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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ハ行>( 310 )

e0033570_21162451.jpg”ライフ財団”が危険な人体実験に手を染めていることを知った記者のエディ・ブロックは、主宰者である天才科学者カールトン・ドレイクにそのことを詰め寄るが、その無謀な取材によって職を失い、恋人のアン・ウェイングとも破局してしまう。
自暴自棄になったエディの元に、財団で働いている科学者のドーラ・スカースが接触を果たす。
彼女によれば財団は、宇宙から回収した謎の寄生生物”シンビオート”と人間を融合させる実験を行っているのだという。真相を突き止めるべく研究施設に潜入したエディだったが、彼自身が寄生されてしまった。
エディに寄生した”シンビオート”は次第に彼を気に入り、共生関係を確立、「俺たちはヴェノムだ」と名乗る。
融合実験の成功例として、執拗にエディ=ヴェノムを追う財団。そしてヴェノム以上のパワーを持つライオットがドレイクに寄生し、恐るべき企てを立てていた。

e0033570_21164250.jpgヴェノムは「スパイダーマン」に登場した人気キャラクター。
ただのヴィランではなく、時にはヒーローにもなるということで、この作品でも善とも悪ともつかない不思議な存在感を見せている。
ただ「スパイダーマン」の映画化権を持っているのはソニー・ピクチャーズだが、肝心のスパイダーマン自身はディズニー=マーベル・スタジオに貸与中、というか共同制作の形で<マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)>に参加しているので、この作品はスパイダーマン不在の「スパイダーマン世界」を舞台にしているというややこしい関係(ちなみに「スーパーマン」は、おそらく架空のヒーローとしてだろうけれど認識されているようだ)。

ソニーとしてはこの作品の続編(早くも劇中に伏線が張ってある)や、他の「スパイダーマン」キャラクターを使った映画の企画も用意していて、それらは<Sony’s Universe of Marvel Characters(SUMC)>と呼ばれているようだが、もちろん行く行くはこの<SUMC>にスパイダーマンを登場させようと目論んでいる。
その時は新たな別のスパイダーマンになるのか、それとも<MCU>に組み込まれることになるのか現段階では不明。ひょっとすると将来、この作品は<MCU>の番外編と位置付けられることになるのかも。
e0033570_21163334.jpg
それにしてもこの作品、エンドロールが長い。
作品としてのオマケ映像にプラスして、今度公開されるアニメーション映画「スパイダーマン/スパイダーバース」のプレビューが付いているとはいえ、もう少し見る側のことを配慮して欲しいものだ。



by odin2099 | 2018-11-05 21:21 |  映画感想<ハ行> | Trackback(4) | Comments(0)
<ハリー・ポッター>7作目で「完結編」の「前編」。

いよいよ最終決戦に向けて新キャラが次々と登場、過去作のキャラも続々と顔を揃えるものの、大半は数分以内の出番で退場という贅沢な超大作。
その分ハリー、ロン、ハーマイオニーの主役トリオに割り振っているのでお話としては見やすいものになっているし、それだけ3人が俳優として成長したという証でもある。

e0033570_12081865.jpgハリーは髭が濃いし、ハーマイオニーのドレスから覗く胸元は成長してるし、ロンは…ちょい老けたな。
ドラコもすっかりおっさん臭くなっちゃってるし、ジニーはセクシーに。ハリーに「ドレスのジッパーを上げて」と頼むシーンなんか背中全開でかなりドキドキ。

ドキドキといえば、ロンの妄想?シーンに出てくるハリーとハーマイオニーがなかりヤバい。
二人が全裸(に見える格好で)抱き合って濃厚なキスを交わしてるのは些かやりすぎじゃないのかねえ。「完結編」ではロンとハーマイオニーのキスシーンがかなり話題になっていたけど、その前のこちらの方がもっとエロい。

先にこの映画は「見やすいものになっている」と書いたけれど、実はお話そのものはわかりづらい。
分霊箱の謂れについては前作で語られているけれど、急にニワトコの杖だ、死の秘宝だと言われましても「???」。
大体グリンデルバルドって誰だ?――ってなもん。

原作小説を読み返すと、ローリング女史は第1巻の段階でかなり綿密に伏線を張っていたことがわかるのだけれど、映画版ではそれが上手く拾われてるわけでもなし。
なのでずーっとシリーズを見続けてきた人でも、「あれ?途中で何作か見逃したか?」という気分にもなりかねない。
もし将来的に<ハリー・ポッター>の再映像化、なんて企画が持ち上がったとしたら、そこら辺は上手く処理して欲しいところだ(原作となる小説が現在進行形の中で作られた映画だから仕方ないんだけど)。

まあそれとは別に90~120分程度で、映画版8本を再編集した「総集編」も見てみたいんだけどなあ。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-27 12:13 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「演出」クレジットこそ高畑勲だけど、「原案・脚本・画面設定」が宮崎駿ってことは、事実上限りなく「演出(監督)」に近いってことなんじゃなかろうか。
この肩書、あの某プロデューサーの「企画・原案・製作・総指揮」に匹敵しそう。

e0033570_19533394.jpg空前のパンダブームの中、<東宝チャンピオンまつり>で上映されたこの作品は、一見すると健全な良い子のための名作物という雰囲気があるけれど、中身はかなーりシュール。
ヒロインのミミちゃんは嬉しいことや愉しいことがあると、逆立ちしてパンツ丸見えになっちゃう女の子だし、トトロの原型みたいなパンダの親子(パパンダとパン)も人畜無害なようでいて、図々しく押しかけて来た居座っちゃう厄介者。

で、両親のいないミミちゃんはパパンダをパパと呼び、パンちゃんの方はミミちゃんをママと呼ぶ奇妙な疑似家族が出来上がるんだけど、これもなんだかアブナイ匂いが漂ってくる…。

ところで劇中に登場する駅の名前は「北秋津」。
これって秋津が舞台だったの?!

「北秋津」という駅はないけれど、秋津といえば所沢市だし、周囲には後のジブリ作品に所縁のありそうな場所が沢山。東村山がモデルという説もあるそうな。
やっぱこの作品がルーツなんだろうな。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-24 20:00 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<ハリー・ポッター>シリーズ6作目。
ちょっと興味が薄れていた時期だったので、この作品だけ劇場未観賞。
ちょっと勿体ないことしちゃったな。

冒頭からマグル界でも怪異が発生。今まで魔法界という、いわば閉じた世界で進んでいた物語が、外の世界、現実世界へも干渉してきたということで、ハリウッドっぽいSF、アクション、アドベンチャー映画の匂いがプンプン。と同時に一気に作品世界がダークなトーンに染まっていく。

e0033570_18172318.jpgそんな中でドラコ・マルフォイがやっとメインキャラに昇格。
これまではハリーやロン、ハーマイオニーをいじめる「金持ちで嫌な奴」程度だったのが、ハリーと対峙しうる存在に。
といっても親の威を借りてるだけのボンボンで、根っからの悪人ではないので、強さよりは弱さ、脆さを強調されてしまってはいるが。

その反面、作品のダークなトーンを和らげるためか、ハリーたちの恋愛模様が多分にコメディ要素を増して描写され、ハリーとジニー、ロンとハーマイオニーの仲が一気に進展。
そんなことをしてる場合かな、という気もしないでもないけれど、<ハリー・ポッター>は学園モノだからねえ。

次回は遂に完結編。

…だったのだが、分量の関係でPART1、PART2に分割。「完結編・前編」ということになった。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-21 18:30 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<ハリー・ポッター>シリーズ後半戦突入の5作目。

ハリーを狙う闇の勢力は、遂にマグルの世界へも介入。そして闇の帝王はハリーの孤立化を狙い、その策略にまんまとハマりかけるハリーだったが、それを救ったのはハーマイオニーとロンだった。
そしてハリーを中心に仲間たちが集まり始める。

e0033570_17081821.jpg新登場となるルーナを含め、ハリー、ロン、ハーマイオニー、ネビル、ジニーとメインキャラクターは絞り込まれた。
一方、ヴォルデモードに対抗する勢力として結成された”不死鳥の騎士団”のメンバーも再集結し、いよいよ対決ムードが高まっていく。
その中で前作のセドリックに続き、今度はシリウス・ブラックが斃れ、物語を覆うトーンは益々暗く、深く、重いものに。

<ハリー・ポッター>の魅力の一つは、学園物として作られていることにあるのは間違いないだろうが、闇の勢力が台頭しハリーたちに危機が迫ると、そのことが多少足枷になってきているのも否めない。生命の危険にさらされているのに試験勉強もないだろうと思うのだが、難しいところだ。
それにダンブルドアの秘密主義が余計事態をややこしくしているように感じられるのだが…それも言うまい。

ところで本作だけを見た場合、チョウの代わりにルーナがハリーとくっつくという展開もアリだったかなあ。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-14 17:11 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
クリス・コロンバス監督自身による<ハリー・ポッター>シリーズのセルフリメイク、とは言い過ぎだけれども、不思議な力を持つ選ばれた少年が専門の教育施設で学びつつ、運命に導かれ仲間と一緒に冒険の旅へ出る、というフォーマットは共通。

e0033570_22153608.jpgこっちは闇の帝王どころかギリシャ神話の神々が相手だけれど、その割に少年の冒険譚の範疇に収まってしまうスケール感なのも似てるといえば似てるし、主人公が男二人に女一人の三人組なのも同じと言えば同じ。
おまけにこの邦題、二番煎じ感はどうしても拭えない。

主人公の出自は比較的早い段階で明らかになるし、思わせぶりに語って煙に巻く”大人”もいないし、誰が敵で誰が味方かも割とハッキリしてるし、恋愛モノっぽい雰囲気も醸し出しているので<ハリー・ポッター>よりは障壁が少ないかも。

そしてヒロインとなるアナベス役のアレクサンドラ・ダダリオが超絶可愛い。
実は撮影時の彼女は23ぐらいだったみたいだけど、ちゃんとティーンエイジャーに見える。相手役となるパーシー役のローガン・ラーマンはリアルに17歳だったと思うけど、二人が並んでも違和感なし(ちなみに相棒グローバーを演じたブランドン・T・ジャクソンはおそらく25くらい)。
もっともっとこの三人組の冒険を見ていたかったけど、残念ながら続編は作られたもののそこで打ち止め。原作小説はまだ続いているのに。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-08 22:19 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「指輪物語」を「ロード・オブ・ザ・リング」、「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の三本の映画にまとめて大ヒット。
となるとその前日譚である「ホビットの冒険」の映画化にも期待が高まるのは当然ですが、権利関係のゴタゴタから実現するまで10年以上かかりました。

e0033570_21295615.jpg小説は「ホビットの冒険」が先に書かれ、その続編として「指輪物語」が誕生した訳ですが、映画は逆に<ロード・オブ・ザ・リング>三部作に寄せるように作られています。
この映画の発端部分は1作目の「ロード・オブ・ザ・リング(旅の仲間)」とリンクしており、どちらもビルボの誕生日から始まります。回想シーンを除けば、時系列上はこの「思いがけない冒険」の冒頭シーンの後に「旅の仲間」の冒頭部分が繋がるのです。

新作でありながら過去の話、というと<スター・ウォーズ・サーガ>を思い浮かべますが、あちらは一本一本が独立した作品として割り切って作られており、こちらはどちらから入っても大丈夫なように出来ている、といえば良いでしょうか。
冒頭部分には老ビルボとフロドが新規撮影で出てきますが、10年前のイメージを保っているのは流石です。まあ両作品を見比べてしまえば差は歴然ですが。

原作は翻訳の文体のせいもありますが、如何にも児童書というか牧歌的な雰囲気に包まれたものでしたが、この映画版は<ロード・オブ・ザ・リング>に寄せているので一大スペクタクル巨編といった趣き。映画オンリーの人は気にならないかもしれませんが、原作ファンには違和感多いかもしれません。
そのせいか<ロード・オブ・ザ・リング>ほどこの<ホビット>は絶賛の声が聞こえてきません。

エルロンド、ガラドリエルの奥方、サルマンらが登場し、原作にはないサウロン復活への伏線が張られるなど、自分もどちらかというと違和感を覚えたクチですが、逆に原作のトーンに忠実に作られれば映画版としての整合性が取りにくくなるでしょうから、これはアリだなと思っています。

それにしてもガンダルフの強引なやり口、これは何度見ても(というより原作小説読んだ時から)納得いかないのですが、それでいいんですかね。
勝手にビルボを巻き込んで何の説明も無しにドワーフを大挙して押しかけさせ、なし崩し的に冒険の旅へ誘う。納得いかないどころか、憤りさえ感じます。
自分がビルボの立場だったらブチ切れるだろうなあ。

そして白のサルマン。
権威を振りかざす目の曇った保守的な頑固者なのか、それともこの時既にサウロンの走狗になり果てていたのか、はたしてどちらだったのでしょう?

【ひとこと】
二人一役でビルボを演じるイアン・ホルムとマーティン・フリーマン。
顔立ちが全然違うので同一人物としては無理があるんですけれど。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-07 21:38 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_06200400.jpg誰かさんに「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られそうですが、ボーっと見てました。
そしたらお話見失いました。

この映画、見るの二度目か三度目だし、原作となっているルイス・キャロルの小説も正続二篇とも読んでるんですけどねえ、お話ちっとも覚えてなかったです。
しかしながら、イカレたキャラクターばかりが出てくるのは、当然ながら原作同様。
つまり、観ていてイライラさせられっぱなし、ということ。
75分の上映時間は結構苦痛で、やっぱり自分にはこの物語、合わないのだろうなあ…。
って前回書いてるんですが、ホントにその通り。

言葉遊びも愉しいんでしょうけれど、自分にはウザいとしか感じられません。
やっぱり相性ってありますね。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-07 06:24 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
自社のアニメ作品を次々と実写化しているディズニーは、今回「くまのプーさん」をチョイス。
といっても「プーさん」をそのまま実写でリメイクするのではなくいわばその「続編」で、プーたちと別れ、大人になったクリストファー・ロビンが主人公。
原題もそのまま”CHRISTOPHER ROBIN”だ。

e0033570_19321854.jpgあれから30年、結婚し娘が生まれ、今は仕事第一のクリストファー。だがその仕事は思うようにならず、一層仕事にのめり込み、家族を顧みる余裕をなくし、今や家庭は崩壊寸前。
そんな時にプーと再会し、仕事よりも大切なことがあることに気付いて行く、というサラリーマンなら号泣必至、人の再生を描いて行く感動物語だ。

最近は「パディントン」「ピーターラビット」など動物を主人公にした児童文学の実写映画化が続いたが、CGで描かれるプーやイーヨー、ピグレット、ティガー、カンガとルーの母子らはそれらに勝るとも劣らない。
というより動物そのものを描くのではなく、そのぬいぐるみらしさの表現に挑戦するなど先行する作品とは違ったアプローチを試みるあたりにディズニーの意地を感じた。

お話は出来過ぎのハッピーエンドで、この作品に感化された社畜が同じ行動を取ろうものならたちまち社会的に抹殺されかねないが、ひと時の夢と割り切り100エーカーの森でプーたちに寄り添うのも良いだろう。成長したクリストファー・ロビン役のユアン・マグレガーも好演だ。
クリストファーの妻に「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」などのヘイリー・アトウェル、クリストファーの上司に「SHERLOCK」のマーク・ゲイティスとジャンル・ファンにもお馴染みの顔が並んでいる。

今回は吹替版で鑑賞。プーとイーヨーは前任者が死去しているために新キャストになっているが、他はお馴染みのメンバーなので安心感が。
ユアン・マグレガーの吹替を担当した堺雅人はアニメでの吹替経験も多いので決して下手ではないのだが、やはりユアンの声は森川智之で聴きたい!



by odin2099 | 2018-10-02 19:45 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<ハリー・ポッター>シリーズの4作目で折り返し点。

e0033570_22132101.jpg十数年前に悲劇が起き、一旦はその脅威が取り除かれ表面的には平和が訪れていたものの、今なお闇の勢力は蠢き続けている、という世界観。その中にありながら主人公が呑気に(?)学園生活を送っているというのがどうにもピンと来ず、ダンブルドアの危機管理能力の欠如、楽観的態度が気になっていたのだけれど、遂に本作で闇の魔王が復活、そしてゲストとはいえメイン格のキャラクターに尊い犠牲者が出てしまい、物語のムードが一変する。

これは監督・プロデューサーとして参加していたクリス・コロンバスと、音楽担当のジョン・ウィリアムズがシリーズを去ったのと無縁ではないのだろう。
原作小説に寄り添うように作られてきた映画版も、ここへきて大きく舵を取り独自の歩みを見せるようになっていく。

ここでハリーとロンが仲違い。シリーズの後半で二人はもう一度訣別するが、ここではロンのハリーに対する嫉妬心が原因。シリーズで一貫して親友同士として描くのは厳しいので、ここらでアクセントをつけよう、シリーズの展開に変化をもたらそうというのかもしれないが、ロンの納得の仕方から和解に至るまでが説得力に欠けるので今一つそれが盛り上がらない。

ただ独立した作品としての見応えは随一か。
死と隣り合わせの光と闇の対決という緊迫感と、青春を謳歌する若者たちの学園物とのバランスがギリギリで保たれている。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-01 22:17 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
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