【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ハ行>( 250 )

先日は『スター・ウォーズ』のイッキミ――シリーズ6作品をぶっ続けて鑑賞――なんぞをやってしまい、「日刊エキブロ新聞」でも取上げられてしまいましたが(苦笑)、凝りもせず昨日は『ハリー・ポッター』でやってしまいました
といっても今度は3作品ですから、分量としては大したことはありません(笑)。
最新作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を見る前にはシリーズを全部おさらいしておこうかな、と思っていたのですが、結局それも出来ないまま先々行に行ってしまっていたので、もう一度見に行く前にはと決意。やっと実現出来ました。
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原作付きの映画では避けて通れないことではありますが、このシリーズも原作と比べてどうのこうの、という議論が付いて回っています。かく言う自分も御多分にもれず毎回それが気にはなっているのですが、とりあえずそれは置いといて、純粋に映画だけをまとめて見た場合に、はたしてきちんとお話がわかるのか、シリーズとして繋がって見られるのか、それを再確認するのが今回の”イッキミ”のポイントでした。
勿論その結論はシリーズ全七作が無事に完結し、それを通しで見たときでないと下せません。端折られてしまった部分が、後々に思わぬ伏線になっている可能性も否定できないからです。

ただこれまでのところで判断するならば、ことハリーに絞って考えるならば充分許容範囲なのかな、という感じです。
これは自分でも意外でした。もっと訳わからなくなっているんじゃなかろうか、原作を読んでるから自分は付いて行ってるんじゃないだろうか、と考えていたのですが、これなら予備知識なしでもお話がわかりそうです。
尤も、残念ながら他のキャラクターのことまで考えてしまうと、これはどうあっても肯定しようがないですね。
特にセブルス・スネイプ、シリウス・ブラック、リーマス・ルーピンらハリーの両親と関係の深かったキャラクターたちは、その深さが映画では殆ど表現されていません。それが今後の映画シリーズにどの程度の影響を及ぼすのかどうか、期待半分不安半分・・・。

それと連続性ということに関して言えば、『賢者の石』と『秘密の部屋』は撮影の時期も近く、また監督も同じと言うこともあって違和感がないですが、『アズカバンの囚人』では子役たちが成長しているせいもありますが、セットが作り変えられたのか、ロケ地が変ったのか、とにかく画面的にも随分違って見えます。ホグワーツが同じホグワーツに見えないのです。というか、ハグリットの小屋など明らかに別の場所ですからね。これは『炎のゴブレット』でも顕著なんですが、このあたりは変えないで欲しかったですね。

また『賢者の石』を除いて、全体的に詰め込みすぎで忙しない印象を持っていたのですが、改めて見直すと案外遊びのシーンというか、全体としてのゆとりが感じられました。
やはり先入観として原作が頭に入っているので、色々と気になってしまうのでしょうね。

というわけで、今回は『ハリー・ポッター』再発見!と相成りました。
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by odin2099 | 2006-01-15 19:58 |  映画感想<ハ行> | Trackback(2) | Comments(4)
去年の11月27日公開だったので、丁度一年経ってのDVD発売
e0033570_1714198.jpg公開から半年足らずでDVD化されるのが当たり前になりつつある中では異例の長さだけれども、題材を考えるとこれも仕方ないだろう。
なんせクリスマスを舞台にした、ハート・ウォーミング・ピクチャーなんだから!
サイトの感想では結構きついことも書いてますが(苦笑)、決して嫌いな作品じゃありません。
というか、期待がちょっと大きすぎたので不満もまた大きかったんですが、むしろ好きなタイプの作品に属します。
DVDも早速買ってきました!
もち、特典ディスク付き(2枚組)の方です。
劇場では字幕版しか見なかったので、今度ゆっくり唐沢寿明の吹き替えを見てみようと思っております。
イヤなんだけどね、ホントはこういうの(苦笑)。
声優としての唐沢寿明そのものは悪くないと思ってはいるんですが、役柄に合ってるとは思えないんだなぁ・・・。

最近その他に買ったDVDは、『宇宙戦争』と『ハウルの動く城』などなど。
で、どっちもサイトの感想ではボロクソ書いてるんですが(爆)、やっぱり好きなんだな~、この手のジャンル、この手の作品。
良いじゃないですか、きちんとお金払って買ったDVD。
それを見ながら悪態ついたって!!

あ、『スター・ウォーズ/エピソード3~シスの復讐~』は勿論買いましたし、『バットマン・ビギンズ』も近日中の購入予定に入っております。
う~ん、つくづく話題作に弱いなぁ~っと。メーカーの思う壺ですな、こりゃ。
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by odin2099 | 2005-11-24 21:13 |  映画感想<ハ行> | Trackback(10) | Comments(6)
DVDも持ってるし、何を今更って感じはあるんですが、TVでやってるとついつい見てしまいます(笑)。
といっても途中からだし、「ながら見」なんですが。

e0033570_1731748.jpg今日TBSで放送されているのは、前回NTVでの放送と同じ、劇場公開&ビデオ・DVD同様の吹替ヴァージョンですけれど、最新作でも基本的に同じキャストが踏襲されています。
主役3人の吹替は子役で、この一作目ではお世辞にも上手いとは言えないんですけれど(苦笑)、最新作ではなかなか。
オリジナル・キャスト同様、吹替キャストもそれだけ成長しているということですね。
どちらも声変わりしちゃってるし。

来週は『秘密の部屋』もTV放映されますが(今度はまたNTVで)、また見ちゃうのかなぁ。
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by odin2099 | 2005-11-23 22:53 |  映画感想<ハ行> | Trackback(3) | Comments(11)
先行で見てきました。

詳しくはサイトの方に書きましたけれど、賛否両論ある中、個人的にはOK。

e0033570_140127.jpg『賢者の石』は結構原作に忠実だったため、『秘密の部屋』ではアレがないコレがない、とかかなり不満の残る結果に。
ただ『アズカバンの囚人』に至って、原作と映画は別物、映画としての面白さを感じようと割り切るようになったので(悟りの境地?)、実はこのシリーズに対しての点数は甘めだったりはしますが(苦笑)。


以下、「しねま宝島」より転載
シリーズも4作目となった。
ということは、劇場版も折り返し点。このまま無事にシリーズが完結することを望みたい。
そして願わくば、現行キャストのまま完走することを。ハリーもロンもハーマイオニーも見事に成長してしまったが、まだ大丈夫・・・と思いたい。
一方でイギリス人キャストにこだわり続けてきたこのシリーズだが、今回初めて監督もイギリス人に。
更に音楽担当も、これまでのジョン・ウィリアムズからパトリック・ドイルに交代したこともあって、雰囲気はまたまた一新。
少なくても視覚的にはこれまでのシリーズ中で一番派手な仕上がりだし、サントラ盤を聴いている限りでは違和感のあったドイルの曲も、画面に合せてみるとピタリと嵌っている。

さて、試写会の評を読む限りでは賛否両論、というよりか否定的な意見の方が多い感じだったが、個人的には充分許容範囲。
長大な原作をバッサバサと切り捨てているので、未読者には辛い展開になるかなという懸念もあったのだけれども、刈り込むのではなく文字通り切り捨てているため、この作品だけ見る分には特に支障はきたしていない。
今後の展開を考えると不安は残るが、原作者の了承を得てアレンジを施しているということなので、最終的には何とかする・・・んじゃないのかな。
なまじっか1作目がかなり原作に忠実だったため、2作目ではアレがないコレがないというのが気になってしまったが、3作目からは映画として面白ければそれで良い、原作抜きに映画シリーズとしてまとまっていさえすれば、と開き直っているので点数はかなり甘めかも知れないけれど。

勿論不満点を上げればキリがない。
スネイプとシリウスの描写はあんなもので良いのかとか、あの程度の扱いならいっそリータ・スキーターは出さなくても良かったんじゃないかとか、チョウ・チャンがイマイチ可愛くないとか、フラー・デラクールとその妹がかなり美人だとか(これは不満点じゃないけど)、ロンの妹ジニーがどんどん可愛くなってるとか(これも同じ)、色々言いたいことはないでもない。
でも上映時間2時間37分という中ではこれが精一杯、とまでは言わないが、良くやったとスタッフを誉めても良いように思う。

出色なのは、闇の魔術に対する防衛術の新教授マッド-アイ・ムーディ。
原作を読んだときから、この強烈なキャラクターをどうビジュアル的に表現するのかと思っていたのだが、なるほどこうなったのか、と感心。

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by odin2099 | 2005-11-19 22:21 |  映画感想<ハ行> | Trackback(108) | Comments(31)
e0033570_1775238.jpg早起きしたので(したくはなかったが)、午前中は映画館へ。
今日から公開になった表題作を鑑賞した。

詳しい感想はサイトの方へ書いたが、まぁまぁ期待通り、かつ予想通りにつまらない作品だった(苦笑)。
コレ、あちらではコケたらしいけれど、日本でも難しいなぁ。いくら最近はファンタジーがもてはやされているからといって。
でも、矛盾するようだけれどもヒットはして欲しいので、心優しい皆さんは是非劇場へ足を運んでください(笑)。


それにしても今秋は天候が不順。
今日もお昼までは晴れ間が覗いていたのに、午後は雨がぱらつく有様。
すっきりした秋晴れがなかなか続きませんなぁ。
それに気温もぐっと下がり、そろそろ冬の気配がチラホラ

  *  *  *  *  *

「しねま宝島」より転載
インチキ怪物ハンターのグリム兄弟が、本当の怪物と対決してしまうというアクション・コメディ!
・・・と書いてしまうのもナンですが、全篇ブラックな笑いに彩られております。ただし結構残酷でグロいシーンもありますので、<グリム童話>の映像化だと勘違いして、健全なお子さまを一緒に連れてくるのはお奨めしかねます。そもそもこの物語の主人公、グリム兄弟である必然性は全くないんですからね。<グリム童話>からエピソードを借りてきて場面を構成していますが、実在したグリム兄弟とは無関係に物語は進みます。強いて言えば、こういった体験を基に後に彼らが<グリム童話>としてまとめたんだろう、と解釈出来ることぐらいでしょうか。好きな人はとことん好きなタイプの作品でしょうが、個人的にはお子さまだけではなく他人には薦めませんね。
e0033570_1781286.jpg「鬼才テリー・ギリアムの7年ぶりの新作!」ということで持ち上げられていますが、稀代のトラブルメイカーである彼はその間に5本もの企画がボツになったとのこと。やっと実現した本作にしたところであちらこちらで衝突が起こり、結局は撮影終了から公開までの間だけでも2年掛かっているのだとか。その辺りのグチャグチャ、ドロドロ~っとした部分は作品にも反映してしまったようで、ハッキリ言って面白くありません。素材は良かったのに料理人の腕が悪かったのか、素材も料理人も良かったのに最後に余計なデコレーションを施した人が悪かったのか、その辺は定かじゃありませんけれども、主役の二人、マット・デイモンもヒース・レジャーもちょっと勿体無い使われ方をしております。オファーとは逆に、兄と弟の役を入れ替えたのは正解と言えそうですが、これが当初の通りジョニー・デップとヒース・レジャーのグリム兄弟だったなら、もう少しお客さんも入ったかもしれませんね。さて、日本ではヒットするでしょうか。
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのはだ~れ?」とやっているモニカ・ベルッチに説得力がありすぎることと、残忍なのに何故か憎めない、”愛される悪役”を目指しながらも煩わしさばかり気になるピーター・ストーメアの怪演は本作随一の見所です。

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by odin2099 | 2005-11-03 19:35 |  映画感想<ハ行> | Trackback(43) | Comments(12)
e0033570_1471766.jpgベルリン・フィルの芸術監督サイモン・ラトルの呼びかけで発足した<教育プロジェクト>。その最初は、人種も体格も年齢もバラバラな地元のごく普通の子供たちを集め、ベルリン・フィルの演奏でストラヴィンスキーの<春の祭典>を踊らせるというものだった。カメラはこの6週間に及ぶ子供たちの練習風景を、徹底的に追いかけていく。

最初のうちはあざといだけのドキュメンタリーかと身構えてしまっていたのだが、クラシック音楽になんて興味を持たない子、やりたいことが見つからない子、大人の押し付けに反発する子・・・様々な子どもたちが、やがて振付師の熱意にほだされ徐々に心を開いていき、練習を通じて他の子どもたちと仲間意識を持ち、最後には大きなことを成し遂げる様はなかなか感動的だ。
サッカーの授業ではボールを蹴らせる。美術は絵を描かせる。なのに音楽の時間は静かに聴かせるだけなんておかしい。」「芸術は贅沢品ではなくて必需品だ。」等々のラトルの言葉も印象に残る。

DVDにはメイキング映像とその後の子どもたち、さらには翌年以降に実施されているプロジェクトの様子も収められており、相互補完をなしている。
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by odin2099 | 2005-09-24 23:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_21384730.jpgあの原作をミュージカル仕立てにする度量があるのに、何故か台詞が無粋なものに変えられている。
「君はB-612から来たのか?」なんて直接王子さまに聞いてどうする? あれは後で主人公がそう類推した、ひとつの可能性に過ぎない。
よしんばその推測が正しいとしても、”B-612”なんて地球人がかってに名付けた名前を王子さまが知ってるわけもない。

万事がこの調子で、リアルというか現実的な台詞の応酬で夢やロマンのかけらも感じられない。評判の割にこの映画は失敗作だったんじゃなかろうかと思う。

王子さまは可愛らしくて雰囲気だし、茶色の衣装を着ているだけで狐に見えるジーン・ワイルダーの芝居は見事、音楽も楽しくて見所は一杯あるのだけれども、王子さまの訪れる星を殆ど独自のものに置き換えた理由もわからないし、原作付きの映画作品としては納得いくものではないような・・・。
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by odin2099 | 2005-08-27 23:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_1793920.jpg世界の一流サーファーを集めて、2001年から3年かけて地球最大の波を探し出すというプロジェクトに密着したドキュメンタリー映画。
70フィート(21.3メートル)級の波に乗るには、通常のパドリングでは無理。そこでジェットスキーで沖合いまで引っ張っていって波に乗るというトゥイン・サーフィンという方法で挑戦する。気象データの解析などテクノロジーの進化がこのプロジェクトを可能にし、マウイ、タヒチ、スペイン、フランス、コルテスバンクなど世界各地へ死と隣り合わせの挑戦は続く。

サーフィンなんかやらないくせして、サーフィン映画はかなり好き。雄大な自然にチャレンジするクレージーな連中の姿に、理解できないまでも強烈に惹かれるものがあるからだろう。そこでこの映画も、都内ではテアトルタイムズスクエアの独占、しかも3週間限定のレイトショー公開という厳しい条件ではあったが、楽しみに見に行った。
ここは以前アイマックス・シアターだったところで、ミニシアターとしてはスクリーン・サイズがかなりデカイ。一般映画を見るのならば後ろのほうへ行かないと辛いだろうけれど、こういった大自然の迫力を堪能する作品は前の方が楽しめる。洋画の場合は字幕が読みにくいという欠点があるし、この手の映画は吹替版というかヴォイス・オーヴァーでやってくれると有難かったりするのだが

それにしてもそんなに宣伝してるわけじゃなかろうに、土曜の晩ということもあってか結構客が入っていた。みんなどこで情報仕入れているんだろう?
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by odin2099 | 2005-07-31 10:31 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17305159.jpg他力本願ばかりだった試写会ですが、ようやく自力で当てました。
ワーナー・マイカル・シネマズ合同の試写会だったので、会場は近所の映画館。それでも場内はほぼ満席だったので、よく当たったなぁと今更のように驚いたりして。

内容は原作読んでないと辛い部分もあり、そうは言っても原作読んだのは随分前だったので細かい部分は忘れちゃったし、というところなんですが、真田広之、寺尾聡、佐藤浩市、中井貴一をはじめとするキャスティングが素晴らしいので、見応えも十分。

それより何より「いやぁ、ホントに映画にしちゃったよ・・・」というのが正直な感想ですね。
映画にして欲しいなーと思いつつ、いやこのスケールを映画にするのは日本じゃ無理だ、やってもどうせチャチなものになるさ、なんて思っていましたが、なかなかどうして凄い作品に仕上がってます。
『ローレライ』『戦国自衛隊1549』に続く福井晴敏原作モノですが、個人的には一番納得かな。
続きはサイト(「しねま宝島」)の方へ後で書き込みます。

* * * * *

追記 以下「しねま宝島」より転載
某国工作員と共謀した副長の宮津により、訓練航海中に自衛隊のイージス艦「いそかぜ」が乗っ取られる。艦内にはアメリカが密かに開発した強力なガス兵器<GUSOH>も持ち込まれていた。幹部を残し乗員を全て退艦させ、全ミサイルの照準を東京へ向けて政府に要求を突きつける実行グループ。最新鋭の防空システムを持つ艦を前に、なすすべもない政府首脳。しかし艦内の構造を誰よりも知る先任伍長の仙石は、「いそかぜ」を取り戻すべく密かに艦内に舞い戻っていた。そしてもう一人、艦内には謎の乗組員・如月行の姿も・・・。
宮津副長が反乱を決意したのは何故か? テロリストたちの真の目的は何か? 如月の正体は? そして仙石は「いそかぜ」を奪還することが出来るのか?

e0033570_17312580.jpg公開は7/30からだが、一足お先に試写会にて拝見。
小説読んだときから「映画になれば面白そうだな」とは思っていたものの、「映画化は無理だろうな」「もし映画化されても、しょぼい映画になっちゃうだろうな」と半ば諦めかけていたのだが、見終わった正直な感想は「よくこれだけの映画にしたなぁ」というものだった。
もちろん不満点は多々ある。例えば仙石役の真田広之は原作イメージからすればミス・キャストだし、宮津副長の寺尾聰は部下に慕われているカリスマ的自衛官には到底見えない。そもそも原作の宮津は艦長なのだが、「艦長自ら反乱を起こすという設定はまずい」ということで副官に変更したらしいのだが、その必然性は皆無。結局決起の前に艦長を殺してしまっているので、よりクーデターの正当性が高まったとはとても思えない。それ以外にも原作を改変した部分は多々あり、登場人物の多さから、その個々の関係や背景は原作未読者には甚だわかり辛いという欠点もある。それに小説を読んでいる時はあまり気にならなかったのだが、映画というフィルターを通して見ると、『ダイ・ハード』というか『ザ・ロック』的というか、意外なほど独創性を感じなかったのもマイナス要因かもしれない。
しかし映画的に見れば真田=仙石は正解であり、宮津=寺尾も結果的にキャラクターの人間性というか悲劇性が高まっているのでプラスに作用していると言って良い。中井貴一、佐藤浩市、そして真田といった同世代の役者陣のぶつかり合い。原田芳雄、岸辺一徳、佐々木勝彦、平泉成、安藤政信、原田美枝子、吉田栄作、谷原章介、真木蔵人クラスを大胆に脇に配する贅沢さ。そして一番の要注目キャラである如月を演じた勝地涼のフレッシュさ。どれも映画的に見ての正解というか、見所になっているのだ。
『ローレライ』、『戦国自衛隊1549』、そして本作と今年は福井晴敏のベストセラー小説の映画化が3本続いたが、個人的にはこの作品が一番納得出来た。日本映画にはなかなかないスケール感を味わうためだけでも、映画館に足を運んでみては如何だろうか。
それにしても数年前には、同工のポリティカル・フィクションである麻生幾のベストセラー『宣戦布告』の映画化が、防衛庁や自衛隊の協力が得られずに中途半端な仕上がりになってしまったのとはエライ違いである。今回は防衛庁と海自、空自の全面協力。時代は変わったということだろうか。

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by odin2099 | 2005-07-19 22:57 |  映画感想<ハ行> | Trackback(10) | Comments(4)
また試写会のお裾分けに与りました。
設定一新、シリーズ久々の新作です。

クリスチャン・ベールがバットマン=ブルース・ウェイン、トム・クルーズとの交際が話題のケイティ・ホームズがヒロイン、そしてマイケル・ケイン、リーアム・ニーソン、ゲイリー・オールドマン、ルドガー・ハウアー、モーガン・フリーマン・・・と脇を固める豪華な顔触れ。

でも一番注目なのは、渡辺謙でしょう、日本人としては(苦笑)。

e0033570_1573072.jpgただ、ケン・ワタナベ目当てでこの作品を見ると、本筋を見失う可能性大です。
残念ながら、主人公のバックボーンとしての存在感は大きいですが、出番そのものは「その他大勢」に毛の生えた程度。出演時間が短いとは聞いてましたが、ここまでとはね・・・。
しかもそれがもっと分散していれば印象にも強く残ったんでしょうけれど、割りと集中してしまっているので余計あっけなく感じられます。
まぁそれでも胡散臭い役を、どっしり構えて演じていますので楽しめますが。
 × × ×
旧ブログコメント:
>少しなのね…
先日、朝の芸能ニュースで、謙さんが出演しているシーンを見たのですが、もしかするとあれで全カットだったりして…というか、ほとんど見てしまったことになるのかも…。でもその短いシーンのために映画の為に作られたという何トカ語を覚えたそうですね。ちゃんと法則があるので、その法則が分かれば何を言っているかすぐにピンと来るとか。「ツバクカンサルマ!」のようなもの?(笑)
 by 久保田R   Friday, 17, Jun 11:07
---------
>どうやら
ホントにそうらしい・・・?
ビデオが出たら確認しようっと。

 by Excalibur   Saturday, 18, Jun 11:05
  × × × ×

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by odin2099 | 2005-06-15 22:52 |  映画感想<ハ行> | Trackback(15) | Comments(6)

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