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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

カテゴリ:テレビ( 173 )

宇宙空母ギャラクティカ」、「宇宙空母ギャラクティカ/サイロン・アタック」に続くシリーズ第3弾。
前2作はTVシリーズの再編集版だったが、こちらは続編TVシリーズ「新宇宙空母ギャラクティカ”Galactica 1980”)」の総集編。
旧作からはアダマ司令官のローン・グリーンが続投しているが、あれから30年後という設定らしい。
劇場公開された国もあったようだが、日本では未公開。

『新宇宙空母ギャラクティカ/地球征服』(1980)_e0033570_16435684.jpgギャラクティカは長旅を終え、ようやく”伝説の惑星”地球へと辿りついた。
だが地球の科学力ではサイロンに対抗出来ないことも判明。密かに地球へ潜入し、良心的な科学者との接触を試みようとするが…というお話で、乗組員たちのカルチャーギャップを描くことが主眼?

確か「ギャラクティカ」が始まった頃は、地球へ逃れてきたギャラクティカの乗員が我々の祖先か、あるいは我々の祖先に高度な文明をもたらせた存在だった、というような構想だったように聞いていたが、過去ではなく現代に現れたというのは予算の都合か何かだろうか。

とにかく主人公コンビ(一人は成長したボクシー少年だとか)が、司令官からの指示もあるとはいえ色々な事件に首を突っ込み、警官に怪しまれ逃げ出すを繰り返していてイライラする。
巻き込まれた女性レポーターも、素性を疑ってたはずがすぐに協力者に転じるというのも説得力がない。最後は無理矢理二人について行っちゃうし。
まあ幾つかのエピソードを棒繋ぎしてるだけだから致し方ないのかもしれないが。

さて、この第2シーズン、一体どういう結末付けたんだろうか。


by odin2099 | 2020-11-28 16:46 | テレビ | Trackback | Comments(0)
怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の放送終了後、<スーパー戦隊>シリーズの番組開始時期を遅らせる必要性から4週間に亘って放送された特番で、新番組「騎士竜戦隊リュウソウジャー」のプロローグも兼ねたストーリーになっている。
脚本は荒川稔久、監督は坂本浩一

惑星ネクストの”守り人”リタから届いた招待状、それはネクストで開催される「スーパー戦隊最強バトル」への参加資格を伝えるものだった。
その大会で優勝すれば、何でも願い事が叶うという。
5人一組にチーム分けされいよいよバトルが始まったが、その裏には恐るべき陰謀が隠されていた。

『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!<特別版>』(2019)_e0033570_19305273.jpgメインとなるのはジュウオウイーグル/風切大和(中尾暢樹)、ゴーカイレッド/キャプテン・マーベラス(小澤亮太)、アカニンジャー/伊賀崎天晴(西川俊介)、サソリオレンジ/スティンガー(岸洋佑)、トッキュウ5号/カグラ(森高愛)の5人。
これに各話のゲストとしてパトレン1号/朝加圭一郎(結木滉星)、ボウケンシルバー/高丘映士(出合正幸)、ゴーオンレッド/江角走輔(古原靖久)、ゴーカイイエロー/ルカ・ミルフィ(市道真央)、ガオレッド/獅子走(金子昇)、デカマスター/ドギー・クルーガー(声:稲田徹)らがオリキャスで絡んでくる。

更にニンジャホワイト(広瀬仁美)とリュウレンジャー(和田圭市)もオリキャスが声をあて、「リュウソウジャー」からはマスターレッド(黄川田将也)、それに声だけだがリュウソウブラック(岸田タツヤ)とリュウソウグリーン(小原唯和)の二人が参加するという布陣。
バトルの鍵を握る少女リタを演じているのは浅川梨奈で、彼女が最新の坂本監督のミューズということになるだろうか。

比較的最近のヒーローたちが多いので、イメージが大きく変わったものは皆無。
髪型が変わったりということはあるが、衣装も往時のものかそれをイメージしたものなので違和感なし。
マーベラスはマーベラスだし、カグラはカグラだ。
ガオレッドの金子昇にしたところで、もう20年近く前の作品とは思えないほどの現役感だ。

戦隊ヒーロー同士のバトルといっても、騙されて戦ったり偽物相手ではなく、あくまでも競技大会という体裁なので悲壮感はなく、特に序盤は笑えるシーンや和むシーンも幾つか用意されている。
ヒーロー同士の組み分けもなかなか考えられていて、特にデカマスターとシンケンレッドの剣劇コンビなんて最強なんじゃなかろうか。

音楽も色々な作品から流用。
クレジットされているのは坂部剛、亀山耕一郎、山下康介、羽岡佳、高木洋、中川幸太郎、川村栄二の7人だが、要所でかかる「ゴーカイジャー」や、デカマスター&シンケンレッドコンビのアクションシーンに流れる「シンケンジャー」のBGMはやはり格好良い。

ちなみにBlu-ray<特別版>には「史上最強は誰だ!?」「暗躍する謎の鎧」「暴かれた大秘密」「そして明日へ」というテレビ放送版4話の他に、ボーナスディスクにはテレビ放送版に未使用シーンを追加して1本にまとめた<ディレクターズカット版>の両方が収録されているが、オススメは断然こちらである。


by odin2099 | 2020-11-25 19:34 | テレビ | Trackback | Comments(0)
テレビ「ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE」内で放送された劇場版「ウルトラマンオーブ/絆の力、おかりします!」の続編。
1話3分で、全8話で構成されている。

『ウルトラファイトオーブ/親子の力、おかりします!』(2017)_e0033570_20021611.jpgレイブラッド星人の遺伝子を受け継ぐレイオニクス、亡霊魔導士レイバトスが怪獣を次々と復活させた。
オーブはゼロと合流し亡霊怪獣軍団と対決するが、苦戦を強いられる。
そこへゾフィー、セブン、ジャックが駆けつけ、オーブは特訓によってセブンとゼロの力を授かり、再びレイバトスに立ち向かう。

Blu-rayには放送版は特典映像扱いとなり、一本の作品にまとめられたものが収録されているが、細切れで見せられるよりもやはりその方が面白い。
ゾフィーはバードンと、セブンはキングジョーと、そしてジャックはグドン、ツインテールと激闘を繰り広げるが、当時の戦いぶりを再現し、それぞれが苦戦した相手へのリベンジ戦となっているあたり「わかってるな」と思う。

しかもそれぞれの登場シーンには「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンゾフィー」「ウルトラセブンの歌」(登場順)といったテーマ曲のイントロを流し、戦うシーンには「ウルトラ6兄弟」を歌入りで使ったのには坂本浩一監督の強い拘りを感じる。

ラストは新番組「ウルトラマンジード」のお披露目を兼ねた登場シーン、並びにベリアルの復活を示唆するシーンが用意されている。

セブンの声は森次晃嗣、ジャックの声は団時朗だが、両人とも滑舌が怪しくなっているのが寂しい。

【ひとこと】
ゾフィー、セブン、ジャックで初代マン抜きなのは珍しいかな。


by odin2099 | 2020-11-22 20:03 | テレビ | Trackback | Comments(0)
「新ウルトラマン列伝」内で放送された劇場版「ウルトラマンギンガS/決戦!ウルトラ10勇士!!」の後日談となるスピンオフドラマ。
監督は劇場版から続投となる坂本浩一

『ウルトラファイトビクトリー』(2015)_e0033570_21070980.jpg地底世界へ久々に帰省したショウとサクヤ。
だが異次元人ヤプールは、宇宙帝王ジュダ・スペクターを復活させるべく、強大なエネルギーの源であるビクトリウムコアを求めて超獣アリブンタを送り込んできた。
ショウはウルトラマンビクトリーへと変身してアリブンタに立ち向かうが、苦戦を強いられる。
そんなビクトリーの前にウルトラマンヒカリが現れ、強力なアイテム、ナイトチェンバーを託す。
ヒカリは宇宙の異変を察知したウルトラマンキングの命により、エースやレオ、アストラ兄弟らと共にパトロールヘ派遣されていたのだ。
新たな力を得てヤプールを追って宇宙へ飛び出したビクトリーだったが、その目に映ったのは囚われの身となったウルトラマンギンガの姿だった…。

「ウルトラゼロファイト」と同様1話3分で、全13話が放送されたが、DVDに収録されているのはそれらを一本の作品にまとめたヴァージョン(トータル38分の中編作品)。
今度はウルトラマンと怪獣たちだけでなく、ショウ、ヒカル、サクヤ、レピも登場し、ドラマ部分を強化している。

ビクトリーとギンガ、それに二人が合体したギンガビクトリーだけでなくウルトラマンエース、レオ、アストラも大活躍。
エースの声は高峰圭二、レオの声には真夏竜を起用し、格闘シーンに「ウルトラマンA」の主題歌やBGM、「ウルトラマンレオ」の主題歌を挿入というあたりに監督のこだわりを感じる。

相手がヤプールということもあって、アリブンタ以外にもベロクロン、バキシム、ドラゴリー、ルナチクス、エースキラー(改めビクトリーキラー)と超獣がズラリ。
更に復活したジュダ・スペクターが操るのはスーパーグランドキング・スペクターと、第二期、第三期世代への目配せも十分だ。

お話はさほど面白いとは言えないが、放送当時と全く遜色ない活躍を見せるエースやレオには、思わず目頭が熱くなるが、現役視聴者にもこの格好良さは伝わっただろうか。


by odin2099 | 2020-10-30 21:10 | テレビ | Trackback | Comments(0)
劇場用作品は作り続けていたものの、まだ新作テレビシリーズを産み出すまでの力がなかった円谷プロの挑戦作で、1話3分の連続ドラマ。
テレビシリーズの人気エピソードの再編集版や劇場作品の分割、更には総集編などを放送していた「ウルトラマン列伝」の後番組「新ウルトラマン列伝」内の1コーナーだった。
この流れが後に1話30分の完全新作「ウルトラマンギンガ」へと繋がっていく。

『ウルトラゼロファイト』(2013)_e0033570_18191565.jpg第一部「新たな力」は全8話で、脚本:小林雄二、監督:おかひでき。
第二部「輝きのゼロ」は全15話で、脚本:足木淳一郎、監督:アベ ユーイチ。
DVDでは放送に準じたヴァージョンだけでなく、第一部・全8話と第二部・全15話の計23話を新たに再構成・一本化した<Wディレクターズ・エディション>も同時収録。
こちらには併せて両監督と企画の岡崎聖によるオーディオ・コメンタリーも特典として付いている。

映画「ウルトラマンサーガ」のその後を取り上げた物語で、ダイナとコスモスから与えられた力をどのように使うかを悩むゼロを描いた第一部と、復活したウルトラマンベリアルとウルティメイトフォースゼロとの対決を描いた第二部で構成。
ただ一部と二部は連続性はあるものの、直接繋がっているわけではなく独立している。

全編バトルに次ぐバトルなので、続けて見ると疲れてしまうが、毎週一回3分では子どもたちには物足りなかったろう。
こうやってまとめて見られるようになったのは良いことだ。

またまとめると言えば、毎回タイトルや”これまでのあらすじ”が入る放送ヴァージョンよりは<Wディレクターズ・エディション>の方が当然見やすいし、感情移入もしやすい。
放送ヴァージョンにはないカットもあったりで、どうせ見るならそちらがオススメだ。

宮野真守、浅沼晋太郎、関智一、緑川光、神谷浩史、入野自由、小野友樹、安元洋貴、岸哲生、金子はりい、外島孝一、大谷美紀と揃った人気声優の演技も見もの、というか聞きどころ。
人間態のキャラクターは一人も登場しない仮面劇なので、キャラクターを活かすのはスーツアクターと声優陣の演技力にかかっているのだが、別録りが殆どだったとは思えないアドリブの応酬など見事にキャラクターを体現している。

そういやメフィラス星人が「卑怯もラッキョウもありませんよ」と宣うが、これは台本に書かれていたのか、それともアドリブか?


by odin2099 | 2020-10-28 18:21 | テレビ | Trackback | Comments(0)
まもなくアメリカ大統領選挙の投票日だが、現職のトランプVSバイデンはかなりの激戦が予想され、即日に新たな大統領は決まらないのでは?と言われている。

しかしここまで縺れないで欲しいなあ、というのが2000年の大統領選挙。
ブッシュVSゴア、双方一歩も譲らず遂には最高裁判決にまで持ち込まれる。
この作品は入念なリサーチを元に、前代未聞のアメリカの混乱ぶりの裏側を再現した、HBO製作のテレビドラマ。

『リカウント』(2008)_e0033570_19392670.jpg製作総指揮がシドニー・ポラックとジェイ・ローチ、脚本はダニー・ストロング、監督はジェイ・ローチ
ケヴィン・スペイシー、トム・ウィルキンソン、ローラ・ダーン、ジョン・ハート、エド・ベグリーJr.、ボブ・バラバン、デニス・リアリーら豪華な俳優を揃え、劇場公開されないのが勿体ないくらいの力作だ。

極力事実に近づけたということだが、正に”事実は小説よりも奇なり”を地で行くドタバタ劇は、ある意味で二転三転する法廷ミステリーを見ているかのよう。

ヘンテコな投票用紙、機械集計の穴、理不尽な理由で選挙権を剥奪されていた貧困層などなど、こんなことが問題になって両者の得票数が確定できなかったの?と呆れるばかり。
日和見主義の州務長官、再集計するか否かでコロコロ変わる司法の判断、露骨な妨害工作…
これが民主主義の国アメリカの実態とは。

本当の勝者が果たして誰だったのかは永遠の謎だが、この時ブッシュJr.ではなくゴアが勝っていたら、アメリカの、いや世界の歴史は今と少しは変わっていたのかも……?



by odin2099 | 2020-10-26 19:41 | テレビ | Trackback | Comments(0)
今日は7月31日なので「新たなる旅立ち」を見ます。

『宇宙戦艦ヤマト/新たなる旅立ち』_e0033570_19541890.jpgテレビの「ヤマト2」の放送が終わって4カ月後に新作が見られるというのはオドロキでしたねえ。
前作の「さらば」がかなりの難産だったってことは知ってましたから。
年明けから本格始動して、それでも夏の公開にはギリギリ。
それに比べると今度は準備期間が短すぎない?
おまけに大黒柱(!)の松本センセは映画の「999」に掛かりっきり。
これで大丈夫なの?

情報に乏しかった当時でもこれぐらいのことは容易に察せられたので、オンエアー見るまで不安でした。
結果、放送予定日を10日間延期し、なおかつ放送前日のお昼過ぎにようやく完成し、テレビ局へ納品という綱渡りながらも高視聴率をたたき出したのはご存知の通り。
まあ作品内容的に「大丈夫だった」かどうかは個々人で受け止め方が違うでしょうけど、自分はテレビの前で満足したクチでした。

この番組の放送から数日後には「999」の映画も公開されたんですから、良い時代でしたなあ。
そんな41年前を偲んで。。。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2906841/
https://odin2099.exblog.jp/17552800/

by odin2099 | 2020-07-31 22:01 | テレビ | Trackback | Comments(0)
「宇宙戦艦ヤマト2」を見ていたら、こっちも見たくなったので久々に鑑賞。
といってもとりあえずテレフューチャーで作られた第1話のみ。
今後は…どうしようかな。
全話見直す勇気があるかな。

『宇宙空母ブルーノア/若き獅子たちの誕生』_e0033570_21413514.jpgただ最初のうちは「つまんねー」と思いながら見てしまったのだけれど、後半になると割と見入ってしまったので、改めて全話見直すのは「あり」かな、とちょっと思っている。
主人公サイドがブルーノアとシイラに分かれてのドラマ構成というのも、これはこれで面白いし(上手く活かされていたとは言い難いけど)、豪華なスタッフに豪華なキャストで作られた作品なのは間違いない。
その凄さがなかなか伝わってこないのが難点だけど。

物語の構造がどことなく「新たなる旅立ち」と「永遠に」に似てる気がするのは、丁度その二本の間に作られた作品だから頷けるところだし、世界の首都が東京というのも西崎イズムかな。
明記されてないけど「さらば」以降の地球の首都も、どうやら東京らしい。
「新たなる旅立ち」でヤマトが出港したのも東京湾ということみたいだし。

そういや本作のライバルキャラの名前であるユルゲンスって、元々は「ヤマト2」に出てきたガミラス将軍に付けられてた名前なんだよね。
結局そちらのキャラはダス・ルーゲンスに改名させられたけれど。

さて、「宇宙戦艦ヤマト」第一作の舞台は西暦2199年、そしてこの「宇宙空母ブルーノア」は西暦2052年。
「2+0+5+2=9」、足してカブになる数字は西崎プロデューサーのお気に入り。
そういや「YAMATO2520」もそうですね、「2+5+2+0=9」だから。

ま、それはおいといて、その「YAMATO2520」や「宇宙戦艦ヤマト復活篇」にもブルーノアが出てくることから、じゃあ「ヤマト」前史として「ブルーノア」を規定できるのか、と考えながら見てみたんだけど、これはちょっと無理っぽい。
明らかに「ブルーノア」世界の2052年の方が「ヤマト」世界の2199年よりも進んでる。
ヤマトの147年も前にブルーノアを建造できる科学力があったら、むざむざガミラスの侵攻を許しはしなかったろうなあ。

ちなみに「ヤマト」世界の100年前、西暦2099年に光子帆船スターライトを作る技術があった「オーディーン/光子帆船スターライト」世界も「ヤマト」前史にはなりえませんねえ。

【ひとこと】
主人公が古谷徹で、ライバルが井上真樹夫。
「巨人の星」だな。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-07-30 21:12 | テレビ | Trackback | Comments(0)
「さらば宇宙戦艦ヤマト」ではなくTVシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2」でもなく、そのダイジェスト版を鑑賞。
「さらば」からじゃ先へお話が続かないからね。

以下、感想を「お茶の間」から転載。

26話分を2時間強でまとめたパート1の劇場版も無謀ではあるが、1時間半でまとめたこれは更に無謀といえよう。
元々ダイジェストという行為そのものが無謀なのではあるが、それでも同様の内容の「ヤマトIII総集編」が、ストレートに切り詰めて構成したのに対してこちらは設定を大幅に変更しており、結果的に単に「さらば」のTVバージョンとのみ表現されがちな「ヤマト2」を、全く別の作品へと昇華させている。

『宇宙戦艦ヤマト2総集編』_e0033570_19155140.jpg舞台設定は「西暦2201年」と明言せずに「23世紀初頭のある日」とされ、「宇宙の危機に反逆者の汚名をきて旅立つヤマト」という図式がバッサリ切られ単なる定例のパトロール航海中に遭遇した事件として再構成。
ここでテレサのメッセージを受信し白色彗星の接近を知るという展開である。

復活したデスラーとの再三に渡る戦いも大胆に集約し、かえって一本筋が通ったようでもある。
そのあおりを喰って出番をカットされたゴーランドやナスカのようなキャラクターもいるものの、後半部分は前半ほど端折られていないので、ラストに向けてのカタルシスはさほど損なわれていない。

特筆すべきはBGMの使い方で、シリーズでは特に中盤以降に「ディスコ・ヤマト」の無理矢理の挿入によって失われた画面との一体感を取り戻すかのような盛りあがりをみせる。
本来はシリーズへの使用を前提とされながら「ディスコ・ヤマト」にその座を譲った感のあるBGM群と、「新たなる旅立ち」用の新曲を使用するセンスも見事である(ただ、終盤の都市帝国突入の際の「新コスモタイガーのテーマ」流用は、作品のムードを一変させてしまっているが)。

惜しむらくは構成変更に際して、ナレーションを全て新録し、辻褄合わせのセリフの取りなおしまでしておきながら、作画面での新作カットなどの追加が一切なされなかったことであろうか。
そもそもこの作品の製作の経緯が当時から気になってならない。

「ヤマト2」放映終了から半年後、「新たなる旅立ち」放映からも約2ヶ月後というこのタイミングは何を意味するのだろうか。
ストーリーの流れからするならば「新たなる旅立ち」放映前が(受け手としては)望ましいし、また次回作への前宣伝では早過ぎる。新作「ヤマトよ永遠に」公開は、まだ10ヶ月も先なのである。

考えられるのは、翌週からこの枠でスタートした「宇宙空母ブルーノア」絡みというで、この同じ西崎プロデューサーが手掛けた新番組への前夜祭イベントとしての意味合いがあったとも考えられるが、それにしては(番宣スポットは流れたものの)殊更強調した演出はなされていない。
総集編製作の必要性も感じられないために、謎は深まるばかりである。

――ということなのだが、実際のところ「ヤマト2」は好きだし、この総集編も「さらば」なんかよりも好き。
この作品の存在を知らない人もいるだろうし、認めたくない人もいるだろうけど、自分は誰が何と言おうと肯定派である。

特に「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」がああいう作品になってしまった今となっては尚更のことだ。
「2202」の総集編もこれぐらい独自性のある大胆な作品になってもいいと思うのだが、どうやら益々自分の望まない方向への大胆な作品になりそうで、不安しかない。
当然、「2205」への期待値も低い。



by odin2099 | 2020-07-29 19:18 | テレビ | Trackback | Comments(0)
フィリップ・プルマンの小説<ライラの冒険>は、「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」からなる三部作。
かって第一部が「ライラの冒険/黄金の羅針盤」として映画化されたものの、思うような成績が残せずに続編の製作は頓挫してしまったが、今度は米HBOと英BBCが共同でドラマ化。
全8話の第1シーズンに続いて放送前から第2シーズンの製作も決まり、今度こそ三部作全ての映像化が期待されている。

『ダーク・マテリアルズⅠ/ライラと黄金の羅針盤』1_e0033570_22083659.jpgそのドラマがやっとDVDレンタルで見られるようになったので、早速鑑賞。
VOL.1はEPISODE1「ジョーダン学寮」とEPISODE2「北方の計画」を収録。
第1話はライラが学寮長から真理計を託され、謎の美女コールター夫人と旅立つまで。
第2話はそのコールター夫人と暮らすようになったライラが、彼女の秘密を知って逃げ出すまでを描いている。

当然のことながら映画よりも時間に余裕があるため世界観の説明が丁寧になり、より作品世界へ入り込みやすくなった。
それでもまだわかりにくいという声もあるようだが、それらはいずれ作品中で語られるだろうし、そもそも原作小説でも最初から懇切丁寧に説明されていたわけではないので問題はないだろう。

ヴィジュアル・イメージは映画版に近く、原作のイメージを損なってもいないので、自分のように映画版の続きを待っていた人にも今のところ違和感は少ないと思う。
「LOGAN/ローガン」で印象的だったダフネ・キーンのライラ、原作ファンだというジェームズ・マカヴォイのアスリエル卿いずれもそれっぽいのだが(アスリエル卿はややエキセントリックすぎる嫌いはあるが)、ただコールター夫人役のルース・ウィルソンだけは最初から悪女に見えてしまうのがややマイナスポイント。
そこはやはり映画版のニコール・キッドマンがはまり役すぎた。

ともあれ十分に期待に応えてくれた1話と2話だったので、残り6エピソードも見るのが楽しみ。




by odin2099 | 2020-07-16 22:13 | テレビ | Trackback | Comments(0)
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