【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<サ行>( 374 )

つい先日は「ウルトラマンの日」だったけど、今日は「サイボーグ009の日」
いろんな記念日があるなあ。
どうせなら「マジンガーZの日」とか「仮面ライダーの日」、「宇宙戦艦ヤマトの日」、「機動戦士ガンダムの日」なんていうのもあったら愉しい。いつにするかはちょっと揉めるかもしれないけど。

さて、今日見直したのは劇場版第一作の「サイボーグ009」。
去年は確か劇場版二作目を見ていたはずだけど、もう50年以上前の作品。
お話は一応原作となる石ノ森章太郎のコミック版に準じてはいるけれど、島村ジョーは少年院から脱走したところをブラックゴーストに捕まるのではなく、レース中に事故に遭った世界的に有名なレーサー、という風にアレンジ。やはりメインの観客層を考えると主人公が不良少年というのはマズかったのだろう。

e0033570_21355181.jpgキャラクターデザインも石ノ森タッチの再現は難しいと考えたのか、それとも東映動画オリジナル作品だという矜持からか、007は大人から少年に変えられ、ジョーもほぼ面影のない別人に。
フランソワは多少違和感あるものの、他のメンバーはそれぞれ石ノ森タッチを残しているし、後に放送されたTVシリーズが比較的原作寄りのデザインでまとめられていることから考えると、技術的に困難ということより何らかの理由で差別化をしたかったのだろう。

1時間強の作品で、サイボーグ戦士たちの誕生エピソードを描いた前半を受け、後半はブラックゴースト基地攻略戦。
メインキャラが9人(ギルモア博士を含めれば10人)もいるのは流石に持て余し気味だったようで、活躍が一部のキャラに偏ってることは残念だし、製作当時の時代背景を考慮しても面白さという面でも物足りない。
これが第二作めになるとドラマティックに盛り上がる秀作に昇華するのだが、まあ仕方ないところだろう。

以前にも書いたかと思うけど、今一度原作に忠実に「誕生篇」からリメイクしてもらえないものか。
それが無理なら、せめて2001年版TVシリーズの作画を一部リテイクし再編集して長編化したものなんぞも見てみたいのだが。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2394289/
https://odin2099.exblog.jp/23807335/




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by odin2099 | 2018-07-19 21:38 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレ注意 **

e0033570_21182404.jpg「ジュラシック・ワールド」の続編で、<ジュラシック・パーク>シリーズの5作目。シリーズで初めて前作のストレートな続編になっている。
もはや”恐竜映画”ではなく、完全なる”怪獣映画”だ。

あれから3年、イスラ・ヌブラル島の火山が活発な活動を始めたため、島に残った恐竜たちの絶滅が危惧されていた。
クレアは恐竜保護団体を設立し恐竜を救い出そうとしていたが、上院の特別委員会の緊急討議の席上では保護しないとの結論が出された。そんな時クレアはロックウェル財団から恐竜保護の申し出を受ける。
かつてのハモンドのパートナーだった富豪ロックウェルは、自身の持つ広大な土地に恐竜の保護施設を準備していたが、島の施設にアクセスできるクレアの助力が必要だったのだ。
そして恐竜救出の適任者として渋るオーウェンを説得し島へと向かうが、実はロックウェル財団の経営者ミルズの思惑は別にあった。彼は恐竜を密売し、巨額の富を得ようとしていたのだ。それに気づいたオーウェンとクレアは、何とかそれを防ごうとするのだが…。

ジェフ・ゴールドブラムの復帰が大々的に扱われていたが、マルコムは映画の最初と最後に出てきてテーマを投げかけるだけで、主要なキャラクターとは誰も絡まない。一種のブックエンドみたいなものだった。

e0033570_21192310.jpg前作ラストで良いムードだったオーウェンとクレアは長続きしなかったようだが、再会すればすぐに前のように息の合ったコンビネーションを見せる。結局のところ二人は似た者同士であり、そして互いに欠けてる部分を補完し合える最良のパートナー同士なのかも知れない。

その一方で新しく登場するキャラクターたち、クレアと旧知の間柄というロックウェル財団のミルズ、警護役の傭兵ウィートリー、武器商人のエヴァーソルらは相も変わらずテクノロジーを過信し、私利私欲に走る人物で、この世界の住人たちは過去の事件から何も学ばないのか、と呆れるやら悲しくなるやら。それでもなお抗えない魅力を、この人工恐竜たちは持っているのか。
まあその中でも学ばない最たる人はヘンリー・ウー博士だろうが。

ロックウェル財団の創始者ベンジャミン・ロックウッドは、故ジョン・ハモンドの元ビジネスパートナーだったが、とある理由で袂を分かった人物。ミルズに利用されていただけ、ということで免罪符が与えられてはいるものの、ハモンドと訣別した原因が人体のクローン化にあったとあれば「白」と断言出来かねる人物だろう。

しかしここでクローン恐竜だけでなく、クローン人間まで登場させてしまったのは物語内のハードルをかなり上げてしまった気がするのだが、次回作でどのようにけりをつけるのか。
どうやらオーウェンとクレアは彼女メイジーの親代わりとなる決意を固めたようだが、次が三部作の最終作となる模様。市街地に解き放たれた恐竜たちと人類にどのような未来が待っているのか。2021年の夏を静かに待とう。

【ひとりごと】
髪型が変わったせいか、クレア役のブライス・ダラス・ハワードが前作以上に魅力的。それに心なしか胸元を強調するショットも増えたようで、なんだかドキドキ。
しかし相変わらず吹替キャストは難ありだな。


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by odin2099 | 2018-07-17 21:22 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21001449.jpg地球外生命体の捜索を目的とし、宇宙へ電波を送信するSETI計画。ある日それに対し、未知の存在から返信が届いた。そこに記されていたDNAデータを解析した科学者グループは、地球人のDNAとの結合実験を極秘裏に進め、それによって誕生した少女を「シル」と名付け研究対象としていた。
だがやがて彼女の危険性に気付きその存在を抹殺しようとするのだが、逆に彼女に逃げられてしまう。
超能力者、科学者、そして殺し屋。各方面から集められた特殊チームは彼女の追跡及び殺害の任務を帯び、行動を開始する。一方「シル」も生殖のための相手を求め殺戮を繰り返していた…。

人間離れした美貌のナターシャ・ヘンストリッジが人類とエイリアンのハイブリッド・クリーチャーを演じたSFホラー。
クリーチャーのデザインは「エイリアン」のH・R・ギーガーで、美貌の宇宙怪人が人を襲うというのは「スペースバンパイア」と、これまた良いとこ取りのハイブリッドな作品。

出演はベン・キングズレーにマイケル・マドセン、アルフレッド・モリーナ、フォレスト・ウィテカー、マーグ・ヘルゲンバーガーと渋いメンツが揃っているが、今見るとみんな若いし細い。こんな時代もあったんだなあ、と隔世の感がある。

撮影当時は20歳くらいだったと思われるナターシャ・ヘンストリッジの整い過ぎた容姿は、未知の存在たるクリーチャー役にはピッタリ。しかもモデルだけあってスレンダーながら出るところは出てるボディも、交配のために男を物色するという設定に説得力を与えている。

ただ以前見た時はもっとヌードシーンが多い印象だったのだが、見直してみると「スペースバンパイア」のマチルダ・メイほど多くはないし、オールヌードを披露してるショットも殆どなかった。記憶が美化されていたのかも。
まあ何れにせよ地球を征服するならば、若い全裸の美女を送り込めば楽勝、というのは間違いなさそうだ。

少女時代の「シル」を演じていたのは、子役時代の(当時は14歳くらいか)ミシェル・ウィリアムズ
あどけない表情が何とも可愛らしいが、今じゃナターシャ・ヘンストリッジよりも大成してる。



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by odin2099 | 2018-07-16 21:04 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
今日は「海の日」かあ。
では”海”に因んだ作品をば。

ピーター・ベンチリーのベストセラー小説を映画化したスピルバーグの出世作品。
Blu-rayには懐かしの「水曜ロードショー」放送時の吹替版が収録されていたので、そちらで再見。
この作品を初めて見たのは後継番組「金曜ロードショー」でのオンエア時だったので、ブロディ、クイント、フーパーの声は滝田裕介、北村和夫、樋浦勉がしっくりくる。

e0033570_07561576.jpgブロディ署長を中心に据えた2時間の映画で、前半は人食い鮫の出現に危機感を募らせるものの、島の貴重な収入源である観光客誘致を優先する市長との対立から第二第三の被害者が出てしまい、その責めを負って対応に苦慮する姿をミステリー・サスペンス物やホラー物の風味を交えて描き、後半は一転して鮫退治の名人の荒くれ漁師クイント、鮫の専門家で海洋学者のフーパーと共に海へ乗り出していく姿を海洋冒険物のテイストで描いており、作品の雰囲気はかなり変わる。

尊大で下品で鼻持ちならないクイント。しかしいざという時には頼りになるかと思いきやあっけない最期を遂げ、フーパーも専門家の観点から作戦を立案し幾つかの装備を持ち込みながらも実行段階で失敗に終わり、結局は海嫌いでボヤいてばかりの素人同然のブロディがケリをつける、というのも意外性があって良い。

またなかなか姿を見せずに恐怖心を煽るスピルバーグの演出もさることながら、それを盛り上げるジョン・ウィリアムズの音楽の効果!
今ではすっかり有名になった鮫のモティーフだが、あれは真に鮫が現れる場面にしか流れない。
例えカメラに映っていなくてもあの曲が流れたらその場に鮫がいるし、逆に登場人物たちがどんなに「鮫がいた」「捕まえた」と叫んでも、そのメロディ抜きならば鮫の仕業じゃないか、少なくても対象となる巨大なホオジロザメではないということなのだ。

冒頭で描かれる最初の犠牲者は、オールヌードで泳ぐ若い美女だが見えそうで見えない。
その後もビーチのシーンは度々出てくるが、ビキニ姿の若くてセクシーな美女がバンバン出てくる、ということもない。
「ジョーズ」のフォロワー作品は数多いが、そのあたりの節度がA級映画とB級映画の境界線なのかもしれない。

それにしても最後の方、鮫がボロボロだ。
まだまだ技術的に稚拙なロボット鮫ではあったろうが、過酷な撮影が続いていた証拠かもしれない。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-07-16 08:06 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
真っ暗な画面に音楽のみが流れる贅沢なオーヴァーチュア。
この100秒は決してビデオ機器の故障ではない。ソフトが不良品なのでもない。
本国アメリカでは1979年の暮れに公開されたが、日本では1980年の今日、7月12日の公開(だそうな)。
レナード・ニモイ、デフォレスト・ケリー、ジェームズ・ドゥーアン、メイジェル・バレット、パーシス・カンバッタ…とキャスト陣にも鬼籍に入った人が増えてきた。

監督はロバート・ワイズ、そして特撮は「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」のダグラス・トランブルと、「スター・ウオーズ」のジョン・ダイクストラの師弟コンビが手掛けている、という点でも贅沢な一本。
しかも”スペシャル・サイエンス・コンサルタント”としてクレジットされているのは、アイザック・アシモフ!

e0033570_18373425.jpgそれがこの劇場版<スター・トレック>シリーズの1本目で、元々はTVシリーズを再開させる企画が二転三転して超大作映画としてスクリーンへ、ということでこれまたポスト「スター・ウォーズ」映画の大本命。
一部のファンからストーリー面で不満が出ていたり、製作中のゴタゴタで予算を超過してしまったことから2作目以降は製作費が抑えられたようだけど、映画の本数でいえば既に本家<スター・ウォーズ・サーガ>を凌いでいるのだから、結果的には大成功。

ただTVシリーズやレギュラーメンバーの説明が一切ないことや、ストーリーが難解な点は初心者には少々ハードルが高い。
自分も初見の時は「このミスター・スポックという奴は、なんでこんなに不愛想なんだ?」と思ったものだ(キャラクターの存在自体は知っていたけれど、性格や設定に関しては知らなかった)。
またヴィージャー=ボイジャーという種明かしも、すぐにピンとくる人がどのくらいいるのやら。

そしてラストシーン。
ヴィージャーによって再生されたアイリーアと、自らヴィージャーと一体化することを望んだデッカー。
どちらも炭素体ユニットとして機械に取り込まれ、そのことが新たな生命体を生み出した…とか何とかいうことらしいが、これはハッピーエンドなのだろうか。
そういや後に作られた「スペースバンパイア」も、なんだか似たような終わり方だったっけ。

ちなみに劇中に出てくるヴィージャーの正体であるボイジャーは6号。
作中では300年以上前の20世紀に、NASAによって打ち上げられ、ブラックホールに吸い込まれて消息を絶った探査機ということになっているが、実際のボイジャーは1号と2号しかないのでややこしい。
また余談だけれども「巨獣特捜ジャスピオン」には、この作品にインスパイアされたと思われるエピソードが存在する。

そして更に余談だが、「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版第3作「ヤマトよ永遠に」製作にあたり、メインスタッフは日本公開前に参考のために見てるのだが、エンタープライズ号のワープシーンがヤマトの連続ワープのシーンに、ヴィージャーが発生させた”雲”が二重銀河(暗黒星雲)の描写に活かされているようだ。
日本公開がどちらも80年夏なのもちょっとした因縁?

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-07-12 18:58 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
言わずと知れたヘンリー・マンシーニのテーマ曲が勇ましいSF大作、なんか久しぶりにマチルダ・メイの見事なおっぱいが見たくなって引っ張り出してきた。

トビー・フーパーによる、このコリン・ウィルソンの小説の映画化作品は、当初は102分の短縮版が公開されたが、ソフト化されているのは116分の全長版(ディレクターズカット版)とのこと。
今出てるDVDは<オリジナル無修正版>とか<HDリマスター版(テレビ放送時の吹替を搭載)>とか謳われているものだけれど、マチルダの局部を覆っていた無粋なモザイクも取り払われているので安心して(?)見ることが出来る。

e0033570_22211014.jpg実際この映画最大の見どころは、マチルダ・メイ扮する全裸宇宙吸血鬼ならぬ吸精鬼。ほぼ全編オールヌードで通した彼女の熱演こそ、この映画の肝だ。
中盤以降は着衣のシーンがある、というより出番そのものが減ってしまうのが残念だが、撮影当時は19歳ぐらいだった彼女の肢体を有難く拝むべきで、お話の整合性とか説明不足で舌足らずな面には目を瞑ろうではないか。

まあ実際のところ、以前にも書いたようにマチルダ・メイは必ずしも好みの女優さんだという訳ではないけれど、やっぱり迫られたら拒めないだろうな。
エイリアンも怖いしバンパイアも怖い。でもどうせならエイリアンに襲われるよりは全裸美女吸精鬼に襲われる方が遥かにマシか。

ところで全裸吸精鬼は3人いるのだけれども、他の二人は男だからなのか影が薄い。
途中で二人とも死んだだの、いややっぱり生きていて逃げ出しただの、一人は殺しただのと情報が錯綜するが、これは登場人物が殆ど男ばかりだからだろうな。
こちらもイケメンバンパイアだから、もしメイン格に女性キャラがいたら自ずと違う展開、違うドラマが生まれていたかも知れない。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-07-11 22:24 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
先日のメレ様に続いて、今度はエスケイプ様が見たくなってこの作品をばセレクト。

キョウリュウジャーとゴーバスターズの共演のみならず、ジュウレンジャーとアバレンジャーも勢揃い。
初お披露目となるトッキュウジャーも含めると、1時間ちょっとの作品に5大戦隊が顔を揃えることに。
まあ何とかキャラを使い切ったね、という印象の一篇。

e0033570_18552918.jpgエスケイプは「ゴーバスターズ」のキャラだから、復活怪人枠。たいして出番はないんだろうな、と思いきや意外に出番が多くて狂喜乱舞。
この作品の最大の見せ場が、ヨーコちゃん&アミィVSエスケイプ、女性3人の素面アクションなんだから、流石にエロ監督はわかってます。他の人が監督だったら、エスケイプの出番はもっと少なかったかも?

ヨーコちゃん役の小宮有紗とはこの時が初仕事だったんじゃないかと思うけど、以後常連さんの仲間入り。何気に”お気に”なんでしょうね。
実はエスケイプこと水崎綾女とも、公開順でいうとこの作品が初めてになるのかな?(撮影は「赤×ピンク」の方が先だったような…?) 
ただそれ以前よりも面識はあったようで、メイキングなどでは息ピッタリ。

キャラクターてんこ盛りでお腹いっぱい、胃もたれ必至な娯楽アクション映画ですが、何度見ても詰め込み過ぎなのは否定できないところ。
<スーパー戦隊VSシリーズ>という枠組みから、前番組の「ゴーバスターズ」との共演は必然なのだけれども、作劇上はこのゴーバスターズが邪魔になってしまってるのが本末転倒。
キョウリュウジャーとゴーバスターズの共演作品は別に作り、こっちはジュウレンジャー、アバレンジャーとの恐竜モチーフ戦隊大集合映画として作ってくれてれば、ねえ?

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/21808217/
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by odin2099 | 2018-07-09 19:04 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレ注意! **

<スター・ウォーズ>スピンオフシリーズの第2弾。
デス・スターの設計図を盗み出すという悲壮なミッションを描いた「ローグ・ワン」に続き、今度はシリーズ屈指の人気キャラ、ハン・ソロの若き日をメインフューチャー。
雰囲気としては、「ライトセーバー」が「光線剣」、「フォース」が「理力」とか「霊力」、「ミレニアム・ファルコン」が「黄金時代の鷹」とか訳されていた頃の懐かしい感じが漂う。

e0033570_20001626.jpg撮影終了を目前にして監督のフィル・ロードとクリストファー・ミラーが解雇(クレジットは「製作総指揮」)、ベテランのロン・ハワードを代打で送り込んで完成させたものの、期待外れの興行成績で今後のスピンオフ作品群の企画は凍結?
――等々、良くない噂ばかり流れてきた曰く付きの作品である。

相棒チューバッカとの出会い、そして如何にランド・カルリジアンと知り合ってミレニアム・ファルコン号を手に入れたか、が他の<スター・ウォーズ・サーガ>との繋がりの上での重要ポイントになるのだろうが、ぶっちゃけ「新たなる希望」に登場する前のハン・ソロが、どこで何をしていたかには興味ないので、単に予定調和の答え合わせを見てるような気分。

それよりも何よりも、画面に映ってる人物が、ただの一度もハンにもランドにも見えないってことの方が大問題。
それとTVアニメシリーズの「クローン・ウォーズ」や「反乱者たち」を見てないと、というか知識がないとよくわからない、というのも問題なしとは思えない。いきなりダース・モールが出てきても、映画しか知らない人にはチンプンカンプンだろう。

e0033570_20002517.jpgまたこの物語は「新たなる希望」の大凡10年くらい前の話らしいが(ハンがルークくらいの年齢の頃ということになるか)、キーラの件といい、モールの件といい、これでは「新たなる希望」までの間にあと一つか二つは冒険譚が必要だろう。
ランドともこれっきりということはないだろうし。続編作る気があるのかどうかはわからないが、何となく投げっぱなしである意味無責任に感じたラストでもあった。

お話は決してつまらなくはなく、色々と見どころもあるとは思うものの、<スター・ウォーズ>の新作としてはイマイチ。今後のスピンオフのあり様に見直しが必要な点は認めるが、今予定されている「ボバ・フェット」と「オビ=ワン・ケノービ」はそのまま進めてもらいたい。

仮面キャラで役者のイメージが付いていない「ボバ」なら、誰がどのように演じてもハンほどのダメージはないし、ユアン・マクレガーの再演が期待できる「オビ=ワン」なら、重みのあるドラマも描き得る。
この「ハン」にしたって期待値が高すぎるから失敗作の烙印を押されたが、決して収益面でマイナスになっているわけでもないだろう。むしろ見直すべきは、すぐに「エピソード10」以降の新たな三部作を作り出そうとしている姿勢の方ではないだろうか。

【ひとりごと】
「スター・ウォーズのテーマ」=「ルーク・スカイウォーカーのテーマ」なので、シリーズ通すと劇中での使用例は意外に少ない。
「フォースの覚醒」ではミレニアム・ファルコン号が初めて映るカットで流れたが、本作では全体的に「ミレニアム・ファルコンのテーマ」的な使われ方をしてるのが面白い。

【ひとこと】
死んだ人の過去話を今更盛られてもねえ。



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by odin2099 | 2018-07-02 20:06 |  映画感想<サ行> | Trackback(4) | Comments(2)
<ジュラシック・パーク>シリーズの第4弾。
以前にも書いた通り、第1作(「ジュラシック・パーク」)と同じ島が舞台になっているのはこの4作目が初。
2作目(「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」)3作目(「ジュラシック・パークIII」)とは舞台も違うしお話も直接繋がっていないので、このシリーズは2~4作目の全てが1作目の続編という珍しい構成になっている。

序盤からジョン・ウィリアムズ作曲のテーマ曲のモティーフが流れ、気分はすぐにジュラシック・パーク改めジュラシック・ワールドへ。
遂に実現したのか、という思いと、とうとうやってしまったな、という思いが錯綜する。

そういえばすんなりとパーク(ワールド)に入るのは本作が初めて。
これまでの作品では出かけるまでに一波乱あったり、なかなか目的地に辿り着けなかったりだったけど、今回はあっけないくらい簡単に”観光客”として到着。

e0033570_20241476.jpgしかしそこからトラブル続出なのはシリーズのお約束。
マスラニCEOは一応の責任感は持ってるようだが、前線にのこのこ出かけて行って憤死するという役立たずぶりを発揮。
ホスキンスやウー博士などドラマ上の悪役ポジのキャラもいるものの、正ヒロインだから見逃されてるけれどクレアも相当酷いヤツ。もしかすると1作目のハモンド翁よりも性質が悪いかも。

クレア役のブライス・ダラス・ハワードは絶世の美女でもセクシーだとも思わないが、後半でタンクトップ姿も勇ましくサバイバルする姿はグッとくる。
オーウェンを演じたクリス・プラットは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のスターロードとは打って変わっておちゃらけは封印。終始キリっとした二枚目役を通しており、これまた格好良い。

この人の助手で、甥のザックとグレイのお守りを押し付けられるザラは本当に気の毒な女性で、兄弟の自分勝手な行動に振り回され、挙句にプテラノドンに捕食され…たかと思いきや最後はモササウルスの餌食に。
友人相手と思われる電話の内容からすると、近々結婚を控えていたらしいのに……。

今回も吹替で鑑賞。
オーウェンの玉木宏、クレアの木村佳乃、グレイの松岡茉優は何度聴いても酷いもんだ。
玉木宏は声は良いけど喋り方が気取りすぎてて(特に洋画の)アフレコ向きじゃないし、松岡茉優はまず「男の子」の演技が出来てないし、木村佳乃はTOPを弁えない常に全力発声演技(「パディントン」はまあまあだったけど)。
公開時からかなり叩かれていたはずなのに、諸事情あれども続編でも玉木&木村コンビが続投なのは解せない。

ついでに昨夏「金曜ロードSHOW!」で放送された<新吹替版>も見てみたが、こちらも山本耕史のオーウェンはガサツな田舎者に聞こえるし、仲間由紀恵のクレアは上品な感じはあるものの、感情の起伏の表現が要求される場面に技術が伴っていない。
クレアは説明台詞が多いし、中盤以降は甥のこともあって半狂乱になったりするので気の毒ではあるのだが、ならばこそ何故プロに任せなかったのかと憤りを禁じ得ない。

ちなみに「新吹き替え版初放送」と大々的に銘打った昨夏の放送だったが、今夏同じく「金ロー」で続編公開に合わせて二度目の放送が予定されているものの、こちらは劇場公開&ソフト収録のオフィシャル版がオンエアーされるようなので、初回放送版はレア吹替のお宝化が確定の模様。
いずれ続編がTV放映される際には、また新たな吹替版が作られるのだろうか。

【ひとこと】
クライマックスに登場するT-REXは1作目からの生き残りらしいが、寿命は何年ぐらいあるんだ?

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-07-01 20:38 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
一時期の<東映まんがまつり>のメインを張った、「聖闘士星矢」の劇場版第二弾。

e0033570_22231366.jpg原作の枠組みを外れないように、という配慮というか遠慮が見えた前作に比べると、今回は思い切ってギリシャ神話の世界を離れ、北欧神話に材を採ったものになった。
番外編ということを考えてもこれは上手い手で、アテナと同等の実力者としてオーディンを担ぎ出したのもスケールの大きさを感じさせる。個人的にはゼウスならいざ知らず、アテナと対峙させるにはオーディンでは勿体なさすぎるとは思うが。
ソー(トール)あたりで十分なのでは?

沙織(アテナ)が敵に手中に落ち、青銅聖闘士たちは次々と倒れる。星矢が、紫龍が、氷河が、そして瞬が。
そのうちの瞬のピンチには兄の一輝が駆けつけ、一時は形勢逆転か?と思わせるものの、結局はより強大な存在の前に青銅聖闘士たちはボロボロに。

しかしここで最後の力を振り絞り、燃焼させた星矢のコスモに共鳴した黄金聖衣を身に纏い、一気に大逆転、ハッピーエンド!

…という劇場版のパターンは既に確立。
3作目以降はそれを逆手に取ったパターン破りも見られるようになるのだけれど、これは「水戸黄門」の印籠と同じで、「これがなけりゃ!」というものなんだろう。

全編を彩る重厚な横山菁児の音楽に、流麗な荒木伸吾&姫野美智作画に酔い痴れるが、よくよく見ると作画のパースが狂ってたり、プロポーションがおかしかったり、デフォルメがきつかったりあるのだけれども、それが気にならないくらいのパワーがある作品でもあった。

【ひとりごと】
ドラマを盛り上げるためもあるんだろうけど、星矢の決断、遅すぎ。
あれじゃみすみすフレイを見殺しに…。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-06-30 22:26 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

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