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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ナ行>( 64 )

太宰治の「人間失格」の映画化、ではなく太宰がこの作品を書くに至るまでのサイドストーリー。
太宰の妻・美知子、太宰の愛人のひとり太田静子、そして太宰の心中相手となった最後の愛人・山崎富栄の3人の女性にスポットを当て、太宰が「人間失格」を書きあげ死を選ぶまでの”最後の2年間”を、「事実に基づき」「フィクションとして」描いている。

出演は小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也ら。
監督は蜷川実花。

e0033570_23074816.jpgまー、最初から最後までカラフルな映画でした。
でも全体通すと空虚で、正直何が言いたいのかよくわからなかったです。
太宰治って最低のクズ男(演じてる小栗旬はチャーミングでしたが)だなあとか、太宰に弄ばれてるようで、実は太宰を利用した女性たちは強いなあとか表面的な感想は色々と出てきますが、結局観客は太宰治のことを憐れめばいいのか、それとも笑えばいいんでしょうかねえ。

ヒロインその一の宮沢りえは、流石に歳喰ったなあという印象。
まあ実際に小栗旬よりも10歳近く年上なんでしたっけ。でもそれがかえって太宰との関係が単なる夫婦ではなく、出来の悪い子供を溺愛する母親のように見えて結果オーライです。

ヒロインその二の沢尻エリカは、イメージ通り(?)の奔放な女性。
かと思いきや意外に弾けっぷりが足りず、また出番もさほど多くはありませんでした。それにラブシーンもあるんですが、もっと出し惜しみしないでしっかり”魅せて”欲しかったんですけど。

ヒロインその三は二階堂ふみ。宮沢りえよりも20歳若いのかあ。
彼女だけがヌードも見せる大熱演。ある意味で一番強く、一番怖い役でした。
何故か時折彼女の顔が宮崎あおいに見えたりしたのはナイショです。

そういえば出演者の中に山谷花純壇蜜の名前があってビックリ。
花純ちゃんは冒頭に出てくる太宰の心中相手の愛人らしいけど、壇蜜はどの役だったんだろう?

ラストシーンというか、最後のショット、あれは「しまった、こんなはずじゃなかった」という太宰の表情?



by odin2099 | 2019-09-30 23:11 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
ライオンと魔女」、「カスピアン王子の角笛」に続く「ナルニア国物語」第3章。
前2作と違って、今回は20世紀FOXのプレゼンツ。思ったほどの成績を上げられなかったのでディズニーが見切りをつけたシリーズを、FOXが拾ったという形です。
スタッフ、キャストも一新とはならず、物語も前作からの引きがタップリなのは一安心。

e0033570_22230286.jpgただ予算は抑えられたのでしょう、前作ほどの超大作という感じではありませんが、それがかえって原作の雰囲気を生かす形に。
お話そのものは原作とはかなりかけ離れたものになっていますが、それでも「童話の映画化」という観点からすると、原作の雰囲気に一番近いのはこの作品かも。

既にこの作品公開から9年近く経ってますが、第4章はどうやら立ち消えに。
しばらく音沙汰がありませんでしたが、数年前にはジョー・ジョンストンが監督に就任(監督引退作との噂も)、そして今度はFOXから更にトライスター・ピクチャーズに移籍という話でしたが、昨秋いきなりNetflixからの製作発表がありました。

全7作全ての映像化権を入手し、ドラマと映画、両方の企画があるとのことです。
この劇場版シリーズを踏襲するのか、それとも「ライオンと魔女」(もしくはナルニア創成期を描いた「魔術師のおい」)からのリブートになるのか詳細はまだ明らかにされていませんが、同じくシリーズ化が頓挫したフィリップ・プルマン作の「ライラの冒険」劇場版が、今度はBBC Oneによってテレビシリーズとしてリブートされたように、再びナルニア世界を訪れることが出来るのならば歓迎すべきことだと思います。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-06-26 22:28 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
世界で最も有名な図書館の舞台裏へ、ということで初めて岩波ホールへ行ってきました。

図書館ってこんなことまでするのか?!、というぐらいその活動は多岐に亘っているんですねえ。
著名人を招いてのトーク企画、ピアノコンサート、読書会、ダンス教室、パソコン教室に就職フェア、ディナーパーティーetcetc。

e0033570_11002186.jpgそれだけでなく館長をはじめ幹部たちの会議の模様や、視覚障碍者向けの録音風景、デジタル化へ向けての撮影風景、大型のベルトコンベアーを使っての返却本の管理ナドナド、本館だけでなく分館(全部で92あるそうだ)も含めての巨大なシステムの一部が公開されています。
市からの出資と民間からの寄付によって運営されているという点もユニークに感じました。
日本とは色々仕組みが違いますね。

しかしこの作品の監督が、フレデリック・ワイズマンだということをすっかり失念しておりました。
ナレーションなし、出てくる人物の紹介テロップなし、何の説明もなく次から次へと映し出される”何か”を、こちらはひたすら追い続けるだけです。

上映時間は3時間25分。
2時間ほど経った時点で途中休憩が入り、トータルでは3時間40分ほど。
これはなかなかの苦行です。
凄く惹かれる内容ではあるのですが、途中で何度か(数秒ですが)記憶が飛ぶ瞬間が…。

思えばこれまでにも「パリ・オペラ座のすべて」、「クレイジーホース・パリ/夜の宝石たち」、「ナショナル・ギャラリー/英国の至宝」と3本の作品を見ましたが、いずれも睡魔との戦いが最大の課題でした。
どうも自分とは相性のあまり良くない監督さんではあります。



by odin2099 | 2019-06-01 11:04 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
シンデレラ城と「星に願いを」で幕を上げ、すぐにチャイコフスキーの「小序曲」をバックにフクロウ視点での街の空撮というオープニング。
それだけで「この映画大好き」という気分にさせてくれる。

ちなみにエンディングでもフクロウ(このフクロウ、謎の老人ドロッセルマイヤー氏の使い魔みたいな存在なんだけど)が飛んでいるけれど、そのせいかなんかちょっと「ハリー・ポッター」っぽい雰囲気もあったりして。

e0033570_19574960.jpg母親を亡くして悲しむ少女にクリスマスの奇蹟が起る、というようなお話だけれども、傑作とまでは言わないまでもなかなか上質なファンタジー、だと思う。
終盤ちょいとアクション映画寄りになりすぎる嫌いがあるものの、それも昨今のトレンドなのかな。

ヒロインのマッケンジー・フォイの美少女っぷりに見惚れるも良し、キーラ・ナイトレイ(メイクのせいでこれまでとはかなり印象が違うけど)のキュートな悪女っぷりを堪能するも良し、ヘレン・ミレンやモーガン・フリーマンの怪演っぷりを愉しむも良し。
ディズニーっぽさも十分にあって、見どころには事欠かないはず。

アフレコは初挑戦だと思うけど、ヒロイン役の小芝風花も頑張っているので吹替版推奨。
そういえば同じディズニーなのに、キーラ・ナイトレイの吹替が「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや「キング・アーサー」のようにフィックスとも言える弓場沙織じゃないのは何故だろう?
坂本真綾はやっぱりナタリー・ポートマンだよなあ、と考えていた時にふと思い出した。

キーラ・ナイトレイのデビューは「スター・ウォーズ/ファントム・メナス」でのパドメ・アミダラの影武者にして侍女のサーベ。この時は多分サーベの声も、パドメ(=ナタリー・ポートマン)役の坂本真綾がそのまま演じていたはず。
ということは一番最初にキーラ・ナイトレイを吹き替えたのは坂本真綾ってこと?
まさかそこまで考えてキャスティングしたワケはないと思うけれど。

【ひとりごと】
この作品、去年のディズニー映画ワースト3の一本。
大コケした3本の内の1本なのだが、前述の通り決して悪くない出来だと思うのだけれど残念だ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-05-29 20:01 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21501407.jpg一代で巨万の富を築き上げた大富豪レオニデスの突然の死。
私立探偵のチャールスは、レオニデスの孫娘で死体の第一発見者である元恋人ソフィアから、祖父は誰かに毒殺されたとして調査を依頼される。

亡き前妻の姉・大伯母イーディス、若い後妻のブレンダ、映画製作の資金が欲しい長男フィリップと女優を続けたい妻マグダ、その子どもである長女ソフィア、長男ユースタス、次女ジョセフィンの姉弟妹たち、父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男ロジャーと一族から離れたがっている妻クレメンシー、子どもたちの家庭教師で実はブレンダの愛人ローレンス、そして長年一家に仕えている乳母……

巨額の遺産を巡り、誰にも動機があった。
そんな中でチャールズが真相に一歩近づいたと思った矢先に、第二の殺人事件が起きてしまう…。

アガサ・クリスティー自身がベストに選んだ中の一篇が、初の映画化とのこと。
脚本はジュリアン・フェロウズ、監督はジル・パケ=ブレネール。
出演はグレン・クローズ、マックス・アイアンズ、テレンス・スタンプ、ジリアン・アンダーソン、ステファニー・マティーニ、クリスティーナ・ヘンドリックス、アマンダ・アビントン、オナー・ニーフシー、クリスチャン・マッケイ、ジョン・ヘファーマン、ジュリアン・サンズ、プレストン・ナイマン、ジェニー・ギャロウェイ。

原作未読だったので、真犯人が明らかになった瞬間はゾクゾクっとした。
実際のところ疑わしい人物は数多く出てくるが、何れも決め手に欠くので見ている間はかなり見当違いの推理をしていたのだが、明かされてみれば他にはいないだろうなと納得いくものではあった。
だが後味は決して良くはない。

そして全てが解決した後に登場人物たちが余韻に浸るというようなものではなく、真相が明らかになった瞬間にバーンと「終」の文字が出て場内が明るくなるという、古典的映画のような趣きだった。
正直「これで終わり?」という驚きがないでもなかったが、こういう割り切り方もいっそ清々しいものがある。

ところでパンフレットにあるクリスティーの映画化作品一覧を見ていたら、「奥さまは名探偵」、「ゼロ時間の謎」、「奥さまは名探偵/パディントン発4時50分」と3本のクリスティー作品の映画化を手がけたパスカル・トマ監督が、2012年に「婦人失踪事件」を映画化しているようだがわが国では未公開。
ソフトスルーでも構わないので見せて欲しい。



by odin2099 | 2019-04-25 21:54 |  映画感想<ナ行> | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_19531613.jpg原因不明の腹痛に悩まされるクロエは、肉体的には何の異常もないと診断されたことから精神分析医を訪ねることにする。訪れたポールという医師のカウンセリングを受けるうちに症状が改善され、やがてクロエとポールは恋に落ち、同居を始める。
そんなある日、クロエはポールと瓜二つの男に出会う。ルイというその男は、実はポールと双子で共に精神分析医だという。何故ポールは兄の存在を隠しているのか、その謎を探るべくクロエは偽名を使いルイの診察を受けることにする。
温厚なポールと違い、ルイは傲慢で支配的な男だが、やがてクロエはルイにも惹かれて行く。はたしてポールとルイの過去には一体何があったのか。

ジョイス・キャロル・オーツの短編小説を元に、フランソワ・オゾンが脚本・監督を務めたエロティック・サスペンスで、出演はマリーヌ・ヴァクト、ジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット、ミリアム・ボワイエ、ドミニク・レイモン。

原題は "L'Amant double"(米国版は"Double Lover")で、「2重螺旋の恋人」という邦題はかなり捻り過ぎの印象。
また紹介されている粗筋から想像したストーリーからはかなりかけ離れており、てっきり双子が入れ替わっているとか、あるいは双子に見せかけた一人二役のトリック劇、もしくは多重人格者を巡るミステリー物なのかと思いきや、そのような単純なものではなかった。

映画はクロエの主観で描かれていくが、フラッシュバックが多用されており、これが現実の映像なのかそれともクロエの夢や妄想を現したものなのか、意図的に混乱させようとしているので、素直に画面を追い続けて行くと十中八九、監督の罠に嵌る。
振り返れば最初のシーンから伏線は張られているのだが、なかなかそこには思い至らないだろう。

結局のところ双子はポールの方ではなく、クロエ自身。
母親の胎内にいた段階ではクロエは双子だったものの、成長過程でクロエの中に取り込まれ、その結果クロエの体内には双子の片割れが腫瘍という形で残っており、これが腹痛と精神疾患の原因だったということ。
何らかの形でこのことを知ったクロエが、罪悪感から妄想を生み出していた、ということになるのだろう。

もっともクライマックスではオカルト映画、ホラー映画まがいの描写もあることから、生まれなかった双子の怨念なりがクロエに作用してありもしない幻覚を見せていた、という解釈も出来なくもないのであるが…。



by odin2099 | 2019-03-17 19:58 |  映画感想<ナ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_20375451.jpg空想癖のあるいじめられっ子、それが主人公のバスチアン。良く言えば夢見る心を持った少年、悪く言えば現実逃避型の少年である。そんな彼が手に取った本の題名、それが『ネバーエンディング・ストーリー』。
この本を読み進めて行くうちに、バスチアンは不思議なことに気付く。本の中の主人公・アトレーユの物語に、なんと自分自身が存在していることに。

このアトレーユの物語の舞台となっている<ファンタージェン>は、<無>によって消滅の危機に瀕していた。アトレーユはこの世界を救うべく、様々な苦難に出会う冒険へ旅立つことになる。しかしこれらアトレーユに課せられた試練の全ては、読者(=バスチアン)を惹きつける手段に過ぎなかったのだ。

実は<無>とは<絶望>そのものであり、<夢>や<希望>を人間が失いつつあるために、その具象化である<ファンタージェン>が滅亡寸前になっていることが明らかにされる。その<ファンタージェン>を救う鍵は<夢>をたくさん持った少年の存在…。これは、ある種現代社会に対する警鐘だとも言える。人は<夢>や<希望>を失ってはいけないのだ、という強いメッセージを内包した映画なのだ、と。

ブライアン・アダムス指揮するSFXは、このファンタジー世界を見事に具現化して見せた。技術的には難点があるものの、ファンタジーとしての説得力のある映像を作り出した手腕は評価して良い。
音楽も、クラウス・ドルディンガーに加えての売れっ子ジョルジオ・モロダーの参加は、プラスに作用しているようだ。一例をあげるなら、ラッキー・ドラゴンのファルコンが翔び立つと同時に流れるBGMが『E.T.』のクライマックス・シーンを彷彿とさせる盛り上がりを見せてくれるなど、なかなか聴かせてくれるのが嬉しい。

e0033570_20381296.jpgそして監督のヴォルフガング・ペーターゼン。劇中劇の形式をとる本の中のアトレーユの物語と、その本を読んでいるバスチアンの対比。そのしっかりとした構成は観る者を飽きさせない。製作中から期待していただけに、その願いは報われた思いである。

――これが公開当時の感想である。

ところがこれから10年近く経ってから改めて観直してみたのだが、これが実につまらない。ストーリー構成はチグハグで物語世界に一向に入って行けず、ラストの展開もあまりに唐突。これはショックだった。記憶の中で美化しすぎていたのだろうか。
それとも自分がファンタジー世界で遊ぶだけの、ゆとりを失ってしまったのかも知れない。
次に観る時は、また違った想いを抱くのだろうか。

  × × × ×

以上、「しねま宝島」から転載。

改めて見てみると、絵は綺麗だけれどもお話は薄っぺらい。
読者(バスチアン)を引き付けるだけの為に艱難辛苦を味わう羽目になるアトレイユが気の毒。
最初に見た時は「なるほど」と感じた部分ではあるが、もう少しスムーズにバスチアンのいる現実世界と、ファンタージェンを繋げなかったものかな、という思いはある。小説と映像という媒体の違いは勿論あることは承知の上で、であるが。



by odin2099 | 2019-01-16 20:45 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
ディズニーによる20世紀FOXの買収が決定。
ということはこの<ナルニア国物語>の権利関係も統一…と思ったんですが、現在準備中の「第4章」はトライスターに権利が移転したんでしたっけ。
<スター・ウォーズ>や、<アベンジャーズ>と<X-MEN>みたいにはなかなか上手く行かないですなあ。

e0033570_22224405.jpg前作を受けての「第2章」。
「第1章」もC・S・ルイスの原作小説とかなり雰囲気が違う映画になってましたが、今回は更に乖離が進み、カスピアン王子を主人公にし、ベベンシー兄妹を脇に回し、王位継承を巡る一種の”貴種流離譚”に仕立て直してます。熱心な原作愛読者ほど驚きの超展開が待っています。
ただ予備知識なしの人にはハードルが低めで、ナルニアの基本設定さえ理解できれば物語に入り込みやすいのではないかと思います。

しかし前作であれだけの経験をしながら、ベベンシー兄妹はなかなか成長しませんね。
兄妹仲は前作よりは改善されてるようですけど、相変わらず末妹のルーシーは軽んじられてるし、排他的。対抗意識もあるんでしょうけど、カスピアンに対しても突っかかります。一方のカスピアンも割と我を通すタイプのようで、双方共に折れないから話はややこしくなっていくのですが。
そしてアスランも勿体つけてないで、もっと早くに介入していれば犠牲者ももっと少なくて済んだと思うのですがねえ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7981325/
https://odin2099.exblog.jp/14309014/


by odin2099 | 2018-08-03 20:06 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09582296.jpg戦国時代の日本にタイムスリップしてしまったバットマンたちとヴィランたちの戦いを描いた、メイド・イン・ジャパンのアニメーション映画。
ジョーカーたちは織田信長、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗ら戦国武将と入れ替わって日本の覇権を巡って争い、一方のバットマンたちは秩序を守ろうとして謎の忍者集団”蝙蝠衆”の助力を得てそれに立ち向かう。

”蝙蝠衆”は飛騨の忍びだし、マスク姿のナイトウィングやレッドロビンたちは正に「仮面の忍者」。
白い大凧は出てこないが似たような装備で同じように滑空するし、ヴィランたちの築いた城は天守が変形して巨大ロボットになり、挙句の果てに合体してしまう、という荒唐無稽さも相通ずるものがあるような…?

よくこんな企画をワーナーやDCコミックが通したなと思うけれど、早々にハイテク武器を奪われたバットマンが徒手空拳で抗う姿もなかなか新鮮。誕生から80年近い歳月を経ながら、まだまだ攻めの姿勢を崩さないのはお見事。

しかし色々と面白くなりそうな要素を持ちながら、個人的にはちっとものれなかった作品でもある。
クライマックスバトルでは一瞬記憶が飛んだ。


by odin2099 | 2018-06-17 10:01 |  映画感想<ナ行> | Trackback(3) | Comments(4)
ハリー・ポッターと賢者の石」と「ロード・オブ・ザ・リング」の大ヒットで、映画各社はここぞとばかりにファンタジー映画製作レースを繰り広げました。
ディズニーもクライヴ・バーカー「アバラット」映画化を表明しましたが、結局頓挫。ようやくウォルデン・メディアが着手したこの「ナルニア国物語」に、後乗りと言う形で参加することになりました。

「ロード・オブ・ザ・リング」はニュージーランドが映画、特にファンタジー系の作品のロケ地として相応しいことを世に知らしめましたが、それを決定づけたのがこの「ナルニア国物語」ではないでしょうか。
「ロード・オブ・ザ・リング」を上梓したトールキンの盟友だったルイスの著作に基く映像化作品だというのも何やら不思議な縁を感じますし、両作品には共通して参加しているスタッフもいて、撮影も同じ場所だったか近くだかで行われたようです。

e0033570_19433847.jpgただ「ナルニア国物語」が「ロード・オブ・ザ・リング」と同じようなタイプの作品かと言えば、これはまるで違います。
もし「ロード・オブ・ザ・リング」を気に入っていて、他にも似たような作品を求めて「ナルニア国物語」に辿り着いたとしたら、多少の違和感は拭えないと思います。
もっとも撮影スタッフが共通で撮影場所も同じとなると、例え物語は違っていても「絵」的には似たようなものになってしまうのは避けられませんが。
トールキンの小説とは案外異なる内容の「ロード・オブ・ザ・リング」は比較的原作ファンからも好意的に受け止められましたが、大筋は原作に沿っている「ナルニア国物語」はどちらかというと賛否両論のようです。

これはおそらく牧歌的な原作の持つ要素が薄れ、子どもたちを主人公にした割には殺伐とした戦闘シーンが多かったり、その子どもたちが多少の問題児であっても本質的には「良い子」だったのに対し、映画では見ていてイライラさせられるほど生の感情をぶつけ合う存在に描かれていたりするからかな、と個人的には思います。

ただこれも、一本の映画として捉えたならば決して改悪ではなく、娯楽作品としてはメリハリがついたものになったと思っているのですが、原作ファンはそうは受け取らなかったのでしょうね。
この作品と続く2作目で思うほどの成功を収められなかったディズニーはとっととシリーズに見切りをつけ、3作目は20世紀フォックスの元で仕切り直しとなりました。余談ですが、ディズニー→20世紀フォックスというのは丁度「スター・ウォーズ」と逆ですね。
しかし4作目はソニー・ピクチャーズ傘下のトライスター・ピクチャーズへ再び移籍、と前途は多難。全7作の原作全てが映画化されるかは不透明な状況です。

というより「ダレン・シャン」、「スパイダーウィックの謎」、「エラゴン/遺志を継ぐ者」、「ライラの冒険/黄金の羅針盤」、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」、「ザ・シーカー/光の六つのしるし」、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」…と数多くのファンタジー小説が映画化されましたが、何れもシリーズ化は絶望的(「パーシー・ジャクソン」は2作目が作られましたし、最近になってネット配信ドラマなどで再始動している作品もありますが)。
またファンタジー小説の帯や解説に「映画化決定!」の文字が躍っていた時期がありましたが、音沙汰なしの作品も数知れず。
結局成功を収めているのは「ハリー・ポッター」と「ロード・オブ・ザ・リング」のシリーズ及びその派生作品のみ、というのは淋しいですね。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-04-19 19:45 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
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