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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<マ行>( 166 )

e0033570_21361035.jpg人付き合いが苦手な女子高校生の未来は、ある日の帰り道にリサイクル施設から聴こえてくる歌声に導かれ、不思議な少女・小雨と出会いたちまち意気投合する。
また学校では未来が描いた洋服のデザイン画を見た同級生のナノカに誘われ、演劇部に衣装担当として入部することに。
小雨に、ナノカに、少しずつ心を開いていき、何かが変わり始めた未来だったが…。

シンガーソングライター西山小雨の楽曲を原案に、少女たちのひと夏の物語を即興芝居で綴った一篇。
出演は南沙良、西山小雨、原菜乃華、小野花梨、近藤笑菜、日高七海、池田朱那、佐藤蓮、嶺豪一、片岡礼子、監督は大崎章。
南沙良の透明感、原菜乃華の圧倒的美少女感もさることながら、”不思議ちゃん”、実は”幽霊”の西山小雨の独特の存在感が光っている。

その小雨の正体やある人物との過去の因縁は、謎解きの興味で引っ張るでもなく、また丁寧に説明するでもなく無造作に提示されるので、作品を通すとやや雑な印象が残ってしまう(見せるなら見せる、見せないなら見せないの割り切りが必要だったかと)。

また売りである即興演技が時にぎこちなさを感じさせ、フィクションの世界から現実世界へしばしば強制的に呼び戻されてしまう瞬間があったのだが、そうはいうものの総じて心地良い空間であり、いつまでも作品世界に浸っていたいという気持ちにさせられた。
夏の終わり、彼女たちは何をしているのだろうか?
静かだが力強い映画である。



by odin2099 | 2019-09-02 21:40 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
昨日が渡辺宙明先生のお誕生日。
御年なんと94歳!
相変わらず精力的に活動されてるようで、肖りたいものです。

そんな宙明先生の代表作の一つと言えば「マジンガーZ」ですが、ここは一捻りして昨年公開された”続編”を。
去年の今ごろにも見てるので約一年ぶりってことになりますか。

e0033570_08455910.jpg「グレンダイザー」との関係がよくわかりませんが、「グレート」の10年後ということは時代設定は概ね80年代の半ば過ぎ。
その割に近未来的すぎる世界ですが、まあ光子力のお陰で現実世界よりも数年、数十年がとこ進んでるというパラレル世界なんでしょう。そしてお馴染みレギュラー陣が殆どそのまま出てきます。

Zやグレートや機械獣たちは現代的にリファインされた、アップグレードされた姿にアレンジされてますが、キャラクターたちは驚くほど手を加えられてません。
「10年後」として説得力ある姿です。

で、何度も書いてますけど、幾つか許せないことがあるんですが、その最たるものが音楽と声!
ということで毎回グチグチ文句たれてるわけですが、それでも少しずつ自分の中で消化、そして昇華出来つつあるかなあ、というのが現状です。
「宇宙戦艦ヤマト2202」は許せなくても、「マジンガーZ/INFINITY」はこれはこれでアリ?

で、公開から一年半以上経っちゃったわけですが、後続企画ってないんでしょうか?
今度はグレート・マジンガーを主役に、いやグレンダイザーを、と夢は膨らみますが、この際オールスター物も良いですねえ。
マジンガーにデビルマン、ゲッターにハニー、鋼鉄ジーグ…一度はみんなの共演作品、見たいもんです。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-08-20 19:56 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「眠れる森の美女」の実写リメイク版。
オリジナルのアニメ版では単なるヴィランだったマレフィセントが、ここでは悲劇のヒロインに。
新解釈というよりも完全な別モノ。
アンジェリーナ・ジョリーの好演もあって、これなら作り直す、語り直す意義があるというもの。
その分、お人好しっぽいオーロラ姫の父親ステファン王が、諸悪の元凶、真のヴィランにされてしまったのは気の毒だったけど。

e0033570_21590787.jpg少女時代のマレフィセントを演じたのはイソベル・モロイとエラ・パーネル。
イソベル・モロイは撮影当時12歳くらいだったかと思うが、可憐でかつ時折妙に色っぽい表情を見せるので印象的。
今はどうしているのだろう?

エラ・パーネルの方は殆ど出番がなかったものの、やはり「ターザン:REBORN」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」などで注目されている逸材。
二人とも長じてアンジェリーナ・ジョリーみたいなおっかない顔になるとは思えないのが玉に瑕だけど、美少女好きなら要チェック。

美少女と言えばもう一人、オーロラ姫の子供時代(幼少の頃はヴィヴィアン・ジョリー=ピット、言わずと知れたブラット・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの実の娘だ)を演じていたエレノア・ワーシントン=コックスも忘れちゃいけない。
下手すりゃ成長後のエル・ファニングよりも可愛いかも。

で、メデタシメデタシで終ったはずのこの物語だが、再来月にはいよいよ続編がやってくる。
正直「その後」の物語にはあんまり興味がないのだけれども、この作品のラストと矛盾することなく、かつ蛇足にならない物語をきちんと見せてくれるのかは気になる。

<過去記事>




by odin2099 | 2019-08-14 22:08 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19441531.jpg幼い頃にエイリアンと遭遇したモリーは、その際にMIBの存在を知る。
長じて自らMIB本部を突き止め、仲間入りを志願。エージェントOは彼女の熱意と実力を認め、研修生のエージェントMとしてロンドン支局へ配属を命じる。
そこでMは自ら売り込み、一見チャラ男だが実は凄腕のエージェントHと組んで要人警護の任務に就くが、謎の暗殺者の出現により任務は失敗してしまう。
だが一部の上級エージェントしか知らない筈の任務の内容が漏れていたことから、MはMIB内部にスパイがいるのではないかと推察。ロンドン支局長のハイTはHとMに密かに調査を命じる。

1997年に第1作、2002年に第2作、2012年に第3作と緩やかなペースで作られてきた「MIB」シリーズの第4作。
e0033570_19442663.jpg3作目に登場したエージェントOのエマ・トンプソンのみ続投で、スタッフやキャストは一新。
ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズに代わり、今度はクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンを主役に据え、舞台となるのもニューヨークの本部ではなくロンドン支局。
ということで正式には”続編”ではなく、”スピンオフ”という扱いらしい。

アメリカ本国ではシリーズ最低のオープニング成績で”大爆死”と言われているようだが、個人的には思いの外愉しめた。
元々好きなシリーズじゃないし、見ようかなどうしようかなと悩んでいたくらいなので、期待値が低かったのが功を奏したのかもしれない。

しかし日本語吹替版を作った連中には猛省を促したい。
素人や芸人を必然性ゼロで起用するのは、オリジナル版に対する冒涜行為以外の何ものでもない。
意味不明の日本版オリジナルソングを流す行為も含めて、作品の質を著しく貶めるなんざ有ってはならないことである。
何の権利を持ってオリジナルを改悪することが許されるのだろうか。

e0033570_19444233.jpg吹替版を作るなら、主演が「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のコンビで劇中でも<MCU>ネタが盛り込まれてる以上、三宅健太と沢城みゆきを起用するのがファンに対するサービスだと思うのだが如何だろうか。

【ひとりごと】
「ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ」然り、「X-MEN/ダーク・フェニックス」然り、そして本作と本国ではシリーズ最新作が軒並み苦戦してる様子。
「X-MEN」は監督自ら敗戦の弁を述べているようだが、こちらも案の定、製作中のゴタゴタが表面化する羽目に。

まあソニーピクチャーズにしたところで、今夏の大本命はこの「MIB」の二週間後に公開される「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」なんだろうから、トータルで数字残せればOKというところかな。
しかし新コンビでのシリーズ継続には黄信号が灯った感じ。
いやシリーズそのものが打ち止めになってしまうのかも。



by odin2099 | 2019-06-19 19:51 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(2)
月の刑務所から凶悪犯ボリスが脱獄。エージェントKの前に姿を現し、「お前は過去で死ぬ」と言い残して姿を消した。Jは本部のデータベースで、かつてKがボリスを逮捕し地球の危機を救ったことを知るが、それ以上は機密扱いになっていた。
翌日MIB本部へ出勤したJは、誰もKのことを知らないことに混乱する。亡くなったZに代わる新任のエージェントOからKは既に死亡していていることを聞いたJは、ボリスが過去を改変したことに気付く。
Kを救うべくJは自らも過去の世界へタイムトラベルを試みるが、その前に姿を見せたのは若かりし頃のKだった。

e0033570_21494703.jpg「MIB」シリーズの3作目。
これまでは事件が起こり、それにJとKのコンビが立ち向かうというパターンだったが、今度は彼ら自身が物語の中心。しかも迷コンビの本当の絆が試されるという新機軸。これがなかなか愉しめた。

というのも若きエージェントKを演じるジョシュ・ブローリンが出色。
吹替版だと現在と過去、どちらのKも谷口節が担当していることもあるのだが、トミー・リー・ジョーンズとの二人一役にかなりの説得力が。

正直言って前2作はちっともノレなかったのだけれど、今回はイケる。
過去と現在、両方のKとJ役のウィル・スミスとのコンビネーションも、実に「らしい」ものになっていて、こういう展開ならシリーズの続行もアリだな。

しかしもう一人過去と未来の両方が出てくるエージェントOは…。
エマ・トンプソンの若い頃がアリス・イヴっていうのは、ちょっと盛りすぎでは…?



by odin2099 | 2019-06-13 21:53 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
Kの引退後、Lをパートナーに活躍していたJだったが、Lとのコンビを解消後は誰と組んでも長続きせず、勝手に相棒の記憶を消す始末。とうとうZからは犬型エイリアンのフランクを相棒につけられてしまう。
そんな中殺人事件が発生。調査の結果、これは25年前にKが解決したはずの事件に関係があるらしいことがわかり、JはZの命により今は記憶を消され一般人として暮らしているKを訪ねる。

e0033570_19411905.jpg「メン・イン・ブラック」の5年後を描いた続編。
どうやら当初はシリーズ化の予定はなかったらしい。じゃなかったら、前作ラストでKの記憶を消して一般人にするなんてことはしなかったろう。
おまけに前作のヒロインからパートナーに昇格したはずのLはお払い箱。結構行き当たりばったりだ。

お話の方も行き当たりばったり。なんか肝心の部分が上手く呑み込めなかったのだが、記憶を取り戻したKは全てを承知でJや仲間たち、それに今回のヒロインにヴィランも巻き込んで引っ掻き回していたってこと? 
一応はハッピーエンドらしい結末を提示されてはみたものの、どうも納得いかないんだけど。

ともあれウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズの迷コンビが復活。
ヒロインはロザリオ・ドーソンで、セクシーなヴィランにはララ・フリン・ボイル。
マイケル・ジャクソンに似た奴がチラチラ映ってるなあと思ったら、なんと本人。
前作を気に入ったので監督に出演を直訴した成果なんだそうな。



by odin2099 | 2019-05-14 19:44 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22533907.jpgNY市警察の刑事ジェームズは犯人を追跡中に取り逃がしてしまい、逃走犯は自殺してしまうが、その死の寸前に異形を見せた。この荒唐無稽な話は警察内部でも検視官のローレル以外は誰も信じず、ジェームズのミスとして片付けられそうになるが、突然現れた黒衣の男がローレルの記憶を消去、そしてジェームズを自分の所属する組織の一員へとスカウトする。

Kと呼ばれるその男は、地球に密かに滞在する多くのエイリアンが犯罪行為に及ばないように監視するMIBという秘密組織のメンバーだったのだ。
テストに合格したジェームズは参加する決意を固め、過去の一切の経歴を捨てた”エージェントJ”としてKとコンビを組むことになった。

UFOの目撃者や宇宙人との遭遇者の元に現れ、圧力をかけて行くという黒尽くめの衣装の男たち、それがMIB。
という予備知識は結構前から持っていた。
一応は都市伝説扱いされてはいるものの、昔からこういう話は信用するタイプなので、ロズウェルがどうの、エリア51がこうの、MJ12は…といった類の話は大好物。
なので最初は大真面目に(?)ハッタリ話をかましてくれるのかと思いきや、思いっきりコメディ映画でちとガッカリ。おまけにコミック原作だったとは…。

監督はバリー・ソネンフェルドで、製作総指揮にスティーブン・スピルバーグが名を連ね、主演はトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミス、そしてリンダ・フィオレンティーノ。
今年は久しぶりのシリーズ新作が作られるということで、公開時以来の再観賞。
そういやこれ、原作はマーベル・コミックだったんだ?

で、公開当時のメモを見ると「期待しないで見たけど、予想通りノレない映画だった」、「つまらないというワケじゃないけど、好きじゃない」、「普通の人は楽しめるんだろうけど、自分の守備範囲じゃない」と散々。
「トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスのコンビはおかしいし、作品のテンポも良い」けれども「”マーズ・アタック!”程じゃなかったけど、やっぱりダメ」、というのはさっぱりフォローになってないなあ…。

今回20年ちょっとぶりに見直してみたけど…ダメだな、こりゃ。やはり自分の守備範囲外。
同時期の「スターシップ・トゥルーパーズ」も同じようにでっかい虫が出てくるから嫌悪感が先に立っちゃうんだけど、笑いを取るべき数々のギャグシーンが単なる悪趣味なだけのシーンに見えてしまうのが自分の限界なのだ。
そんなこんなで続編は見てないんだけど、今度の新作、どうしようかな。



by odin2099 | 2019-03-26 22:59 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の17作目で<フェイズ3>の5本目。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に登場しなかったソーとハルクがどこで何をしていたかが判る一篇で、同時にポストクレジットシーンではサノスの宇宙船が登場するなど、来るべき「インフィニティ・ウォー」への序章という側面も持っている。

e0033570_21030118.jpgのっけから上から目線のドクター・ストレンジに、いいように手玉に取られてしまうソーとロキ。
ソーが相変わらずの不器用っぷりを発揮しているのも可笑しいが、ロキの実力も意外に大したことない?
それとも短期間でストレンジが魔術師として急成長を遂げたのかな。

アスガルド崩壊という、本来なら悲壮感溢れる物語になるところなのに、何故か全編を貫く陽気なムード。ハルク(ブルース・バナー時含む)もロキもお笑い要員で、それぞれソーと漫才コンビを結成。
バナーがエドワード・ノートンのままだったとしても、こんな軽いノリになったかはギモン。ノートンの降板は結局は良い方に転がったということ?

それにロキも、「アベンジャーズ」の時の徹底した悪役ぶりは、実のところインフィニティストーンの影響を受けていた、というのが公式設定になったようで、「ホントはそんなに悪い奴じゃなかったんだよん」と補正が入るようになった。まあこれも結果オーライかな。

序盤と終盤のアクションシーンにレッド・ツェッペリンの「移民の歌」。
既成曲の使用は本来嫌なんだけど、まあカッコ良いから良しとしよう。
同時期に公開されたDCの「ジャスティス・リーグ」ではビートルズ(をカバーしたゲイリー・クラーク・ジュニア版の)「カム・トゥ・ギャザー」が使われてたけど、ちょっとしたリバルバルブームでもあったのかしらん?

またクレジットを見ると使用曲の中にしっかりとパトリック・ドイルの「マイティ・ソーのテーマ」と、ブライアン・タイラーの「マイティ・ソー/ダークワールドのテーマ」が。
音楽の連続性を意識するようになったんだね。

【ひとりごと】
オーディンの去り方、なんか「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のルークにも似たものが…。
どっちもディズニーだし、公開時期も近いし…というのは考え過ぎだろうな、多分。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-03-10 10:08 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(0)
前作から20年後を舞台にした「メリー・ポピンズ」の続編。原作はシリーズ物だが、どうやらこれは映画オリジナルのストーリーのようだ。

e0033570_20235174.jpgバンクス家の姉弟――ジェーンは独身で労働者の権利を勝ち取るための運動に身を投じており、マイケルは3人の子供の父親となるが昨年妻を亡くし、生活も苦しく画家としては食べて行けずに父や祖父のように銀行で働きはじめるが、借金の返済期限が迫っていた。
そんな時、風に乗ってあのメリー・ポピンズが再び彼らの前に姿を見せる。

主演はジュリー・アンドリュースからエミリー・ブラントに交代。劇中では「20年経ってるのに、あの時のまま」と言われるが、どこがどう、というわけではないが何とはなしに似ているというか、紛れもない同一人物だという説得力があった。

リン=マニュエル・ミランダ、エミリー・モーティマー、ベン・ウィショー、ジュリー・ウォルターズ、コリン・ファース、メリル・ストリープ、アンジェラ・ランズベリーら共演陣も何れも好演だったが、驚きだったのが前作にも出演していたディック・ヴァン・ダイク。御年92歳にして華麗なるステップを披露することもさることながら、前作で演じた人物の息子役として更に老けメイクを施し(!)ソックリの風貌で登場する。
ジュリー・アンドリュースのカメオ出演は叶わなかったが、これは前作ファンにも嬉しいプレゼントだろう。

前作と違って物語上の明確な悪役がいることや、前作での歌曲を一切使っていないことでトーンの違いは感じるものの、その一方でCGに頼らず昔ながらの手描きアニメのシーンを挿入するなど、全体的にアップトゥデートを施された”最新版”といった趣き。どうやら評判も上々らしいので、シリーズ化の話もあるのだとか。




by odin2099 | 2019-03-06 20:25 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_21540585.jpg1910年のロンドン、気難し屋の銀行家バンクス氏の子供――ジェーンとマイケルの姉弟は悪戯好きで、何人ものナニーを次々と辞めさせていた。新しいナニーの募集広告を新聞に出そうとするバンクス氏だったが、子供たちが書いた手描きの募集広告の原稿が風に乗って空へ飛んで行ってしまった。

翌朝、新聞広告を見た応募者たちがバンクス家の前に列をなすが、突然強風が吹いて応募者たちは次々と飛ばされてしまう。そして雲の上から傘を差したメリー・ポピンズが降りてきた。彼女は子供たちの書いた広告を見てやってきたのだ。
不思議な力を持った彼女と子供たちはたちまち仲良しになる。

P.L.トラヴァースの小説をディズニーがミュージカル映画化。
メリー・ポピンズ役はこれが映画初主演のジュリー・アンドリュースで、共演はディック・ヴァン・ダイク、「チム・チム・チェリー」などの著名な歌曲はシャーマン兄弟の作品で、監督はロバート・スティーブンソン。
ウォルト・ディズニー念願の企画だったようだ。

これが55年も前の作品であることが信じられないくらい、今日の目で見ても驚きの特殊撮影の数々(時折人物を釣っているワイヤーが見えてしまうショットもあるのはご愛敬)で、それだけでなくセルアニメと実写の人物パートとの合成もごくごく自然。当時のスタッフの技術力は素晴らしいものがある。

それだけでなくカラフルな画面を彩る愉しい音楽。ジュリー・アンドリュースもディック・ヴァン・ダイクも華麗にステップを踏む。物語はせいぜい数日から一週間程度の出来事を描いているが、それを感じさせないだけの濃密な時間を登場人物たちと共有することが出来る。

しかしこの作品を面白がるには、自分は些か歳をとり過ぎてしまったのかもしれない。
ハッピーな気持ちに今一つなれず、時折冷めてしまう自分の心があった。




by odin2099 | 2019-03-03 22:01 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
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