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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ハ行>( 310 )

MCUMarvel Cinematic Universe)>ではなく、マーベル・スタジオが参加しないソニー・ピクチャーズ独自の、そしてスパイダーマン抜きで語られる「スパイダーマン世界」を舞台にした<SUMCSony’s Universe of Marvel Characters)>の第一弾。
ヴェノムはヴィランになったりヒーローになったりという「スパイダーマン」の人気キャラクターで、かつて「スパイダーマン3」でスクリーンデビューしている。

グロいシーンは多いし、エディもロクな奴じゃないし、凡そ自分の趣味じゃないんだけれど、中盤以降にエディとヴェノムがパートナーになり、アンがヒロインの座に復帰する辺りから俄然ヒーロー物としてのエンジンがかかり始める。
見終ると、なかなか異色のヒーローアクション物だったなあとそれなりに愉しんだ自分を発見したし、作品そのものも大ヒット。

e0033570_22480866.jpg「アメイジング・スパイダーマン2」の不振から<MCU>頼みでスパイダーマンをリブートする決断をしたソニーとしても、このスマッシュヒットは嬉しい誤算じゃなかろうか。
当然のように続編の噂は早くから出ていたが、先ごろプロデューサーがエディ役のトム・ハーディの続投を明言するなど、どうやら正式に動き出した模様。

またそれとは別に<SUMC>の第2弾としては、現在ジェレッド・レト主演の「モービウス」が製作中で、こちらは来年夏の公開予定。それ以降も第3弾、第4弾の企画が持ち上がっている。

こうなるとソニーとしてはスパイダーマンとの共演も実現させたいところだが、今のところ<MCU>と<SUMC>は別世界。しかしここへきて「ホームカミング」、それにまもなく公開される「ファー・フロム・ホーム」に続く<MCU>版「スパイダーマン」の3作目でヴェノムとの共演がある、という実しやかな噂が流れてきた。

実は「スパイダーマン」3作目に関しては、ディズニーによる20世紀FOXの買収に伴って<MCU>入りが可能になったデッドプールとの共演作だとの噂も同時期に流れているので、いずれも多分にファンの希望的観測が強い、無責任な信憑性に欠けるものじゃないかという気がするのだが、一方で「火のないところに煙は立たず」という諺もある。

しかも「アベンジャーズ/エンドゲーム」を経ての「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」ではいよいよマルチバースが取り上げられ、事実上なんでもありの世界になっているので別世界との融合も可能。トム・ホランドとトビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールドの3人のスパイダーマンが共演する、なんて噂もあるくらいだから、もしかすると水面下で本当に何かが動いているかも知れず、実際のところは何が起るかわからない。
まあ当分は嘘か真かわからない”情報”に踊らされる、楽しい日々が続きそうだ。

【ひとりごと】
このBlu-ray、「音声」で「日本語」を選択すると、劇場公開時に<日本語吹替版>に付け加えられた日本独自の”主題歌”とやらがエンドロールに流れる余計な機能がついている。そんなもん、いらんのに。
またエンドロールといえば、これまた劇場公開時と同じようにアニメ作品「スパイダーマン:スパイダーバース」の予告が付いてるので、ムチャクチャ長く感じられるという欠点が…。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-06-27 22:56 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ちょっと久しぶりに「ロード・オブ・ザ・リング」を見直したのが昨年の春。
それから「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」と続けて見て、三部作が完結した後は今度は「ホビット/思いがけない冒険」と「ホビット/竜に奪われた王国」を見たのですが、そこでストップ。
年が明け、かなり間が空いちゃいましたが、ようやくこちらも完結編まで辿り着きました。

e0033570_19412049.jpg原作をかなり刈り込んだ<ロード・オブ・ザ・リング>三部作と違い、この<ホビット>三部作は逆にかなり膨らませています。
そしてどこか牧歌的で長閑な雰囲気もあった原作のムードは影を潜め、<ロード・オブ・ザ・リング>三部作にトーンを合わせているので、全体的に重苦しいムードに包まれ殺伐とした雰囲気を漂わせています。
その辺りが<ロード・オブ・ザ・リング>ほどの支持を得られなかった原因でしょうか。

雨後の筍の如くファンタジー映画が量産され、その中にはシリーズ化を期待された作品も少なくなかったのですが、軒並み討ち死にしファンタジー映画に対して観客が食傷気味になっていたこともあるでしょう。
それに<ロード・オブ・ザ・リング>完結から<ホビット>開幕まで十年近く開いてしまい、旬を逃したということもあるかもしれません。

しかし結果的に堂々たる六部作、映画史に残る一大叙事詩が完成したことは喜ばしいことです。
これに匹敵するシリーズ物というと、他には<スター・ウォーズ>くらいでしょうか。

さて、中つ国の物語の映像化はこれで終わりかと思いきや、今はAmazonプライムビデオで新たなドラマの製作が始まっています。

詳細は未だ不明ですが、どうやら中つ国の第二紀が舞台になる由。
となるとサウロンやガラドリエルの奥方、エルロンドなど映画でもお馴染みとなったキャラクターが出てくる可能性もあります。
これらを映画と同じキャストが演じるのでは?という希望的観測もあれば、どうやら製作にピーター・ジャクソンが一枚噛んでいるらしいという大変気になる情報がある一方で、いやいやPJは一切関わりを持っていない、完全な別物だ云々、様々な噂だけが先行している段階ですが、公開は2021年の予定。
それまでは小出しにされる情報に一喜一憂しながら、公開される日を楽しみに待ちたいと思います。

【ひとりごと】
今作には、物語の終盤に「旅の仲間」のメロディと「指輪のテーマ」のメロディがそれぞれ流れるシーンがありますが、<ロード・オブ・ザ・リング>三部作との連続性を嫌でも感じさせてくれるので、ワクワクしますねえ。

<過去記事>





by odin2099 | 2019-06-14 19:48 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
元になっているアニメ版は1991年の公開。
先日書いたように、「生まれる前の作品ですぅ」という人ももうアラサーなワケで、今さらながら歳月の流れる速さよ!という感じですが、実は本作の主演であるエマ・ワトソンは1990年生まれ。
ほぼアニメ版と同い年で、それでいて堂々たるベルを演じているのですから、考えれば考えるほどオソロシイですねえ。

e0033570_22380856.jpgで、今回このブログの過去記事をちょこちょこ読み返してみたのですが、お恥ずかしいことに結構記憶違いが…。
まあそれに関しては敢えてどこがどうのと申しませんが、平にご容赦を、ということで。

で、アニメ版は既に古典と化している(と勝手に思っていますが)のですが、この実写版も負けず劣らずの力作。
あの「くるみ割り人形と秘密の王国」も、この作品並みとはいかなくても次の次くらいのポジションは狙っていたんだろうなあと想像するのですが、返す返すもワースト3の一本になってしまったのが残念です。

このシリーズ(?)も「ふしぎの国のアリス」、「眠れる森の美女」、「シンデレラ」、「ジャングル・ブック」、「くまのプーさん」、「ダンボ」ときて、この後に「アラジン」、「ライオン・キング」と続き、更に「ムーラン」、「リトル・マーメイド」、「ピーター・パン」、「101匹わんちゃん」、「白雪姫」などが控えているようで、今後もディズニーアニメの実写化ラッシュは当分留まるところを知らないようですが、ただ安易な企画だけはカンベンです。
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ところでこの作品、<プレミアム吹替版>ということで台詞だけじゃなく歌も吹替。
そのため本職よりは歌える人優先のキャスティングになっていますが、出来れば馴染みのあるキャスト版も作って見比べたいですね。
エマ・ワトソンなら須藤祐実、ルーク・エヴァンスなら東地宏樹、ユアン・マグレガーは森川智之、エマ・トンプソンは高島雅羅か塩田朋子か、それとも幸田直子か…と妄想は膨らんでいきます。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-06-04 22:50 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ディズニーの「美女と野獣」?
それ、生まれる前の作品ですよ

――という人も、もうアラサー?!

月日が流れるのも早いもんです。
そしてこれだけの年月を経てもなお、色褪せない作品になっていることは一種の”魔法”かもしれません。

e0033570_08001891.jpg途中で手直しが入った関係で新旧のヴァージョン違いがありますけれど、”新曲”も馴染んでますし(舞台版にも取り入れられてます)お色直しヴァージョンが”決定版”と呼んで差し支えないのかな、と。
それにこの”新曲”「人間に戻りたい」は後から追加したわけではなく、元々のヴァージョンからカットされたものを復元してるのですから、それを含めて”完全版”とも言えます。

実写版も大ヒットしましたが、どちらが好きか?と問われれば、やはり原典たるこのアニメ版でしょうか。
吹替キャストに一部残念なところもないではないですが、それでも不朽の名作でしょう。
何度見てもウルウルくるところはウルウルしますし、ゾクゾクするところはゾクゾクします。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-05-19 08:01 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ナチスドイツによって奪われた数々の美術品、そしてそれに関わった人々を描いてゆくドキュメンタリー映画。

e0033570_09031590.jpg何故ヒトラーは美術品の収集にこだわったのか、それに加担した人、それに抵抗した人たちはどのような運命をたどったのか。美術史というよりは、やはり第二次大戦を側面から描いたもの、という印象だ。

「究極の美と権力に秘められた名画ミステリー」などというコピーが付けられているが、そこから想像されるような知的好奇心を満たしてくれるようなものではない。

為政者たちの内面の掘り下げはされず、ただ単に淡々と語られる史実は、正直眠気を誘われる。
ある程度の知識と教養を要求されるタイプの作品だと言えよう。

ちなみにタイトルは「ヒトラーVSピカソ」と付けられているが、この両者を比較対比して論じている訳でもなく、またピカソの比重も大きくはない。
締めにピカソの言葉が使われているだけで、過大広告気味な点は否めない。



by odin2099 | 2019-05-02 09:08 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_00164161.jpg誕生日の前日、母親から叔母のチィが経営する骨董屋への用を頼まれたアカネ。そこへ店の地下室から突然、錬金術師ヒポクラテスとその弟子のピポが姿を現した。
私たちの世界を救って欲しいと頼まれるアカネだが、自分に自信の持てない彼女は断る。しかし好奇心旺盛で自由奔放なチィはすっかり乗り気。二人は地下室を通って不思議な世界へと旅立ってゆく。

柏葉幸子の「地下室からのふしぎな旅」を原恵一が監督。
脚本は丸尾みほ。声の出演は松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央、藤原啓治、矢島晶子、市村正親。
柏葉幸子といえば「千と千尋の神隠し」の元ネタ「霧のむこうのふしぎな町」の作者としても知られているが、意外にも本作が初映像化(アニメ化)作品のようだ。

小説はパラパラとめくっただけだが、お話はかなりというか全然違うらしい。
綺麗な絵、綺麗な音楽、しかしお話は淡々と進む。この世界は色々と危機に瀕してるようだが、どうも住民たちにはそれほど切羽詰まった感がない。ヒポクラテスだけが焦って、気持ちが空回りしてるだけのように見える。

e0033570_00161039.jpgアカネは何を言われても「自分には無理」と答えるし、順応性は高く何にでも首を突っ込みたがるチィちゃんも基本は楽天家だ。異世界の冒険譚としてもワクワク感がまるでなし。
まあ胡散臭い人にいきなり「あなたは”緑の風の女神”だ」「あなただけがこの世界を救える」と言われたって、はい、わかりました!…とはならないだろうに。

そして何やら曰くありげな悪役(?)も、途中でその正体が読めるとはいえ何をしたいのかがよくわからない。行動や目的に矛盾が生じるというか、結局怖くて逃げだしただけなの?

なのでクライマックスがかなり唐突に感じられた。
本来はここでハラハラドキドキが待ち構えているべきなんだけれども、そのお膳立てが下手というかちっとも盛り上がらない。
まあハッピーエンドだったのだろうけど、アカネたちは結局何をしたの? 
アカネの誕生日の前日ということに意味はあるの? 

てっきりアカネのお母さん(ミドリ)が鍵を握ってる(先代の女神さまとか)のかと思いきや、単に謎めいてるだけの存在だったし。いや、やっぱりミドリさんが先代の女神ってことでいいんだよね?

そして映画が盛り上がらないもう一つの理由。
正直言ってプロとアマチュアの技量の差がはっきり出てしまうキャスティングは如何なものかと…。



by odin2099 | 2019-05-02 00:20 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_08570241.jpg子育てをしながら夫であるマーティンと共に大学で法律を学ぶルース。しかし首席で卒業しながらも、「女性である」というだけで彼女を雇ってくれる弁護士事務所はなく、已む無く大学教授の職に就くことになる。

「全ての人間は法の下に平等」を謳いながら、実際は性差別を認める法律が数多く存在している。そんな法律を変えて行こうと熱心に学生たちに語るルースだったが、自分が弁護士になりたかったとの不満をついマーティンに漏らすこともあった。

そんなルースにマーティンはある訴訟の話をする。親の介護は女性の役目だとして、費用の控除を認められなかった男性の件だ。ルースは、もしこの法律が憲法違反だと認めさせることが出来れば、差別撤廃へ向けての大きな一歩となることに気付き、無償で弁護を買って出る。
マーティンと二人三脚で法廷へと向かうルース。だがその行く手には様々な障害が待ち受けていた。

自ら男女の差別に苦しみながらも、一時は大病を患った夫を献身的に支え、二人の子供を育て、86歳となる今なお最年長の連邦最高裁判事として活躍するルース・ベイダー・ギンズバーグ。
そんな彼女を主人公にした、事実に基くサクセスストーリーである。

監督はミミ・レダー、出演はフェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、ジャスティン・セロー、キャシー・ベイツ、サム・ウォーターストン、スティーヴン・ルート、ジャック・レイナー、ケイリー・スピーニーら。脚本を書いたダニエル・スティープルマンはルースの甥とのこと。
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キャリアだけを見てしまえば単純に「強い女」のレッテルを張られてしまいそうだが、フェリシティ・ジョーンズは凛とした強さと、時に少女のようなあどけなさ、頼りなさげな表情を見せるので、観客は自然に彼女の主張を受け入れやすくなっている。彼女が主演じゃなければ、見ようという気にならなかったかも知れない。

ただ劇中では15年ほどが経過しているはずだが、子供の成長以外に時間の流れがそれほど感じられないことや、夫が癌に倒れ苦学するシーンが後に及ぼす影響が軽微なために、敢えて盛り込む必要があったのかという点に若干の疑問符がつくこと、それに夫と娘に支えられて成功を収めるという展開に甘さが感じられるので、彼女自身の功績がともすれば霞んでしまっているように感じられること等々、不満点がないでもないが、法廷シーンもそれなりに見応えがあり2時間でコンパクトにまとめられているのも良い。



by odin2099 | 2019-04-29 08:59 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ロシアのコラ半島沖で、ロシアの原潜を追跡中だった米原潜タンパ・ベイが消息を絶った。米海軍は原潜アーカンソーを捜索に派遣する。しかしそこにあるポリャルヌイ海軍基地には現在、ロシアのザカリン大統領がいることがわかり米国防総省に緊張が走り、現地での情報収集のためビーマン隊長以下のネイビーシールズのメンバーに出動命令が下る。

タンパ・ベイ遭難海域に到着したアーカンソーは突如ロシア原潜からの攻撃を受けるが、新任の艦長グラスの機転もあってこれを撃沈。更に沈没していた別のロシア原潜を発見し、その艦長アンドロポフを救出する。その原潜は外部からの攻撃ではなく、明らかに内部からの破壊工作によって沈められていた。
一方ポリャルヌイ海軍基地へ潜入した特殊部隊は、ザカリン大統領がドゥーロフ国防相に拘束される現場を目撃、直ちに米国防総省へ報告が行われた。

e0033570_08421051.jpgホワイトハウスでは緊急会議が開かれ直ちに応戦すべきとの主張がなされたが、応戦準備は進めるものの同時にドゥーロフのクーデターを阻止し大統領を救出する作戦も立案される。かくしてシールズと原潜の共同作戦が開始された。

ジョージ・ウォーレスとドン・キースの共著を原作とし、ドノヴァン・マーシュが監督。
出演はジェラルド・バトラー、ゲイリー・オールドマン、コモン、リンダ・カーデリーニ、トビー・スティーヴンス、ミカエル・ニクヴィストら。

潜水艦モノと特殊部隊モノの幸福な融合。
潜水艦VS潜水艦あり、潜水艦VS駆逐艦あり、それに加えて少数精鋭のコマンド部隊による要人救出作戦あり、と一粒で二度も三度も美味しいアクション映画である。

原作者の一人は元原潜の艦長だったということでリアルな描写が売りではあるものの、その一方では荒唐無稽な場面があったり、ご都合主義的解決が持ち込まれていたりもするのだが、全編に漂う適度な緊張感のお陰で見ている間は気にならない。
キーパーソンとなるキャラクターに女性が当てられているのは現代的?



by odin2099 | 2019-04-13 08:44 |  映画感想<ハ行> | Trackback(4) | Comments(2)
e0033570_09151212.jpgタイトルになっている「バイス」とは「バイス・プレジデント」=「副大統領」のこと。
ただ「バイス」だけだと「欠陥」とか「悪徳」、「悪玉」というような意味を持つらしい。
ジョージ・W・ブッシュ政権下で副大統領を務めたディック・チェイニーの伝記映画である。

通常「副大統領」というのはお飾りで「大統領の死を待つだけの存在」などと言われているらしい。
大統領に万が一のことがあれば、代わって大統領職に就くことになるからだが、チェイニーは上手く立ち回って副大統領の権限を強化、ブッシュ大統領を巧みに操り”影の大統領”と呼ぶほどの権限を手に入れていたのだ。

素行不良で大学を退学になった問題児が、交際していた恋人のリンの叱咤激励で一念発起して政治の世界へ。
型破りの政治家ラムズフェルドの元で学び、結婚後は妻となったリンと二人三脚でめきめきと頭角を現し、紆余曲折を経ながらも頂点に立つ姿を、第三者(でありながら実は密接な関係を持つことになる)の名もなき市民のナレーションでシニカルに描くブラックコメディ。

e0033570_09153280.jpgある意味ではサクセスストーリーで、途中に挟み込まれるフェイクのエンドロールのところまでならばそう言い切っても良いのかもしれないが、その後の展開が酷い。
あの世界同時多発テロからのイラク進攻への流れ。
法を都合よく解釈し、国民へ与える情報をコントロールし、意のままに政治を転がし楽しんでいく様を徹底的に追いかけて行く。

主演のクリスチャン・ベールをはじめとしたキャストたちのソックリぶりにも驚かされるが、たかだか十数年前の事件で、しかも当事者が存命の中でこれだけ茶化した映画を作るなんて、例えフィクションという体裁を整えたとしても日本じゃまず無理だろう。その点アメリカの方が日本よりも自浄作用に長けていると言えるのかもしれない。

誤算と言えば役者陣が好演しすぎたため、本来は糾弾すべき人物が魅力的に見えてしまっていることだろうか。



by odin2099 | 2019-04-07 09:18 |  映画感想<ハ行> | Trackback(4) | Comments(2)
<MCU>18作目で<フェイズ3>としては6本目。
これが「インフィニティ・ウォー」前の最後のピースとなった。
アカデミー賞では作品賞、録音賞、音響編集賞などにノミネートされ、見事に作曲賞、衣装デザイン賞、美術賞を受賞という快挙を成し遂げた。これからの<MCU>は作品としての面白さは当然ながら、中身の質まで問われることになる。

e0033570_13561672.jpg物語はティ・チャカ国王崩御より一週間後から始まる。
晴れてティ・チャラが国王に即位する儀式が行われることになるのだが、世界中をスパイとして飛び回っていたとはいえ、ナキアがそのことを知らなかったというのはちょっと不自然。どこよりも誰よりも早く情報を入手しなければならない立場なはずだが、外部とは一切接触のない潜入捜査中だったから、ということだろうか。

また一度は国王となったティ・チャラだったが、キルモンガーの挑戦を受けて敗北。その後に再戦の末に再度国王として認められるという筋書きだが、どの程度の時間経過があったものやら。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の最後でスティーブ・ロジャースがロフト刑務所を襲って仲間たちを開放し、ワカンダに身を寄せたのはおそらくキルモンガーを倒した後のことだろうから、バッキーが凍結され、そして洗脳が解けたと思しき姿で本作のポストクレジットシーンに顔を見せるまでは、案外短期間だったのかも。
シュリ、凄いな。

短期間と言えばCIA捜査官のロス。
「シビル・ウォー」のラストではジモを尋問していたが、本作ではユリシーズ・クロウを追っていてティ・チャラと再会するのだから、新しい任務に就くまでせいぜい数日から数週間といったところ。
色々と忙しいね。

ところで本作にはルピタ・ニョンゴ、フォレスト・ウィテカーそしてアンディ・サーキスが出演しているが、何れも近年の「スター・ウォーズ」出演者。
他にもベニチオ・デル・トロ、ベン・メンデルソーン、マッツ・ミケルセン、ポール・ベタニー、ジョン・ファヴロー等々<SW>と<MCU>両方に出演している俳優は少なくないが、これは偶然なのか、それともディズニーお気に入りの俳優さんということなのだろうか。
更にディズニーアニメの実写版との掛け持ちしている人もチラホラ見受けられるのだけれども…。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-03-11 20:50 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
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