【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 530 )

1969年夏の<東映まんがまつり>の看板番組で、TVシリーズ「仮面の忍者赤影」から数本のエピソードをピックアップ、立体映画として再構成したもの。
目玉となるアクションシーンの多くはキャストを再結集して再撮影。他にも場面転換などの場面で追加撮影を行った、限りなく新作に近い総集編映画である。

e0033570_18453825.jpgダイジェストなので細かいお話はよく分からなかったりするのだが、荒唐無稽でありながら意外に時代劇のツボを押さえた作風はなかなか。この際、TVシリーズを全部見てみようかと思ってしまうくらいだ。

TVの「赤影」は放送が終わって1年半近く経っての劇場版製作で、当時の「赤影」人気は凄かったんだなと思っていたのだが、実は最近これが代替企画だったことを知って二度ビックリ。実はこの夏の<まんがまつり>のメインは、最初から「赤影」だったのではなかったのだ。

本来予定されていたのは、佐々木功(ささきいさお)が主演だったことで一部アニメファンにも有名な「妖術武芸帳」、これを立体映画化しようとしていたのである。
ところがこの「妖術武芸帳」は僅か3カ月で夏を迎える前に打ち切り。そこで急遽白羽の矢をたてられたのが「赤影」だったというワケ。その割には(準備期間がどのくらいあったのかわからないが)よくキャストを揃えて再撮影出来たものだと思う。

「ウルトラセブン」の後番組「怪奇大作戦」で怪獣から怪奇へと路線変更、更にその後番組である「妖術武芸帳」が打ち切られたことで大きく方向転換、その結果生まれた「柔道一直線」がヒット作となり、それが直接間接に影響を与えて後の「仮面ライダー」の大ヒットを生み出したのだからわからないもの。

ささきいさおも俳優から声優にシフトして「科学忍者隊ガッチャマン」のコンドルのジョーで人気を博し、それが「新造人間キャシャーン」の主題歌起用に繋がって「宇宙戦艦ヤマト」などのヒットで今や押しも押されぬアニメソング界の大王とまで呼ばれるようになったのだから、何が幸いするかは神のみぞ知る、といったところか。

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by odin2099 | 2019-01-17 18:51 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
今度こそロッキーの物語に終止符が打たれたかと思いきや、意外な形で新章が生まれた。
若き新主人公を立て、ロッキーを今度は”導師”の立場に置いたリブート企画で、しかもスタローン発ではないことが特徴。
しかもその新主人公アドニスがロッキーの宿敵にして親友アポロの息子、というのもポイントが高い。

e0033570_18425024.jpgこれがロッキーの息子だったらありふれた、また陳腐なものになっただろうが、アポロの息子でありながらも非嫡出子というのも目新しい。そうでありながらアポロ夫人メアリー・アンの養子になっていることから、正当な血筋という訳だ。

そしてロッキーと師弟関係を結ぶことで、アドニスはメアリー・アン、ロッキー双方と疑似親子関係を結ぶことに。本当の親子関係を知らないアドニスが、それでも”親子の絆”というものがどういうものかを学び取って行くという物語にもなっている。

一方のロッキーも実の息子とは疎遠になっていて、あり得た理想の息子像をアドニスに見ていたのかもしれない(息子にボクシングを教えたものの、本人が嫌がったことが語られる)。

「ロッキー」シリーズを見ていなくても愉しめると思うが、シリーズを見続けていれば感慨深くもなる。
エイドリアンズもミッキーのジムも健在で、エイドリアンの墓の横にはポーリーの墓。ロッキーが座るための折りたたみ椅子もそのまま。
そしてラストはフィラデルフィア美術館の階段(通称”ロッキー・ステップス”)。正当な<ロッキー・サーガ>の後継者だ。

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by odin2099 | 2019-01-17 18:43 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>第5弾で、時代は第二次世界大戦の最中。ワンパターンに陥らないように、マーベル・スタジオも色々と目先を変える工夫を凝らしている。
頭と終わりは現代で、最後にはお馴染みニック・フューリーが出てくるものの、それ以外はレトロフューチャーを感じさせる要素はあるもののアナログの世界で、これまでのスーパーヒーローが出てくる作品群に慣れていると新鮮に感じられる。

e0033570_20252899.jpgただそこは<マーベル・シネマティック・ユニバース>、スティーブ・ロジャースが受けた実験が「インクレディブル・ハルク」では”凍結された”と語られる「スーパーソルジャー計画」であったり、その実験に協力する科学者が若き日のトニーの父、ハワード・スタークだったり、レッドスカルが手に入れたのが「マイティ・ソー」にチラっと出てくるコズミックキューブだったり、としっかりと伏線は張っている。

なのでこの作品だけ見た場合に「?」だったり、あるいは気にも留めずにさらっと流してしまった要素が、実は他の作品で既に出ていたり、今後の作品の大きな鍵となったり、というのがあるので侮れない。
<MCU>を見続けるということは、複雑なパズルを解くようなものなのだ。

これまでとは目先の変わったキャプテンの冒険譚は愉しめるが、ポストクレジットシーンがそのまま次回作「アベンジャーズ」の予告。
ということでこれまでの4作品とは違い、作品全体が巨大な前フリ、予告編に思えてしまうのがこの作品の独自性を損なっているようでやや残念。といっても「いよいよ始まる!」という高揚感は十二分に味わえるのだが。

キャプテン・アメリカといえば楯だが、そういえばスティーブは、超人兵士になる前の喧嘩の際にはゴミ箱の蓋を持ったり、なった直後にヒドラのスパイを追跡中には外れた車のドアを使ったりと、元々楯にシンパシーを感じていたのだろうか。

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by odin2099 | 2019-01-15 19:38 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
現在放送中の「仮面ライダージオウ」と前番組「仮面ライダービルド」のコラボ作品で、テレビシリーズ「ビルド」の後日譚。「平成仮面ライダー20作記念」の冠が付く。

流石に「ビルド」も「ジオウ」も一度も見たことがないとキツい(映画はみんな見てるけど)。
なんとなく「ビルド」がどういう終わり方だったのか、「ジオウ」がどういうシチュエーションのドラマなのかは齧っていたが、早速出てきた二人のライダー、グリスとローグが何者か全くわからずにキョトンとしてしまった。これまでの「ビルド」の映画に出てたっけ?

e0033570_21075581.jpg今回のヴィランの目的は<平成仮面ライダー>の歴史を抹殺することで、自分自身がそれにとって代わろうという野望を抱いているようだが、キーパーソン(特異点)として「仮面ライダー」は架空の存在だということを知っている少年が出てきて一種のメタフィクションとしてお話が展開していくので、途中で色々と混乱する。

例え絵空事であろうとも、その存在を記憶している者がいる限りそれは存在する、というようなことを言いたいようだが、平成ライダーの歴史を消すことと、仮面ライダーが虚構の存在だということの必然性が上手く噛み合っていない。結局はピンチに陥ったジオウやビルドの前に、都合よく歴代ライダーが現れて助けてくれるからコイツらどこから出てくるの?となってしまう。

そうはいっても平成ライダーの劇場版としては二番目、お正月のライダー映画としては過去最高の出足だそうだし、「ぴあ」の初日・二日目の満足度調査でも高得点らしいので作品としては大成功なのだろう。
特に公開まで伏せていた佐藤健のサプライズ出演も、観客動員に大きく貢献している模様(劇場で販売されているパンフレットにも出演に関する記載がないくらい徹底している)。

レジェンドライダー枠では他に賀集利樹(アギト)、須賀貴匡(龍騎)、井上正大(ディケイド)、西銘駿(ゴースト)が声の出演をしているが、台詞らしい台詞は殆どなし。フォーゼやドライブはライブラリー音声の流用だろうが、むしろ決め台詞(「宇宙キターッ!」「ひとっ走り付き合えよ」)がある分そちらの方がより本物らしく感じられるのは皮肉なものだ。

改元があるということで「平成ジェネレーションズ」も前作は「FINAL」、本作は「FOREVER」と謳っているが、早くも来年のお正月映画は「ネクストジェネレーションズ(仮)」ということで準備中。今回の好成績もあるし、結局は大きな冒険もせず安定した路線のまま行くのでは? そろそろ仮面ライダーも小休止が必要な時期かとは思うが。

実は今回製作サイドはもう一人サプライズゲストを用意していたんだそうで。ストーリー上でダブル推しなのはその名残なのかな。
本人も出演には前向きだったらしいけど如何せんスケジュールが…ということで出演が叶わなかったのは菅田将暉。次回作には帰ってくる?…って桐山漣はOKだったのかな。




by odin2099 | 2019-01-07 21:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<東宝チャンピオンまつり>で上映された「帰ってきたウルトラマン」の劇場版で、第5話「二大怪獣 東京を襲撃」と第6話「決戦!怪獣対MAT」の前後編を再編集したもの。

e0033570_18422187.jpgMATといえば素人あがりの郷とエリートの岸田隊員との対立がよくネタにされるが、この前後編も終始この二人が対立しっぱなしで、それが悪い方へ悪い方へ転がっていく。
今回に関しては岸田の行動は専門家らしくないし、威張り散らしてる嫌味な先輩にしか見えない。
対して郷に優しいとされる南隊員も今回は特に郷を庇うこともなく、代わりに郷の味方となるのは上野。といってもあくまで組織内の立場は崩さないが。

そしてその対立を上手く収められなかったのは加藤隊長の判断力にも問題があるし(岸田を依怙贔屓してるようにも見えてしまう)、それに輪をかけてるのが傲岸不遜で融通が利かない岸田長官と、その腰巾着の佐川参謀。ウルトラ警備隊だったらこんなことはなかったのに…。

自己中で勝手な行動をとることも多い郷だが、今回に関しては非はなく、なのに謹慎処分にはなるわ、恋人は瀕死の重傷を負うわと不幸のどん底へ。そんな精神状態でもよくウルトラマンは勝てたものだ。

最後も無理矢理のハッピーエンドで、最後まで反省の色のない岸田の卑怯者っぷりだけが強調されてしまう後味の悪いものに。このあたりのムードは次作「ウルトラマンA」にも踏襲される部分だが、スタッフは主人公を際立たせるためのテクニックだと捉えていたのだろうか。

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by odin2099 | 2018-12-30 19:00 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
何度も繰り返して見てしまう昭和期「仮面ライダー」映画の傑作。
テレビシリーズと並行しての撮影はキャストへの負担が大きいが、テレビの1エピソードよりも長い尺の中でメインキャストは総出演。しかも顔見せに終わることなくきちんと主要キャストとしての役割を果たしているのだから立派だ。
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歴代の8人ライダーがゲストで出てくることもセールスポイントではあるが、そちらをメインにした前作「8人ライダーVS銀河王」がかえってそれを持て余していたのに対し、こちらは出番をピンポイントで抑えることで逆に印象を強めている。
やはりイベントありきではなく、ストーリーありきで発想するべきなのだろう。
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主人公である仮面ライダースーパー1を十二分に立て、ゲストヴィランである地獄谷5人衆も他の怪人に比べると別格の存在感を見せ、<東映まんがまつり>上映のキャラクター物としては満点に近いのではないか。

何度でも見たくなる一篇だ。

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by odin2099 | 2018-12-30 07:58 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
悪ガキ集団”グーニーズ”は、ある日屋根裏部屋で古地図を発見。それは海賊”片目のウィリー”が残した宝の地図だった。
早速宝探しの冒険へと乗り出すグーニーズたち。しかしそこは悪名高いギャング”フラッテリー一家”の隠れ家でもあったのだ。

e0033570_20003663.jpgスティーブン・スピルバーグのアイディアを元にクリス・コロンバスが脚本を手掛け、リチャード・ドナーが監督したアクション・アドベンチャー。
ショーン・アスティン、コリー・フェルドマン、ジョシュ・ブローリン、ロバート・デヴィら、今となっては錚々たる顔ぶれが集まっている。

見るのは劇場公開時以来だが、何ともやかましくて騒々しい映画だった。
その当時も期待外れで愉しめなかったという記憶があったが、今回も同じ。宝探しに乗り出す過程や、宝の隠し場所があっさりしすぎで、どうにもこうにものれない。ご近所に都合よくお宝満載の海賊船が隠れているなんて…!

唐突に「スーパーマンのテーマ」が流れたり、「水をかけると限りなくドンドン増える小さな悪魔」がどーたらこーたらといった楽屋落ちネタもしらけるばかり。今なら違った感想になるかなと淡い期待を抱いてみたものの、自分とはとことん相性が悪いらしい。

以前から何度か続編――グーニーズの子供たちの冒険譚?――の噂が出ては消え、なのだが、そんなにパワーのある作品なんだろうか?

  ×× ×× ××

ところでここのところ続けて見てきた「サンタクロース」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「コクーン」そして「グーニーズ」の4本にはちょっとした因縁がある。

「サンタクロース」は製作がイリヤ・サルキンドとピエール・スペングラーで、監督はヤノット・シュワルツ。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は製作総指揮がスティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディとフランク・マーシャル、監督はロバート・ゼメキス。
「コクーン」は製作がリチャード・D・ザナック、デイヴィッド・ブラウン、リリー・フィニー・ザナックで、監督はロン・ハワード。
そして「グーニーズ」は製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディで監督がリチャード・ドナー。

本国では6/7に「グーニーズ」、6/25に「コクーン」、7/3に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、そして「サンタクロース」は11/27に公開とバラバラだったが、日本では「サンタクロース」と「グーニーズ」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が1985/12/7、「コクーン」は12/14に公開と、1986年のお正月映画として鎬を削った仲なのだ。

で、まず気付くのが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「グーニーズ」がどちらもスピルバーグのプロデュース作ということだが、そのスピルバーグの出世作となった「ジョーズ」のプロデューサーはリチャード・D・ザナックデイヴィッド・ブラウンである。
そして続編「ジョーズ2」をスピルバーグに断られた彼らが代わりに抜擢したのがヤノット・シュワルツだったりする。

また「コクーン」は当初ロバート・ゼメキスの監督作品として進んでいたが、スケジュールの都合でロン・ハワードに交代したという経緯があるし、「サンタクローズ」も元々はリチャード・ドナーが監督候補だった。
ドナーに断られた製作陣は、腹いせなのか作品中に出てくる一番出来の悪いトナカイに「ドナー」と名付けたとかいう噂も。

偶然といえば偶然なのかもしれないし因縁とはちと大げさだったが、タイミングがちょっとずれていたらスタッフがシャッフルされ、今見ているのとは違った雰囲気の作品が出来上がっていたのかもしれないと考えるのもなかなか愉しい。



by odin2099 | 2018-12-26 20:14 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19512266.jpg老人ホームに暮らすアート、ベン、ジョーの楽しみは、隣の空き家になっている別荘のプールに忍び込んで泳ぐこと。しかしある日、ウォルターたちに借りられてしまう。一方ウォルターは、ジャックが船長を務めるクルーザーを借り切り、毎日海中から謎の球体を引き上げていた。

アートたちはスリルが忘れられず別荘への侵入を続けるが、プールには引き揚げてきた謎の球体が沈められていた。意を決して三人はプール通いを続けるが、何故か若者のように生気が甦ってくるのだった。

ウォルターは不審に思うジャックに自分たちの正体を明かす。彼らはアンタレス星から来た宇宙人で、大昔地球を訪れた際に残された仲間たちの救出に来たというのだ。そしてアートたちにもプールで泳ぐことを許可する。そのプールには仲間を回復させるためのエネルギーが満たされており、その効用で三人も若返ったのである。

だがそのことは他の老人ホームの住人たちの知るところとなり、我先にとプールへ飛び込んでいく老人たちによってプールのエネルギーは枯渇し、遂にはアンタレス星人に犠牲者が出てしまう…。

宇宙人とのファースト・コンタクト物の一本で、この作品に出てくるアンタレス星人は実に友好的。
リーダーを演じているのが強面のブライアン・デネヒーなのでちょっと構えてしまうが、その態度は極めて寛大。
彼らはかつてアトランティス大陸に基地を設けていたが、大陸沈没の際に何人かの仲間が取り残されてしまい、それを救出するのが任務。その正体を訝しんだジャックには紳士的に接して信頼を勝ち得、不法侵入者であるアートたちにもプールの使用を快諾。

その結果、本来は仲間たちを活かすためのエネルギーを使い切り、挙句の果てに犠牲者を出しながらも地球人の身勝手さに一言の恨み言も無し。更に不老不死を望む老人たちを母星へと連れて行ってくれるというのだから恐れ入る。

この作品を評して”老人版「E.T.」”という声も聞かれたが、もしかするとE.T.よりも善意の塊ではないかと思う。



by odin2099 | 2018-12-25 19:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
宇宙世紀0079年、コロニー落しを予知し人々を救った「奇跡の子供たち」と呼ばれる存在があった。
宇宙世紀0087年、ニュータイプ研究所に引き取られていた彼らだったが、ミシェルはルオ商会に養女としてもらわれ、リタ・ベルナルは人体実験を施され、そしてヨナ・バシュタは過去の経歴を抹消し連邦軍へ。
そして「ラプラス事変」から一年後の宇宙世紀0097年、ヨナはミシェルに呼び出され、実験中に暴走し消息を絶ったユニコーン・ガンダム3号機フェネクスの捕獲作戦「不死鳥狩り」に参加することに。そのフェネクスのパイロットは幼馴染のリタだったのだ…。

e0033570_09295506.jpg「機動戦士ガンダムUC」以降の宇宙世紀を舞台に描く「UC NexT 0100」の第一弾。
ストーリーは「ガンダムUC」とは直結しないがそれを踏まえたものとなっており、ミネバ・ラオ・ザビ、バナージ・リンクス、スベロア・ジンネマン、マーサ・ビスト・カーバインらが登場。
また「ファースト・ガンダム」「Zガンダム」「ガンダムZZ」「逆襲のシャア」「ガンダムUC」からのフッテージの流用やルオ・ウーミン、ステファニー・ルオといった懐かしい顔触れの登場もあり、「ガンダム」正史の一本を強く印象付けることになった。
またダカールの演説が流用されている関係で、クワトロ・バジーナ名義で池田秀一がクレジットされている。

地球連邦はルオ商会、ビスト財団、アナハイム・エレクトロニクスら企業の思惑に翻弄され、ジオン共和国もミネバ一派と、モナハン・バハロ外務大臣ら密かに「袖付き」を支援する勢力に分断され腹の探り合いが続き、その中で主人公たちの拙い三角関係(?)が描かれるという、90分で描くには些かタイトなもの。
絵柄が「ガンダムUC」とは幾分か異なるせいもあり、最後まで乗れずに終わってしまった。
この作品とは別に「ガンダムUC2」の企画もあるようで、連邦とネオジオンの関係が今後どうなってゆくのか、そちらに期待したい。

なおエンドロール後には「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」の告知が付く。
公開は「NEXT WINTER」となっているので、来年の今ごろには見られるのだろうか。




by odin2099 | 2018-12-23 09:32 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」最終章。
六章までは1時間だったランニングタイムが1時間半に拡大され、完結編としての見応えもアップ。

この作品が成功した理由の一つには、旧作のキャラを重要なポジションで使ったことも大きいのでは。
これまでも「0083」にジャミトフ・ハイマンやバスク・オムが出てきていたがそれほど大きな役回りではなく、ハマーン・カーンも影響力の大きなキャラ故か顔見せに終始していた。

e0033570_10431141.jpgところが「ガンダムUC」では、旧作出自のキャラとはいえミネバ・ザビはほぼ本作オリジナルのキャラになっていたものの、カイ・シデン、ベルトーチカ・イルマ、それにブライト・ノアは旧作を彷彿とさせる描かれ方。
特に歴戦の勇士にして数多のガンダム・パイロットを見てきたブライトの存在感は圧倒的で、彼がいたからこその「ガンダム」という想いをより強く感じた。

そしてこの最終章ではノン・クレジットかつ姿はハッキリとは見せはしないものの、フル・フロンタルではないオリジナルのシャア・アズナブル、ララァ・スン、そしてアムロ・レイも登場し、「逆襲のシャア」の続編として機能しつつ「ファースト・ガンダム」以来の因縁に決着をつけることにも成功している。

富野由悠季抜きでどこまで旧作の世界観を構築、維持、刷新していくかにおいて「UC」は十分な結果を残した。
今後「宇宙世紀」を舞台にした「ガンダム」を作る上でのハードルは大きく上がったが、続く「THE ORIGIN」は「ファーストガンダム」の前日譚というまた新たな切り口で成功をおさめ、現在公開中の「機動戦士ガンダムNT」、「機動戦士ガンダムUC2」、「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」は、この「UC」以降の世界を描いて行くという。
スタッフのチャレンジに大いに期待したい。

【ひとこと】
アンジェロはDQNのまま終わり、リディは都合よく(ちゃっかりと?)主人公ポジに戻り…この二人、物語をかき回す存在なのだが、結局のところ周囲に大して影響は与えてないな。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-16 10:48 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
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