【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ラ行>( 115 )

e0033570_19520330.jpg両親を事故で亡くしたルイスは、伯父のジョナサンが住む屋敷に引き取られる。そこでルイスは不思議な体験をするが、実はジョナサンも隣人のツィマーマン夫人も魔法使いだった。そしてこの屋敷には秘められた謎があるらしい。
伯父から魔法を学ぶことになったルイスだったが、ある日禁じられた扉を開けてしまう。そこに収められていた一冊の書物。ルイスはそれを紐解き、恐るべき災いを呼び覚ましてしまう。

ジョン・ベレアーズの同名小説を、スティーブン・スピルバーグが主催するアンブリン・エンターテインメントが映画化。
監督はイーライ・ロス、出演はジャック・ブラック、ケイト・ブランシェット、オーウェン・ヴァカーロ、レネー・エリス・ゴールズベリー、サニー・スリッチ、コリーン・キャンプ、ロレンツァ・イッツォ、ヴァネッサ・アン・ウィリアムズ、カイル・マクラクラン。

原作小説が「ハリー・ポッターの原点」などと紹介されていたので(翻訳本を出してるのも同じ静山社だ)、もっと魔法を前面に押し出したファンタジー物なのかと思っていたが、どちらかというとお化け屋敷を題材にしたホラー物で、ディズニーの「ホーンテッドマンション」にちょっと近い雰囲気だった。
ジャック・ブラックも好演だし、ケイト・ブランシェットは人ならざる役柄が実に嵌る。話が大掛りになり過ぎていないのも好印象。
原作はシリーズ物だそうだが、作品の評価も興行収入もまずまずとなると映画版も続編が作られるのだろうか。

佐藤二朗、宮沢りえ、高山みなみ、原康義、浅野まゆみ、松本梨香、矢島晶子、くじら、本名陽子らが配役された吹替版の方がメインのようだが、トータルでは微妙な出来栄え。本職であれ、本職以外の抜擢であれ、適材適所というのはやはり難しい。



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by odin2099 | 2018-11-04 19:56 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
もう10年以上も前の作品になるんですね。
三部作の第一弾として製作されながら、諸事情で続編が頓挫してしまった不憫なファンタジー大作。
改めて見ましたが原作小説のイメージも損なっていませんし、ライラが何故「真理計」を読めるのかなどの説明不足な部分はあるものの、やっぱり良く出来てるし面白いです。

e0033570_19004762.jpg返す返すも第二部、第三部が実現しなかったのは残念で、アスリエル卿は胡散臭く、コールター夫人は単なる悪役で終ってしまっているのは気の毒です。
最近はBBC OneがTVドラマとして再映像化を発表し、放送前にも関わらず第2シーズンの製作も決まったとのことなので、今度こそ最後まで描かれると良いなあと思っています。日本でも見られるでしょうか。

さて今回は初めて吹替版で鑑賞。
いや以前にも吹替版を見たことがありますが、その時は「日曜洋画劇場」用の新録版でした。
今回は劇場公開もされたオフィシャル版ですが、これがいわゆるタレント吹替。
ライラが西内まりや、コールター夫人が山口智子、パンタライモンが成海璃子、イオレクが緒形拳…となんでこうなるんでしょうかね。技術が伴わず役柄に合わない起用は、作品に対する冒涜行為以外の何物でもありません。これに関しては本職を集めた「日曜洋画劇場」版に軍配を上げます。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-10-11 19:05 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>では新作の他にTVのエピソードそのまま、あるいは何本かを再編集した作品も多いですが、1クール分をまとめた総集編(実際は1~9、11、12話の11話分)というのは多分これ一本だけです。
しかも1時間くらいの長さがあればともかく、通常のエピソード同様25分というのだから無謀。キャラクターが右往左往するだけで、何も頭に入ってきません。
何気に手間暇かけてますが、他の上映作品との差別化を図ったんでしょうかね。

e0033570_21364992.jpg上映が始まったのは15話が放送された直後。
一区切りで新たなファンの獲得に乗り出したのかな、という気もしますが、番組は26話で終了なのでこの頃にはもうおしまいが見えていたのではとも思えます。番組スタッフか、上映・配給サイドに何らかのこだわりがあったんですかねえ。

ロボット刑事Kのパートナー新條刑事を演じているのは、「仮面ライダー」滝和也が好評だった千葉治郎
この後は「アクマイザー3」の主演にも抜擢されるので東映ヒーローを語る上では欠くべからざる重要人物なワケですが、その実兄は言わずと知れた千葉真一で、この作品でも新條刑事の兄として出演。
この総集編でも大きく扱われていますが、実際のところは1話2話だけの特別出演なんですよね。ズルいというか商売上手というか。

Kの声は仲村秀生。冷徹な外観とは違った温かみのある人間的なヴォイスが魅力的ですが、特撮モノへの出演は貴重だったりします。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2663631/
https://odin2099.exblog.jp/16728162/

 ↑ これはどうなったんだろう???


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by odin2099 | 2018-09-03 20:16 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
母を亡くしたジェーンは、まだ見ぬ高名な探検家の父ジェームズ・パーカーに会うため、単身アフリカの奥地へと降り立つ。
幼い頃に母と自分を捨てた父に反発するものの、やがて打ち解け探検隊に加わるが、ある日ライオンに襲われたところを一人の青年に救われる。ジェームズの話によれば彼はターザンと呼ばれ、原住民からも恐れられている存在だというが…。

e0033570_19560658.jpgエドガー・ライス・バロウズ原作の「ターザン」映画ではあるが、主人公はターザンではなくジェーンの方。ジョン・デレク監督が当時の(そして最後の)妻ボー・デレクを主演(製作も兼任)にした、これまた監督による嫁さん自慢映画だ。

最初に出てくるMGMのトレードマークのライオンの咆哮がエイプコールになっているのは洒落ているし、物語の語り部ともいうべき存在がチャールズ皇太子の結婚について触れ「ダイアナ妃と仲良く」なんて言ってるのは逆に洒落にならないが、皮肉を効かせたつもりなのだろう。

前半はリチャード・ハリス演じる傍若無人で大仰な探検家と、ジョン・フィリップ・ロー(「バーバレラ」の有翼人パイガー!)扮する実直なカメラマン、それにジェーンを交えた探検隊一行の観光地映画として進行し、三分の一を過ぎた辺りでようやくターザンの存在が語られるなど、タイトルロールでありながらターザンの存在感は本当に薄い。
ちなみにターザン役はマイリズ・オキーフで、本作以降はB級のアクション映画等で活躍している模様。

その分見どころはジェーン役ボー・デレクの肢体で、前半は控えめだが中盤からは露出が増え、無駄に水浴びのシーンがあったり、原住民の儀式(?)で全裸に剥かれたり、エンドロールに至ってはターザンとオランウータンと3人(2人と1頭?)で戯れる裸のジェーンが延々と映し出されるという謎のサービスショットが続く。
撮影当時のボー・デレクは24歳くらいだろうが、それにしても「男の人に触れるの初めて」とか「私はバージンよ」とか宣うのはギャグにしか思えない。

30年以上前にTVで放送されているのを見て以来だけれども、お話は本当に面白くない。
リチャード・ハリスの大袈裟な演技には辟易するし、ターザンはちっとも活躍しないしアクション演出もなってない。ジェーンの危機を描いたら後はさっさとターザンに救出して貰いたいところだが、ターザンが現れても苦しむジェーンの描写が続き、ターザンがモタモタしてるだけにしか見えないのだ。
監督はカメラマンも兼任してるけど、そうまでして嫁さん映したいのか、と思ってしまう。確かに魅力的なボディーではあるのだが。


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by odin2099 | 2018-08-14 19:59 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
ロード・オブ・ザ・リング(旅の仲間)」、「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」と続いた旅もいよいよ終わり。この「王の帰還」が三部作の終章となる。

前作のラストから直接引き継がないのは前作「二つの塔」のオープニングと同じだが、一気に過去へと戻し、まだスメアゴルと呼ばれていた頃のゴラムが、”ひとつの指輪”を手に入れ如何に変貌していったかを描いたのには正直驚いた。「旅の仲間」でビルボがゴラムから指輪を奪った経緯は描かれていたが、それ以上の描写はないだろうと思っていたからだ。
結果的にここでゴラムの回想を挟むことで、ゴラムの指輪に対する執着や自身の葛藤へ繋げるのだから、なかなか計算されたシナリオ、演出だったと言える。

e0033570_06121414.jpg「旅の仲間」のラストで一行は離散し、「二つの塔」ではフロドとサムのパート、アラゴルンとギムリ、レゴラスのパート、メリーとピピンのパートに分かれ、それに復活したガンダルフが絡むという形になったが、「王の帰還」の冒頭ではアラゴルンたちとメリーたちが合流。然る後にガンダルフとピピン、アラゴルン、レゴラス、ギムリ、そしてメリーのパートの三分割に。それに相変わらずフロドとサムはゴラムを伴い別ルートを行く、という形で進行する。

主人公たちが幾つかに分かれてしまうと、その分ドラマは複雑に。おまけに重たい話が続き、しかも上映時間は三部作中最長の201分。ということで注視する根気、集中力がもはや自分にはない。三部作のイッキミなどをしていたのは遠い昔のことだ。
それに短期間にかなりのハイペースで見直しをしていたので、お話が重たいと感じるだけでなく、多少飽いた面も。

かくして指輪を巡る壮大な旅は終わりを告げたが、物語は終わらない。時を遡り、指輪の因縁が新たに語られるもう一つの三部作が幕を開けるのであった。

またAmazonはネット配信ドラマとして、この映画の前日譚にあたるオリジナルの物語の製作を発表。詳細が不明なのでスタッフやキャストがこれら劇場版と共通するのか、それとも全くの別物として作られるのかはわからないが、「中つ国」の冒険がまだまだ続くことは間違いない。本作でガンダルフを演じたイアン・マッケランは、新作ドラマでの続投に意欲的のようだが。

【ひとこと】
エンドクレジットにショーン・ビーンの名前があるのが嬉しい。ボロミアは「旅の仲間」で命を落とし、本作ではフッテージ流用による回想シーンのみの出演だが(実際には出演シーンの撮影はされたが最終的にカットされた。<エクステンデッド・エディション>ではその雄姿を見ることが出来る)、彼も立派な#旅の仲間”。大事にされ、愛されてる感が端的に伝わってくる。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-07-27 06:17 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
イオンシネマに行くとよくこのシリーズの予告編を上映していて、毎回気にはなっていたのだけれども、遂に最新作(だよね?)を入手したので早速観賞。

e0033570_09595099.jpg全体を「関東と関西の列車たち」、「四季を巡るローカル線の旅」、「爆走! 蒸気機関車!! 」、「魅惑のトレインサウンド」、「全国で活躍する貨物列車」、「楽しい列車やトロッコ列車」、「スタイリッシュな特急たち」、「想い出の列車たち」、「夢の超特急・新幹線」の9つのパートに分け、沢城みゆきのナレーションに乗せて1時間で一気に駆け抜ける!

様様なデザインの列車、滅多に見ることの出来ない珍しい列車、今は惜しまれつつ姿を消した列車……
新幹線をはじめとする特急列車だけじゃなく、山手線など在来線も同列に扱っているので身近に感じられるし、美しい風景の中を走る列車の姿を見ているだけで、なんとなく嬉しくなってくる一本。

欲を言えば車内や車窓の風景をもう少し見たかったなあというのはあるけれど、上映時間を考えれば無理は言えない。
見終ると列車に乗って旅に出たくなる。


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by odin2099 | 2018-06-10 10:04 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
<X-MEN>シリーズのおさらい、とりあえず終わり。
通算11作目(「ファンタスティック・フォー」入れれば12作目)だけど、「デッドプール」は番外編臭いから、正伝としては9作目と考えた方がスッキリするかな。
奇しくも最初の三部作、それに過去篇から始まる新・三部作、そしてウルヴァリンを主人公にした作品も今回で3本目なので三部作。<X-MEN>は3つの三部作で出来ている、とする方がわかりやすそう。

e0033570_23260671.jpgということで本作はウルヴァリン、ローガン、ジェームズ・ハウレットと三つの名前を持つ男の完結編。長年演じ続けてきたヒュー・ジャックマンにとっても同役からの卒業を宣言した締めくくりの一本。
タイトルは前2作が「ウルヴァリン/X-MEN ZERO」、「ウルヴァリン/SAMURAI」とウルヴァリンの名前を冠していたのに対し、初めて「ローガン」名義。
しかもサブタイトルなしで、特別に<X-MEN>シリーズの新作という宣伝はされていなかった。キャラクター人気に頼らない、独立した一本として勝負したかったのだろう。

そして作品は多くのファンから好意的に受け入れられた。シリーズ中でも上位に位置する傑作だとファンも認めたようだ。
しかし個人的には申し訳ないけれど、ちっとも楽しめなかったのは以前書いた通り。

物語の到達点として「ウルヴァリンの死」ありきで構成されているため、最初から最後までウルヴァリンが痛々しい限り。
また老醜を晒すチャールズ・エグゼビアとウルヴァリンの関係は、認知症患者とそれを介護する家族の姿にしか見えないし、謎の少女ローラを加えての疑似家族関係も、反抗期の娘に手を焼く父親と孫娘を猫可愛がりする祖父にしか見えず、なんとなく嫌悪感が先に立ってしまった。

出来ればヒュー・ジャックマンにはもう一度、カーテンコールのような形でスカッとするウルヴァリンの姿を最後に見せて欲しいところなのだけれども、引退の決意は固いようなのでもう無理かなあ。
アベンジャーズとの共演も何とか実現させて欲しかったけれども…。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-06-01 23:30 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22020254.jpg別々の温泉地で、二件続けて硫化水素のガス中毒による死亡事故が発生した。
担当の中岡刑事は自殺ではなく殺人事件ではないかと考え、現場に来ていた地球科学を専門とする青江教授に相談するが、屋外でガス中毒による殺人を遂行するのは不可能だと断言されてしまう。

なおも中岡は二人の接点を追い、そこに一人の男が浮かび上がる。
その男――映画監督の甘粕才生は硫化水素による悲惨な事故で妻と娘を失っていたのだ。息子も一時は意識不明の重体となるが、脳外科医の羽原による手術によって奇跡的に復活したものの、記憶喪失状態になっていた。

一方、青江の前には円華という不思議な少女が現れていた。大切な友だちを探すために事故現場へ連れて行って欲しいというのだ。
君は何者なのかと問いかける青江に、彼女は呟く。「ラプラスの魔女」と…。

東野圭吾のベストセラー小説を、三池崇史が映画化。
出演は櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰、豊川悦司、玉木宏、志田未来、佐藤江梨子、TAO、高嶋政伸、リリー・フランキー、檀れい、ほか。

原作小説は未読なのだが、どの程度原作に沿っているのだろう?
櫻井翔演じる青江が主人公扱いになっているが、「殺人は不可能」と断言したもののあっさり覆されたり、広瀬すずが演じている円華に振り回されてるだけで驚くほど何もしていない。
むしろ物語を引っ張っているのは、担当刑事の中岡役の玉木宏の方で、こちらはそれなりに格好良く描写されてるが、青江にはいいところがまるでない。

映画そのものもいいところなし。
豊川悦司やリリー・フランキーの怪演も、作品全体のトーンの中では浮いてるし、志田未来や佐藤江梨子、高嶋政伸あたりも実に勿体ない使い方。
ミスリードを誘う仕掛けもあるにはあるがこれも底が浅く、例えていうなら同じ東野圭吾原作で、やはり学者センセイが探偵役で登場する「ガリレオ」シリーズの劣化コピーみたいなものになってしまっている。

ところで劇中では最終的に「硫化水素による殺人は可能」という結論になったようだが、その方法やら理由は明かされずじまい。これ、結局はどういうこと?


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by odin2099 | 2018-05-26 22:06 |  映画感想<ラ行> | Trackback(4) | Comments(0)
e0033570_21461214.jpg遺伝子実験の失敗によって、ゴリラ、狼、ワニが巨大化、軍の攻撃をものともせず、シカゴの街で大暴れ!
――という、理屈なんかどうでも良いと言わんばかりの豪快な怪獣映画。

その怪獣に立ち向かうのがドウェイン・ジョンソン!
彼は霊長類学者にして元特殊部隊員という、かつてのスティーブン・セーガルもかくやというなんでもあり超人。
実は巨大化しちゃったゴリラは手話でコミュニケーションを取る程のオトモダチ。途中で何とか正気に返らせると、あとは変則タッグマッチのゴングが鳴る!

巨大なゴリラと巨大なワニが戦う様は、おお!「ゴジラVSキングギドラ」を先取り?!
てっきりレジェンダリーの作品かと思いきや、全然関係なかった…。

e0033570_21462226.jpg元々「ランペイジ」というゲームがあり、それの映画化だそうだが、邦題に「巨獣大乱闘」と副題を付けた宣伝担当者のセンスは大いに買う。
また「クズはクズ同士助け合う」とか「カウボーイは仲間を見捨てない」とか痺れる台詞も連発(しかも吹替版だとこれが若本規夫ヴォイスで聴ける)。
そして全ての元凶、トンデモ実験をやらせていた悪者にはしっかりと天罰が下る。

…まあこれがやり過ぎだ、という声もないでもないらしいけれど。

予想外?の大ヒットに続編の話も出てきたようだけど、偏差値の低い映画のまんまでいて欲しいものだ。


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by odin2099 | 2018-05-21 21:50 |  映画感想<ラ行> | Trackback(2) | Comments(2)
e0033570_22285200.jpg荒廃した街に住み、夢や希望のない未来世界、人々はヴァーチャル・リアリティ空間<オアシス>の中でアバターを作り、理想的な暮らしを享受していた。
その創設者で世界有数の億万長者ハリデーは亡くなる前にある遺言を残した。<オアシス>に隠した3つの謎を最初に解き明かした者に、その巨額な財産と<オアシス>を権利を譲るというものだった。人々は色めき立ち、イースターエッグ探しは過熱する。
”パーシヴァル”というアバター名を持つウェイドもその一人。彼は友人たちと協力し、遂に最初の謎を解く。
だが巨大企業IOI社も巨大な利権を生む<オアシス>を完全管理しようと陰謀をめぐらすのだった。

アーネスト・クライン「ゲームウォーズ」をスティーブン・スピルバーグが監督して映画化。
出演はタイ・シェリダン、オリビア・クック、ベン・メンデルスゾーン、リナ・ウェイス、サイモン・ペッグ、マーク・ライアンス、フィリップ・チャオ、森崎ウィン、ハナ・ジョン=カーメンら。
音楽は名コンビのジョン・ウィリアムズに代わって、アラン・シルベストリが担当。

e0033570_22290254.jpg少年が仲間と協力し、友情や恋が芽生え、遂には栄光を手にするという筋立てそのものに目新しさは特にないが、作品中に引用されている主に80年代のカルチャーには目を見張らされる。
バットマンやキティちゃんは闊歩してるわ、レースには「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアン、「AKIRA」のバイクが参加してるわ、主人公の服装は「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」のものだし、キングコングは暴れるわ、「宇宙空母ギャラクティカ」やら「エイリアン」やらのガジェットは出て来るわ、チャッキーは襲ってくるわ、「シャイニング」(スティーブン・キング原作/スタンリー・キューブリック監督)は引用されるわ、アイアンジャイアントは活躍するわ、そしてクライマックスはRX-78ガンダムとメカゴジラの激突!

これ、円盤が出たら静止画とスロー再生を駆使しなければその殆どが見つけられないだろうし、そもそもの元ネタがわかるかどうか。またそちらに夢中になっているとストーリーの流れを見失う可能性も大。
でもこれだけのキャラクターの使用許諾を得ながらチラ見せに終始したということは、スピルバーグも根っからのヲタクというわけではなさそうだ。真正のヲタクならば小ネタに拘るあまり、本筋を見誤る愚を犯しそうだからだ。
ともあれ、新しいタイプのパーティ・ムービーと言えるかもしれない。





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by odin2099 | 2018-04-23 22:35 |  映画感想<ラ行> | Trackback(7) | Comments(0)

by Excalibur
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