人気ブログランキング |

【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ナ行>( 60 )

e0033570_21501407.jpg一代で巨万の富を築き上げた大富豪レオニデスの突然の死。
私立探偵のチャールスは、レオニデスの孫娘で死体の第一発見者である元恋人ソフィアから、祖父は誰かに毒殺されたとして調査を依頼される。

亡き前妻の姉・大伯母イーディス、若い後妻のブレンダ、映画製作の資金が欲しい長男フィリップと女優を続けたい妻マグダ、その子どもである長女ソフィア、長男ユースタス、次女ジョセフィンの姉弟妹たち、父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男ロジャーと一族から離れたがっている妻クレメンシー、子どもたちの家庭教師で実はブレンダの愛人ローレンス、そして長年一家に仕えている乳母……

巨額の遺産を巡り、誰にも動機があった。
そんな中でチャールズが真相に一歩近づいたと思った矢先に、第二の殺人事件が起きてしまう…。

アガサ・クリスティー自身がベストに選んだ中の一篇が、初の映画化とのこと。
脚本はジュリアン・フェロウズ、監督はジル・パケ=ブレネール。
出演はグレン・クローズ、マックス・アイアンズ、テレンス・スタンプ、ジリアン・アンダーソン、ステファニー・マティーニ、クリスティーナ・ヘンドリックス、アマンダ・アビントン、オナー・ニーフシー、クリスチャン・マッケイ、ジョン・ヘファーマン、ジュリアン・サンズ、プレストン・ナイマン、ジェニー・ギャロウェイ。

原作未読だったので、真犯人が明らかになった瞬間はゾクゾクっとした。
実際のところ疑わしい人物は数多く出てくるが、何れも決め手に欠くので見ている間はかなり見当違いの推理をしていたのだが、明かされてみれば他にはいないだろうなと納得いくものではあった。
だが後味は決して良くはない。

そして全てが解決した後に登場人物たちが余韻に浸るというようなものではなく、真相が明らかになった瞬間にバーンと「終」の文字が出て場内が明るくなるというような、古典的映画のような趣きだった。
正直「これで終わり?」という驚きがないでもなかったが、こういう割り切り方もいっそ清々しいものがある。

ところでパンフレットにあるクリスティーの映画化作品一覧を見ていたら、「奥さまは名探偵」、「ゼロ時間の謎」、「奥さまは名探偵/パディントン発4時50分」と3本のクリスティー作品の映画化を手がけたパスカル・トマ監督が、2012年に「婦人失踪事件」を映画化しているようだがわが国では未公開。
ソフトスルーでも構わないので見せて欲しい。



by odin2099 | 2019-04-25 21:54 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19531613.jpg原因不明の腹痛に悩まされるクロエは、肉体的には何の異常もないと診断されたことから精神分析医を訪ねることにする。訪れたポールという医師のカウンセリングを受けるうちに症状が改善され、やがてクロエとポールは恋に落ち、同居を始める。
そんなある日、クロエはポールと瓜二つの男に出会う。ルイというその男は、実はポールと双子で共に精神分析医だという。何故ポールは兄の存在を隠しているのか、その謎を探るべくクロエは偽名を使いルイの診察を受けることにする。
温厚なポールと違い、ルイは傲慢で支配的な男だが、やがてクロエはルイにも惹かれて行く。はたしてポールとルイの過去には一体何があったのか。

ジョイス・キャロル・オーツの短編小説を元に、フランソワ・オゾンが脚本・監督を務めたエロティック・サスペンスで、出演はマリーヌ・ヴァクト、ジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット、ミリアム・ボワイエ、ドミニク・レイモン。

原題は "L'Amant double"(米国版は"Double Lover")で、「2重螺旋の恋人」という邦題はかなり捻り過ぎの印象。
また紹介されている粗筋から想像したストーリーからはかなりかけ離れており、てっきり双子が入れ替わっているとか、あるいは双子に見せかけた一人二役のトリック劇、もしくは多重人格者を巡るミステリー物なのかと思いきや、そのような単純なものではなかった。

映画はクロエの主観で描かれていくが、フラッシュバックが多用されており、これが現実の映像なのかそれともクロエの夢や妄想を現したものなのか、意図的に混乱させようとしているので、素直に画面を追い続けて行くと十中八九、監督の罠に嵌る。
振り返れば最初のシーンから伏線は張られているのだが、なかなかそこには思い至らないだろう。

結局のところ双子はポールの方ではなく、クロエ自身。
母親の胎内にいた段階ではクロエは双子だったものの、成長過程でクロエの中に取り込まれ、その結果クロエの体内には双子の片割れが腫瘍という形で残っており、これが腹痛と精神疾患の原因だったということ。
何らかの形でこのことを知ったクロエが、罪悪感から妄想を生み出していた、ということになるのだろう。

もっともクライマックスではオカルト映画、ホラー映画まがいの描写もあることから、生まれなかった双子の怨念なりがクロエに作用してありもしない幻覚を見せていた、という解釈も出来なくもないのであるが…。



by odin2099 | 2019-03-17 19:58 |  映画感想<ナ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_20375451.jpg空想癖のあるいじめられっ子、それが主人公のバスチアン。良く言えば夢見る心を持った少年、悪く言えば現実逃避型の少年である。そんな彼が手に取った本の題名、それが『ネバーエンディング・ストーリー』。
この本を読み進めて行くうちに、バスチアンは不思議なことに気付く。本の中の主人公・アトレーユの物語に、なんと自分自身が存在していることに。

このアトレーユの物語の舞台となっている<ファンタージェン>は、<無>によって消滅の危機に瀕していた。アトレーユはこの世界を救うべく、様々な苦難に出会う冒険へ旅立つことになる。しかしこれらアトレーユに課せられた試練の全ては、読者(=バスチアン)を惹きつける手段に過ぎなかったのだ。

実は<無>とは<絶望>そのものであり、<夢>や<希望>を人間が失いつつあるために、その具象化である<ファンタージェン>が滅亡寸前になっていることが明らかにされる。その<ファンタージェン>を救う鍵は<夢>をたくさん持った少年の存在…。これは、ある種現代社会に対する警鐘だとも言える。人は<夢>や<希望>を失ってはいけないのだ、という強いメッセージを内包した映画なのだ、と。

ブライアン・アダムス指揮するSFXは、このファンタジー世界を見事に具現化して見せた。技術的には難点があるものの、ファンタジーとしての説得力のある映像を作り出した手腕は評価して良い。
音楽も、クラウス・ドルディンガーに加えての売れっ子ジョルジオ・モロダーの参加は、プラスに作用しているようだ。一例をあげるなら、ラッキー・ドラゴンのファルコンが翔び立つと同時に流れるBGMが『E.T.』のクライマックス・シーンを彷彿とさせる盛り上がりを見せてくれるなど、なかなか聴かせてくれるのが嬉しい。

e0033570_20381296.jpgそして監督のヴォルフガング・ペーターゼン。劇中劇の形式をとる本の中のアトレーユの物語と、その本を読んでいるバスチアンの対比。そのしっかりとした構成は観る者を飽きさせない。製作中から期待していただけに、その願いは報われた思いである。

――これが公開当時の感想である。

ところがこれから10年近く経ってから改めて観直してみたのだが、これが実につまらない。ストーリー構成はチグハグで物語世界に一向に入って行けず、ラストの展開もあまりに唐突。これはショックだった。記憶の中で美化しすぎていたのだろうか。
それとも自分がファンタジー世界で遊ぶだけの、ゆとりを失ってしまったのかも知れない。
次に観る時は、また違った想いを抱くのだろうか。

  × × × ×

以上、「しねま宝島」から転載。

改めて見てみると、絵は綺麗だけれどもお話は薄っぺらい。
読者(バスチアン)を引き付けるだけの為に艱難辛苦を味わう羽目になるアトレイユが気の毒。
最初に見た時は「なるほど」と感じた部分ではあるが、もう少しスムーズにバスチアンのいる現実世界と、ファンタージェンを繋げなかったものかな、という思いはある。小説と映像という媒体の違いは勿論あることは承知の上で、であるが。



by odin2099 | 2019-01-16 20:45 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
ディズニーによる20世紀FOXの買収が決定。
ということはこの<ナルニア国物語>の権利関係も統一…と思ったんですが、現在準備中の「第4章」はトライスターに権利が移転したんでしたっけ。
<スター・ウォーズ>や、<アベンジャーズ>と<X-MEN>みたいにはなかなか上手く行かないですなあ。

e0033570_20001924.jpg前作を受けての「第2章」。
「第1章」もC・S・ルイスの原作小説とかなり雰囲気が違う映画になってましたが、今回は更に乖離が進み、カスピアン王子を主人公にし、ベベンシー兄妹を脇に回し、王位継承を巡る一種の”貴種流離譚”に仕立て直してます。熱心な原作愛読者ほど驚きの超展開が待っています。
ただ予備知識なしの人にはハードルが低めで、ナルニアの基本設定さえ理解できれば物語に入り込みやすいのではないかと思います。

しかし前作であれだけの経験をしながら、ベベンシー兄妹はなかなか成長しませんね。
兄妹仲は前作よりは改善されてるようですけど、相変わらず末妹のルーシーは軽んじられてるし、排他的。対抗意識もあるんでしょうけど、カスピアンに対しても突っかかります。一方のカスピアンも割と我を通すタイプのようで、双方共に折れないから話はややこしくなっていくのですが。
そしてアスランも勿体つけてないで、もっと早くに介入していれば犠牲者ももっと少なくて済んだと思うのですがねえ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7981325/
https://odin2099.exblog.jp/14309014/


by odin2099 | 2018-08-03 20:06 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09582296.jpg戦国時代の日本にタイムスリップしてしまったバットマンたちとヴィランたちの戦いを描いた、メイド・イン・ジャパンのアニメーション映画。
ジョーカーたちは織田信長、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗ら戦国武将と入れ替わって日本の覇権を巡って争い、一方のバットマンたちは秩序を守ろうとして謎の忍者集団”蝙蝠衆”の助力を得てそれに立ち向かう。

”蝙蝠衆”は飛騨の忍びだし、マスク姿のナイトウィングやレッドロビンたちは正に「仮面の忍者」。
白い大凧は出てこないが似たような装備で同じように滑空するし、ヴィランたちの築いた城は天守が変形して巨大ロボットになり、挙句の果てに合体してしまう、という荒唐無稽さも相通ずるものがあるような…?

よくこんな企画をワーナーやDCコミックが通したなと思うけれど、早々にハイテク武器を奪われたバットマンが徒手空拳で抗う姿もなかなか新鮮。誕生から80年近い歳月を経ながら、まだまだ攻めの姿勢を崩さないのはお見事。

しかし色々と面白くなりそうな要素を持ちながら、個人的にはちっとものれなかった作品でもある。
クライマックスバトルでは一瞬記憶が飛んだ。


by odin2099 | 2018-06-17 10:01 |  映画感想<ナ行> | Trackback(3) | Comments(4)
ハリー・ポッターと賢者の石」と「ロード・オブ・ザ・リング」の大ヒットで、映画各社はここぞとばかりにファンタジー映画製作レースを繰り広げました。
ディズニーもクライヴ・バーカー「アバラット」映画化を表明しましたが、結局頓挫。ようやくウォルデン・メディアが着手したこの「ナルニア国物語」に、後乗りと言う形で参加することになりました。

「ロード・オブ・ザ・リング」はニュージーランドが映画、特にファンタジー系の作品のロケ地として相応しいことを世に知らしめましたが、それを決定づけたのがこの「ナルニア国物語」ではないでしょうか。
「ロード・オブ・ザ・リング」を上梓したトールキンの盟友だったルイスの著作に基く映像化作品だというのも何やら不思議な縁を感じますし、両作品には共通して参加しているスタッフもいて、撮影も同じ場所だったか近くだかで行われたようです。

e0033570_19433847.jpgただ「ナルニア国物語」が「ロード・オブ・ザ・リング」と同じようなタイプの作品かと言えば、これはまるで違います。
もし「ロード・オブ・ザ・リング」を気に入っていて、他にも似たような作品を求めて「ナルニア国物語」に辿り着いたとしたら、多少の違和感は拭えないと思います。
もっとも撮影スタッフが共通で撮影場所も同じとなると、例え物語は違っていても「絵」的には似たようなものになってしまうのは避けられませんが。
トールキンの小説とは案外異なる内容の「ロード・オブ・ザ・リング」は比較的原作ファンからも好意的に受け止められましたが、大筋は原作に沿っている「ナルニア国物語」はどちらかというと賛否両論のようです。

これはおそらく牧歌的な原作の持つ要素が薄れ、子どもたちを主人公にした割には殺伐とした戦闘シーンが多かったり、その子どもたちが多少の問題児であっても本質的には「良い子」だったのに対し、映画では見ていてイライラさせられるほど生の感情をぶつけ合う存在に描かれていたりするからかな、と個人的には思います。

ただこれも、一本の映画として捉えたならば決して改悪ではなく、娯楽作品としてはメリハリがついたものになったと思っているのですが、原作ファンはそうは受け取らなかったのでしょうね。
この作品と続く2作目で思うほどの成功を収められなかったディズニーはとっととシリーズに見切りをつけ、3作目は20世紀フォックスの元で仕切り直しとなりました。余談ですが、ディズニー→20世紀フォックスというのは丁度「スター・ウォーズ」と逆ですね。
しかし4作目はソニー・ピクチャーズ傘下のトライスター・ピクチャーズへ再び移籍、と前途は多難。全7作の原作全てが映画化されるかは不透明な状況です。

というより「ダレン・シャン」、「スパイダーウィックの謎」、「エラゴン/遺志を継ぐ者」、「ライラの冒険/黄金の羅針盤」、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」、「ザ・シーカー/光の六つのしるし」、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」…と数多くのファンタジー小説が映画化されましたが、何れもシリーズ化は絶望的(「パーシー・ジャクソン」は2作目が作られましたし、最近になってネット配信ドラマなどで再始動している作品もありますが)。
またファンタジー小説の帯や解説に「映画化決定!」の文字が躍っていた時期がありましたが、音沙汰なしの作品も数知れず。
結局成功を収めているのは「ハリー・ポッター」と「ロード・オブ・ザ・リング」のシリーズ及びその派生作品のみ、というのは淋しいですね。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2846623/
https://odin2099.exblog.jp/3281471/
https://odin2099.exblog.jp/7958335/
https://odin2099.exblog.jp/14285874/
https://odin2099.exblog.jp/19366191/




by odin2099 | 2018-04-19 19:45 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
Mr.マックスマン」、「Bros.マックスマン」に続くシリーズ3作目。

e0033570_21113825.jpgニューヨークに赴任中の谷口正義は、アメコミ「マックスマン」の作者ミスターMの孫で、探偵を営んでいるヒロ・マックスと出会う。彼もまたマックスマンだった。
ヒロを連れて帰国する正義だったが急な出張で後事を弟の英雄に託すものの、英雄もまた取材へと出かけてしまい、ヒロは「フレッシュワイド」のスタッフに紹介され、そのままジャパンテレビ局内に留まることに。
そんな時、元アイドルの海東果穂が密かにテレビ局を訪れる。
実は彼女はテロ計画の首謀者として逮捕された海東議員の娘で、父のために引退に追い込まれたことで父を恨んでいた。明朝の生放送で父の犯罪の証拠を明らかにし、復讐を果たそうとしていたのだ。
しかしその夜、何者かによって彼女は誘拐されてしまう。
犯人は誰か?彼女はどこにいるのか? ヒロは真相解明に乗り出す。

2作目で打ち止めだろうと思っていたら、まさかの3作目が完成。
ただ流石にこれ以上谷口兄弟を増やすのは無理と考えたのか、今度は元祖マックスマンの孫の登場である。
ヒロに扮するのは「仮面ライダードライブ」の仮面ライダーマッハこと詩島剛役だった稲葉友。
先代、先々代のマックスマンは戦隊ヒーロー出身者だったが、今度は初のライダー出身者だ。

海東果穂役は「手裏剣戦隊ニンニンジャー」のモモニンジャー百地霞、というより坂本浩一監督のミューズとしても知られる山谷花純
まあ彼女のことだから真っ当なヒロインじゃないだろうな、と踏んでいたら案の定…。

その分ヒロインとしての存在感を十二分に発揮したのが、前作でヒロインを務めた五十嵐梨奈役の内田理央
スペシャルサンクス扱いだが、最初から最後までほぼ出ずっぱりで、花純ちゃんより出番は多いんじゃなかろうか。3作通して出演してることもあって、「マックスマン」の真のヒロインはだーりおに間違いなし!
もし4作目が作られるなら、今度は彼女が変身、なんていうのも面白いかも。

初代の千葉雄大、二代目の竜星涼もスペシャルサンクスで登場。序盤と終盤のみの出演ながら意外にも物足りなさはなく、最後の3人揃っての変身はやはり燃える。
その一方、同じくスペシャルサンクスの初代ヒロイン、辻村祐子役の山本美月は正義の電話の相手として声のみの出演とは残念。チラッとでも出てきて欲しかったな。

ケンドーコバヤシ、田村亮、なだぎ武、大和田伸也、久保田悠来、松島庄汰、青木玄徳、丸山敦史が前作から続投し、それに村上幸平も加わっての相変わらず賑やかな作品。
今回は探偵による謎解きモノという新たな要素が加わり、作品世界の幅も少し広がった感じ。

正義と祐子のカップルはいよいよ結婚式の日取りも決まったようだし、祐子が「正義=マックスマン」に気付いていたことも明らかになり、この二人のドラマはこれで完結なのだろう。
英雄と梨奈にはヒロが「結婚するのか?」みたいなことを聞くシーンがあるけれど、こっちのカップルにはまだまだドラマがある?

年に一本ずつ作られてきたこのシリーズだけど、今年はどうかなあ???



by odin2099 | 2018-02-22 21:18 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
1945年7月26日にポツダム宣言が発令、この対応を巡って日本は大きく揺れる。
そして8月14日の御前会議でのポツダム宣言受諾決定から、宮城事件を経て、翌15日に玉音放送が行われるまでの「長い一日」を描いている。
原作クレジットは大宅壮一だが、後に実際の著者は半藤一利であることが判明した。
監督は岡本喜八。

e0033570_19080113.jpg宮口精二、戸浦六宏、笠智衆、山村聰、三船敏郎、小杉義男、志村喬、高橋悦史、井上孝雄、中丸忠雄、黒沢年雄、加藤武、川辺久造、江原達怡、土屋嘉男、島田正吾、伊藤雄之助、児玉清、小林桂樹、中谷一郎、田島義文、加東大介、田崎潤、平田昭彦、中村伸郎、藤木悠、北村和夫、村上冬樹、天本英世、神山繁、浜村純、佐藤允、久保明、藤田進、田中浩、佐田豊、勝部演之、加山雄三、新珠三千代、宮部昭夫、井川比佐志、小泉博、仲代達矢(ナレーター)、松本幸四郎(初代松本白鴎)……

<東宝創立35周年記念作品>ということでオールスターキャストが集結。
こんな小さな役なのにこの人が、というくらい見知った顔が次々と登場。それだけで邦画マニアにはたまらないだろうが、クーデターの場面を除けば殆ど動きがなく、終始役者同士の生のぶつかり合いによる台詞の応酬劇が炸裂し、日本映画黄金期の底力をまざまざと見せつけられる。

時間経過が若干わかりづらい面があるのと、どの程度史実や実在の人物に基いているのかがわからないが、ギリギリの緊張感の中で2時間半強を一気に駆け抜けてみせる。
四半世紀ぶりに見直したが、以前よりより深く愉しめた気がした。

【ひとこと】
「シン・ゴジラ」はこの映画を参考にしているので、興味がある人は併せてどうぞ。


by odin2099 | 2017-08-14 19:09 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_11570010.jpgアメリアという女性の調査を行っていた私立探偵のマーチは、彼女の依頼を受けたという腕力でトラブルを解決している男ヒーリーにボコボコにされる。ところがアメリアを探す二人組に襲われたことから彼女の身を案じたヒーリーは、逆にマーチを強引にパートナーにしてアメリアを探すことに。
押しかけ助手となったマーチの娘ホリーを加えて捜索を進めていくと、何故か連続不審死事件へ行きつき、いつしかアメリカ国家の根幹を揺るがしかねない巨大な陰謀劇へと繋がってゆく…

場内が爆笑の渦に包まれてる中、結構きょとんとしている時間が長かったです。
ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングの凸凹コンビのやりとりにはニヤニヤさせられっぱなしでしたが、コメディかと思えばドシリアスな展開が待っていたり、途中で登場人物の関係がわからなくなったり、お話の肝が理解出来なくなったり……読解力なくなったなあ。

しかし何といってもホリー役のアンガーリー・ライスが超絶カワイイ
最初から最後まで彼女が輝いてます。
マーチは元々娘のホリーのために頑張ってますが、やさぐれた荒くれモノだったヒーリーを「改心」させたのも彼女の存在ゆえ。
単なる紅一点ではなく(実際セクシーな女性キャラは沢山出てくるし)、真の主人公は彼女だったのです。
次は「スパイダーマン/ホームカミング」で彼女に再会できそうで楽しみ。

キーパーソンかと思ったら意外に出番の少なかったアメリア・カットナーってアンディ・マクダウェルのお嬢さんだったのね。この娘もネクストブレイク候補。
そしてその母親役のキム・ベイシンガー、相変わらず綺麗だなあ。60代には見えない。

【ひとこと】
ラッセル・クロウ、もう少し痩せてくれ。
by odin2099 | 2017-02-19 11:57 |  映画感想<ナ行> | Trackback(8) | Comments(2)
煉獄天魔王と四魔神が復活!その圧倒的な力前にヤツルギが敗れた。
ヤツルギを救い魔王を倒すため、日本中のローカルヒーローたちが力を合わせて立ち向かう!

さてさて、一体どんなヒーロー映画になっているのか興味津々で観に行ってきた。
全国から80名以上のヒーローが集まっているということは、数字的にはあの『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』にも決してひけを取らない?

e0033570_19272142.jpgどうやってローカルヒーローたちを関連付けるのかなと思っていると、事件の発端がローカルヒーローたちが集うイベント会場。つまり皆さん元々面識あり、ということになってるんですな。上手いというかズルいというか。
そして中心になっているのが映画の製作母体にもなっている『鳳神ヤツルギ』、千葉県は木更津市のローカルヒーローで、このレギュラーキャストたちが一応映画の主人公となってるので事実上は『ヤツルギ』の劇場版ってことなんだろう。

といっても最初にヤツルギがやられてサア大変。
てなワケで悪の魔王の手下どもに対してローカルヒーローたちが立ち向かうんだけど、この大乱戦では動けるヒーロー、動けないヒーロー、体型に問題のあるヒーロー、造形に問題のあるヒーローも等しく頑張ります。
撮影は大変だったかも知れないけど、やってる連中はみんな楽しんだんだろうなあ。

その中でも何組かがピックアップされ、準主役級の見せ場が与えられます。
時空戦士イバライガー(茨城県)、甲州戦記サクライザー(山梨県)、パワーシティオーイタ(大分県)、坂東武人武蔵(埼玉県)、安芸戦士メープルカイザー(広島県)、ハルサーエイカー(沖縄県)、横浜見聞伝スター・ジャン(神奈川県)、聖霊法士トチノキッド(栃木県)、サーモンファイタールイベ(北海道)、浪速伝説トライオー(大阪府)、超耕21ガッター(新潟県)、ダルライザー(福島県)、電撃!!ライデンマル(東京都)らが出番の多い連中。
ふう、見ていて誰が誰やらサッパリなので、一応パンフで確認しながらだったけど合ってる?

なんで彼らだったのか、そこらへんの選定基準はよくわかりませんけど(あ、「ライデンマル」は「ヤツルギ」と同じスタッフが作ってるからだろう)、それぞれ四魔神に苦戦するものの何とか協力して必殺技を見舞って勝利。
そしてクライマックスは天魔王とヤツルギの一対一の対決。
大ピンチを迎えるが、最後の最後にはみんなのパワーを貰って逆転勝利!
という王道のヒーロー映画になってたのでメデタシメデタシ。

上映時間は70分くらいだと思うけど、その大半がアクションシーン。そのアクションも各キャラクターで見せ方の差異があるワケでもなく、またその技量にも格差ありなのでスタントそのものは凄くても流石に延々とだと飽きてくるし(CG合成とか頑張ってるんだけどね)、ドラマ部分にしたってプロの俳優さんが何人いるのか知らんが素人臭い演技ばかりで学芸会レベルの自主映画。
――ではあるもののその辺は端から期待してないし、「何かをやろう」という熱意だけは伝わってくるので良しとしよう。

クラウドファンディングでの製作資金集めや、興行収益の一部をポリオワクチンを送る活動へ支援するといったやり方が結構賛否両論らしいが、好きなことをみんなで集まって熱中しながらやる、ということ自体は悪いことじゃないと思う。
後に続く作品企画があるかどうかはわからないけど、「新たなヒーロー伝説が生まれる」というコピーに偽りのない作品にはなっているんじゃないかな。

【ひとりごと】
「日本ローカルヒーロー大決戦」を謳うなら、47都道府県から最低一組ずつヒーローを呼ぶとかしても良かったと思う。
それに有名どころのヒーローが結構いないけれど、権利関係とか面倒くさいんだろうか。


by odin2099 | 2015-11-16 19:44 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
ブログトップ