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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ハ行>( 303 )

ロシアのコラ半島沖で、ロシアの原潜を追跡中だった米原潜タンパ・ベイが消息を絶った。米海軍は原潜アーカンソーを捜索に派遣する。しかしそこにあるポリャルヌイ海軍基地には現在、ロシアのザカリン大統領がいることがわかり米国防総省に緊張が走り、現地での情報収集のためビーマン隊長以下のネイビーシールズのメンバーに出動命令が下る。

タンパ・ベイ遭難海域に到着したアーカンソーは突如ロシア原潜からの攻撃を受けるが、新任の艦長グラスの機転もあってこれを撃沈。更に沈没していた別のロシア原潜を発見し、その艦長アンドロポフを救出する。その原潜は外部からの攻撃ではなく、明らかに内部からの破壊工作によって沈められていた。
一方ポリャルヌイ海軍基地へ潜入した特殊部隊は、ザカリン大統領がドゥーロフ国防相に拘束される現場を目撃、直ちに米国防総省へ報告が行われた。

e0033570_08421051.jpgホワイトハウスでは緊急会議が開かれ直ちに応戦すべきとの主張がなされたが、応戦準備は進めるものの同時にドゥーロフのクーデターを阻止し大統領を救出する作戦も立案される。かくしてシールズと原潜の共同作戦が開始された。

ジョージ・ウォーレスとドン・キースの共著を原作とし、ドノヴァン・マーシュが監督。
出演はジェラルド・バトラー、ゲイリー・オールドマン、コモン、リンダ・カーデリーニ、トビー・スティーヴンス、ミカエル・ニクヴィストら。

潜水艦モノと特殊部隊モノの幸福な融合。
潜水艦VS潜水艦あり、潜水艦VS駆逐艦あり、それに加えて少数精鋭のコマンド部隊による要人救出作戦あり、と一粒で二度も三度も美味しいアクション映画である。

原作者の一人は元原潜の艦長だったということでリアルな描写が売りではあるものの、その一方では荒唐無稽な場面があったり、ご都合主義的解決が持ち込まれていたりもするのだが、全編に漂う適度な緊張感のお陰で見ている間は気にならない。
キーパーソンとなるキャラクターに女性が当てられているのは現代的?



by odin2099 | 2019-04-13 08:44 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09151212.jpgタイトルになっている「バイス」とは「バイス・プレジデント」=「副大統領」のこと。
ただ「バイス」だけだと「欠陥」とか「悪徳」、「悪玉」というような意味を持つらしい。
ジョージ・W・ブッシュ政権下で副大統領を務めたディック・チェイニーの伝記映画である。

通常「副大統領」というのはお飾りで「大統領の死を待つだけの存在」などと言われているらしい。
大統領に万が一のことがあれば、代わって大統領職に就くことになるからだが、チェイニーは上手く立ち回って副大統領の権限を強化、ブッシュ大統領を巧みに操り”影の大統領”と呼ぶほどの権限を手に入れていたのだ。

素行不良で大学を退学になった問題児が、交際していた恋人のリンの叱咤激励で一念発起して政治の世界へ。
型破りの政治家ラムズフェルドの元で学び、結婚後は妻となったリンと二人三脚でめきめきと頭角を現し、紆余曲折を経ながらも頂点に立つ姿を、第三者(でありながら実は密接な関係を持つことになる)の名もなき市民のナレーションでシニカルに描くブラックコメディ。

e0033570_09153280.jpgある意味ではサクセスストーリーで、途中に挟み込まれるフェイクのエンドロールのところまでならばそう言い切っても良いのかもしれないが、その後の展開が酷い。
あの世界同時多発テロからのイラク進攻への流れ。
法を都合よく解釈し、国民へ与える情報をコントロールし、意のままに政治を転がし楽しんでいく様を徹底的に追いかけて行く。

主演のクリスチャン・ベールをはじめとしたキャストたちのソックリぶりにも驚かされるが、たかだか十数年前の事件で、しかも当事者が存命の中でこれだけ茶化した映画を作るなんて、例えフィクションという体裁を整えたとしても日本じゃまず無理だろう。その点アメリカの方が日本よりも自浄作用に長けていると言えるのかもしれない。

誤算と言えば役者陣が好演しすぎたため、本来は糾弾すべき人物が魅力的に見えてしまっていることだろうか。



by odin2099 | 2019-04-07 09:18 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>18作目で<フェイズ3>としては6本目。
これが「インフィニティ・ウォー」前の最後のピースとなった。
アカデミー賞では作品賞、録音賞、音響編集賞などにノミネートされ、見事に作曲賞、衣装デザイン賞、美術賞を受賞という快挙を成し遂げた。これからの<MCU>は作品としての面白さは当然ながら、中身の質まで問われることになる。

e0033570_13561672.jpg物語はティ・チャカ国王崩御より一週間後から始まる。
晴れてティ・チャラが国王に即位する儀式が行われることになるのだが、世界中をスパイとして飛び回っていたとはいえ、ナキアがそのことを知らなかったというのはちょっと不自然。どこよりも誰よりも早く情報を入手しなければならない立場なはずだが、外部とは一切接触のない潜入捜査中だったから、ということだろうか。

また一度は国王となったティ・チャラだったが、キルモンガーの挑戦を受けて敗北。その後に再戦の末に再度国王として認められるという筋書きだが、どの程度の時間経過があったものやら。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の最後でスティーブ・ロジャースがロフト刑務所を襲って仲間たちを開放し、ワカンダに身を寄せたのはおそらくキルモンガーを倒した後のことだろうから、バッキーが凍結され、そして洗脳が解けたと思しき姿で本作のポストクレジットシーンに顔を見せるまでは、案外短期間だったのかも。
シュリ、凄いな。

短期間と言えばCIA捜査官のロス。
「シビル・ウォー」のラストではジモを尋問していたが、本作ではユリシーズ・クロウを追っていてティ・チャラと再会するのだから、新しい任務に就くまでせいぜい数日から数週間といったところ。
色々と忙しいね。

ところで本作にはルピタ・ニョンゴ、フォレスト・ウィテカーそしてアンディ・サーキスが出演しているが、何れも近年の「スター・ウォーズ」出演者。
他にもベニチオ・デル・トロ、ベン・メンデルソーン、マッツ・ミケルセン、ポール・ベタニー、ジョン・ファヴロー等々<SW>と<MCU>両方に出演している俳優は少なくないが、これは偶然なのか、それともディズニーお気に入りの俳優さんということなのだろうか。
更にディズニーアニメの実写版との掛け持ちしている人もチラホラ見受けられるのだけれども…。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-03-11 20:50 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「はやぶさ2」がいよいよ小惑星へ着陸!
その前に初代「はやぶさ」の歩みを振り返ってみましょう。

e0033570_18270599.jpg「はやぶさ」を題材にした映画って何本も作られましたね。実話ベースの宇宙モノというと、日本ではこれくらいしか題材がないってこともありますけれど。
「ライトスタッフ」とか「ファースト・マン」とか「アポロ13」とか、あるいは内幕モノで「遠い空の向こうに」「ドリーム」「月のひつじ」といった作品が作れる米国とは大違い。
ノンフィクションで日本の宇宙開発をテーマにしたり、日本人宇宙飛行士を主人公にした映画が作られるのははたしていつになることやら。

そんな「はやぶさ」映画の中で、純粋に探査機の「はやぶさ」のみに焦点を当てているのがこの作品。
後はプロジェクトに関わった人たちをメインにしたドラマ仕立てですが、この作品は全編CGで描かれるセミドキュメンタリータッチ。計画の全貌を手っ取り早く知るには丁度良いものになっています。
「はやぶさ2」のミッションも実り多いものになると良いですね。

そういやこの作品、「はやぶさ/HAYABUSA BACK TO THE EARTH」なんだと思っていたのですが、平仮名の「はやぶさ」は公式タイトルではないのかしらん?

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-21 18:32 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22201815.jpg今年はアポロ11号の月面着陸から50年。その節目に合わせその偉業を描いた物語――なんだと思っていた、製作の報を聞いた時は。
実際はアポロ11号の船長として、人類史上初めて月面を歩いた男ニール・アームストロングの伝記であった。

テストパイロット時代にあのチャック・イェーガーから失格者の烙印を押され、幼い娘を病気で失い、宇宙飛行士に応募して選ばれ、ジェミニ8号に乗り込み初のランデブーとドッキングのテストを成功させるものの、その後に起った事故で九死に一生を得、そしてアポロ11号に乗り込み――その間に事故で友人たちを何人も失い、家族との絆も断ち切れそうになり、と凡そ偉人伝、サクセスストーリーとは程遠い”事実”が淡々と描かれていく。

e0033570_22203219.jpg流石にアポロ11号の飛行には時間が割かれているものの、ニール自身が沈着冷静で自己顕示欲に乏しく、生真面目で面白みのない人物だけあって、映画も実に地味で盛り上がらない(故に数々のトラブルも克服してきたと言える)。

これはこれで評価する声も高いのだが、個人的には期待していた要素が皆無で何とも物足りないものとなってしまった。
いつの日か見直した暁にはこの想いがガラッと変わっている可能性もないではないが。

それにしても初登場シーンから終始ニールとそりが合わなそうなバズ・オルドリンが、何故ニールと組んでアポロ11号に乗り込むことになったのか、映画を見ているだけではまるでわからない。
彼だけでなく、登場する宇宙飛行士たちの為人は立花隆の名著「宇宙からの帰還」で一通り押さえていたつもりだったのだが、誰が誰なのか初見ではピンと来ないのではないだろうか。

【ひとりごと】
この手の作品にエド・ハリスの顔が見えないと何となく淋しい。



by odin2099 | 2019-02-17 22:23 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「マン・オブ・スティール」に続く<DCFU>第2弾。
前作終盤でのスーパーマンの戦いっぷりはちょいとやり過ぎの感がありましたが、そのシーンを反芻してネガティヴに描いた序盤はなかなか新鮮です。
スーパーマンを否定とまではいかないまでもその存在に疑問符を付けたのですから、従来のスーパーマン像とは大きく隔たった新しい姿と言えます。

e0033570_19575954.jpgしかし再三書いてますけど、この映画の最大の難は二大ヒーローの対決が盛り上がらないこと。
両雄が激突するのは実はレックス・ルーサーの策略でした、というのはいいのですが、劇中でのバットマンの存在があまり大きなものではないので(あまり有名なようには描かれてません)、単にコスプレ男が二人で殴り合ってるようにしか見えません。スーパーヒーローのはずなんですけどね。
そしてこの二大ヒーローは揃ってマザコン? 
対決から共闘への流れが拍子抜けするくらいあっけないです。

そのかわりアクションシークエンスを掻っ攫っていくのがワンダーウーマン。彼女がこの映画全体を救ってくれてますねえ。変身前のダイアナ・プリンスの時もなかなか魅力的ですけど、やっぱり戦っている姿がカッチョいいです。
ダイアナの時は背中バッサリ、胸元ザックリと開いたなかなかセクシーなドレスを身に纏っているシーンが多いのですが、おっぱいが小ぶりなのであまりエロさは感じさせません。

このあたりは正ヒロインのロイス・レインと好対照ですね。
ロイスは基本的に露出を押さえた服装ですが、序盤には大胆な入浴シーンが。
ファミリーピクチャーですから肝心なところはギリギリで見えませんが、それでもおっぱいがプルンプルン揺れているのは子供には目の毒?
何度でも見たいですし、何ならもっと長くてもいいのに、と思うシーンでした。

さて、この作品ではバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン以外にもメタヒューマンとしてフラッシュ、アクアマン、サイボーグが紹介されますが、その活躍は持ち越しです。ただその「次への興味を持たせる戦略」が必ずしも上手くいっていないのが残念ではありますが。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-28 21:46 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20345524.jpg世界最高峰のバレエ団の一つであるボリショイ・バレエ団に密着したよくあるドキュメンタリーかと思いきや、然にあらず。
2013年に起った、元スターダンサーで今は芸術監督を務めるセルゲイ・フィーリンが、何者かに顔面に硫酸を浴びせられたという衝撃の事件を取り上げています。

やがてソリストのパーヴェル・ドミトリチェンコが逮捕されます。
セルゲイとパーヴェルはキャスティングを巡って対立していたとのことですが、パーヴェルは無実だと証言する劇団員もいるなどバレエ団は真っ二つに割れます。
外からは華やかに見えるボリショイ・バレエ団も、その内部では以前から対立が起っており、その延長線上に今回の事件もあったとの見方が語られます。

クレムリンが介入し、ウラジーミル・ウーリンが新たな総裁として送り込まれ、程なく片目を失明したセルゲイも芸術監督として復帰しますが、このウラジーミルとセルゲイもかつて反目し合った仲。
さてバレエ団はどうなるのか?というのは気になるところですが、映画はそこで終ります。

エンドロールではその後、セルゲイがウラジーミルによって芸術監督を解任されたことが明かされますが、映画としては表面的にスキャンダルをなぞっただけでその本質には踏み込まず(踏み込めず?)、通り一遍の興味を満たすだけで終わってしまっているのが残念です。



by odin2099 | 2019-01-08 20:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「ホビットの冒険」の第二部。

e0033570_21315496.jpgブリー村の踊る仔馬亭が出てきたり、レゴラスが登場したりと「ロード・オブ・ザ・リング」とのリンクもしっかりと張られている。
なかでもレゴラスとグローインとの出会いは面白い。グローインが持ってた息子の肖像画を見て一言「醜い」というレゴラスだが、そのグローインの息子というのが後にレゴラスと深い友情で結ばれるギムリなのだ。
瀕死のキーリを救う薬草がアセラス(王の葉)、というのも細かいリンクになるのかな。

それにしても一本のドラマとして見た場合の面白さ、奥深さは感じるものの、こと「ホビットの冒険」の映画化と考えると些か小難しすぎる嫌いがある。
「指輪物語」を読んだことがなく「ロード・オブ・ザ・リング」を見たこともなく、ただ「ホビットの冒険」だけを読んだことがあるという人がこの作品を見た場合、はたしてこれは自分の知ってる世界だろうかと悩むのではなかろうか、そんな余計な心配をしたくなるほどだ。

ストーリーは確かに原作小説に沿ったものなのだが、付け加えられた要素は膨大。
サウロンの復活を含めガンダルフの単独行の目的や、早くも指輪の魔力の虜になっているビルボ等々、「ホビット」三部作の一篇ではなく、「中つ国」サーガ六部作の一篇としての色が濃い

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-31 21:40 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19094119.jpg「スピルバーグがまたやった!」なんていうコピーが付けられていたもんだから、この作品をスピルバーグの監督作品だと勘違いしていた人も少なくないとか。
ボブ・ゲイルとロバート・ゼメキス、”ふたりのボブ”のシナリオを気に入ったスピルバーグがプロデュースを買って出、ゼメキスが監督を務めたという作品なので厳密には「スピルバーグ印」とは言えない。
まあこの頃のスピルバーグは「出せば当たる」と持て囃されていたから、ネームバリューは抜群。宣伝効果は大きかったとは思うけれど。

ドクの発明したタイムマシンで30年前の世界へ飛んでしまったマーフィ。そこで自分の両親となるはずのジョージとロレインと会うのだが、この二人の出会いを邪魔してしまったために将来自分が生まれなくなってしまう可能性が。
なんとか二人をくっ付けようとする一方で、30年前のドクにタイムマシンを修理させ何とか元の世界へ戻ろうと悪戦苦闘するというお話は広く受け入れられ、続編も作られることに。

ちょっとした小道具、繰り返しのギャグ(しかも過去と未来とに跨った)、そしてタイムパラドックスの使い方も絶妙で、タイムトラベル物にありがちな不自然さは(少なくても見ている間は)気にならない。
主演のマイケル・J・フォックスは撮影当時23歳くらいだが、17歳の高校生役としても自然。そしてドク・ブラウン役のクリストファー・ロイドは、年齢を超越した魅力を見せている。



by odin2099 | 2018-12-24 19:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「ひつじのショーン」のテレビスペシャルで、日本では劇場公開。

e0033570_18542139.jpgショーンのいたずらの所為でラマを飼う羽目になった牧場主。
しかしこのラマ、とんでもない無法者だった。
最初は愉しんでいたショーンも、やがて事の重大さに気付き…というお話で、これはもうアニマルパニック映画、ホラー映画、モンスター映画!

最初のうちは愛嬌のあるいたずら者という感じだけど、段々と本性を現してくると皆が身の危険にさらされるようになってしまう。
ラマ、凶暴過ぎ!

最後は皆で力を合わせてラマを追い出してメデタシメデタシだけど、それもそれも一時的なものでショーンには根本的には反省の色なし。
またいつか同じようなことをやらかすのだろうな、というところで幕。
30分足らずの短編だけど、しっかり丁寧に作られているので満足度は高し。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-12 18:55 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
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