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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<マ行>( 201 )

前半はジョルジュ・メリエスのライフストーリー。
リュミエール兄弟のシネマトグラフに刺激を受けたメリエスは、自らも映画製作に乗り出し、奇術師出身ならではの多彩なアイディアを盛り込んで人気作を生み出してゆく。
メリエスこそ正しく「特撮映画の父」「SF映画の始祖」と呼ぶに相応しい存在だろう。
やがて彼に影響を受けた同業者が次々と現れ、メリエスは濫作を余儀なくされて質の低下を招き、やがて観客からも飽きられてしまい失意のうちに業界を去るのだ。

『メリエスの素晴らしき映画魔術』(2011)_e0033570_20002491.jpg映画史に残る人物であることは承知していたが、具体的に何をどうした人なのかということは知らなかったのだが、その栄光と挫折、波乱万丈の人生はベタで陳腐な表現ではあるが、やはりそれだけで”映画的”だと感じた。
また黎明期から映画はカラー表現に挑んでいた。
当時は勿論白黒のフィルムだったが、これに一コマ一コマ、職人の手によって丁寧に着色することでカラー映画を実現していたのだが、その中にはメリエスの代表作「月世界旅行」のカラー版も存在していた。
後半はこの発見されたボロボロになったフィルムを、実に十数年の歳月をかけて丹念に修復、復元する作業にスポットを当ててゆく。

これまた20世紀の初頭に早くも”カラー映画”という概念があったことに驚きを感じた。
映画はまず音が付き、それから色が付いたという風に理解していたのだが、疑似とはいえこれはこれで立派な”カラー映画”であることは間違いない。
自身の映画史の認識を改めなければなるまい。

映画館での上映の際は先ずカラー版の「月世界旅行」が上映され、続いてそのバックボーンを解き明かすこのドキュメンタリー映画が上映されたようだが、DVDではこちらが先に収録されていて、修復の過程を見せた後でじっくり本編を見せるという構成になっている。

というわけで久々に「月世界旅行」もカラー版で見直したのだが、画面に不釣り合いな音楽は煩く感じたし、肝心のカラー化も奇麗というより派手で毒々しいという印象を受けた。
時代背景を考えれば歴史的意義はあるだろうが、純粋に一本の作品として楽しむならば白黒版の方が想像の余地が残されており、幻想映画としての完成度は高いように思うのだが如何だろうか。


by odin2099 | 2021-01-15 20:02 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
劇場版「名探偵コナン」シリーズ第8弾。
今回から監督がこだま兼嗣から山本泰一郎に交代。

舞台女優の牧樹里が持つ宝石を狙う怪盗キッドから予告状が届いた。
依頼を受けた毛利小五郎をはじめ江戸川コナンや蘭たちも劇場に向かうが、そこに捜査の協力者として工藤新一が現れる。
コナンはその新一が怪盗キッドだと叫ぶが、証拠もないため誰も信じない。
お芝居が終わりに近づいたとき遂にキッドが動き出し、コナンもまた彼を追い詰めるが既の所で取り逃がしてしまう。
翌日、宝石を守ったお礼ということでコナンたちは函館にある牧の別荘での打ち上げに招待され、スタッフやキャストと共に飛行機に搭乗する。
キッドはわざと盗みに失敗した体を装い、この機会を狙っていたに違いないとコナンは警戒を強めるが、なんとその機内で牧が何者かに毒物によって殺害されてしまう。
更に彼女と接触した機長と副操縦士も体調の異変を訴える。
果たして牧を殺した犯人は誰か、
操縦不能に陥った旅客機の運命は、
そしてキッドの目的は何なのか――?!

『名探偵コナン/銀翼の奇術師』(2004)_e0033570_18501722.jpg正直言ってプロットの詰め込み過ぎ。
序盤は江戸川コナンVS工藤新一、もとい新一に変装したキッドとの対決。
中盤は旅客機という一種の密室で起こった殺人事件の謎解き。
そして終盤は旅客機パニック物と化す。
この映画から三本の別々の作品が作れそうだ。

一応三つのプロットは相関関係というか因果関係によって結ばれてはいるものの、直接的には無関係である。
特に中盤の殺人事件の件は怪盗キッドには全く関係がない。
犯人にしても、たまたま函館への旅が丁度タイミング良かったというだけだろう。

だがその結果旅客機がコントロール不能に陥るという大騒動が起こり、乗客の一人に変装していたキッドとコナンが協力してこの危機に対処するという、ファンならば胸熱の展開が待っているのだから繋がりがないとは言えないものの、それらが有機的に結びついているかと言えば答えは「No」だ。

ちなみにキッドの宝石盗みの話は途中でどっかへ行ってしまう。
牧が持っていた宝石は偽物だったことに気づき、諦めたとあっさりキッドの口から語らせてしまうのは如何なものか。
それでも色々と詰め込んだなりの面白さはあり、コロコロと目先が変わるので置いてけ堀になる危険は孕んではいるものの、飽きさせないだけの工夫はなされている。

【ひとこと】
コナンは麻酔銃を間違えて小五郎ではなく蘭の母である妃英理に撃ってしまい、仕方なく英理の口を借りて推理を披露する羽目になるが、他にも今回は変声機の操作ミスが幾つか…。


by odin2099 | 2021-01-12 18:51 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
ロアルド・ダールの小説をロバート・ゼメキス監督が映画化。
プロデューサーがギレルモ・デル・トロアルフォンソ・キュアロンというのが気になるし、音楽はアラン・シルベストリ
出演はアン・ハサウェイにオクタビア・スペンサー、スタンリー・トゥッチ、クリスティン・チェノウェス、クリス・ロック、ジャジール・ブルーノ、コーディ=レイ・イースティック。

両親を事故で亡くした少年が、祖母に引き取られようやく明るさを取り戻したものの、今度はその前に魔女が出現。
その魔法によってネズミに姿を変えられてサァ大変!
大魔女とお祖母ちゃんにはその昔何やら因縁があったようだけど、だからといって少年が狙われたわけではないみたい。

ネズミにされた少年もやられっぱなしじゃなく、遂には魔女たちに復讐を果たし、後は何とかして魔法を解いてハッピーエンド!
…を迎えるかと思ったら全然違う。

『魔女がいっぱい』(2020)_e0033570_19235128.jpg原作未読だったので色々ビックリ。
まあ、これはこれでハッピーエンドなんだろうけどさ。

お子様向けの健全なファンタジー映画だろうと思っているとかなーり”毒”があるし、一見すると明るく楽しい映画に見えているけれど”陰”があるし、油断も隙もない。
これがロアルド・ダールたる所以なのかな。

ところで何かと魔法や魔女に詳しいお祖母ちゃん。
途中でやたらと咳き込んだりするのが何かの伏線かと思いきや、その後も最後までピンピンしているし、まだ健在なのだとしたら相当な長寿。
てっきりお祖母ちゃんも実は……?
というオチかと思ったら、そんなこともなかったね。

【ひとこと】
吹替版オンリーの公開になるかなあと思っていたら、実際は字幕版オンリーの公開だったのはちょっと意外。
ターゲットをどの層に絞ったんだろう?


by odin2099 | 2020-12-07 19:25 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(2)
『マスターズ/超空の覇者』(1987)_e0033570_21252131.jpg全宇宙征服の野望を持つスケルターと、それを阻止せんと立ち向かう勇者ヒーマンを描いたSFアクション物で、これがドルフ・ラングレンの初主演映画。
元はマテル社が発売してた世界的ヒットを飛ばしたフィギュア・シリーズがあり、それをベースにコミック化したものを更に映画化した、とちょっとややこしい経緯がある。
雰囲気としては蛮勇コナンを「スター・ウォーズ」世界で活躍させたらこんな感じになるかなあ。

ただ途中でヒーマン一行はスケルター軍団から逃れるために時空間転移装置を使うのだが、その転送された先が地球。
ということで物語の大半は地球が舞台で、そのカルチャーギャップを描いたり、善い地球人に助けられたり、分からず屋の地球人に邪魔されたりを繰り返す羽目に。
壮大な世界観は一気に隣町の事件くらいにスケールダウンしてしまう。
ビル・コンティの書いた音楽は威勢が良くて格好いいんだけれどなあ。
昔見た時ほど愉しめなかった。

共演はフランク・ランジェラ(顔がわからん)、メグ・フォスター、ビリー・バーティ、コートニー・コックス、ロバート・ダンカン・マクニール、チェルシー・フィールド、ジョン・サイファー、ジェームズ・トルカン、クリスティナ・ピックルズ、アンソニー・デロンギス。
監督はゲイリー・ゴダード、製作総指揮がエドワード・R・プレスマン。
メナハム・ゴーランとヨーラン・グローバスのキャノン・フィルム作品だ。


by odin2099 | 2020-12-05 21:27 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
『マザーズボーイ/危険な再会』(1994)_e0033570_19470092.jpg3年前、夫ロバートとケス、マイケル、ベンの3人の子供を残して家を出て行ったジュードが帰ってきた。
もう一度やり直したいというジュードだったが、ロバートにはキャリーという新しい恋人がおり、子供たちもキャリーに懐きはじめていた。
ジュードは家族を取り戻す障害はキャリーだと考え、彼女に対し直接、間接問わず嫌がらせを行う。
またロバートにも色仕掛けで迫るが、それを拒否されると今度は子供たちをターゲットに変え、言葉巧みに操ろうとする。
だがジュードの母リディアだけは、ジュードの本心を見抜いていた。

原作はバーナード・テイラーのベストセラー小説とのこと。
それをジェイミー・リー・カーティス、ピーター・ギャラガー、ジョアンヌ・ウォーリー=キルマー、バネッサ・レッドグレーブ、ルーク・エドワーズらを起用して映画化。
映画公開時のコピーは「パパの恋人を殺して、ママのベッドへいらっしゃい。」で、監督はイブ・シモノー。

ジュードは最初は直接ロバートに訴えるが、それが聞き入れられないとなるとキャリーを強制的に排除しようとし、ストーカー紛いの行為を行い、弁護士やキャリーの同僚までも味方に付けようと画策。
そして子供たちの中でも思春期の長男ケスを誘惑して自分の手先と化し、自分の目的にとって邪魔だとわかれば実の母親までも手にかけようとする。
最後は事故に見せかけてキャリーを殺そうとし…とおっかないことこの上ない。

おまけにジュードが家を出て行った原因は一切明らかにされない。
しかも長男ケスが生まれた直後にも一度家出し、戻って来た彼女をロバートは許したのだが、末っ子のベンが生まれた直後に再び家出したため、離婚を決意しているという設定。
これで何故ケスがジュードに靡くのかにはやや疑問が残る。

ベンはジュードの記憶が殆どないので執着心はあまりないようだし、マイケルはややどっち付かず。
ケスだけは当初からジュードに対する反発心を前面に押し出しているのだが、裏を返せばそれだけジュードへの執着が強い証拠。
そこを上手く利用されたということなのだろうが。

以前見た時は母子相姦めいたシチュエーションにかなり衝撃を受けたものだが、見直してみるとそれほどどぎつくも強烈でもなかった。
ただ息子の前で全裸になる母親というのは、別の意味で怖い。
ラストは一応のハッピーエンドなのだが、これでこの一家に平穏が訪れるのかと言えば、かなり微妙だろうなとは思う。

【ひとりごと】
ジェイミー・リー・カーティスは見事なプロポーションを披露しているが、ヌードシーンは僅かで殆ど見えないので、そこに期待している人には物足りないかも。
また母親役はバネッサ・レッドグレーブだが、なんとなく面差しが似ているので説得力は十分にある。


by odin2099 | 2020-11-09 19:49 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
謎の男シャン・ツンに弟を殺されたリュウ・カンは復讐を誓い、伝説の雷神ライデンの助言で孤島で開催されるシャン・ツン主催の武術大会に出場を決める。
その島には今以上の名声を求めたハリウッドのアクションスターのジョニー・ケイジや、相棒を殺した犯罪組織の幹部を追って女捜査官のソニア・ブレイドもやってきた。
3人の前に現れたライデンは、この大会が人間界と魔界との覇権をかけた”モータル・コンバット”で、彼らは選ばれた戦士なのだと語る。

『モータル・コンバット』(1995)_e0033570_06532926.jpg人気格闘ゲームの映画化で、監督はポール・W・S・アンダーソン
この人は「バイオハザード」「モンスターハンター」を監督したり、「DOA/デッド・オア・アライブ」をプロデュースしたりと、よっぽどゲームがお好きらしい。

リュウ・カン役はロビン・ショウ、ジョニー・ケイジはリンデン・アシュビー、ソニア・ブレイドでブリジット・ウィルソン、魔界の王の養女にされた謎の女キタナ役でタリサ・ソト、更にシャン・ツンとしてケイリー=ヒロユキ・タガワ、そしてライデン役でクリストファー・ランバートが出演。

B級映画好きにはクリストファー・ランバートとケイリー=ヒロユキ・タガワが顔を揃えているのが嬉しいだろうが、「007/消されたライセンス」のボンドガール、タリサ・ソトが出ていることも見逃せない。
といっても全然雰囲気が違うので、言われなければ気づかないかも。

タリサ・ソトを除けば最初から最後まで出ずっぱりの紅一点ブリジット・ウィルソンは、「ラスト・アクション・ヒーロー」でシュワちゃんの娘を演じていた人。
些かゴツイ気がしないでもないけど、キリっとした表情が魅力的。
格闘シーンではタンクトップ姿だったが、もう少しセクシーさが出てれば良かったなあ、とも思う。
この手のB級アクション映画にありがちなお色気要素が、この作品には殆どないのが惜しい。

お話の背景はかなり壮大なはずなのだが、やってることは格闘技戦。
もちろん負ければ即”死”が待っているという過酷なものだが、トーナメント式の試合なので一勝負終わればインターバルがある。
役者本人が殆どスタントを使わずにアクションシーンをこなしているのは好評価だが、主人公たちがこの大会の意味を考えたり謎解きに奔走するシーンも多いので、全体的に展開が遅く盛り上がりに欠ける。
しかも要所要所に出てきて手助けするライデンだが、最初から彼一人で何とかなったんじゃないの?という疑念は最後まで付きまとった。
またクリストファー・ランバートが怪しさ全開だし。

映画の出来についてはあまり芳しくない評が目立つものの、ヒットしたのでシリーズ化され、今またリメイク企画が始動中。
来年には公開予定だとか。


by odin2099 | 2020-10-29 06:59 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
劇場版「名探偵コナン」シリーズの6作目。
段々と「コナン」が面白くなってきた。

『名探偵コナン/ベイカー街の亡霊』(2002)_e0033570_17460809.jpg今度のお話はヴァーチャル・リアリティ世界の出来事で、体感型ゲーム機のプレゼンに参加したコナンたちがゲームの世界で危機に直面するというもの。
これは現実世界で起こった殺人事件の手掛かりが、ゲーム内にあると確信したためだ。

ゲームで用意された5つのステージの内の一つが19世紀末のロンドンで、コナンたちはこれを選択。
ここで実在のジャック・ザ・リッパーと対決することになるのだが、フィクション世界の住人であるシャーロック・ホームズやモリアーティ教授も登場。
”ホームズおたく”であるコナン(新一)の知識が事件解決の鍵となる。

現実世界の殺人事件の犯人は、予め観客には提示されている倒叙形式のお話で、後は劇中人物たちが如何にそこへたどり着くかが肝なのだが、犯人の動機はちょっと無理がありすぎる。
また他にステージを用意せず、最初から19世紀末のロンドンだけで良かったんじゃなかろうか。

今回新一の両親が初登場。
特に父親である工藤優作は、もう一人の主人公とも言える活躍ぶり。
この親にしてこの子あり、だな。


by odin2099 | 2020-10-04 08:08 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
劇場版「名探偵コナン」シリーズの5作目。

『名探偵コナン/天国へのカウントダウン』(2001)_e0033570_21590282.jpg西多摩市に建設されたツインタワービルを訪れたコナンたち。
このビルのオーナー常盤美緒が、毛利小五郎の大学の後輩という縁で招待されたのだった。
そこでコナンたちは美緒の秘書である沢口ちなみから、専務でプログラマーの原佳明、日本画の巨匠であり美緒の絵の師でもある如月峰水、市議会議員の大木岩松、そしてビルの設計者の風間英彦を紹介される。
その晩ビル内のスイートルームで大木が殺害され、コナンたち少年探偵団が調査に乗り出すのだが、今度は原の遺体を発見してしまう。どちらも傍に割れたお猪口が遺されており、同一犯による連続殺人だと思われた。
警察は完成披露パーティーの中止を美緒に要請するのだが、逆に彼女はコナンたち全員を招待する。
そしてパーティーの席上、今度は美緒が殺害されてしまう。

黒の組織が劇場版に初登場。
そして組織からの逃亡者である灰原哀にスポットを当てた一篇。
哀に謎めいた行動を取らせたり、ジンとウォッカに暗躍させたりしているが、これらはミスリードを誘うフックで実は彼らは本筋には大きくは関わらない。
真犯人は別にいる。

今回新一はほぼ登場せず、よって蘭と新一のラブコメ要素はなし。
代わりにこれまでは賑やかしの域を出なかった少年探偵団の出番が増え、蘭は歩美と光彦から個別に恋愛相談を受ける。

歩美からは、コナンのことが好きだけれど、コナンは蘭のことが好き。だから蘭の口から自分には新一がいるんだと説明して欲しいということ。
光彦からは、歩美が好きだけど、歩美はコナンが好きらしい。その一方で哀のことも気になっている。二人を同時に好きになってはいけないのかと。
さあ、蘭姉ちゃんも大変だ。

ちなみに謎解きが終わった後でコナンたちの絶体絶命が延々と続く、というのは作劇上はどうなんだろう?


by odin2099 | 2020-09-28 22:01 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の17作目でフェーズ3の5本目。
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」以降ご無沙汰だったソーとハルクの近況報告。
そしてまだデビューから日が浅いドクター・ストレンジがソーと初邂逅。

『マイティ・ソー/バトルロイヤル』_e0033570_21030118.jpg厳密にいえば「ドクター・ストレンジ」のポストクレジット・シーンで出会っているのだが、あれはこの映画のシーンの先行お披露目みたいなものだったから、物語上はこの作品で出会ったということで良いだろう。
既にソーやロキを手玉に取るとは、短期間でストレンジも急成長を遂げたものだ。

序盤でオーディンもウォーリアス・スリーも退場してしまうし、その後はアスガルドの民も次々と犠牲になり、ソーも片目を喪うという悲惨な、凄絶なシーンが続くのだが、映画全体を貫く明るいトーンは最後まで保たれているという稀有な作品。
ラストシーンも、地球を目前にしたソーたちの前にサノスの宇宙船が立ちふさがるという絶望的な状況なのにも関わらず、だ。

それはやはりソーとロキ、あるいはソーとハルク(バナー)との漫才コンビのやり取りが秀逸で、これに悲惨な過去を持ちながらも逞しく生き残ってるヴァルキリーが加わっての化学反応が愉しいからだろう。
『マイティ・ソー/バトルロイヤル』_e0033570_08393739.png
そういやバナーは「今度ハルクに変身したら、二度とバナーには戻れない気がする」と言っていたが、その後はずっとハルクのまま。
次に登場するのは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の冒頭だが、その時もハルクの姿だったが、その間に一度も戻れなかったのだろうか。
サノスに敗れた後、今度はハルクへの変身を拒絶していたが。

<過去記事>




by odin2099 | 2020-07-28 19:18 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
今回のジブリ作品の特別上映は完全にスルーするつもりでいたんだけど、Twitterのフォロワーさんが結構見に行っているもんで、その反響を見ていったら段々と気になってきたので結局劇場へ。

映画館で見るのはもちろん公開当時以来。
公開初日の朝っぱら劇場へ出かけたものの、開場前に大行列が出来ていたので断念。
その一週間後にリベンジで見た思い出がある。

あの頃は全席指定の入れ替え制なんてものは一般的じゃなく(指定席券は高かったし)、先売りなんてものもなかったので、良い席で見たいとなれば早朝から並ぶっきゃなかったワケで。
その前のアニメブーム勃興期は、前日から徹夜で並ぶのも当たり前なんて時代だったけど、流石にこの頃はもうそこまでのパワーはなかったものの、ちょうどこの作品の頃からスタジオジブリが一般作品として認知されてきてたので、客足は好調だった、というコト。

しかしこのお話って、結局のところアシタカがイケメンだから成り立ってるんだなあ。

『もののけ姫』_e0033570_16132262.jpgイケメンだからタタラ場の女性たちにすんなり受け入れられ(男性陣は当初かなり胡散臭い目で見てたのに対し)、サンを庇ってエボシと対立し、事実上の裏切り行為を働いたに等しい形で去って行った後でも、危機を知らせに戻るとエボシへの伝言を頼むくらい信用して貰えてる。

サンだって、シシ神さまが生かそうとしたんだからとなんだかんだ理屈をつけたものの、アシタカを好ましく思ったからこそ剥き出しの敵意を封じて救ったのだ。
じゃなきゃいくら弱ってるからといって、口移しで食べ物を与えるような献身的な態度を取るものだろうか。

エボシだって、仲間を助けてもらったからという純粋な感謝の気持ちだけでアシタカを迎え入れたのかどうか。

その当のアシタカにはその自覚は全くない。天性のたらしだから始末に悪い。
故郷を後にする際に妹(兄様と呼んでるものの、どうやら事実上の許嫁のような存在らしい)から託された形見の品を、惜しげもなくサンに渡してしまうなんて、うっかりとかいうレベルではない。

映画のラストでアシタカは別れ際に「自分はタタラ場で暮らす」そして「時々会いに行く」とサンに告げるのだが、これはタタラ場の人たちが自分を快く受け入れてくれるということと、サンが自分を待ってくれていることという二つの条件が成立していることが前提なのだが、どちらか一つもしくは両方が成立しない可能性は考えもしていない。

あれだけ大掛かりな騒動があれば森は以前の森ではなく、タタラ場も以前のタタラ場ではないはずで、両者が共存とは言わないまでも、中立を保って、あるいは不干渉という形であの場所で暮らしていくのは難しいのではないかと思われるのだが、その理想主義が単なる絵空事に思えないハッピーエンドに感じさせてくれるのが、おそるべきアシタカのイケメンパワーなんだろう。

【ひとこと】
当時から気になってたけれど、この作品の豪華な出演陣、”声の芝居”としては相当酷いなあ。
おまけにエフェクトかかってる場面も多く、台詞が碌に聞き取れないことも。
やはり餅は餅屋ということで。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-07-06 20:37 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
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