主軸はゴジラの最期を描くこと。
デストロイアもゴジラに引導を渡す役どころではなく、あくまでもその前座扱い。
ゴジラは自ら崩壊して去ってゆく。
そのために物語は何度も山場を迎えるのだが(特にゴジラ・ジュニア絡みで)、そこでお預けを食らうのみ。
とにかくゴジラの死を描く場面までは、盛り上げはするものの、言ってみれば寸止め状態で終わってしまう。

そしてゴジラは荘厳な最期を迎えるのだが、本作のキャッチコピーは「ゴジラ死す」だが、結局のところ「ゴジラは死なず」。
シリーズの締めくくりとして用意された台詞が幾つか出てくるものの、最後に映し出されるのは新たなゴジラの姿。
シリーズはまだまだ終わらないぞ、と高らかに宣言してエンドロール。
そういう意味ではこの作品も「終わる終わる詐欺」の一本だ。

だがこの映画を見る人の中で、この作品で「ゴジラ」が終わるんだと本気で信じていた人がどれくらいいたのだろうか。
「ゴジラ」を少しでも知っている人ならば、絶対にシリーズが終わりっこないと知っていて、なお”ひとまずの”ゴジラの最期を見届けようとしたのだと思うが。

この後シリーズは中断期間を経て案の定というより予定通り(いや厳密にいえば予定より早く)復活を遂げるのだが、通称<ミレニアム・シリーズ>と呼ばれる後継作品群は、基本毎回設定をリセットして作られた。
連続モノだった<平成シリーズ><VSシリーズ>とは差別化を図った格好だ。

常に「これまでの作品はなかったこと」にされ毎回新鮮な気持ちで見られる、過去作にとらわれない様々な切り口の「ゴジラ」が楽しめるという利点があったわけだが、その一方でキャラクターの掘り下げという点では時間不足で物足りなさも感じていた。
連続モノに慣れていたせいもあったのだろう。

一方で、毎回世界観をリセットならば、一本ぐらいこの作品世界の延長線上の作品があっても良かったかな、という気もする。
復活なったゴジラ・ジュニア改め新生ゴジラは、これまでのように人類の恐怖となるのか、それとも人間との交流経験を記憶として持っているならば”人類の味方”と呼べるような頼もしい存在になっているだろうか。

かつての<東宝チャンピオンまつり>時代に戻ったような形になるかもしれないが、それはそれで見てみたかった。
そしてこの時点でリバイバル怪獣としてヘドラやガイガン、メガロなんかを出していても面白かったかも、とは考えてみたものの、やはり受けなかっただろうなというのは想像がつく。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/10994413/


# by odin2099 | 2021-01-14 19:12 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「短信27」の続きです。
今回も個々の感想は控えさせていただき、チェックした写真集の画像だけUPします。

今はミドルティーンのアイドル以外は、どちらかというとセクシー系より清純派かなあと思われる女優やグラビアアイドルの方たちも、手ぶらのセミヌードどころか、バストトップとアンダーヘア以外は全部露出する”ほぼフルヌード”というのが当たり前になってきた感じです。

それが”次”へ繋がる、彼女たちの飛躍への第一歩になるのならば良いのですが、当然ながら皆が皆ブレイクするわけでもありませんから、単純に「脱いでくれるから嬉しい」という気持ちにはならないのが難しいところですねえ。

中にはそのままフェードアウトしてしまう人も。
当人たちが納得した上でならば外野からとやかく言うことではありませんけれども。
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# by odin2099 | 2021-01-13 20:29 | | Trackback | Comments(0)
劇場版「名探偵コナン」シリーズ第8弾。
今回から監督がこだま兼嗣から山本泰一郎に交代。

舞台女優の牧樹里が持つ宝石を狙う怪盗キッドから予告状が届いた。
依頼を受けた毛利小五郎をはじめ江戸川コナンや蘭たちも劇場に向かうが、そこに捜査の協力者として工藤新一が現れる。
コナンはその新一が怪盗キッドだと叫ぶが、証拠もないため誰も信じない。
お芝居が終わりに近づいたとき遂にキッドが動き出し、コナンもまた彼を追い詰めるが既の所で取り逃がしてしまう。
翌日、宝石を守ったお礼ということでコナンたちは函館にある牧の別荘での打ち上げに招待され、スタッフやキャストと共に飛行機に搭乗する。
キッドはわざと盗みに失敗した体を装い、この機会を狙っていたに違いないとコナンは警戒を強めるが、なんとその機内で牧が何者かに毒物によって殺害されてしまう。
更に彼女と接触した機長と副操縦士も体調の異変を訴える。
果たして牧を殺した犯人は誰か、
操縦不能に陥った旅客機の運命は、
そしてキッドの目的は何なのか――?!

『名探偵コナン/銀翼の奇術師』(2004)_e0033570_18501722.jpg正直言ってプロットの詰め込み過ぎ。
序盤は江戸川コナンVS工藤新一、もとい新一に変装したキッドとの対決。
中盤は旅客機という一種の密室で起こった殺人事件の謎解き。
そして終盤は旅客機パニック物と化す。
この映画から三本の別々の作品が作れそうだ。

一応三つのプロットは相関関係というか因果関係によって結ばれてはいるものの、直接的には無関係である。
特に中盤の殺人事件の件は怪盗キッドには全く関係がない。
犯人にしても、たまたま函館への旅が丁度タイミング良かったというだけだろう。

だがその結果旅客機がコントロール不能に陥るという大騒動が起こり、乗客の一人に変装していたキッドとコナンが協力してこの危機に対処するという、ファンならば胸熱の展開が待っているのだから繋がりがないとは言えないものの、それらが有機的に結びついているかと言えば答えは「No」だ。

ちなみにキッドの宝石盗みの話は途中でどっかへ行ってしまう。
牧が持っていた宝石は偽物だったことに気づき、諦めたとあっさりキッドの口から語らせてしまうのは如何なものか。
それでも色々と詰め込んだなりの面白さはあり、コロコロと目先が変わるので置いてけ堀になる危険は孕んではいるものの、飽きさせないだけの工夫はなされている。

【ひとこと】
コナンは麻酔銃を間違えて小五郎ではなく蘭の母である妃英理に撃ってしまい、仕方なく英理の口を借りて推理を披露する羽目になるが、他にも今回は変声機の操作ミスが幾つか…。


# by odin2099 | 2021-01-12 18:51 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「コトラ家族と世界のいいコたち」に続く劇場版「世界ネコ歩き」の第2弾で、今度の舞台は北海道の牧場とミャンマーのインレー湖。
テレビ番組の再編集だった前作と違って、今回はほぼ撮り下ろしの新作映像なんだそうです。

『岩合光昭の世界ネコ歩き/あるがままに、水と大地のネコ家族』(2021) _e0033570_08121778.jpg北海道の牧場では仔牛牛舎で暮らす猫の大家族にフューチャー。
親子三代の共同保育の様子と、数十メートル離れた場所にある親牛牛舎で暮らす家族の物語。
同じ牧場内にありながらも二つの縄張り。
互いの交流は殆どない、という中でのそれぞれの生活に密着していきます。

ミャンマーではあたかも一つの家族のようなヒト家族とネコ家族を追いかけます。
猫夫婦にそっくりな息子と娘。
お父さん猫が家族と同居するのはかなり珍しいとのことです。
そしてこの猫と暮らす人間一家。ごくごく自然に絆で結ばれているようです。

どちらもそうですが、如何にも「飼ってます」というのではなく、自然と近くにいる、という関係性には憧れますねえ。
こういうのを見てしまうと猫を飼いたくなってくるんですけど、ガマンガマン…。

ところで前作をもう一度見てみたいなあと思ったのですが…
DVDやBlu-ray、出てないんだぁ。

【ひとこと】
前作もそうでしたが、こういった作品の”語りかける”形式のナレーションって実に難しいなと感じました。
表現力が伴わないとホント、むず痒くなるというか、気持ち悪いものです。


# by odin2099 | 2021-01-11 08:16 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
イオンプロ製作の<ジェームズ・ボンド>シリーズ17作目で、本作から007はピアース・ブロスナンに交代。

『007/ゴールデンアイ』_e0033570_19151566.jpgブロスナンは歴代ボンドの良いとこ取りともいわれているが、若くて格好良いし、それによく動く。
当番当初はロジャー・ムーアの足掛け13年、7作品という記録を抜くかと思っていたが、足掛け8年、4作品に終わってしまったのは残念だった。
もっとも第一候補はリーアム・ニースンで、他にもアレックス役を演じたショーン・ビーンも007候補の一人だったらしいのだが。

ボンドガールはイザベル・スコルプコ
一見すると清楚で大人しそうなイメージがあるが、実は男勝りの行動派。
序盤から物語上の真の主人公として活躍し、ボンドと出会ってからはパートナーとして行動を共にする。
歴代ボンドガールと比べても物語上の重要度はかなり高く、後半は実質的にバディ物と言っても良いくらいだ。

もう一人のボンドガールと呼ぶべきなのはファムケ・ヤンセン
もっとも彼女はボンドを相当痛めつける悪役で、これまでのシリーズキャラクターではグレース・ジョーンズが演じたメイディに近い。
あるいはかのジョーズことリチャード・キールに匹敵する存在感、と言ったら言い過ぎか。
24~5だったイザベルに比べると、ファムケはおそらく30歳前後。
後年の「X-MEN」シリーズでは些かキツいかなと思う場面もあったが、この頃は奇麗だし色っぽい。

もう一人ボンドと絡むのが、マネーペニー役のサマンサ・ボンド。
ボンドとキスシーンがあるマネーペニーというのは彼女だけかな。

この作品の悪役<ヤヌス>の目的が、結局のところアレックス自身の個人的な復讐に根差している、というのが今一つ分かりづらい。
序盤でコサックの歴史が語られる場面があり、それが伏線の一つなのだろうが、さらっと語られるだけなので注意しておかないと気が付かないかも。

そしてこのアレックスがいわゆるラスボスであり、かつボンドのかつての親友で互角に亘りあえるライバルキャラというのが、作品全体を軽くしてしまっているようにも感じる。
ライバルキャラは別にいて、ラスボスはラスボスらしくどっしりと構えていたならばもう少し厚みが出たようにも思えるのだが。

【ひとりごと】
エリック・セラを音楽担当に起用したのは人選ミスだろう。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4729869/


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# by odin2099 | 2021-01-10 19:17 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
レジェンドから新進気鋭まで、ハリウッドで活躍するスタントウーマンたちのインタビュー集。
女優のミシェル・ロドリゲスが、製作総指揮のみならず案内役としても参加。

『スタントウーマン/ハリウッドの知られざるヒーローたち』(2020)_e0033570_18145851.jpg出演しているのはエイミー・ジョンソン、アリマ・ドーシー、シャーリーン・ロイヤー、ジーニー・エッパー、ジュール・アン・ジョンソン、ジェイディ・デイビッド、デヴン・マクネア、ハイディ・マニーメイカー、レネー・マニーメイカー、ドナ・キーガン、ミシェル・ジュビリー・ゴンザレス、シェリル・ルイス、ジェニファー・カプート、ケリー・ロイシーン、ハンナ・ベッツ、リー・ジン、タミー・ベアード、ケイトリン・ブルック、ジェシー・グラフ、メリッサ・スタッブス、デビー・エヴァンス、ドナ・エヴァンス、ラファイエ・ベイカー、アンジェラ・メリル、ケイシャ・タッカー、マリッサ・ラボッグ、ヴァイア・ザガナス、キリアナ・スタントン、ジェニファー・マイレーア、ゼンダラ・ケネディの諸氏。

スタントウーマンの歴史は差別との戦いの歴史でもあった。
性差別、人種差別…。

映画創成期、女優は何でもやってきた。
ところが映画は金になることがわかると男性がワッと業界に参入し、完全なる男社会を作り上げてしまう。
女性キャラクターの危険な場面でも、代役は女装した男性スタントマン。

その中で少しずつ女性にも活躍の場が与えられはじめ、彼女たちは男性顔負けの熱演を披露し、地位向上に努めるのだが、それに対しても露骨な圧力が加えられる。
そんな日々が当事者たちの口から、生の声で聞くことが出来る。

また過酷な現場では怪我は日常茶飯事。
時には痛ましい事故も起こる。
仲間の死。
もし自分がその場であーしていたら、こーしていたら防げたかもしれないという悔恨の情はずっと彼女たちに付きまとう。

惜しむらくは彼女たちの生の声を拾うことに注力し、その彼女たちのパフォーマンスを殆ど見せてくれなかったことだろう。
映画製作会社、テレビ放送局その他、実際の映像を使うには権利関係の問題もあって難しかったのだろうが、レジェンドたちのレジェンドたる所以、彼女たちの栄光の証を是非とも見せて欲しかったものだ。


# by odin2099 | 2021-01-09 18:18 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
バカンスで祖母の家に集まった親戚たち。
パトリックは従姉妹のディナに恋をしていたが、告白出来ずにいてその想いを日記に綴っていた。
兄のジュリアンもディナに気があるらしいが、偶然弟の日記を見つけディナにそれを渡す。
彼女はそれ以来、パトリックの日記を盗み読みするのが楽しみになっていた。
叔母のリーズと一緒に出掛けた際に悩みを打ち明けたパトリックは、リーズから愛の手ほどきを受けるが、今度はリーズに夢中になってしまう。
日記によってそれを知ったディナはショックを受けるが、リーズから全てはパトリックの妄想だと聞かされたことでパトリックを受け入れる決心をし、またリーズによって一人前の男になったパトリックも勇気を出し二人は結ばれる。
一方のジュリアンは父と喧嘩をし家を飛び出してしまうが、それを迎えに行ったリーズは彼を優しく抱きしめるのだった。

『新・個人教授』(1973)_e0033570_22111085.jpg主演がナタリー・ドロンというだけで「個人教授」とはまるで無関係な作品。
彼女が兄弟二人の初体験の相手をしてあげる若く美しい叔母を演じているのだが、二人から迫られるわけでもなければ、積極的に彼女から誘惑するわけでもないので、ごくごく普通にセックスに至る過程が今一つわからない。

そのシチュエーションありきの作品だからそこに文句をつけてはいけないのだろうが、叔母と甥だから近親相姦になるのだがそういった後ろめたさもまるでない。
そもそも職業が建築家だと語られるものの、彼女が一体どういう人物なのかそのバックボーンが一切語られないというのもどうも。
パトリックとジュリアンの父親の妹だということはわかるが、ディナの母親ではないようで、この一家はどういう家族構成なのだろうか。

それでも撮影当時は31~2歳ぐらいだったと思われるナタリー・ドロンは美しく、ティーンエイジャーの少年たちが叔母であれ夢中になってしまう設定は十分に納得がいく。
また彼女以外にもディナを演じたミュリエル・カタラや、ディナの友人でパトリックとジュリアンの父を誘惑する少女マリーを演じたクリスティーヌ・シュベールらが惜しげもなく全裸を披露してくれるので(むしろナタリーの方が控えめだ)、十分に目の保養になる。
全体的に大らかで後味も悪くない。

【ひとりごと】
ヤケになったジュリアンがポルノ映画を見に行くシーンがあるのだが、その映画館で上映されている劇中映画がなかなか気合の入った作り。
チラっと映る女の子も可愛いが、これは既成の作品の流用なのか、それともこの作品のために作られた映像なのか、さてどちらなんだろう?

# by odin2099 | 2021-01-08 22:12 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
当時から渋くて格好良いとは思ってたが、最近の戦隊に比べるとやはりシンプル、かつ強そうに見えるデザインは結構好きだ。
そしてキャストも作品そのものも、どことなく大人っぽい。

『電子戦隊デンジマン』_e0033570_19344210.jpgこの劇場版も何度も見返したくなる一遍だ。
テレビシリーズの2話分近い上映時間があるものの、テレビのエピソードからの流用も多く水増ししている印象が強いのが残念だというのは毎度書いているのだが、それでも劇場版ならではのスペシャルな感じは十分に伝わってくる。
いつか劇場の大スクリーンで見たいものだが、その機会は訪れるだろうか。

そういえばこの劇場版、デンジピンクこと桃井あきらの出番が比較的多め。
放送当時は特に何とも思わなかったのだが、放送終了後に彼女が”大きなお友だち”の間では人気が高かったことを知ってから彼女を見る目が少々変わり、それ以降は再放送やらビデオやらを見る際も自然と彼女に注目するようになってしまった。

可愛いというよりちょっと大人びたルックスが、当時の自分には受け付けにくかったのかもしれないが、改めてみると奇麗な人だなと思う。
この劇場版でもビキニ姿を披露したりベーダー一族に捕まって緊縛されたりで、”大きなお友だち”は愉しんだのだろうな。

そして一人だけ派手なことをさせられてるデンジブルーこと青梅大五郎。
流石JAC第一期生だけのことはある。

【ひとりごと】
劇中で、デンジマンたちもデンジ星人の子孫かも?という話が出てくるが、逆にそうじゃない方が不自然だと思うのだが…。

<過去記事>
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# by odin2099 | 2021-01-07 21:29 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
『シーナ』(1984)_e0033570_21353914.jpg事故で両親を失った少女は、”シーナ”と名付けられザンブリ族のシャーマンに育てられた。
予言によれば彼女は一族と密林の動物たちを統べる女王になるという。
やがて彼女は動物とコミュニケーションの取れる美しい女性へと成長するが、その頃ディゴラの王弟はザンブリ族の聖地に眠るチタンを奪い、富と権力を手にするべく兄王の弑逆を企む。
シャーマンがそのことを予期したことによってシーナは恐るべき陰謀劇に巻き込まれてしまう。
そして同時に、それは取材に訪れていたアメリカ人ケイシーとシーナとの運命的な出会いでもあった。

1955年と2000年にテレビドラマ化もされ、数年前から再映画化の話も聞こえてきているアメコミ原作の女「ターザン」映画。
ヒロインの”ジャングル・クイーン”に扮するのは「地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル」で注目を集めたタニア・ロバーツで、彼女はこの作品の後で「007/美しき獲物たち」のボンドガールに抜擢される。
監督はジョン・ギラーミン、共演はテッド・ワス、ドノバン・スコット、エリザベス・オブ・トロ。

タニア・ロバーツは全編を半裸のコスチュームで通した関係上、多くのアクションシーンや動物との絡みを自分で演じていると思われるが、その頑張りぶりは大いに評価出来る。
撮影時は28~29歳ぐらいなので、彼女が一番輝いていた時期だと言っても良いかもしれない。

また二度に亘る水浴びシーンでは惜しげもなくオールヌードを披露するサービスぶり。
映画そのものはメリハリに乏しく、編集次第でもっと面白くなったんじゃないかと思えるが、彼女を見てるだけでも満足できる作品かと。
先ごろ彼女の訃報が届いたが(しかも一度目は誤報で、後刻改めてその死が報じられるという混乱ぶりだった)、まだ65歳とのことでその死が惜しまれる。

ところでシーナは、成長する前の幼女期と少女期も下半身のみを隠し上半身はヌードのままだが、今だったら問題視されるところだろう。
リメイク版が実現した暁には、さて、どんな”シーナ”が描かれるのだろうか。


# by odin2099 | 2021-01-06 21:38 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
『氷の微笑2<アンレイテッド・エディション>』(2006)_e0033570_22563864.jpg夜のロンドンを疾走するスポーツカーはテムズ川へ転落。
同乗していた著名なサッカー選手は溺死するが、運転していた女性は助かる。
彼女の名はキャサリン・トラメル、過激な性と暴力描写の犯罪小説で知られる人気作家だった。
ウォッシュバーン刑事は車内から危険な薬物が発見されたこともあって彼女に疑惑を持ち、友人の精神科医マイケルに精神鑑定を依頼する。
証拠不十分で釈放されたキャサリンは自分を精神病だと判断したマイケルに興味を抱き、自らの治療を願い出る。
危険と知りつつ彼女の魅力に抗えなかったマイケルはそれを承知し、やがて彼女と関係を持ってしまう。
更にキャサリンはマイケルを取り巻く人々に接近し、親しくなっていくのだが、彼女の周りでは次々と殺人事件が起こり、マイケルは犯人はキャサリンだと確信を強めてゆくのだが…。

シャロン・ストーンが再びキャサリン・トラメルに扮した「氷の微笑」の続編。
といっても、彼女が過去に殺人容疑をかけられたことがある、という程度で直接の繋がりはない。
再び彼女の周囲で殺人事件が立て続けに起こり、彼女が自らの犯行を示唆するものの決定的な証拠はなく、彼女以外にも動機を持った怪しい人物がおり、誰が真実を語っているのかわからない、というパターンのみ踏襲されている。
前作の主人公ニック・カランも名前だけは出てくるが、果たして今はどこで何をしているのやら。

『氷の微笑2<アンレイテッド・エディション>』(2006)_e0033570_23002825.jpgシャロン・ストーンは撮影当時47くらいかと思うが、この年齢でこの美貌とプロポーションを維持しているのは見事としか言いようがない。が、流石に年齢は感じさせるし、ヌードシーンも控えめで、つまるところヒロインがキャサリン・トラメルで、主演がシャロン・ストーンである必然性が殆どない。

お話の方も、温厚そうで柔和な紳士だと思われた主人公が、裡に秘めた狂気や野望と向き合うことになるという展開なので、キャサリンがなぜマイケルに近づいたのか、そしてマイケルを操って何をしたかったのかが今一つハッキリしない。

マイケルを演じたデヴィッド・モリッシーが、脇を固めるデヴィッド・シューリスやシャーロット・ランプリングらに比べて地味だということもあるが、全体的にバランスの悪い作品だというのが率直な感想だ。
前作のメインテーマが流用されてなければ、続編ではなく同工異曲の別作品にしか思えなかっただろう。

【ひとこと】
DVDに収録されているのは、<劇場公開版>より3か所・2分長い別ヴァージョンとのこと。


# by odin2099 | 2021-01-05 23:01 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
テレサのメッセージを受け、反乱覚悟で立ち上がる旧ヤマト乗組員たち。
古代進は真田副長から全権委任という形で艦長代理となるが、「2199」だけでなく「星巡る方舟」を見た上でなら納得できる判断だ。

『宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち~第二章 発進篇~』_e0033570_21273697.jpgしかし「さらば宇宙戦艦ヤマト」や「宇宙戦艦ヤマト2」のように純粋に古代たちの使命感に駆られた上での決断ではなく、ガミラスの思惑が絡んでくるのが「2202」で新たに加えられた要素である。
他にもキーマンに代表されるガミラス側の新興勢力の描写や、ヤマト特に古代の決断を大きく左右することになるガトランティス及びズウォーダーの干渉など、より深いドラマ性を歓迎する向きもあるだろうが、リメイク版として差別化を図った部分が余計に感じられるのも事実だ。

ともあれ旧作には存在せず、「2199」で新たに付け加えられたキャラクターたちの殆どはこの第2章でひとまず排除され、あとは旧作から継続して出てくるキャラクターたちと、この「2202」から登場することになるキャラクターたちで物語は進行することになる。

このあたり「2199」のスタッフたちと「2202」のスタッフたちとの引継ぎが上手くいっていない(行われていない)のではと邪推するのだが、何れにせよ面白ければ全て良し。
ところがそうはならなかったのが、この「2202」という作品が持つ構造上の欠陥かもしれない。

【ひとりごと】
ヤマト発進に際し何人かの乗組員が取り残されるが、これは「ヤマトよ永遠に」からシチュエーションを借りたのだろうか。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25869703/
https://odin2099.exblog.jp/27272528/


# by odin2099 | 2021-01-04 21:29 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『ゴッホとヘレーネの森/クレラー=ミュラー美術館の至宝』(2018)_e0033570_21474225.jpgオランダ有数の資産家ヘレーネ・クレラー=ミュラー。
ファン・ゴッホの作品に魅せられ、個人収集家としては最大規模である彼女が開設した美術館の収蔵品の数々と、ゴッホの人物像に迫るドキュメンタリー映画。

最初はヘレーネがゴッホの作品を知り、彼の作品のコレクターとなり、遂には美術館を設立に至る過程を描き、後半はそれらの作品群を残したゴッホ自身のライフストーリーを描くという構成なのだが、その切り替えが今一つ分かりにくい。

ヘレーネにスポットを当てるのか、美術館の紹介に徹するのか、それともゴッホの為人を語るのか、何れかにポイントを絞るべきではなかったかと思う。

ただ、これまでゴッホという人物にも作品にもあまり関心を抱いていなかったのだが、知らない作品の中に何点か興味を惹かれるものも見つけられたので、自分の興味の対象が広がったという点では感謝したい一遍である。
個々の作品を接写しているのもこの映画の特徴かと。


# by odin2099 | 2021-01-03 21:49 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
新型コロナ禍の影響で夏の映画が延期になり、冬の映画が変更になり…という中で作られた「仮面ライダーゼロワン」の劇場用新作映画。
ストーリーは夏映画用に用意されていたもので、これに「テレビシリーズ最終回後」の要素を付け加え、改定したものだそうだ。

『仮面ライダーゼロワン/REAL×TIME』(2020)_e0033570_10533053.jpg最終回以後の物語ということなので、例によってテレビを見ていなかった自分はチンプンカンプン。
仮面ライダーがいっぱい出てきて、あれ?コイツは敵じゃなかったっけ?
いつの間に共闘するような仲になったんだろ?
と思いながら見ていたのだけれども、段々と或人とイズのドラマ、いや正確にはイズ役の鶴嶋乃愛の演技に引き込まれていた。
細かい設定とかはわからないけれど、彼女、良いキャラクターだな。アイドル扱いされるのもわかる(このタイミングで恋愛がスクープされちゃったのはマイナスかも?だけど)。

ライダーたちの倒すべき相手が途中で変わってしまい、しかもそれが真のラスボスというわけでもない、いわば裏切り者的ポジションなので事件解決に際してのカタルシスが一気に下がってしまうのは気になったが、一つの物語を終えた”その後”への希望をつなぐという意味では、この締めくくりも悪くはないかも。

それにしても山本耕史で始まり、伊藤英明で終わる。
「仮面ライダーゼロワン」ってなかなか”押えた”作品だったのだなあ。

ちなみにこのサブタイトル、劇中時間と上映時間がほぼ同じ、ということを意味してるのだろうか。


# by odin2099 | 2021-01-03 10:57 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(0)
思春期真っ盛りのフィリーは女の子に興味津々だけど、声もかけられない。
親友シャーマンと一緒に双眼鏡で覗くのが精一杯だ。
夏休み、父は一人で旅行へ行ってしまう。
母を早くに亡くしたフィリーと一緒に家に残っているのは、運転手のレスターと庭師、そして新しく来た若く美しいメイドのマローだけ。

『プライベート・レッスン/性の課外授業』(1981)_e0033570_22032125.jpgこっそりとマローの着替えを覗こうとしたフィリーだったが、彼女に見つかってしまう。
ところが彼女は怒るどころか優しく部屋に招き入れ、着替えを見せてくれるのだったが、怖気づいたフィリーはそそくさと退散してしまう。
その後も折につけフィリーにちょっかいを出すマローだったが、その度に逃げ出してしまうフィリー。
しかしやがて彼女をデートに誘うまでに成長し、遂に二人は結ばれる。

ところが翌朝、彼女はグッタリして動かない。
慌ててレスターを呼びに行くと、彼女を見たレスターは「死んでいる」と一言。
彼女を殺してしまったとパニックになったフィリーは、何とか警察沙汰にならないようにレスリーと一緒に庭に彼女の死体を隠して埋めたのだが、翌日何者かによって穴は掘り起こされ、フィリー宛に脅迫状が届いていた。

年上の魅惑的な女性が初心な少年に性の手ほどきをするという青春モノで、ロッド・スチュワートやエリック・クラプトン、アース&ファイヤーなどのヒット曲が流れるなど変なことろに金がかかった作品。
当時のシルビア・クリステルは28歳くらいか。
出来ればもう2~3年くらい前、「エマニエル夫人」三部作の頃だったらもっとときめいていたかも。

対してフィリーを演じたエリック・ブラウンは16歳ぐらいだと思うが(しかももっと幼く見える)、その彼の前でシルビアは下着を一枚ずつ脱いでいくストリップを演じ、一緒に浴槽に浸かって体を洗ってあげ、最後にはベッドを共にするのだから大らかな時代だったのだ。
今なら大問題になりそう。

彼女以外にもシャーマンの姉を演じたパメラ・ジーン・ブライアント(当時は21歳くらい)や、学校の先生を演じたMeridith Baer(撮影時は33歳くらいか)といったセクシー美女がエリック少年と絡んでくるのだが、何とも羨ましい限り。

この手の作品のセオリーに則ってフィリーがマローに熱を上げるのかと思いきや、フィリーがマローを意識してるのは見え見えではあるものの、むしろマローの方から積極的にフィリーを誘惑してるように見えるので可笑しいなと思っていると、実は彼女は不法労働者で、それを知ったレスターから脅され、お金を騙し取ろうという計画に協力させられていたことがわかり納得。
逆にレスターの悪巧みを知ったフィリーはマローの協力でレスターを罠にかけ、それでメデタシメデタシとなる。

なお劇場公開時のタイトルは『プライベイトレッスン』で、DVD発売の際にこのタイトルに。


# by odin2099 | 2021-01-02 22:05 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
今見ても普通に面白い作品ですが、もう四半世紀も前の作品になるんですねえ。
この平成「ガメラ」三部作には昭和天皇の崩御、それに阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件の影響が色濃く出ていて、当時はそれがリアルに感じられたのですが、やはり今の感覚とはちょっと違うかなと感じる部分も出てきました。

東日本大震災を経て作られた「シン・ゴジラ」の方がよりリアルに感じられるのは、時代の流れを考えれば当然といえば当然で、どちらが良いとか悪いとかではなく、表現方法は常にアップデートしていくものだということでしょう。
もう何年かすれば「シン・ゴジラ」も古さを感じるようになるかもしれません。

『ガメラ2/レギオン襲来』_e0033570_21571985.jpgSF映画としても戦争映画としても見応えのある作品ですが、実は後のファンタジー映画ブームにも密かに貢献しているかもしれません。
「あるよ、ゲド戦記の後ろ!」
穂波碧のセリフです。
これ、当時の特撮ヲタというよりファンタジーヲタの間で結構流行ったとか。

この作品の公開から5年後に「ハリー・ポッター」と「ロード・オブ・ザ・リング」が日本でもヒットしたのはこの時の下地があり、更に10年後には「ゲド戦記」そのものが同じ徳間書店傘下(当時)のスタジオジブリでアニメ映画化されたのは……いや、戯言はこの辺りで止めておきます。

ちなみにこの映画の自衛隊員は、本物の自衛隊の人、プロの俳優さん、エキストラの皆さん、が入り混じって演じているとのことですが、そのエキストラの中には三部作全てに出演している渡辺裕之が参加するコンバットチームの皆さんもいるそうです。
金子監督曰く、本物よりもカッコよかったのだとか。
実戦ではなくサバゲーなら、如何に自分を格好よく見せるか、ゲームに没頭できるかが勝負ですからね。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/11091435/
https://odin2099.exblog.jp/22542257/
https://odin2099.exblog.jp/27654724/



# by odin2099 | 2021-01-02 12:33 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
冬の仮面ライダー2本立ての一本。
「劇場短編」とわざわざ断りを入れているが、上映時間は15分ほどか。

『仮面ライダーセイバー/不死鳥の剣士と破滅の本』(2020)_e0033570_17283491.jpg突然”悪い”ライダーが世界を滅ぼし始め、そこに”善い”ライダーが6人集まり立ち向かうというだけの内容。
結局今回もテレビシリーズ見ずに挑んでるということもあるのだけれど、この”悪い”ライダーがなぜ唐突にこんなことを始めたのかとか、”善い”ライダーたちはどうして集ってるのとか、そういった説明は一切なし。

「起承転結」でいうならば「起」と「承」を吹っ飛ばし、いきなり「転」から始まってるようなもの。
以前「最初からクライマックスだぜ!」が決め台詞の先輩ライダーがいたけれど、これは本来なら30分なり60分なりをかけて描くべきはずのストーリーだったんじゃないのかな。
元々は通常の「MOVIE大戦」改め「ジェネレーションズ」枠の「セイバー」パートとして用意されたものだった、と考えれば辻褄は合う。
まあ真相はわからないが。

DVDで出てる再編集モノ「HERO CLUB」だってもっと尺があるんだから、むしろ「仮面ライダーセイバー」という作品、それにキャラクターたちのPVみたいな内容にしておけば無難だったんじゃないかなあとも思うが、それじゃあ劇場にわざわざ足を運んでくれた子どもたちに申し訳ないってか。
バトルシーンは確かに迫力あるけれど、これで子どもたちは満足出来たのかなあ。

テレビシリーズは、今回こそきちんと見ようかなと意気込んでいたのだけれども、どうも芳しくない感想ばっかり流れてくるもんで、ついつい敬遠してしまいそのまんま。

一推し事務所の気になるタレントも途中からレギュラー入りしてるから、見てみたい気持ちはまだ持ってるんだが、主演俳優もちょっとしたスキャンダル起こしたし、それが一般的には些細なことかもしれないけれど、子ども番組の主役を務める俳優の心構えとしてはちょいといただけないこともあり、益々ハードルは上がるばかり…。


# by odin2099 | 2021-01-01 17:32 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
既にTwitterでは一週間も前に発表してますが、このブログでも”ゆく年くる年”記事代わりに上げておきたいと思います。

去年は何と言っても劇場での鑑賞本数が過去最多になったのですが、一転して今年はワースト記録ではありませんが大幅にダウン。
不思議なもので一度映画館から足が遠のくと、出かけるのが億劫になるんですね。
去年ならかなり遠い映画館へもハシゴを厭わず出かけたものですが。

そんな中から公開順に5本選んでみました。
他人とはかなり違うセレクトになっているんじゃないかなあと思います。
今年のベストにこの5本を並べてる人、他にいるかなあ。
2020年マイベスト_e0033570_21355581.png
ロング・ショット/僕と彼女のありえない恋
これまでも大統領を中心にした恋愛モノは幾つかありましたが、”女性大統領”がメインとなると他にはないかもしれません。
ラブコメディですが、ポリティカルフィクションの旨味もあり、これは現職の大統領に対する痛烈な嫌味なんですかね。
今は絵空事ですが、数年後にはこのようなことが当たり前に受け入れられる世界になって欲しいものです。

なぜ君は総理大臣になれないのか
この映画の公開と前後して、一気に知名度が上がったように感じる現職議員さんに密着したドキュメント。
実際にこの議員が総理大臣として相応しいかどうかは別として、このように真っすぐな人がいるという事実が、まだまだ日本の政治も捨てたもんじゃないかも?と思わせてくれたのですが…。
堂々と噓をつき、書類やデータを改竄し、隠蔽し、追及の声には論点をすり替えて誤魔化し、何の根拠もなしに自己正当化を繰り返す総理が続いてる現実を直視すると、やはり日本は腐ってるのかなと絶望的になりますね。

のぼる小寺さん
主人公である小寺さんは何もしません。
何もしないというと語弊がありますが、自分がやりたいことにただひたすら打ち込んでいるだけです。
そんな小寺さんの姿を見て、周りの人間がどんどん変わっていきます。
彼女からは直接周囲には何一つ働きかけてはいないのに、多くの人間の生き方を大きく変えてゆく。
そんな彼女の不思議な存在感、そして彼女が周囲に与える心地よさを堪能するだけの映画です。

アルプススタンドのはしの方
これまた直接働きかけずに、周囲の人間に大きな影響を与える人が出てくる映画です。
いや厳密にいえばその人たちは画面にすら映りません。その向こう側にいる、と語られるのみです。
たかが高校野球の、たかが一試合の展開がそれほど大きな力を持つものなのかどうか。
フィクションとして、そこに作為的なものが全く感じられないと言ったら噓になりますが、ある人にはとるに足りない経験が、別の人には人生を一変させるような大きな体験になるというのはあり得ることです。
またその体験の瞬間には大きなインパクトがあったものの、結果的にはその後への影響は小さかったということもあるかと思いますが、それでも人は変わってゆくものだと思います。

はりぼて
政治絡みの作品が続きますが、これも政治の腐敗をあぶり出している作品です。
あまりの出来過ぎぶりに、これはドキュメンタリーではなくフィクションなのだと錯覚してしまいそうになりますが、これが日本の実態なのでしょう。
こんな三文芝居を堂々と見せられた日にゃ、何も信じられなくなりますね。

以上、5本についてコメントを加えてみました。

昨年は更にジタバタして次点を沢山選んだりと悪あがきしましたが、今年は特になし。
まあ、あえて選ぶならこの2本ですね。
2020年マイベスト_e0033570_21381795.png
Fukushima 50』は東日本大震災を風化させないためにも見ておくべき一本だと思いますし、『ようこそ映画音響の世界へ』は映画製作の裏側を垣間見られる貴重なフィルムです。

2020年は正に”エンタメが死んだ年”と呼んでも過言ではなかったですが、2021年も厳しい年になりそうです。
それでも何とかエンタメの火を絶やさぬようにしていきたいものです。


# by odin2099 | 2020-12-31 21:41 | 映画雑記 | Trackback | Comments(0)
『NETFLIX/世界征服の野望』(2020)_e0033570_21040150.jpg宅配レンタル会社としてスタートしたネットフリックスが、やがて業界最大手のブロックバスターとの競争に競り勝ち、ネット配信に転じてからは単に人気作、話題作を確保するだけでなく、遂には自ら提供するコンテンツの制作にも乗り出していくという、創業から今日の怒涛の快進撃までを関係者へのインタビューで綴ったドキュメンタリー映画。
”世界征服の野望”とは少々大げさな邦題な気もしないでもないが、現在の勢いからすれば当たらずとも遠からじというところか。

面白いのはこの映画、インタビューに応じてるのは皆かつてネットフリックスに在籍していた人物であること。
創業メンバーといえども例外はない。
逆に創業者の一人であり現在のCEOである人物をはじめとする現職のネットフリックスの社員は一人も登場しない。

またネットフリックスに敗れ去ったブロックバスターの旧経営陣たちも、当時の熾烈な戦いぶりを語っているのだが、倒産したブロックバスター側の関係者は当然としても、勝者であるはずのネットフリックス関係者にしてからサクセスストーリーとは無縁の敗者の弁にしか聞こえないのが不気味だ。
真の勝者とは、この映画の中では誰も口を開かなかった現ネットフリックスの経営陣だ、ということであるならば業界の闇の一端を垣間見た思いである。

そして勝者ネットフリックスといえども、行く手にはアマゾンやディズニーなど海千山千の強敵が待ち構えているのだ、というところで締め。
決してネットフリックを褒めそやすだけでなく(もちろん腐してもいない)、既に新時代が到来しており、決して安閑としてはいられないのだと明言して終わっている。


# by odin2099 | 2020-12-31 21:06 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
『アーヤと魔女』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ_e0033570_10462216.jpg孤児院で暮らすアーヤは、ここでの生活がお気に入り。
だから里親希望の人が来るときは、いつも選ばれないようにしている。
ところがこの日やってきたのは魔女だった。
引き取られ、そこで魔法を教えてもらえると喜んだアーヤだったが、毎日こき使われてばかり。
そこで魔女の飼い猫トーマスの手助けで、魔女に呪文をかけることにする。

これがダイナア・ウィン・ジョーンズの遺作なのだそう。
「ハウルの動く城」をアニメ化したスタジオジブリが、今度はこの作品をアニメ化するというのでとりあえず購入。
120ページほどの小品なので、30分ほどであっという間に読み終えてしまって些か拍子抜け。

鼻っ柱が強い女の子が主人公で、魔女と暮らす不気味で不思議な謎の男マンドレークがいて、使い魔として黒猫が飼われていて、そして魔女ベラ・ヤーガの家は外観と中身が大違いで…と上げていくと、なるほど”彼の御仁”が好きそうな要素がいっぱい。

ところがお話はなんだか中途半端。
アーヤが魔女をぎゃふんと言わせ(死語か?)、優位に立ったところでメデタシメデタシで終わってしまうのだけれども、ベラ・ヤーガがこのままアーヤにやり込められっぱなしではない気がするし、それよりも何よりもアーヤの出生の秘密が全く明らかにされていないまんま。

アーヤは、仲間の魔女に追われているという書き置きを残し孤児院の前に捨てられていたのだから、アーヤの母は魔女で、アーヤ自身も魔女の可能性があるのに、そのことには全く触れられていないからだ。
最初のうちはベラ・ヤーガとアーヤの母親との間に因縁があるのかと思っていたのだけれども、そんなこともなし。
本来はシリーズ化を予定していた、その一作目だったんじゃないのかなあ。

さてこの作品を、原作クラッシャーのジブリはどう映像化したのか。
恐ろしくもあり、愉しみでもあり…。

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# by odin2099 | 2020-12-31 10:49 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
現在配信中の新作ドラマ「ウルトラギャラクシーファイト/大いなる陰謀」では、6兄弟の力を得たタロウがコスモミラクル光線を放っているが、この技が初めて使われた作品がこちら。

そしてここ十年ばかりの主流となっている、人間態が登場せず、あるいは限定的な登場に留まり、変身後のウルトラマンたちが中心になる仮面劇の始まりもこの作品ということになる。
のみならず現在活躍しているウルトラマンタロウは、TVシリーズ「ウルトラマンタロウ」とは別の、この映画の延長線上の世界の住人のようにも思える。

「ウルトラマンタロウ」の最終回において、東光太郎はウルトラバッジを返し市井の人間として生きる道を選んだ。

『ウルトラマン物語』_e0033570_18293510.jpgタロウはウルトラの父とウルトラの母との間に生まれた実子で、地球人・東光太郎と一体化しているという設定ではあるのだが、1話や最終回を見る限りではウルトラマンタロウというM78星雲人は物語が始まった時点では存在せず、地球人・東光太郎にウルトラの命を融合させて新たに誕生させたように受け取れる。

つまりウルトラマンとハヤタ、帰ってきたウルトラマンと郷秀樹、ウルトラマンエースと北斗星司のようにM78星雲人と地球人が予め別人として存在していて、それが憑依という形で一体化しているのではなく、ウルトラセブンが薩摩次郎という青年の姿をコピーしてモロボシ・ダンという仮の姿を得ているように(つまり文字通りの”変身”で、セブン=ダンなのだ)、タロウもまた東光太郎と同一人物という解釈が出来るのである。

その描写を踏まえると、「タロウ」最終回以降の作品にはウルトラマンタロウというM78星雲人は存在しないことになる。
現に「ウルトラマンレオ」にはウルトラ兄弟が客演するエピソードがあるが、そこにタロウの姿はない。

「ウルトラマンメビウス」の頃になると、いつの間にか東光太郎と分離したタロウは光の国へ帰還したことになっているが、それもなんだか釈然としない。

東光太郎役の篠田三郎が頑なに再演を拒否している(といっても作品や役柄を嫌ってではなく、逆にそれを大事にしたいとの想いから、と再三取材には応じている)ことから、タロウのヴォイスキャストとしてこの映画版同様石丸博也が起用され続けていることもあるし、そのキャラクター性に共通点が見出されることからも、この映画版のタロウがずっと出てきていると考える方がスッキリするのだが、解釈は人それぞれということで。

そしてこの映画、再編集プラス新撮映像という形ではあるものの、結構良くできている。
今の目で見るとというより当時から「ここはこうすれば良かったのに」とか「あそこはああするべきじゃなかったなあ」とか不満点はあったものの、あの頃の状況を考えればこれが精いっぱいだったかも、というのもわかるので目をつぶる。

音楽担当者として宮内国郎、冬木透、菊池俊輔の3人の名前が並ぶ豪華さ。
新主題歌は作られているが、基本は既成曲の流用で賄われているが、オリジナル版にとらわれない斬新な使い方も面白い。
まあ中には、ヒッポリト星人のタール漬けからエースが復活するシーンに、「ザ・ウルトラマン」での変身シーンの定番曲が使われ、画面にこそあっているもののオリジナル版での強烈な印象払拭できずに困惑する、というようなこともなくはないのだが。

【ひとこと】
前作「ウルトラマンZOFFY/ウルトラの戦士VS大怪獣軍団」でも気になったのだが、ゾフィーとジャックの取り違え、かなり気になる。
そのキャラクターの違いを指摘できる、あるいは気にかけるスタッフが、既に円谷プロにはいなかったのだろうか。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4069659/


# by odin2099 | 2020-12-31 09:41 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
おしりたんてい/テントウムシいせきのなぞ」「仮面ライダー電王/プリティ電王とうじょう!」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」と一緒に<東映まんがまつり>の一本として上映された作品で、これだけ感想書いてなかったな。

『りさいくるずー/まもれ!もくようびは資源ごみの日』(2020)_e0033570_11594785.jpgダンボールタウンに、なんでもぺちゃんこにしてしまうハンマー怪人が出現
。ヤマオリとタニオリが立ち向かうが、負ければ資源ゴミにされてしまう。
そんな彼らの前に強力な助っ人が現れる?!

――という「りさいくるずー」の劇場版第2作。
ダンボール工作が動き出すというのは、ちょっとというよりかなーり変わってる。
まあいろいろなアニメがあった方が愉しいけれど。

で、この作品、併映作品に「仮面ライダー電王」があるからなのかどうかは知らないけれど、助っ人として参戦するのはダンボール版の電王!
声も関俊彦だし、お馴染みの音楽も流れるので、実質的に「電王」のスピンオフになっている。

おかげで元々の「りさいくるずー」がどういった作品なのか、予備知識ナシだとさっぱりわからないのだけれども、楽しいから、ま、いっか。


# by odin2099 | 2020-12-29 20:01 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
2時間弱で桃園の誓いから三顧の礼、長坂の戦い、そして赤壁の戦いまで描き切るコミカルテイストの「三國志」。

『新解釈・三國志』(2020)_e0033570_21233629.jpg蜀の国のメンバーは劉備に大泉洋を配した他、関羽に橋本さとし、張飛に高橋努、趙雲に岩田剛典、孔明にムロツヨシ、孔明の妻・黄夫人に橋本環奈。
呉の国のメンバーは周瑜に賀来賢人、孫権に岡田健史、小喬に山本美月、黄蓋に矢本悠馬、魯粛に半海一晃。
魏の国のメンバーは曹操に小栗旬、夏侯惇に阿部進之介、荀彧に磯村勇斗を起用。
そのほか黄巾の男に山田孝之、董卓には佐藤二朗、呂布に城田優、貂蝉はあっと驚く渡辺直美と広瀬すずの二人一役。
更に全体の語り部として、胡散臭い新解釈を唱える歴史学者・蘇我宗光役で西田敏行が出演という豪華な布陣。
脚本・監督は福田雄一。

2時間じゃ忙しない、ダイジェストにしかならんだろうなあと思っていたのだが意外に上映時間は長く感じられたし、あの俳優がこの人物をこーんな解釈で~というのが楽しみだったのだけれども、今ひとつ弾けっぷりが足りないような。
一人一人は濃くても、それがぶつかり合うと相乗効果ではなく相殺されてしまった感じ。
もっとぶっ飛んだ「新解釈」が披露されるのかと思いきや、ただの悪ふざけに終わってた。

『新解釈・三國志』(2020)_e0033570_21234545.jpg場内はところどころで爆笑の渦に包まれていたが、こちらは終始「どこで笑えばいいんだろう?」と周囲の様子を窺う羽目になり、やっぱり自分は他人に比べて「笑い」のハードル、高いのかなあと改めて感じたりして。

まあこの監督にこのキャストだから「こんなもんでしょ」と思えば腹も立たないんだが、そうは言ってももう少し笑える映画なのかなあと期待していたんだがなあ。

ところでメインキャスト以外で気になったのが、劉備の奥さん、糜夫人。

調べたら演じてたのは清水くるみという女優さんらしい。
短い出番だったけどなかなかチャーミングだったので、今後チェックしようかな。


# by odin2099 | 2020-12-28 21:25 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(2)
『邪馬台国は別府温泉だった!/火山灰に封印された卑弥呼の王宮』 酒井正士_e0033570_21224439.jpgインパクトのある書名だけど、逆にそれで損してる部分があるかもしれない。
別府温泉”というワードが強すぎて、そっちに引き摺られるとトンデモ本にしか思えなくなる。
自分も最初に書店で見かけたときは、思わず書名を二度見してしまったくらい。

しかし中身は「魏志倭人伝」に書かれている方角と距離、水行と陸行を全て記述通りに解釈するとたどり着くのは別府温泉だった、と至極真っ当なもの。
先入観を捨てて忠実に読むとこの結論に至る、というのはなかなか説得力があった。

例によって有識者とか大家とか称している人には到底受け入れられないか、一笑に付されてしまうかもしれないが、未だに邪馬台国の比定地に対して決定打がないということは、見方を変えれば見当違いの場所を探しているのかもしれないのだから、いろいろな説が出てくるのは歓迎すべきことだろう。

そして邪馬台国の遺跡は、火山の噴火によって埋没した、という考えもロマンがあって良い。
# by odin2099 | 2020-12-25 21:24 | | Trackback | Comments(0)
『MARVEL/倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密』 チャーリー・ウェッツェル/ステファニー・ウェッツェル

マーベル・コミックの誕生からヒット作品の登場、経営危機、映画産業への進出と挫折、倒産からの再起、そしてハリウッドのトップへと目まぐるしいマーベルの変遷を追いかけた一冊。

『MARVEL/倒産から逆転No.1となった映画会社の知られざる秘密』_e0033570_20503810.jpgといってもマーベル・コミックとは何ぞやとか、マーベル作品やその作品を彩るキャラクターの魅力を語るという趣旨のものではなく、本質はビジネス書。
如何にしてマーベルが今日の地位を築き上げてきたかにはあまり関心を持たない人が、マーベル作品への入門書のように受け取られてしまうと、その言及の少なさに物足りなさを覚えるだろう。

一方で「ハワード・ザ・ダック」のような失敗作の後でようやく「ブレイド」がスマッシュヒットとなり、続けて「X-MEN」と「スパイダーマン」が大成功。
「ファンタスティック・フォー」「デアデビル」「ハルク」「パニッシャー」「ゴーストライダー」が続けてスクリーンを席巻し、ようやく映画界にマーベルの爪痕を残すことが出来、遂には自ら映画製作に乗り出し「アイアンマン」が大ヒット。
この流れが「アベンジャーズ」を生み出し、ディズニーの傘下に入り…といった一連の流れは、こうやってまとめられたものを読むと改めてドラマティックだなと感じる。

ちなみにこのディズニーによる買収劇をディズニーサイドから綴ったのが、ウォルト・ディズニー・カンパニーのロバート・アイガー会長の自伝「ディズニーCEOが実践する10の原則」なので、更に興味が湧いた方は併読されんことを。
# by odin2099 | 2020-12-24 20:53 | | Trackback | Comments(0)
この人の本を読むのは「ヘンテコ城めぐり」に続いて2冊目ですが、内容もあまり深いところまでツッコんでませんし、文章も読みやすいですね。

徳川家康、徳川秀忠、井伊直政、織田有楽斎、福島正則、池田輝政、細川幽斎、細川忠興、黒田官兵衛、黒田長政、加藤清正、伊達政宗、上杉景勝、直江兼続、石田三成、毛利輝元、大谷吉継、小早川秀秋、増田長盛、小西行長、島津義弘、宇喜多秀家etcetc

『ドタバタ関ヶ原』 長谷川ヨシテル_e0033570_20455204.jpg定番ネタから新説まで、東軍・西軍問わず関ヶ原の合戦に参加した武将たち(いや、領地などにいて直接は参加していない者も含めて)のエピソードをズラリと並べた一冊。
いや、前言撤回。
深いところまでツッコんでないどころか、結構マニアックなネタもありました。

こういう本を読むと、歴史に名を遺した武将たちも、我々とはかけ離れた存在などでは決してなく、当たり前のことですが一人一人、個性豊かな人間だったんだなあと何かホッとします。
コミカルすぎるのも問題ですが、こういったちょっと緩めの「関ヶ原」をテーマにした映画、あったら見てみたくなりません?

【ひとこと】
そういやこの本、真田昌幸・信之・信繁(幸村)の項目、ありませんねえ。
そこは意外(もちろん秀忠絡みで名前は出てくるのですが)。
# by odin2099 | 2020-12-21 20:48 | | Trackback | Comments(0)
1963年から1973年まで、という区切りは若干中途半端にも感じたのだが、テレビアニメ「鉄腕アトム」がスタートした年から、その「アトム」を製作した虫プロが倒産した年まで、ということで納得。
こちらも手塚治虫に始まり、手塚治虫に終わる。
ということでは、以前続きをまとめて欲しいと記した「手塚治虫とトキワ荘」の続編的性格の一冊でもある。

『アニメ大国建国紀1963-1973/テレビアニメを築いた先駆者たち』 中川右介_e0033570_08453465.jpg虫プロの黎明期の話は色々と読んだり聞いたりして知った気でいたのだが、その殆どが直接の関係者、つまり内部の人間かそれに近い立場のものが多かったことに改めて気づかされた。
第三者的立場で客観的にその経緯を綴ったものは案外少なかったようである。

また虫プロ以外の他社、TCJ、東映動画、Pプロ、東京ムービー、タツノコプロ、スタジオゼロ等々の動向も含め、俯瞰的にとらえた文章も寡聞にして知らない。
黎明期のアニメ制作会社の大半が、映像制作者ではなく漫画家が中心になって設立されていたというのも、言われてみて初めて気づいたことであった。

最後は1974年以降の事柄が、79年頃まで「エピローグ」としてまとめられているが、アニメブームが起こった以降のことは是非とも稿を改めてまとめていただきたい。

「宇宙戦艦ヤマト」の誕生、日本アニメーション設立に至るまでの”闇”、「機動戦士ガンダム」を産み出したサンライズの勃興、「超時空要塞マクロス」「うる星やつら」といった新世代の台頭、そしてスタジオジブリの誕生…。
1974-1984、次の十年間も十分に刺激的なものとなるのは間違いないだろうから。


# by odin2099 | 2020-12-20 08:46 | | Trackback | Comments(0)
「ワンダーウーマン」の続編で、今度の舞台は1984年。

『ワンダーウーマン1984』(2020)_e0033570_21023721.jpg代償と引き換えになんでも願い事を叶える魔法の石が出現。
その石に触れたことでダイアナは最愛の人の復活を願い、ダイアナの同僚バーバラはダイアナのようにありたいと願ってしまう。
またTVで全米に顔を売っている投資会社社長のマックスは、その勢いとは裏腹に会社の経営は立ち行かず困窮しており、その石を盗み出し自らがその力を持つことを欲した。

世界中の人々の欲望を飲み込み、更に強大な力を得てゆくマックス。
世界は混沌とし、大いなる災厄の闇に飲み込まれようとしていた。
これを防ぐには人々が願いを捨て、石を葬り去ること。
だがマックスはもちろんのこと、バーバラもその力を手放すつもりはなく、強大なヴィラン、チーターとなってダイアナを襲う。
この危機にダイアナは、そして蘇ったスティーブはどんな決断を下すのか?!

公開予定が二転三転し、もう年内の公開は諦めかけていたところでの英断。
他国では配信中心のリリースになるのかもしれないが、これは大スクリーンで見るべき作品だ。
ひとまずわが国では劇場で見ることのできたことを素直に喜びたい。
そしてこれ、前作よりも好きかも。

前作で死亡したはずのダイアナの最愛の人スティーブの復活。

謎に包まれた復活の経緯だけれども、爆発の際に時空の歪に落ちたかなんかで、死なずに1984年の世界へ飛ばされたんじゃ?
――などと考えていたのだけれども、なるほどね、スティーブであってスティーブではない存在。
魔法の力でスティーブに似た別人(全然似てない)に乗り移る形での復活と相成った。

似てないのだけれども、ダイアナの眼にはスティーブその人に見えるということで、ダイアナの前にいるときだけクリス・パインが出てくる(それ以外の場面ではクリストファー・ポラーハという俳優さんが、いわば二人一役で演じている。どちらかというとクリス・パインよりハンサムだ)。
最後に二人が選ぶ苦渋の決断。
しかしそれがあるからこそ、彼女=ワンダーウーマンの今の強さがあるのだろう。

ただちょっと気になるのは、「ワンダーウーマン」の続きとしての本作はいいのだけれど、この作品の後に「ジャスティス・リーグ」があるということ。
なんか上手く繋がってないんじゃないかな、これ。

そして今、本来の監督だったザック・スナイダーの手で「ジャスティス・リーグ」の別ヴァージョンが作られているけれど、その「ジャスティス・リーグ<スナイダー・カット版>」が世に出た暁には、劇場公開版の「ジャスティス・リーグ」が公式扱いされなくなるんじゃないかとの不安もある。
そもそもこの<DCユニバース>そのものが、今後存続していくのかどうかさえ不透明な部分はあるのだが。

それにしても「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」で初めて見た時はちっとも良さがわからなかったガル・ガドットだけど、その後の作品でダイアナを演じる度にどんどん魅力的に見えてくる。
嗚呼、自分の眼は節穴だったのかなあ。

【ひとこと】
オマケシーンでのカメオスターの出演。
伝説の戦士の役にレジェンド俳優の起用とは憎い配役だ。


# by odin2099 | 2020-12-19 21:07 |  映画感想<ワ行> | Trackback(6) | Comments(2)
年末と言えば「忠臣蔵」。
という訳で主演:片岡千恵蔵、監督:松田定次の作品を鑑賞。

『忠臣蔵/櫻花の巻・菊花の巻』(1959)_e0033570_18333343.jpg他に大友柳太朗、東千代之介、美空ひばり、大川橋蔵、萬屋錦之介、市川右太衛門、月形龍之介、薄田研二、山形勲、宇佐美淳也、北大路欣也、里見浩太朗、中村嘉葎雄、進藤英太郎、大河内傳次郎、木暮実千代、長谷川裕見子、丘さとみ、大川恵子、桜町弘子、花園ひろみ、植木基晴、植木千恵、千原しのぶ、花柳小菊らが顔を揃えた「東映発展感謝記念」と銘打たれた東映オールスター総出演の忠臣蔵映画で、「櫻花の巻」、「菊花の巻」の二部構成で3時間超の大作。

千恵蔵の内蔵助に錦之介の内匠頭、吉良上野介は進藤英太郎という配役で、東千代之介が岡島八十右衛門、大川橋蔵が岡野金右衛門、大友柳太朗が堀部安兵衛で脇を固め、市川右太衛門は脇坂淡路守を演じている。
千坂兵部は山村聡。
北大路欣也は右太衛門ではなく、千恵蔵の息子役(大石主税)だ。

前半は内匠頭が勅使饗応役に選ばれるも、度重なる上野介の振る舞いに堪忍袋の緒が切れ刃傷に及び、切腹。
急を知らされた赤穂の国元の一騒動と、城明け渡しまで。
畳替えのエピソードはあるが、市井の人々の動きは殆ど描かれない。

右太衛門が脇坂淡路守なので、刃傷の直後に何の説明もなく味方面をして出てくるのは説明不足で不親切だ。
後になって内蔵助の台詞で淡路守と内匠頭が仲が良かったとフォローは入るのだが。
またこの直後に上野介の息子である上杉綱憲が出てくるのだが、演じているのは中村嘉葎雄。
兄の錦之介によく似ているので一瞬混乱する。
また既に錦之介が大スターだったからなのか、内匠頭の切腹のシーンがかなり長い。

後編は内蔵助の京都での放蕩三昧の場面から始まる。
敵を欺くには先ず味方から。血盟の同志たちは一度は疑うものの、説明されるとすぐに納得して指示に従う。
内蔵助の周囲を窺う吉良方(上杉方)の密偵の存在も描かれるが、千坂兵部も最後まで内蔵助の真意を測りかねていた。知者として名前は上がるが、千坂の物語上の比重は軽い。

討ち入りまでには多くの同志が脱落していくが、彼らの普段の生活や苦悩が描かれることはなく、ただ誰某が逃亡したというような形で名前が出てくるだけである。
そしていよいよ討ち入り。
吉良邸に乗り込む場面そのものは割とあっさりと描かれるが、ここで美空ひばり扮する女中が奮闘。
かねてより吉良邸に潜入して屋敷の見取り図などを用意するなどしていたが、討ち入りが始まると燭台に火を灯し上野介の寝所へ案内するなどMVP級の活躍だ。

そして凱旋の場面で映画は幕を下ろす。
チョイ役にもスター級の俳優が当てられてはいるものの、その殆どは顔見せに終始していて深く掘り下げられることはない。
カメラは常に内蔵助基本。
群像劇のようでありながら、スター映画。
そういう意味では間違いなく「主演:片岡千恵蔵」の映画である。


# by odin2099 | 2020-12-10 18:36 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
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