【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 442 )

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もうすぐ長編版のDVDも発売されますが、これはその元になった短編版。長編版では第1エピソードとなっている「はじめのいっぽ」が収録されています。
本編5分に、メイキング等の特典映像23分というのはあまりに短いとは思いますが、やっぱり「こまちゃん」には癒されます。
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by odin2099 | 2007-07-03 21:57 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ジョデルロ・ド・ラクロの小説『危険な関係』を、主人公をティーン・エイジャーに置換え、舞台を現代に移して映画化したもの。出演はサラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップ、リース・ウィザースプーン、セルマ・ブレアら。

再婚した両親の連れ子同士というキャスリン・メルトィユとセバスチャン・バルモンは、マンハッタンの豪壮なタウンハウスに住み、贅沢に飽き欲望のおもむくままに生きている義理の姉弟。
共に名門進学校に通っているが、姉は表向き成績優秀な生徒会長だが裏ではコカインの常習者。弟はモノにした女の記録をこまめにつけているという名うてのプレイボーイ。二人は互いに挑発しあい危うい距離を保ちながら今日もゲームに興じている。
今度のキャスリンの企みは、うぶな新入生セシルの処女を、セバスチャンに奪わせることだった。これはキャスリンからセシルに乗換えた男への復讐なのだ。
一方、セバスチャンの新たなターゲットは新任校長の娘アネット・バーグローブ。結婚するまで純潔を守ると宣言しているアネットを、はたしてセバスチャンは落とすことが出来るのか。
ここで姉弟は賭けをする。もしセバスチャンがアネットを陥落させられたら、キャスリンは「絶対にセバスチャンが触れられないもの(=自分)」を与えること、だがそれに失敗した場合キャスリンはセバスチャンの愛車56年型ジャガーを頂く、と。

e0033570_22175625.jpg私が欲しければ、あの娘のバージンを奪いなさい。」というキャッチ・コピーからもエロティック・サスペンスを連想されるだろうが、劇中では直接的な描写は皆無に近い。
表と裏の顔を使い分ける悪女だが、打たれ弱い脆さも内包しているキャスリン。単なる快楽・遊びのためにセックスを求めているが、つっぱっている表面とは裏腹に根は純真だったセバスチャン。そして、一見たおやかなお嬢様でありながら、実はしたたかな女だったアネット。
それぞれを演じたサラ・ミシェル・ゲラー、ライアン・フィリップ、リース・ウィザースプーンの魅力故に独特のエロティックさが漂っている感じがあり、これはホラー映画でのやられ役(『ラストサマー』『スクリーム2』)や、TV人気シリーズで吸血鬼と戦う女子高生を演じる(『バフィー/恋する十字架』)など健康的なイメージのあるサラ・ミシェル・ゲラーを悪女の役に配し、セックスに積極的な女子高生を演じた(『ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ!』)こともあるリース・ウィザースプーンが清純な乙女役という、従来のイメージを逆手にとったキャスティングの勝利といってもいいだろう。

この作品での共演が縁で、ライアン・フィリップとリース・ウィザースプーンはめでたくゴールイン。サラ・ミシェル・ゲラーもセルマ・ブレアもブレイクし、特にリース・ウィーザースプーンは”新ラブコメの女王”と呼ばれる存在になったが、一時は『スター・ウォーズ/エピソード2』でアナキン・スカイウォーカー役の候補にもなっていたと言われているライアン・フィリップは、女性陣に比べると今ひとつ目立った活躍はない。そしてその後、ライアンとリースのカップルは破局を迎えてしまった。
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by odin2099 | 2007-06-05 22:19 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(2)
e0033570_22284172.jpg最新の学説に基づいて真実のアーサーの姿に迫るという触れこみの、所謂アーサー王と円卓の騎士たちによる<中世騎士物語>とは一線を隔した、ユニークな最新版<アーサー伝説>。主人公はローマ帝国に仕えたサルマティア傭兵アルトリゥスとその部下という設定で、舞台も中世ではなくローマ帝国衰退期。
ということで熱心なアーサーファンにはこの映画で展開される「真実」とやらが馴染まないだろうし、ジェリー・ブラッカイマー・プロデュース作品に特有な大仕掛けもなく、キャストも地味だった点が一般客にアピールしにくいのだろう。大々的な宣伝の割りに評判も客の入りも芳しくなく、公開から3年近くを経た今となっては半ば忘れ去られた存在になってしまっている。

尤も伝説の基になった物語という割に、円卓の騎士のメンバーには著名な名前が並んでいるのには少々疑問が残る。
ガラハッドは本来ランスロットの息子とされているキャラクターだし、ランスロットも後になって伝説に加えられた人物。トリスタンに至っては、無関係な別の伝承から採り入れられたものだからだ。知名度優先なのだろうが、本来の趣旨からすれば本末転倒ではなかったか。
また、『七人の侍』を意識したのかどうか知らないが、円卓の騎士がアーサー含めて7人しかいないのは如何にも寂しい。

にも関わらず、キャラクターの描き分けも今一つなのも残念。
最強と謳われるランスロットは戦いでの見せ場が殆どないし(せっかく2本も剣を持っているのに!)、ガウェインもガラハッドもただいるだけ。
ダゴネットは仲間内では最初に死んでしまうのでインパクトはあるが、キャラとしてはボースと被る。片や寡黙、片や饒舌と色分けされてはいるものの、基本的には一人の人物を二人に分けたような印象だ。

となると実は一番目立っているのは鷹使いのトリスタン(演じているマッツ・ミケルセンはこの作品で初めて知ったが、最近では『007/カジノ・ロワイヤル』で知名度も上昇中。ちなみにアーサー役のクライヴ・オーウェンはこの作品の007候補に挙げられていたので、もしかすると敵味方に別れての再共演が実現していたかも)。
寡黙で、どこと無く日本のサムライ風のキャラクター造型はなかなか渋くて格好良いが、本来のトリスタンはワーグナーのオペラでも知られている『トリスタンとイゾルデ』の主人公。最近では『スパイダーマン』シリーズに出演しているジェームズ・フランコが演じているが、それを考えれば全くイメージは合わないが。

そしてアーサー。
あちらこちらで叩かれているが、やはりクライヴ・オーウェンは地味すぎる
<伝説の救世主>のカリスマ性が微塵も感じられず、何故騎士達が過酷な任務と知りつつ彼について行こうとするのか、その説得力にも乏しい。主体性にも欠け、周りに流されているだけに見えてしまうのもマイナスだろう。
その分、ランスロット役のヨアン・グリフィズに女性ファンなどは流れているようだが、こちらも特筆するほど魅力的だろうか(その後『ファンタスティック・フォー/超能力ユニット』で一般にも名前を知られることに)。もし仮にこの作品をブラッド・ピット、エリック・バナ、オーランド・ブルームらを揃えた『トロイ』並みのオールスター・キャストで作っていたら、少なくても集客効果はもっとあっただろう。それが作品に相応しいかどうかは別にして。

そこで地味目の男性陣に代ってメインのキー・ビジュアルとなったのが、グウィネヴィア役のキーラ・ナイトレイ
宣材を見るとまるで彼女の主演映画のような扱いだが、実際に姿を見せるのは中盤以降のみ。ドレス・アップした女性らしい部分と戦士としての両面を見せてはくれるが、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ほどの活躍はないし見た目の美しさもあまり感じられず、彼女目当てに見ようと思っているファンには物足りないだろう。

と初見の時は不満タラタラだったのだが、再見した時は随分と印象が変わって見えた(字幕版と吹替版、都合2回劇場で観ている)。
ローマ帝国から下された非情な命令、故郷へ寄せる仲間の騎士たちの想い、その板挟みとなって苦しむアーサーの姿は正に中間管理職の悲哀。そう思うと地味で渋めのクライヴ・オーウェンは、適役だったのかも知れない。
そしてそのアーサー中心に作品を追っていると、友を気遣うランスロットの押えた表情が際立って見えてくる。いやランスロットだけではない。ボースもダゴネットもトリスタンもガラハットもガウェインも、皆が皆男としての格好良さに満ちた存在に見えてくるのだ(それを考えればグウィネヴィアは余計だったかとも思えるが、彼女を挟んだアーサーとランスロットの微妙な駆け引きがドラマを転がせていることを考えればやはり必要なのだろう。もっともその描き方には疑問が残るが)。

戦いには勝利したものの、ランスロットとトリスタンを失い悲嘆に暮れるアーサー。だがその後に唐突にアーサーとグウィネヴィアとの結婚式が続く。ここで民衆に「キング・アーサーの誕生だ!」と叫ばせる訳だが、これははっきり言って蛇足である。せっかくのしんみりしたシーンの後で、無理矢理ハッピーエンドにすることはないだろう。特にこの後は、じっくりと聴かせる主題歌が流れるエンド・クレジットだ。もっと余韻に浸っていたいと思ったのは自分だけではないだろう。またこのラストは続編の可能性も探ったもののようにも受け取れるが、ランスロット抜きではそれも難しそうだ。

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余談だが、<伝説の救世主>、<宿命の王妃>、<最強の騎士>、<闇の魔法使い>などのキーワードを散りばめた宣伝展開は頂けない。それでは新機軸を打ち出した作品に対して逆行した行為だ。これに惹かれて来た観客に対しても裏切り行為になる。
そしてこのラスト・シーン。これがハリウッド流ということなのかも知れないが、それさえなければ(もう少し違った表現であったならば)何だかんだありながらも全面的にこの作品を支持したのだが・・・。
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by odin2099 | 2007-04-14 22:33 |  映画感想<カ行> | Trackback(16) | Comments(6)
タイトルは「捕まえられるものなら、捕まえてみな」ってな感じだろうか。
天才少年詐欺師と彼を追うFBI捜査官との追跡劇を、レオナルド・デカプリオとトム・ハンクスの顔合わせで描いた犯罪コメディ。どこまで実話に基づいているのかは知らないが(一応原作読んだけど)、良く出来たストーリーである。
タイトルバックも60年代っぽくてオシャレ。

e0033570_2242929.jpgさすがにディカプリオはティーンには見えないケド、これなら周囲も騙されるかな、という「らしい演技」を披露。
ハンクスの出番は案外少なめだがしっかりとアクセントになっているし、クリストファー・ウォーケンやマーティン・シーンが「普通の人」を演じているのは面白い。

ただもっと「騙しのテクニック」を駆使した、痛快な追いかけっこを期待していたので、お涙頂戴の展開になっていたのはちょっと残念。これはこれで悪くないけど、題材が題材なだけに、ねぇ。これがスピルバーグじゃなかったら違った作品になっていたかも。
なお、スピルバーグの演出そのものは案外平凡。素材の良さに救われた感じである。

ちなみに映画化権を持って奔走したのはディカプリオ自身。
スピルバーグは雇われ監督として立候補し、父親役でのカメオ出演を打診されたハンクスは、自らFBI捜査官役を希望したとのこと。こんな形でビッグ・ネームが集結したというのも、事実は小説よりも奇なり?
そして原作者のフランク・W・アバネイル本人が、コンサルタントとして参加してるそうだ。
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by odin2099 | 2007-02-16 22:04 |  映画感想<カ行> | Trackback(4) | Comments(10)
”こまねこ”とは、「こま撮りするねこ」のこと。
では「こま撮り」とは? 
――それは、人形を少しずつ動かしたものを1コマ1コマ撮影していくという、気の遠くなるような作業(”人形(パペット)アニメーション”と呼ばれています)で映画を作っていくという手法です。
オリジナル版の『キング・コング』や、ハリーハウゼンが参加した<シンドバッド>シリーズや『アルゴ探検隊の冒険』、それに最近では『ウォレスとグルミット』シリーズなどが、そういった手法で作られた作品の代表格でしょう(いわゆる人形ではなく、粘土を使ったりとヴァリエーションも様々ありますが、人形を動かす代わりに少しずつ違った絵を描いて撮影するのが、一般的に広く知られているアニメーションのテクニックでしょう)。

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主人公の「こま」ちゃんが、手作りの人形を使って映画を製作しようと悪戦苦闘する様を描いた5分間の短編「はじめのいっぽ」は、5話完結、1話1分程度程度に再編集されて上映されるや、たちまち評判となりました。Web上でも公開され、アンコール上映もされ、今度はとうとう長編映画(といっても1時間ほどですが)として生まれ変わることになりました。僕自身もたまたま映画館でそのうちの一本を見、たちまち魅せられて残りの作品も公式サイトでチェックしているくらいなので、今回の長編映画化は非常に嬉しく思っています。

監督はNHK-BSの「どーもくん」で知られる合田経郎。
今回の長編では「はじめのいっぽ」に加えて、「カメラのれんしゅう」、「こまとラジボー」、「ラジボーのたたかい」、「ほんとうのともだち」を加えた5話構成のオムニバスになっています。
とにかくこまちゃんの表情が驚くほど豊かで、その行動もけなげで実に可愛く、こまちゃんに触れるだけで癒されること間違いなしです。公開されている劇場の数が少ないのでなかなかお目にかかる機会はないかも知れませんが、今後DVDなどがリリースされた暁には是非ともご覧下さい。
なお、「はじめのいっぽ」だけはDVDがリリースされていますし、サイトでも観ることが出来ます。

excite CINEMA
こまねこ公式サイト
映画オフィシャルサイト
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by odin2099 | 2007-01-20 19:17 |  映画感想<カ行> | Trackback(7) | Comments(6)
e0033570_949504.jpg交響曲第9番の初演を、四日後に控えたベートーヴェン。しかしながら、未だに終楽章の合唱パートが完成していなかった。そこで音楽学校の優秀な生徒を写譜師として雇おうとしたのだが、そこに現れたのは作曲家を志す女性アンナ・ホルツ。最初は彼女を拒絶するベートーヴェンだったが、彼女が並々ならぬ才能の持ち主であり、なおかつ自分の音楽を理解していることを見て取ると、彼女を採用する。
そして初演の日がやって来た。ところがベートーヴェンは、耳が不自由なこともあって満足に指揮の出来ない自分に絶望していた。そこでアンナがオーケストラの間に入り、ベートーヴェンにテンポや楽器の入りなどの合図を送ることによって、言わば二人三脚の指揮で演奏を始める。そしてそれは見事な成功を収め、ベートーヴェンは「二人の力だ」と賞賛を贈る。
翌日アンナは、自分が書いた曲をベートーヴェンに見せるのだが、返ってきたのは不躾で悪ふざけが過ぎる無神経な反応だった。足早に掛け去るアンナの姿に、自らの過ちに気付いたベートーヴェンは彼女を追うのだが・・・。

e0033570_950812.jpgベートーヴェンの交響曲第9番が完成した背景には、一人の優秀な女性の存在があった、とするフィクション。
最初エド・ハリスがベートーヴェンを演じていると聞いた時はイメージが全く結びつかなかったのだが、実際に作品を見てみるとあの有名な肖像画の雰囲気は良く出ている。というよりも、知らないで観ていたらエド・ハリスだとは気付かなかったかも知れない
『不滅の恋/ベートーヴェン』では、傷つき壊れやすい心を持つが故に攻撃的になるベートーヴェン像をゲイリー・オールドマンが好演していたが、こちらのベートーヴェンは同じ気難し屋で偏屈ではあるものの、もっとお茶目なキャラクター。ストイックで孤高でプライドが高いだけ余計真剣に恋に悩むベートーヴェンも悪くないが、憎めない「敬愛」されるベートーヴェンも捨てがたい。
またアンナを演じたダイアン・クルーガーの凛とした美しさも光っている。『トロイ』の時はコスチューム・プレイを演じるには現代的過ぎると思ったものだが、この作品を見る限りではシックリとはまっている。今後の活躍にも期待が持てそうだ。
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by odin2099 | 2007-01-20 10:00 |  映画感想<カ行> | Trackback(21) | Comments(2)
新たに発見された木星の衛星・X星には、地球人類より優れた科学力を持ったX星人が住んでいたが、彼らはキングギドラの猛威にさらされていた。癌の特効薬のデータを見返りに、X星人はギドラ撃退のためゴジラとラドンを借りたいと地球に申し入れて来、ゴジラとラドンはX星へと運ばれる。X星での戦いで、見事にギドラを敗退させたゴジラとラドン。だが全てはX星人の罠だった。ギドラは元々彼らがコントロールしており、今度はゴジラとラドンをもコントロール下におき、地球を征服しようと企んでいたのだった。

e0033570_2359023.jpg「ゴジラ」物としては6本目で、従来の怪獣映画の路線と、『地球防衛軍』や『宇宙大戦争』などの侵略SF物の流れをミックスさせた娯楽作品。
主演は宝田明と、海外セールスを意識してか、『フランケンシュタイン対地底怪獣』のニック・アダムスをコンビで起用。引き続いて吹替を担当した納谷悟朗の好演もあるが、どことなく欧米のSF映画っぽさ、グローバル性とでもいったものを醸し出し、シリーズに新風を吹き込んでいる。また、X星人・統制官を無表情に演じた土屋嘉男、悲劇のヒロイン・浪川女史を演じた水野久美、とぼけた味を出した久保明らも忘れがたい。
伊福部昭作曲の軽快な”怪獣大戦争マーチ”の魅力もあって、シリーズ最高傑作に推す人も少なくないようだし、加山雄三の”若大将シリーズ”の一本『エレキの若大将』との2本立ては、最強の組み合わせだとの声も。

ただ、ゴジラたちの出番は案外少なく、それも侵略者の手先として暴れるシーンが主というのは、怪獣映画としては些か物足りないし、特撮カットも、『空の大怪獣ラドン』や『三大怪獣 地球最大の決戦』等からの流用が目立つのも興醒め。それに前作では、ゴジラとラドンにモスラを加えた地球怪獣連合軍が辛うじて宇宙へ追い返した感のあるキングギドラが、X星人のコントロールが切れるというアクシデントの下とはいえ、簡単にゴジラとラドンの前に敗退してしまうのも納得がいかないのである。
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by odin2099 | 2006-12-18 22:43 |  映画感想<カ行> | Trackback(3) | Comments(10)
e0033570_22243231.jpg大道寺博士が開発した人工重力装置を狙うショッカーと、それを阻止せんとする二人の仮面ライダーの攻防を描いた『仮面ライダー』シリーズの劇場用新作映画の一本目。のみならず、現役TVヒーロー番組の拡大劇場版公開の先駆ともなった歴史的な作品でもある。

公開は爆発的人気となった<2号ライダー篇>のクライマックスとぶつかり、1号ライダーをゲストに迎えての「ダブルライダー」を前面に押し出し、大挙して出現する再生怪人軍団、映画でしか見られない新怪人の登場、スケールの大きなショッカーの計画といった目玉を多数用意し、しかもシネマスコープ・サイズの大画面でライダーが大活躍するというのだから、これは現役視聴者である子供たちへのアピール度は充分過ぎるほど。
e0033570_22245833.jpgそして<新1号ライダー篇>突入に先駆けて変身ポーズを初披露する本郷猛、といった思わぬ拾い物的なシーンもあってか、集客効果はバツグン。従来、中編規模の名作アニメがメイン番組だった<東映まんがまつり>は、これ以降ヒーロー番組中心に構成されることになった。

ただ、これだけ魅力的な要素を詰め込みながらも、映画の出来は今ひとつ。再生怪人軍団も何体かを除けば見せ場は与えられず、1号2号の共闘もインパクトが弱い。現場処理が多かったのかも知れないが、もう少し脚本を練り直して欲しかったものである。
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by odin2099 | 2006-12-05 22:26 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_9513713.jpgポニーの家に里帰りし先生や子供たちと再会を喜ぶキャンディは、来たばかりで馴染めないアリスという少女と出会う。そこでキャンディは、自分の生い立ちやこれまでの生活を話し、彼女を勇気付けようとするのだった。

<東映まんがまつり>で上映された劇場版『キャンディ・キャンディ』の一作目(厳密に言えば劇場公開されたものとしては2本目)で、新作を交えて構成された総集編。
アニーと一緒にポニーの家の前に捨てられていた経緯から、アニーとの別れ、ニールとイライザのいじめ、丘の上の王子さまとの出会い、アンソニーとの淡い恋、そしてテリィのことなど主要なエピソードを一気に見せてくれ、最後は「看護婦になる」との決意を述べて幕。『キャンディ・キャンディ』がどんなお話なのか、基本設定を把握するには丁度良い一本。というよりも、自分もこの映画で描かれているくらいの知識しか持っていないのだが・・・。
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by odin2099 | 2006-11-25 09:51 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(2)
旅先で時間がポーンと空いちゃったので立ち寄った映画館で見た作品。
実は今日に至るまで原作マンガをきちっと読んだことがなく、特にこの頃は予備知識はゼロに等しかったのだけれどもそれでも楽しんだ。原作との違い(例えばサイコガンの設定)もあるので賛否両論あるんだろうけど、作画のレベルも高く、演出のテンポも良い。お話も「一見さんお断り」にはなっていなかった。

ただそのクオリティに水を差したのがサウンド面。
まず、コブラの声が松崎しげる! 
『スター・ウォーズ』初回TV放映版の悪夢よ再び――。主題歌も歌っていて、こちらはなかなか雰囲気良いんだけどねぇ。これがもしコブラの声が山田康雄だったら・・・。まんまSF版『ルパン三世』になっただろうとの声もあるけど、当時のファンの第一希望だったし、バッチシはまったことだろう。TVシリーズ化の際にも噂になったけど結局は野沢那智だったし、これは実現して欲しかったな。

e0033570_21571494.jpgそれよりもなによりも一番驚いたのがBGM
オープニングで音楽担当者のクレジットを見落としていたので誰がやってるのかわからずに見ていたのだが、「なんか聴いたことがある曲ばっかだなぁ」と思ってると、いきなり『さよなら銀河鉄道999』そっくりの旋律が流れてきて「?!」 
アレンジまでそっくりなのであわてて(暗がりの中で)パンフをめくって探してみると、「音楽:東海林修」の文字。これでは手抜きと言われても仕方あるまい
アニメーターたちは一生懸命作品作りをしたはずなのに、最後の仕上げの段階でこの始末ではスタッフが可哀相すぎる。(「しねま宝島」より)
TV放映された際に一度観ているけれど、今回20年ぶりくらいに再見。
相変わらず知識ナシで観ましたけれど、作画レベルは高いので見応えは確かにありますな。やたら女性の裸が出てくるのはどうかと思うし、何故か乳首がなかったり星マークになってたりするのは更に「?」ですけど、それはそれで自主規制なんでしょうね。
お話も良くはわからないんだけど、わからないなりに最後まで見せてくれますので、満足度はあります。
でも音楽と声はねぇ・・・。
榊原良子や藤田淑子は文句ありませんし、睦五郎、田島令子、久米明あたりの名前が並んでるのは洋画なら兎も角アニメでは珍しいですが、肝心の主役が松崎しげるに中村晃子、それに風吹ジュンと来た日にゃ・・・。
ホント、勿体無いと思います。
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by odin2099 | 2006-10-17 21:58 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(6)

by Excalibur
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