【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 484 )

e0033570_09230105.jpgTVドラマの映画化というと、気合が入りすぎて雰囲気が一変しちゃう作品もあるけれど(例・『スケバン刑事』)、この作品もちょっとそんな部分があったりもする。映画を見に行くのはTVの延長線上を期待している人のほうが多いんじゃないかと思うので、過度なお色直しは必要ないんだけどね。
逆に尊重して欲しいのは、TVを知らないで初めて映画で接するという新しい観客なんだけど、そういったフォローは皆無…。
もっともTVシリーズだって毎週見ていても謎だらけだから、今更ってところもあるのかもしれないけど…?

イベントとしての『アギト』映画化を考えた場合、例えばTVでは見られないシチュエーションとして、最強のアンノウン怪人に立ち向かうべくアギト・ギルス・G3-Xが共闘する、という番外編も考えられるわけだが(これはこれで見たい!)、今回の映画ではTVとリンクさせる道を選んだようだ。
ちなみに映画オンリーの新たな仮面ライダーG4を誕生させた「G4計画」は、既にTVオープニングのタイトルバックにチラっと映し出されていて、一応の伏線になっていた。

とはいうものの、これがTVの時間軸とどうリンクするのかはちょっと微妙。
G3-Xが登場しこれを氷川が装着していることから26話以降が発端。この後物語はいきなり2ヶ月後へ飛んでしまうが、ギルスが復活しアギトがバーニングフォームやシャイニングフォームへ更に変身しているので35~6話以降ということになるのかな。シリーズ完結後になれば、ある程度はっきりするんだろうけど。

で、肝心の映画だけど、ストーリー構成からいえば出来はかなり悪い。なんせアギトとG3-X、ギルスの三者が殆ど絡まない。それぞれが別々に勝手なことをやってる印象が強いので、まとまり感がないのだ。
それにストーリー上の主軸はハッキリ言ってG3-Xこと氷川誠である。ギルス抜きでもストーリーは成立するし、アギトも協力者というスタンスでしかない。これで徹頭徹尾氷川を主人公に描いていれば、少なくてもまとまりのある映画にはなっただろうけど、やはり主役はアギトなんだし、御三家それぞれに見せ場は用意しなきゃならないし、で、こうなったんだろうなーという察しはつく。

じゃ映画はつまんないのか、というと、そうじゃないからややっこしい(?)。
これがかなり「熱い」映画なのだ。見ていて拳を握り締めたくなるくらい、力が入ってくる。テーマも重たいし見終わって爽快感なんかまるでないのだが、それでもこれは「アギト」ファンには是非とも劇場で体感して欲しい一本である。
ただ、子供ですら完全に置いてけぼりのこの映画、一見さんにはちょっとお勧め出来ません…。
e0033570_09224922.jpgこれは「しねま宝島」からの転載で、劇場公開時のもの。
その後何度か見直してる…と思ったら、意外にそうでもなかった。
後に作られた<ディレクターズカット版>を見ているので、勘違いしていたようだ。

映画が公開されたのは33話までが放送された時点で、これがどうTVシリーズに絡んでくるのか当時は大いに気にしていた。結局はどこにも上手く当て嵌められないパラレルなお話と解釈せざるを得なかったのだが、このあたりの整合性をもっときちんと取ってくれていたら、「仮面ライダーアギト」という作品をもっと好きになったと思うのだが。
毎週毎週の展開を愉しみにしていたのに、最後に裏切られた気分を味わったのは確かだ。

藤岡弘、が特別出演。
まさかこの後、「本郷猛」として復帰し、変身シーンまで披露してくれるとは当時は想像も出来なかったなあ。



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by odin2099 | 2018-09-24 09:59 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
シュワちゃんの出世作を久々に。

リメイク版の「コナン・ザ・バーバリアン」も結構好きだし、精悍なジェイソン・モモアの方がヌボーっとしたシュワちゃんより格好良いと思うんだけど、こっちには重厚なジョン・ミリアスの演出とベイジル・ポールドゥーリスの音楽がある!

特にベイジルの音楽抜きの「コナン」は「コナン」じゃない!
――と言いたくなるほどのお気に入り。
「ビッグ・ウェンズデー」、「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」、「青い珊瑚礁」、「ロボコップ」、「レッド・オクトーバーを追え!」、「フリー・ウィリー」、「暴走特急」、「スターシップ・トゥルーパーズ」……熟ベイジルの早世が惜しまれる。

e0033570_20343075.jpg早すぎたヒロイック・ファンタジー大作なだけに、日本でヒットしていたという記憶はあまりないのだけど、その後のファンタジー映画ブームの下地を作った作品だったとは言えるだろう。
この後「ダーク・クリスタル」を経て「ネバーエンディング・ストーリー」が出て、それでようやくファンタジー映画が受け入れられる土壌が作られていったのだ。

もっとも基本的にはこれも「スター・ウォーズ」フォロワーの一本で、「スター・ウォーズ」→「エクスカリバー」→「コナン・ザ・グレート」という流れで徐々に浸透していったとは思うのだが。

そういえば数年前、リメイク版とは別に本作から30年後を舞台にした続編の企画も持ち上がっていた。
まさか、と思ったけどシュワちゃんがその企画に乗り気になりゴーサインが出たものの、結局は諸事情で中止になったとのこと。
政界から復帰後はあまり仕事を選んでない印象のシュワちゃんだったが、それでもちょっとは期待していただけに残念だ。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-09-21 20:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19434016.jpg
ベストセラーとなった「コスモス」(及びそのTV化作品)で知られる天文学者カール・セーガン初の小説を映画化。

地球外知的生命体の存在を信じる電波天文学者のエリーは、周囲に疎まれながらも、ついに恒星ヴェガからの電波通信を傍受。解読されたその通信は、宇宙間移動装置「ポッド」の設計図であることがわかり、建造すべきか否かで世界は揺れる。
やがて建造された「ポッド」で旅立ったエリーは、そこで今は亡き最愛の父と再会する…?

少々理屈っぽい原作とは異なり、ビジュアルで「魅せる」作品となっている本作だが、ポイントとなるのは「科学」と対比して描かれる「宗教」の問題だろう。
日本人にはわかりにくい感覚だが、キリスト教圏のアメリカにあっては、異なる文明との遭遇、それによって起こるやも知れぬ「神」の価値観の変貌は、自身のアイデンティティーに関る重大問題なのだ。

主人公エリーを演じるのは知性派ジョディ・フォスター
原作者も絶賛した彼女ではあるが、惜しむらくはもう数年早く演じて欲しかったもの。監督交代劇等がなければもう何年か早くスクリーンに登場したはずで、今とは違った瑞々しいエリーの姿も見られたかと思うと残念。

また作品発表と同じに映画化が決定しながらも、実際に完成するまでには10年以上の歳月を必要とし、結果的にセーガンは完成作品を見ることなく亡くなったのも惜しまれる。

それにしても日本はまだまだ理解されてはいないようで、劇中の北海道の描写もかなり厳しい。

――以上、「しねま宝島」からの転載。

e0033570_19435162.jpg
「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」に連なる系譜のファースト・コンタクトもの。
その展開は理詰めで、一転”超存在”と接触する際にはファンタジーに寄る、そのバランス感覚が素晴らしい。二十年ぶりくらいに見直したが、色褪せてはいなかった。
ロバート・ゼメキス監督の手腕も手堅い。

ジョディ・フォスターの「リケジョ」ぶりにも説得力あり。
その一方マシュー・マコノヒーとあっさりベットインしちゃったり、その後でノーブラのままシャツを羽織って仕事へ出かけたり(クッキリと浮かび上がって眼福)といったセクシーさとのギャップも、彼女をより魅力的に見せていると思う。

宇宙人はいるのかいないのか。
「宇宙はとっても大きい」「地球人だけじゃもったいない」
至言である。



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by odin2099 | 2018-09-20 19:59 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19371088.jpg先ごろ放送終了した「仮面ライダービルド」の劇場版。

最近の<平成ライダー>はTVシリーズと劇場版が密接に関わり、更に後日談やら外伝やらがVシネマ扱いでリリースされると多角的経営が目立っているが、おそらくこの作品もそれらを構成するパーツの一つなのだろう。

とにかくTV未見なので、主人公の出自というか過去というか、そのあたりに起因する物語の格の部分がサッパリ。
今まではTV未見でも劇場版はコンプリートしてきたが、そろそろ限界がありそう。

ただ昨今の<平成ライダー>はなかなか見たい気分にさせてくれないので、そうなるとリタイヤも近いのかな。その点、<スーパー戦隊>は一見さんでもまだ何とかなるのだが。

現在放送中の「仮面ライダージオウ」は<平成ライダー>20年の総決算ということだそうなので、ちょいと興味が湧いている。
冬映画に備え、そろそろ見てみるかな。



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by odin2099 | 2018-09-20 19:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「銀河鉄道999」から2年後に作られた続編にして「完結編」。

ヒットしたから続編を、というのはもちろんわかるのだが、原作漫画(及びTVアニメ)に先駆けての「最終回先行公開」を謳い文句にしていただけに、続編製作の報を聞いた時は驚いたものだ。
その第一報を聞いたのはいつ頃だっただろうか。少なくても公開の一年前、1980年の夏には「翌年春公開予定」という情報はアニメ誌などにも掲載されていた。

結局続編は春から夏へと公開が延期されたが、当初81年の夏映画として準備が進められていたのは後に「わが青春のアルカディア」となる作品。順当に行けば一年早く「年に二本の松本アニメ公開」が実現していたことになるが、「アルカディア」の製作は難航したようだ。
「999」を春興行とするよりも夏へ持って行った方が集客が望めるとして変更になったのか、それとも夏興行の目玉として予定していた「アルカディア」が遅れたので「999」を代打にしたのか、真相はどちらだろうか。

ちなみにこの作品は、最終的には公開日が一週間繰り上がっている。
元々は8月8日公開と告知されていて、一部地域(確か北海道だったと記憶している)のみ夏休みが短いという理由で先行公開されるということだったのだが、結局8月1日に全国一斉公開と改められた。もし現在だったら「早く見たい」というファンが大挙して北海道に押しかけていたかもしれない。
もっとも個人的には「期待して裏切られた」という思いが強い作品なのは、これまでに何度か書き留めた。

e0033570_21500501.jpg続編ではあるが、その作風は前作とは大きく異なる。
あの当時は音楽担当者が青木望から東海林修に交代になったことに不満を覚えていたが、今考えると青木望のテイストではこの作品に合わなかったかもしれない。
もっともその東海林修の音楽が、ジョン・ウィリアムズの諸作品を意識しすぎなのかこれまた「松本零士世界」に対して距離があり過ぎるのも気にはなったのだが。

キャスティングに対しても一言。
鉄郎、メーテル、車掌、ハーロック、エメラルダス、プロメシュームとメインキャラクターは前作からスライドなのは当然だが、新登場キャラクターに多くの前作キャストが続投している。

ミーメの小原乃梨子(前作のリューズ役)は元々TVシリーズ「宇宙海賊キャプテンハーロック」での持ち役であるから問題はない。しかしメタルメナの麻上洋子(前作のクレア)、ミャウダーの富山敬(前作と本作のトチロー)、機関車役の柴田秀勝(前作の機械伯爵)あたりは果たしてキャラクターに相応しい選択だったのか。チームワークを重んじたのだろうか疑問が残る配役ではあった

そして黒騎士ファウスト役の江守徹
当時30代後半だった江守徹の抜擢は誰の発案だったのだろう。吹替やナレーションの経験はあるとはいえ、アニメは初挑戦。ネームバリューの点でもそれほどアピールするとは思えない。それに声質に重みがなく、作品全体のキーパーソンとしては些か荷が勝ちすぎたのではないか。
もっとも監督のりん・たろうはその演技を気に入ったのだろう、次回作の「幻魔大戦」にも引き続きキャスティングしている。

斯様に自分にとっては得心がいかない作品なのだが、年月を経るにつれ次第にわだかまりのようなものは薄れつつある。この作品を大好きだとか、傑作だという機会は今後もおそらくないだろうが、マイナス評価からプラス評価へとは変わりつつある。

【ひとりごと】
それにしてもこの時期、TVでは「新竹取物語1000年女王」を放送中で、更に翌春には劇場版「1000年女王」の公開も控えているというタイミングで、何故ラーメタル星の設定を統一しようという声が出なかったのか。両作品に登場するラーメタルが同一の星とは、画面を見る限りどうしても思えない。

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by odin2099 | 2018-09-18 21:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「くまのプーさん<完全保存版>」に続く長編アニメ第2弾、ではないんだそうです。
長編としては3作目なんだそうで、なんだかややこしいですな、この邦題。

ある日ピグレットは、プーやティガー、イーヨー、ラビットたちがはちみつを採ろうとしているのを見かけます。友達の役に立ちたいと思うピグレットでしたが、皆からは「ピグレットは小さいからまた今度ね」と言われてしまい、ガッカリしてどこかへ行ってしまいます。
プーたちの計画は大失敗。ハチに追われてプグレットの家に逃げ込みますが、そこにピグレットはいません。いつも傍に居て皆の力になってくれていたピグレット。そのことに気付いたプーたちは、ピグレットが残したスクラップブックを手掛かりにピグレットを探しに出かけます。

e0033570_19021160.jpg様々なピグレットとの思い出を語るプーたち。その過程で、ピグレットが中心になる3つのエピソードが挿入されます(「カンガとルー坊が森にやってきて、コブタがおふろにはいるお話」、「クリストファー・ロビンが、’てんけん’隊をひきいて、北極にいくお話」、「プー横丁にイーヨーの家がたつお話」)。
前作同様、短編映画を繋いだオムニバス映画ではありますが、その構成はちょっとわかりづらいかもしれません。ボーっと見てると、あれ?さっきピグレットと一緒に居たのに、なんで今度は探してるの?なんてことになるやもしれません。

それにピグレットが健気というか幼気というか、可哀想すぎますね。
プーたちの無神経さにも腹立ちます。悪気はないし、本当にピグレットのことを大切に思っているのでしょうが、善意の空回りというか押し付けというか……見方を変えれば、これってイジメなんじゃない?と首を傾げたくなる場面も無きにしも非ず。公明正大なように見えて、クリストファー・ロビンも結局のところプーを依怙贔屓してるように感じますし。

何となく後味の悪さの残ったこの一本、キャラクターの可愛さは認めるところなんですが、やっぱり自分とプーは相性が悪いのかもしれません。

【ひとりごと】
エンドクレジットを眺めていたら、日本人(日本名)のスタッフの多さに驚きました。



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by odin2099 | 2018-09-11 19:07 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_13482051.jpgルパンレンジャーとパトレンジャー、二つの異なる展開が対決するという掟破りの<スーパー戦隊>最新作の劇場版。

「パトレンジャー」などというベタなネーミングがよく商標登録されずに残っていたな、というのもオドロキだったが、「ルパンレンジャー」という安直なネーミングも嫌いなので未だにテレビシリーズは見たことないが、それでも何とかついて行けるのが<スーパー戦隊>シリーズ、そして<スーパー戦隊>の劇場版だ。

アルセーヌ・ルパンの名を冠したヒーローを主役に据えた以上、シャーロック・ホームズを意識したライバルキャラを出すのは必然とも言えるけど、ストレートにホームズの名を出すのではなく、「エルロック・ショルメ」と一捻りしたスタッフは評価したい。
相棒となるキャラもワトソンではなく「ウィルソン」なのも「わかってるな」という感じ。

共通の敵を前にして怪盗と警察が手を組む、というのが売りのようだが、敵側の正体バレがあっさりしすぎだな、と感じた以外は十分に愉しめる内容。
今はテレビシリーズが丁度折り返し点だが、今後最終回へ向けての展開の中でこの映画で描かれた「共闘」がキーポイントになっていくのだろう。




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by odin2099 | 2018-09-09 13:52 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
雄大な富士山を舞台に描く、劇場用新作「仮面ライダー」第2弾!

e0033570_20513014.jpgダブルライダー対再生怪人軍団を描いた前作「仮面ライダー対ショッカー」は、キャラクター面では充実していたものの、その背景はいつもの住宅街や宅地造成地が中心で代わり映えしないものだった。
対するこちらは舞台装置を変えることでいつものTVとは違うスケール感を打ち出すことに成功。本郷猛と滝和也のコンビネーションも良く、アクション面でも単調にならないように変化をつけるなど、厳しいスケジュールを縫って「まんが」の「まつり」に相応しい娯楽作品に仕上げている。

ストーリーは前作の「秘密兵器の設計図の争奪戦」のような柱となるものがなく、色々な要素を詰め込んだ挙句にあっちこっちへ飛んで行ってしまった印象を受けるものの、まずは子供たちには満足いくものだったのではなかろうか。
ただそうなると欲も出て、タイトルに謳われているほど前面に出てこない地獄大使に不満というか物足りなさは残るし、やはり「まんが」の「まつり」ならではのダブルライダー再共演といったイベントがあっても良かったかなあと思わないでもない。

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by odin2099 | 2018-09-05 20:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
なんか続けて<平成仮面ライダー>の夏映画を見てますが、たまたまです。
そして坂本浩一監督作品が続いてますけど、これも成り行きです。

さて、「仮面ライダーフォーゼ」、賑やかな映画です。
e0033570_17135967.jpgキャラも多いですが、単なる賑やかしや空気になってるキャラがいないのが凄いです。
クライマックスシーン、大ピンチの弦太郎を救うために新たなスイッチを作ろうとするけどコズミックエナジーが足りない。そこで絆の力でエネルギーを集めようとするのですが、その際にはレギュラー、セミレギュラーだけじゃなく、TVシリーズで弦太郎と関わりがあったゲストキャラが、演じた役者さん込みで大挙して出演、という泣けるシーンが用意されています。
最初見た時は「ちょっと長いな」と思ったものですが、ここ、やっぱりジーンときますね。

ゲストといえば、宇宙鉄人キョーダイン、それに大鉄人17のリファインキャラが出てきます。
子供たちにかつてのヒーローを新鮮な気持ちで見てもらいたいという意向もあるようですが、特にキョーダインは悪役にされてしまっているので、往年のファンには複雑な心境ではあります。
その後この傾向はイナズマン、アクマイザー3、美少女仮面ポワトリン、と続いて行くのですが、最近は落ち着いた様子。次に出す時はもうちょっと考えて欲しいなあと思う部分でもあります。

ストーリー面では、宇宙が舞台のアクション物というのは「エイリアン2」「アルマゲドン」、敵基地内部での白兵戦は「さらば宇宙戦艦ヤマト」へのオマージュだそうで。
「アルマゲドン」は公開当時から明言してましたけど、まさか「さらば」とは…。
まあ特撮ヒーローやジャッキー・チェンらのカンフー映画、香港ノワール以外にも「マジンガー」や「999」「ガンダム」「バイファム」なんかも好きだったらしいですからね、坂本監督。

そしてアクション面では、何度も書いてますけど原幹恵が出色。もう彼女が主演です!
後に彼女は悪役も演じるようになりますけど、本作で見せるキリッとした表情が、敵か味方かわからない謎の美女という雰囲気にピッタリです。
また身体にピタっとフィットしたライダースーツからチラッと覗く胸の谷間。これまた以前書きましたけど、実写版「ルパン三世」の峰不二子は彼女ならハマったでしょうなあ、黒木メイサに恨みはありませんが。
しかもラストで見せる無邪気な笑顔は、それまでのクールビューティぶりとは大きなギャップがあって萌え。以後の作品で監督が寵愛するのも頷けます。
年明け早々の休業宣言(事実上の引退?)は実に残念でなりません。

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by odin2099 | 2018-09-02 17:21 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>を参考にして、ゴジラ映画をメインにTV作品から数本をセレクトしてまとめて公開というスタイルで始まった<東宝チャンピオンまつり>だが、春夏冬の年三回の興行で毎回毎回ゴジラの新作を作るのは無理な話。
そこで新作は年一本とし、あとは旧作のリバイバルで埋めるという作戦に出た。
この作品は1970年冬の目玉作品で、<チャンピオンまつり>版としては70年春の「キングコング対ゴジラ」に続く二本目となる。

e0033570_20175403.jpg当時は封切館は同じ作品を二度上映できないという仕組みがあったらしく、リバイバル公開にあたっては再編集が施されるのが常。手を加えてあれば”新作”同様、という解釈らしい。
もっとも<チャンピオンまつり>は4本立て、5本立て…という番組なので、1作品あたりの上映時間は短くせざるを得なかった、という理由もあったのだろう。途中休憩が入るとはいえ、子供対象でトータル3時間4時間の番組編成は現実的ではない。

その結果オリジナル版89分に対しこちらは74分とコンパクトに切り詰められた短縮再編集版となった。
まあ15分もカットされれば人物関係がわかりにくくはなるのだが、逆に人間側の多少ドロドロしたドラマ部分が削られたので、怪獣映画としてはかえってわかりやすく面白くなったとも言える。
ハッピー興行社の熊山とその黒幕で政財界に顔が効く虎畑とのいざこざなんかより、子供はモスラとゴジラの対決を見たいよね。

なのでこのカット版、娯楽性が加味されているのでマル、である。

【ひとこと】
この作品、「ドラえもん/のび太の恐竜」の併映として80年春にもリバイバル公開されてるが、そちらは更に手を加えた別ヴァージョンなのだ。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-08-24 20:21 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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