【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

昨日は午前中で所要を済ませ、午後は予定が空いたので東京芸術劇場コンサートホールへ。
無事に当日券も買え、東京都交響楽団の演奏を聴いてきた。
バーンスタイン生誕100年記念、ガーシュウィン生誕120年記念」と題された今回のコンサートのテーマは「異文化との出会い」だそうで、プログラムは何れもアメリカ、アメリカ人を取り上げたものばかり。

e0033570_06513350.jpg前半はドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95 b.178≪新世界より≫、休憩を挟んでの後半はバーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』より「シンフォニック・ダンス」と、ガーシュウィン:パリのアメリカ人の2曲で、指揮はアラン・ギルバート、コンサートマスターは四方恭子。

「新世界より」は何枚もCDを持っているし、コンサートでも何回か聴いたことのある大好きな曲だが、まるで初めて聴くかのような新鮮さ。というよりも違和感の方が大きかったか。
普段は聴こえないようなフレーズが耳にバンバン飛び込んでくるわ、指揮者のテンポと自分の体内のリズムとが合わないわ、指揮者のアクションを見ながら聴いていて、気分が悪くなったのは初めての体験だ。

「シンフォニック・ダンス」「パリのアメリカ人」は、騒音というか不協和音スレスレの爆音演奏。
元々どちらの曲も自分の好みにはあまり合わないので、こちらも聴いていて辛い部分もあったが、「マンボ!」の掛け声も勇ましく演奏そのものは全体的にノリノリで会場は熱気に包まれた。

それにしても音楽というものは、アレンジを変えずとも指揮者の解釈によってこうまで変化するものなのか。奥深さを改めて痛感させられた。この癖のある指揮者、自分とはとことん合わないか、それとも数をこなしていくとそのうち快感に変わるか、さてどちらだろう?

なお今回のコンサートはフルート奏者の高木綾子が客演するという告知で知ったので聴きに行くことにしたのだが、てっきりゲストとしてソロを披露するのかと思いきや、客演首席奏者ということで他のフルート奏者と一緒。
おかげで最初のうちは彼女の演奏に気付かなかったのだが、素人にもやはり何か光るものがあるなと感じさせる演奏だった。


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# by odin2099 | 2018-07-22 06:56 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
トム・クルーズ主演「ミッション:インポッシブル」シリーズの第3弾。

イーサン・ハントは現場を離れ、教官として後輩を指導しているセミリタイヤ状態。
そして身分を隠して恋愛中、そして結婚へ。
しかしスパイに安息の時はない。
教え子の危機を救うべく現場に呼び戻され、なし崩し的に陰謀の真っ只中へ――!

今回イーサンのチームに参加するのは、唯一の皆勤賞ルーサー役のヴィング・レイムスにジョナサン・リース=マイヤーズ、それに紅一点のマギー・Qとなかなか国際色豊かで豪華なメンバー。それに上司がビリー・クラダップにローレンス・フィッシュバーンと渋い顔触れ。
イーサンの結婚相手はミシェル・モナハンで、イーサンの愛弟子がケリー・ラッセル。そして太々しく憎たらしい悪党を怪演してるのがフィリップ・シーモア・ホフマン。

e0033570_22132042.jpg大きくスリットが入った露出過多なドレスに身を包みセクシーさを強調したかと思えば、一方で華麗なアクションを披露するマギー・Q、また短い出番乍ら強烈な印象を残すケリー・ラッセルに比べると、正ヒロインのミシェル・モナハンが見劣りする面もあるけれど、全体的な女性陣のレベルはシリーズでも上位。それに今回は外部の協力者的なポジションだが、サイモン・ペッグ演じるベンジーは本作からの登場でオイシイところを持って行き、以後レギュラーメンバー入りを果たす。

ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウーに続いて監督を務めるのはJ・J・エイブラムス。
テレビ界のヒットメーカーとして知られる彼の劇場映画監督デビュー作で評価も高いようだが、冒頭の場面から痛々しく、全体的に後味の悪いストーリー展開はどうしても好きにはなれない。

<過去記事>
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https://odin2099.exblog.jp/23516461/


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# by odin2099 | 2018-07-21 22:18 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「ウルトラマンシリーズ45周年」の記念作品。
製作・公開は2010年だから実際は一年早いけど、年末公開のお正月映画だからOK。
「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」の続編で、前作でデビューしたウルトラマンゼロと、倒された筈のウルトラマンベリアルが復活したカイザーベリアルとの死闘を描いている。

e0033570_06132378.jpg前作「ウルトラ銀河伝説」も、いわばシリーズ中興の祖と言うべき作品だったと思うが、この作品も甲乙つけがたい娯楽編。
キャラクターやシチュエーション含め色々な要素を詰め込んで若干消化不良を起こしていた前作に対し、こちらはお話の中心をゼロVSベリアルに絞っているので物語世界に入り込みやすい。
ミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボットら非ウルトラの新ヒーローの登場や、アナザースペースの様々な住人たち、それにエメラナ姫の存在は従来のウルトラシリーズの世界観からは異質だが、新しい要素を取り込もうという姿勢は十分に評価出来る。

今はだいぶ逞しくなっちゃった印象の土屋太鳳演じるエメラナ姫の、清楚で凛とした美しさもさることながら、ゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスの幼少期や「ガッチャマン」の甚平を経て遂に「ウルトラマンジード」の主役にまで上り詰めた濱田龍臣の健気な演技も見物。

ちなみに映画「ウルトラマンジード/つなぐぜ! 願い!!」では、濱田演じる主人公・朝倉リクはジャンボットから、「ちょっと『ジャンファイト!』と言ってみてくれないか?」と言われる始末。
そういや坂本監督、「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」でも、ワシピンクとルカで中の人繋がり(M・A・O=市道真央)の楽屋落ちやってたっけ。

オーディオコメンタリーによれば、製作サイドはアニメ「ザ・ウルトラマン」を意識していたようで、全身を映してのランからゼロへの変身ショットや、鏡の星や惑星エスメラルダの艦隊とベリアル軍の激突などは「ザ・ウルトラマン」を実写化したらどうなるか、を意図してのものらしい。
それならば今後は実写作品へのジョーニアスの出演や、ウルトリアの実写化も見てみたいところだ。

<過去記事>
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# by odin2099 | 2018-07-21 06:23 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
先日久しぶりに「ジョーズ」を見直したので、ついでに(?)こちらも再観賞。
「ジョーズ」のヒットでサメやシャチが大暴れする映画は沢山作られたけれど、舞台を海から山に移し、サメの代わりに熊(グリズリー=ハイイログマ)を暴れさせたのはアイディアもの。似たようなお話でも差別化が図れるからだ。

e0033570_22292005.jpg主人公となる森林警備隊の隊長が悪戦苦闘しながらも、その上役となる公園管理責任者が危機を認識せず、事態をドンドン悪化させるというのは定石通り。
もっともお上に逆らえなかったあちらのブロディ署長と違い、こちらのケリー隊長はかなり強硬に食って掛かり、「スタンドプレーを好むお前は大っ嫌いだ」と逆に罵声を浴びせられたりもしているが。

グリズリー視点のカメラアングルを多用し、見せないことで恐怖を煽ろうとする演出はわかるのだが、何かが潜んでいそうな海面や海中の描写と違い、ヘリコプターの空撮映像で森を捉えても緊迫感は伝わらない。
また海水浴客で生活が成り立つ、いわば海に依存して暮らしている人たちの生活圏にサメが入り込むのとは違い、こちらは国立公園内のお話。極端なことを言えば森に近づかなきゃいいだけのことなので、身近な恐怖を感じないのもマイナス。
メインキャラクター含めて犠牲者多数なのも後味悪い。

恐怖映画にエロスは付き物。海と違って山だと露出過多なお嬢さんはなかなか出せないが、最初の犠牲者となる女性二人組はそれでもそこそこの軽装。そして何故か警備隊の女性隊員がグリズリー捜索の途中で一休み。服を脱ぎだし下着姿(水着じゃないよな)で水浴びしてると案の定襲われるというマヌケなシーンもあるけれど、それが精一杯のサービスショット。ヒロイン格としてケリー隊長には恋人がいるけれど、清い交際なので彼女のお色気シーンは皆無だ。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-07-20 22:35 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
人間を縮小して体内に送り込み、直接患部を手術する、という技術が実現するかどうかはわかりませんが、極小サイズの医療ロボットが開発され、それを遠隔操作するなり自己判断機能を組み込むなりして治癒させる、というのは将来的に実現しそうな気がします。
それでも実際に小さくなって、この目で人体を直接見てみたい、という研究者などはいるのでしょうね。
自分はミクロはおろかアントマンくらいのサイズでも小さくなりたいとは思いませんし、タイムリミットがあるなら例え難病だったとしても自分の体内に入れるのも躊躇しちゃいますが。

この映画の原題は”Fantastic Voyage”ですが、確かに幻想的な旅行ではあります。また「ミクロの決死圏」というのも意味不明な面は否定しませんが、それでも秀逸な邦題であろうと思います。この題名に落ち着くまでは紆余曲折あったようですが、少なくてもこれまでにはなかったジャンルの映画なので、苦労も多かったのでしょう。

e0033570_22013912.jpgお話もSF映画でありながら、東西冷戦下のスパイアクション物の要素が取り入れられています。要人を助け出すためのミッションですが、メンバーの中に敵側のスパイ、破壊工作員がいることが冒頭から示唆されています。
体内旅行の楽しみとは別に、それが誰かという興味でも引っ張っていきますが、これはその人物の言動(及び配役)を注意していれば、比較的早い段階で気付くのではないでしょうか。

SF映画として見ると、縮小されるプロセスを丁寧に説明し、かつきちんと「絵」として見せてくれるのが嬉しいところ。
乗り込む潜水艇は窓が多いデザインなので、浅瀬に潜る観光目的のものならいざ知らず、特殊なミッションに使用するには強度や耐久性の面でどうなのかなという気もしますが、そこは娯楽映画として割り切るところでしょう。

娯楽映画としての特徴は、何といっても乗組員の紅一点ラクウェル・ウェルチ
彼女だけ潜水服への着替えのシーンがありますし、他のメンバーは下にシャツを着ているのが見えますが、彼女は胸元をざっくり開けています。おまけに他のメンバーに比べ、明らかにサイズが違うピッチピチでボディラインを強調。それはカメラアングルにも反映されているような。

そして特筆すべきは潜水艇に絡みついた抗体を剥がすため、船外に出て作業するシーン。何故かその抗体は他の乗組員を差し置いて彼女の身体にのみビッチリと絡みつき、締め付けて行きます。
その時の彼女の苦しそうな表情とは裏腹に、彼女の身体から必死で抗体を剥がそうとする他のメンバーの表情がどこか嬉しそうに見えるのは気のせいでしょうか。
撮影中、彼女はスタッフ・キャストからかなりのセクハラを受けていたのでは?と心配になるくらいです。

ミクロ化していられる時間は60分ということで、この映画はタイムサスペンス物の妙味もあります。
彼らは時間内に妨害工作にめげず、未知の体内という空間でのアクシデントを回避し、見事にミッションを遂行できるのか。
丁度メンバーがミクロ化を完了し「あと60分だ」という台詞が出てくる頃、映画そのものも残り時間がほぼ60分なので、観客はリアルタイムでハラハラドキドキを愉しむことも出来ます。

ちなみにスパイとされる人物ですが、ラストシーンでそのことに何も触れていないのが若干気になります。
本当にスパイだったのか、それともストレスなどで精神に変調をきたしただけなのか、多少の疑う余地が残されているように思うのは考え過ぎでしょうか。

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# by odin2099 | 2018-07-20 06:39 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
つい先日は「ウルトラマンの日」だったけど、今日は「サイボーグ009の日」
いろんな記念日があるなあ。
どうせなら「マジンガーZの日」とか「仮面ライダーの日」、「宇宙戦艦ヤマトの日」、「機動戦士ガンダムの日」なんていうのもあったら愉しい。いつにするかはちょっと揉めるかもしれないけど。

さて、今日見直したのは劇場版第一作の「サイボーグ009」。
去年は確か劇場版二作目を見ていたはずだけど、もう50年以上前の作品。
お話は一応原作となる石ノ森章太郎のコミック版に準じてはいるけれど、島村ジョーは少年院から脱走したところをブラックゴーストに捕まるのではなく、レース中に事故に遭った世界的に有名なレーサー、という風にアレンジ。やはりメインの観客層を考えると主人公が不良少年というのはマズかったのだろう。

e0033570_21355181.jpgキャラクターデザインも石ノ森タッチの再現は難しいと考えたのか、それとも東映動画オリジナル作品だという矜持からか、007は大人から少年に変えられ、ジョーもほぼ面影のない別人に。
フランソワは多少違和感あるものの、他のメンバーはそれぞれ石ノ森タッチを残しているし、後に放送されたTVシリーズが比較的原作寄りのデザインでまとめられていることから考えると、技術的に困難ということより何らかの理由で差別化をしたかったのだろう。

1時間強の作品で、サイボーグ戦士たちの誕生エピソードを描いた前半を受け、後半はブラックゴースト基地攻略戦。
メインキャラが9人(ギルモア博士を含めれば10人)もいるのは流石に持て余し気味だったようで、活躍が一部のキャラに偏ってることは残念だし、製作当時の時代背景を考慮しても面白さという面でも物足りない。
これが第二作めになるとドラマティックに盛り上がる秀作に昇華するのだが、まあ仕方ないところだろう。

以前にも書いたかと思うけど、今一度原作に忠実に「誕生篇」からリメイクしてもらえないものか。
それが無理なら、せめて2001年版TVシリーズの作画を一部リテイクし再編集して長編化したものなんぞも見てみたいのだが。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2394289/
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# by odin2099 | 2018-07-19 21:38 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
謎の美女が、服を一枚ずつ脱ぎながら道行く男たちを誘惑していく。
そして男たちは一人、また一人と彼女に飲み込まれていく。彼女は地球外生命体であったのだ。
だがやがて彼女はある感情に目覚め、そのことが更なる悲劇を生むことになる……。

e0033570_07245240.jpgスカーレット・ヨハンソンが過激なオールヌードで挑む」とか宣伝文句に書かれたら、そりゃ見ないわけにはいかんでしょう。
全裸の宇宙美女が次々と男を襲うとなると、「スペースバンパイア」「スピーシーズ」と同系統の作品だと考えるよな、普通。
ところが実際に出来上がった作品は前衛的というかアート志向というか、何とも奇妙で退屈なものになっとりました。

確かにスカヨハは脱いでるけど、脱ぎっぱなしにはほど遠い着衣のシーンが殆どだし、全体的に画面が暗いし、クローズアップどころか遠景ばかりだし、ようするによく見えません。
どっちかというと、襲われた男どものヌードシーンの方が多いかも。

とにかくスカヨハのヌードだけが目当てならば見ない方が良さそう。
冒頭に紹介した粗筋だって、色々な解説を読むとそのようなことが書いてる程度で、見ていてもそこまで理解できるかどうか。
なんともけったいな映画を選んだもんだね、彼女も。


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# by odin2099 | 2018-07-19 07:27 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
突然の嵐のために洞窟に避難した探検家たちは、そこで出会った考古学者から壁画に描かれた物語を聞かされる、という導入部で始まる。
その辺りの予備知識なしで見ていたので最初は混乱したが、ここで物語は一気に過去の世界へと飛ぶ。
原始時代は台詞なし。
いや、実際に登場人物たちは単語のみで何事か語り合っているが、それに字幕が付くでもなく、観客は身振り手振りから内容を察するしかない。もっともそれで不都合があるわけではない。

e0033570_22355700.jpgロック族は力が全ての狩猟民族。長の息子トゥマクは父と対立し、更にマンモスに襲われ怪我を負ってしまう。
彼を助けたのはシェル族の娘ロアナ。シェル族は平等や助け合いの精神を持っているが、トゥマクにそれは理解できない。ただシェル族の槍が自分たちのものより優れていることは理解できた。
ロアナの献身もあって回復し、少しずつ仲間として受け入れられていくトゥマクだったが、ある時槍を自分の物にしようして争い、追放されてしまう。ロアナは彼について行くことにする。
トゥマクは故郷へ戻り、実力で長となる。その陰でロアナはシェル族の教えを少しずつロック族へもたらそうとしていた。
そんな時に火山が噴火、そして恐竜が襲い掛ってくる。トゥマクはなんとかロック族とシェル族をまとめ、見事に恐竜を撃退し、ようやく平和が訪れる。

”恐竜映画”の範疇に入るものの、恐竜らしい恐竜は殆ど出てこない。出てくるのはトカゲやワニを強引に恐竜と呼んだものや、象に装飾を施したマンモスなどなど。
それでも結構迫力ある”怪獣映画”には仕上がってるので、まんざらバカにしたもんじゃない。当時はこれで観客には驚異の特殊映像だったのだろう。

それよりもいくら原始人とはいえ、出てくる人物がトゥマクをはじめバカばっかり。嫌な奴だらけなので、見ていてイライラしてくる。精神的に未発達で子供のような存在だったのだろうと製作側は考えていたのだろう。

その嫌な奴の筆頭、主人公のトゥマクを演じるのはヴィクター・マチュア、ヒロインのロアナはキャロル・ランディス。
”恐竜映画”のヒロインといえば革ビキニの半裸美女というイメージが強いが、この作品ではまだそこまで露出は多くないが、なかなかチャーミングだ。



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# by odin2099 | 2018-07-18 22:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
子供を3人持つシングルマザーがポルターガイストによってレイプされるという、実話に基づくオカルトホラー映画。

カーラは就寝中、何者かによって強姦されかかり目を覚ますが、周囲には誰もいない。その後も度々怪異現象に見舞われ精神科医を頼るが、性的欲求不満や幼少期のトラウマに起因する幻覚、妄想だと片付けられてしまう。
友人宅へ非難したもののそこでも襲われてしまうが、偶然知り合った大学の心理学者たちは何らかの霊的な存在の仕業だと判断。それを突き止めるための大掛りな実験を提案する。

e0033570_06300704.jpgバーバラ・ハーシーがカーラ役を熱演。入浴中に襲われたり、就寝中に胸を肌蹴られ見えない存在に乳房を揉まれたり、遂には全裸に剥かれエクスタシーを感じてる瞬間を恋人(と息子)に見られるなど、かなり難易度の高いシーンをこなしている。
特に見えない存在が彼女の身体を弄るショットは、CGなどない時代に一体どうやって撮影したのか興味深い(特殊メイク?)。

同じ年に「ポルターガイスト」が作られているが、あちらは早い段階で霊能者が登場し事件解決へ向けてお話が転がっていくが、こちらはメインキャラの精神科医(演:ロン・シルバー)が徹頭徹尾カーラを「病気」と決めつける。
彼は一見「頼れる味方」として出てくるのだが、患者の言うことに耳を傾けずに一方的に自説を押し付け、最後まで彼女にとっての障壁となる物語上の悪役ポジション。そしておそらく実験の結果を見た上でも、なお自説を曲げないのだろう。そこが実話とフィクションの違いか。

最後はハッピーエンドと思いきや、頻度は減ったものの今でも彼女はポルターガイストに悩まされている、とのテロップが流れて終わる。事件は1976年10月に起きたものをベースにしているそうだが、この映画の製作時点で6年近くが過ぎているのだから恐ろしい。その後この家族に平安は訪れたのだろうか。

ちなみに公開はこちらが「ポルターガイスト」より後のようだが、同じ時期に同じネタの映画が作られたのは偶然だったのか、それともあちらのヒットを当て込んでのことだったのだろうか。

この作品は30年以上前にテレビ放送されたのを見ただけだったが、今回DVDで全長版を鑑賞。
カーラは16歳で長男を妊娠するが最初の夫は事故死。その後は年の離れた男と事実婚となり娘二人を設けるが離別し、現在は別居中の恋人がいるなどかなり複雑な環境に置かれている。
またバーバラ・ハーシーのヘアもバッチリ映っていたりで、想像以上にアダルティでハードな作品だった。


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# by odin2099 | 2018-07-18 06:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
現役作品「仮面ライダーフォーゼ」と、その前番組「仮面ライダーオーズ」、両方のライダーが共演する<MOVIE大戦>シリーズの第3弾。
これまでの<MOVIE大戦>は、先行番組のパートと現行番組のパート、そして共演編となるパートの三つに分かれていたが、坂本監督に交代したからなのかパート分けが変更になっている。

e0033570_06235346.jpgDVDのパッケージによると、第一章「幕開け/戦え!伝説の七人ライダー」から始まり、第二章「仮面ライダーオーズ/アンク復活と未来のメダルとつながる希望」、第三章「風都 暗躍する陰謀/颯爽!仮面ライダージョーカー」、第四章「仮面ライダーフォーゼ/撫・子・降・臨」、そして第五章「MOVIE大戦 MEGA MAX/集結せよ!栄光の戦士たち」の五部構成。
オーズとフォーゼの共演だけでなく、その前番組である「仮面ライダーW」、それに栄光の7人ライダーまで登場するという贅沢な娯楽編だ。

物語も、各パートが独立していて最後にドッキングする従来のパターンと違い、財団Xの大規模な計画、それを追ってライダーたちが絡んでくるという流れになっているので、一本芯が通っていて見やすい。

最初に7人ライダーが財団Xと接触し、オーズとフォーゼはそれぞれ別の事件に遭遇するが、その裏では財団Xが暗躍し、独自に調査を進めていたWによってオーズとフォーゼが結び付けられ、クライマックスでは7人ライダーも参戦、という具合に飽きさせない。<平成仮面ライダー>シリーズの劇場版の中でも上位に来る傑作だ。

坂本監督らしく、男性陣はかなり派手に動かされ、女性陣は可愛く格好良く撮られ、というのはこの作品以降顕著になっていく毎度のお約束。中でもメイン格ではないものの有末麻祐子はフィーチャーされており、今回の出演者の中では寵愛されている印象を受ける。近年は彼女、あまり目立った活躍がないようだが…。

それにしても渡部秀、福士蒼汰、吉沢亮、桐山漣、菅田将暉…と並ぶライダー俳優陣、今となっては錚々たるメンバーだ。再集結のハードルは高そう。

【ひとこと】
美咲撫子の”美咲(みさき)”って、「岬ユリ子」の”岬(みさき)”だったのね。タックル…。

<過去記事>
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# by odin2099 | 2018-07-18 06:27 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレ注意 **

e0033570_21182404.jpg「ジュラシック・ワールド」の続編で、<ジュラシック・パーク>シリーズの5作目。シリーズで初めて前作のストレートな続編になっている。
もはや”恐竜映画”ではなく、完全なる”怪獣映画”だ。

あれから3年、イスラ・ヌブラル島の火山が活発な活動を始めたため、島に残った恐竜たちの絶滅が危惧されていた。
クレアは恐竜保護団体を設立し恐竜を救い出そうとしていたが、上院の特別委員会の緊急討議の席上では保護しないとの結論が出された。そんな時クレアはロックウェル財団から恐竜保護の申し出を受ける。
かつてのハモンドのパートナーだった富豪ロックウェルは、自身の持つ広大な土地に恐竜の保護施設を準備していたが、島の施設にアクセスできるクレアの助力が必要だったのだ。
そして恐竜救出の適任者として渋るオーウェンを説得し島へと向かうが、実はロックウェル財団の経営者ミルズの思惑は別にあった。彼は恐竜を密売し、巨額の富を得ようとしていたのだ。それに気づいたオーウェンとクレアは、何とかそれを防ごうとするのだが…。

ジェフ・ゴールドブラムの復帰が大々的に扱われていたが、マルコムは映画の最初と最後に出てきてテーマを投げかけるだけで、主要なキャラクターとは誰も絡まない。一種のブックエンドみたいなものだった。

e0033570_21192310.jpg前作ラストで良いムードだったオーウェンとクレアは長続きしなかったようだが、再会すればすぐに前のように息の合ったコンビネーションを見せる。結局のところ二人は似た者同士であり、そして互いに欠けてる部分を補完し合える最良のパートナー同士なのかも知れない。

その一方で新しく登場するキャラクターたち、クレアと旧知の間柄というロックウェル財団のミルズ、警護役の傭兵ウィートリー、武器商人のエヴァーソルらは相も変わらずテクノロジーを過信し、私利私欲に走る人物で、この世界の住人たちは過去の事件から何も学ばないのか、と呆れるやら悲しくなるやら。それでもなお抗えない魅力を、この人工恐竜たちは持っているのか。
まあその中でも学ばない最たる人はヘンリー・ウー博士だろうが。

ロックウェル財団の創始者ベンジャミン・ロックウッドは、故ジョン・ハモンドの元ビジネスパートナーだったが、とある理由で袂を分かった人物。ミルズに利用されていただけ、ということで免罪符が与えられてはいるものの、ハモンドと訣別した原因が人体のクローン化にあったとあれば「白」と断言出来かねる人物だろう。

しかしここでクローン恐竜だけでなく、クローン人間まで登場させてしまったのは物語内のハードルをかなり上げてしまった気がするのだが、次回作でどのようにけりをつけるのか。
どうやらオーウェンとクレアは彼女メイジーの親代わりとなる決意を固めたようだが、次が三部作の最終作となる模様。市街地に解き放たれた恐竜たちと人類にどのような未来が待っているのか。2021年の夏を静かに待とう。

【ひとりごと】
髪型が変わったせいか、クレア役のブライス・ダラス・ハワードが前作以上に魅力的。それに心なしか胸元を強調するショットも増えたようで、なんだかドキドキ。
しかし相変わらず吹替キャストは難ありだな。


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# by odin2099 | 2018-07-17 21:22 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
先週の7月10日が「ウルトラマンの日」として認定されてますが、その日は通称「ウルトラマン前夜祭」と呼ばれる特番が放送された日。
本当の「ウルトラマン」第1話は、本日7月17日からの放送でした。

e0033570_21122573.jpgという訳で第1話「ウルトラ作戦第一号」から始まる「ウルトラマン」の長篇映画。
しかし中途半端なんだよね、これが。
毎度毎度書いてるように、このエピソードでウルトラマンが活躍する場面は全部カット。ベムラーは科特隊の攻撃によってやっつけられちゃう。
強いぞ、科特隊。歴史捏造疑惑はあるけれど。

続いて第8話「怪獣無法地帯」、こちらは「ウルトラマン/怪獣大決戦」にも選ばれた人気エピソードですが、その切り口がちょいと違います。
あちらはいきなり多々良島からお話が始まるけれど、こちらは科特隊が出動するまでのシーンが結構残されていますね。時間の制約がある中で、どの部分を残しどの部分を削るか、編集者や監督によって解釈は色々ということで。

大トリを飾るのは第26、27話の「怪獣殿下(前後篇)」。
大阪城を舞台に迫力あるバトルが楽しめますが、個人的には”怪獣殿下”がイラつくので好きじゃありません。ホシノ君といい、こういった小生意気で出しゃばるガキはホント大っ嫌いなんだよなあ。
またこのエピソードは一種のメタフィクション。近未来を舞台にしている他のエピソードと違い、リアルタイムの時間軸っぽいのも実は苦手だったりします(大阪万博を目前に控えていますし)。

という訳でウルトラシリーズ劇場版の栄えある第1作め。
これまた毎度ぼやいてますけど、出来の方は残念ながら傑作とは程遠く(そもそも映画としての体裁も整っていないし)、存在価値はイベントムービーとしてのみというのがちょっと残念なんですが、当時の子供たちは大喜びしたんでしょうねえ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/8600734/


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# by odin2099 | 2018-07-17 21:14 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21001449.jpg地球外生命体の捜索を目的とし、宇宙へ電波を送信するSETI計画。ある日それに対し、未知の存在から返信が届いた。そこに記されていたDNAデータを解析した科学者グループは、地球人のDNAとの結合実験を極秘裏に進め、それによって誕生した少女を「シル」と名付け研究対象としていた。
だがやがて彼女の危険性に気付きその存在を抹殺しようとするのだが、逆に彼女に逃げられてしまう。
超能力者、科学者、そして殺し屋。各方面から集められた特殊チームは彼女の追跡及び殺害の任務を帯び、行動を開始する。一方「シル」も生殖のための相手を求め殺戮を繰り返していた…。

人間離れした美貌のナターシャ・ヘンストリッジが人類とエイリアンのハイブリッド・クリーチャーを演じたSFホラー。
クリーチャーのデザインは「エイリアン」のH・R・ギーガーで、美貌の宇宙怪人が人を襲うというのは「スペースバンパイア」と、これまた良いとこ取りのハイブリッドな作品。

出演はベン・キングズレーにマイケル・マドセン、アルフレッド・モリーナ、フォレスト・ウィテカー、マーグ・ヘルゲンバーガーと渋いメンツが揃っているが、今見るとみんな若いし細い。こんな時代もあったんだなあ、と隔世の感がある。

撮影当時は20歳くらいだったと思われるナターシャ・ヘンストリッジの整い過ぎた容姿は、未知の存在たるクリーチャー役にはピッタリ。しかもモデルだけあってスレンダーながら出るところは出てるボディも、交配のために男を物色するという設定に説得力を与えている。

ただ以前見た時はもっとヌードシーンが多い印象だったのだが、見直してみると「スペースバンパイア」のマチルダ・メイほど多くはないし、オールヌードを披露してるショットも殆どなかった。記憶が美化されていたのかも。
まあ何れにせよ地球を征服するならば、若い全裸の美女を送り込めば楽勝、というのは間違いなさそうだ。

少女時代の「シル」を演じていたのは、子役時代の(当時は14歳くらいか)ミシェル・ウィリアムズ
あどけない表情が何とも可愛らしいが、今じゃナターシャ・ヘンストリッジよりも大成してる。



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# by odin2099 | 2018-07-16 21:04 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
今日は「海の日」かあ。
では”海”に因んだ作品をば。

ピーター・ベンチリーのベストセラー小説を映画化したスピルバーグの出世作品。
Blu-rayには懐かしの「水曜ロードショー」放送時の吹替版が収録されていたので、そちらで再見。
この作品を初めて見たのは後継番組「金曜ロードショー」でのオンエア時だったので、ブロディ、クイント、フーパーの声は滝田裕介、北村和夫、樋浦勉がしっくりくる。

e0033570_07561576.jpgブロディ署長を中心に据えた2時間の映画で、前半は人食い鮫の出現に危機感を募らせるものの、島の貴重な収入源である観光客誘致を優先する市長との対立から第二第三の被害者が出てしまい、その責めを負って対応に苦慮する姿をミステリー・サスペンス物やホラー物の風味を交えて描き、後半は一転して鮫退治の名人の荒くれ漁師クイント、鮫の専門家で海洋学者のフーパーと共に海へ乗り出していく姿を海洋冒険物のテイストで描いており、作品の雰囲気はかなり変わる。

尊大で下品で鼻持ちならないクイント。しかしいざという時には頼りになるかと思いきやあっけない最期を遂げ、フーパーも専門家の観点から作戦を立案し幾つかの装備を持ち込みながらも実行段階で失敗に終わり、結局は海嫌いでボヤいてばかりの素人同然のブロディがケリをつける、というのも意外性があって良い。

またなかなか姿を見せずに恐怖心を煽るスピルバーグの演出もさることながら、それを盛り上げるジョン・ウィリアムズの音楽の効果!
今ではすっかり有名になった鮫のモティーフだが、あれは真に鮫が現れる場面にしか流れない。
例えカメラに映っていなくてもあの曲が流れたらその場に鮫がいるし、逆に登場人物たちがどんなに「鮫がいた」「捕まえた」と叫んでも、そのメロディ抜きならば鮫の仕業じゃないか、少なくても対象となる巨大なホオジロザメではないということなのだ。

冒頭で描かれる最初の犠牲者は、オールヌードで泳ぐ若い美女だが見えそうで見えない。
その後もビーチのシーンは度々出てくるが、ビキニ姿の若くてセクシーな美女がバンバン出てくる、ということもない。
「ジョーズ」のフォロワー作品は数多いが、そのあたりの節度がA級映画とB級映画の境界線なのかもしれない。

それにしても最後の方、鮫がボロボロだ。
まだまだ技術的に稚拙なロボット鮫ではあったろうが、過酷な撮影が続いていた証拠かもしれない。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-07-16 08:06 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
ウォレスとグルミット」や「ひつじのショーン」でお馴染み、アードマン製作の新作クレイ・アニメーション作品で、監督はもちろんニック・パーク
サッカーW杯もいよいよ今夜決勝戦
どうせならもうちょい早く、一カ月か二カ月くらい前に公開して便乗すれば良かったのに、シネコンで一番小さなスクリーンを宛がわれながらもガラガラだったのは淋しい限り…。

e0033570_16513239.jpg石器部族の少年ダグは、長老はじめ村の仲間たちと小さな谷で平和に暮らしていた。ところがある日、青銅器都市国家の暴君ヌース卿率いる軍隊によって故郷を追われ、荒れ果てた地バッドランドへ非難することになってしまう。
その混乱の最中に捕らえられ敵国へ連れてこられたダグは、サッカーに熱狂する国民の姿を見て、故郷の谷を賭けてサッカー対決を挑むことになる。
早速バッドランドへ戻り、皆を説得してサッカーチームを結成するダグだったが、ルールさえわからない。そこで都市で出会ったサッカー少女グーナの協力を得て特訓に励むことにするのだった。
はたしてダグたちは見事勝利して故郷を取り戻すことが出来るのか――?!

正直言うとお話の方はさほど面白くはない。
ダグが葛藤するシーンなんか必要だったかなあと思うし、自国を裏切ることになるグーナは逆に逡巡する素振りを全く見せないし、登場キャラクターは数あれど、印象に残るのは悪役のヌース卿やダグの相棒の豚(?)ホグノブ、それに最後に美味しいところを持って行く女王様くらいで、後はこれといってキャラ立ちもしていない。

それでも全編を貫くスピード感は相変わらずで、これがストップモーション・アニメーションだということをしばしば忘れさせてくれるし、何よりも物語の展開はスポーツ物の王道を行くものなので握る拳にも力が入ろうというものだ。

ラストシーンを見る限りではグーナは石器部族の一員として暮らしてるようだが、ここは是非とも続編を作り、色々なチームと対戦する原始時代のW杯を見てみたい。
4年後に!


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# by odin2099 | 2018-07-15 16:55 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<第三次ウルトラブーム>と言われた時期、1979年には旧作を含めると3本の映画が公開され、アニメーション作品だったけどTVシリーズの放送も実現した。
それから5年後の1984年にも2本の映画が公開され、歴史は繰り返す――と思いきや、TVでの新作実現には至らず。この頃は便宜的に<第四次ウルトラブーム>と呼ぶべきか、それとも幻のブーム扱いにするべきか…。

そんな1984年の今日、7月14日に公開された映画がこちら。
春休み興行の「ウルトラマンZOFFY/ウルトラの戦士VS大怪獣軍団」に続いて、夏休み戦線にもウルトラマンが殴り込みである。

e0033570_18293510.jpg79年の2本の新作映画は、基本的に「ウルトラマン」からエピソードをセレクトし、一部新作シーンを加えてお色直しを施したものだったが、84年の2本は一味違う。というより同じことは出来なかったんだろう。
新作映画が出来るらしいという噂を聞いた時は、今度は「ウルトラセブン」や「帰ってきたウルトラマン」あたりの総集編を作るのかな、と思ったものだった。

「ウルトラマンZOFFY」は「ウルトラQ」から「ウルトラマン80」までのシリーズ全般から、怪獣やウルトラ戦士のシーンを抜き出して構成したカタログ・ムービーになっていて、この「ウルトラマン物語」は同じように多岐に亘るシリーズ作品から怪獣絡みのシーンを抜き出してはいるものの、お話は新しく作り出し、その中で必要な場面に当てはめる方式をとっている。
新作で撮影されたシーンも多く、限りなく新作に近い再編集映画といったところか。見応えも十分だ。

今見ても大胆な構成で、完全新作映画が当たり前となった今ではかえって新鮮。もうこういったタイプの映画は二度と作られないんじゃなかろうか。
石丸博也、野沢雅子、石田太郎、池田昌子…とヴォイスキャストも豪華なのは、人間側キャスト不在のコスチュームプレイ故だろう。その点では「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」の先駆けとも言えるだろう。

ちなみに「ウルトラマンZOFFY」とダブってるシーンはないが、もし先に「ZOFFY」が作られていなかったら、セレクトされた怪獣やエピソードも完成作とは違い、ひいてはお話そのものが違っていた可能性もあったのかも。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4069659/


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# by odin2099 | 2018-07-14 18:34 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
宇宙戦艦ヤマト」「さらば宇宙戦艦ヤマト」の二本立てに、「海のトリトン」もついた<宇宙戦艦ヤマトフェスティバル>
当初は70分で全27話をまとめる予定が、結局前半部分のみ。後半もいつか必ず公開します、との宣言もあったものの実現せず、後年になってビデオやLD、そしてDVDで前後編セットで見る機会を得た。

<宇宙戦艦ヤマトフェスティバル>公開は1979年7月14日だから、来年は20年になるんだなあ。
今年はカレンダーの配列が1979年と同じなので、なんか懐かしい。
7月31日の火曜日には「宇宙戦艦ヤマト/新たなる旅立ち」が放送され、8月4日土曜日には「銀河鉄道999」が公開され……
まあ、思い出話はこの辺で。

e0033570_09140253.jpgさて、その<ヤマトフェスティバル>で上映されなかった後編ですが、太陽や青い空に憧れるポセイドン族の少女ヘプタポーダや、ポセイドンの呪いによって死ぬことのできない身体にされてしまったシーラカンスのラカンの悲劇、そして最後に明かされるトリトン族とポセイドン族の因縁話、とドラマティックな展開が目白押し。
特に善悪の価値観を逆転して見せたクライマックスのどんでん返しは、リアルタイムで見ていた人たちにはショックだったろうな、というのは想像が付く。

また作戦が失敗続きで、自らの命と引き換えにトリトンと戦い敗れ去っていくのは兎も角、トリトンを取り逃がしたことであっけなく粛清されるポセイドン族の幹部、といった描写にも、子どもに慮らない冷徹な視点が窺え、やはり後に残る作品には何か光るものがあるのだなと唸らされる。
このあたりは演出(事実上の”総監督”)富野由悠季の面目躍如といったところか。

そういえばこの劇場作品、実は監督クレジットがない。
冒頭にはプロデューサー西崎義展からのメッセージとして「テレビシリーズを、映画監督舛田利雄とともに新たに構成したもの」とのテロップが出るが、エンドクレジットでのこの二人の肩書は片や「総指揮」、片や「監修」で、何れも実作業に携わった者のものではない。

ではテレビシリーズの総監督とメインライターはというと、「構成」として松岡清治と富野由悠季が連名でクレジットされているが、どこまで関わっていたものやら。
ようやく「演出」として棚橋一徳の名前がその後に出てくるが、主に編集段階でのタッチなような気もするし。

また「演出」というなら、テレビシリーズ版のオープニングをそのまま流用した劇場版のオープニングでもそのまま富野由悠季の名前がクレジットされてはいるが、それをこの劇場版全体のものとして見るのはかなり乱暴な話だろう。

ということでこの映画の責は誰に帰せしむべきなのだろうか。

<過去記事>



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# by odin2099 | 2018-07-14 05:17 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ある男から亡くなる前に日誌と写真を託されたチャレンジャー教授は、恐竜の生存を確信し学会で自説を披露。真っ向から反対するサマリー博士、新聞記者のマローン、世界的冒険家のロクストン卿、そして探検行の資金提供を申し出た謎の美女マーグリットと共に、日誌に記された謎の大地へと旅立つ、というTVM。

マイクル・クライトンの小説を原作とし、スティーブン・スピルバーグが監督し以後シリーズ化され、現在最新作が公開中の恐竜映画とは何の関係もないTVM。
あちらに肖ったというか露骨にパクった便乗作品かと思いきや、実はこちらのリリースの方が前作の公開より早い。この邦題を考えた人は「してやったり」と思ってたりして。

e0033570_19413752.jpg粗筋読んでわかる通り、これはコナン・ドイル「失われた世界」の何度目かの映像化作品。しかも恐ろしいことにTVシリーズのダイジェストなのだ。
気球に乗っていたら嵐に突っ込み、やっと辿り着いたら食虫植物に襲われ、皮ビキニ姿のセクシーな金髪の女ターザンに助けられるも、首狩り族に追いかけられ、かと思えば今度は普段は透明で人に変身までする怪人に追われる羽目になり、そうこうするうちに中途半端なサムライもどきの鎧武者たちに蹂躙されている村人と出会ったり、ドイツ軍の飛行機が落下してきて、あれよあれよという間に85分があっという間に過ぎる。しかもお話は完結しない。

とにかく目まぐるしい展開で、新たなキャラクターもバンバン出てくるし、一行は基本的に2グループに分かれて別行動をとってるからあっちこっちで事件が起きてしまうのだが、実は肝心の恐竜は顔見せ程度。秘境を舞台にした探検モノを見た気分にはならないこともないが、恐竜映画を見た気にはあんまりならない。

で、このテレビドラマ、他にも「ザ・ロストワールド/失われた恐竜王国」、「ザ・ロストワールド2/ピラミッドの謎」、「ザ・ロストワールド3/未来からの来訪者」、「ザ・ロストワールド4/対決!恐竜グラディエーター」、「ザ・ロストワールド/地底人の伝説編」、「ザ・ロストワールド/吸血鬼の襲来編」、「ザ・ロストワールド/最後の死闘編」、「猿の大陸」、「インセクタ」…と様々なタイトルで再編集を施されソフト化されてる模様。
権利関係バラ売りしちゃったんだろうなあ。

なお、製作総指揮はジョン・ランディスが務めている。



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# by odin2099 | 2018-07-13 19:45 | テレビ | Trackback | Comments(0)
真っ暗な画面に音楽のみが流れる贅沢なオーヴァーチュア。
この100秒は決してビデオ機器の故障ではない。ソフトが不良品なのでもない。
本国アメリカでは1979年の暮れに公開されたが、日本では1980年の今日、7月12日の公開(だそうな)。
レナード・ニモイ、デフォレスト・ケリー、ジェームズ・ドゥーアン、メイジェル・バレット、パーシス・カンバッタ…とキャスト陣にも鬼籍に入った人が増えてきた。

監督はロバート・ワイズ、そして特撮は「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」のダグラス・トランブルと、「スター・ウオーズ」のジョン・ダイクストラの師弟コンビが手掛けている、という点でも贅沢な一本。
しかも”スペシャル・サイエンス・コンサルタント”としてクレジットされているのは、アイザック・アシモフ!

e0033570_18373425.jpgそれがこの劇場版<スター・トレック>シリーズの1本目で、元々はTVシリーズを再開させる企画が二転三転して超大作映画としてスクリーンへ、ということでこれまたポスト「スター・ウォーズ」映画の大本命。
一部のファンからストーリー面で不満が出ていたり、製作中のゴタゴタで予算を超過してしまったことから2作目以降は製作費が抑えられたようだけど、映画の本数でいえば既に本家<スター・ウォーズ・サーガ>を凌いでいるのだから、結果的には大成功。

ただTVシリーズやレギュラーメンバーの説明が一切ないことや、ストーリーが難解な点は初心者には少々ハードルが高い。
自分も初見の時は「このミスター・スポックという奴は、なんでこんなに不愛想なんだ?」と思ったものだ(キャラクターの存在自体は知っていたけれど、性格や設定に関しては知らなかった)。
またヴィージャー=ボイジャーという種明かしも、すぐにピンとくる人がどのくらいいるのやら。

そしてラストシーン。
ヴィージャーによって再生されたアイリーアと、自らヴィージャーと一体化することを望んだデッカー。
どちらも炭素体ユニットとして機械に取り込まれ、そのことが新たな生命体を生み出した…とか何とかいうことらしいが、これはハッピーエンドなのだろうか。
そういや後に作られた「スペースバンパイア」も、なんだか似たような終わり方だったっけ。

ちなみに劇中に出てくるヴィージャーの正体であるボイジャーは6号。
作中では300年以上前の20世紀に、NASAによって打ち上げられ、ブラックホールに吸い込まれて消息を絶った探査機ということになっているが、実際のボイジャーは1号と2号しかないのでややこしい。
また余談だけれども「巨獣特捜ジャスピオン」には、この作品にインスパイアされたと思われるエピソードが存在する。

そして更に余談だが、「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版第3作「ヤマトよ永遠に」製作にあたり、メインスタッフは日本公開前に参考のために見てるのだが、エンタープライズ号のワープシーンがヤマトの連続ワープのシーンに、ヴィージャーが発生させた”雲”が二重銀河(暗黒星雲)の描写に活かされているようだ。
日本公開がどちらも80年夏なのもちょっとした因縁?

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2988759/



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# by odin2099 | 2018-07-12 18:58 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
言わずと知れたヘンリー・マンシーニのテーマ曲が勇ましいSF大作、なんか久しぶりにマチルダ・メイの見事なおっぱいが見たくなって引っ張り出してきた。

トビー・フーパーによる、このコリン・ウィルソンの小説の映画化作品は、当初は102分の短縮版が公開されたが、ソフト化されているのは116分の全長版(ディレクターズカット版)とのこと。
今出てるDVDは<オリジナル無修正版>とか<HDリマスター版(テレビ放送時の吹替を搭載)>とか謳われているものだけれど、マチルダの局部を覆っていた無粋なモザイクも取り払われているので安心して(?)見ることが出来る。

e0033570_22211014.jpg実際この映画最大の見どころは、マチルダ・メイ扮する全裸宇宙吸血鬼ならぬ吸精鬼。ほぼ全編オールヌードで通した彼女の熱演こそ、この映画の肝だ。
中盤以降は着衣のシーンがある、というより出番そのものが減ってしまうのが残念だが、撮影当時は19歳ぐらいだった彼女の肢体を有難く拝むべきで、お話の整合性とか説明不足で舌足らずな面には目を瞑ろうではないか。

まあ実際のところ、以前にも書いたようにマチルダ・メイは必ずしも好みの女優さんだという訳ではないけれど、やっぱり迫られたら拒めないだろうな。
エイリアンも怖いしバンパイアも怖い。でもどうせならエイリアンに襲われるよりは全裸美女吸精鬼に襲われる方が遥かにマシか。

ところで全裸吸精鬼は3人いるのだけれども、他の二人は男だからなのか影が薄い。
途中で二人とも死んだだの、いややっぱり生きていて逃げ出しただの、一人は殺しただのと情報が錯綜するが、これは登場人物が殆ど男ばかりだからだろうな。
こちらもイケメンバンパイアだから、もしメイン格に女性キャラがいたら自ずと違う展開、違うドラマが生まれていたかも知れない。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/15557521/


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# by odin2099 | 2018-07-11 22:24 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
**** 今日は「ウルトラマンの日」、なんだそうで…。 ****


劇場版<ウルトラマン>の中で、一つのターニングポイントになった作品だろう。

先ずは製作母体である円谷プロダクションの組織変更に伴うスタッフの入れ替えが一員。
岡部プロデューサーや坂本監督など外部からの新しい血の導入が、従来の<ウルトラシリーズ>とは異なる画面作り、アクション、造形などに活かされている。

e0033570_21324506.jpgその一方で、70年代のいわゆる<第二次ウルトラブーム>世代に訴えかける、懐かしくも新しい要素の活用。
小学館の学年誌の特集記事や内山まもるの漫画をむさぼり読んだ直撃世代にはたまらない。
その二つが融合した結果、これまでにはなかった「見たかったけれど見られなかった」を、ある程度まで実現させた稀有な作品の誕生と相成った。

ただサブタイトルにあるように、この映画は「大怪獣バトル」の映画版。
そちらに慣れ親しんだ現役世代の子供たちにとってはマニアック過ぎて、もしかすると置いてけぼりを喰らった印象を受けたのかも知れないな、という危惧もちょっぴりある。

また海外進出を目論んだのか、ワーナー・ブラザーズと組んだことで従来ほどの劇場数を確保出来なかったようで、それもあってか興行的には物足りず、新生円谷プロの門出を飾るに相応しい作品になったとも言い切れなかったようで。

それでも今日に至るまで<ウルトラシリーズ>を牽引する存在となった新ヒーロー、ウルトラマンゼロのデビュー作としても、シリーズの歴史に燦然と名を残す作品であろうことは異論を挟む余地はないだろう。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/11764819/
https://odin2099.exblog.jp/12720853/
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https://odin2099.exblog.jp/22279019/


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# by odin2099 | 2018-07-10 21:41 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
フラッシュならぬ”フレッシュ・ゴードン”が活躍するSF映画で、「スター・ウォーズ」人気に便乗して1978年の春休みに公開された。

e0033570_20570526.jpg…のだが、知ってる人は知っている、知らない人は全く知らない話だろうが、この映画は「フラッシュ・ゴードン」をベースにしたパロディ・ポルノ映画なのだ。

なんとかブームに便乗しようと3年も前の作品を引っ張り出し、ボカシを入れたりトリミングしたりで一般映画として上映されたのだが、映画館へ足を運んだ家族連れはさぞ気まずい思いをしたんだろうなあ。

宇宙の彼方から地球に降り注いだ怪光線。これを浴びた人は理性を失い、色情狂と化してしまう。
高名な科学者の息子フレッシュ・ゴードンは地球を救うために、ジャークオフ博士や恋人(となった)デイルと共に、光線の発信元であるポルノ星へ向かい、皇帝ワングを倒すために飛び立った。

――というお話で、約四半世紀ぶりに再観賞。

e0033570_20572253.jpgリック・ベイカー、ジム・ダンフォース、デヴィッド・アレンら気鋭の若手やベテランが混在したSFXチームの仕事ぶりは一見の価値はあるものの、全体的には低予算というよりアマチュア映画のような出来。

以前見たビデオソフトよりは、今回見たDVDの方が<ヘア解禁ノーカット完全版>と銘打ってるだけに、おそらく以前はカットされたシーンも復活し、ボカシも少なくなってると思われる。
だが、「シンドバッド」シリーズや「キングコング」、「スーパーマン」などのパロディも笑えないし、お話もグダグダなのは全長版でも相変わらずだ。

篤志家のみどうぞ。


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# by odin2099 | 2018-07-09 21:03 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
先日のメレ様に続いて、今度はエスケイプ様が見たくなってこの作品をばセレクト。

キョウリュウジャーとゴーバスターズの共演のみならず、ジュウレンジャーとアバレンジャーも勢揃い。
初お披露目となるトッキュウジャーも含めると、1時間ちょっとの作品に5大戦隊が顔を揃えることに。
まあ何とかキャラを使い切ったね、という印象の一篇。

e0033570_18552918.jpgエスケイプは「ゴーバスターズ」のキャラだから、復活怪人枠。たいして出番はないんだろうな、と思いきや意外に出番が多くて狂喜乱舞。
この作品の最大の見せ場が、ヨーコちゃん&アミィVSエスケイプ、女性3人の素面アクションなんだから、流石にエロ監督はわかってます。他の人が監督だったら、エスケイプの出番はもっと少なかったかも?

ヨーコちゃん役の小宮有紗とはこの時が初仕事だったんじゃないかと思うけど、以後常連さんの仲間入り。何気に”お気に”なんでしょうね。
実はエスケイプこと水崎綾女とも、公開順でいうとこの作品が初めてになるのかな?(撮影は「赤×ピンク」の方が先だったような…?) 
ただそれ以前よりも面識はあったようで、メイキングなどでは息ピッタリ。

キャラクターてんこ盛りでお腹いっぱい、胃もたれ必至な娯楽アクション映画ですが、何度見ても詰め込み過ぎなのは否定できないところ。
<スーパー戦隊VSシリーズ>という枠組みから、前番組の「ゴーバスターズ」との共演は必然なのだけれども、作劇上はこのゴーバスターズが邪魔になってしまってるのが本末転倒。
キョウリュウジャーとゴーバスターズの共演作品は別に作り、こっちはジュウレンジャー、アバレンジャーとの恐竜モチーフ戦隊大集合映画として作ってくれてれば、ねえ?

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/21808217/
https://odin2099.exblog.jp/22495743/



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# by odin2099 | 2018-07-09 19:04 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
20世紀FOXが製作した、ポスト「スター・ウォーズ」作品。
といってもあちらは大冒険活劇でしたが、こちらはゴシックホラー。同じ宇宙を舞台にしたSF映画といえども、同列に扱うのは双方にとって迷惑なのかもしれません。
もっとも「スター・ウォーズ」がヒットしなければ、この企画にゴーサインは出なかったろうと思いますが。

e0033570_08443622.jpg今回は1979年の<劇場公開版>ではなく、2003年に作られた<ディレクターズ・カット版>を初めて見ました。
冒頭に流れるリドリー・スコットのコメントだと、<公開版>も気に入ってるけれど年月が経つとやはり色々と手を加えたい箇所もあり、未公開シーンを加えて再編集したと語ってます。
その割に<公開版>117分に対して、<DC版>は116分と1分短くなってますけれどね。

もう<公開版>の詳細は覚えてませんが、処々の資料によればその違いはさほど大きなものではないようです。ダラス船長が実は生きていたとか、ランバートとリプリーの対立?シーンがあるとか。
かなりなマニアでなければ、あまり意味を持つ改変ではないかも知れませんね。自分にとっても些末な部分でした…。

で、久しぶりに見た「エイリアン」ですが、やはり怖かったです。
以前にも書いた通り、展開はゆったり。約2時間の映画ですが、謎の宇宙船を発見し、中に入ってブリッジだかコクピットだかで異星人の死体を発見するまでが約30分。
エイリアンに寄生されたケインの腹部を喰い破ってチェストバスターが出現するまでが1時間。
アッシュの正体と目的が判明し、船を捨てて逃げる決断を下し、準備に取り掛かるあたりで1時間半。
そしてラストの30分でようやくリプリーとエイリアンの対決が始まります。

「エイリアン」という作品を見たことがない人は、リプリーは乗組員の紅一点の若い女の子、みたいなイメージを持っているのかもしれませんが、ノストロモ号の女性乗組員は実は二人いますし、序列で言うと七人の乗組員の中ではダラス船長、ケイン副長に次ぐ三番目の指揮権を持っています。
中盤まではあまり感情に左右されず、時には冷徹とも思える判断を下す任務や命令には忠実なリーダーといった面も見せます。
乗組員たちが決して仲良し集団ではなく、常に不平不満をぶつけあってるだけに、よりキャラクターが際立ってる印象です。

ところが終盤、特に自分がたった一人の生存者となったあたりからは、恐怖に怯える幼気な少女の顔も見せ始めるので、そのギャップが魅力的に映るのでしょう。
はみ出してるショーツに、うっすら透けて見えるタンクトップ姿の無防備さ。必然性はゼロとは申しませんが、あまり高くはないサービスショットに、より”萌え”を想起させられます。
何かと性的なメタファーの多さが指摘される「エイリアン」ですが、それが結実しているのがこのクライマックスシーンと言えるでしょう。

しかしノストロモ号を所有している「会社」は、エイリアンの存在を知っていて、初めからその確保が目的だったんでしょうかね。貨物船と称しているノストロモ号のそもそもの目的や、その積み荷については触れられていないだけに、色々と想像する余地はありそうです。




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# by odin2099 | 2018-07-08 08:53 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
1930年代に「フラッシュ・ゴードン」と人気を二分したアメリカン・ヒーロー「バック・ロジャース」を、「宇宙空母ギャラクティカ」のグレン・A・ラーソンがリメイクしたSF映画。
「ギャラクティカ」同様TVシリーズのパイロット版を劇場公開の予定だったが、結局日本ではお蔵入りしてソフト化された。
「スペース・レイダース」の邦題でTVの洋画放送枠でも流れたとのことなので、一応は未公開映画扱いにしておく。

e0033570_16413396.jpg1987年、NASAが打ち上げた最後のロケット<レンジャー3>は、トラブルにより宇宙を漂流することになり、パイロットのバック・ロジャースは冬眠状態に置かれ500年を生き延びた。貿易協定を結ぼうと地球へ向かう途中だった、ドラコニア王国の王女アダラの乗る宇宙船に助けられたロジャースだったが、実は彼女たちは密かに地球制服を企んでいた。
核戦争によって荒廃し、人々が地下都市で暮らす地球に降り立ったロジャースは、宇宙を荒らすパイレーツのスパイとの嫌疑をかけられ、またドラコニア王国側からも地球のスパイではないかと疑われる中で、事の真相を掴んだロジャースは、地球を守るための行動を開始する。

監督はダニエル・ハラー、出演はギル・ジェラード、パメラ・ヘンズリー、エリン・グレイ、ヘンリー・シルヴァら。

元がTVドラマ故か全体にチープな仕上がり。
それに90分弱のランニングタイムでありながら話の展開はもたもたしているし、キャプテン・ロジャースは途中でスパイ容疑による有罪判決を受け、死刑を宣告されているにも関わらずに出撃出来たりと穴ぼこだらけ。

またキャプテン・ロジャースは地球軍の女性大佐と、ドラコニアのアダラ王女双方から迫られるなどモテモテで、なんとなく色仕掛けで解決してメダタシメデタシというのもスケールが感じられないが、二人とも美女でちょっとしたお色気シーンがあるのに免じて許そう。この後のTVシリーズ版はどういうお話になったのやら。



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# by odin2099 | 2018-07-07 16:54 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「スター・ウォーズ」のフォロワー作品も色々と発掘中。
となるとこの作品を抜きには語れません。

ジョージ・ルーカスが自らの手で再映画化を熱望して果たせず、代わりに生まれたのが「スター・ウォーズ」というのは有名な話。
そして今度は「スター・ウォーズ」の大ヒットを受けて、金に物を言わせて映画化権を手に入れたディノ・デ・ラウレンティスがそれに対抗すべく(便乗すべく?)作り上げたのがこの「フラッシュ・ゴードン」。正に因縁の作品ですな。

e0033570_20525500.jpg「全てにおいて<スター・ウォーズ>を超えろ」がラウレンティスのモットーだったらしいが、出来上がった作品は「スター・ウォーズ」のどこが受けたのか、をどうやら把握しそこなったかのようなものになってしまった。
出てくる人物はクレイジーな連中ばかり。
主人公のフラッシュやその恋人となるヒロインのデイルも相当なおバカだし、悪役のミン皇帝やその娘のオーラ姫(オルネラ・ムーティがビッチっぷりを発揮)は言うに及ばず、一見被害者面してるザーコフ博士もその実”諸悪の権現”だったりする。

画面も悪趣味の極致のキンキラキン。いや、キンキラキンが悪いとは言ってないし、それも狙ってのことなんだろうが、B級テイストの愉しさを醸し出すのと、本当に安っぽいのとは違う。

悪がはびこる中、対立する者同士が共通の目的のために手を組み、巨悪に立ち向かうというお話。見事にヒーローたちは勝利し平和が訪れたかに思えたが、悪役の復活(と続編の製作)を示唆して終わる、という流れも燃えるものがあるのだけれども、演出のテンポも悪くてまだるっこしい。

「スター・ウォーズ」はB級映画をA級の娯楽大作に仕立て上げ、それが観客の心を掴んだのだと思うが、この作品は巨費を投じながらもチープなB級作品、に留まってしまった。
熱心なファンは数多いが、カルト大作と祭り上げられるまでにも至らないようで、豪華なキャストも含め、壮大な無駄遣いに終わった底抜け超大作といったところ。

以前にも書いたけど、この際ルーカスは「スター・ウォーズ」が我が手を離れた今こそ、もう一度「フラッシュ・ゴードン」の再映画化にチャレンジしてみたらどうだろうか。

<過去記事>


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# by odin2099 | 2018-07-06 20:58 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20152898.jpg「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」を見て、現役当時のメレ様の活躍を見たくなってこの作品をチョイス。
ビデオリリースが2008年3月ということは、もう10年前の作品になるワケですな。

にしてもメレ役の平田裕香は変わらない。
勿論歳月を重ねて演技の幅も広がったのだろうけど、あの頃のキュートさはそのまま。そしてアクションのキレも健在。
この作品ではボウケンピンク/西堀さくら役の末永遥との素面での対決シーンがあるのだけれども、この動きがなかなか良いんだな。

結婚・出産を経て事実上の休業状態にあるメンバーもいるものの、「ボウケンジャー」は全員が健在。
対する「ゲキレンジャー」は半数以上が既に芸能界を離れたようだが、<スーパー戦隊>の絆は永遠。
いつか何かの機会には、また戻ってきてくれることを期待したい。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7622200/




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# by odin2099 | 2018-07-05 20:17 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
<第三次ウルトラブーム>に乗じて公開された劇場版第3弾。
今度は第8話「怪獣無法地帯」、第3話「科特隊出撃せよ」、第2話「侵略者を撃て」、第16話「科特隊宇宙へ」、第25話「怪彗星ツイフォン」と人気怪獣・宇宙人が登場するエピソードをセレクトした娯楽編。

e0033570_20425646.jpg映画はいきなりM78星雲ウルトラの星を目指すウルトラマンの姿から始まる
。光の乱舞する中でウルトラの星に到着したウルトラマンは、ファミリーの待つウルトラタワーへ。地球に危機が迫っている。これに対処するのは誰か。名場面に乗せて歴代戦士たちの活躍ぶりが紹介される。

このシーンでは現在放送中のアニメ版「ザ・ウルトラマン」の主人公ジョーも新造された着ぐるみで参加し、怪獣との対決シーンがわざわざ撮り起こされている。
単にTVドラマを繋いだだけじゃないんだぞ、というファンサービスぶりが嬉しい。

これらデモンストレーションを経て、長老ウルトラマンキングが選んだ戦士は――ウルトラマン。ここから本編が始まるが、ここまでで結構満足度は高かった。新作見に来て良かったなあと素直に思えたもの。
実際、本編が始まると見慣れた画面のオンパレードになってしまうので、何となく退屈してしまったのも事実だったりして。

各話の繋ぎには新撮シーンを挟むなど、実は飽きさせないための工夫はなされており、また初代バルタン星人との対決シーンは、オリジナル版だと空中戦のみなので一回地上に落下するショットを挿入してから、わざわざ地上で戦う場面を撮り足したりしてるのだけれども、ウルトラマン、バルタン星人共にオリジナルとの造形上の落差が大きすぎて、イメージが持続しないという欠点もあったりして。

それでも「実相寺ウルトラマン」が主題歌の新録程度のお色直しだったのに対し、新しい映画を見たなという満足度はこちらの方が高かったのは確か。
同時期に日本公開になった「スーパーマン」を多少意識したかのような画面作りも、決して悪いとは思わない(そういや「スーパーマン対ウルトラマン」と煽る記事を幾つか見たな)。後はもうちょっと映画らしい終わり方をしてくれてればもっと良かったのだけれども。

ところでこの作品の監督は宍倉徳子で、オープニングクレジットでも「監督:宍倉徳子」と出る。
ところがエンドクレジットでは「監督:円谷一/飯島敏弘」との表記。
要するに元になったTV版のエピソードの監督は円谷・飯島両氏だけれども、映画としてまとめたのは宍倉監督ということなのだが、事情を知ってるファンならともかく一般的には誤解を招きかねないので、何か工夫が欲しかったな、と思う。
他のウルトラシリーズの再編集映画では、あくまでも「使用映像」の監督として別クレジットになっているだけに。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2877594/


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# by odin2099 | 2018-07-04 20:51 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
監督がブライアン・デ・パルマからジョン・ウーに交代した「ミッション:インポッシブル」の続編。

前作以上にイーサン・ハントというキャラクターにスポットがあたり、毎度書いてるように「スパイ大作戦」というよりは「007」の如し。
チームワークで事に当たるグループヒーロー物から、単独ヒーロー物へのシフトが顕著で、危険なスタントも自らこなすトム・クルーズの独壇場。

e0033570_19511361.jpg前作からスライドなのはルーサー役のヴィング・レイムスだけなのもトムクルのワンマンショー化に拍車をかけているが、その一方でイーサンに指令を下す役回りで登場するのがカメオ出演のアンソニー・ホプキンスという思わぬ大物。
まあ、そのお蔭でてっきりこの人が黒幕かと思っちゃったけど、最後まで善い人でした。

本作のヒロインはタンディ・ニュートン
これも最初見た時は「さして美人でもないし…」と思っていたけれど、見直す度に好感度アップ。盗んだアクセサリーをおっぱいの間に挟んで持ち出そうとする序盤のシーンから、そのメリハリボディには見惚れてしまう。
最近では「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」に出ていたけれど、流石に年齢を感じさせるようになっていたのはちと残念。まあ今は40代半ばだし、この作品に出た頃は20代後半だから当然と言えば当然だけど。

ところでトムクルのアクションは回を重ねる毎に過激になっているが、彼はいつになったら年相応のキャラを演じるようになるんだろう?
実年齢は50代半ばを過ぎたが、未だに30~40代のキャラを演じ続けてる印象だ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/6576151/



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# by odin2099 | 2018-07-03 19:55 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレ注意! **

<スター・ウォーズ>スピンオフシリーズの第2弾。
デス・スターの設計図を盗み出すという悲壮なミッションを描いた「ローグ・ワン」に続き、今度はシリーズ屈指の人気キャラ、ハン・ソロの若き日をメインフューチャー。
雰囲気としては、「ライトセーバー」が「光線剣」、「フォース」が「理力」とか「霊力」、「ミレニアム・ファルコン」が「黄金時代の鷹」とか訳されていた頃の懐かしい感じが漂う。

e0033570_20001626.jpg撮影終了を目前にして監督のフィル・ロードとクリストファー・ミラーが解雇(クレジットは「製作総指揮」)、ベテランのロン・ハワードを代打で送り込んで完成させたものの、期待外れの興行成績で今後のスピンオフ作品群の企画は凍結?
――等々、良くない噂ばかり流れてきた曰く付きの作品である。

相棒チューバッカとの出会い、そして如何にランド・カルリジアンと知り合ってミレニアム・ファルコン号を手に入れたか、が他の<スター・ウォーズ・サーガ>との繋がりの上での重要ポイントになるのだろうが、ぶっちゃけ「新たなる希望」に登場する前のハン・ソロが、どこで何をしていたかには興味ないので、単に予定調和の答え合わせを見てるような気分。

それよりも何よりも、画面に映ってる人物が、ただの一度もハンにもランドにも見えないってことの方が大問題。
それとTVアニメシリーズの「クローン・ウォーズ」や「反乱者たち」を見てないと、というか知識がないとよくわからない、というのも問題なしとは思えない。いきなりダース・モールが出てきても、映画しか知らない人にはチンプンカンプンだろう。

e0033570_20002517.jpgまたこの物語は「新たなる希望」の大凡10年くらい前の話らしいが(ハンがルークくらいの年齢の頃ということになるか)、キーラの件といい、モールの件といい、これでは「新たなる希望」までの間にあと一つか二つは冒険譚が必要だろう。
ランドともこれっきりということはないだろうし。続編作る気があるのかどうかはわからないが、何となく投げっぱなしである意味無責任に感じたラストでもあった。

お話は決してつまらなくはなく、色々と見どころもあるとは思うものの、<スター・ウォーズ>の新作としてはイマイチ。今後のスピンオフのあり様に見直しが必要な点は認めるが、今予定されている「ボバ・フェット」と「オビ=ワン・ケノービ」はそのまま進めてもらいたい。

仮面キャラで役者のイメージが付いていない「ボバ」なら、誰がどのように演じてもハンほどのダメージはないし、ユアン・マクレガーの再演が期待できる「オビ=ワン」なら、重みのあるドラマも描き得る。
この「ハン」にしたって期待値が高すぎるから失敗作の烙印を押されたが、決して収益面でマイナスになっているわけでもないだろう。むしろ見直すべきは、すぐに「エピソード10」以降の新たな三部作を作り出そうとしている姿勢の方ではないだろうか。

【ひとりごと】
「スター・ウォーズのテーマ」=「ルーク・スカイウォーカーのテーマ」なので、シリーズ通すと劇中での使用例は意外に少ない。
「フォースの覚醒」ではミレニアム・ファルコン号が初めて映るカットで流れたが、本作では全体的に「ミレニアム・ファルコンのテーマ」的な使われ方をしてるのが面白い。

【ひとこと】
死んだ人の過去話を今更盛られてもねえ。



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# by odin2099 | 2018-07-02 20:06 |  映画感想<サ行> | Trackback(4) | Comments(2)

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