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本編を担当した坂本浩一監督の盟友・横山誠が監督を務めた「ウルトラマンメビウス」の新作OV第2弾で、「STAGE I/暗黒の墓場」と「STAGE II/復活の皇帝」の前後編を一気に。

ラストショットは放置されたギガバトルナイザーをザラブ星人と思しき手が掴む、というものだが、これが後に劇場版で描かれる大事件の発端となるのだから、ウルトラ戦士の危機管理能力が疑われる。
前後編トータル約1時間、殆どウルトラマンと怪獣が戦ってるだけというのは飽きるのだが、これがなければ今日までウルトラシリーズが続かなかったかもしれなかったワケで、従来とは違った斬新な取り組みに”新生”円谷プロの意気込みは窺える。
<過去記事>
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序盤は兄視点で描かれ、中盤では今度は同じシーンが妹視点で(それぞれのモノローグ付きで)語りなおされる、という構成はなかなか面白い。
兄が妹に対して妄想を抱いていたのと同じように、妹も兄に対して妄想を抱いていたというのはご都合主義ではあるものの、そうでないとお話は先へ進まない。
城定夫名義の城定秀夫が脚本・監督を務めたビデオ用映画で、主演はさくらゆら。






ビデオリリースが2008年3月ということは、もう10年前の作品になるワケですな。
結婚・出産を経て事実上の休業状態にあるメンバーもいるものの、「ボウケンジャー」は全員が健在。
<過去記事>
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その間にも「海賊戦隊ゴーカイジャー」のTVと映画にそれぞれキャストが顔出し出演してるので、歴代戦隊の中では優遇されている方で、かつ現役感が強いというのもあるけれど、レギュラーメンバーが一人も欠けることなくそろって出演、というのが素晴らしい。

かつてのメンバーはそれぞれの道を歩み、デカレンジャーに残るもの、転属したもの、去ったものと様々なのがリアル。デカレンジャーそのものは新メンバーを加え、今でも現役で活躍しているというのも公的機関に属するヒーローらしい設定。しかしここで事件が起き、かつての仲間が再度集まって大活躍、というのも燃える展開だ。
役者同士の仲の良さ、「デカレンジャー」愛の強さがそのまま作品に反映したような明るい作品で、健在ぶりを大いにアピール。そのことが後に「宇宙刑事ギャバン」とのコラボ作品実現に向けて働いたのだろう(実際にこの作品の続きということになっているようだ)。機会があれば、もっともっとデカレンジャーのメンバーには再会したい。
<過去記事>
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