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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ア行>( 564 )

天気の予測は可能だと信じるも、周囲からは荒唐無稽と相手にされない気象学者のジェームズ・グレーシャーは、自らの説の正しさを実証するために、気球操縦士であるアメリア・レンを説得し調査飛行を実現させようとする。
夫を飛行中の事故で亡くした彼女はその申し出を何度も拒絶するが、自分自身が立ち直るためにと飛ぶことを決意する。
途中で予期せぬ嵐に見舞われながらも徐々に高度を上げてゆく二人。これまでの記録である高度7000メートルを超え、やがて前人未到の10000メートルの高みへ。だがそこには想像を超えた自然の驚異が待ち構えていた。

『イントゥ・ザ・スカイ/気球で未来を変えたふたり』(2019)_e0033570_20263057.jpgフェリシティ・ジョーンズとエディ・レッドメインが共演した冒険物語。
映画は出発前の準備から飛行、そして苦難を乗り越え二人が無事に生還するまでを描きながら、その合間にジェームズが四面楚歌の中で準備を進めていく過程と、アメリアが挫折から立ち直っていく様を盛り込んで展開してゆく。

何と言っても白眉は気球の飛行シーン。
ただ美しいだけでなく、如何に死と隣り合わせなのかを嫌というほど見せてくれる。
特に終盤の一大スペクタクルシーンは、高所恐怖症ならずとも画面を正視できないほど。
映画館の客席というセフティーゾーンにいながら、リアルに死の恐怖を体感した。
これは間違いなく映画館で見るべき一本である。

ところでこの作品は冒頭に「実話に基づく」とのテロップが出るが、実はジェームズ・グレーシャーは実在の人物だが、アメリア・レンは架空の人物とのこと。
映画鑑賞前にはそのことを知らなかったので素直に感動したが、後で知った時はちょっぴり騙された気分に。




by odin2099 | 2020-01-22 20:28 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『アド・アストラ』(2019)_e0033570_21315894.jpg地球外知的生命体の探求に人生をかけ、宇宙の彼方に消えた英雄である父を追いかけ、ロイ・マクブライトもまた宇宙飛行士になり、輝かしい成果を上げていた。
そんなある日、彼に極秘任務が下る。
地球を度々襲い深刻な事態を引き起こしているサージ電流が、実は海王星付近に漂う探査船から放たれたものらしいことが明らかになり、そこでロイの父が生きている可能性があるのだ。
父の謎を求め、ロイは宇宙へと旅立ってゆく。

ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランドらが出演したSF大作。
宇宙ステーションや月や火星の基地、それにロケットの内部などの寒々としたセットが印象的だが、正直言って内容がさっぱりわからなかった。

『アド・アストラ』(2019)_e0033570_21284945.jpg「2001年宇宙の旅」のようなものかと思ったのだが”超越的な存在”は登場せず、かといって「インターステラー」のような人の内面的な考察を試みているわけでもなく、何らかの陰謀劇が盛り込まれているのかと思いきや、そこまでの捻りはなく淡々と物語は進行する。
時折アクセントなのか、取って付けたようなアクションシークエンスが出てくるが、これといって本筋には絡まない。

トミー・リー・ジョーンズとドナルド・サザーランドが元同僚の宇宙飛行士ということで「スペース・カウボーイ」が懐かしく思い出されるが、二人が絡むシーンもなくサザーランドは意味深な態度をとりながら早めに物語から退場してしまうので、特別オマージュを捧げているわけでもなさそう。

終始暗く、重たい表情を浮かべているブラッド・ピットはプロデューサーも兼任しているがミスキャストだろう。
何故この作品の評価が高いのか理解出来ない。



by odin2099 | 2020-01-21 21:32 |  映画感想<ア行> | Trackback(6) | Comments(4)
『黄金バット』(1966)_e0033570_12301888.jpg天体観測が趣味の風早アキラは、毎晩観測している惑星イカルスがこのままでは地球と衝突してしまうことに気付くが、天文台では素人の子供の意見として取り上げられない。だが謎の男たちがアキラを付け狙い、彼は誘拐されてしまう。
実はアキラを浚ったのは国連の秘密機関パール研究所の所員たちだった。研究所では地球に接近するイカロスを破壊する兵器”超破壊光線砲”の開発を進めており、アキラの能力が必要だったのだ。地球の平和を守るという目的を知り、リーダーのヤマトネ博士の申し出を受け、アキラは研究所の一員になる。
”光線砲”の完成に必要な特殊レンズを作るため、原石を探してヤマトネ博士たちは幻の大陸アトランタスへと向かうが、そこには謎の集団が待ち構えていた。それは宇宙征服を目的としたナゾーを首領とする組織である。
絶体絶命の彼らを救ったのは、大陸にある棺に眠っていた平和の守護者、黄金バットであった。

戦前に紙芝居、戦後は紙芝居に加えて絵物語などで人気を博していた「黄金バット」の映画化作品で、この実写版映画に続いてテレビアニメシリーズも放送された。
原作は永松健夫、脚本は高久進菊池俊輔が音楽を担当し、監督は佐藤肇、そして加太こうじが監修を務めている。
出演は千葉真一、山川ワタル、筑波久子、高見エミリー、アンドレ・ヒューズ、中田博久、岡野耕作、関山耕司、沼田曜一、国景子、北川恵一、片山滉、青島幸男ら。

この作品に先駆けて公開された「大忍術映画ワタリ」はカラー作品だったが、この作品は白黒。何らかの技術的な問題点があったか、あるいは予算の都合かと思うが、逆に大胆な合成を取り入れるなど迫力ある画面作りに努めた娯楽作。
殆ど悪役然とした豪快な高笑い(声:小林修)と共に登場する黄金バットの、余裕綽々のチートっぷりも愉しい。

またこの黄金バット、ナゾーが研究所の所員を人質に取っているにも関わらず堂々とナゾーを攻撃し、その結果人質が何人も死んでしまうという空気の読めないトンデモな行動を取るのもだが、それもかえって人類を超越した存在として印象に残る。

上映時間は73分とコンパクト。
「月光仮面」や「七色仮面」などもいるが、古代文明をバックボーンに直接人類と接点を持たず、宇宙規模の災厄と対峙するといったあたりは、これぞ”東映ヒーロー”の元祖格といったところだろう。
白黒映画故になかなか再評価される機会に恵まれていないのが残念だ。




by odin2099 | 2020-01-13 12:32 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
大空港」「エアポート’75」に続くシリーズ3作目。
だが個人的にはこの作品をテレビで見たのが最初かな、と思う。

『エアポート’77/バミューダからの脱出』(1977)_e0033570_19193415.jpg富豪のプライベートジェットが、美術品目当ての連中にハイジャックされてしまう。
ところが濃霧の中、高度を落としての飛行中に接触事故を起こし、ジェットは魔のバミューダ海域に墜落してしまうというお話。
ということで前半は「エアポート」、後半は「ポセイドン・アドベンチャー」と一粒で二度美味しいパニック映画…んなバカな?

せっかく舞台はバミューダにしながら、例の三角地帯などには触れず。ならバミューダ海域じゃなくても良かったのでは?
またテロリストの一味は事故であっさりやられ、乗客も殆どパニックを起こさないので、人間ドラマは割と薄味。
まあ余計な脇筋がない分、これから生存者たちはどうなるんだろうかと愉しみながら見られた。

最後はジェットに風船を取り付け、浮上させてから救出するということで、主だった乗員乗客の半数ぐらいは助かるのかな。この手の作品では生存率は高い方かも知れない。

出演はジャック・レモン、ジェームズ・スチュアート、リー・グラント、ブレンダ・ヴァッカロ、ジョゼフ・コットン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ダーレン・マクギャヴィン、クリストファー・リー、それにシリーズの顔パトローニことジョージ・ケネディ。
だが今回のパトローニは出てきて慰めを言うだけで全然活躍しない。
監督は後に「レイズ・ザ・タイタニック」でタイタニック号を引き上げるジェリー・ジェームソン。




by odin2099 | 2020-01-10 19:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
脚本家の上原正三さんが亡くなられたとのことで、追悼でこの作品を。

1975年夏の<東映まんがまつり>での上映作品だから、45年前の作品。
それでも今なお心に残る一本だ。
30分の尺の中に、ロボットアニメの魅力と濃密な人間ドラマが詰まっている。
『宇宙円盤大戦争』_e0033570_18210396.jpg
ロボットと円盤を合体させるというアイディアも、武骨なガッタイガーのデザインも良い。
敵方は円盤からモンスター然としたロボット形態へ変形する同型のヤラレメカ群というのも秀逸だ。
主人公には変身ヒーロー物の要素も持たせるという贅沢な趣向も。

敵味方に分かれてしまった男女の悲恋(淡い三角関係も含む)と戦争の悲哀、核兵器への警鐘。
作画は多少泥臭いが音楽も良い。
そして”泣かせ”の演出。
これはもはや”子供番組”の範疇には収まらない。

<過去記事>







by odin2099 | 2020-01-09 18:26 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
前作の舞台は1938年だったが本作は1957年で、劇中でも19年が経過している。

まだまだ最近の作品のつもりでいたけれど、これも既に12年前の作品。
噂レベルでは何度も囁かれていたものの、まさか正面切って宇宙人(いや、劇中では”宇宙人ではなく次元を超越した生命体”という扱いになっているが)を出してくるとは思わなかったし、ロズウェル事件やナスカの地上絵など定番ネタを絡めてはきているものの、それらが上手く融合してるとはお世辞にも言い難く、シリーズのワーストにあげる人が少なくないのも頷ける話。

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』_e0033570_19482507.jpg自分も納得して見ていた訳じゃないのだが、あれから時間が経ち、テレビ放送用に再編集されたのをボンヤリ見つめていると、案外悪くないんじゃないかと思えてきた。
核兵器舐めてるんじゃねーの、というトンデモなシーン(あれはインディが聖杯から水を飲んでいたから助かった?)などもあるものの、マリオンやマットとインディのやり取りなどを見ていると「ああ、またやってる」と微笑ましくもなってくる。

ただブロディ役だったデンホルム・エリオットは既に亡く、一時は出演も報じられていた父ヘンリー役のショーン・コネリーの復帰もなく、旧作所縁のキャストはマリオン役のカレン・アレンのみというのはやはり寂しい。せめてサラー役でジョン・リス=デイヴィスくらいは呼べなかったものだろうか。

さて、「スター・ウォーズ」はディズニーの元でひとまず”完結”したが、今度はインディ。
順調に行けば昨年あたりに新作が見られるはずだったが、現在の予定では来年夏。この作品では何とか動いていたハリソン・フォードだったが、最近の作品を見るとかなり不安だし、一向に脚本が仕上がらないようだし、スピルバーグは頑なにインディ役の交代を否定しているのだが、はたして5作目が実現するのか段々と心配になってきた。
もちろん「スター・ウォーズ」同様、ルーカス抜きの製作体制にも。

<過去記事>




by odin2099 | 2020-01-08 19:51 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ソーン財団のトップになったダミアンは大統領顧問も務め、今また駐英大使にも任命された。
予言によればまもなく英国に誕生する救世主を抹殺するため、自ら望んでその地位に就いたのである。
一方イタリアの修道院のル・カルロ神父は密かに7つの”メギドの剣”を手に入れ、ダミアン殺害に動き始める。

『オーメン/最後の闘争』(1981)_e0033570_18244515.jpgオーメン」、「オーメン2/ダミアン」に続く三部作の完結編。
大人になったダミアンを演じるのはサム・ニール。
この役のインパクトが強すぎて自分の中ではすっかり”悪役顔”として認識していたのだが、世間一般にはごくごく普通に二枚目俳優として扱われており、後に4代目007候補に上ったり、「レッド・オクトーバーを追え!」や「ジュラシック・パーク」など”大作を支える顔”になっていたりするのがちょっと意外でもあった。

己の野望を邪魔するものは悉く排除し、救世主誕生を確信した後はその時刻に誕生したイギリス中の男児を皆殺しにしようとするダミアンだが、自らは手を染めない。
相当”悪い奴”ではあるのだが、”悪魔の子”と呼ぶほどかと言われるとノー。
ゆくゆくは合衆国大統領の座を狙っていたのだろうが、その程度で満足してるんなら小さい小さい。

またダミアンを阻止しようとする神父の一団も、無為無策で次々に返り討ちに遭う、というよりも自滅していくだけなので、これを神と悪魔の代理戦争と呼ぶのも笑止。
結局は何故かダミアンが心を許したシングルマザーのニュースキャスターに、メギドの剣を刺されて絶命するので、別に救世主は必要なかったんじゃなかろうか。
ジェリー・ゴールドスミスの重厚な音楽に彩られてはいるものの、ハルマゲドンとは程遠いスケールの物語となってしまった。

ちなみにこの作品が完結編として作られているが、更に「オーメン4」が作られ、リメイク版やテレビシリーズ化もされている。



by odin2099 | 2020-01-06 18:28 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
『宇宙戦艦ヤマト2199 第六章/到達!大マゼラン』_e0033570_08235383.jpgドメルの嫌疑は晴れていよいよ対ヤマトの最前線に。
しかしドメル夫人は収容所送りのままだし、ディッツ提督も収監されたまま。
ドメル夫人はクロなんだろうけれど、ディッツ提督はドメルのように冤罪ではなく、実際に繋がりがあったということなのだろうか。
その辺りがちょっと気になる。

気になると言えば冒頭でのデスラーら閣僚とゲールとの会話。
「主力艦隊を90日の彼方に置き去りにして」という台詞の後に、「本国に戻るには最低でも3カ月を要するとか」という台詞が続くが、一般的に「90日=3カ月」ではないのか。
まあガミラス本土の守りは薄いということを強調したかったのだろうが、これが別々のシーンであれば問題ないのだが。

七色星団の決戦において航空隊の面々に急にスポットが当たる。
大工原や小橋らの名前が出てくるものの、すぐに戦死。もっと以前から小出しにしていたら、彼らの死が観客に与えたものも大きかったろうに。
沢村も唐突にフューチャーされるが、これが後の「星巡る方舟」での抜擢の伏線だったとはねえ。

「ディスコ白色彗星」に「デスラー襲撃」と、「さらば」「ヤマト2」の音楽が彩る第六章。
ヤマトの旅も最終幕へ。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-01-05 08:24 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『うちの執事が言うことには』(2019)_e0033570_17364123.jpg留学から戻ったばかりなのに、いきなり烏丸家の当主となった花穎。
しかも彼に使え執事は幼いころから親しんできた鳳ではなく、衣更月蒼馬という見知らぬ青年だった。
仕方なく主従関係を結んだ花穎と衣更月だったが、その後烏丸家の周囲で不可解な事件が次々と起こる。

高里椎奈の人気小説を久万真路監督が映画化。脚本は青島武。
出演は永瀬廉、清原翔、神宮寺勇太、優希美青、神尾楓珠、前原滉、田辺桃子、矢柴俊博、村上淳、原日出子、嶋田久作、吹越満、奥田瑛二。

極上のミステリーと宣伝文句にあるが、容疑者は少ないので犯人が誰かはすぐわかるし、その犯人がやってることも個人の嫌がらせレベル。
原作は面白いのかも知れないが、底が浅く、これをミステリーと呼んでもいいものかどうか。

主演の永瀬廉は可愛らしく、金持ちのボンボンの雰囲気は出ているもののそれだけだし、清原翔も”スーパー執事”にはとても見えない。せめてどちらかの役に、しっかりと芝居の出来る人を配しておけば…。



by odin2099 | 2020-01-04 17:37 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(2)
井上真樹夫さんの訃報が飛び込んできました。
確か2~3週間前にはイベントに参加されていたはずですし、亡くなる数日前まではTwitterも頻繁に更新されていたのに…。
何か突然目の前から消えてしまった感じがします。

『宇宙海賊キャプテンハーロック/アルカディア号の謎』_e0033570_20523557.jpgということで今夜は追悼の意味も込めまして、劇場版「宇宙海賊キャプテンハーロック」を再見。

テレビで「ハーロック」が始まる前は、ハーロックの声に井上真樹夫なんて考えもしませんでした。
当時は「宇宙戦艦ヤマト」から流れた人も多かったので、ハーロックの声には広川太一郎をイメージしていた人も少なくなかったんじゃないかな。
自分もその一人です(実際に広川さんはファン代表としてスタッフに掛け合ったそうです)。

番組が始まってしばらくのうちは違和感が残ってましたが、劇場版「銀河鉄道999」の頃にはもう他の人は考えられなくなっていましたね。




自分にとっての井上さんは――
「巨人の星」の花形満、「原子少年リュウ」のリュウ、「ミクロイドS」のヤンマ、「侍ジャイアンツ」の眉月光、「アクマイザー3」のザビタン、「少年徳川家康」の松平広忠、「勇者ライディーン」の神宮寺力、「大空魔竜ガイキング」のピート・リチャードソン、「円卓の騎士物語燃えろアーサー」のトリスタン、「宇宙空母ブルーノア」のユルゲンス、「銀河英雄伝説」のアンスバッハ…
と枚挙に暇がありません。

ありがとうございました。

<過去記事>


by odin2099 | 2019-12-02 20:54 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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