【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ア行>( 513 )

<MCU>の20作目で<フェイズ3>では8本目。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でキャプテン・アメリカに協力した結果罪に問われ、今は自宅軟禁中。時系列的には「ブラックパンサー」以後「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」以前と思われる。
そのため重苦しいトーンで終った「インフィニティ・ウォー」とは違い、前作同様のコミカルテイストは健在。それに物語のスケールが大きすぎないのも良い。

e0033570_23122129.jpg今回も小さくなったり大きくなったり、それもアントマンだけじゃなくパートナーとなるワスプも登場するので大忙し。前作のイエロージャケットのような同じような能力を持つヴィランは出てこないものの、それとは趣の違う相手が出てくるのでアクション面でも飽きさせはしない。

しかし量子の世界に入ったピム博士のラボがあるビルを小型化すると、ピム博士のサイズは一体どういうことになっちゃうんだろう?とちょっと悩んだりもしたが、どうやら細かいことを気にしてはいけないらしい。
また今後の<MCU>では量子世界が一つのキーになるようだが、今回登場したピム博士のかつての同僚のフォスター教授やメインヴィランだったゴーストことエイヴァも再登場する可能性がある、ということなのだろうか。

そのフォスター教授を演じているのがローレンス・フィッシュバーン。<DCFU>でも重要キャラのペリー・ホワイト編集長を演じていたが、今後の作品への出番なしと判断しての<MCU>への移籍?
ただフィッシュバーンの吹替というと石塚運昇のイメージが強かったが、この作品では壤晴彦
何故かなと思っていたのだが、程なく石塚運昇の訃報が届いたので、起用する心づもりがあったとしても叶わなかったのかもしれない。

また前作でも存在だけは語られていたものの、今回が本格的登場となるピム博士の妻でホープの母ジャネットにはこれまた大物のミシェル・ファイファーが起用されており、日本では「たかがマンガ映画」と蔑まされてしまいそうなジャンルムービーが、あちらでは出演することが一つのステイタスと考えられているほど支持を得ていることが羨ましかったり。

そういえば前作の公開直後は、ジャネット役はシャロン・ストーンなんじゃないの?という噂も飛び交っていたが、「氷の微笑」繋がりも悪くないしそれはそれで面白かったかもしれないけれど、ミシェル・ファイファーの方がやはり品がある。

ミッドクレジットシーンはおそらく「インフィニティ・ウォー」のクライマックスと同時期を描いているのだろうが、「トニー・スタークが行方不明」といったニュースは流れていたものの、ワカンダで地球最大の攻防戦が行われていたことは、一般には広く知れ渡ってはいなかったのだろうな。
もし知っていたならスコットのこと、キャップの手助けに行こうとしてただろうから。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-03-15 23:14 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>19作目で<フェイズ3>の7本目。
今回、マーベルスタジオのロゴに映し出される”MARVEL STUDIOS”の文字の内、”IO”の部分が”10”に。
「アイアンマン」から始まった<MCU>も十周年ということで期間限定の表記になったようだ。

そして遂に全員集合の「インフィニティ・ウォー」の始まりである。
厳密に言えばホークアイとアントマンは名のみ語られるだけで姿を見せないし、TVドラマやネット配信ドラマの連中も合流しなかったし、アベンジャーズそのものも分裂したままで集結は叶わなかったが、それでもこれまで登場したヒーローたちの殆どは顔を揃えているし、いよいよ来たなというワクワク感は十二分に味わえる。
アベンジャーズ再結成は来たるべき「アベンジャーズ/エンドゲーム」の方に期待しよう。

e0033570_21180508.jpgのっけからソーとハルクの敗北、ヘイムダルとロキの死という絶望感で幕を上げるが、全編に悲壮感が漂うのではなく、主にガーディアンズ・オブ・ギャラクシー絡みではあるものの随所にクスりと出来る場面を散りばめたりで緩急自在。
2時間半の大作ながら飽きたり緩れたりすることなく最後まで引っ張っていく。監督のルッソ兄弟の手腕は大したものだ。

かつて「アベンジャーズ」第一作でのジョス・ウェドン監督の交通整理ぶりに大いに感心させられたものだったが、それを凌駕するかもしれないくらいパッチワークの冴えを見せてくれている。
その腕前が本物かどうかは「エンドゲーム」でハッキリと証明されるだろう。
公開まであと一カ月半、興奮と一抹の淋しさと共に待つことにする。

<MCU>世界のピーター・パーカーはどうやら映画オタクのようで、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」では「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」からインスピレーションを得た方法でジャイアントマンを倒したが、今回は「エイリアン」を参考にドクター・ストレンジを救出。
「エイリアン」を製作した20世紀FOXも今じゃディズニー傘下だし、今後も映画ネタは増えるのだろうか。

【ひとこと】
冒頭サノスに襲われ、救難信号を送るアスガルドの宇宙船だが、その時に必死に呼びかけてる声はなんとケネス・ブラナーのものなんだそうな。
豪華なカメオ出演だけれども、これってみんな気付いたのかな?

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by odin2099 | 2019-03-14 21:10 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
TVシリーズ「ウルトラマンルーブ」の後日談というか、完結編となる劇場用新作映画。
最近の<仮面ライダー>や<スーパー戦隊>同様<ウルトラマン>も予備知識なし。
それでも何となくお話に付いて行けた…よーな気がする……。

e0033570_20395353.jpg怪獣が出現しなくなって一年。主人公一家も平和に暮らしている。
弟も妹も自分の夢をかなえようと一生懸命に頑張っているけれど、お兄ちゃんは…。
そんな時に高校時代の友人を思い出して訪ねてみると、夢をかなえた数の彼は今じゃ引き籠りのニート。そんなんじゃダメじゃん、と諭そうとするも反対に「お前だって夢を諦めたじゃねーか!」と逆ギレされる始末。そんなこんなで自分探しが始まっちゃう。

これ、いよいよ卒業が近付いて来たり、あるいは社会人なりたての人は切実に感じるかもなあ。
リタイヤが近くなってきた人にとっては「どーにもならねーよ」とか「なるようにしかならないよ」とか「そのうち何とかなるだろう」とか、あんまり純粋に感じられないかもだけど。

で、ここに悪いウルトラマン(らしい)トレギアというヤツが現れ、この友人のマイナスエネルギーを利用して怪獣を生み出し大暴れさせるんですな。
まあここで先の展開は読めたも同然で、こうなると主人公の「友情溢れる説得」と、それでも彼を見捨てない「家族の愛」というもんで改心してハッピーエンド。ここに主人公一家の「家族の絆」を強調することで首尾一貫しております。

怪獣が大暴れする地域は限定されてるし、防衛組織が出てくるわけでもなく主人公家族で事件を解決しちゃうし(ウルトラマンナイスよりもスケール小さいかな)、大特撮怪獣映画を見た!…という気分には到底ならないけれど、今のウルトラマンってこの程度のスケールで丁度良いのかも。昔を知ってるとちょっと、いやかなーり淋しいものはあるけれど。

ゲストウルトラマンは直近のヒーロー、ウルトラマンジード。
別の世界からトレギアに連れてこられたという設定で、必然性ゼロ。
せめて前作の劇場版「ウルトラマンジード/つなぐぜ!願い!!」 での、ウルトラマンオーブの絡め方くらい納得出来るシチュエーションは用意できなかったものですかねえ。
家族と共にある「ルーブ」と、家族を持たない「ジード」との対比はよーくわかるのですが。

上映時間は70分強とコンパクト。
死んだかなと思ったトレギアも無事に(?)逃げおおせて、今度はベリアルに代わる新たな”悪のウルトラマン”としてシリーズを縦断だか横断だかして再登場する模様。
かなりお喋りなヤツなので、今後ウルトラマンゼロと出くわしでもしたら、双方で悪口合戦になったりして…?




by odin2099 | 2019-03-11 20:44 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
*** ネタバレあり! ***

「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」も遂に完結。
”「さらば」でも「ヤマト2」でもない”だの、”あらゆる予想を覆し”だの、煽り文句は勇ましいが、結局のところ「2199」の時のバーガーの台詞、「こんな結末、認められるかよ!」に尽きる。

確かに「さらば」でも「ヤマト2」でもなかった。
プロデューサーサイドからの要請は、「さらば」をやってくれ、でもメインキャラは殺さないでくれ、というものだったという。
それって「ヤマト2」じゃないの?とツッコミを入れたくなるところだが、きっと「ヤマト2」にはエモーショナルな部分が足りないということなんだろう。

e0033570_21535763.jpgエモーショナルという点では今回の作品は泣ける。
徳川が、アナライザーが、土方が、加藤が、桂木透子が、斉藤が、キーマンが次々と命を落とす。
前回までにフラグの立ったキャラは粛々と死んでいく。
徳川は死なせるために動かされたように感じたし、アナライザーは唐突過ぎる。

加藤は逆に「生き延びて恥をかく」ことがそれこそ”あらゆる予想を覆し”じゃないのかと思ったが、「死んでお詫びを」のパターンに落ち着いた。
そしてキーマンに至っては、死なせるために作りだされたキャラ、使い捨ての駒というだけでガッカリだ。ガミラスの未来を彼に託すという選択肢はなかったのか。

そのガミラス側のドラマ、デスラーとキーマンそれぞれの苦悩と葛藤はまだわかるのだが、ガトランティス側のグダグダっぷりはもはや「ヤマト」を逸脱している。傲岸不遜乍ら正々堂々としていた旧作のズォーダー大帝が懐かしい。今のズォーダーは不器用でこじらせ系のDQN。

そしてあのラスト。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」をなぞって綺麗に終わるのかと思わせて、古代と雪は死んでません、実は高次元で生存していました(どういうこと?)、時間断層の消滅と引き換えになら助けられます、さて地球の皆さんどうします?と国民投票。

更なる続編作るには古代と雪には生きていてもらわなきゃならないし、ドラえもんのポケットじゃないけど万能装置の時間断層の存在も邪魔。その両方を解決する一石二鳥の方法がこれとはねぇ…。
「さらば」の後にドラマを作るなんざ確かに”予想を覆した”とは言えるけど、唖然茫然。これを大団円とみるか、それとも蛇足と解するか、受け止め方は様々だろうけど、因果地平の彼方へ飛んで行って神様の領域に到達するというのは、こりゃ「ヤマト」じゃないね。ニシザキでもマツモトでもない、見ていて思わず「トミノか?!」「イデか?!」と思ったのはナイショ。

いずれにせよ旧作ファンはともかく、新しいファンたちがこの結末をどう受け止めたのか。好意的に受け止めてくれ、次への期待を繋げられたなら、それはそれで良かったと思う。老兵はただ口をつぐむのみ。
スタッフ、キャストの皆さんはひとまずお疲れ様。
おそらく数年以内にはまた新しいヤマトが飛び立つんだろうけど、それまではしばしのお別れ。

ところで旧作準拠ではなく「2199」で新規に登場したキャラの扱いは酷かったな。
新見も星名夫婦も桐生も篠原も沢村も榎本もロクに登場すらしない。西条は雪の交代要員でレーダー読み上げてるだけだし、真琴にしても加藤の妻というだけの役割。使いこなす自信がなかったのか、知らないキャラだから邪魔だったのか。もう少し大事に、効果的に扱えなかったものだろうか。

スターシャとの約束――波動砲問題もどうなったのかよくわからんし(スターシャ、結局物語に絡んでこないし)、デスラーはいつの間にかしれっと復権してるし、雪の”失われた記憶”というのも便利なツールとして使われただけだし、本当にこれで良かったのかなあ……。




by odin2099 | 2019-03-04 22:04 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(4)
アポロ11号の月面着陸を描いた映画を見たら、本物の映像を見たくなったのでDVDを引っ張り出してきた。もう10年も前の作品になる。

e0033570_08595462.jpgNASAのアーカイヴ映像を使い、BBCが製作したマーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画、そしてスペースシャトルまでを描いたアメリカの宇宙開発史のダイジェスト。
「功」だけでなく「罪」の部分も描いているのは、これがアメリカ映画ではなくイギリス映画だからこそ、なのかも知れない。

日本人の宇宙飛行士が幾人も誕生し、その彼らが宇宙ステーションの長期滞在の記録を打ち立てたりと、今では「宇宙」もかつてのような”特別な場所”といった感覚は薄れつつあるが、その一方でこの映画で描かれているような未知への挑戦とそれに伴う高揚感のようなものは抱けなくなってしまった。

地球軌道上の宇宙ステーションに何カ月も滞在し、様々な研究や実験を行ったり、というのも素晴らしい仕事だろうけれど、それでも月へ行ってそして帰ってくる、というわかりやすいインパクトには到底及ばない。月へ、火星へ、そして遥かな宇宙の彼方へと、人類が再びフロンティアスピリッツを持つようになるのは、果たしていつのことになるのやら。

それにしてもこの映画、いつのまにかタイトルが変更に。
「挑戦者たちの栄光と挫折」はコピーの一種かと思っていたが、どうやらソフト化に当たって付け加えられたサブタイトルのようだ。

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by odin2099 | 2019-02-23 09:00 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の12作目で<フェイズ2>の締めくくり。
大きなスケールの「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の後は、こじんまりしたスケールの「アントマン」。<MCU>スタッフのバランス感覚はなかなかのもの。
時系列的には「エイジ・オブ・ウルトロン」のサイドストーリーで、アントマンがイエロージャケットを止めようと悪戦苦闘している頃、アベンジャーズはソコヴィアを救うべく奮闘していた、ということになる。

e0033570_09145612.jpgアベンジャーズが空中に浮かび上がったソコヴィアを何とかしようとしていたのはせいぜい数時間程度の話だろうし、アベンジャーズの基地がアベンジャーズタワーから移転した時期を考えると両作品には若干の矛盾点があるような気もするが、まあそこまで細かいことは気にしちゃいけないのだろう。
ラストでファルコンがアントマンの情報を集めている件も。

小さくなったアントマンとイエロージャケットが、子供部屋のおもちゃを使って対決するというシチュエーション、どこかで見たことがあったなあと思い出したのが平成「モスラ」三部作。
その一作目ではリビングでフェアリーとガルガルがリビングルームで空中戦をやらかすシーンがあったっけ。

他に思い出したのがその昔「テレビマガジン」で連載していた森藤よしひろの漫画版「ミクロマン」や、内山まもる「小学三年生」で連載していた「ウルトラマンレオ」コミカライズの一挿話。
プレッシャー星人によって小さくされたレオが、彷徨いこんだ家庭で少年の協力で勝利するというお話で、ラストには伝説の超人ウルトラマンキングが登場する。

<過去記事>




by odin2099 | 2019-02-20 22:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>11作目で、再びオールスター勢揃いのお祭り映画に。
といってもサノスやコレクターを通して関連は描かれてはいるものの、前作でデビューしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々との合流はまだ先の話である(19作目でようやく実現する)。

e0033570_22531823.jpg異世界からの侵略者と戦った前作とは違い、今回の強敵ウルトロンはトニー・スタークとブルース・バナーが生み出してしまった存在(それにヒドラの残党が生み出したテクノロジーが融合)。手を変え品を変えという感じだが、サノスとの決戦を温存し、尚且つ決して一枚岩ではないアベンジャーズの結束の脆さを描くという今後の引きもタップリの娯楽作であり問題作。その分前作にあったワクワク感は薄れてしまったが、シールドという後ろ盾を失い私兵に近い状況の今のアベンジャーズにあっては致し方ないところ。
それにソコヴィアを救いハッピーエンドかと思われた結末も、実はそうではなかったことがやがて明らかにされる。

また愛妻家で子煩悩なホークアイ、バナーとの恋に悩むナターシャなどこれまでの作品を見ていると「あれ?」と思うようなシチュエーションもあるのだが、これも「そうなんだ」「そうなったんだ」と納得するしかないのだろう。

物語の最後にスカーレット・ウィッチ、ヴィジョン、ウォーマシン、ファルコンがアベンジャーズに参加するものの、アイアンマン(トニー・スターク)、ハルク(ブルース・バナー)、ホークアイ、ソーが脱退。新生アベンジャーズの誕生となるが、これが次なる悲劇への伏線となるとは。

そしてポストクレジットシーンでサノスはインフィニティ・ガントレットをはめるシーンがあるが、そうするとニダベリアが滅ぼされエイトリただ一人が残されたのはこの物語の前後ということになるのだろうか。

【ひとりごと】
ヘレン・チョ博士が可愛い。ラストでは新アベンジャーズ基地で働いている姿が映し出されたが、その後の再登場がなくて残念。もっとも演じているスヒョンは今は「ファンタスティック・ビースト」シリーズで、今後のキーとなりそうなキャラクター演じてるからなあ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-19 20:21 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22344325.jpgアクアマンことアーサー・カリーの異父弟にしてアトランティスの王オームが、地上世界の制圧を目論んでいた。同盟国ゼベルの王女メラは地上に赴き、アーサーに協力を求める。
灯台守とアトランティスの女王との間に生まれたアーサーこそ二つの世界の架け橋となるべき人物で、この戦いを止めるには彼が真の王となるしかない。初めは拒んでいたアーサーも、彼女の熱意に絆され海底へと向かう。だがそこにはオームの魔の手が待ち構えていた。

<DCFU>の第6弾。しかし今回パンフレットやチラシのどこにも<DCFU>の文字はない。結局またもや定着しないままに終わってしまったのだろうか。
物語は一応「ジャスティス・リーグ」の一年後ということになっていて、アクアマンは地上世界ではヒーローとして認知されていて、その評判は海底世界にも届いている、という設定。

しかしアーサーがメラの名前を知らなかったり、アーサーの両親の扱いなど「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」や前作「ジャスティス・リーグ」で描かれていたアクアマン像とは若干のずれが生じているようだが、随所にオリジン・ストーリーを挟みながらも王道のヒーロー映画路線を突き進んでいる。

e0033570_22345390.jpg”海の「スター・ウォーズ」”という評も見かけたが、従来であればスローモーになりがちな海中アクションを、CG技術などによりスピーディーかつ派手な色彩に彩られたものに昇華。
それでいて「アーサー王と円卓の騎士」のような中世の騎士物語や神話・伝承の香りも漂う一級の娯楽品。これまでの<DCFU>作品の中では文句なしに愉しめる一篇である。

ジェイソン・モモアの一見こわもて風でいて実は天然なアクアマンも良いが、身体のラインがピッチリと出て胸元ザックリのコスチュームに身を包んだアンバー・ハードのメラが、アクアマンと対等に戦うヒロインを好演しているのも良い。
しかし恋人がアンバー・ハードで母親がニコール・キッドマンとはアクアマン、どんだけリア充なんだ? 
ちなみにお父さんはジャンゴ・フェットだけど。

海底と地上、未曾有の戦争が始まろうという時にスーパーマンもバットマンも何やってんだ?と思わないでもないけれど、DCコミックの映画化作品では久々の大ヒット。続編の製作も決まったというのはメデタイ。これで益々<DCFU>そのものは混沌としそうだけど。
ただせっかくドルフ・ラングレン出てるのに吹替が大塚明夫じゃないのでわかりづらい。それにジュリー・アンドリュースのキャラの日本語吹替が磯辺万沙子なのは何故だろー(怪物の役だから?)。

さて、次は「シャザム!」だ。



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by odin2099 | 2019-02-18 22:39 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の7作目で、<フェイズ2>としては第1弾。
この作品もパラマウントのマークで幕を開ける。

e0033570_10540042.jpgオールスター物だった「アベンジャーズ」の後だけに単独ヒーロー物では物足りないかと思っていたが然にあらず。この辺のバランスのとり方が絶妙で、製作陣のコントロール力というか構成力には感服する。
エイリアンや神様との戦いですっかり精神的に参ってしまってるトニーに対し、今度のヴィランはトニーと個人的に関わりのあるメンバーとすること、そしてペッパーやハッピーが襲われることで身近な恐怖、緊迫感を煽り、前作に対するスケール感の喪失を感じさせない手法はお見事。

そして逆境に陥ったトニーのパートナーとなるのがハーレイという少年。
子供は苦手そうなトニーが彼に頼らざるを得なくなる、というシチュエーションがまず笑えるが、演じるタイ・シンプキンス君が実に芸達者で、ロバート・ダウニーJr.と互角に渡り合っているので物語にすんなり入っていける。

その後彼は「ジュラシック・ワールド」などで順調にキャリアを重ね、どうやら「アベンジャーズ/エンドゲーム」で久々に顔を見せてくれる模様。成長したハーレイが二代目アイアンマンを襲名するのでは?という噂が以前駆け巡っていたが、もしかするとそれが実現するのかも。

トニーの独白で始まり独白で終るこの映画、じゃあその聞き手は誰?というと何とブルース・バナー。
しかし「アベンジャーズ」登場時とは髪型も違えば髭も生やしていたりで、最初は全然気付かなかったのがなあ。

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by odin2099 | 2019-01-31 21:30 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
こういうのはこれ一回きりだから成立したのかなあ???

e0033570_21203496.jpg「ウルトラマン誕生30周年」を記念した劇場用映画。
オリジナルストーリーのために「ウルトラマン」本編から様々なショットを抜き出し、オリジナルの科特隊キャストを招集してアフレコを敢行、全く新しい物語を作り出すという暴挙、いや快挙?!

「ウルトラマン」は39話でゼットンに敗れ地球を去って終わるが、この映画の冒頭でウルトラマンを倒したゼットンはイデ隊員の新兵器によって倒され、ウルトラマンはそのまま地球に留まり続けるという第40話なのだ。
新撮カットは皆無に近く(無いワケじゃない)、継ぎ接ぎだらけの画面に口パクの合わない台詞、という珍妙な出来上がりなのだが、手間暇かけた努力は認めよう。

あちこちに現れた怪獣と戦うためにウルトラマンが分身の術を使ったり、というチートすぎる能力を発揮したり、勘の冴えてるイデを「ひょっとして彼も宇宙から来たヒーローなのか?」と持ち上げたり、科特隊メンバーに何を今更でフルネームを設定したり、宮内国郎の音楽を新アレンジで使う一方で別人による新BGMを被せたり、というようなことをせず、素直にあの当時のままの”第40話”ならばもっと良かったのだけれども…。

ちなみにオリジナルの科特隊メンバーが顔を揃えるのは、この作品(と同時上映の「ウルトラマンゼアス」)が最後。奇跡的なタイミングで作られた一本だったんだなあ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-30 21:26 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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