【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ハ行>( 266 )

エトワールを教えるのは元エトワール。
パリ・オペラ座の夢と伝統が受け継がれていく過程を描いた「発見と感動のドキュメンタリー」…

なのだそうだが、美しくはあっても凡庸な構成に忍耐力が試されることに。
なまじ美しい映像なだけに、睡魔は容赦なく襲ってくる。

e0033570_20470921.jpg映画は、というと冒頭からトップダンサーたちの練習風景が延々と映し出されるだけ。そこに映し出されている彼、彼女たちが何者なのか、これといって説明はない。
観客は当然それを知っていて然るべき、というスタンスなのだろう。

熱心なバレエファンなら狂喜乱舞、垂涎ものの映像なのだろうが、門外漢にはその凄さはわからない。
続けてバレエ学校の子供たちへの指導風景も挟まれるが、彼、彼女たちが何を伝えようとしているのか、映画は何も語らない。

ある一定の期間に密着取材したものではなく、ある程度広範囲に亘って撮影されたアーカイヴ映像を断片的に織り込んでるらしく、そのことが一層映画をわかりづらくしているようだ。

若者が夢に向かって進んでいく、まるで青春モノを想起させる大仰な邦題も内容を表していないし、勿論バレエファンを新規に開拓しようという内容では凡そなく、究極のファンムービーと呼んだ方がしっくりくる作品だった。


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by odin2099 | 2018-06-15 20:52 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
前作「賢者の石」ほどではないものの、まだ原作小説をなぞっている、見方を変えれば引き摺っている、とも言えるシリーズ2作目。
思い切ってストーリーやキャラクターの取捨選択を行い、映画独自色が強まってくるのは3作目以降だ。

e0033570_17224439.jpgそれでもこの2作目で既に「あれがない」「これもない」が気になりだしてくるが、映画としてのシリーズが完結した今となっては、多少の舌足らずな部分は目をつぶろうという心境になってきているし、そんな中でも細かい伏線、例えば蛇と会話するハリー、杖を折ってしまったロン、新登場キャラの嘆きのマートルなどなど、これって何の意味があるんだろう?と一見思えたようなシーンが後で重大な意味を持っていたことに気付かせてくれるなど、構成はお見事と言ってよいだろう。
ところで気になる点が幾つか。
ハリーを敵視し、ハーマイオニーを「穢れた血」と蔑むマルフォイ。これでもし本当にハリーが「スリザリンの継承者」だったら、マルフォイはハリーをどうしたんだろう?ハリーに従ったのか、それともやはりハリーと敵対したのか。
マルフォイ一家はスリザリンの信奉者だろうから、いくらハリーとはいえ継承者に反発出来ないだろうから、実はハリーが継承者ではないことに安堵していたりして。

また学校の規則を50も破って(本人談)ボリジュース薬を作って、挙句に猫に変身しちゃったハーマイオニー。
当然薬を作って飲んじゃったことはバレたと思われるけれど、特に罰せられた様子もなし。まさか騒ぎのドサクサに紛れて「スリザリンの継承者」にやられた、なんてことにしてないだろうね。
まあ彼女のことだから、薬を作ったり変身したことよりも、結果として入院しなくちゃならなくなり、授業に出られなくなることの方が辛かったかも。

そして最後はストーリー上の問題じゃなくて配役。
新登場キャラで強烈なインパクトを残したギルデロイ・ロックハート。
ケネス・ブラナーが実に胡散臭く演じ(更に吹替が内田直哉なのでそれに輪をかけ)ているのだけれども、これはやっぱりミスキャスト。
ファーストチョイスはヒュー・グラントで、スケジュールの都合で実現に至らなかったようだけど、彼だったら完璧だったのに、と思っているのは自分だけではないはず。残念!

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/10645528/
https://odin2099.exblog.jp/23160477/


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by odin2099 | 2018-06-02 17:28 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
TV版第6話「怪奇!死人ふくろう!!」を<東映まんがまつり>用に手直しした劇場版。

この6話は以前にも書いたように、主人公のかつての友人が裏切る、という「あるある」な展開。
洗脳されていて正常な判断が出来ない場合、家族などが人質にとられていて仕方なく等々、裏切る理由には幾つかパターンがあるけれど、今回は主人公への嫉妬やコンプレックスが原因という「積極的裏切り」。序盤にしてはなかなかハードなストーリーかもしれない。しかもその作戦がなかなかエグイし。

e0033570_21364992.jpgしかし<まんがまつり>としては少々地味。
併映が新作映画「仮面ライダー対じごく大使」と同じくTVブローアップ版の「超人バロム・1」で、その「バロム・1」はドルゲ魔人の軍団とバロム・1が戦う第14話「魔人アリゲルゲと13のドルゲ魔人」というイベント編。
ならば「嵐」にも同じ14話に「血ぐるま怪人集団!総攻撃!!」という、やはり再生怪人軍団と死闘を繰り広げる似たようなエピソードがあるので、そちらをピックアップしたらもっと盛り上がったんじゃないかなあ、なんて考えたりもするのだが、流石に見ているちびっ子もおんなじようなお話ばっかりじゃ飽きるか。

それ以前にこの<まんがまつり>は7/16公開で、14話の放送は7/7だからいくらなんでも早すぎる。
――と思ったら「バロム・1」の14話も実は7/2放送なので、これはTV放送→劇場公開のペースとしては<まんがまつり>最短かもしれない。やれば出来たかも?

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7139733/
https://odin2099.exblog.jp/23364336/



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by odin2099 | 2018-05-30 21:46 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
3本目となるファンタスティック・フォーの映画は、更なる続編ではなくリブート。
前2本とも結構楽しめたクチなので、わざわざリブートなんかしなくてもそのまま続編でいいじゃないかと思うけど、ソニーピクチャーズが「スパイダーマン」を三部作で終了させ、新たに「アメイジング・スパイダーマン」としてリブートしたものの2本で頓挫し、今度はマーベル・スタジオと組んで「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で先行デビューさせた後に「スパイダーマン/ホームカミング」で大ヒットを飛ばした例もあるので、より高みを目指そうという20世紀FOXの判断なのだろう。
それとFOXのドル箱シリーズ<X-MEN>と世界観を共有させるという話もあったので、その整合性をとる必要があったのかもしれない。

e0033570_20130642.jpg結果的にこのFOXの賭けは凶と出た。
製作中から不協和音が聞こえ、出来上がった作品の評価も芳しくなく、興行的にも成功には程遠かった模様。続編や<X-MEN>とのコラボ企画も軒並み凍結(ということは事実上の破棄)となってしまった。
個人的にはボロクソ言うほどつまらない作品だとは思わないけれど、手放しで面白いかと言われると残念ながらノーという返答に。それに<X-MEN>のキャラや、その世界の一端をうかがわせるような要素も皆無で、一体どのように関連付けしたかったのかもわからない。何か伏線でも張っていれば「次」への期待感を抱けたかもしれないが。

その後、ディズニーによる20世紀FOXの買収がまとまったので、今後は<X-MEN>共々<マーベル・シネマティック・ユニバース>入りが期待されている。
となればそう遠くない将来、このファンタスティック・フォーに二度目のリブートの可能性もあるのだが、ここにきてコムキャストが対抗買収案を計画とのニュースが飛び込んできたことで<MCU>入りも不透明な状況に。
企業側の論理ではなく、ファンが望む形での早期決着を願いたいものだ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/23761425/




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by odin2099 | 2018-05-29 20:20 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ピーターと妹たちは、いつもマクレガーをからかい、その畑から野菜を盗んで暮らしていた。その隣には画家のビアという若い女性が住んでいて、ピーターたちの味方をしてくれていた。
ある日マクレガーは突然心臓発作で亡くなってしまう。これで好き勝手やり放題だと喜んだピーターたちだったが、それもつかの間、ロンドンからマクレガーの甥トーマスが遺産を相続してやってくる。潔癖症で神経質なトーマスはピーター達を追い出し、動物たちが入って来れないように頑丈な柵を設けてしまう。

e0033570_18290521.jpg最初はギクシャクしていたビアとトーマスもいつの間にか急接近。そのことも面白くないピーターは、あの手この手でトーマスに嫌がらせをし、トーマスも害獣駆除の罠を仕掛け、その攻防はどんどんエスカレート。そしてトーマスがピーター達の巣穴を爆破しようと仕掛けたダイナマイトのスイッチをピーターが押してしまい、巣穴のあった木が倒れてビアのアトリエをメチャクチャにしてしまう。
ビアとトーマスは破局、失意のトーマスはロンドンへと帰ってしまい、ビアも引っ越すことに。責任を感じたピーターは、トーマスを呼び戻すべくロンドンへと向かう。

キャラクターは知っていたものの、こんな殺伐としたお話だとは夢にも思わなかった。もっとほのぼのとした内容なのかと思いきや、悪ふざけというレベルを越えた殺るか殺られるかの壮絶なバトル!

元々マクレガーがピーターの父親を捕まえパイにして食べちゃった、という因縁があるとはいえ、最初の攻防戦もなかなか凄まじいし(その最中にマクレガーは死亡するが、当初はピーターがやっつけたと思われていた)、その後を継いだトーマスとのやり取りも、高圧電流で感電させようとしたり、ブラックベリーにアレルギーを持つトーマスにそれを食べさせようとしたりで、お互いいつ死んでもおかしくない有様。もちろんギャクとして描かれてはいるのだが、これを単にブラックジョークとかブラックユーモアで片付けていいものか。

なーんていう批判の声があんまり聞こえてこないようなのがちょっと不思議だけれど、それはこういった毒のある内容ながらも、最後には感動的にまとめることに成功してるからだろう。
実際、既にキャスト続投で続編の製作が決定してるとか。ローズ・バーンもドーナル・グリーソンも美男美女すぎないのが好印象(サム・ニールなんてどこに出てるか、言われなきゃわからなかったけど)。

今回は吹替版で鑑賞したけど、千葉雄大クンは”タレント枠”としては合格点。
やっぱり一年間、<スーパー戦隊>シリーズの現場でアフレコをみっちりと鍛えられてる人は違うね。


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by odin2099 | 2018-05-20 18:34 |  映画感想<ハ行> | Trackback(1) | Comments(2)
TVシリーズ第6話「赤い謎!スパイルートを海に追え」を短縮再編集した<東映まんがまつり>用の劇場公開版。
<スーパー戦隊>シリーズの映画としてはこれが一本目となる。

e0033570_19233762.jpgイーグルの機密を収めたマイクロフィルムが黒十字軍に盗まれ、それをゴレンジャーが何とか奪還しようとする、スパイアクション物を意識したようなお話になっている。最初から全員出動ではなく、先行してアカとミド、そして終盤になって勢揃いというのは、例えて言えば「スパイ大作戦(ミッション:インポッシブル)」のよう。
作戦の都度それに相応しいエキスパートをピックアップし、チームでミッションをクリアするという「ゴレンジャー」の基本パターンは、案外この作品辺りが元になっているのかも。

これ、実は今後の<スーパー戦隊>シリーズの一つの形として一考に値するのではないかと密かに愚考してることでもある。
メンバーを固定せずに状況に応じて入れ替え、必ずしもクライマックスで全員勢揃いにしない。既に追加戦士とされているメンバーは、レギュラー入りしても毎回出番があるとは限らないので(例えば「獣電戦隊キョウリュウジャー」の7人目以降の戦士たち)、こういうのもアリだとは思うのだが。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-05-17 19:38 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21353355.jpg2050年、地球はキルギス星人の侵略を受け、人類は絶滅の危機に瀕していた。春日兄妹の次男・光二、次女・はるか、三男・光三の三人は長男・光一、長女・ひとみによって過去へと送られる。
2018年、ボクサーの紅健は突如現れたチグリス星人に殺されそうになるが、春日兄妹に助けられる。彼らは2013年の世界へとタイムスリップし、ロボット工学の権威である紅健一郎と接触。地球侵略を食い止めるべく巨大ロボットの建造を依頼していたのだ。その健一郎が巨大ロボット”レッドバロン”の操縦者に選んだのが弟・健だったのである。
だがそこへも侵略者の魔の手が。光二はシルバースーツを身に纏い時間を稼ぎ、健ははるか、光三と共にレッドバロンで脱出するが、健一郎は敵の手に落ちてしまう…。

二、三年前から宣弘社製作のヒーロー「シルバー仮面」「アイアンキング」「レッドバロン」をまとめたリメイク作品の企画があるとの情報が流れていたが、結局「アイアンキング」はオミットし「シルバー仮面」と「レッドバロン」に絞って組み立てられたのがこの作品。
脚本・監督・プロデューサーは岡部淳也、出演は大東駿介(春日光二)、渡部秀(紅健)、山本千尋(春日はるか)、タモト清嵐(春日光三)、春日光一(春日光一)、壇蜜(春日ひとみ)、松崎悠希(ボーグ)、藤田富(シュウ)、泉谷しげる(トレーナー)、寺脇康文(静弦太郎)、吉沢悠(紅健一郎)ら。

「パシフィック・リム」や「トランスフォーマー」に比べれば明らかに低予算ではあるが、ヒーローロボットと敵ロボットのバトルにおける巨大感や外連味の表現は、やはり日本に一日の長あり。ハリウッド製のロボット物にはなかなか満足出来なかったものがこの作品にはある。

勿論ストーリーの組み立てやキャラクターの設計、あるいは「オリジナルに十分にリスペクトした」と言いながらも魅力を損ねている新デザインなど、トータルで満足したとはお世辞にも言えないが、ともあれこういった作品が作られ続ける環境の整備が急務。そういった意味では是非とも劇場で見たかったのだが、4DXという自分にとって望ましからざる上映形態だったり、上映スケジュールが合わなかったりで見逃してしまったのは残念だった。

ラストに突然光一とひとみの元に現れ、「シラヌイが攻めてきた」と語る静弦太郎。外に出た三人が見たのは赤い巨大ヒーローの後ろ姿。そして「To Be Continued」の文字。これは続編を期待するなと言っても無理だろう。現時点では何も決まってはいないようだが。
勿論この赤いヒーロー、脚本には「アイアンキング」と明記されているのだ。



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by odin2099 | 2018-05-04 21:40 |  映画感想<ハ行> | Trackback(1) | Comments(2)
アル・ゴア元アメリカ副大統領が2006年に製作したドキュメンタリー映画「不都合な真実」の続編。
あの映画によって世界的なエコブームが起ったものの、あれから10年が経ち、地球はかつてない危機に瀕している。

e0033570_22062614.jpg続編は前作に対する反響の数々の紹介から始まる。といってもそれは映画の内容やアル・ゴアの主張に対する批判的なものばかり。誇張されすぎているとか、「地球温暖化は嘘だ」といった声まで。

そんな中でアル・ゴアはアメリカ国内のみならず、世界各地に飛ぶ。
実際に異常気象による災害に見舞われた地域に足を運び、また各地で積極的に講演を行い、次の世界を担うべき人々に語りかける。

そのハイライトは2016年のパリ協定。
元政治家らしい駆け引きを交えながら、遂には採択に漕ぎつける。大いなる前進だ。

しかし映画はそこで終わらない。
新たに大統領に就任したドナルド・トランプがパリ協定離脱を宣言したのだ。
政治家が、国のリーダーが動かないのであれば、人々が立ち上がるしかない。
一人一人が地球の未来の為に、どう考えどう行動すべきか。
それを観客に投げかけ、映画は静かに終わる。



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by odin2099 | 2018-04-17 22:08 |  映画感想<ハ行> | Trackback(1) | Comments(2)
** ネタバレ注意! **

紆余曲折あってようやく実現した「パシフィック・リム」の続編で、あの戦いから10年後が舞台。

e0033570_14185371.jpg主人公のジェイクは脱走したストームトゥルーパー、じゃないペントコスト司令官の息子。色々あってドロップアウトしていた関係で前作時は不在。前作のヒロイン森マコがジェイクの”姉”として出てくるものの、この家族関係、唐突な感は否めない。
ジェイクの相棒としてスコット・イーストウッドが演じるネイトというキャラが出てくるけど、これが前作の主人公ローリーだったらもうちょっと流れが自然だったんだろうけど、ローリー役のチャーリー・ハナムがスケジュールの都合で降板したから、これまた無理矢理接ぎ木した感がありあり。
しかも森マコはあっさりと殺されちゃうし、ノベライズによると既にローリーも病死してる設定なんだとか。

前作からは他にニュートン・ガイズラーとハーマン・ゴットリーブの二人も再登場してくるし、結構出番も多くてある意味では大活躍するものの、ニュートンに関してはまさかまさかの闇落ち!ラスボス!
新体制になり、物語上も世代交代を狙ったんだろうけど、なんか前作キャラに対して冷たい印象が残る。

一応の新ヒロインは、ジャンクパーツを盗んで自前のイェーガーを組み立てちゃう15歳の少女アマーラ。演じてるケイリー・スピーニーは実年齢は20歳だけど、ティーンエイジャー役に違和感なし。
彼女とジェイクの、いわばアウトローコンビが最終的に大活躍というパターンも王道展開と言えるだろう。

e0033570_14190458.jpgしかしKAIJU映画と言いつつ、実はなかなか怪獣が登場しない。
無人機イェーガーの導入、配備と謎のイェーガーの出現、更には無人機イェーガーの暴走は、怪獣映画よりもロボットアニメからの影響が大。「パトレイバー」か「エヴェンゲリオン」か、はたまたブラックオックスか?
そういやクライマックスバトルの舞台となる、言われてもよくわからない東京の風景の中にはしっかりとユニコーンガンダムの立像が。ちゃんとサンライズの許可は得てるようだけど、そこまでして出したかったのかねえ。

その中国人ばっかり逃げ惑ってるような気がする東京からは富士山がでっかく見え、怪獣たちの目的地はどうやら富士山らしい。しかも割と短時間で行ける距離らしい。…おいおい。

その最終決戦で大活躍して、美味しいところを持って行っちゃうのが無人機イェーガーを開発した大企業のオーナー、リーウェン・シャオ。演じてるのは「グレートウォール」「キングコング/髑髏島の巨神」でレジェンダリー・ピクチャーズ御用達女優となったジン・ティエン。作劇上は悪役ポジションにいた筈なのに、最後はちゃっかり”正義の味方”。美人は得だよなあ。
彼女にはレジェンダリーの大株主である中国系企業のお偉いさんの愛人で、ゴリ押しのキャスティングとかいう噂もあるけれどねえ。

前作に比べると軽いノリで愉しめる娯楽作といったところだけど、色々な面で雑。設定やシチュエーション、キャラクター配置その他もろもろ。
新田真剣佑が出てるってことで日本じゃ大きく扱われているイェーガーのパイロット候補生たちも、結局は各人の色が出せず誰だ誰やら。最終決戦ではお約束通り員数集めで駆り出されるものの、誰がどの機体に乗り、誰が生き残って誰が死んだのかも判然としない有様。いがみ合いの中から友情が育まれていく過程がしっかりと描かれていれば燃える展開もあろうに。

ラストは「今度はこっちから乗り込んでいくぞ」と地球人サイドからの宣戦布告。
第三弾の構想や、その先にゴジラやキングコングらの<モンスターバース>との融合も視野に入れてるようだけど、はたして実現なるか。
監督の怪獣愛、ロボットアニメ愛は伝わっては来るものの、もうちょっと映画としての体裁には拘って欲しかったかな。


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by odin2099 | 2018-04-15 14:24 |  映画感想<ハ行> | Trackback(1) | Comments(2)
こっちが本物の「パシフィック・リム」です!
いやー、やっぱ本物は金の掛け方が違うわ~。

e0033570_00553094.jpgこの作品のロボットがユニークなのはその操縦方法。
主人公がメカと一体化する、操縦者の動きをトレースして動かす、というのはロボットアニメを見慣れてる我々にとっちゃ珍しくもなんともないですが(古くはアストロガンガーとかジャンボーグAとかライディーンとかetcetc)、2人(3人乗りもある)が同調しないと動かせないというのは結構キツイ。互いの記憶を共有って、プライバシーもへったくれもないもんなあ。
親子兄弟夫婦でも厳しいところだろうが、特に恋人でもない知り合ったばかりの男女というのはねえ。
その分かなーりエッチな設定でもあるけれど、流石にファミリーピクチャーだけあってそこは踏み込んでないですが(男女が一体化する「マグネロボ ガ・キーン」も、子ども心にヤバいと感じましたが)。

そして対する怪獣は東宝怪獣というより大映怪獣っぽいです。ゴジラよりもガメラの対戦相手に相応しそう。
それに怪獣出現の理屈付けや、怪獣と人間との攻防の歴史を冒頭で見せるという手法は、レジェンダリー版「GODZILLA」や、最近のアニメ版「ゴジラ」にも受け継がれてる要素とも言えそうです。
また怪獣出現ポイントを限定してるのも巧いやり方だなと感じました。
これでストーリーの運びがスムーズかつ、舞台を限定できます。世界中のどこに出現するか皆目わからないとなれば、とっちらかった展開になっていたかもしれません。
また「モンスターマスター、レイ・ハリーハウゼン本多猪四郎に捧」げていますが、この作品は早くも「次」へのスタンダートになっているようです。

とはいうものの、お話には実はそれほど満足してるわけではなく、特に上映時間131分は些か長すぎじゃないの?と思ってます。
例えばロン・パールマン扮する香港マフィア?との件とか、あの辺をもう少し整理すれば90分とは言いませんが、120分を切る作品にはなったんじゃないかと思いますし、あるいは主人公ペアとライバルキャラの関係ももうちょっと掘り下げることも出来たかなあ、と。何となくイヤな奴のまんま消えて行きますもんね。

最後は怪獣たちの世界と我々の世界とをつなぐ通路を封鎖してメデタシメデタシで終るのですが、さて続編はどうするんでしょう? 
再び通路が開いちゃうのか、実は塞がれてないのか、それとも別の場所に別の通路が出来ちゃうのか。
三部作構想という話ですけど、大風呂敷を広げたまんまにならないことを祈ります。

今後の構想としては同じレジェンダリーの<モンスターバース>との合流、なんていうのもあるようですが、キングコングやゴジラが以前より生息していた<モンスターバース>と、どうやら物語の開始以前には怪獣が存在しなかったらしい「パシフィック・リム」の世界を繋ぐのは、意外にハードルが高そうですね。
それよりも万里の長城を襲うヤツをどっちかの世界観に組み込む方が楽そうなんですけど。
e0033570_00565013.png
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/20914662/




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by odin2099 | 2018-04-08 01:01 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

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