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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ヤ行>( 26 )

e0033570_07264716.jpg寺田辰弥は自分を探している者がいるとの報せを受け諏訪法律事務所を訪ね、そこで自身が八つ墓村の庄屋・田治見家の跡取り息子であると知らされる。だがその直後に辰弥を迎えに来た母方の祖父・井川丑松は毒殺され、辰弥の元にも八つ墓村へ来てはならぬとの警告状が届く。
亡き母の故郷を見たいとの思いから辰弥は、田治見家の使者である森美也子に案内され、八つ墓村の田治見家を訪ね、一族を仕切る大伯母である小竹と小梅姉妹や異母兄姉の久弥と春代、従兄妹の里村慎太郎、典子らに引き合わされる。そして美也子から八つ墓村に伝わる恐ろしい呪いの話を聞かされる。
翌朝、今度は久弥が死体となって発見されるが、そこへ諏訪弁護士から依頼を受けたという金田一耕助という探偵がふらりと現れた。

市川崑監督が17年ぶりに手掛ける<金田一耕助シリーズ>で、監督は当然のように石坂浩二を主演に考えていたようだが、製作サイドからは豊川悦司を勧められたとのこと。
しかしこの映画、封切りで見に行ってるはずなのに、トヨエツが「しまったーっ!」と大声を上げるシーンしか記憶にない。はてさて。

これまでの<金田一シリーズ>では、事件が起きてやってきた胡散臭い男が、やがて周囲の人物と打ち解け、風采の上がらない見かけとは裏腹に鋭い推理力を発揮し、最後に犯人を名指しする(解決する、とは言ってない)。
そして最後には皆を穏やかな心持にして去ってゆく、というパターンだったのだが、それをそっくりトヨエツに当てはめようとしたのがそもそもの失敗だったのだろう。

トヨエツの金田一は最後まで胡散臭い奴で、石坂=金田一が持っていた犯人に対する温情は持ち合わせていないようだ。
犯人が自死に及ぶことを承知で見逃すのではなく、単にウッカリで自決させてしまうのだ。

その犯人にしても、そもそもの物語上の立ち位置がわかりづらい。
動機についてはクライマックスで自らの口から語るものの、余所者にしか思えない人物が何故物語の中心に座っているのか、その説明がないからだ。
そしてシリーズ伝統とも言える、配役を見ただけでわかってしまう犯人、というのもやや興ざめ。

おそらくこの作品がヒットしたら再び<金田一シリーズ>を再開する腹積もりもあったのだろうが、残念ながら実現せず。
またお馴染みの加藤武が胃薬を吹きこぼし、「よしっ、わかった!」を披露してくれるものの、どうやらこの作品はシリーズの一本はおろか、番外編としても数えられていないようだ。
シリーズの真の後継者はこの作品の10年後に作られた「犬神家の一族」のリメイクということになるようで、そう考えるとますますこの作品が不憫に思えてくる。



by odin2099 | 2019-11-11 07:34 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22234644.jpg訪問看護師の白川市子は訪問看護師として大石家に出入りし、その家族からも大きな信頼を寄せられていた。
ある日次女のサキが行方不明となる。数日後無事に保護されたものの、その犯人は市子の甥だった。家族にそのことを打ち明けようとする市子だったが、真相を知った長女の基子から固く止められる。
だがやがて市子と犯人の関係がマスコミの知るところとなり、市子にあらぬ疑いがかけられる。そして追い打ちをかけるようにある人物しか知らない筈の彼女の秘密が漏れ、その結果彼女は職を失い、恋人との結婚も破談になる。
数年後、裏切り者への復讐を誓った市子は”リサ”と名乗り、ある人物へと近づいて行く。

主演は筒井真理子、共演は市川実日子、池松壮亮、須藤蓮、小川未祐、吹越満。
脚本・監督は深田晃司。
物語は”市子”のパートと”リサ”のパートが並行して描かれるので、最初のうちは戸惑うものの、やがてその仕掛けが意味するものに気付いたころにはグイグイ引き込まれていく。

それにしても本来は事件とは直接関係なかったはずの市子が、マスコミや興味本位の一般大衆によって”加害者”の側に仕立てられ、一転”被害者”となった彼女が復讐を決意するという流れが、誰にでも起こりうるのだという点で怖ろしい。
そしてそれが実はたった一人の人間の、”憧憬”や”愛”と形容すべき行き過ぎた感情の発露、その結果の”歪み”から生じているというのも二重の怖さだ。善良なだけでは、人は幸せにはなれないのだろうか。

筒井真理子の”市子”と”リサ”の演じ分けというか、温度差は見事。
ただ、ヘアヌードも見せる熱演ではあるものの、正直そのシーンはいらなかったかな。
そして市川実日子。色々な意味での”怖さ”を感じさせる女優だ。



by odin2099 | 2019-08-23 22:24 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
当時の<東映まんがまつり>は春夏の年二回。ただし「一部地方都市のみ上映」とされる冬興行が何回か存在した。これはそんな一本で、第7話「たとえわが命つきるとも」のブローバック版で、サブタイトルはカットされている。

第7話にして早くもベガ大王の親衛隊所属のゴーマン大尉という強敵登場。グレンダイザーを圧倒し秘密基地(=宇宙科学研究所)の存在にまで迫るものの、自らの保身を図ったブラッキー隊長によって勝利を目前に戦死、というのはなんだかなあ。それも裏で策略を巡らすならいざ知らず、白昼堂々の裏切り行為。ガンダル司令は何故それに気付かない?

それにしてもマジンガーに乗らない兜甲児は足手まといだなあ。今回のお話も、せめて甲児が逆転の鍵を握ってるとか、甲児のアドバイスによって、というのならまだ溜飲が下がるんだけど。
マジンガーZをレギュラー、セミレギュラー化してしまったらグレンダイザーと宇門大介(デューク=フリード)が霞んでしまうのはわかるけど、それならそれでマジンガーに乗れない枷を作るなり、もう一捻りが欲しかったところ。
それに永井豪の漫画版だと甲児がグレンダイザーを操縦するシチュエーションがあったが、アニメでも大介の危機にグレンダイザーを駆る甲児、なんていう場面があっても良かったな。
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さて、今年公開された「マジンガーZ」の後日談「マジンガーZ/INFINITY」では、「グレンダイザー」時代の甲児については触れられなかったが(唯一ドラゴノザウルスが出てきたくらい?)、「グレンダイザー」の後日談も見てみたい。
剣鉄也を主人公に闇の帝王との決着を描いた「グレートマジンガー」編と、復興なったフリード星のその後を描く「グレンダイザー」編と、後日談も三部作になったら嬉しい。

<過去記事>

これも中途半端に終わっちゃったなあ……



by odin2099 | 2018-09-12 21:05 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
毎回のように書いてますけど、なんで当初の企画通り「グレンダイザー対鋼鉄ジーグ」にしなかったんだろう?
「マジンガーZ対デビルマン」、「グレートマジンガー対ゲッターロボ」、従来のパターンからすれば、この組み合わせは当然。劇場版なんだから、<まんがまつり>なんだから「夢の共演」は必然。
それに比べてこの地味な括りはなんなんだろう。
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ただこの作品、良くも悪くも兜甲児がメイン。
勝手な行動で大介には連絡しないわ、敵の捕虜になってトラブルメーカーになるわ、でも大介に助けられるんじゃなく自力で脱出して逆に大介をサポート。
経験豊富な甲児が操るグレートマジンガーの活躍がなければ、グレンダイザーだって勝てなかったかも。

と、ここまで書いてきて思ったのだけれど、やっぱりこの企画、劇場版ならではの「夢の企画」には違いないんだな。
この調子でTVシリーズの方で甲児がマジンガーに乗っちゃったら、多分グレンダイザーの活躍はかなーり霞む。マジンガーだけで事件が解決し出番なし、なんてこともありそう。かといってグレンダイザーを活躍させたいが故にマジンガーを噛ませ犬にしたら、それこそファンからはそっぽを向かれるだろうし。
やっぱりこれくらいが丁度良い?

でもね、この後に作られた夏映画は、永井豪オールスターズを意図したものだから、そちらではジーグもマジンガーZも出して欲しかったし、シリーズ三部作の締めくくりとなる「グレンダイザー」最終回くらいは甲児をマジンガーに乗せて欲しかったな、とも思うんだけどね。

ところで「グレンダイザー」の後番組の「ダンガードA」は、これ以上に地味な映画しか作らなかった(作れなかった?)けれど、ポスト「マジンガー」作品として例えば「大空魔竜ガイキング対マグネロボ ガ・キーン」のような企画は存在しえなかったのだろうか。

どちらも東映動画オリジナルのロボットアニメ、放送局や広告代理店、掲載誌の制約はあるだろうが、それほど大きな障壁にもならなかったように思うのだが。
もし作られていたなら見に行ったと思うのだけれど、そこまで人気や需要はなかったのかな。

まあ実際は「ガイキング」と「ガ・キーン」だと放送時期があまり被っておらず、春と夏という当時の<東映まんがまつり>のスケジュールの中での共演作実現は難しかったろうが、他作品含めてそういった発想は出てこなかったのかな。
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【ひとりごと】
「マジンガーZ/INFINITY」に先駆けてこの作品にもロボット博物館が出てくるが、場所も同じく光子力研究所の近く(俯瞰ショットでチラっと研究所が映る)。
ただそのデザインがグレートマジンガーの頭部を模したものになってるあたり、ちょいと洒落ている。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3116036/
http://odin2099.exblog.jp/20819807/
http://odin2099.exblog.jp/23030812/
http://odin2099.exblog.jp/25559603/



by odin2099 | 2018-02-13 21:08 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
地方都市のみで上映された「グレンダイザー」の劇場公開版で、「グレンダイザー」の映画としてはこれが一本目。
存在は知っていたものの周辺では上映されず、どんな内容なのかは当時からずーっと気になっていた。
まあ「劇場用新作」表記がないからテレビからのセレクトなのは見当ついたものの、何せ情報のない時代だたのでヤキモキしたものだ。
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お話はちょっと番外編っぽいというか、業を煮やしたベガ大王の親衛隊から打倒グレンダイザーの命を受けてゲストキャラがやってくるというもので、後に公開された劇場用新作「グレンダイザー対グレートマジンガー」と似たようなもの。
毎回ベガ星連合軍の刺客と戦うというのがシリーズのフォーマットだから、似てしまったのは偶然だと思うけれど、それがかえって劇場版っぽいのは怪我の功名?

e0033570_21112701.jpgそれにしても兜甲児の役立たずっぷりったら。
これでなんで大介や宇門博士の信頼を勝ち得ているのか不思議。
毎週毎週マジンガーZに乗ってグレンダイザーを助けなくても良いから、Zに乗らない枷を作るなりして違った活躍を見せて欲しかった。
序盤からTFOじゃなくダブルスペイザーで補佐役に徹していれば…。

<過去記事>http://odin2099.exblog.jp/20674951/


by odin2099 | 2017-09-12 21:14 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
オープニングはお馴染みの「とべ!グレンダイザー」ではなく、テレビではエンディングに使われてる「宇宙の王者グレンダイザー」。
奇を衒っただけなのか、それともテレビとは別の番外編だよというサインなのかはわかりませんが、オープニングにこのメロディーが流れてくると「宇宙円盤大戦争」を連想しちゃいますね。
あれの主題歌「戦え!宇宙の王者」の替え歌が「宇宙の王者グレンダイザー」ですから。
でも、そこまで考えてるスタッフじゃないよなあ。
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スタッフといえば、この作品の原画を担当してる方々の中に湖川滋(湖川友謙)や友永秀和といったお名前が並んでますが、そんなにアオリのカットはなかったような…(^^;
ただモブシーンや、時折見られる甲児くんの表情が、なんだか「ルパン三世」や「侍ジャイアンツ」の登場人物っぽく見えるんですよねえ。
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ところでグレートに対して「こっちに来ちゃだめだ」とか戦力外扱いしてるデューク・フリードですけど、多少贔屓目ながらも客観的に?分析すると、ぶっちゃけグレンダイザーよりグレートマジンガーの方が活躍してる気がするんですが。
っつーか、グレート強すぎ。
これは本家のパイロットじゃないものの、経験豊富な甲児くんが操っているからこそ、ですよね?

この後のテレビではベガ星連合軍の攻撃が益々激しくなっていく訳ですが、戦力増強を考えるなら、甲児くんにはダブルスペイザーを任せるんじゃなく、マジンガーZか、さもなきゃ新しいマジンガー作って乗っけた方がよっぽど良かったのに。
それに同じ世界なんだから、鉄也やジュン、さやかも戦線に復帰させるべきだったよなあ。
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<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/23030812/
by odin2099 | 2017-03-11 00:01 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)

経済学者のスティーヴン・D・レヴィットとジャーナリストのスティーヴン・J・ダブナーの共著をベースに映画化。原作は全世界で400万部以上のベストセラーとなった経済書とのこと。


e0033570_22163411.jpg「不動産業者が家を売るコツ」「名前で子供の人生が変わるのか」「大相撲の八百長はデータから見抜けるか」「90年代にアメリカで犯罪の減った理由は」「賞金で高校生の成績が上がるか」等々一見すると「経済学」とは関係なさそうな題材が並ぶが、全ては「インセンティブ(やりがい、成功報酬)」という観点からデータを駆使し解説、あるいは実験を行って実証して見せるユニークなドキュメンタリー映画。


中でも大相撲の八百長問題や暴行死を取り上げたパートで、記事を執筆したライター、記事を連載した週刊誌の元編集長だけでなく、曙や小錦、それに八百長を告発した元力士の板井らにもインタビューを行い、相撲の歴史や特徴、また日本人の特質などを含めてタブー視されている事柄にまで言及し考察しているのは外国人という第三者の視点ならでは。
実際に相撲協会が八百長を認めたのはこの映画の製作後なので、この時点でここまで踏み込んでいるのは賞賛に値する。


また成績が上がると現金が貰える、という条件で生徒たちの成績が本当に上がるかどうかの実験も興味深かったが、一つ一つの検証は面白いものの一本の映画として観ると統一感に欠ける点がやや物足りない。映画にするよりもTVのシリーズ番組として構成した方が良かったのではなかろうか。


by odin2099 | 2015-02-03 22:17 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20442152.jpg『グレンダイザー』第7話「たとえわが命つきるとも」をブローアップした、1975年冬の<東映まんがまつり>上映版をBlu-rayで鑑賞。
これ、地方都市のみの上映だった上に、以前出ていたDVD-BOXの「劇場版マジンガーシリーズ」には未収録だったので、いわば幻の劇場用作品の一つ。

公開されたのは丁度12話の放送前日なので、本放送から一カ月足らずでのブローアップというのは、準備期間を考えると結構ギリギリの作業スケジュールだったのかも。
当初から劇場公開を想定していたのか。

お話は、ベガ大王直々にグレンダイザー打倒の命を受けた親衛隊のゴーマン大尉が地球に赴任。その圧倒的な力でグレンダイザーを翻弄するものの、自分の地位が脅かされることを恐れたブラッキー隊長が……というもの。
序盤での最初の強敵出現パターンだが、結局はグレンダイザーが自力で勝利を掴むのではなく、ブラッキーの裏切りによって、というのは何となく釈然としない。ま、これもお約束といえばお約束なのだが。

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by odin2099 | 2013-06-18 20:46 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_1951391.jpg題名を見て「もしや?」と思ったら案の定で、お馴染み『邪馬台国はどこですか?』『新・世界の七不思議』『新・日本の七不思議』早乙女静香と、『九つの殺人メルヘン』『浦島太郎の真相』『今宵、バーで謎解きを』『笑う娘道成寺』桜川東子が、『すべての美人は名探偵である』に続いて共演する連作短編ミステリーでした。
なお今回は前作に登場した翁ひとみも加えて三人組になっていて、旅先で事件に巻き込まれるトラベルミステリーとなっております。

収録されているのは表題作「吉野ヶ里殺人紀行」「纒向―箸墓殺人紀行」「三内丸山殺人紀行」の3篇で、それぞれは独立したお話ですが、いずれも”邪馬台国”をキーにして結びついています。
邪馬台国が北の方にあると主張したり、いつの間にかカレシが出来ていたりと他の作品の展開を踏まえて静香が中心になっていて、せっかくの東子もひとみも引き立て役になっているのが残念ですが(東子なんか、あわや・・・?の危機シーンもあるのに)、これからも続けて欲しいですね、これは。
by odin2099 | 2013-02-07 19:56 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
2010年のモントリオール国際芸術映画祭で審査員賞受賞の作品です。日本でも同年に劇場公開されています。

e0033570_21225365.jpgフェルメールの「牛乳を注ぐ女」やレンブラントの「夜警」など、自分でも知っているような様々な著名作品を抱え、大英博物館やルーヴル美術館に比肩しうると言われているのがオランダのアムステルダム国立美術館。
ところがここは2004年から改築工事が始まったものの、未だに閉鎖中なのだそうだ。

この作品は本来、改築工事の記録映画となるはずだったのですが、工事は一向に進みません。
国際的なコンペで決定したはずの設計プランが、地元市民の反対に遭って頓挫。軌道修正を試みるも、市民団体だけでなく役人からも次々と横槍が入っていきます。
それでも、どうにかこうにか着工に漕ぎつけたと思ったら、今度は入札が失敗という有様。

美術館の職員たちは、どこに何を飾ろうか、あれを選んでこれをボツにして・・・などとやっているのですが、肝心の建物は出来ないし、段々モチベーションも下がっていきます。
度重なる変更、修正に建築家はやる気をなくし、学芸員も現場を離れ、遂には館長まで辞職するという事態にまで陥ってしまいます。

この映画は2008年に作られましたが、当初はこの年に再オープンのはずでした。本当なら完成披露パーティか何かの映像で締めくくろうとしたのだと思いますが、工事が中断したままであたかも廃墟のような美術館の姿で終わってしまいます。
それでもどうやら動き始めたらしい、というようなテロップが最後には流れますが、実際のところはまだまだ完成には至っていません。

途中で日本でのシーンがかなり長めに挿入されているので驚きましたが、この美術館には日本の作品が無く、どうしてもということで交渉を重ね、一対の金剛力士像を購入したんですね。
でも、せっかくの日本からの美術品も、今は所蔵庫で眠っているだけなのは実に勿体ないことで。

とにかくこの映画、かなり笑えます。
勿論作り手は大真面目に作っているでしょうし、映画に登場する館長、学芸員、修復家、装飾家、警備員などの美術館の職員、政治家、建築家、市民団体の皆さん、それぞれ自分の立場で正当な、真っ当な主張をしているつもりでしょうから笑われるのは本意ではないはずですが、逆にだからこそ笑いがこみあげてきます。
現在の予定では今年中か、来年の初めぐらいには再オープンの見通しらしいのですが、はたして今度こそ完成するのでしょうか。

by odin2099 | 2012-01-26 21:25 |  映画感想<ヤ行> | Trackback(11) | Comments(4)
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