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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ:演劇( 128 )

e0033570_18492853.jpg「アルスラーン戦記」がミュージカルに!
9/5~8がCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、9/11~16がTHEATRE 1010、ということで楽日の昼の部を見に行ってきた。

脚本・演出が伊勢直弘、音楽・石塚玲依、出演は木津つばさ(アルスラーン)、加藤将(ダリューン)、斉藤秀翼(ナルサス)、熊谷魁人(エラム)、山田ジェームス武(ギーヴ)、立道梨緒奈(ファランギース)、岩戸千晴(アルフリード)、村田洋二郎(キシュワード)、内堀克利(カーラーン)、滝川広大(ザンデ)、伊万里有(ヒルメス)ら。

物語は小説版の1、2巻(「王都炎上」「王子二人」)が中心。
だがアンドラゴラス王やタハミーネ王妃はアンサンブルキャストが演じ、イノケンティス七世やギスカール、大司教ボダン、ヴァフリーズらは登場しない。
それに原作は田中芳樹の小説ではなく、テレビアニメ同様荒川弘のコミカライズ版ということらしい。

e0033570_18493728.jpgということでのっけから、良く知っている筈の世界で迷子になった気分。
ギャグシーンも多く、あれ?アルスラーンやナルサスってこんなに軽い性格だったっけ?と戸惑うこともしばしば。

アクション(殺陣)は凄いなと思ったものの、台詞も歌の歌詞も聞き取りにくいし、その歌が説明口調のものばかり。
登場人物が真情を吐露するのはわかるが、状況説明のナレーションや解説を、登場人物たちの歌にしなくても良いだろうに。
これ、ミュージカル仕立てじゃなかったなら、もう少し楽しめたのかも。

場内はしばしば爆笑の渦に包まれていたが、こちとらくすりとも出来ず。
元々他人より笑いの沸点が高いことは自覚しているが、これはやはり「自分の知ってる”アルスラーン戦記”じゃない!」という心理的なバリヤーが働いてしまったからかと。




by odin2099 | 2019-09-18 18:55 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
e0033570_08244914.jpg旅から帰国した府月藩藩主の嫡男・望月八弥斗は、留守中に父が急逝したため伯父である甲斐正がその後を継ぎ、あろうことか母・朝霧が甲斐正と再婚したと聞かされ驚愕する。
そんな八弥斗の心の支えになっているのは次席家老小松原烈山の息女・奈々だけだったが、父・烈山や兄・蓮十郎は身分違いだとその交際に反対していた。
そんな折、城下に鎧武者の亡霊が出るとの噂を聞いた八弥斗は、それが父の亡霊であり、自分が実の弟甲斐正によって暗殺されたことを知らされる。復讐の機会を窺い、狂人の振りをする八弥斗。
一方甲斐正は、藩内の手練れを集めた御前試合の開催を決める。その目的は「府月藩に謀反の疑いあり」との噂を聞きつけ幕府や諸国から潜り込んだ隠密たちを処分するためだったが、同時に八弥斗をも始末しようと画策していた。
また八弥斗も罠と知りながら、甲斐正に近づく好機ととらえ試合への参加を承諾するのだった。

映画「GOZEN/純恋の剣」と連動した<東映ムビ×ステ>の第一弾。
出演は矢崎広、元木聖也、前山剛久、松村龍之介、若月佑美、井澤勇貴、松本寛也、井俣太良、廿浦裕介、 梅津瑞樹、上遠野太洸、AKANE LIV、山本亨、波岡一喜。脚本・演出は毛利亘宏。
映画版で主役を張った犬飼貴丈や武田航平、優希美青、久保田悠来らは出演していない(御前試合への参加者として犬飼貴丈と武田航平は映像では登場している)。
9/12~23までサンシャイン劇場、その後は9/27~29まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演。

映画版は御前試合の途中で終わり、その後の甲斐正らがどうなったかは不明のままだが、この舞台版は”その後”を描いて行く。だが単なる”続編”ではなく、映画版では主人公である青山凛ノ介と思わせぶりな会話を交わしただけだった望月八弥斗を新たな主人公に立て、映画版以上の波乱万丈の物語に仕立てている。

製作サイドの言葉を借りるならば映画版は「ロミオとジュリエット」、敵味方に分かれた男女の悲恋モノだが、この舞台版は復讐に苦悩する男の「ハムレット」、それに「魔界転生」をプラスしたもの。
その振幅の大きさは、映像と舞台という表現手法の違い以上に作品世界に乖離をもたらしているが、スタッフは当然狙って行ったことであろうし、こちらはこちらで十二分に愉しめた。映画版ではあっけなく退場してしまった手練れ共にそれなりの見せ場が用意されていたことも嬉しい。

今回の作品が当たれば<東映ムビ×ステ>も第二弾、第三弾…と続いていくだろうが、映画の公開規模が小さいことと、舞台公演が短期間で二カ所の会場のみ、というのが今後はネックになっていくかもしれない。
舞台の上演期間の延長や会場を増やすのは色々と制約があって難しいだろうが、その代わりにパブリック・ビューイングを導入するなどして、もっと気軽に両作品に接する機会を増やせれば良いのだけれども。




by odin2099 | 2019-09-15 08:28 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
昨年の「NINJA ZONE/RIZE OF THE KUNOICHI WARRIOR」に引き続き、今年は9/4~8までの全9回、六行会ホールで上演された「NINJA ZONE」の第二弾。今回は7日の昼の部を見てきました。

先行発売の抽選に漏れた時は絶望しましたが、一般発売の初日にトライしたところ、2列目の中央ブロックの端というなかなかの良席をゲット、やれやれ。

舞台となるのは「華舞綺TOWN」、主人公たちは竜宮館<DRAGON INN>で働く“BLASTING GIRLS”、その正体は甲賀のKUNOICHIたち!

――ということで昨年上演されたものの再演か、あるいは続編なのかと思ってたのですが然に非ず。
設定だけ借りた別モノで、平たく言えばリメイク。同じ役者さんが同じ名前のキャラクターを演じていても、それは似て非なる別人ということ。死んだはずの人が出てきたり、同じ役者さんが別の役を演じたりした往年のプログラム・ピクチャーを意識してるんだとか。

出演は宮原華音、春川芽生、巴奎依、小林れい、石塚汐花、湯本健一、輝海、和田裕太、銀ゲンタ、高草木淳一、キャッチャー中澤、榎本遥菜、桝田幸希、高木勝也、渡辺和貴。
脚本・演出は石山英憲で、もちろん原案・総監督は坂本浩一!

今回街を牛耳ってるのは謎の宗教団体・白蓮教。
白蓮教といえば「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」で黄飛鴻も戦っていたっけ。
その教祖と伊賀の女忍びとの哀しい愛が描かれたりするものの、かなりコミカルな場面も多いので前作ほどの重たさはない。
そして白蓮教を陰で操るのは伊賀の忍者・服部半蔵!
というわけで、クライマックスはやはり甲賀と伊賀の大決戦。

e0033570_22011110.jpgブラスティングガールズのメンバーは宮原華音、春川芽生、巴奎依、小林れいの4人が残留で、石塚汐花が新加入。といっても前作と殆ど同じキャラなのは巴奎依だけで、春川芽生は今回の実質的ヒロインで男装の麗人ではないものの、男性と間違われるイケメンぶりを発揮とガラっとキャラを変えて来た。

そんな彼女に恋しちゃうのが、前作の悲劇のヒロインから一転して、かなり天然の入ったリーダー役を演じる宮原華音
また小林れいは前作同様のツンデレだけど、もしかしてリーダーに…?とちょっと乙女チックな部分も。このあたりの百合っぽい展開も良きですねえ。あんまり拾われなかったのが残念だったけど。

そんな彼女たちを率いてるのが桝田幸希姐さんで、相変わらずのハスキーヴォイスで盛り立てる。
前作みたいな悲劇的な過去や半蔵との因縁話はないみたいだけど、今回もセクシー担当でボディコンのスリットから覗く美脚にドキドキ。

前作に出ていた竹内舞と師富永奈は、スケジュールの都合なのか参加せず。
師富永奈は同時期に別の舞台に出てるし、竹内舞はグループでのコンサートツアーの真っ最中の模様。
やっぱり同じメンバーで見たかったなあと思うとかなーり残念。特に竹内舞は前回のお気に入りだっただけに。
新メンバーの石塚汐花も可愛いから、次があるなら全員集合だな、うん。

伊賀忍者の集団”BURAIKANN”の方は、高木勝也演じる服部半蔵以外はメンバー一新。動ける個性的な面子が今回も揃っていて愉しませてくれるし、高草木淳一、キャッチャー中澤、榎本遥菜が前作同様、あるいは前作より一捻りしたキャラを演じて場の賑やかし要員。
榎本遥菜は今回は女の子役で台詞も増え、そしてタップも披露。将来が楽しみな逸材だ。

ラストのアクションシークエンスはちょっと長すぎじゃねえか、と思ったものの、生で見るアクションはやはり迫力たっぷり。アイドルコンサートのノリもあって、十分贅沢な2時間だった。
こりゃ、来年もあるでしょ?
それに舞台だけじゃなく、劇場映画化なんていうのも期待したいもんだ。



by odin2099 | 2019-09-09 22:02 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
新作「NINJA ZONE/FATE OF THE KUNOICHI WARRIOR」の公演が9/4から始まっています。

てっきり再演なのかと思っていたら、
昨年9月のプレ公演からよりパワーアップした本作、昨年ご覧になった方も今回初見の方もご満足頂ける内容を目指します。
となっていました。続編?姉妹編?色々と気になります。

で、そちらを見る前に前回公演をDVDでおさらいです。
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忍者が出てきて徳川だ豊臣だ、伊賀だ甲賀だ、とやっても時代劇じゃありません。
時代も特定されず無国籍、30年くらい前のSF風作品によく見られたサイバーパンクっぽい雰囲気も漂わせています。
そんな中で可愛い女の子が”悪”と戦うというアクション物で、「原案・総監督:坂本浩一」らしい作品ですね。

ただしょうもないギャグが随所に盛り込まれてはいるものの、全体的には暗いトーンのお話なので、坂本監督作品らしい陽気さはちょっと影を潜めています。
それに女の子のアクション物とはいっても、舞台だからということもあるんでしょうが”殺陣”というよりは”ダンス”に近く、映像作品に顕著なリアルで”当てていく”スタイルではなく文字通りの”振付”という感じ。そのあたりも坂本作品としては異質に思えました。

ぶっちゃけお話が暗いということもあり、それほど愉しめたとは言い難いのですが、「次」があるとなれば話は別。やっぱり期待しちゃっている自分がいます。

ということで第二弾も近日劇場で鑑賞予定です。

<過去記事>




by odin2099 | 2019-09-05 06:17 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
e0033570_18092891.jpg夏休み明けと思しき学校の教室に、一人また一人と生徒が登校してくる。
彼女たちは昨日あったおかしな出来事、姉に子供が生まれたこと、それに課題図書に何を選んだのか等々、好き勝手に喋っている。
始業時間になったが、どうやら担任は休みのようだ。そして転校生がやってくることに。
しかし自己紹介を求められた彼女は、「今朝目覚めたらこの学校の生徒になっていた」と不思議なことを語りだした…。

舞台の上には机と椅子が並べられ、教室に見立てられている。
そして場面は、授業の合間の休み時間と昼休みへと変わってゆく。
相変わらず他愛のない彼女たちの話は続く。
授業のこと、部活のこと、進路のこと、友達の恋愛話etcetc。

中でも繰り返し話題に上るのが、一つは課題図書の件。
朝起きたら主人公が虫になっていたというカフカの「変身」や、不思議な転校生が現れる宮沢賢治の「風の又三郎」は再三話題になるが、もちろんこの作品の中心になる不思議な転校生に絡めてだろう。

もう一つは文化祭でのグループ発表のこと。
世界の高校生をテーマにニュースを集めているグループがいるのだが、そこでぶち当たるのが人種、性別、宗教などによる差別問題。ただ問題提起はされるものの、それを掘り下げることはしない。

そして放課後。
「明日も学校来れるかな」「朝起きたら元の学校の生徒だったら悲しい」という少女に、どうやら転校してしまうかもしれない一人の生徒が、一つ一つの席を「ここは〇〇の席」「ここは△△の席」、そして「ここがあなたの席」「ここが私の席」と噛みしめるように呟く。

平田オリザの戯曲を、「踊る大捜査線」などで知られる本広克行が演出。この二人の組み合わせというとももいろクローバーZが主演した「幕が上がる」が思い浮かぶが、前回公演はこの映画の公開や舞台版と前後して本広克行が担当している。

出演は「21世紀に羽ばたく21人の女優たち」としてオーディションで選ばれた愛わなび、天野はな、上野鈴華、小熊綸、金井美樹、川﨑珠莉、川嶋由莉、齋藤かなこ、榊原有那、指出瑞貴、里内伽奈、澤田美紀、田中真由、西村美紗、根矢涼香、羽瀬川なぎ、廣瀬詩映莉、藤谷理子、星野梨華、増澤璃凜子、桃月なしこ。
2019年8月17日~8月27日まで紀伊國屋ホールにて上演。

舞台上では同時多発的に生徒たちが喋りだし(座る位置によっては台詞が完全に重なって、会話の内容が殆ど聞き取れない場合もある)、誰か一人が中心に座り続けることはない。また会話だけで進行していくので劇的なことは何も起こらず、最後は「明日も学校に来れるよ、きっと」という締めくくり。彼女が転校に至った経緯も何も説明されない。

休憩なしの75分というタイトな作品で、正直言うと初見では不完全燃焼というか、狐につままれたようなモヤモヤ感が残ったのだが、何か麻薬のように引き付けられるものがあり、結局3回も足を運ぶことになった。今日もまたあの空間――”教室”に身を委ねたいという切望に憑りつかれている。

開場は開演時間の30分前。
出演者から「早めに会場入りして席についていた方が良い」という事前のアナウンスがあったが、これは入り口でチラシを渡す者が2名、そして物販コーナーに2名とそれぞれ出演者が配されるので(公演ごとに交代するシフト制らしい)、直接キャストに会えるという意味なのかと思っていたのだが、そうではなかった。

開演10分前には客席を通って生徒役の女優が舞台に上がり、やがてもう一人も上がり(”登校”し)、そこから既に芝居が始まっているのだった。
客入れの時点から演者が演技を始める「0場」というのが平田作品の特徴なのだそうだ。

ところが2回、3回と足を運ぶとそれだけではなかったことに気付く。
開場してすぐにロビーから客席へと何人かの生徒たちがウロウロ。客席内をうろつき廻ったり、ドアの影で読書をしていたり、客席に腰かけたり、通路の隅でスマホをいじっていたりと、各人が登校風景を演じているのだ。
観客も「彼女たちに声をかけない」というのが暗黙のお約束になっているのだが、中には話しかける輩もチラホラ。

それどころか会場内に留まらず、実は会場の外から芝居は始まっていた。
紀伊國屋ホールは紀伊國屋書店の4階奥にあるが、その手前は美術書のコーナー。階段を上ってきた彼女たちは普通に書店内を歩き回り、そして会場へと入っていくのだった。

開場の60分くらい前には発声練習をしたり、気合を入れてる彼女たちの掛け声がホールの外にも聞こえてくるのだが、一体彼女たちはいつから準備をしているのだろう。
1回目は最前列で見たこともあって、舞台と客席の一体感というか、現実と虚構世界の垣根をあまり感じずに作品世界へ入り込めるという不思議な体験だった。

今回の舞台、所謂”推し”であるところの、現役ナースにしてコスプレイヤーという二足の草鞋アイドル桃月なしこの初舞台というのが観賞動機。
正直言うとポジション的には彼女はセンターにいるものの、物語の進行上では大きな扱いとも言えず、また出番というか見せ場も多くはない。

また前述の通り物語としても消化不良気味で納得は出来はしなかったものの、彼女の頑張り、いや”彼女たち”の頑張りをもっと見守って行きたくなって、二度三度の観賞と相成った次第。
彼女以外にも気になる存在が何人か出来た。数年後、この21人の中から何人がブレイクしているだろうか。

”推し”のなしこたそには1回目2回目は物品コーナーで会え、3回目の観賞時は客席ですれ違った。
勝手にイメージしていたのとはちょっと違ったものの、やはり本物は可愛い。
そういえば3回目の時は、開演直前に客席に入ってきた人たちがいて、可愛らしいなと思っていたのだが、どうやら同じ事務所の川崎あや十味の二人だったそうで。やっぱり芸能人は違うな。また1回目2回目の時も何人かタレントさんがいた模様。
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  本人が書いた座席表(Twitterより)

【ひとりごと】
今回は初演となる<男子校版>と交互の上演。
こちらも気になったものの、種々の事情で断念。ライヴDVDなどが出ると嬉しいのだが、ないのだろうな。
(8/19、22、24に観賞)



by odin2099 | 2019-08-25 18:25 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
原作は松本零士の<ザ・コクピット(戦場まんが)>シリーズの一篇「スタンレーの魔女」。

これを元に御笠ノ忠次が脚本・演出を手掛け、2006年の「スペースノイド」による初演、2008年の「サバダミカンダ」旗揚げでの再演を経て、三度目の上演と相成った。
出演は石井凌、唐橋充、宮下雄也、池田竜渦爾、松本寛也、永島敬三、松井勇歩、宮田龍平、津村知与支。
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主人公となるパイロットの敷井の同僚たち(爆撃機の搭乗メンバー)各人のキャラクターを掘り下げ、友軍の戦闘機乗りに敷井のライバル的キャラクターを配し、戦場での落ちこぼれ集団のワチャワチャした日常を描いて膨らませ、青春群像劇として仕立てる。
松本零士色は希薄になったが、一個の舞台作品としては十二分に愉しめるものだ。

前回公演から11年ぶりということもあり、どんな芝居だったか忘れてしまっているだろうと思いきや、意外に一つ一つのやり取りなども覚えていて驚く。
台本は基本そのままで、細かい芝居を演者に合わせて変更・調整している(あるいはアドリブか?)のだろうか。
因みに音楽は初演時から同じメロディが使われている。

そして演技者が変われば同じ台詞が違う意味を持つこともある。
同じ展開の筈なのに所々記憶にあるのと違う雰囲気が醸し出されていたが、これが”生の芝居”の面白さだろう。
その一方で間が悪かったり、意味不明に思えたやり取り、諄く感じたりする場面もそのままだったが。
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公演は渋谷のDDD青山クロスシアターにて7月28日~8月8日まで。
それにしても小さく、わかりづらい劇場だった。
以前行ったことがあるという知人に、前以て場所の雰囲気を聞いていなかったら、迷っていたかもしれない。
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by odin2099 | 2019-08-04 08:16 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
e0033570_21100125.jpg元劇団四季の藤川和彦が脚本・演出・プロデュースを手掛けるミュージカルで、あの「オズの魔法使い」のサイドストーリーといったら良いでしょうか。今回が再演とのこと。
なんといっても「沼尾みゆきが南の魔女グリンダを演じる!
――というだけでチケットを取りました(ファンなんです)。

元々「ウィキッド」に着想を得て、ということらしいのですが、「ウィキッド」でグリンダのオリジナルキャストだった沼尾みゆきを起用したのは凄いですね。
他にも雅原慶、​大塚たかし、​広瀬彰勇、​笹岡征矢といった劇団四季出身者がキャストに名を連ねていますが、そういえば西の魔女役の雅原慶がエルファバを演じた時の「ウィキッド」、見に行ってました。

カンサスでのドロシーたちの物語と、オズの国での物語が入れ子構造になっているというかメタフィクションになっていることや、過去と現在が行き来するあたりが少々わかりづらいものの、オーディションで選ばれた子どもたちが達者な演技を見せ、十二分に愉しませてくれました。そして沼尾みゆきのクリスタルボイスも健在。

ただ、少々苦言を呈すれば、ドロシーたちがエメラルドシティに辿り着いた場面の演出、それにクライマックスが南の魔女と西の魔女のデュエット(グリンダとエルファバ!)であることなど、全体的に「ウィキッド」からの影響があまりにハッキリ見えてしまっているのがどうも…。
いや、イメージを重ねて見ているこちらが悪いといえば悪いのですが。




by odin2099 | 2019-06-18 21:12 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
「仮面ライダー斬月」の舞台は3/9~24まで日本青年館ホール、次いで3/28~31は京都劇場で上演しましたが、その千秋楽の模様を映画館でのライブビューイング上映及びネットで配信。

e0033570_19405500.jpgということでつい先日生で見てきた舞台を、今度は映画館の大スクリーンで追体験してきました。
これまでにも同じお芝居を何度か見に行ったことはありましたが、映像でとなると殆ど経験なし。
しかもライブDVDやテレビ等の中継ではなく、映画館で見るのは初めての経験です。

まず開演前の客席の様子が映し出され期待感を煽り、そして開幕。
カメラが演者を上手く追い切れてないもどかしさは多少ありましたが、実際の劇場ではなかなか見ることのできない細かい表情をチェック出来たりと、これはもしかすると劇場で生を見るより没入感を味わえるかもしれません。
せっかく劇場へ出かけてもステージが見切れてしまったり、出演者が米粒みたいに小さくしか見えなかったりと座席の当たり外れは大きいですからね。

e0033570_19403121.jpgマイクが客席の音をあまり拾っていなかったので、拍手や歓声、どよめきは控えめ。
その分臨場感に乏しく感じる場面もありましたが、一言一言の台詞は聞き取りやすかったので、これはどちらが良かったのでしょうか。
また映画館での鑑賞用に編集したり再構成しているのではなく、あくまで生中継ということから起る多少のハプニングも素直に受け止めることが出来ました。
一度見ているだけにストーリーもすんなり頭に入ってきますし、「ああ、ここはアドリブだな」なんていう楽しみがあるのも再観賞組の特権かと。

カーテンコールは千秋楽らしく、まずアンサンブルキャストの面々の名前を久保田悠来が一人一人読み上げて紹介。
その後はキャストを一人一人紹介し、それぞれが客席に向けてコメントする(ライブビューイングや配信で見ている人たちへ配慮したコメントをしたキャストもいました)という流れでしたが、この際の皆の素の表情、わちゃわちゃぶり、重々しくシリアスなトーンのお芝居とのギャップは十二分に愉しめました。
それぞれのアップを抜いてくれるのも映像配信ならではでしょう。

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再度のアンコールに応えたキャスト陣が穿け、「本日の公演はすべて終了」という客席のアナウンスが流れたのでこれで配信も終わりかと思いきや、今度はライブビューイング向けにメインキャストが舞台袖に集まって再度のコメント。こういうオマケは嬉しいですね。
秋にはDVD&Blu-rayも出るようですが、この日のものが収録されているのか、それとも別日のものか、そちらもちょっと楽しみです。

またこれからもこういった舞台が第二弾、第三弾…と続いて行って欲しいですし、可能であれば再演の機会があればまた見てみたいものです。

by odin2099 | 2019-04-02 19:47 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
かつてユグドラジル・コーポレーションの実験場になっていた、貧困に喘ぐ新興国トルキア共和国。だがそこで異変が起こってるとの報せを受けた呉島貴虎は8年ぶりにその地に足を踏み入れるが、突然の襲撃を受けて負傷し一切の記憶を失ってしまう。
アンダーグランド・シティに住む少年たちによって助けられた貴虎は、この国が一部の特権階級”貴族”によって支配されており、彼らはロックシードを与えられ、「ゲーム」としてチーム同士で殺し合いをさせられていることを知る。
今日も抗争が行われている最中に未知のアーマードライダーが出現、おぼろげな記憶の中、貴虎はそれが「斬月」と呼ばれるライダーであったことを思い出す…。

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「仮面ライダー」初の演劇作品化。
脚本・演出は毛利亘宏、出演は久保田悠来、萩谷慧悟、原嶋元久、小沼将太、宇野結也、後藤大、増子敦貴、千田京平、高橋奎仁、田淵累生、丘山晴己、大高洋夫ら。
「鎧武」本編からの登場は貴虎役の久保田悠来だけなのが寂しいが、劇中で使われる葛葉紘汰の台詞は佐野岳本人のものかな。

「仮面ライダー鎧武」は第1話から最終回まで付き合っているのだが、実は面白くて毎週を愉しみにしていたという訳ではない。むしろ何度か挫折の危機がありながら辛うじて完走したという方が正しい。
なのでこの作品も最初は興味が湧かなかったのだが、やはり「仮面ライダー初の舞台作品」という部分に興味を惹かれ、ほんの二週間ほど前にチケットを取った次第。しかも真ん中のブロックやや後方寄りという、思いがけず良い席だったのでビックリ。

という訳で今日は日本青年館ホールへ。
当日券の販売もあったようだが、おそらく満席かそれに近い盛況ぶり。自分には馴染みのない役者さんばかりだったものの、出演者は全員男性で2.5次元の経験者もいたのだろう、客席の八割以上は女性だったように思う。

物語はTVシリーズ最終回の「数年後」を描く後日談。のみならず貴虎の過去話も盛り込まれたもの(これは久保田悠来本人の希望によるものだそうだ)。
決して全面的に好きではない「鎧武」世界の話だけに、最初から最後まで全てを受け入れながら見ていたのではないが、気が付くと舞台に引き込まれていた。

貴虎以外に出てくるのは新しい人物たちなのだが、貴虎と因縁浅からぬキーとなる人物は呉島兄弟と対を成すような兄弟だし、他にも「鎧武」本編の人物を彷彿とさせるような人物が何人か。これもファンサービスの一貫なのだろう。

そして何と言っても主役の久保田悠来。
アクションだけでなく、立ち振る舞い全てが舞台映えし、所謂「立っているだけで絵になる」圧倒的な存在感。器の大きな役者であることを再確認させられた。

時折挟み込まれるギャグシーンは、自分の沸点と噛み合わずにさっぱり笑えなかったが(場内の反応は良かった)濃密な約2時間だった。




by odin2099 | 2019-03-21 19:18 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
昨日は2018/09/05~09まで全9公演、六行会ホールで上演されていたお芝居を見に行ってきました。
原案・総監督:坂本浩一」というだけで即チケット購入。出演者もお話も何もわからない段階で、です。
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お話はチラシやパンフレットから抜粋すると――
どこか遠くでも近くでもない、未来でも過去でもない架空の街そこは治安という概念が崩壊した街。
様々な犯罪者たちが集まり潜み、警察や法律も手の届かない治外法権エリア。この都市を仕切るのは巨大なYAKUZA組織・徳川組。
そんな街で、唯一人々に夢を与える場所・竜宮館<DRAGON INN>。
そこでは、5人の美女たちによるグループ“BLASTING GIRLS”=“BG(ビージー)”のパフォーマンスが、人々に夢や勇気を与えていた。そして彼女らの正体は、「華舞綺TOWN」を裏から守る” 甲賀流FEMALE NINJA WARRIOR=KUNOICHI”だったのだ。
街の支配を深めるため、組長・徳川秀忠は”伊賀流YAKUZA-NINJA六人衆 BURAIKANN”を招集し、竜宮館の排除に動き出す。
「華舞綺TOWN」を平和な街にするため、パフォーマンス(KUNOICHI)集団BGと、徳川組伊賀流YAKUZA忍者部隊との激しい戦いが、今始まる!!
というもの。
脚本・演出は石山英憲(シアトル劇団子)、プロデューサーは堀口聖一と丸田順悟、企画協力が株式会社KADOKAWA、そして製作・主催がNINJA ZONE製作委員会。

e0033570_22305345.jpg後でチェックしてみると主演は宮原華音、5人の美女戦士を演じるのは春川芽生、巴奎依(A応P)、小林れい(夢みるアドレセンス)、竹内舞(グルーピー)、師富永奈。アイドルグループで活躍している娘もいて、監督好みの動ける可愛い子が揃ってます。
中でも竹内舞が気になったのですが、彼女は去年までSKE48のメンバーでもあったんですね。
そのボスとなる桝田幸希(←間宮夕貴←最上ゆき)は、坂本組の常連さんになりつつあります。

他に原嶋元久、磯野大、佐藤友咲、坂本康太、朝日奈寛、勝也、青木一馬、斉藤範子、高橋明日香、大島翠、大山将司、キャッチャー中澤、高草木淳一、榎本遥菜、坪井ミサト、俊藤光利八神蓮が出演。
故意か偶然か、宮原華音とは「仮面ライダーアマゾンズ」で同僚だった顔触れがチラホラと。

ストーリー、脚本、演出ともに、正直言って「これ」といって惹きつけられるものはなかったのですが(ちょっと「少女は異世界で戦った」を思い出してしまいました。どこがどう、ということもないのですが)、やっぱり女の子たちが元気に飛び跳ねているのは見ていて愉しいですね。重たい場面も少なくないですし、少なくても完全なハッピーエンドでは終わらないのが玉に瑕ですけれど。
既にシリーズ化も決定してるということですし、映像化も期待出来そうなので、彼女たちの頑張りが無駄にならないように応援していきたいな、と思います。



by odin2099 | 2018-09-09 22:33 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
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