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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 664 )

「ゴジラ」シリーズ22作目にして一応の完結編。

一度は「VSメカゴジラ」で幕引きを図り、続く前作「VSスペースゴジラ」はシリーズの要素をみんなぶち込んだ集大成を目指し、それを超えた先でようやっとたどり着いた最終作、といったところ。

ゴジラの最期を描くのだから、それに相応しいアイテムとしてオキシジェン・デストロイヤーが登場。
新怪獣デストロイアも、このオキシジェン・デストロイヤーによって生まれたとも言える因縁の相手だ。

『ゴジラVSデストロイア』_e0033570_19075800.jpgしかし物語の主軸はゴジラの最期を描くこと。
デストロイアもゴジラに引導を渡す役どころではなく、あくまでもその前座扱い。
ゴジラは自ら崩壊して去ってゆく。
そのために物語は何度も山場を迎えるのだが(特にゴジラ・ジュニア絡みで)、そこでお預けを食らうのみ。
とにかくゴジラの死を描く場面までは、盛り上げはするものの、言ってみれば寸止め状態で終わってしまう。

そしてゴジラは荘厳な最期を迎えるのだが、本作のキャッチコピーは「ゴジラ死す」だが、結局のところ「ゴジラは死なず」。
シリーズの締めくくりとして用意された台詞が幾つか出てくるものの、最後に映し出されるのは新たなゴジラの姿。
シリーズはまだまだ終わらないぞ、と高らかに宣言してエンドロール。
そういう意味ではこの作品も「終わる終わる詐欺」の一本だ。

だがこの映画を見る人の中で、この作品で「ゴジラ」が終わるんだと本気で信じていた人がどれくらいいたのだろうか。
「ゴジラ」を少しでも知っている人ならば、絶対にシリーズが終わりっこないと知っていて、なお”ひとまずの”ゴジラの最期を見届けようとしたのだと思うが。

この後シリーズは中断期間を経て案の定というより予定通り(いや厳密にいえば予定より早く)復活を遂げるのだが、通称<ミレニアム・シリーズ>と呼ばれる後継作品群は、基本毎回設定をリセットして作られた。
連続モノだった<平成シリーズ><VSシリーズ>とは差別化を図った格好だ。

常に「これまでの作品はなかったこと」にされ毎回新鮮な気持ちで見られる、過去作にとらわれない様々な切り口の「ゴジラ」が楽しめるという利点があったわけだが、その一方でキャラクターの掘り下げという点では時間不足で物足りなさも感じていた。
連続モノに慣れていたせいもあったのだろう。

一方で、毎回世界観をリセットならば、一本ぐらいこの作品世界の延長線上の作品があっても良かったかな、という気もする。
復活なったゴジラ・ジュニア改め新生ゴジラは、これまでのように人類の恐怖となるのか、それとも人間との交流経験を記憶として持っているならば”人類の味方”と呼べるような頼もしい存在になっているだろうか。

かつての<東宝チャンピオンまつり>時代に戻ったような形になるかもしれないが、それはそれで見てみたかった。
そしてこの時点でリバイバル怪獣としてヘドラやガイガン、メガロなんかを出していても面白かったかも、とは考えてみたものの、やはり受けなかっただろうなというのは想像がつく。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/10994413/


by odin2099 | 2021-01-14 19:12 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
『氷の微笑2<アンレイテッド・エディション>』(2006)_e0033570_22563864.jpg夜のロンドンを疾走するスポーツカーはテムズ川へ転落。
同乗していた著名なサッカー選手は溺死するが、運転していた女性は助かる。
彼女の名はキャサリン・トラメル、過激な性と暴力描写の犯罪小説で知られる人気作家だった。
ウォッシュバーン刑事は車内から危険な薬物が発見されたこともあって彼女に疑惑を持ち、友人の精神科医マイケルに精神鑑定を依頼する。
証拠不十分で釈放されたキャサリンは自分を精神病だと判断したマイケルに興味を抱き、自らの治療を願い出る。
危険と知りつつ彼女の魅力に抗えなかったマイケルはそれを承知し、やがて彼女と関係を持ってしまう。
更にキャサリンはマイケルを取り巻く人々に接近し、親しくなっていくのだが、彼女の周りでは次々と殺人事件が起こり、マイケルは犯人はキャサリンだと確信を強めてゆくのだが…。

シャロン・ストーンが再びキャサリン・トラメルに扮した「氷の微笑」の続編。
といっても、彼女が過去に殺人容疑をかけられたことがある、という程度で直接の繋がりはない。
再び彼女の周囲で殺人事件が立て続けに起こり、彼女が自らの犯行を示唆するものの決定的な証拠はなく、彼女以外にも動機を持った怪しい人物がおり、誰が真実を語っているのかわからない、というパターンのみ踏襲されている。
前作の主人公ニック・カランも名前だけは出てくるが、果たして今はどこで何をしているのやら。

『氷の微笑2<アンレイテッド・エディション>』(2006)_e0033570_23002825.jpgシャロン・ストーンは撮影当時47くらいかと思うが、この年齢でこの美貌とプロポーションを維持しているのは見事としか言いようがない。が、流石に年齢は感じさせるし、ヌードシーンも控えめで、つまるところヒロインがキャサリン・トラメルで、主演がシャロン・ストーンである必然性が殆どない。

お話の方も、温厚そうで柔和な紳士だと思われた主人公が、裡に秘めた狂気や野望と向き合うことになるという展開なので、キャサリンがなぜマイケルに近づいたのか、そしてマイケルを操って何をしたかったのかが今一つハッキリしない。

マイケルを演じたデヴィッド・モリッシーが、脇を固めるデヴィッド・シューリスやシャーロット・ランプリングらに比べて地味だということもあるが、全体的にバランスの悪い作品だというのが率直な感想だ。
前作のメインテーマが流用されてなければ、続編ではなく同工異曲の別作品にしか思えなかっただろう。

【ひとこと】
DVDに収録されているのは、<劇場公開版>より3か所・2分長い別ヴァージョンとのこと。


by odin2099 | 2021-01-05 23:01 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
『ゴッホとヘレーネの森/クレラー=ミュラー美術館の至宝』(2018)_e0033570_21474225.jpgオランダ有数の資産家ヘレーネ・クレラー=ミュラー。
ファン・ゴッホの作品に魅せられ、個人収集家としては最大規模である彼女が開設した美術館の収蔵品の数々と、ゴッホの人物像に迫るドキュメンタリー映画。

最初はヘレーネがゴッホの作品を知り、彼の作品のコレクターとなり、遂には美術館を設立に至る過程を描き、後半はそれらの作品群を残したゴッホ自身のライフストーリーを描くという構成なのだが、その切り替えが今一つ分かりにくい。

ヘレーネにスポットを当てるのか、美術館の紹介に徹するのか、それともゴッホの為人を語るのか、何れかにポイントを絞るべきではなかったかと思う。

ただ、これまでゴッホという人物にも作品にもあまり関心を抱いていなかったのだが、知らない作品の中に何点か興味を惹かれるものも見つけられたので、自分の興味の対象が広がったという点では感謝したい一遍である。
個々の作品を接写しているのもこの映画の特徴かと。


by odin2099 | 2021-01-03 21:49 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
新型コロナ禍の影響で夏の映画が延期になり、冬の映画が変更になり…という中で作られた「仮面ライダーゼロワン」の劇場用新作映画。
ストーリーは夏映画用に用意されていたもので、これに「テレビシリーズ最終回後」の要素を付け加え、改定したものだそうだ。

『仮面ライダーゼロワン/REAL×TIME』(2020)_e0033570_10533053.jpg最終回以後の物語ということなので、例によってテレビを見ていなかった自分はチンプンカンプン。
仮面ライダーがいっぱい出てきて、あれ?コイツは敵じゃなかったっけ?
いつの間に共闘するような仲になったんだろ?
と思いながら見ていたのだけれども、段々と或人とイズのドラマ、いや正確にはイズ役の鶴嶋乃愛の演技に引き込まれていた。
細かい設定とかはわからないけれど、彼女、良いキャラクターだな。アイドル扱いされるのもわかる(このタイミングで恋愛がスクープされちゃったのはマイナスかも?だけど)。

ライダーたちの倒すべき相手が途中で変わってしまい、しかもそれが真のラスボスというわけでもない、いわば裏切り者的ポジションなので事件解決に際してのカタルシスが一気に下がってしまうのは気になったが、一つの物語を終えた”その後”への希望をつなぐという意味では、この締めくくりも悪くはないかも。

それにしても山本耕史で始まり、伊藤英明で終わる。
「仮面ライダーゼロワン」ってなかなか”押えた”作品だったのだなあ。

ちなみにこのサブタイトル、劇中時間と上映時間がほぼ同じ、ということを意味してるのだろうか。


by odin2099 | 2021-01-03 10:57 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(0)
冬の仮面ライダー2本立ての一本。
「劇場短編」とわざわざ断りを入れているが、上映時間は15分ほどか。

『仮面ライダーセイバー/不死鳥の剣士と破滅の本』(2020)_e0033570_17283491.jpg突然”悪い”ライダーが世界を滅ぼし始め、そこに”善い”ライダーが6人集まり立ち向かうというだけの内容。
結局今回もテレビシリーズ見ずに挑んでるということもあるのだけれど、この”悪い”ライダーがなぜ唐突にこんなことを始めたのかとか、”善い”ライダーたちはどうして集ってるのとか、そういった説明は一切なし。

「起承転結」でいうならば「起」と「承」を吹っ飛ばし、いきなり「転」から始まってるようなもの。
以前「最初からクライマックスだぜ!」が決め台詞の先輩ライダーがいたけれど、これは本来なら30分なり60分なりをかけて描くべきはずのストーリーだったんじゃないのかな。
元々は通常の「MOVIE大戦」改め「ジェネレーションズ」枠の「セイバー」パートとして用意されたものだった、と考えれば辻褄は合う。
まあ真相はわからないが。

DVDで出てる再編集モノ「HERO CLUB」だってもっと尺があるんだから、むしろ「仮面ライダーセイバー」という作品、それにキャラクターたちのPVみたいな内容にしておけば無難だったんじゃないかなあとも思うが、それじゃあ劇場にわざわざ足を運んでくれた子どもたちに申し訳ないってか。
バトルシーンは確かに迫力あるけれど、これで子どもたちは満足出来たのかなあ。

テレビシリーズは、今回こそきちんと見ようかなと意気込んでいたのだけれども、どうも芳しくない感想ばっかり流れてくるもんで、ついつい敬遠してしまいそのまんま。

一推し事務所の気になるタレントも途中からレギュラー入りしてるから、見てみたい気持ちはまだ持ってるんだが、主演俳優もちょっとしたスキャンダル起こしたし、それが一般的には些細なことかもしれないけれど、子ども番組の主役を務める俳優の心構えとしてはちょいといただけないこともあり、益々ハードルは上がるばかり…。


by odin2099 | 2021-01-01 17:32 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
先日「七人の侍」を見ましたので、今度は「荒野の七人」を見ます。
以前は「荒野の七人」→「七人の侍」の順番で見ていますが、今回は逆になりました。

ならず者に蹂躙され困り果てた農民が、僅かながらの報酬で七人の助っ人を雇うという骨格はそのままに、舞台を日本の戦国時代から西部開拓時代のメキシコへ移した物語で、きちんと東宝の許可を得て作られたリメイク作品ですが、実は黒澤監督以下のスタッフには話が通ってなかったとかなんとか。

『荒野の七人』(1960)_e0033570_17435902.jpg主演のユル・ブリンナー以下、ガンマンたちを演じるのはスティーブ・マックイーン、ホルスト・ブッフホルツ、チャールズ・ブロンソン、ロバート・ヴォーン、ブラッド・デクスター、ジェームズ・コバーン、対する盗賊団の頭目はイーライ・ウォラックと錚々たる顔ぶれ。
日本語吹替版も豪華で、小林修、内海賢二、井上真樹夫、大塚周夫、矢島正明、森山周一郎、小林清志 と並ぶと壮観です。
しかしこの作品の頃はブリンナー以外は皆無名だったとのことですが。

時代劇を単純に西部劇に置き換えただけではなく、キャラクターには色々と手を加えられています。
元ネタがハッキリわかる場面も多くある一方で、複数の人物設定を一人に集約させたり、逆に一人の人物の属性を何人かに振り分けたり、またオリジナル版「七人の侍」にはない要素を付け加えたりと製作陣の苦心の跡が窺えます。

また刀と銃の違いもあるのか村を要塞化して迎え撃つというシチュエーションはなく、正面からの撃ち合いに終始してしまっているのでリーダーの策士ぶりはあまり発揮されませんし、彼我の戦力比も分かりづらいのですが、オリジナル版と違い村人の裏切りに遭ってガンマンたちが一敗地に見えるという展開が用意されているのも、何とか新鮮味を出そうという工夫の表れなのでしょう。

正直言うと七人のキャラクターは上手く描き分けられているとは言えない部分もあるのですが(これはオリジナルの「七人の侍」も同様です)、エルマー・バーンスタインの音楽は軽快ですし、白黒映画で雨中の戦いとなってしまった「七人の侍」に比べ、カラー映画で抜けるような青空の元で繰り広げられる決戦の解放感もあるので、オリジナルに劣らず愉しめる一篇だと思います。


by odin2099 | 2020-12-06 17:46 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
月光仮面」「月光仮面/絶海の死斗」「月光仮面/魔人の爪」「月光仮面/怪獣コング」「月光仮面/幽霊党の逆襲」に続く東映劇場版「月光仮面」シリーズの6作目。

『月光仮面/悪魔の最後』(1959)_e0033570_14065746.jpg岡本という実業家が殺され、その背中には「白髪鬼」と書かれていた。
手掛かりを探す警察の捜査線上に、その戦友だったという東條という男の名が浮上するが、その東條は祝探偵事務所に保護を求めてきていたが、祝十郎が目を離した隙に白髪鬼によって殺されてしまう。
調査に乗り出した祝は、死んだ筈の毒物学の権威である白神博士と遭遇する。白髪鬼の正体は白神だったのだ。
戦時中に無人島に漂着した白神らは砂金を発見するのだが、欲に目の眩んだ岡本、東條、西川に襲われた。白神は復讐のため白髪鬼として舞い戻ってきたのだ。
白神が西川と接触しようとしているのを察知した祝らは、その現場を押さえようと駆けつけるのだったが…。

ストーリーはテレビ版の第5部「その復讐に手を出すな」編がベースで、これまでの作品同様に60分程度にまとめられている。
白髪鬼は連続殺人犯ではあるもののその目的は復讐にあり、それとは別に真の悪役がいる、という二重構造なのが今回の特徴。
いわば三つ巴の抗争劇となっているため、ヒーローとしての月光仮面の活躍場面はやや少なめだ。

そうはいっても、クライマックスでは正に絶体絶命の窮地に立たされる月光仮面が、次のラストバトルの場面には何の説明もなく登場するのは説明不足という言葉では足りない。
どうやって危機を脱するのか、それを描くこともヒーロー物の醍醐味だと思うのだが。

ともあれ約一年間に亘り、全部で6本作られた劇場版「月光仮面」もこれにて完結。
物語上はこれでオシマイという終わり方ではないものの、テレビ版も第5部で終了しているので、締めを意識したかのような台詞が最後に用意されている。

【ひとりごと】
いつも以上に五郎八の出番が増えているが、こういう足手まといなキャラが画面に出てくるだけでイライラする。
こういうのが子供に受けるキャラだと思って作ったのか、実際に人気があったのかはわからないけれど…。


by odin2099 | 2020-11-28 14:08 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
人間界に災いをもたらす存在だと判断された少女・アシュラは、再び封印されようとしていたが彼女は必死に抵抗する。
アシュラの純粋さを信じる孔雀とコンチェも懇願し、七日間だけ人間界で過ごすことを許される。
人間として束の間の幸福を味わっていたアシュラだったが、魔族の女王鬼妃は彼女の力を利用すべく刺客を送り込んでいた。

「孔雀王」の続編だが、孔雀役は三上博史から阿部寛に、慈空役は緒方拳から勝新太郎に交代。
新たに天輪尼として名取裕子、アシュラのボディーガード三輪尼(輪光尼・輪月尼・輪星尼)として橘ゆかり、早瀬恵子(成嶋涼)、荒井乃梨子の3人、アシュラが知り合う発明家の兄・且としてラウ・セイン、妹・珍としてロレッタ・リー、そして鬼妃役でナイ・シュが参加。
コンチェ役のユン・ピョウは続投だが、前半でいったん退場し、後はラストバトルまで出てこない。

『孔雀王/アシュラ伝説』(1990)_e0033570_20174202.jpg三上博史と阿部寛ではタイプがまるで違うので、同一人物という設定には無理があるし、身長が高いためユン・ピョウと並んだ時のバランスも悪い。二人が同一画面に映るシーンが少ないのはそのせいかも。
ただ殆ど動けなかった三上博史に対し、阿部寛は自らスタントをこなして現地のスタッフに称賛されたとかなんとか、当時の記事で読んだことがある。
胡散臭い三上孔雀と、爽やか好青年の阿部孔雀、どっちが良いかといえば…。

また慈空阿闍梨も交代しているが、何故に勝新太郎が出演をOKしたのかは不明。
もっとも公開直前に麻薬所持で逮捕されたため、映画の公開が危ぶまれたというオチが付く。
その為に当時の宣材では勝新太郎の名前は削除されるか、小さく表示されていたという記憶がある。

斯様に主役が交代したからではないのだろうが、今回は前作でブレイクしたアシュラ役のグロリア・イップが実質的な主役のアイドル映画。
魔界の女王から付け狙われていたり、やがて暗闇の中に封印されるという哀しい運命が待ち受けていたり、太陽の光の下では七日間しか生きられないといった悲劇のヒロイン属性を沢山背負いながらも、呑気に観光旅行を続けたり、グレムリンみたいな妙ちくりんなクリーチャーと戯れるといったほのぼのムードのシーンも多い。
映画のオープニングとエンディングにも、彼女の歌が流れるくらいだ。

また当時”香港の薬師丸ひろ子”などというとんでもない紹介のされ方をしていた、元祖アイドルのロレッタ・リーや、三輪尼と一緒に水着を披露するなど無意味なサービスシーンもあり、肝心の「この世の危機」とか、魔族とのバトルといった要素は控えめなので、原作ファンや前作を気に入った人には物足りないだろう。

前作でグロリアにドハマりしたので、本作は公開初日に気合を入れて見に行ったのだけれども、前作ほどノレなかったなあというのが当時の素直な感想。
ただグロリアのアイドル映画としては良く出来ているし、鬼妃も含めて美女揃いでセクシーショットもあるので嫌いになれない、というのは改めて見ても変わらなかった。

ちなみに香港で公開されたヴァージョンでは主役が孔雀じゃなくコンチェになっている、というので気になっていたのだが、後にビデオリリースされた<香港公開版>は日本版より短いのと音楽が違う程度。
孔雀とコンチェ(吉祥果)の役名が入れ替わっているだけで、阿部寛の代わりにユン・ピョウ大活躍!
…というわけではなかった。

【ひとこと】
前作同様本作も、当時の吹替搭載でDVD出してくれないかなあ。
グロリアの声が日高のり子で、これがピッタリはまっている。


by odin2099 | 2020-11-25 20:21 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ/Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』

これ、「仮面ライダー生誕45周年記念」作品だったんだね、すっかり忘れてた。

毎年恒例のお正月映画、ライダー共演作品(今年は残念ながら企画変更に)。
当時の現役ライダーだったエグゼイドと、先輩ライダーのゴーストの共闘のみならず、「withレジェンドライダー」ということで、ウィザード、鎧武、ドライブも登場する豪華版。
まあウィザード辺りが”レジェンド”扱いというのはどうかと思うけど、他に適当な呼び方がないか。

『仮面ライダー平成ジェネレーションズ/Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト』_e0033570_12550374.jpg坂本監督は久々のライダー映画登板だが、そして今のところ最後のライダー映画の監督作品(テレビシリーズにはちょこちょこ参加してるけど)。
最後と言えばウィザードの白石隼也、ドライブの竹内涼真もこれが最後のライダー出演となっているけれど、何年か後にまた演じる機会はあるかな。
もう一人のレジェンド、鎧武の佐野岳はスケジュールの都合で出演ならず、台詞のみ、しかもアーカイブ出演となってしまったのだけれど、かなり無理して台詞をライブラリーからかき集めたみたい。
その分、他のキャストとの会話も自然なんだけれど、アフレコくらい参加できなかったのかなあ。

5人の主役級ライダーに、サブライダーも含めると10人の大所帯になるのかな。
流石の坂本監督作品と言えどもアクションが大渋滞。
のっけからバトルに次ぐバトルの連続なので、見ていてかなり疲れる。
各キャラクターに思い入れがあればそれでも愉しいのだろうが、特に関心があるわけでもないと余計に辛い。レジェンドライダーは余計だったかな。
この頃から竹内涼真はブレイクし始めていたから、集客効果はあったのかもしれないけど。

キラメイピンクの工藤美桜、この頃はこんな顔してたんだねえ。
今の方が可愛いかも。
そして山本千尋のアクションは見惚れてしまう。
アクション出来る美女ということで坂本監督の寵愛を受けてるものの、年齢的なこともあってお色気要素は足りないかな。今後に期待。

【ひとりごと】
相変わらずドーナッツを頬張る操真晴人、奥さん(霧子)がどうやら妊娠中らしい泊進ノ介、こういう小ネタはシリーズを見続けてきたファンには嬉しいだろう。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25034891/


by odin2099 | 2020-11-23 12:58 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
『ガンマー第3号 宇宙大作戦』(1968)_e0033570_22001033.jpg宇宙ステーション「ガンマー第3号」が地球に接近する謎の遊星を発見。
「フローラ」と名付けられたその遊星は、あと10時間で地球と衝突するという。
そこで「フローラ」を爆破するべくランキン中佐が、「ガンマー第3号」に派遣された。
「ガンマー第3号」の指揮官エリオット中佐とはかつては名コンビと謳われていたが、今の二人の間はギクシャクしたものになっていた。
辛うじて「フローラ」を爆破し、「ガンマー第3号」に帰還を果たした一同だったが、「フローラ」に生息していた生物が隊員たちの衣服に付着、ステーション内に持ち込まれてしまう。
この恐るべき怪物はステーションのエネルギーを吸収し、驚くべき速さで増殖を始めるのだった。

東映がラム・フィルムと合作で製作したSF映画で、ロバート・ホートン、リチャード・ジャッケル、ルチアナ・パルツィをはじめ出演者はオール外人キャスト。
「宇宙からのメッセージ」以前に深作欣二監督は宇宙を舞台にした映画を撮っていたのだ。
共同監督は田口勝彦。<東映ちびっ子まつり>の一本として上映された。

『ガンマー第3号 宇宙大作戦』(1968)_e0033570_22002226.jpgお話は前半が「アルマゲドン」、後半が「エイリアン」を先取りした感じ。
着想は良いしセットなども頑張っているのだが、全体的に緊迫感に乏しい。
宇宙怪獣(鳴き声は「キャプテンウルトラ」に登場する”金属人間メタリノーム”の流用)も怖いというより、直立二足歩行で整然とやってくる姿はむしろ可笑しい。

それよりも何よりも、ランキンとエリオットが終始いがみ合っているのが鬱陶しい。
沈着冷静なランキンと人情味あふれるエリオットは何かにつけて対立する。
どうやら過去にエリオットの判断ミスで任務に失敗したことがあるらしく、またヒロインのルイズを巡って三角関係だったのではと思わせる描写もあるのだが、ハッキリとは語られない。
日本公開版は子供向け番組の一本ということで77分にまとめられているが、米国公開版は90分あるようなので、もしかするとそちらではもっと二人の関係が掘り下げられているのかもしれない。
機会があればそちらも見てみたい。

【ひとこと】
ルチアナ・パルツィは胸元ザックリの衣装を着てるシーンもあるのだけれども、お色気要員としては物足りない。
これもお子様向けに”修正”を施されているのだろうか。


by odin2099 | 2020-11-21 22:05 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
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