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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<サ行>( 422 )

サーガも佳境に入ってきました。エピソード5「帝国の逆襲」です。
前作「新たなる希望」で文字通り”新たなる希望”になったルークですが、一部隊のリーダーにはなったっぽいもののまだまだ成長したとは言い難く、のっけから”年上の相棒”ハン・ソロのお世話になってばかりです。

e0033570_20202171.jpgまた前作ではルークがいてレイアがいて、そして出番少な目ながらも美味しいところを持って行く役回りだったハンがれっきとした主役チームの一員に。
3人組の中ではハリソン・フォードが誰よりもブレイクしましたね。

そして今回からもう一人、第四の男(?)ランド・カルリジアンが登場。
ここでは匂わせる程度だったハンとの因縁は、スピンオフ作品「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」で明らかになったわけですが、もしこの時以来の再会だったとしたら、ランドの塩対応も頷けるもの。世の中には色々と知らない方が良かったということがあるもんです。

そういえばこの作品、ヘルメットを取った状態のベイダー卿の姿がチラっと映るカットがあります。
後の「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」ではもう少しハッキリした描写がありましたが、師であるオビ=ワンとの対決がどのような結果をもたらしたのか、当時は色々と想像を膨らませたものでした。

今後の伏線になるのかなと思ったのが、ホスで雪原に倒れたルークがオビ=ワンの幻を見た後、それにオーバーラップするかのようにハンが現れたシーン。
オビ=ワンとハンに何らかの繋がりがあるのかなと邪推したのですが(一時はオビ=ワンの子供がハンだ、と推測してる人もいましたが)、結局何の関係もありませんでしたね。

あとダゴバの洞窟でルークが幻のベイダーと対決するシーン。
ルークが切り落としたベイダーの首のヘルメットの中から出て来たのはルークの顔だった、というのはいずれルークもベイダーのように暗黒面に囚われてしまうかもしれないという暗示なんでしょうが、実はこの意味が最初はわかりませんでした。
というのもベイダーのヘルメットから覗く顔がルークに見えなかったから、というのがその理由。
「え、これ誰の顔?」と劇場で首を捻ったものです。

ともあれルークの本当の父は誰か?
炭素冷凍されたハンの運命は?
レイアはルークとハン、どちらを選ぶのか?
様々な「?」を残しながら、次回作へと続くのでありました。

<過去記事>




by odin2099 | 2019-09-01 00:03 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19001564.jpg彼と別れて半年。ようやく傷心も癒えてきた詩織だったが、何故か毎晩のように謎の男に抱かれる夢を見、その夢に陶酔するようになっていた。
だがある夜、謎の男は突如怪物と化して襲い掛かり、やがて昼夜を問わず彼女をレイプするようになる。
これは現実なのか、それとも彼女の妄想なのか、その狭間で恐怖に慄く詩織だったが、その一方で自ら身体を開いて行くようになる…。

とある映画のオーディションの際に、霊的な存在との性的体験があることを複数の女性タレントが告白したことに着想を得た作品で、<第6回夏のホラー秘宝まつり2019>で上映された一本。
出演は松川千紘、古谷蓮、辻凪子、武田一馬、宇田川さや香、脚本・監督は佐藤周。
なお松川千紘は今回の<ホラー秘宝まつり>のイメージガールも務めている。

霊にレイプされるというと実話ベースの「エンティティー/霊体」を思い出すが、監督もその存在は意識したそうで、あちらとの差別化でこちらには”依存症”というテーマを持ち込んだとのこと。

霊との性体験を告白したタレントによれば、霊とのセックスは快感だったという。
そこで「エンティティー」は一方的に霊が主人公を襲うが、こちらの作品では詩織は恐怖に怯え拒絶しながらも、その一方で”それ”を待ち望んでいるという形になっている。
タイトルが「詩織の淫夢」となっているのも、それが理由だろう。

e0033570_19003231.jpg予算の都合上か”霊”はずっと見えない存在ではなく、時に人の姿を取り、時に得体のしれない怪物の姿で現れるが、絡む相手がいない一人芝居のシーンも含め松川千紘が”霊”とのセックスシーンを熱演。
筋肉痛になったとは本人のコメントだが、無理な姿勢や動きを要求されたのだから然もありなん。
公開前の舞台挨拶及び上映終了後のロビーで本人を直接見たが、劇中で見るよりは実物の方が可愛らしく感じられた。

舞台挨拶と言えば更にそれに先駆けて「ホラー秘宝まつり」の開幕式が行われ、新作邦画5作品の監督・キャストが登壇し、ホラー総選挙に向けてそれぞれの作品を猛アピール。

登壇者は「VAMP」の小中和哉監督、中丸シオン、高橋真悠、「シオリノインム」の佐藤周監督、松川千紘、古谷蓮、辻凪子、武田一馬、「残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う」の森川圭監督、森田亜紀、酒井健太郎、藤井奈々、階戸瑠李、「星に願いを」の佐々木勝己監督、正田貴美佳、畠山勇樹、尾関俊和、「怪談新耳袋Gメン/孤島編」の谷口恒平監督、後藤剛、木原浩勝、山口幸彦の面々。
e0033570_19004714.jpg
「VAMP」の高橋真悠も映画で見るより本人の方が可愛いタイプ。中丸シオンは芸能人オーラというか、貫録があった。
他作品で気になったのは藤井奈々と階戸瑠李。
藤井奈々は二年ほど前に芸能界を引退。この作品は引退前に撮影したものとのことなので難産だったのだなあ。
階戸瑠李は最近ヌードの写真集を発売したりと各方面で活躍が目立ち、気になってるヒト。笑顔は可愛いけれど、時折見せる妖艶な表情に”女優”だなあと感じさせられた。



by odin2099 | 2019-08-27 19:09 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(2)
サーガ完結編とされる「スカイウォーカーの夜明け」の公開まで、あと4カ月ちょっととなりました。
これで勇退と言われている音楽担当のジョン・ウィリアムズはこの結末を評価しているようですし、現在録音作業中の劇伴では「レイアのテーマ」や「ダース・ベイダーのテーマ」、「ヨーダのテーマ」をはじめシリーズお馴染みのメロディが使われるとのことで、不安も大きいですが期待も高まってきています。

e0033570_23470415.jpgということでシリーズ見直しも続行です。
これまで<プリークエル・トリロジー>とスピンオフ3本を見てきましたので、後半戦突入です(一応今回は「イウォーク・アドベンチャー」と「エンドア/魔空の妖精」は見ない予定)。
我らがルーク・スカイウォーカーもようやく登場。
40年以上も前の作品だけあってテンポやリズムという点では古さを感じないでもないですが、やはり娯楽映画の王道を行く内容ですねえ。

そして<プリークエル・トリロジー>から続けて見ていると、色々気になる矛盾点の数々。
なんでルーカス御大はきちんとしなかったのでしょう。<クラシック・トリロジー>は執拗に手を入れ続けたのに。

ルークとレイアの母親の記憶、オビ=ワンがルークに語る父アナキンとオーウェンとの諍い、オビ=ワンという名を捨てベンと名乗るようになった経緯等々、整合性を取ろうと思えばどうにでもなったはずなのですが。

それとも<プリークエル・トリロジー>に合わせて<クラシック・トリロジー>を更に改訂しようという魂胆があったんでしょうか。あるいは今度は<プリークエル・トリロジー>にも「特別編」の構想があったりして。

まさか今度の<シークエル・トリロジー>で盛大に辻褄合わせをしたりはしないですよね、JJ?

<過去記事>



by odin2099 | 2019-08-13 20:14 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19045362.jpg「アルキメデスの大戦」を見たら、山崎監督のもう一つの「ヤマト」の物語も久しぶりに見てみたくなった。

公開から9年も経つし、何度も見直してるつもりでいたけれど、きちんと見るのはこれが3回目か4回目?
最後に見たのがTV放送の時だとすると7年ぐらい前。意外と覚えていないものだ。

改めて見るとヤマトの艦内も地下都市、防衛軍司令部もチャチい。
滅亡寸前の人類が細々と暮らしているんだからリアルっちゃあリアルなのかもしれないけど、なんか貧乏臭い。
これが邦画の限界なんだろうなあ。

そしてこの作品の古代進と沖田艦長には徹底的に共感出来ない。
こんな艦長と戦闘班長の元で働くなんざご免だねえ。

あれ、結局この映画、嫌いなのかな。
良い役者さんも出てるし、見るべき点はあるんだけど。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-08-07 19:11 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
時系列的にシリーズを見直している「スター・ウォーズ」、今回はスピンオフ第1弾の「ローグ・ワン」。
製作途中での監督交代劇や、それに伴う撮り直しなど負の情報も色々と流れてきたものの、出来上がった作品はかなり好評をもって迎えられた。中にはシリーズ中の最高傑作という声も。「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」とはえらい違いだ。

似ても似つかぬハンやランドが登場する「ハン・ソロ」と違い、こちらに出てくるターキンもレイアも本物ソックリ。まあ本人に似せるべくCG処理しているワケで、少々”不気味の谷”を越えかけてやり過ぎの嫌いも無きにしも非ずだが、エピソード4「新たなる希望」の”前編”の役割も担っているだけに、よりトーンをすり合わせる必要もあったのだろうから、これはこれで良いと思う。

e0033570_21071592.jpgお話も、”一つの結末”に向けて困難なミッションに挑む精鋭チームを描いているだけに、ごくごく普通に戦争映画好きにもアピールしたっぽい。ミッションに成功したものの全員玉砕というのも、いかにも第二次大戦あたりを舞台にしたアクション物にありそう。
元々は色々な娯楽映画の要素を詰め込んで、SFでありながら「どこかで見たような世界」を描いてきた「スター・ウォーズ」だけに、これはある意味で原点回帰とも言える。煩型のファンも黙らせたのは納得。

とはいうものの、自分にとってはやはり”外伝”、「スター・ウォーズ」世界のお話ではあっても、「スター・ウォーズ」と認めるには些か、いやかなりの抵抗が。
そこは割り切って愉しんでいるものの、スピンオフ作品が正編と常に交互で製作されたりと幅を利かせるようになると、それは違うんじゃないの?という気持ちにもなってくる。贅沢な悩みなんだろうけどなあ。

それにしてもソウ・ゲレラ、なんであんなに拗らせキャラになっちゃった?
この人に決死の覚悟で極秘情報渡したり、味方に引き入れようと必死になって出かけていったのに、結局何の役にも立ってない。結果オーライでお話が進んでいくから、何か如何にも凄いことやった大物っぽくも思えるが、どっちかというと周囲に迷惑かけただけだよね。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-07-09 22:18 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

トニー・スタークのいない喪失感、ポスト”アイアンマン”を望む声と、何よりもトニーが残した”期待”と”遺産”の大きさに疲れたピーター・パーカーは、普通の高校生らしい生活を欲していた。
目下の彼の目標は、夏休みの学校主催のヨーロッパ旅行に参加し、気になる存在のMJに告白すること。ところがそんなピーターの前にニック・フューリーが現れた。フューリーの話によればサノスの一件以来、別次元の地球とこの世界が繋がってしまい、そこからエメレンタルズと呼ばれる恐るべき怪物が侵攻してくるというのだ。そして別次元からやってきたヒーロー、ミステリオことクリスティン・ベックに紹介され、共に戦うよう要請される。
旅先であるヨーロッパ各地に現れたエレメンタルズから友達を守るべくピーターは、スパイダーマンとしての活動を余儀なくされるが、その戦いの最中、親身になって相談にのってくれる”ヒーローの先輩”ベックに少しずつ心を開き、彼こそ”トニーの遺産”を託すに足る人物であるとの判断を下すのだったが…。

e0033570_19303499.jpg<MCU>23作目で<フェイズ3>のトリ、それに<インフィニティ・サーガ>の大トリとなる作品。
長く<フェイズ4>の開幕作品だと言われていたが、最近になって<フェイズ3>の最後とのコメントが出た。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」が綺麗に終わっているだけに、あの余韻を楽しみたい人には蛇足に感じられるかもしれないが、「エンドゲーム」後の世界がどうなっているのか、指パッチン事件の裏側や後始末の話が気になる人、何よりも「エンドゲーム」ロスに悩んでいる人にはお勧めの一篇。

原作コミックを読んでる人なら「ミステリオがヒーローなワケがない」と端から思ってるんだろうけど、劇中での登場の仕方はかなりドラマティック。
ピーターのみならず、ニック・フューリーやマリア・ヒルもあっさり騙される。

その正体は元スターク・インダストリーズの技術者で、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」冒頭でトニーがプレゼンしていたバーチャル・リアリティシステム”B.A.R.F.”の開発者。そのシステムを使って存在しない怪物を登場させ、それと戦うヒーローの姿を演出して見せていたのだ。
あの本編と絡まない短いシーンが、この映画の伏線になっていようとは?! 
そしてベックは同じくトニーに反発している元社員たちとチームを組み、一連の事件を引き起こす。

そのメンバーの中には「アイアンマン」の1作目で、アークリアクターの縮小化に失敗し、オバディア・ステインから罵倒された研究者の姿もある(そのために「アイアンマン」と「シビル・ウォー」からフッテージが流用されている)。
どこまでリンクを張るのだ、<MCU>?

それに前作にも登場したピーターの学校の先生であるロジャー・ハリントンは、実は「インクレディブル・ハルク」で、ピザの配達を装って大学に潜入したブルース・バナーに、そのピザを奢られていた学生と同一人物とのこと(演じている役者が同じというお遊びかと思ったら、こちらは公式設定らしい)。
他にも後付けだが「アイアンマン2」で、スタークエキスポの会場でドローン軍団に襲われたアイアンマンのマスクを被った少年が、幼少期のピーターだったというのもある(こちらはファンの推測を容認した形で、今のところ公式な設定ではないが)。

で、トニーの”遺産”も首尾よく手に入れ、バーチャル・リアリティ装置を使ってやりたい放題のベックは、これによってフューリーやMJ、ゾンビと化したアイアンマンの幻も生み出してピーターを苦しめるが、ピーターは孤軍奮闘(フューリーの説明によればソーは地球におらず、キャプテン・マーベルやドクター・ストレンジの助力もアテにできない、ということらしい)。

前作「スパイダーマン/ホームカミング」のヴィランもトニーに恨みを持つ者だったし、ピーターはトニーの”負の遺産”まで受け継がされてるの不憫すぎる。
またトニーもトニーで、あんな強力な防衛システムを搭載したA.Iを、あっさりと一介の高校生に託しちゃうのもなあ。

e0033570_19301625.jpgそれでもすっかりシリーズ物として定着した感のある「スパイダーマン」。
と同時に「アイアンマン4」「アイアンマン5」の役割も担っているようだ。
「ロッキー」シリーズが見事に「クリード」シリーズにシフトしたように、「アベンジャーズ」シリーズを挟みながらだが、この作品も紛れもない「アイアンマン」の”続編”。
直接トニー・スタークこそ出てこないものの、この世界の中には大きな存在感が残っている。

今回大活躍のハッピー・ホーガンとメイおばさんが良い雰囲気になっていたり、ネッドが美少女ベティ(アンガーリー・ライスちゃん、要注目ですぞ!)とラブラブになってたり、そもそもいつからピーターはリズからMJに乗り換えたのかとか色々驚かされる展開の多い本作だが、最後の最後まで色々かましてくれる。

悪意に満ちたスパイダーマンの報道をするニュースサイトのトップが、あのJ・ジョナ・ジェイムソン(JJJ)で、しかも演じているのがまさかまさかのJ・K・シモンズ! 
サム・ライミ版「スパイダーマン」三部作からスライドしてのJJJ役。
これは単なるお遊び?
それとも次回作でトビー・マグワイヤやアンドリュー・ガーフィールドが出てくる伏線?

そしてこのニュースの内容というのが、ミステリオの大暴露映像。
即ち「スパイダーマンの正体はピーター・パーカーだ!」って言っちゃったんだけど、随分と酷なことするもんだ。
次でどう回収するのか、それともあっさり「ミステリオの戯言」レベルで収拾図っちゃうのか。

で、この映画的に大きなどんでん返しは、実はニック・フューリーもマリア・ヒルも偽物でした、ってことだろう。
フューリー本人は宇宙船だか宇宙に建設されたステーションだかにいて、地球にいてあれやこれやの指示を出していたのはスクラル人のタロス夫婦の変身だったということ。
<フェイズ4>は宇宙が舞台になるという噂があり、どうやらこれを裏付ける結果になったが、しかし「キャプテン・マーベル」見てない人は誰それ?状態だろう。

ともあれこれだけ”次”への布石を打ったのだから、一時は今回で完結と言われていた「スパイダーマン」の3作目の実現は間違いなさそう。
そして新生アベンジャーズの登場も含めての<MCU>の<フェイズ4>以降にも益々期待は高まるのであった。

【ひとりごと】
スパイダーマン・スーツをカスタマイズするピーターを見つめるハッピーが優しい。
しかもそのバックに流れるのがアノ曲だもんな。



by odin2099 | 2019-07-03 19:33 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20574801.jpg医療系大学新設計画に関する極秘情報が、東都新聞に匿名FAXで届く。
その書類は日本人の父と韓国人の母を持つ記者・吉岡エリカに託され、彼女は真相を突き止めるべく取材を開始する。
彼女はかつて優秀な記者でありながら、時の政権の暗部に迫った挙句に誤報を出したとして責められ、自ら命を絶ったという父に近づきたいという強い意志で、自らも報道の世界に飛び込んだのだ。

一方、外務省から内閣情報調査室へ出向してきているエリート官僚の杉原拓海は、国民のために安定した政権運営を維持するいう名目の元、不都合なニュースをコントロールする任務にジレンマを抱えていた。
そんなある日、尊敬する外務省時代の上司である神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に杉原に謎めいたメッセージを残し自殺してしまう。

e0033570_20575840.jpg神崎の葬儀の席上、吉岡は偶然杉原と出会う。
吉岡は調査の結果、神崎の存在に突き当たり、匿名の情報源は神崎ではないかと思い至ったのだ。
杉原も内調が神崎をマークしていたこと、そして自分がその仕事から外されていたことを知り、大きな陰謀が隠されていることを確信し、吉原にコンタクトを取る。

東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案にしたポリティカル・サスペンス。
出演はシム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、郭智博、長田成哉、宮野陽名、高橋努、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司。
監督は藤井道人。

e0033570_20580920.jpg劇中には、首相にベッタリの御用作家が起こした女性ジャーナリストのレイプ事件が逮捕寸前にもみ消され、更に被害者女性が行った顔出しの記者会見をハニートラップだったと否定する筋書きに変えられる過程が出てきたり、全体的に「森友学園問題」「加計学園問題」を彷彿とさせる描写が多かったりと、よくやったと思う部分が多い。
これを機に日本でも”政治”を題材にした作品が増えて欲しいものである。

ただ惜しむらくはあのラストシーン。
色々含みを持たせたかったのだろうとは思うのだが、その選択肢の中には結局のところ官邸の圧力に屈する小市民の姿というのもあるのだろうか。
何か日本におけるフィクションの、政治批判の限界というものを感じてしまった。
「これが良い」「絶妙な匙加減だ」という意見もあるだろうが、個人的には腰砕けにしか思えず、ここまで描くならそのまま突き抜けて欲しかったという思いの方が強く残る。



by odin2099 | 2019-07-02 21:03 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20500513.jpgインディーズで人気の女性デュオ<ハルレオ>、しかし今彼女たちの解散ライブツアーが始まる。
そのツアー初日から二人は険悪なムードだが、ステージに立てば抜群のハーモニーを見せる。そしてまた次の街へと移動するが、車内でも楽屋でも二人は殆ど言葉を交わさない。
そのツアーの最中に、少しずつ明かされていくハルとレオが音楽を始める切っ掛け、マネージャー兼ローディのシマとの出会い、すれ違っていく三人三様の想い。
そして最後のステージが終わった後、三人が辿り着いた結末とは…。

小松菜奈がレオ、門脇麦がハル、そして成田凌がシマを演じたロードムービーで、実際のライブツアーのドキュメンタリーを見ているかのようなリアリティがある。
ハルはレオが好き、レオはシマが好き、シマはハルが好き、という三角関係のお話ではあるのだが、互いに互いの気持ちがわかっていて、それで相手を傷つけたくなくて、それでも思うようにならないもどかしさにイライラが募っていく様が丁寧に描かれていく。

最後は再三繰り返される「ツアーが終わったら三人は赤の他人同士だ」という言葉とは裏腹に、結局のところ三人はつかず離れずの関係を続けていくのだろうな、と匂わせて終わる。
互いに自分を曝け出しある意味で大爆発した後は、音楽を続けていくかどうかは兎も角として、案外ピュアな良い関係に戻れるのではないかなという気もする。

もっともノベライズを拾い読みすると、そちらでは<ハルレオ>再結成を選択して終わっているようだが、その結末も悪くはないだろう。

ところでこの作品、二人のヒロインが演奏中以外はほぼ煙草を手放さないのには閉口した。見ているだけでこちらが気持ち悪くなってくる。




by odin2099 | 2019-06-23 20:52 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「スター・ウォーズ」のスピンオフシリーズ第2弾。
「スター・ウォーズ/エピソードn 〇〇~」というタイトルになる正編とは違い、こちらは「△□/スター・ウォーズ・ストーリー」というタイトルになるのがお約束らしい。

といってもスピンオフシリーズは2本で打ち止め?小休止?
よくはわからないが今後の公開予定スケジュールからは削除され、今は今度公開される完結編となる「エピソード9」の後に短いインターバルを挟み新たな三部作を立ち上げるようなので、少なくても当面これから十年ぐらいは新作スピンオフは見られないのかも。

e0033570_20384174.jpgそれもこれも作品内容及び興行成績がどちらも芳しくなかったからで、斯く言う自分も「ファントム・メナス」以降の作品は皆3~4回は劇場へ足を運んできたが、この作品は1回だけだ。

何度も書いてるけれど、もう少しハリソン・フォード似あるいはビリー・ディー・ウィリアムズ似とまではいかないまでも、「ああ、ハン・ソロだ、ランド・カルリジアンだ」と納得出来るキャスティングは出来なかったものか。
せっかくチューバッカが出てきて一緒にミレニアム・ファルコンに乗り込むシチュエーションがあるのに、誰だコイツ?と思ってしまうものなあ。

ハンの幸運のお守りのダイス、「最後のジェダイ」ではルークからレイアへと(幻だったけど)手渡された重要アイテムだったけど、一時はキーラが大事に持ってたってことは元カノとの思い出の品?
ケッセルのスパイス鉱山でのベケットの変装は「ジェダイの帰還」のランドの、ハンの扮装は同じくレイアを彷彿とさせるけど、そんなアイテムで旧作ファンを釣ろうとしてもねえ。

それよりも他の作品とのリンクを張るならば、ノベライズ版のようにジーン・アーソやソウ・ゲレラを登場させた方が、なんかロマンが広がるような気がするんだけど、やっぱり気のせいかな?

【ひとりごと】
これが去年のディズニー映画ワースト3の内のその2。
マーベル・スタジオも実は色々とゴタゴタがありながら結果オーライで来てる感じだけど、それに比べるとルーカス・フィルムはゴタゴタが表面化して、しかもあまり好ましくない方へ来てるように思える。

またマーベル・スタジオ作品は、いわば創造主であるスタン・リーへのリスペクトが見てる側に十二分に伝わってきてるが、ルーカス・フィルム作品は御大ジョージ・ルーカスへのリスペクトが伝わらないどころか、むしろ蔑ろにしてるんじゃないの?という気さえしてしまうのだけれども、その差はどこから出てくるのだろうか。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-05-31 20:43 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「スター・ウォーズ」がヒットし続編の製作が発表された時に驚いたのが、それがいわゆる「スター・ウォーズ2」じゃなく「エピソード5(第5話)」だと明言されたこと。
第4話から6話までの三部作を作ったら、時代を遡って第1話から3話まで作り、その後に7話から9話を作って完結させる、という話にワクワクしたもんである。

e0033570_20171392.jpg余談だが、同じジョージ・ルーカスのもう一つの人気シリーズも、実は同じ構成。
1作目の「レイダース/失われた≪聖櫃≫」は1936年の話で、2作目の「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」はその前年の1935年、そして完結編の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」は1938年が舞台、という具合。
ルーカスの好みなのだろう。

実際はここで終わらずに1957年を舞台にした「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」が作られ、今は更なる続編が準備中。
公開予定日は度重なる延期の末、現在は2021年7月9日とのこと。
パラマウント・ピクチャーズのロゴと実景の山とがオーバーラップして始まるのがシリーズのお約束だったが、ディズニーからのリリースでさてどうなるか?

閑話休題。

ところが第6話にあたる「ジェダイの復讐(帰還)」が公開されたものの、その後の製作に関しては一向に音沙汰なし。やっと第1話の「ファントム・メナス」が公開されたのは、なんと16年後だった。
そして今度は「全9作なんて言ってない。全6作でオシマイだ」というルーカスの発言に二度ビックリ。

というワケでこの「シスの復讐」が公開された時は、「スター・ウォーズが完結する」という安堵感と同時に、「もう二度と劇場で新作を見ることは出来ないんだな」という言い知れぬ寂寥感を味わったものである。
最近、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を見た際にも同じような感慨にとらわれたっけ。

さて、旧三部作(第4話から第6話)を見ている時のイメージは、ジェダイ=正義、シス=絶対悪であり、帝国の圧政は民を苦しめ、共和国は平和な理想的な世界というものだったのだが、新三部作(第1話から3話)を見てると必ずしもそうも思えなくなってくる。

ジェダイは保守的というよりも、旧態依然で閉鎖的で時に独善的。
シスの方は必ずしも享楽的ではなくむしろジェダイ以上に禁欲的な面も。そして考え方も柔軟。

例えば愛する人が死を迎えようとしているとき、何とかしてその死を回避する方法を見つけようとするのがシス。
一方その死を平然と受け入れられるように、悲しみを感じないように心を鍛えよというのがジェダイの教えだ。
どちらが凡人にとって納得しやすいか。少なくてもシスの考え方の方が人間臭い。

という感情面で押していけばアナキンも、「ジェダイの裏切り者」「幼い子供をも手にかけた虐殺者」とはならず、すんなりとシスへ転向していたかもしれないが、そこがこの作品のドラマ面の弱さ。
というかそこまでを求めるレベルにこの作品はなく、もっとわかりやすさや単純さを強調しているだけなのだろうが。

結局のところアナキンはシスの教えに同調したわけではなく、ただパドメを救う力を欲しただけで、その結果パルパティーン、いやダース・シディアスに取り込まれてしまった己の弱さや短慮を誤魔化すために、ジェダイの教えが間違ってるだの、自分の成長を妨げるだの屁理屈をこねて自己正当化し、逆ギレして師であるオビ=ワンに対して「あんたが憎い!」と八つ当たりする始末。ガキだね。
シディアスも、ダース・モールやダース・ティラナス(ドゥークー伯爵)より御しやすいと踏んだんだろう。

暗黒面に堕ちシスと化したアナキン=ダース・ベイダーは、最終話(この時点での)である第6話でフォースのダークサイドからライトサイドへ”帰還”を果たし、見事に「フォースにバランスをもたらした」ことで予言を成就し、メデタシメデタシで幕を閉じたのだが、近年になってシリーズが再開されたことで再びバランスは崩れた。

今度こそ最終話になるらしい(といっても別の物語はすぐ始まるようだが)第9話で、はたして真にフォースにバランスはもたらされるのか。そしてそれは誰の役目なのか。
ここまで行き当たりばったりで作ってきてるようなのが非常に気にはなるのだが、どんなオチを付けてくれるのか、シリーズのお浚いを続け乍ら待つとしよう。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-05-17 22:31 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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