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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ア行>( 623 )

テレサのメッセージを受け、反乱覚悟で立ち上がる旧ヤマト乗組員たち。
古代進は真田副長から全権委任という形で艦長代理となるが、「2199」だけでなく「星巡る方舟」を見た上でなら納得できる判断だ。

『宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち~第二章 発進篇~』_e0033570_21273697.jpgしかし「さらば宇宙戦艦ヤマト」や「宇宙戦艦ヤマト2」のように純粋に古代たちの使命感に駆られた上での決断ではなく、ガミラスの思惑が絡んでくるのが「2202」で新たに加えられた要素である。
他にもキーマンに代表されるガミラス側の新興勢力の描写や、ヤマト特に古代の決断を大きく左右することになるガトランティス及びズウォーダーの干渉など、より深いドラマ性を歓迎する向きもあるだろうが、リメイク版として差別化を図った部分が余計に感じられるのも事実だ。

ともあれ旧作には存在せず、「2199」で新たに付け加えられたキャラクターたちの殆どはこの第2章でひとまず排除され、あとは旧作から継続して出てくるキャラクターたちと、この「2202」から登場することになるキャラクターたちで物語は進行することになる。

このあたり「2199」のスタッフたちと「2202」のスタッフたちとの引継ぎが上手くいっていない(行われていない)のではと邪推するのだが、何れにせよ面白ければ全て良し。
ところがそうはならなかったのが、この「2202」という作品が持つ構造上の欠陥かもしれない。

【ひとりごと】
ヤマト発進に際し何人かの乗組員が取り残されるが、これは「ヤマトよ永遠に」からシチュエーションを借りたのだろうか。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25869703/
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by odin2099 | 2021-01-04 21:29 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『アーヤと魔女』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ_e0033570_10462216.jpg孤児院で暮らすアーヤは、ここでの生活がお気に入り。
だから里親希望の人が来るときは、いつも選ばれないようにしている。
ところがこの日やってきたのは魔女だった。
引き取られ、そこで魔法を教えてもらえると喜んだアーヤだったが、毎日こき使われてばかり。
そこで魔女の飼い猫トーマスの手助けで、魔女に呪文をかけることにする。

これがダイナア・ウィン・ジョーンズの遺作なのだそう。
「ハウルの動く城」をアニメ化したスタジオジブリが、今度はこの作品をアニメ化するというのでとりあえず購入。
120ページほどの小品なので、30分ほどであっという間に読み終えてしまって些か拍子抜け。

鼻っ柱が強い女の子が主人公で、魔女と暮らす不気味で不思議な謎の男マンドレークがいて、使い魔として黒猫が飼われていて、そして魔女ベラ・ヤーガの家は外観と中身が大違いで…と上げていくと、なるほど”彼の御仁”が好きそうな要素がいっぱい。

ところがお話はなんだか中途半端。
アーヤが魔女をぎゃふんと言わせ(死語か?)、優位に立ったところでメデタシメデタシで終わってしまうのだけれども、ベラ・ヤーガがこのままアーヤにやり込められっぱなしではない気がするし、それよりも何よりもアーヤの出生の秘密が全く明らかにされていないまんま。

アーヤは、仲間の魔女に追われているという書き置きを残し孤児院の前に捨てられていたのだから、アーヤの母は魔女で、アーヤ自身も魔女の可能性があるのに、そのことには全く触れられていないからだ。
最初のうちはベラ・ヤーガとアーヤの母親との間に因縁があるのかと思っていたのだけれども、そんなこともなし。
本来はシリーズ化を予定していた、その一作目だったんじゃないのかなあ。

さてこの作品を、原作クラッシャーのジブリはどう映像化したのか。
恐ろしくもあり、愉しみでもあり…。

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by odin2099 | 2020-12-31 10:49 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
現在配信中の新作ドラマ「ウルトラギャラクシーファイト/大いなる陰謀」では、6兄弟の力を得たタロウがコスモミラクル光線を放っているが、この技が初めて使われた作品がこちら。

そしてここ十年ばかりの主流となっている、人間態が登場せず、あるいは限定的な登場に留まり、変身後のウルトラマンたちが中心になる仮面劇の始まりもこの作品ということになる。
のみならず現在活躍しているウルトラマンタロウは、TVシリーズ「ウルトラマンタロウ」とは別の、この映画の延長線上の世界の住人のようにも思える。

「ウルトラマンタロウ」の最終回において、東光太郎はウルトラバッジを返し市井の人間として生きる道を選んだ。

『ウルトラマン物語』_e0033570_18293510.jpgタロウはウルトラの父とウルトラの母との間に生まれた実子で、地球人・東光太郎と一体化しているという設定ではあるのだが、1話や最終回を見る限りではウルトラマンタロウというM78星雲人は物語が始まった時点では存在せず、地球人・東光太郎にウルトラの命を融合させて新たに誕生させたように受け取れる。

つまりウルトラマンとハヤタ、帰ってきたウルトラマンと郷秀樹、ウルトラマンエースと北斗星司のようにM78星雲人と地球人が予め別人として存在していて、それが憑依という形で一体化しているのではなく、ウルトラセブンが薩摩次郎という青年の姿をコピーしてモロボシ・ダンという仮の姿を得ているように(つまり文字通りの”変身”で、セブン=ダンなのだ)、タロウもまた東光太郎と同一人物という解釈が出来るのである。

その描写を踏まえると、「タロウ」最終回以降の作品にはウルトラマンタロウというM78星雲人は存在しないことになる。
現に「ウルトラマンレオ」にはウルトラ兄弟が客演するエピソードがあるが、そこにタロウの姿はない。

「ウルトラマンメビウス」の頃になると、いつの間にか東光太郎と分離したタロウは光の国へ帰還したことになっているが、それもなんだか釈然としない。

東光太郎役の篠田三郎が頑なに再演を拒否している(といっても作品や役柄を嫌ってではなく、逆にそれを大事にしたいとの想いから、と再三取材には応じている)ことから、タロウのヴォイスキャストとしてこの映画版同様石丸博也が起用され続けていることもあるし、そのキャラクター性に共通点が見出されることからも、この映画版のタロウがずっと出てきていると考える方がスッキリするのだが、解釈は人それぞれということで。

そしてこの映画、再編集プラス新撮映像という形ではあるものの、結構良くできている。
今の目で見るとというより当時から「ここはこうすれば良かったのに」とか「あそこはああするべきじゃなかったなあ」とか不満点はあったものの、あの頃の状況を考えればこれが精いっぱいだったかも、というのもわかるので目をつぶる。

音楽担当者として宮内国郎、冬木透、菊池俊輔の3人の名前が並ぶ豪華さ。
新主題歌は作られているが、基本は既成曲の流用で賄われているが、オリジナル版にとらわれない斬新な使い方も面白い。
まあ中には、ヒッポリト星人のタール漬けからエースが復活するシーンに、「ザ・ウルトラマン」での変身シーンの定番曲が使われ、画面にこそあっているもののオリジナル版での強烈な印象払拭できずに困惑する、というようなこともなくはないのだが。

【ひとこと】
前作「ウルトラマンZOFFY/ウルトラの戦士VS大怪獣軍団」でも気になったのだが、ゾフィーとジャックの取り違え、かなり気になる。
そのキャラクターの違いを指摘できる、あるいは気にかけるスタッフが、既に円谷プロにはいなかったのだろうか。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4069659/


by odin2099 | 2020-12-31 09:41 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『赤×ピンク』_e0033570_22022692.jpg桜庭一樹の小説を、芳賀優里亜、多田あさみ、水崎綾女小池里奈で映画化した「新・エロティック×青春アクションムービー!」…って随分欲張ってます。

まあこの惹句に偽りはなし。
4人、プラスα(彼女たちの周囲で支えてくれているメンバー)の個性も光っていますので、エロティックな部分とスポ根モノに通じる熱さ、その両方がストレートに伝わってくる作品になってます。

今回もコメンタリー付きで見直してみました。
4人が4人とも、女の子同士が仲良くなれて、これだけ楽しかった現場は初めて、と口を揃えてるのが印象的です。
撮影中なのに素の表情が出ていたり、実際に寝ちゃっていたり、キツかったり辛かったりもあったんでしょうが、それでも「楽しかった」と彼女たちに思わせたのは現場でのスタッフ、キャスト間のコミュニケーションがしっかり取れていたことと、雰囲気作りが上手くいっていた証拠でしょうね。
坂本組の現場での悪評って、噂レベルでも聞こえてきません。

そしてこれも角川映画の<R18+のセクシー路線シリーズ>の一本。
『赤×ピンク』_e0033570_23154144.png
実際はR18+ではなくR15+なんですが、芳賀優里亜のヌードが売りなのでGやPGというワケではいかなかったのでしょう?
でもレイプシーンがあったり、ヌードシーンではバストトップだけじゃなくヘアまでバッチリ見えてるんですが、それでも15歳以上なら鑑賞OKってことですよね。
「私の奴隷になりなさい」なんかでも、これって本当にやってるんじゃないの?ってシーンもありましたし、うーん、映倫の基準が今一つわからないですなあ。

ともあれ、こういった路線での坂本浩一監督作品もまた見てみたいんですが、相応しい題材、そして出演者がいるでしょうか。
実現にはなかなかハードルが高そうですけれどね。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/21724571/
https://odin2099.exblog.jp/22574507/


by odin2099 | 2020-12-09 19:04 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
少女に取り付いた悪魔と、二人の神父との戦いを描いたホラー映画の金字塔。

『エクソシスト』(1973)_e0033570_18400253.jpg悪魔に取り付かれた少女リーガンを演じたのはリンダ・ブレア、その母で女優のクリスはエレン・バースティン、信仰を捨てたカラス神父にジェーソン・ミラー、悪魔祓いの儀式を執り行うメリン神父にマックス・フォン・シドー、怪異な事件の捜査を担当するキンダーマン警部にリー・J・コッブ。
原作・脚本・製作はウィリアム・ピーター・ブラッティ、監督はウィリアム・フリードキン。

リーガンに異変が起き、最初は病気だと片づけられ、次に精神障害を疑われ、ようやく悪魔祓いが登場するという展開だと覚えていたのだけれども、改めて見直してみると精神異常を疑われる段階はほぼすっ飛ばされ、比較的早い段階でカラス神父が関わりを持っていたことが意外だった。

それまで散々病院や医者への不信感を植え付ける描写が繰り返されるとはいえ、藁にもすがる思いだったのだろうがクリスが偏見を持たずに神父のところへ行き、悪魔祓いを願い出るというのもこの手の作品の定石からは外れている。

何をやっても駄目で、それで改めて神父を頼るというのがよくあるパターンだし、またこういった胡散臭い儀式を持ち出すのは神父側で、一度はけんもほろろに拒絶されるというのがお約束。
ところが頼まれたカラス神父が、一度はそれを断るというのもパターン破りと言えよう。
そのあたりが他作品と比べて斬新に感じられる部分かもしれない。

また悪魔がどーの、ということではなく、一連の事件に現実的なアプローチをする役どころがキンダーマン警部なのかとも思っていたのだけれども、結局は傍観者のままで終わってしまっていた。
狂言回しにすらなれないというのも色々な意味で面白い。

リーガンに取り付くのはパズス神。
一度は”神”を捨てたカラス神父が再び”神”を見出すというストーリーから、見る前はてっきりサタンでも出てくるのかと思っていたのだが、アメリカではパズスはポピュラーな存在なのだろうか。

【ひとこと】
チューブラー・ベルズ」は元々この映画とは無関係に作られた曲なんだそうだが、もはやこのメロディ抜きの「エクソシスト」は想像できない。


by odin2099 | 2020-12-02 18:41 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
続編というかシリーズ新作の噂は絶えない「エイリアン」シリーズ。
20世紀FOXからディズニーに移行してどうなるかも気になるが(ディズニー向きの素材じゃないように思うが)、ここらでもう一回おさらいをしておこうかな、と思い立った。

まずは第一作めからだけれども、今回も<DC版>を選択。
オリジナル版は気に入っているといいつつも<DC版>を作ったということは、監督としてはこちらが決定版ということでいいいのだろうか。

『エイリアン<ディレクターズ・カット版>』_e0033570_08443622.jpgさてこの作品、感心するのは2時間の上映時間が30分毎の4つのパート、起承転結できっちりと分けられていること。
なので非常に見やすい。
展開もシンプルだし、カメラが激しく動き回ったりもしないし、序盤はゆったりで何も起こらず、少しずつ異変が広まり、やがて頂点に達すると一気に加速。
そして最後はやれやれ、これで解決、と思った矢先にトドメが来る、といった具合。
その分ノストロモ号乗員と同じような、リアルな恐怖を観客も体験することになる。
怖いのは苦手なので決して好きな映画ではないのだが、それでも良く出来ているし、客観的に面白いと認めざるを得ない。

また見直せば見直すほどエロティック。
直接的な描写はリプリーが下着姿になるシーンくらい(元々は冷凍催眠のシーンは全裸で撮影する予定であったことの名残らしい)だが、エイリアンのデザイン然り、潜在意識に訴えかけるような要素が散りばめられている。
乗組員間での艶めかしい関係は描かれなかったが、そこは想像の余地が残されているということか。当初はリプリーとダラスが恋人同士という設定もあったそうだが。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3196610/
https://odin2099.exblog.jp/27380792/


by odin2099 | 2020-11-30 21:21 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<東宝チャンピオンまつり>でリバイバル上映するにあたり、約20分近く短縮された「緯度0大作戦」の改題版。
<チャンピオンまつり>ではこの手の改題・短縮版作品が何本か上映されているが、あわよくば新作と勘違いしてくる層を狙っているのだろうか。

『緯度0大作戦 海底大戦争』(1974)_e0033570_20282526.jpg1時間半が怠く感じられるので、それを1時間ちょっとに切り詰めればテンポアップして面白くなるかと思いきやそうはいかず。根本的な俳優の芝居や元々の演出の故で、編集でどうにかなるレベルではなかったようだ。
それでも旧版に比べれば見やすくなっているのかもしれない。
説明不足になるのは致し方ないが、その分想像をめぐらす余地はある。
ラストシーンの受け止め方も人それぞれだ。

合作映画ということもあるのだろうが、パトリシア・メディナ、リンダ・ヘインズ、中山麻理、黒木ひかるとお色気要員を揃え、身体のラインがハッキリ出たろ胸元がザックリ開いた、如何にもな60年代米国B級SF映画のラインに連なるファッションに身を包んでいるのだが、表現は控えめ。
ファミリー向けピクチャーということは強く意識したのかもしれない。

ちなみに原案段階では、ホットタブパーティで科学講義を行なう場面(もちろん男女とも全裸で)もあったのだがカットされたとのこと。
その名残が免疫風呂に浸かるシーン(男女で混浴になる)なのかもしれないが、このあたりの描写がが限界だったのだろう。

【ひとりごと】
改題しているのはオリジナル版とは別物ですよ、という目配せじゃないかという向きもあるかもしれないが、それなら改題するケースとしないケースがある説明が付かない。


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by odin2099 | 2020-11-30 20:29 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ウルトラマンの完全新作の映画が見られるなんて、と単純に喜んでいたのが「ウルトラマンゼアス」の頃。
ところが2本作られたものの、どうもこれは期待していたウルトラマンじゃない。

そしてようやく始まった16年ぶりのテレビシリーズ「ティガ」は、最初のうちこそ違うなあと思っていたけれども、中盤以降は加速度的に盛り上がり大団円を迎え、これぞ待っていたウルトラマンとあっさり宗旨替え。

その後を受けた「ダイナ」では、遂にテレビでやってるウルトラマンが映画館でも大活躍!
しかもティガとの共演も?!ということで製作発表の段階からテンションMAXだった。

『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ/光の星の戦士たち』_e0033570_09240799.jpg上映時間は68分と案外短いのだが、内容はかなり濃い。
ウルトラマンや変身するアスカ隊員だけが目立って、他のスーパーGUTSのメンバーが空気になっているということもないし、裏主人公ともいうべきゴンドウ参謀をはじめとするTPC幹部陣も決して等閑にはされていないし、劇場版ゲストキャラが浮きまくってもいない(後にこのキャラはテレビシリーズで再登場する)。

結果、出来上がった作品にも大変満足。
細かいところを言えば、アスカ&リョウではなくアスカ&マイ推しなのがテレビシリーズとの整合性という点では違和感があったし、イルマ隊長、じゃない参謀の戦闘参加は唐突すぎるし、なんといってもダイゴ不在が残念でならないのだけれども、「ティガ」の続編であり「ダイナ」の1エピソードとしては良く出来てる。
人々の想いが光になってティガが復活しダイナを助けるシークエンスは何度見ても泣けるし、音楽の使い方もイイんだなあ。

ただテレビと同時進行のウルトラマンの劇場版は、今のところこれが最初で最後(あ、「ウルトラマンギンガ」は一応その範疇かな)。
あとは番外編か後日談、もしくは前日譚ばかり。
テレビの放送期間と劇場公開日との日程調整や、ストーリー上のすり合わせなど問題点の方が多そうだからかな。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/27563532/


by odin2099 | 2020-11-14 08:57 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の22作目でフェーズ3の10本目。

いよいよ大団円である。
フェーズ3の、そして<インフィニテイ・サーガ>そのものの最終作は次作「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」だが、そちらはフェーズ4への伏線並びにカーテンコールの趣きが強い。
物語としては本作で見事な締めくくりがなされている。

涙あり、笑いありの娯楽大作。
メインストーリーだけでなく数々のサブプロットを内包した作品でありながら、散漫な印象も舌足らずな印象も受けない。
そして、観客が「見たい」と思っている場面をきちんと見せてくれている。
不満が全くないとは言わないが、驚嘆すべき出来栄えと言って良いだろう。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』_e0033570_20224966.jpg同じ完結編ということ、同じディズニー映画ということで、どうしても比較してしまうのが「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」であるが、そちらには満足度よりも物足りなさや違和感の方が強く残ってしまう。

その差はどこにあるのだろう。
おそらくは高所大所から、個々の作品だけでなく全体の流れをきっちりと把握した上で、ストーリーをしっかりと構築した舵取り役の存在の有無から来ているのだと思う。

<マーベル・シネマティック・ユニバース>も必ずしも全てが予定通り、順調な歩みだったわけではなく数々の障害があったことは伝えられているが、例えば監督交代劇にしてもそれがネガティヴに作用してしまった<スター・ウォーズ・ユニバース>と違い、アクシデントが結果的にポジティヴに作用したのは優れたリーダーがいたからだ。
<インフィティ・サーガ>の23作品を、最初からリアルタイムで全ての作品を追うことが出来たのは望外の喜びであった。

しかしコロナ禍の影響でフェーズ4は出だしから躓いてしまった。
開巻作品である「ブラック・ウィドウ」は度重なる公開延期で、現在は劇場公開されるかも不透明で、配信に切り替えるとの噂もある。
その煽りを食って「エターナルズ」以降の劇場作品も全て公開延期となり、同じく現時点ではいつ見られるかは定かではない。

そして劇場作品と連動する形で予定されているDisney+での配信ドラマだが、こちらも撮影スケジュールに遅れが生じ、また劇場作品とのリンクの影響もあってどうなるかは予断を許さない。
またここへきて、ブラックパンサーことティ・チャラ役を務めていたチャドウィック・ボーズマンの予期せぬ早すぎる死。

今が<MCU>最大の危機といっても過言ではないだろう。
だがこの製作陣ならば、必ずや何らかの解決方法を見つけ、この困難を克服するに違いない。
それをただただ期待するのみだ。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』_e0033570_08393739.png
【ひとりごと】
それにしても新型コロナウィルスの蔓延が一年早くなくて安堵している。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」、そして「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の公開が無期延期となっていたら、考えるだに恐ろしい。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/28285684/
https://odin2099.exblog.jp/28380566/
https://odin2099.exblog.jp/28593999/


by odin2099 | 2020-11-08 09:05 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<第三次ウルトラブーム>に乗っかって公開された”ウルトラ映画”の第3弾!
この映画も結構ハイペースで見直しておる。

この頃のブームは凄かったなあ。
特に第1弾の「実相寺ウルトラマン」なんか、あのミラノ座が一杯になるくらいお客さんが来てたんだから。
その割にテレビの「ザ・ウルトラマン」や「ウルトラマン80」は揮わず、ブームは僅か2年足らずで収束。
アニメブームや教師物ブームに迎合せず、王道の作品作りをしてたのならあるいは…?

『ウルトラマン/怪獣大決戦』 _e0033570_15591456.jpg今のウルトラマンの着ぐるみはオリジナルを彷彿とさせる再現度だが、この当時はいい加減。
そもそもこの映画の中ではいわゆるAタイプ、Bタイプ、Cタイプが入り乱れ…いや、Cタイプは出てこないか。
ま、いろんな顔のウルトラマンが出てくる。
ちなみにポスター、チラシ等のキービジュアルとして使われているのは「タロウ」客演時のもの。

更に新規撮影部分では新たに作られた着ぐるみのウルトラマンまで出てくるのだけれど、これが見事に統一感なし、バラバラ。
それを同一キャラクターだと強引に言い張っているのは流石に今日では批判の対象になるだろうけど、この頃はそういうもんだと思っていたからあんまり気にしてなかったけど、昨今じゃ批判の対象になるだろうな。
ま、この頃の再現度の低さは一周回って味があるような気もしてきた。

しかし「ウルトラマン」世界って色々とヤバいですな。
神出鬼没のホシノ君、というより科特隊本部のセキュリティはガバガバだし、科学センター内で姿を見せただけのバルタン星人をいきなり撃ったり、落下したベータカプセルを拾うためとはいえビルの屋上からいきなり奇声を発して飛び降りるハヤタとか、街中で平然と核ミサイルをぶっ放す防衛軍(「君、ハゲタカは大丈夫だよ」)とか突っ込んじゃいけないのかな。
そういやバルタン星人に乗り移られた毛利博士のその後も気になるんだけど???

<過去記事>


by odin2099 | 2020-10-23 19:12 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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