【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<カ行>( 442 )

e0033570_23142242.jpgロバート・E・ハワードが生み出した蛮人コナン、初めての映像化作品(のはず)で、主演はこれがおそらく日本初お目見えだったアーノルド・シュワルツェネッガー。
この作品は当時、旅先で観ています。途中で予定が狂っちゃったので、時間つぶしにフラっと立ち寄った映画館でやっていたのですが、当然予備知識も殆どありませんでした。<ヒロイック・ファンタジー>というジャンルにも馴染みがなかったので、何だか安っぽい映画だなぁという印象が先に立ってしまい、最初のうちは戸惑うばかりでしたが、途中からはかなり引き込まれてゆき、2時間を越える上映時間も弛れることなく最後まで楽しみました。

見直してみると、CG全盛の現在とは比べ物にならないほどセットは豪華だし、スペインが中心だったというロケーション映像も素晴らしいし、小道具にもこだわりが感じられますので、決して安っぽい作品ではありません。それどころか何といってもプロデューサーが、大作を生み出し続けているディノ・デ・ラウレンティスなだけに相当な予算が注ぎ込まれているのは間違いないでしょう。もっとも後追い作品の中には、低予算丸出しのものも少なくないのですが・・・。
そして特筆すべきは音楽の素晴らしさ! 監督のジョン・ミリアスの盟友であるベイジル・ポールドゥーリスの最高傑作といっても過言でないこの作品の音楽は、主人公であるコナンが口数の少ない存在であることも手伝って、実に雄弁に物語を語っています。人によっては過剰だと受け止めるかも知れませんが、時に雄雄しく、時に叙情的に、時に官能を湛え、時に感傷的な旋律はひたすら心地よく響き渡ります。

e0033570_23144379.jpgコナンは冒頭に記したようにハワードが書き残した小説シリーズのヒーローですが、この作品は直接原作に材を採ったものではなく、映画用のオリジナル・ストーリーです。そのために(当然のように)原作ファンからは賛否両論挙がっていましたが、興行的には成功を収め、シュワルツェネッガーも一躍メジャーな存在となり、続編も作られています。そして数多くの後追い作品を産み落としていますので、一つのジャンルのパイオニア的存在と言えるでしょう。
近年ではTVドラマになったり、アニメーション映画の製作が進められていたり、はたまた新たな実写映画化の話も聞こえてきています。残念ながら評論家筋からはクロサワ映画、特に『七人の侍』からの多大な影響のみ語られることの多い作品ではありますが、これを機にもっともっと再評価されることを願うものです。
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by odin2099 | 2006-10-08 00:00 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_7481945.jpg魅惑的な人妻と出会った作家は、仕事が手に付かなくなってしまい、ストーカー紛いの行為を繰り返してしまう。
淫らな妄想を膨らませた挙句に遂に彼女に接近するが、実は彼女は・・・という艶笑劇。

短編シリーズ『アート・オブ・エロス/監督たちの晩餐』の一本で、監督はケン・ラッセル。主演はヘティ・ベインズとサイモン・シェパード。
よくよく考えるとかなりアブナイ話ではあるのだが、全体的にカラっとした印象なので微笑ましく感じられるし、後味も悪くない一篇。
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by odin2099 | 2006-09-17 07:48 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
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富士山に作られたショッカー大要塞を粉砕せんとする仮面ライダーの活躍を描く、劇場用『仮面ライダー』の3作目で、完全新作としては2本目となる1972年夏の<東映まんがまつり>の目玉作品。

ヘリコプターを使った空撮や、御殿場でロケーションを敢行した騎馬戦、再生怪人軍団や劇場用の新怪人の登場と見せ場も充実。前作同様、尺数としてはTVシリーズと大差はないが、そのスケール感は劇場用作品ならではのものだろう。本郷猛役の藤岡弘、滝和也役の千葉治郎、子ども向けだからといって手を抜かないこの二人の真剣な演技とアクションは、それだけでも一見の価値がある。

ただ、ダブルライダーの共演という強烈なセールス・ポイントのあった前作『仮面ライダー対ショッカー』と比べると、明らかにインパクトに欠ける面があるのは否めない。スケジュールがタイトだったとか、スクリーン外で色々ゴタゴタがあったという声も聞くが、そのせいか今ひとつ締まりのない仕上がりなのも残念。
・・・と「しねま宝島」にコメントしたのですが、観る度に感想が変ります。その時その時の気分に大きく左右されるのでしょうか。今回はかなり面白く観られました(苦笑)。
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by odin2099 | 2006-09-14 22:44 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23272418.jpg前作『人造人間キカイダー』劇場用の新作3D映画が作られましたが、続編の『キカイダー01』は残念ながらそこまでの勢いがなかったのか劇場版は未製作に終わり、TVシリーズの第1話が<東映まんがまつり>で上映されたに留まります。
で、今回もズルですが、第1話を久々に観直しましたので劇場映画扱いにさせていただきます。ちなみにこの時の<まんがまつり>は『マジンガーZ対デビルマン』『仮面ライダーV3対デストロン怪人』の2本がメイン。当時の子供たちには正にキラー・コンテンツというところですが、返す返すも映画館で観ていないのが悔やまれます・・・。

いくらか屈折したジロー=キカイダーに比べると、今度の兄イチロー=ゼロワンは明るく頼れるヒーローらしいキャラクターになっていますが、その分前作ほど深みがなくなってしまったような気もします。

e0033570_2324121.jpg当時はあまり気にならなかったのですが、この後第3話でジロー=キカイダーが再登場してくると、その対比で余計イチロー=ゼロワンが面白みのないキャラに感じられるんですね。これがシリーズ後半になると、今度はハカイダー、ビジンダー、ワルダーとレギュラー・キャラが充実してくるなかでゼロワンが完全に霞んでしまうのですが、それも致し方ないかなぁというところでしょうか。その萌芽は既にこの1話でも感じ取れます。

前作『キカイダー』も第1話はそれほど面白くは感じなかったのですが、それでも試行錯誤の中に光るものが微かに見えました。しかし『01』の1話には、スタッフの慣れは感じられますが、それ以上のものは残念ながら感じられませんでした。
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by odin2099 | 2006-09-11 23:27 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_18551754.jpg成績も優秀で人望も厚い元気印のエルは、弁護士志望で政治家への野心を燃やす恋人ワーナーからのプロポーズを待ち焦がれていた。ところが「ブロンド美人は政治家の妻向きじゃない」といきなり別れ話を持ち出されてしまう。
失意のエルは一念発起、なんとかワーナーを取り戻そうと猛勉強し、彼を追って見事超難関のハーバード・ロー・スクールへ合格を果たすのだが、既にワーナーは高校時代のガールフレンドと婚約していた?! 
お堅い学校の雰囲気にも馴染めず、周囲から浮きまくってしまうエル。はたして彼女はワーナーの心を取り戻し、立派な弁護士になれるのか?

主人公たちが法学生という設定ですので、クライマックスには法廷場面も用意されていますが、基本的には頑張ってる女の子のサクセス・ストーリー。小難しい法律用語が飛び交うこともありません。
どちらかというと、スポーツ物に通じるような爽快感のあるハート・ウォーミング・コメディといったところ。
お話自体にはリアリティのかけらもありませんが、リーズ・ウィザースプーン演じるヒロインが実に魅力的なので、ついつい彼女を応援したくなってしまう、そんな作品です。
そしてその彼女を通じて、観ているこちらも元気をもらえますので、ちょっと落ち込んでいるときなどには最適でしょう。
出てくるシーン全てで衣装が違う、リーズの着せ替え人形ぶり(?)も楽しめます。
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by odin2099 | 2006-09-10 18:56 |  映画感想<カ行> | Trackback(7) | Comments(2)
e0033570_88533.jpg佐藤江梨子主演の実写版映画の前に、既にアニメーション版の映画化作品が存在していました。
・・・というとちょっと違うかもしれませんが、1974年春にはTVシリーズの第12話「赤い真珠は永遠に」が<東映まんがまつり>の一本として上映されています。
この劇場公開版のソフト化は未だされていないはずですが、作品そのものは『ダイナミック・コンピレーションDVD』という、『デビルマン』や『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』に『鋼鉄ジーグ』、『グレートマジンガー』、『ドロロンえん魔くん』、『UFOロボ グレンダイザー』ら、永井豪・原作、東映動画(現・東映アニメ)製作作品から傑作エピソードを集めたDVDにも収録されていることですし、ここはちょっと拡大解釈ということで。

e0033570_2133116.jpgパンサー・クローの刺客シーパンサーは、ファッションショーで披露された赤い真珠を狙っていた。モデルに扮したハニーはその真珠を守ろうとするが、その真珠には哀しい伝説が伝えられていた。
昔、漁師の網にかかった一人の人魚が、命乞いをするときに流した涙が赤い真珠となった。欲に目が眩んだ漁師たちは人魚を痛めつけ、更に真珠を手に入れようとするが、暴行された人魚は死んでしまい、残されたのは一粒の真珠だけだった、というものだったのである。人魚の運命に涙するハニーはふと、その人魚には家族はいなかったのだろうか、と思う。
そんな時、再びシーパンサーが真珠を狙って襲い掛かってきた・・・!

『ハニー』のキャラクターデザインを担当した荒木伸吾が作画監督を務め、流麗な画面が楽しめるのに加え、お涙頂戴モノに偏り過ぎることなく、アクション面とのバランスも絶妙な作品ですので、このエピソードが<まんがまつり>にセレクトされたのも納得です。シリーズ中の最高傑作と言っても過言ではありませんし、独立した作品としても充分に楽しめますので、機会があれば是非ご覧になっていただきたいと願います。

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by odin2099 | 2006-09-08 08:08 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_1682451.jpg方や2本立てのもう一本は<仮面ライダー生誕35周年記念>だそうで、Wアニバーサリーという宣伝の仕方をされておりました。こちらもとりたててアニバーサリー作品という部分は前面に押し出してはいないと思うのですが、舞台が宇宙空間だったりといったスケールの大きさは、やはりアニバーサリーならではなのでしょうか。

で、こちらの作品も予備知識なしです。TVとは全く別の話だということなので、まぁ大丈夫だろうと軽く考えていたのですが、相変わらず仮面ライダーが沢山出てきて敵味方に分かれ、更に組織と組織の抗争に裏切り者がいたり・・・という具合にキャラクターや物語の舞台設定を把握するのにかなり手間取りました。やはり一見さんには辛い内容なのかなぁ。もっともTVとは同じ人物でもかなり変っているようなので、TVを熱心に見ている人は逆に混乱するのかもしれませんね。

e0033570_1683992.jpgというわけでちょっとわかりづらい部分はありましたが、映画そのものはかなり見応えのある仕上がりです。『ボウケンジャー』が約30分、『カブト』が約1時間、合せて1時間半強の2本立てですが、感覚としては3時間クラスの大作を観たかのような充実感がありました。テイストが重たくて暗いため、小さなお子さんにはあまり向かないかも知れませんが。
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by odin2099 | 2006-09-03 16:08 |  映画感想<カ行> | Trackback(6) | Comments(8)
e0033570_1653365.jpg<スーパー戦隊シリーズ30作品記念>なんだそうです、この作品。そのためかゲストに倉田保昭という大物を迎えていますが、格別アニバーサリー作品だという気負いみたいなものは感じられず、普段通りのテイストという雰囲気でしたね。といってもTVシリーズ、観たことないんですけれど・・・。

お話は「一番強い方へ、素晴らしい古代の宝を受け継いで欲しい」という謎の美少女ミューズからのメッセージに色めきたったネガティブシンジケートの面々と、そうはさせじと駆けつけたボウケンジャーとの戦いの最中、父親と再会したボウケンレッドの葛藤や成長を描くというものになっています。予備知識なしで臨みましたが、とりあえずキャラクターは把握出来たつもりですし、レギュラー悪の皆さんは出番少な目ということもあってさほど混乱せずに済みました。

e0033570_165493.jpgそれにしても今回初めてちゃんと見ましたが、ボウケンジャーのメンバーはなかなか美形ぞろいですね。ピンクの末永遥、イエローの中村知世、敵役ではありますが風のシズカ役の山崎真実らはグラビアでも人気のようですが、さもありなん。勿論男性メンバーも将来楽しみな人材が揃っているようです。加えてゲストの星井七瀬も可愛いですし、アクション控えめながら飄々たる演技を披露してくれた倉田保昭と、出演者には恵まれた作品だと思います。欲を言えば、脚本がもう少し整理されていれば、というところなんですが、まぁそれは置いておくとしましょう。
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by odin2099 | 2006-09-03 16:05 |  映画感想<カ行> | Trackback(5) | Comments(0)
e0033570_20355466.jpg人類初の有人火星飛行ロケットの打ち上げが迫っていた。しかし乗組員たちは突如機外へと連れ出される。
絶対に失敗の許されない計画を何としてでも成功させたいNASA上層部は、火星着陸をセット内での撮影で誤魔化そうというのである。家族を人質に取られ、渋々ながら従う乗組員たち。
一方ロケットからの電波が、計算よりも近くから聞こえることに気付いた職員の消息が途絶えたことから、その友人であるジャーナリストは不審を抱き、独自に調査を進め始める。しかしその彼も何者かに命を狙われるのであった。
無事に火星着陸の中継も終わり、いよいよロケットは帰路へ。だが大気圏突入の際にトラブルが発生、シールドが破れたロケットは消滅し、乗組員は全員死亡と発表されるという事態が起こる。
このままでは自分たちの命が危ないと感じた乗組員たちは施設を脱出するが、すぐさま口封じの追手が送られた・・・。

SF映画のフリをしたポリティカル・サスペンスで、当初は協力的だったNASAも政府の陰謀劇だと知るとそれを拒絶したという曰く付きの作品である。
当時の我が国では、まだSFブームも萌芽状態だったこともあり、さほど話題になっていたという記憶はなく、どちらかというと荒唐無稽な作品と片付けられていた感があったが、「アポロ計画は嘘塗れ」で「アポロは月には行っていない」という意見が(その真偽はともかくとして)定着してきたここ十数年では、かなりリアルな設定に感じられる。
また一見するとロケットの船長が(家族の描写もあって)主人公っぽく見えるが、実際に中心になっているのがジャーナリストで、もしかすると『大統領の陰謀』のような線を狙っていたのかな、と思わせる点もポイント高し。
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by odin2099 | 2006-08-27 20:36 |  映画感想<カ行> | Trackback(8) | Comments(8)
『仮面ライダー世界に駆ける』に続いて製作されたイベント用の3D映画で、同時期にファイブマン、ジェットマン、ジュウレンジャー、ダイレンジャー、カクレンジャーの5つの戦隊が勢ぞろいした『スーパー戦隊ワールド』、更にはジャンパーソンやブルースワットの活躍も盛り込んだ『東映ヒーロー大集合』と、計3本の3D映画が作られ、イベントで順次、あるいは同時に上映されていた。

e0033570_20465541.jpgこの作品では、<平成のダブルライダー>(今となっては隔世の感がある表現だ)と呼ばれていた仮面ライダーZOと仮面ライダーJが、スクリーンで初競演を果たしている。
その相手はシャドームーン率いる怪人軍団で、その顔触れは『仮面ライダーBLACK』、『真・仮面ライダー/序章』、『仮面ライダーZO』、そして『仮面ライダーJ』からの選抜という具合に、<まんがまつり>の伝統に則った復活怪人部隊。クライマックスは何故か巨大化したシャドームーンと、同じく巨大化したJの一騎打ち(巨大化シーンは『J』からの流用)なので、全体的にZOの出番が少ないのが玉に瑕だが、それでも燃えるシチュエーションであることに変りはない。ZO、J、ベリー、シャドームーンの声はそれぞれのオリジナル・キャストが担当し、BGMは『ZO』と『J』からの流用なのできちんとムードも出ているので、繰り返して観てもなかなか飽きない。
なお、『~世界に駆ける』からの映像も流用されているので、BLACK、RX、ロボライダー、バイオライダーの勇姿も拝めるのはお得な感じ。
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by odin2099 | 2006-08-18 06:24 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(2)

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