【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<タ行>( 277 )

先ごろ高畑勲監督の訃報が届きました。

「金曜ロードショー!」では早速追悼で「火垂るの墓」を急遽放送するようですが、あーやっぱりね、という感じで捻りがありませんね。どうせジブリなら「ホーホケキョ となりの山田くん」でもやればいいのに。あれ、1回しか放送してないのだから。

かくいう自分はというと「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」といったTVシリーズは見ていましたが、劇場用の監督作品は寡作でありながら殆ど見ていません。
なので咄嗟に思いついたこの「ホルスの大冒険」を、追悼兼ねて久々に見直すことにします。

e0033570_23243038.jpg映画はいきなり激しいアクションシーンから始まります。スピーディなカット割りの積み重ね、ホルスのあわやの危機にいきなり姿を現す巨人モーグ、と掴みはOK。ここでやっとタイトルが出ます。アイヌの伝承が元になっているらしいですが、岩に突き刺さった剣を引き抜き英雄になる、というシチュエーションはなんだかアーサー王とか西洋っぽいですね。

ダイナミックなシーンがある一方で作画は総じて不安定で、場面によってキャラクターの顔が微妙に違う、それも主にヒロインのヒルダが…というのは大きなマイナスではありますが、それを補う魅力もあるので今日でも色褪せません。ヒルダの歌をはじめとして音楽も素晴らしく、今日でも十二分に惹きつけられます。

これ、前にも書きましたがこの作品を普通にリバイバルしたり、「金曜ロードショー!」でジブリ作品と混ぜて放送しても視聴率は取れるんじゃないかと思います。間違いなくジブリの原点だし、若い人ほど新鮮に感じるのではないでしょうか。

まあ実際はこの作品をジブリに絡めて語るのは抵抗があるのですが――といいつつこの作品のホルスとヒルダと村人の関係を、「もののけ姫」のアシタカとサン、それにタタラ場の人々との関係に準えてしまったりしたのですが。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3944206/



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by odin2099 | 2018-04-09 23:27 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
映画「ドラえもん」38作目。昨年に引き続き、今年の作品も評判が良いので見に行ってきた。

e0033570_21290360.jpgスチーブンソンの「宝島」に感化され、自分の手で宝島を見つけるんだと張り切るのび太。いまどき宝島なんか存在しないというみんなの声に反して、のび太は「宝探し地図」で宝島を見つけてしまう。折しもテレビのニュース番組では、日本の南に新しい島が誕生したことを奉じていた。

早速宝探しの冒険の旅に出発するドラえもん、のび太、静香、ジャイアン、スネ夫。
ところが島に着いた途端海賊たちが出現。力を合わせて海賊たちと戦うのび太たちだったが、島全体がドームに覆われ海中へと沈んでゆき、静香が浚われてしまう。

海賊たちが去ったあと、ドラえもんたちは漂流していたフロックという名の少年を助ける。どうやら彼は宝島や海賊の秘密を知っているらしい。妹を助けたいというフロックと協力して、皆は静香を助けるために海賊船を追いかけることに。
一方海賊船の中で、静香は自分と瓜二つのセーラという少女と出会うのだった。

相変わらずジャイアンや静香たちの前で、余計な一言を言ってしまうのび太。それをフォローするドラえもん。
なんだかんだで全員揃って冒険へ出発。そこで謎の敵と遭遇し、またゲストキャラと邂逅し…というお決まりのパターンに則った安心して愉しめる一本。

ただ今回ののび太は初めからドラえもんが何とかしてくれると高をくくってるので、そこの部分がちょっと引っ掛かるのと、出てくるのが海賊は海賊でも時空海賊。もちろん単なる悪役ではなく、その目的や行動にはきちんと理由付けがあるのだが、それが何故「海賊」でなければならないのか、どうしてそういうやり方なのか、が見ていて得心がいかない。船内のお宝はいったい何の目的で集めたのか?とか。

せっかくの大冒険活劇、変に未来人だとか、地球滅亡の危機だとかスケールを大きくせず、純粋に宝探しで引っ張って行って欲しかった気もするし、親子の反発から和解へと至るドラマも、何となく決められたゴールに向かって進んでる感じがするのだけれども、まあそんなに深く考えてはいけないのだろうな。
ラストには来春に新作公開される旨の告知が出て終わる。






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by odin2099 | 2018-04-01 21:35 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(2)
7年前に行方不明になった父親が残した手掛かりを追って、今ララ・クラフトは冒険の旅に出る!
――というリブート版。

ララ役は「トゥームレイダー」、「トゥームレイダー2」のアンジェリーナ・ジョリーから、デイジー・リドリーらの候補を押さえたアリシア・ヴィキャンデルに交代。
タフでセクシー、経験豊富なプロで大富豪の娘は、何も知らないフリーターの女の子へとフルモデルチェンジ。

e0033570_20405183.jpg実際ボンキュッボンだったアンジーと違い、アリシアはスレンダーで筋肉質なアスリート体型で、童顔。
不敵な面構えだったアンジーとは似ても似つかないタイプなので、まるで別人。今はアクション映画の主人公としては、こういうタイプの方がリアルってことなのかな。
今後シリーズが続いたとしたら、彼女がどういう風に変貌を遂げるか(あるいは遂げないか)には、ちょっと興味がある。

また宣伝では全然触れてないみたいだけど、今回のお話は卑弥呼の墓探し。
なんだよ、もっと早くに言ってくれよ。日本が題材なんて珍しいじゃん。
インディアナ・ジョーンズにもロバート・ラングトンにも、更にはリック・オコーネルにもベン・ゲイツにも出来そうもないことでもララ・クラフトならやってくれそう?

でも、なんか聞いたこともないような日本神話ネタ?が盛り込まれ、日本情緒は微塵も感じられない(そもそも舞台となってるのは日本なのか?)から、隠したくなる気持ちもわからんでもない。

ということで正直なところ、面白さは今一つ。出てくる悪役にも魅力がないし、せっかくのお宝というか”謎”も、なーんだ、といったところ。
ただ身内に敵がいる、というシチュエーションは今後のシリーズ化の際には妙味になりそう。
もっとも興行成績は今一つらしいので、続編が出来るかどうかは微妙らしいけど。




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by odin2099 | 2018-03-26 20:42 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
トレジャー・ハンター、ララ・クラフトの大冒険第2弾。
今度のお宝はギリシャ神話に出てくる<パンドラの箱>。かつてこの箱の蓋は二度、紀元前2300年にエジプトのファラオ、そしてその2000年後にアレクサンダー大王によって開けられたが、その時に恐るべき疫病にみまわれ、永遠に封印されたはずだった。ところがその在りかを示す地図が発見されてしまう。
女王陛下の命を受け、バイオ・テロの恐怖から人類を守る為にララが立ち上がる!

e0033570_20174399.jpg前作同様大傑作には遠い出来映えだが、監督がヤン・デ・ボンに交替したことによってド派手な見せ場は増えた。とりあえず”トホホ映画”から”トンデモ映画”くらいにはグレードアップしたというところ。
なんせオープニング・シークエンスで、海中から脱出する時にララが取った手段というのが、自分の血でおびき寄せたサメをパンチ一発で服従させ、その背鰭につかまって――というんだから頼もしい。
その後も力技で見せる場面が続くが、「チャーリーズ・エンジェル」シリーズほどのおバカさはなく、一応この映画がコメディではなく真面目なアクション大作なんだと自己主張してはいる。

相変らずララを演じるアンジェリーナ・ジョリーは魅力的で、彼女を見てるだけで満足する人もいるかも。
やたらと強調した胸元が揺れまくってた前作に比べると、コスチュームは幾分大人しめ。ただし序盤で着ているウエット・スーツはボディーラインがクッキリですぎていて、思わず視線が胸元へ…。
もっともポスターその他の宣材では残念ながら修正されておりますが、アンジェリーナ姐さんはそれに激怒したって話です。うーん、映画のウリが何であるかを良くわかっていらっしゃるなぁ。

で、魅力的なララなのだが、スマッシュヒットとなった前作とは違い、残念ながら本国ではコケたらしい。
アンジェリーナ姐さんはパート3にもノリ気らしいのだが、はたして実現するかどうか。
もし作ってくれるのならば、今度こそ面白い作品に仕上げてくれぇ~!

――以上、「しねま宝島」よりの転載。
公開前の先行レイトショーへわざわざ行ったんだっけ。

前作でのララのパートナーはダニエル・クレイグ、本作ではジェラルド・バトラー。
どちらもブレイク前の起用だから、キャスティング担当者はなかなか先見の明あり?

この手の作品では、仲間だと思っていたら実は裏切り者、というキャラがいるのがお約束だけど、この作品は珍しくそれがない、というか疑わしい振舞はするものの直接的な行動には出ない。
しかし最後は主義主張が食い違って対立、という展開になるのがちょっと珍しいかも。

それにしてもアンジーのララはいいなあ。ホントにもう一本ぐらいは見てみたかった。
今度のリブート作のアリシア・ヴィキャンデルには、アンジーほどのエッチさは期待出来そうもないのがちと残念。




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by odin2099 | 2018-03-19 20:22 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<マーベル・シネマティック・ユニバース>の14作目。
「アントマン」に続く新たなヒーローの誕生、といいたいところだけれど、単独作品ではないものの間にブラックパンサーやスパイダーマンも出てきているので、フェイズ3は単純にこれまでの延長ではなく新しいことを盛り込んできてるんだなあ、というのがよくわかる。

e0033570_21441809.jpgドクター・スティーブン・ストレンジは、上から目線のオレ様キャラ。従来の<MCU>作品でいうとトニー・スタークに近いタイプ。なんだかんだで結局は女性の支えがないとダメなのも共通してる。そして作品を通じて成長してガラっと変わるか、というと本質の部分はまーるで変わらないのも同じ。
まあここで改心して「いい子ちゃん」になったらなったで、それはつまらないけど。
「インフィニティ・ウォー」ではそんな二人の会話シーンが楽しめそうだけど、どんな毒舌の応酬をするのやら(いや、そんな余裕はないか)。

この作品でのラスボスはドルマムゥ。
おどろおどろしく登場はするものの、結局は時間を何度も巻き戻し繰り返し「説得」を試みるストレンジに根負けして大人しく去ってくれるのだが、何れ再登場することもあるのだろうか。
なんかサノスよりもよっぽどヤバそうなんだけど。

でこのドルマムゥを演じてるのは実はカンバーバッチ!
…って、普通は気付かないよねえ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25251374/
https://odin2099.exblog.jp/25335866/
https://odin2099.exblog.jp/26043037/



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by odin2099 | 2018-02-26 21:47 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_11514502.pngタンザニア北部のナトロン湖。
塩分が溶け込み毒性が強く、生物が住むに適さない過酷な環境乍ら、僅かな雨期にはフラミンゴの群れが大挙して飛来し、巣作りをし、子を産み育て、そしてまた去ってゆく。
足にこびりついた塩の塊が容赦なく自由を奪う。
外敵に襲われ必死に逃げる、敵わないまでも我が子を護るために立ち向かう親鳥の姿、をカメラは追いかける。

日本版のナレーションは宮崎あおい。
健気で美しいフラミンゴの姿もいいが、雄大な南アフリカの自然な姿もいつまでも眺めていたい。




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by odin2099 | 2018-02-04 11:53 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
これも石ノ森章太郎原作ですが、TV発ではなく銀幕デビューのヒーローと呼んで良いものやら…。

e0033570_19434596.jpg以前にも書きましたけど劇場用新作映画とは言い切れない、TV版の1話と2話のダイジェストなワケですが、第2話放送に先駆けてのお披露目ということで微妙な立ち位置になっております。
ただTV版2話分をまとめているのに、トータル上映時間が1話分より短いということで、登場人物たちが右往左往してるだけのよくわからない作品になってしまっているのが惜しいですね。もう少しデビューを大事にして欲しかったなあという気がします。

またTVシリーズ前半は見てなかったのでわからないのですが、この映画版は1話と2話を棒繋ぎしたのではなく、もしかするとシャッフルして再構成しているのかなあと思わせる部分があるのですが…。

どなたかTV版をきちんと見ている方の情報求む。
本来はもっと面白い作品だったんだと思うので。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/7095396/
http://odin2099.exblog.jp/22921338/



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by odin2099 | 2018-02-02 19:47 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
去年勝手に盛り上がっていた「スペース・スクワッド」、その後続報が聞こえてきません。
次はクールギン復活、メタルダー復権か?と期待していたのですが、Blu-rayソフトの売り上げが芳しくないのでしょうか。公開劇場数が圧倒的に少ないので、興行成績には元から期待してはいなかったはずですが。

とはいっても今年の東映ヒーローはなかなか変則的。
TVの<スーパー戦隊>は端から2大戦隊の激突モノだし、映画のVSシリーズは中止もしくは延期、春のライダー映画(というか戦隊とのコラボ枠)もなく、代わりに「エグゼイド」のVシネ3本を限定公開し、更にビデオシリーズの「仮面ライダーアマゾンズ」の完結編を劇場公開、といつものパターンを崩してきています。夏の戦隊&ライダー二本立ては健在のようですが。

e0033570_20532941.jpgということはまだ<宇宙刑事>あるいは<メタルヒーロー>復活の目は完全に消えてはいない、と更に勝手に盛り上がることにします。ただこの「メタルダー」の場合、やはりチラつくのが「人造人間キカイダー」の影。
赤と青の二色に塗り分けられたボディにサイドカーと、連想するなという方が無理ですからね。
そういや「キカイダー」のリブートもどうやら失敗作の烙印を押されたようですが、なかなか難しいですね。
そういった繋ぎとして、この作品あたりも劇場でもう一回、なんていう企画は無理でしょうか。なかなかスケール感のある作品だと思っているのですが。

【こっそりと】
(…と思っていたら、次のVSシリーズは「キュウレンジャーVSスペーススクワッド」という噂が……)

<過去作品>
http://odin2099.exblog.jp/3407611/
http://odin2099.exblog.jp/23355797/
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by odin2099 | 2018-01-22 20:55 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
タフでセクシーなトレジャー・ハンター、ララ・クラフトが、お宝を巡って大冒険を繰り広げるというアクション映画。

世界的に大ヒットした同名ゲームソフトの映画化だということだけど、映画になるまでその存在すら知らなかった…反省。
なのでゲームと比べてどう、というのはわからないけれども、少なくてもララを演じたアンジェリーナ・ジョリーはゲームファンにも納得のキャスティングだと聞く。

内容は女性版<インディ・ジョーンズ>といった趣きだけど、正直言って設定もわかりづらいし面白くもない。ところがスタントを殆ど使わず、文字通り身体を張ったアンジェリーナ・ジョリーのおかげで、映画自体は救われた。

見所はズバリ、アンジェリーナそのもの。
ただし、どうしても目が行ってしまうその胸元は、ちょっとやりすぎだろう。厳寒のシベリアでも薄着だし、そもそも無理矢理作り上げて強調してるのが目立つ。

なお、ララの父クラフト卿を演じているのが、アンジェリーナの実の父親ジョン・ボイド。不仲が伝えられる二人の共演も話題だったが、結局絶縁状態になってしまったようだ。

以上、「しねま宝島」からの転載。
これまた新作が来るので、その前のおさらい。

e0033570_06344355.jpgララの同業の小悪党的トゥームレイダーを演じてるのはダニエル・クレイグ。
6代目007を襲名するのは5年後で、この時は結構なチャラ男。当時は何とも思わなかったけど、逆に今見るとかなり違和感があるな。それだけ007のイメージが強くなってるってことだろうけど。

ララと敵対する組織はイルミナーティ。
ピラミッドなんか出されると、おお、「ダ・ヴィンチ・コード」!などと思ってしまう。
あれが出版され、ベストセラーになるのはこの2年後のことだから、ネタとしては先取りしてる、というよりも使い古された定番ネタだったってことかな。

しかし謎解き含めてお話はサッパリ面白くない。
悪役がステレオタイプでストーリー展開にひねりもない。
粗筋なぞってインディを女性に置き換えました、ってだけで、シナリオがこなれてないのが根本的な問題だろう。

今度の新作のララ・クロフト役はアリシア・ヴィキャンデル。アンジーに比べると華奢でちょっと心配。
アンジーなら放っておいても何とかするだろうと思えるタフさを感じるが、アリシアだと守ってあげたくなる……ってほどじゃないか。「コードネーム U.N.C.L.E.」では十分に頑張っていたしね。
でも改めて見るとアンジーのメリハリボディが懐かしい。
おっぱい盛りすぎで、しかも胸ポチまであるのはやりすぎだと思うけど。



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by odin2099 | 2018-01-11 06:37 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
アメリカの威信をかけた<マーキュリー計画>の裏側を描いた「実話に基づく」ストーリー。

e0033570_19374289.jpg原題の”Hidden Figures”を直訳すると、「隠れた人物」と「隠れた数字」の両方の意味があるが、これはその活躍が表立って紹介されてこなかった主人公となる3人の女性と、劇中で度々問題となる軌道計算を求める方程式、そしてそこで求められる解との両方の意味を持たせているのだろう。

配給会社は当初『ドリーム/私たちのアポロ計画』という邦題で封切る予定で、ポスターもフライヤーも作成されたのだが、<アポロ計画>ではなくその前段階の<マーキュリー計画>が題材なことから相応しくないとの抗議の声があがり、『ドリーム』とシンプルなものに改題。しかしこれはこれで作品内容を反映したものとは言えず、モヤモヤが残る結果になってしまった。

米ソの宇宙開発競争の真っ只中、ソ連はアメリカに先んじてボストーク1号でユーリ・ガガーリンを宇宙に送り込み、大打撃を被ったアメリカは何とか有人宇宙飛行を成し遂げようとする中で、キャサリン・G・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソンの3人は、有色人種で女性という二重のハンデに苦悩しつつ計画を成功に導いていく。

e0033570_19395905.jpg宇宙開発史を彩る単純なサクセスストーリーなのかと思っていると、そこに色濃く描かれているのはアメリカ社会に根強く残る差別問題。
多少なりともコミカルなオブラートに包んではいるものの、高々半世紀ほど前にまだこれほどまでに深刻な問題が残っていたことはショックだった。

実際は映画で描かれる年よりも前に彼女たちは然るべきポストに就き、既に差別も(完全ではないものの)排除されていたようで、そこは映画として多めに見なければならない部分だろうが、だからといってモデルとなった実在の彼女たちの功績が揺らぐわけでもあるまい。
出演は中心となる3人の黒人女性にタラジ・P・ヘンソン、ジャネール・モネイ、オクタヴィア・スペンサー。
それにクリスティン・ダンスト、そしてケビン・コスナーが脇を締めている。
監督はセオドア・メルフィ。
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by odin2099 | 2017-10-04 19:42 |  映画感想<タ行> | Trackback(20) | Comments(2)

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