【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ア行>( 412 )

e0033570_22393546.jpg劇場版『宇宙刑事シャイダー』の2作目で、オープニング・タイトルからしてTVフォーマットを崩した意欲作。映画ならではの意気込みや良し!
・・・なのですが、肝心のお話が面白くないんだなぁ・・・。

などという感想をその昔は抱いていたんですが、今見直すと何故だか面白く感じられてしまうのが情けないやら・・・。それだけ「宇宙刑事」シリーズが懐かしく感じられるのですね。
ギャバンの大葉健二、シャリバンの渡洋史に比べて見劣りすると思っていた円谷浩も、別に早くに亡くなったからという贔屓目抜きに、爽やかで格好良く見えるし、ちっとも可愛くないやと思っていた森永奈緒美も妙に魅力的で、なんだかアニー萌え(苦笑)。それもまた情けなし・・・。

e0033570_2383596.jpgところで、『シャイダー』とは直接関係ないですが、ザ・カーナビーツ、ザ・ゴールデン・カップス、クリエーションでヴォーカルやドラマーとして活躍したアイ高野さんが亡くなりましたね。
まだ55歳だとか。若いなぁ。
この『シャイダー』の後番組である、『巨獣特捜ジャスピオン』の主題歌を歌っていたのは20年前・・・。
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by odin2099 | 2006-04-04 06:14 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
昨日は<映画の日>。
平日だとなかなか利用出来ないけれど、土曜日だったのでハシゴ。

e0033570_1211259.jpg未来世界を舞台に、管理社会へのレジスタンスとして活動する女性戦士を描く、一種のアンチ・ユートピア・テーマのSFアクション映画。
ぶっちゃけ、理念とか信条とか思想とか理屈とか整合性だとかはどうでも良い、見てくれだけが全ての映画(ホメ言葉です)。
シャーリーズ・セロンのファン、もしくは強くて格好良くて綺麗なお姉さんが好きな人ならば必見! そうでない人はゴメンナサイ・・・と観客対象はハッキリしている。

それにしても『モンスター』でアカデミー主演女優賞を獲得した後で、この作品への出演を決めたシャーリーズ・セロンは素敵だ。
以前より脱ぎ惜しみしているようなのが残念だが…。

e0033570_11452566.jpg『X-メン』出演後に『チョコレート』でアカデミー主演女優賞を獲り、なおかつその後に『007/ダイ・アナザー・デイ』や『キャット・ウーマン』に出てしまうハル・ベリーに負けずに頑張って欲しいものだ。
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by odin2099 | 2006-04-02 07:43 |  映画感想<ア行> | Trackback(42) | Comments(23)
気を取り直して――


e0033570_1152231.jpg
時代設定は1965年!
製作時から6年先の近未来だ。米ソが競って宇宙進出に賭けていた頃だからこその強気なのだろうが、流石に今となっては辛いものがある。が、そういう時代だったのだろうなぁ。

月面に基地を置いたナタール人と地球人との、一大攻防戦を描いた野心作ではあるのだが、優れた科学力を持ちながら一気呵成に攻め込んでこないナタール人や、あたかも物見遊山のような長閑さで月面基地を視察に行く地球人の科学者チームの描写には、”宇宙大戦争”という程の緊迫感は感じられない。クライマックスにしたところで、少数精鋭同士のぶつかり合いなのだろうが、せいぜい局地戦というか小競り合い程度にしか見えないのが興をそぐ。もっとも映画の主眼は物見遊山そのもの、未知なる宇宙空間、それに月世界を観光地よろしく如何に観客に楽しませるかに置かれているのだろうと思うので、これは意図的なものだろう。”大戦争”とまではいかなくても、ナタール円盤による都市破壊シークエンスは、当時の技術を駆使した一大特撮絵巻と化しているので一見の価値はありだ。

なお、この作品は『地球防衛軍』の続編という訳ではないものの、名前が同じ人物が出てくる。役者も違うし設定も違うのだが、何故だろう。


――それにしても宮川先生といい、この作品の伊福部先生といい、今年は自分の中で大きな比重を占める作曲家の訃報が続く。
悲しむべきことではあるけれど、残された数多くの素晴らしい音楽に、僕らはいつでも触れることの出来る幸せを噛み締めていたい・・・。
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by odin2099 | 2006-03-22 22:41 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(0)
e0033570_2351640.jpg30分程度の中編作品として作られてきた、ニック・パークのクレイ・アニメーション『ウォレスとグルミット』シリーズ。
粘土でキャラクターを作って、それを少しずつ動かしながら1コマずつ撮影して行く、という気の遠くなるような作業で作るのがクレイ・アニメでして、今じゃ似たような効果をCGで簡単に表現出来るのかもしれませんけれど、やはり手作りの良さというか、温かみがこちらの方が感じられるような気がします。

日本で話題になったのは、ちょうどこの3作目が作られた頃だったと思います。グリコのプッチン・プリンのCMキャラクターに起用されたりして、ちょっとしたブームでした。僕もその頃に3作まとめて見ています。
その後は短編作品が何作か作られたりしてましたけれど、先ごろ初めての長編作品が完成。本年度のアカデミー賞のアニメ部門で、あの『ハウルの動く城』を破ってグランプリに輝いたのも記憶に新しいですね。日本でもようやく劇場公開されますので、懐かしくなって旧作を引っ張り出してきちゃいました。

e0033570_19471271.jpgなんともいえないほのぼの感、そして意外なほどのスピード感などなど、やっぱりこのシリーズは良いですねぇ。本作ではウォレスの淡いロマンスを盛り込みながら、スリルとサスペンス、アクション満載のコメディ作品に仕上がっています。途中、『サンダーバード』のパロディなんかがあるのもお楽しみ。
また今回、初めて字幕版で見たんですが、そちらの方がキャラクターの惚けた味わいが出ていて良い感じです。今度の長編作品も含めて、一貫してウォレス役に萩本欽一を配した吹替版が出回っているこのシリーズですが、欽ちゃんの強烈な個性がウォレスのキャラクターの良さを殺してしまっているのが残念でなりません。決して嫌いなタレントさんではありませんが、これはミス・キャストだと思います。
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by odin2099 | 2006-03-15 23:07 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(4)
アメリカで『バトルスター・ギャラクティカ』という凄いTVドラマをやっているらしい、ということを友人から教えられ、さてどんなものなんだろう?と気になっていたところ、程なく日本での劇場公開が決定。勇んで(?)見に行ったことを覚えています。
それに『宇宙空母ギャラクティカ』という邦題にも感心してました。確かにギャラクティカは”空母”と呼んだほうが通りが良いですし、『宇宙戦艦ヤマト』がヒットした後ですから「宇宙空母」という単語もスンナリと受け入れられたものです。

e0033570_15574046.jpgこの『ギャラクティカ』の物語は宇宙を舞台にしたエクソダスといった趣きで、サイロン人との戦いに敗れた人類が新たな新天地を求めて宇宙を放浪するという冒険譚です。『スター・ウォーズ』の盗作だということで裁判沙汰にまでなったようですが、どちらかというと『スター・トレック』の雰囲気に近いでしょうか。
で、その目的地というのが遥か彼方の姉妹星である我等が地球、ということで実は彼らこそ我々の先祖だったのではないか、という含みをもたせています(その後設定が二転三転、結局ギャラクティカは地球へ到達するものの、ご先祖様だったというアイディアはボツになったようですが)。

なかなか雄大なロマンを感じさせる内容なのですが、実際の作品はダラダラと長い締りのない作品になってしまっているのが残念です。元々はTVのパイロット版を再編集し、センサラウンド・システムをオマケに付けて劇場公開版としたのですが、いっそのこともっと思い切ってハサミをバサバサ入れ、テンポアップさせた方が良かったんじゃないでしょうか。またTVの第1話なわけですから、当然物語は途中で終ります。シチュエーションやキャラクターの紹介だけに2時間、ではあまりに長すぎに思えます。

e0033570_22493771.jpgちなみに後に劇場版第2作も製作・公開されています(『宇宙空母ギャラクティカ/サイロン・アタック』、「しねま宝島」に感想あり)が、こちらはTVシリーズの連続する2エピソードを繋いだもので、しかもこの作品に直結してはいません。幾つかのエピソードを挟んだ後のお話なので、それを知らないと付いていけないという極めて不親切な構成になっています。そしてTVシリーズ自体も日本でのオンエアは実現していますが、さほど話題にもならなかったようですね。そういえばその時は、邦題が何故か『宇宙空母ギャラクチカ』になっていましたっけ。個人的には「ギャラクチカ」よりも「ギャラクティカ」の響きの方が好きですが。主役コンビの吹替が佐々木功と富山敬だったことを覚えている人もいるのでは?

最近ではリメイク版のTVシリーズがなかなか好評らしいですが、それをベースに完全新作の劇場版製作!
・・・などという企画はないんでしょうか。あれば是非見てみたいですねぇ。
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by odin2099 | 2006-03-03 22:19 |  映画感想<ア行> | Trackback(3) | Comments(16)
<第3次ウルトラブーム>の最中の1979年、『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』、『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』に続いて公開された、ウルトラ映画の第3弾です。
”ヒューマン・ウルトラマンからパワフル・ウルトラマンへ”ということで、変化球投手の『実相寺ウルトラマン』とは違い、こちらは本格派の速球投手で、レッドキング、チャンドラー、ピグモンらが登場する第8話「怪獣無法地帯」を皮切りに、ネロンガが大暴れする第3話「科特隊出撃せよ」、バルタン星人初登場の第2話「侵略者を撃て」とその逆襲編第16話「科特隊宇宙へ」、それに2匹目のレッドキングにギガス、ドラコが出てくる第25話「怪彗星ツイフォン」と、人気怪獣の登場するエピソードばかりが選ばれています。

e0033570_15591456.jpgそれだけではなく、当時放送中だったアニメ『ザ・ウルトラマン』の主人公ウルトラマンジョーニアスを加えたウルトラ12人ファミリーが勢揃いするシーンや、空中で組み合うだけだったウルトラマンと初代バルタン星人が地上で戦うシーンなど新撮シーンも盛り込んだ構成が話題になりました。

ただ個人的な好みで言えば派手な格闘シーンばかりなのは見ていて辛いですし、それに人気怪獣のオンパレードということは見慣れた映像ばかりということでもあるので、映画館で最初のエピソードを見ているときから飽きてしまったのを覚えています(苦笑)。
それに新撮シーンは確かに楽しいのですが、新しく造型されたウルトラマン、バルタン星人双方の着ぐるみの出来は初代には遠く及ばず、イメージが著しく異なるのでやたらに浮いて見えてしまうという弊害があります。贅沢な悩みと言えるかもしれませんが、そもそもの安易な製作体制を批難すべきではないでしょうか。
そうはいっても、本来のターゲットとなる子どもたちへのアピール度は高いとは思いますが。
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by odin2099 | 2006-03-01 06:17 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(2)
e0033570_160582.jpg『宇宙戦艦ヤマト』に始まったアニメブームの、その萌芽とも言える作品『海のトリトン』は、前述の通り2本の劇場用作品としてまとめられました。これはその、結局は劇場未公開に終ってしまった後半部分です。
冒頭には前編のダイジェストが付いていますが、やはり2本続けて見るのが望ましいでしょう。

『トリトン』がアニメブームの萌芽と呼べるのは、大規模なファンクラブが結成されたりしてファン活動が活発化したことや、女子中高校生あたりにキャラクター人気が広まっていったなどの現象もありますが、製作サイドに目を向けると、これが『ヤマト』のプロデューサー西崎義展が初めて手掛けたアニメーション作品であることと、『機動戦士ガンダム』の原作・総監督である富野由悠季(喜幸)の初の総監督作品だからだという理由もあります。しかも原作は手塚治虫。ということは要するに、良くも悪くも日本のアニメーション界を引っ張っていったビッグネームが、並んでクレジットされている稀有な作品なのです。

実際は手塚治虫は作品製作にはノータッチで、その出来栄えには相当不満を持っていたのは有名な話であり、また西崎プロデューサーはまだそれほど現場に口を出すことはなかったようですし、またスタッフが揃わず、スケジュールもきつかったということもあって三者のコラボレーションが実現したわけではありませんが、勧善懲悪の物語だと思わせておいて、最後に善悪の価値観を逆転させて見せるあたり、アニメーションを子どものものから一歩踏み出させた、正しく後の『ヤマト』と『ガンダム』へと繋がるルーツだと言えるでしょう。

映画作品としては、ストーリーがぶつ切りなのは兎も角として、BGMまでもがブツブツ切れるのが非常に気になります。まぁこれには製作上の致し方ない事情があるのですが、それを言うならばTV作品を再編集して劇場に掛けるという、安易な製作体制を責めるべきかも知れませんが・・・。
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by odin2099 | 2006-02-28 00:06 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(6)
e0033570_163344.jpg『宇宙戦艦ヤマト』『さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち』のアンコール上映企画、1979年の<宇宙戦艦ヤマト・フェスティバル>で同時上映された作品です。

当初はTVシリーズ全27話を1時間程度でまとめるという話がありましたが、流石に無謀だと気付いたのか前半の12話までを約70分でまとめることになりました。
後半部分も作られ、いつの日か劇場公開もしくはTV放映を、というプロデューサー・メッセージもありましたが結局は実現せず、後にビデオ、LDそしてDVDで前後編がまとめてリリースされています。

『ヤマト』の西崎義展プロデューサーにとって、この『トリトン』は初めて手掛けたアニメーションにあたり、あたかも映画館は”西崎劇場”、”西崎まんがまつり”といった趣きでした。
ちなみにこの<フェスティバル>は東映邦画系の夏休み興行だったわけですが、この時だけ一般劇場での<東映まんがまつり>は休止されています。

e0033570_162952.jpg『トリトン』はこの頃既に”幻の名作”という扱いで、シリーズを見たことがなかった自分はとても楽しみにしていたのですが、お話がブツブツ切れ、しかも途中で「つづく」となってしまう構成には大いに不満でした。
まぁ、元々消化不良になるであろうことは覚悟の上だったのですが、それでも欲求不満に陥ってしまいました。

ただその一方で、初めて触れた『トリトン』の片鱗には物凄く惹かれるものがあったことも事実です。
後になって後編を含めて一挙に通しで見たのですが、同じような構成だった『宇宙戦艦ヤマト』の劇場版に比べると、一本筋の通ったお話になっていることもあって楽しめました。もちろん純粋な映画としてその出来を評価するならば、かなり低い点数を付けざるを得ないのですが。

e0033570_162545.jpg最近、当時の思い入れの強い作品を、(概ね)公開順あるいは鑑賞順に見直しているのですが、やっぱり名作と評されるだけのものが『トリトン』にはある、と改めて実感した次第です。いずれTVシリーズも全話きちんと見ないといけないな、というのも長年の宿題の一つです。
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by odin2099 | 2006-02-26 09:19 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(4)
第3次と呼ばれる<ウルトラ・ブーム>の中で公開された作品で、全39話中、実相寺昭雄が監督を務めた6エピソードのうち、第14話「真珠貝防衛指令」を除いた5作品(第15話「恐怖の宇宙線」、22話「地上破壊工作」、23話「故郷は地球」、34話「空の贈り物」、35話「怪獣墓場」)を順に繋いだものだが、蓋を開けてみると大人気。当初の公開予定館よりも大きな劇場に掛けられることになった。
なんせ、あのミラノ座の大スクリーンにウルトラマンが映し出されたのだから、これは凄いことである(都内近郊じゃない人、ゴメンナサイ)。ペーソス溢れるヒューマン・ドラマあり、ギャグ編あり、ファンタジー調あり、正統派の侵略モノあり、とバラエティーに富んでいるのが特徴。

さて、作品について言いたいことは概ねサイトの方に書いてある(追記:下記に転載)ので、今回見直していて気になった点をいくつか。

e0033570_23514548.jpg その1)
科学特捜隊パリ本部から来たアラン隊員は、ジャミラの姿を一目見たときからその正体に気付くんだけど、ということは人間だった時から彼はあんな顔だったのか?(一応ジャミラらしき人物の写真も写るけど、似ても似つかないんだな、これが)
ちなみにジャミラの墓碑銘には「1960-1993」と書かれている。ということはジャミラは33歳? 何年もかかって地球へ戻ってきたと言ってたけど、相当若い宇宙飛行士だったんだろうなぁ・・・という以前に、『ウルトラマン』の時代設定は1993年だったのか?! 放映時より20数年先の未来ということだ。ふ~ん。
ちなみに『ウルトラセブン』は1987年という設定があるらしい。
こちらは放映時より20年先の未来で、まぁ妥当なところでしょう。現実は追いつけなかったけどね。

 その2)
スカイドンを退治するため、ウルトラマンに変身しようとするハヤタ。ふと見るとその手にはベーター・カプセルではなく、カレーを食べていた時のスプーンが・・・!という有名なギャグ・シーン。
しかしその前にシーンでハヤタが飛び出すとき、スプーンはしっかり置いていってるんだよね。ではあのスプーンはどっから?

他にも色々ツッコミどころはあるでしょうけれど、とりあえずはこんなところで。

   * * * * *

「しねま宝島」より転載
1977年~78年頃からジワジワと盛り上がってきた、俗に<第三次>とよばれるウルトラブーム。これが僅か二年足らずで衰退してしまった原因の一つには、この作品の存在があったのではないか・・・そんな想いにとらわれている。

といってもこの作品自体に非が在るという意味ではない。この作品が公開された、という事実そのものに理由がありそうなのである。

例えば・・・何故ブームにのっかって公開された「ウルトラ映画」の第一弾がこの作品だったのだろうか。
続いて製作された『ウルトラマン/怪獣大決戦』はバルタン星人やレッドキングといった人気怪獣の登場するエピソードで構成されているが、何故さして凄い怪獣が出るわけでもない、ウルトラマンも殆ど活躍しない、いわば反主流派のエピソードをセレクトしたこの『実相寺ウルトラマン』が先だったのだろうか。

この作品のエピソードは、何れもはっきり言って子供受けするお話揃いとは言い難く、何らかのインパクトを受ける子供たちより、退屈する子供の方が多いのではないだろうか。
それでも公開されたという事実は、ズバリ、対象が幼児ではなく、それを望むヤングアダルト層だった、ということであろう。
ウルトラを支える基盤である児童を、敢えて対象から外してるということは、つまりは単なるノスタルジック、新しいものを産み出し継続していこうという姿勢が製作者側にみられず、また現役の観客(=児童)もそれを望んではいない、ということにもなる。

ようするに、かつて子供だった大人の一部がそれを懐かしみ、それを理解できなかった大人が無理矢理自分たちの子供にそれを押しつけた幻のブームだったといえるのではないか

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by odin2099 | 2006-02-22 22:22 |  映画感想<ア行> | Trackback(2) | Comments(3)
『宇宙戦艦ヤマト』から始まったTVアニメを再編集して劇場に掛けるというブームは、折からのSF映画ブームの影響もあって賑わいをみせましたが、ようやく他のジャンルからのビッグ・ネームも登場しました。
それが『ヤマト』の裏番組としても有名な(笑)『アルプスの少女ハイジ』の再編集版です。

e0033570_1684331.jpg1年間もの長丁場を乗り切ったドラマを100分程度でまとめたダイジェストではありますが、原作がしっかりと確立していることと、元のTVシリーズ自体がしっかりと作られているので、きちんとお話を追うことは出来ます。監督としてクレジットされている中尾寿美子という方の経歴は存じ上げませんが、これは演出・高畑勲、画面設定・宮崎駿コンビの功績でしょう。 展開はわかっていても、やはりクララが歩けるようになるシーンは涙腺が緩みます。
もちろん削られて惜しいシーンやエピソードは山ほどありますし、おそらくTVシリーズのスタッフ抜きで作り上げてしまったであろう製作体制には問題があると思いますが。

しかし当時から気になっているのは、キャスティングです。
TVシリーズの終了から4年余り、特に問題となるような時期ではなかったと思うのですが、ハイジ役の杉山佳寿子とアルムおんじ役の宮内幸平の二人を除くと総入れ替えです。なかにはTV版ではロッテンマイヤーを演じた麻生美代子が、今度はペーターのおばあさんに起用されているなど不可解な変更もあります。
また、脇役ならいざ知らず、ペーターやクララでさえ代えてしまったのには憤りを感じてしまいました。
新しくクララを演じた潘恵子は、当時は売り出し中の新人。今見ればさほど違和感感じませんが、それでもオリジナル版の吉田理保子の声が刷り込まれていますし、同じく新ペーターの丸山裕子には悪いですが、やはりこのキャラクターは小原乃梨子が作り上げたものだと思います。スケジュールやイメージなどとは違った次元で、色々な事情があったのだとは思いますけれど。

ところで数年前に『アルプスの少女ハイジとクララ』という、続編だかリメイクだかの企画がありましたが、残念ながら立ち消えになってしまったようです。キャラクター・デザインもそのままということだったので、ちょっと興味を持っていたのですが。
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by odin2099 | 2006-02-20 23:39 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(4)

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