【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 504 )

「機動戦士ガンダム」と「機動戦士Zガンダム」のミッシングリンクを埋めるOVAシリーズ「機動戦士ガンダム0083/STARDUST MEMORY」の総集編。
といってもこの作品が劇場公開された時、まだOVAシリーズは完結していなかった。物語の結末はOVAに先駆けてのお披露目となったし、細かい部分での差異も多い。

e0033570_21302416.jpg”一年戦争”終結から三年、テストパイロットとして配属されたコウ・ウラキは、その眼前で核弾頭を装備した試作型ガンダム2号機を強奪されてしまう。
試作型ガンダム1号機に乗って追撃するウラキだったが、相手はかつて”ソロモンの悪夢”の異名を取ったジオン軍のエースパイロット、アナベル・ガトーだった。ウラキはなすすべもなく、ガトーを取り逃がしてしまう。
全てはジオン残党を指揮するエギーユ・デラーズの企みだった。デラーズ率いる一派は”デラーズ・フリート”を称し、奪取したガンダム2号機を旗印に「ジオン独立戦争」の再開を高らかに宣言する。

「ガンダム」のOVAとしては先行して「機動戦士ガンダム0080/ポケットの中の戦争」が作られ、その好評を受けての第二弾という形だが、外伝的要素が強かった「0080」に対し、こちらは宇宙世紀の歴史にしっかりと根差した”正史”。「Zガンダム」に登場したジャミトフ・ハイマンやバスク・オム、更にはハマーン・カーンらも登場し、物語に厚みを加えている(プロデューサーは商売上の戦略からかアムロやシャアの登場をずっと示唆していたが、流石に出てこなかった)。

ウラキとガトーの間で揺れるヒロイン、ニナ・パープルトンは、OVAを見ていても揺れ幅が大きくて捉えにくいキャラクターだが、ダイジェスト版であるこの映画では一層その心理状態がわかりづらい。それにこの作品は戦争モノであると同時に政争モノでもあるので、限られた時間でその全てを理解しろというのは土台無理な話ではあるが、その一方で骨太な映画らしい映画になっているのも事実。OVAシリーズ(全13話)を見た上で作品世界を点描、そして「ガンダム世界」を俯瞰する手助けとしてこの映画版を見るのも良いと思う。

それにしてもアルビオンのクルーたちが、ティターンズ結成に伴ってその制服に袖を通すというラストシーンは恐ろしい。この作品におけるアルビオンは主人公の母艦、いわば”正義側”の象徴だが、「Zガンダム」におけるティターンズは物語構造上の”悪役”。知らず知らずのうちにキャラクターたちの立ち位置が代わっているのだ。この作品で主人公を助けた”良い仲間たち”は、次の作品の主人公によって”倒すべき敵”になっているのである。



[PR]
by odin2099 | 2018-11-21 21:34 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ファーストガンダム」もラストシューティング!
三作目、完結編となり、映画らしさもグーンとアップ。前2作に比べて新作シーンも大幅に増え、しかも新規登場キャラクターまで出る豪華版。アムロ、シャア、ララア、それにセイラも加わってのニュータイプ話はチンプンカンプンだったという人も少なくないだろうけれど、ドラマの見せ方としては格段の進歩が見られる。
ということで一段と「映画らしく」なっているといって良いんじゃないかな。

e0033570_20102252.jpg改めて見るとかなり希望に満ちた、未来への明るい展望を抱けそうな結末になっているのだけれども、実際はこの後で地球連邦内部でのゴタゴタ(エゥーゴVSティターンズ)やらネオジオンの勃興やらで、常に「歴史は繰り返す」状態にあるのが宇宙世紀の「ガンダム世界」。
一足飛びに”ニュータイプ”が”イデ”になっていたらとも思うけれど、あれはあれでまた救いようがあるんだかないんだかわからない世界なので、人類に平穏な時は訪れないということなんでしょうか。

そういえばTVシリーズのラストでは曖昧だったシャアの生死だけれども、ハッキリと生存ということでケリをつけたのがこの映画版ということで宜しいか?それともあれはお遊び?ファンサービス?
ただ特徴的なヘルメットのシルエットが映し出されているけれど、キシリアを撃った時にはシャアはマスクもヘルメットも脱ぎ捨てているんだよね。どこで調達したのやら。

ところでこの作品には新規作画でセイラの入浴シーンも盛り込まれている(ミライの入浴シーンは採用されたのに、なんでフラウの入浴シーンはカットされたんだ?)けれど、当時の映画館ではこのシーンになるとシャッター音が場内に響き渡ったとか。
まだ映画泥棒とかが騒がれていない時代ならではだけど、その観客の反応を見て18禁アニメの金字塔「くりいむレモン」シリーズは始動したとかしないとか。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-11-19 20:14 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
続いて「ファーストガンダム」第二部へ。
前作(第一部)はただTVのエピソードを繋いでいるだけと感じたが、この第二部は映画作りに対する慣れも出てきたのか一味違ったものに。

e0033570_19531000.jpg映画化にあたって加えられた新作シーンも、前作ではTV版のリテイクの意味合いが強かったが、今回は映画版独自のカットも用意され、更に映画用に作られた新主題歌が印象的に使われていて、TV版から少なからず飛躍した感じを受ける。

もっともこの<特別版>では、第一部の時点から音楽面がほぼ全面的に刷新され、三部作共にTV版とも旧映画版とも全く違うものに仕上がっているので、第二部なりの独自性は若干薄められているのだが。

ストーリーは、「ホワイトベースの行動を中心に、それに絡んでくるジオン軍」という図式で押していった前作に比べると、ランバ・ラルとの戦い、黒い三連星の攻撃、オデッサ作戦、ハモンの復讐戦、カイとミハルの悲恋(?)、ジャブロー攻略…と様々なエピソードが次々と展開されるので忙しないが、佳境に差し掛かってる感は味わえる。

【ひとりごと】
レビル将軍、モービルスーツとか言っちゃってるよ。なんでアフレコ時にリテイクしなかったのかな。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-11-14 22:44 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
第3話「暗殺 毒ぐも作戦!!」を<東映まんがまつり>用にブローアップした劇場版。

以前にも書いたが「仮面ライダーX」序盤は連続ストーリーなので、上映エピソードの選定には頭を痛めたものと推察される。
実際この3話だけ見ても基本設定はよくわからないし、GOD機関の目的やXライダーの立ち位置も不明。そもそも放送から2週間で劇場に掛けるというのも異例のことだ(劇場公開日は第5話が放送された日)。
e0033570_19555572.jpg
番組編成時は第1話を想定していたのではないかと思われるが、第1話も前後編の前編。
「仮面ライダーV3」のように第2話を上映するという手もあったかもしれないが、最終的には誰がどういう判断でもって第3話に決定したのか、そこら辺の事情は気になっている。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-11-13 20:03 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI/誕生 赤い彗星」を見ると、「機動戦士ガンダム」本編も見たくなってくる。
ということで「ファーストガンダム」を<特別版>で。

この作品、映像部分はそのままで音の部分をリニューアル。
BGMは全面的に差し替えになり、効果音も変わり、そして再アフレコも敢行。
一部のキャストは変更になり(といっても既にTVシリーズを劇場版にする際に一部のキャストが交代になり、更に2作目、3作目と作られる過程で途中交代もあるのだが)、台詞も微妙に変わったりで違和感の方が強いのだが、それも二度目ともなると慣れも出てきてあまり気にならずに愉しめた。

e0033570_19571802.jpgそれよりも「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」から見ると、アムロもカイもガルマもまるで別人。
あのガルマじゃ周囲の反対を押し切ってイセリナと恋愛する余裕はなさそうだ。
ランバ・ラルとハモンも別人だし、シャアとセイラも…いや、この二人が一番違和感ないか。

「ファーストガンダム」から入った人が「THE ORIGIN」を見ると、キャラの改変ぶりに「あれあれ」と思うだろうし、そちらに慣れると今度は「ファースト」を見た時にやはり「あれれ」と感じるんじゃないかと思うけれど、逆に「THE ORIGIN」から入った人は「ファースト」を違和感なく見られるんだろうか。

アムロがガンダムのマニュアルを抱えていたことに気付かないテム・レイ?
リュウが余計な声掛けをしなければ、注意力を削がれたパオロ艦長が負傷することはなかった?
モニターに映ったアムロの顔を見ても無反応のブライト。テムの息子の写真、見せられてたけど覚えてない?
お互いの顔が認識し辛いくらい離れているのかと思いきや、シャアはセイラ銃を蹴り落とせるくらいに近い?

以前から気になっていたけど、改めて見ると色々思うところはあるわな。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-11-11 19:58 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
何故か急に見たくなったのでDVDをセット。
今日まで続く「銀河英雄伝説」アニメーション版の第1作。
自分はこの作品から「銀英伝」に入った。

e0033570_21535848.jpgということで予備知識なしで見たのだけれども、60分という時間の中で作品世界の設定、主要キャラクターの立ち位置などがハッキリわかる、パイロット版としては理想的な作りだった。
あとで原作となった小説を読んでみて、こんな一部分だけを取り出してまとめたのかと驚くやら、呆れる?やら…。

宇宙を舞台にした艦隊戦があるとはいえ、キャラクターは大人しめの動きしかつけられていないので全体的に地味な作り。アニメーションとしては邪道なのではなかろうか、という部分もあるのだけれども、しっかりした土台(原作小説・脚本・演出)があり、人気と実力を兼ね備えた声優陣を一言二言の台詞の為にかき集め、そして全編を彩るのは格調高いクラシック音楽、ということで傑作足らしめているのはお見事だ。こんな作品(シリーズ)、二度と作られることはないだろうなあ。

と、いつまでもノスタルジイに浸ってないで、そろそろ「ノイエ銀英伝」の方も見てみないといけないな。来年は更なる展開があるようだし。

<過去記事>




[PR]
by odin2099 | 2018-11-09 22:07 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
アニメ版「ゴジラ」三部作の第二部。ソフトが発売されたので、こちらも再観賞。
第一部のソフト発売は第二部の公開後だったが、今回の第二部は第三部公開前に発売された。それが正解だろう。

e0033570_23032838.jpg前作ではゴジラを倒したかとぬか喜びしたのもつかの間、もっと強大な真のゴジラが出現する、というところで幕を閉じた。今回は一敗地に塗れた主人公たちが如何にゴジラに反撃していくかに焦点を絞っているため、アクション要素は前作より多め。
その一方で、平和を愛する素朴な民族を登場させることで、戦闘一辺倒になりがちなドラマのアクセントにしようとしているが、元々主人公側が地球人だけでなく、更に異なる二つの宇宙人とで構成されているので、対比の妙はそれほどでも。

それよりもせっかくアニメーションという新たな表現媒体で「ゴジラ」を描きながら、メカゴジラやキングギドラ(モスラもか?)といった旧作準拠のキャラクターに頼った物語しか作れないことにもどかしさを覚える。
従来のファンを大事にしつつ、アニメという新ジャンルでの新たなファンを獲得したいという思惑なのかも知れないが、新たなジャンルに挑戦するならもっと大胆に新規開拓の道を探らなければ先細りになってしまうと思うのだが。

三部作の中間ということからか、かなり後味の悪い終わり方をしているが、最終作で大団円を迎えることが出来るのか。
というよりこの世界観では一体何がハッピーエンドなのだろう?
ゴジラを倒して地球を人類の手に取り戻しました、メデタシメデタシではあまりに安易すぎる。
それとも共に滅びの道を辿るバッドエンディングこそが相応しいのだろうか。その結論はまもなく出る。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-11-07 23:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23031405.jpgニメ版「ゴジラ」三部作の第一部。完結編の公開が近付いてきたので見直しを敢行。
「ゴジラ」をアニメにしたって面白くなるもんかなあと思いながら見ていたもので、やっぱり面白くはないなあというのが偽らざる感想。

遠い未来を舞台に怪獣たちに、いやゴジラに蹂躙された地球を取り戻そうと戦う人類の生き残りの物語、というのはSFアニメの題材として決して興味を惹かれないという訳ではないが、何も「ゴジラ」という手垢付きまくりの超メジャー怪獣を使ってやらなくても、と思ってしまう。

またこの作品に登場するゴジラがあまりにも超越した存在過ぎて隙がない。どう足掻いても主人公たちに勝ち目はなさそうで、そこにハラハラドキドキやワクワクといった感情が湧いてこないのだ。
平面的にのっぺりとして描かれた登場人物たちにも魅力を感じないし、こういう形で「ゴジラ」をアニメにしたのは果たして良かったのだろうかという疑問符が付く。

まあまもなくその答えは明らかになる筈だが――。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-11-07 23:04 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
11月3日は「ゴジラの日」
なので「ゴジラ」です。
どうせ見るなら派手なのを、ということで、長らく文字通りに「ゴジラ」最終作だった「ファイナル・ウォーズ」を持ってきました。

ゴジラ、モスラ、ラドン、アンギラス、ミニラ、マンダ、キングシーサー、クモンガ、エビラ、カマキラス、ヘドラ、ジラ、ガイガン、カイザーギドラと怪獣がいっぱい出てきます。
「海底軍艦」轟天号にX星人、妖星ゴラスまで出てきます。

e0033570_20573492.jpgしかし瞬殺される怪獣もいたり、ゴジラにタッグマッチを挑んでくる怪獣もいたりで、あまり「怪獣が沢山」という印象はありません。要はヤラレ役、戦闘員みたいなものだからですね。
それに人間側にも松岡昌宏、菊川怜、水野真紀、ドン・フライ、ケイン・コスギ、北村一輝、伊武雅刀、中尾彬、上田耕一、國村隼、泉谷しげる、長澤まさみ、大塚ちひろ、水野久美、宝田明…と濃ゆいメンツが揃ってるから尚更。

これまでの「ゴジラ」シリーズや東宝特撮映画にオマージュを捧げ乍ら、これまでの作品群とは明らかに一線を画した新作で、自分は散漫ではあっても愉しめたクチなんですが、世間一般からはどうやら低評価のようで。この作品がヒットしていたら、ゴジラの休眠期間はこれほど長くはならなかったかもしれませんなあ。

今回初めて<吹替版>じゃない方を見ましたが、ケインの台詞が両ヴァージョンで少し違うんですね。
それにドン・フライ演じる轟天号の艦長、あれは玄田哲章の吹替あればこその貫録、格好良さだったんだなあということを認識しました。

もうじきアニメ版「ゴジラ」三部作の完結編が公開されますけど、そっちよりも来年公開になるレジェンダリー・ピクチャーズの<モンスターバース>版「ゴジラ」の方が楽しみです。
日本で「シン・ゴジラ」に続く実写特撮の「ゴジラ」が見られるのは、次はいつなんでしょうね。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-11-03 21:02 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ここのところ新作はご無沙汰で旧作の見直しばかりですが、これもそう。「仮面ライダーディケイド」の劇場版です。
一応はTVシリーズの最終回後、というかラストエピソードの先行お披露目という建前でしたけど、いつものことながら「TVのどこに入れりゃいいんだよ!」というパラレル設定です。<平成仮面ライダー>のスタッフは「整合性」という言葉を知らないんでしょうね、きっと。

e0033570_20350824.jpgそしてサブタイトルも御大層で「オールライダー」と来ました。

「オールライダー」なんてあり得ないんですけど、まあ何とか主役ライダーは揃えました、というところですかね。しかしオリジナルキャストが声を当てているのはBLACKとRX、それにアギトのみなので、相変わらず偽物臭がプンプン。
それに今は音楽の流用にも制約が多いようで(ぶっちゃけお金の問題ですけど)、例えばクライマックスバトルが菊池俊輔メロディーをバックに繰り広げられていたとしたらもっと盛り上がったと思うんですけど、それもなし。

門矢士=大ショッカーの首領、士の妹・小夜=大神官ビシュム、門矢家の執事(?)月影=シャドームーンが唐突過ぎるというか、「とにかく観客驚かせればいいや」ぐらいの気持ちで台本書いたんじゃないかと勘繰りたくなるくらい未消化で、謎ライダーマン(結城丈二)とか「イカでビール」の死神博士とか、ゴチャゴチャしてるだけでなんのことやら。

興行的には大成功を収めたのは、やはり「オールライダー」と付けたインパクトと、同時上映の「侍戦隊シンケンジャー」人気にも助けられたからだと思いますが、映画の出来栄えとしては決して褒められたものじゃありません。
救いは井上正大、村井良太、森カンナら主演トリオの芝居が様になってきていることでしょうか。

<過去記事>



[PR]
by odin2099 | 2018-11-01 20:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
ブログトップ