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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ: 映画感想<ラ行>( 130 )

元々は「LUPIN the Third/峰不二子という女」というテレビシリーズに端を発したものだけに、今度は銭形かルパン本人が中心になるのかなと思っていたが、一周廻って不二子に戻ってきた。
例によって25分程度のOVA前後編を一挙に、特別料金で上映という形式。

病弱な息子ジーンの手術費用に充てようとコドフリーマイニングから5億ドルを横領し、殺し屋に狙われているランディは、メイドとして働いていた不二子にジーンを託し自爆する。
不二子は辛うじて脱出するが、今度は現金の隠し場所を知るジーンに殺し屋の魔の手が迫る。
絶体絶命の二人の前に現れたのはルパンと次元だった。彼らもまたコドフリーマイニングを狙っていたのだ。ジーンは5億ドルを報酬に、父の敵討ちをルパンたちに依頼する。
自分が母親代わりになると申し出る不二子だったが、ジーンは彼女もまた5億ドルを狙って自分に近づいてきたに違いないと心を開かない。不二子は出て行き、ジーンはひとり警察の保護を受ける。
だがコドフリーマイニングは警察をも買収していた。密かにジーンを見守っていた不二子もまた囚われてしまう。

e0033570_07472116.jpg得意の色仕掛けが通じない殺し屋や、自分の意に沿わないどころか足枷になっている子供を連れての逃避行など、いつにないシチュエーションに置かれた不二子が魅力的。
これまでも入浴シーン、シャワーシーンはあったが、子供と一緒に湯船につかるというのはなかったのではないかと思うし、最初は色仕掛けが通じなくても、最後はしっかりと自分の虜にさせて(戦いの過程で服が切り刻まれ肌を露出していくのだが、それすらも相手に与える効果を考えてのことか?)始末するのも不二子らしい。
その一方で、ルパンや次元だけでなく不二子の喫煙シーンも何度かあるのは幻滅。大人っぽさの演出なのかもしれないが、今はそういう時代ではないと思うのだが…。

今回は五エ門と銭形の登場はなし。
どうやらこのシリーズは連作になっているようで、一連の事件の背後には何らかの大きな存在があるらしいことが示唆されている。
いよいよ次回作でルパンたちとの決着が付くのだろうか。

【ひとりごと】
毎度毎度の呟きだが、もう頼むからキャストを交代してくれ。




by odin2099 | 2019-06-02 07:47 |  映画感想<ラ行> | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_22523842.jpg今朝はモンキー・パンチの訃報で目が覚めた。
そこで追悼の意味も込めて、原作・監督としてクレジットされたこちらの作品を再観賞。

国王とパニッシュ王子を殺害した首狩り将軍が独裁政権を敷くズフ国。その漂流島と呼ばれる場所に国王が隠した財宝が眠っているという。
首狩り将軍はじめ財宝を狙う者は後を絶たないが、その島を護る防御システムの前に成功した者はいない。ルパン、次元、五ェ門も敢え無く撤退を余儀なくされた。

その島の防御システムの鍵を握っているという将軍の娘エメラに接触するルパンだったが、実はそれは秘密工作員オーリエンダーが化けた偽者だった。
ルパンを追ってズフ国にやってきた銭形の計略に嵌り、アジトを急襲されてしまうが辛くも脱出する。

ルパンから死んだ筈のパニッシュを見かけたと聞かされたオーリエンダーは、彼を探して街を彷徨う。
一方のルパンたちには懸賞金がかけられ、銭形、首狩り将軍、それに賞金稼ぎたちからも命を狙われる羽目に――!

モンキー・パンチ初監督作品!がウリだが、出来上がりはかなりお寒い。脚本や演出よりもトータルの仕上がり面が、である。
特に作画の荒れ具合は、大スクリーンで見せるにはあまりにお粗末。スケジュールはかなりきつかったらしいが。

救いはルパン三世役の栗田貫一が大部慣れてきたこと。やっと物真似から芝居になりつつある。
但し山田康雄のイメージを大切にしたい製作側の意向もわからないではないが、将来を考えれば物真似ではない栗田貫一としてのルパンを演じさせるべきだろう。石田太郎がコロンボ役を自分のものにしていったように。

去年の「くたばれ!ノストラダムス」は仕方ないにしても、レギュラー・メンバーの年齢がかなり上がってきた今となっては第二、第三の山田康雄がいつ現れないとも限らない。
全員物真似させるのか?ここらあたりでレギュラー・メンバーを一新するくらいの思い切りが必要ではないのか?

――劇場で鑑賞した当時のメモを引用。
で、今回23年ぶりに見直して見たものの、うーん、やっぱり面白くない。
それ以前に、全くお話覚えてなかったが。

とあるキーパーソンの正体については多くは語らないが、「いつから気付いていたのか」「いつからそうなっていたのか」「何故それが成立しうるのか」等々を考えて行くと矛盾だらけ。
これ、最初から「わかって」見ていても納得しがたいのではないか。

また当時のメモ読むとクリカンにかなり寛容だったが、改めて聞いているとうすら寒い。
なまじっか”山田康雄の幻影”を背負って聞いてしまうだけに、素人演技の稚拙さが際立って感じられてしまう。

また他のヴォイスキャストも総じて聞いていて辛いものがある。
例えばこの作品の銭形は、従来作品のように「ルパンにしてやられるだけの三枚目」路線ではなく、それなりの実力者として描かれてはいるのだが、これが全盛時の納谷悟朗ヴォイスであったならば…。

峰不二子も然り。
そういえばこの作品、1時間半強の上映時間の、残り30分を切る辺りまでルパンと不二子は顔を合わせないというのも珍しい。

そして「ルパン三世のテーマ」は流れるが、音楽担当が大野雄二ではないのも違和感。
当時の興行成績がどうだったのかわからないが、少なくても大ヒットではなかったはず。「ルパン」は2作で打ち切られ、翌年から東宝のGW戦線には「名探偵コナン」が登板。以後20年以上に亘りヒットを続けているのはご承知の通り。

ということで希少価値と思ってこの作品をセレクトしてはみたものの、色々と不満だらけになってしまって失敗。自分にはとことん合わなかったのだなあ。
今週の「金曜ロードショー」では急遽予定を変更して「ルパンVS複製人間」を放送するようだが、その方が無難だったかも(「カリオストロの城」を持ってくるかと思ったが、さすがにヘビーローテーション気味か)。



by odin2099 | 2019-04-17 23:02 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
アメリカの眼前に突如出現したソ連の最新鋭潜水艦レッド・オクトーバー。米政府はその目的をアメリカ攻撃だと判断するが、CIA分析官(アナリスト)ジャック・ライアンは只一人、亡命の可能性を示唆する。
一方、ソ連軍は総力を挙げてレッド・オクトーバーを追跡している。攻撃か亡命か、決断に要する時間は残り少ない。
かくして大西洋は、米ソ入り乱れての戦場の場と化してゆく――というこのハイテク・サスペンスは、トム・クランシーのベストセラー小説の映画化。

e0033570_20340679.jpg膨大な情報量をディティールの積み重ねで描写していくクランシーの小説は、実は映画化には適さないと思うのだが、本作は大胆な集約と独自の解釈によって骨太なドラマとなった。
それでも原作を知らないと辛い部分があるのは、原作の長さ(文庫本にして2冊分)からして致し方ないだろう。

原作との相違点(ライアンがラミウス艦長と面識があることや、重要な役回りであるイギリス海軍が登場しないことなど)はいくつかあるものの、そのいづれもストーリー運びをスムーズにさせているので、改悪とも言い切れない。

この作品を骨太に見せている要素は、勿論ジョン・マクティアナンの演出力もあるのだが、ここでは二人の漢(おとこ)の名を挙げておこう。

先ずはレッド・オクトーバー艦長マルコ・ラミウスを演じるショーン・コネリー。年齢を重ね渋くなってからのコネリーは実に魅力的だ。
ロシア人役としては無理があるが(ロシア語も喋らない)、原作以上に魅力的な人物像を創り出している。
当初クラウス・マリア・ブランダウアーでクランク・インしたものの変更。正確な理由はわからないが、これは正解だった。

一方、コネリー絶賛の陰でやや損をしてしまった感のあるのが、ジャック・ライアン役のアレック・ボールドウィン
ハリソン・フォードも候補に挙がっていたライアン役だが、CIAのアナリストという知的な役柄、家庭を大事にする一般人というイメージにはボールドウィンの方が適役だ。
せっかくのシリーズ・キャラクターでありながらも、これ一作で降板してしまったのが惜しまれる。

更にサム・ニールやスコット・グレン、ジェームズ・アール・ジョーンズらが脇を固め、ベイジル・ポールドゥーリスの重厚な音楽がこれを盛り立てる。
殆ど女性の登場しない映画だけに華やかさとは無縁に思われるが、この漢たちのアンサンブル。これこそ紛れもない「華」なのである。

以上が「しねま宝島」からの転載部分。
テレビで放送する度についつい見てしまう作品だが、最近は地上波もさることながら衛星放送でもなかなかお呼びがかからないようで、見直すのもちょっと久しぶり。

現在公開中の「ハンターキラー/潜航せよ」も潜水艦を巡っての米露のポリティカルサスペンスだが、その元祖格といえるのがこの作品。こちらはクーデターではなく亡命だが(クーデター絡みなのは「クリムゾン・タイド」の方だ)、虚々実々の駆け引きが愉しめる緊迫感溢れるアクション作品になっている点は同じだ。

ジャック・ライアンはシリーズキャラクターとして5本の映画が作られ、今もネット配信ドラマが製作されているが、その映像化作品群は一貫性に乏しいのが残念だ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-04-16 20:50 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(2)
「LEGOムービー」の続編で、なんと前作のラストシーン直結で幕開け。
おしごと大王から世界を救ったものの、再び世界に危機が…! それから数年、街は荒廃し人々は変わってしまったものの、ただ一人全く変わらないエメット。
そこにシスター星雲のわがまま女王の使者が現れ、ルーシーたちを浚ってしまう。
仲間たちを助けるため、エメットは宇宙へ――!

e0033570_20303557.jpg今回も思いっきりメタ展開だけど、謎解きシーンで唖然茫然とした前作に比べると、同じ手は二度と食うもんか、とまでは思わないけど先の展開がかなり読める。
前作はパパと仲直りした男の子が一緒にレゴで遊び始めるところで終ってるけれども、そうそうこの子には妹がいたんだよね。で今度は兄妹ゲンカが始まっちゃう。そこにママのカミナリが落ちて、というのが今回の世界の危機の真相。もちろん最後は兄妹で仲良くレゴで遊ぶシーンでEND、というのは予定調和。

悪そうなヤツがそうでもなく、逆に…というあたりが今回の捻ってる部分で、後はとあるキャラクターの素性というか正体に意外性を持たせているのがポイントかな。このキャラ、言語版同様に吹替版でもある人が二役で演じてるんだけど、どのくらいの声優ファンが気付くのやら。
その結果、ちょっぴり湿っぽいシーンもあったりなんかしちゃったりしてるけど、前回同様「すべてはサイコー!!」なフィナーレを迎える。

でも、自分には合わなかった…。

【ひとこと】
途中でレゴ版のブルース・ウィリスが出てくるのだが、あれは本人がちゃんと声を当ててるんだとか。
吹替じゃわからんよなあ。



by odin2099 | 2019-03-30 20:30 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20003322.jpg人気DVDシリーズ「列車大行進」の初めての劇場版。
といっても既存のDVD作品(「日本列島列車大行進2010」)の再編集版であるらしい。

九州から始まり、中国・四国、近畿・東海、東京、そして最後は北海道と、日本全国を南から北上。
寝台列車、SL、新幹線と各地の様々な列車を、てつどう博士、けん太くん、ミューの掛け合い(ナレーション)で紹介していく約45分間の旅。
随所に盛り込まれる博士の、わかり辛い・寒いダジャレの連発には閉口するが、列車大好きっ子にはたまらないのでは?
途中のクイズにも目を輝かせたりして…?

ただ列車の走る姿を沢山見せてくれるだけでも愉しいのだが、車内の様子や車窓もちょっと、いやかなり気になるところ。
もう少しマニアックな視点で、”大きなお友だち”向けのこういった映画を作ってくれないものかなあ。



by odin2099 | 2019-03-14 20:06 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
そういやもうすぐこの作品の続編も公開されるなーと思い、DVDを引っ張り出して再観賞。
♪すべてはサイコ~!
なーんて歌っているバヤイじゃないですな。
改めて見ると、あれ?こんなにつまんなかったっけ???

e0033570_20075455.jpgガチャガチャいろんなキャラクターが出てくるのも愉しいけど、その殆どが単なる賑やかし要員。
最近はディズニーが「シュガー・ラッシュ/オンライン」で自社キャラ(ルーカス・フィルムやマーベル・スタジオ、ピクサー含む)を大挙してゲスト出演させ、それなりに見せ場を作っていることを考えれば、もはや「ただ出すだけ」じゃ満足できないレベルにまで達してるんだよなあ。
それにこれ、CGアニメじゃなく、実際にレゴブロックを使ってストップモーション(コマ撮り)アニメとして作っていたならもっと凄かったんだろうけどね。

さて、続編にはまたもやバットマンをはじめとするDCコミックのヒーローたちがゲスト出演。
本作ではC-3POをアンソニー・ダニエルズ、ランド・カルリジアンをビリー・ディー・ウィリアムズが演じていたように、そちらではハーレイ・クインをマーゴット・ロビー、アルフレッドをレイフ・ファインズ、アクアマンをジェイソン・モモアが演じてるとのこと。
無駄に豪華なオリジナルキャストの起用は続いてるみたい。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-19 20:12 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
『れっしゃだいこうしんザ・ムービー/しんかんせんとわくわくでんしゃ大集合』(2014)

e0033570_19384096.jpg
最新型の新幹線やカッコいい電車を紹介するキッズ向けの1時間足らずの映画で、シリーズ第6弾とのこと。

新幹線の出番は案外多くなく、その分「スーパー宗谷」をはじめ「つくばエクスプレス」、「スカイライナー」、「スーパービュー踊り子」、「黒船電車」、「ラピート」といった”カッコいい”電車、「トワイライトエクスプレス」や「北斗星」などの寝台電車、「SLもおか」や「SL人吉」、「伊豆ロムニー鉄道」のようなSL、「旭山動物園号」、「山万こあら号」といった”かわいい電車”、トロッコ列車やモノレール、更には「きかんしゃトーマス」や、くまモン自身が紹介する「くまモンラッピング列車」などの変わり種も。

進行はアニメパートのてつどう博士、けん太くん、さっちゃん、ピコ、タコタコ星人、イカイカ星人といったキャラクターが務め、途中ではクイズコーナーもあるのだけれど、キッズ向けとはいえこういった構成は微妙かも。
キッズじゃない自分は、色々な電車を眺めているだけで楽しかったが。



by odin2099 | 2019-01-25 19:43 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19263659.jpg続編シリーズで初めてタイトルにナンバリングがされない「ロッキー」シリーズの完結編。
もう一つ違うのは、これまでの続編と違って前作のラストに直結しておらず、時間経過が置かれていること。なのでオープニングも、前作のクライマックスであるファイトシーンでは始まらない。
もっとも前作でロッキーはボクサーを引退し、最後もリング上ではなくストリートファイトだったので、これを冒頭に持って来られても盛り上がらないとは思うが。

ロッキーが現役復帰するというストーリーを聞いた時はジョークかと思ったものだが、作品はその予想を覆す出来栄え。
現役復帰を決意する過程が弱いとは思うものの、妻亡き後、疎遠になっている息子との和解を絡め、そして街の人々に支えられてリングに上がるロッキーには素直に快哉を叫びたい。
そしてこれは”大人のおとぎ話”なんだと割り切って、判定に敗れたとはいえ最終ラウンドまで現役チャンピオンと戦い抜いたロッキーの姿に、叶わぬまでもせめてもの”己の見果てぬ夢”を投影したいと思うのだ。

これにてロッキー自身の物語には綺麗に終止符が打たれたが、この世界はまだまだ英雄を必要としているようだ。今度こそ蛇足だと思われたスピンオフ世界に蘇ったロッキーは、また見事な存在感を見せてくれているのだが、それはまた別の話――。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-15 19:28 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
ランボー」、「ランボー/怒りの脱出」に続くシリーズ第3弾。

ベトナム帰還兵の悲哀を描いた前2作と異なり、今回のランボーはソ連のアフガン支配を打破するべく戦場に赴く。
といってもランボーは勿論自ら進んで15万人のソ連軍を相手にしにいくのではない。そこはソ連軍に拉致されたトラウトマン大佐を救出するため、というエクスキューズが用意されている。

e0033570_20243882.jpgスタローンは演技派ではないだろうが、同じアクションヒーローに分類されるロッキーとランボーとでは、きっちりとキャラクターを演じ分けている。
どちらも圧倒的な強さを持っているのではなく、耐えに耐えて逆転というパターンは踏襲。これはキャラクターに人間味を持たせるためのテクニックの一つだろう。

ロッキーはKO寸前(あるいはKOされた後の再戦)、ランボーは拷問や虐待に耐えての反撃がお約束だが今回のランボーは拷問されるシーンがなく、代わりに痛めつけられるのはトラウトマン。その後の二人の脱出行では、流石にランボーを鍛えた男だけのことはある、という活躍を見せてくれるので、後半は”ワンマンアーミー”の代名詞ランボーには珍しくバディ物の雰囲気が漂う。

そのクライマックスは荒唐無稽を通り越してもはやファンタジー。悪いソ連をぶっ潰せ!強いアメリカ万歳!と叫び、拳を握りしめ画面を凝視するのみ。
ただ公開のタイミングが悪く、現実世界では映画の公開直前にソ連軍が撤退。
そしてソ連崩壊、タリバーンの台頭へと繋がっていく。
もしもう少し早く公開されていたらシリーズ最高成績も望めたかも。



by odin2099 | 2019-01-08 20:29 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
「ロッキー」シリーズ2回目の完結編。
前作同様に今はサブタイトルは省かれるケースが多い。

ロッキーは最初から視力に致命的な弱点を抱えているという設定があったものの、前作ではそのことに全く触れられずに米ソ戦を戦う完全無欠のスーパーヒーローとしてスクリーンに君臨していた。
本作でのロッキーは前作での対ドラゴ戦でパンチドランカーの症状が出始めているということで、再度の引退を決意、結果そのまま一度もリングに上がることがない、という異色作。

e0033570_21152345.jpgそのロッキーの前に若く才能のあるボクサー、トミー・ガンが現れ、ロッキーは自分の夢を託し二人三脚で再び脚光を浴びるが、一方で息子との関係が悪化してしまう。
また勝利を重ねることで謙虚さや従順さを失ったトミーはロッキーの元を去り、そのことでロッキーは改めて息子と向き合うという、二重の「父と息子の物語」となっている。

このトミーの豹変ぶりが実にわかりやすいのだが、クライマックスでロッキーとの師弟対決を期待した観客に肩透かしを食らわせ、ストリートファイトで決着をつけたのは反則だろう。しかしリングに上がらせなかったのは評価したい。といっても次回作でロッキーは再びリングに上がってしまうのだが。

トミー・ガンを演じたトミー・モリソン自身は役柄をなぞる様な境遇の新進気鋭のプロボクサーだったが、その後はHIV検査で陽性反応を示し、更に武器の密輸や薬物等で転落人生を送った挙句に若くして亡くなっている。ストリートファイトに敗れたトミー・ガンの方はどうなったのだろうか。そのまま引退を余儀なくされたのか、それともヒールとしてそこそこの戦績を収めたのか。そちらも二人のトミーが重なって見える。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-07 21:16 |  映画感想<ラ行> | Trackback(1) | Comments(0)
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