【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_23452714.jpgギリシャ神話の本というと、子ども向けの物語集や或いは学術的な専門書が多いと思いますが、これは手軽に知的好奇心をくすぐる一冊だと思います。
勿論オリュンポス12神を始めとした神々の解説や主だった物語の紹介が主ではありますが、古代のギリシャの文化文明や神話の成立過程も、さほど難しくなく触れられています。

また神話というと過去のものというイメージが強いと思いますが、現在でも身近に息づいているギリシャ神話ということで、星の名前や商品・製品名にギリシャ神話由来のものが数多くあること、そして『トロイ』などギリシャ神話題材の映画が作られたり、『ハリー・ポッター』のような人気作品にもギリシャ神話からの引用があることなどを、多角的にわかりやすく解説してくれています。

ストレートにギリシャ神話を読みたいという人向けではありませんが、その背景やちょっとした見識を広めてみたいという人は手にとってみても良いでしょう。
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by odin2099 | 2006-06-16 06:12 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_17591335.jpgミミ子ちゃんはお祖母さんと二人暮らし。ある日そのお祖母さんが旅行に出掛けることになったため、ミミちゃんは一人暮らしを始めることになった。
そのミミちゃん家への初めてのお客様は、パパンダとパンちゃんというパンダの親子。
パパンダは両親のいないミミちゃんのお父さんになり、ミミちゃんはパンちゃんのママになって仲良く暮らし始めるのだが、実はこのパンダ親子が動物園から逃げ出していたことが判明して・・・?

空前のパンダ・ブームの影響で作られたアニメ映画で、<東宝チャンピオンまつり>で上映された中編作品。この後に<東映まんがまつり>でも『パンダの大冒険』というアニメ映画が上映されたくらいだから、その人気は凄まじかったのだ。

原案・脚本・宮崎駿、演出・高畑勲というコンビで作られただけあって、早くから一部熱狂的なファンが付いていたが、やっぱり何度でも楽しめるクオリティはこのコンビならでは。
パパンダのキャラクター、そして作品全体の雰囲気は、言うなれば『となりのトトロ』のルーツ。ジブリ系作品のファンならば、一度は観ておきべき作品だろう。
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by odin2099 | 2006-06-15 22:19 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
2004年12月31日15:33から2005年1月1日0:50まで、東京文化会館大ホールで行われたジルベスター・コンサートの模様を収録した5枚組のCDです。
大晦日には各地で色々な年越しコンサートが行われていますが、一人の作曲家の音楽だけ、しかも交響曲をフルに全曲演奏してしまったというのは前代未聞でしょう。それもたった一人の指揮者で!
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この前年には、やはり同じ会場で「ベートーヴェンは凄い 全交響曲連続演奏会」というコンサートが行われていますが、この時は他に金聖響、大友直人と都合3人で指揮を分担し、演奏も東京シティフィルハーモニー管弦楽団と東京交響楽団、二つのオーケストラが担当していましたが、今回の企画では”N響メンバー達による管弦楽団”という、寄せ集めとはいえ一つのオーケストラです。誰しも無謀な企画と思ってしまいがちですが、チケットは完売、コンサートは大成功ということで、昨秋目出度くCDも発売と相成りました。実はかなり興味津々で、行こうかどうしようか迷ってはいたのですが、結局は体調・体力と相談して断念したという経緯があります。

なお昨年も、今度は舞台を東京芸術劇場に移して同様のコンサートが開催され、またもや好評で「これはライフワークだ」と宣言、今年の暮れにも企画があったようですが、惜しくも昨日亡くなられてしまいました。73歳はまだまだという感じではありますが、長年病魔と闘いながら指揮棒を振り続けたとのこと。ご冥福をお祈り致します。

それにしてもこのCD、ライヴ録音のはずなんですが、特有のノイズがありません。曲と曲の間、或いは演奏中にもガサガサザワザワ、咳やらくしゃみやら煩い録音も困りものですが、拍手も控えめで何となく不気味でさえあります。観客の息吹き、熱気、会場の空気が感じられないようではライヴ録音の意味がないと思うのですが。何度聴いても違和感が・・・。
またこのライナーノーツ、曲の解説はきちんとあるのですが、コンサートそのものに触れた箇所が全くありません。クラシックの入門CDではなく、”お祭り騒ぎ”を記録しているのですから、現場の生の声を伝えるのもライナーノーツの使命だと思います。
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by odin2099 | 2006-06-14 22:50 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
銀河の彼方コーヤコーヤ星に住むロップル君の乗る宇宙船と、のび太の部屋が時空間のねじれから繋がってしまい、ドラえもんやのび太は、ロップル君の一家をはじめコーヤコーヤの開拓移民の人たちと仲良くなる。しかしコーヤコーヤ星は、その星にある特殊な鉱石を手に入れようとする悪徳業者の、執拗な嫌がらせを受けていた。

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長編『ドラえもん』映画の第2弾で、宇宙を題材にしたSF仕立てではあるものの、内容は西部劇テイスト。コーヤコーヤは重力が小さいため、のび太たちがそこではスーパーマンとなって大活躍!という趣向も楽しい。
ラストは二つの世界を繋ぐドアが永久に閉ざされてしまい、友情を育んだ彼らが二度と再会出来ないのだと思うと、一抹の切なさを覚えさせる出色の出来。当時は物凄く感激して観ていたのだが、実は今回見直してみると意外に憶えていなかったので焦ったりして・・・。
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by odin2099 | 2006-06-14 06:10 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(2)
亡き父の復讐を果たし王国を取り戻そうとするイアソン(ジェーソン)は、当の仇であるペリアスの姦計によって、平和をもたらすと言う「黄金の羊の毛皮」を探す冒険の旅へ。ヘラクレスを始めギリシャ中の勇者を集めたアルゴ号、その行く手には青銅の巨人タロス、怪鳥ハーピィ、七つの首を持つ大蛇ヒュドラらが立ちふさがる。

ギリシャ神話に材を採ったファンタジー映画で、特撮はあのハリーハウゼン。役者は魅力に乏しいし演出も凡庸だが、ハリーハウゼンのダイナメーションだけでも必見。クライマックスにおけるイアソンらとガイコツ剣士のチャンバラ・シーンは、映画史に残る名シーンと言っても過言ではないだろう。何度観てもその凄さに唸らされる。

e0033570_1494118.jpgそれにしてもイアソンは、親の敵討ちの為とはいえ外国から宝物を盗もうというのだから、果たして正義は何処にありしか。またラストは無事に毛皮を手に入れてメデタシメデタシで終るのだが、あれ?敵討ちはどうなったの?
またイアソンに命を助けられたことから、国を裏切り毛皮を奪う手助けをするヒロインの女神官メディアだが、原典では彼女は王女でイアソンと結婚することになる。だが二人の間には悲劇が生まれ・・・というのが有名な『王女メディア』のお話。
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by odin2099 | 2006-06-13 23:18 |  映画感想<ア行> | Trackback(4) | Comments(2)
最低でも引き分けで、「勝ち点」を取らなければならなかった初戦のオーストラリア戦。
日本は先制点を挙げながらも追加点が奪えず、後半に同点、さらに逆転を許し、
結局は3-1で惨敗。
次の対戦相手はクロアチア、そしてブラジルと強豪が続く。
1次リーグ突破は非常に困難、というより絶望的と言っても良いだろう。
既に終戦ムード?
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by odin2099 | 2006-06-13 06:15 | スポーツ | Trackback(4) | Comments(11)
「ゴジラ」が登場する4本目の怪獣映画で、前作ではアメリカからキングコングを招いて対戦させたが、今回は同じ東宝が生み出したモスラとの対決が主眼。これまで別個に存在していた怪獣たちに関連性を持たせたと言う意味では、記念すべき作品である。
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お話は『キングコング対ゴジラ』及び『モスラ』を踏まえた内容ではあるのだが、ゴジラは認識されているものの、モスラは曖昧だったり、共通するキャラクターはザ・ピーナッツ演じる小美人だけだったり、とシリーズとしての連続性は強調されていない。この頃の作品は全てそうで、一本の作品としての独自性、独立性を保っている。

「ゴジラ」シリーズとして初めてドラマ上の人間の悪役が登場するが、『モスラ』でのジェリー伊藤演じる強烈な悪役キャラに比べると、どことなく憎めない小悪党といった存在(演じているのはこの後に『ウルトラQ』で主演する佐原健二と、脇役で共演することになる田島義文)。その分ゴジラが、その造型を含めて悪役に徹しており、善なる存在モスラとの対比も巧くいっている(凶暴な面構えの、この作品でのゴジラの着ぐるみは、前作の着ぐるみと並んでファンには人気が高く、個人的にも一番好きだ)。
映画そのものも、シリーズ中で上位の出来栄えだ。

ちなみに、主人公がジャーナリストのコンビ(男性記者と女性カメラマン)、それに小泉博演じる科学者という組み合わせは、『モスラ』と同じである。
宝田明と星由里子の主演、新聞社のデスクが田崎潤、防衛隊の指揮官が藤田進、コメディ・リリーフが藤木悠と正に適材適所。
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by odin2099 | 2006-06-12 22:06 |  映画感想<マ行> | Trackback(7) | Comments(8)
こちらが正真正銘、アルセーヌ・ルパンのデビュー作です。
「アルセーヌ・ルパンの逮捕」、「獄中のアルセーヌ・ルパン」、「アルセーヌ・ルパンの脱獄」、「謎の旅行者」、「王妃の首飾り」、「ハートの7」、「アンベール夫人の金庫」、「黒真珠」、「遅かりしシャーロック・ホームズ」の計9編を収めた短編集で、一つ一つは独立したお話ですが、全体で一繋がりにもなる連作集でもあります。

e0033570_2347710.jpgそれにしてもルパンは、当初から徹底的にホームズ(コナン・ドイルに配慮してか、ルブランはエルロック・ショルメスと名前を変えて登場させていますが、現在ではホームズと断定されています)を意識して書かれていたのだなぁ、と改めて知りました。
またエンターテインメント性においては、どうやら<ホームズ物>よりも<ルパン物>に軍配が上がりそうな予感もしました。<ホームズ>共々<ルパン>とも、これから付き合っていきたいと思います。
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by odin2099 | 2006-06-12 00:07 | | Trackback | Comments(0)
『仮面ライダーBLACK RX』を題材にした夕張・石炭の歴史村で上映された3D映画で、「なんで仮面ライダーと石炭の歴史村?」という気もしますが、前年に放送していた『仮面ライダーBLACK』で、TVと映画両方で夕張ロケが行われた際の繋がりでしょう。
その『BLACK』は2本もの劇場用作品が作られましたが、それに続く『RX』では劇場用作品が作られなかったので、これは貴重な映像でもあります。その後は各種イベントでの目玉作品として度々上映され(自分もその時に初めて見ています)、後に(3Dではありませんが)LDでソフト化されました。

e0033570_2320252.jpgRXに苦戦するクライシス帝国は、過去に戻ってRXにパワーアップする前のBLACKを倒そうと目論みます。その計略にはまってピンチを迎えるBLACKの元に、RXが、ロボライダーが、そしてバイオライダーが時空を超えて駆けつけ、デスガロンを始めとする復活怪人軍団と4大ライダーの激闘が繰り広げられる、というストーリーです。
本来は同一人物ですから有り得ない4大ライダーの共闘が売りで、全篇アクション、アクション、またアクションの展開ですが、20分程度の小品なので飽きません。
復活したゴルゴム三神官のうちダロムの声は残念ながら飯塚昭三ではなく依田英助みたいですが、ビシュムを演じているのはオリジナル・キャストの好井ひとみだと思いますし、デスガロンの声はやはりオリジナル・キャストの森篤夫のようですので、スタッフのこだわりも十分に感じ取れる出来です。
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by odin2099 | 2006-06-11 19:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
2002年6月30日、日韓共催のサッカー・ワールドカップ決勝戦当日、その6時間前にアジアの別の場所で”もう一つの決勝戦”が行われた。FIFAランク202位のブータンと203位のモントセラトのいわば最下位を賭けた一戦で、これはその実現までの過程と、その試合後までを追ったドキュメンタリー映画である。

仕掛け人はこの映画の監督でもあるヨハン・クレイマーで、母国オランダが早々に予選敗退したことからネタ探しをしていて思い付いたらしい。まぁその思いつきも素晴らしいが、それを実行に移してしまう行動力も素晴らしく、ダメ元で両国に連絡取ったところ、すんなりOKが出てとんとん拍子に話は進んだようだ。ただ資金集めには相当苦労したようで、ナイキやアディダスにはスポンサーを断られたという話を劇中で暴露。両社はその後後悔したことだろうと思う。

また両チームとも開催直前にコーチがいなくなり(モントセラトのコーチは国のサッカー協会と衝突して辞任、ブータンのコーチは何と急死)、ブータンに乗り込むべく出発したモントセラト・チームは悪天候などで足止めされ、やっと現地に到着したと思ったら選手が急病で次々と倒れ、また審判がなかなか決まらず・・・という具合にヤキモキさせてくれる。

e0033570_1891732.jpg試合の模様も当然収録されているのだが、サッカーを通じて全く異なる文化を持つ二つの国が出会い、交流を深めていく過程を丹念に描いているので、サッカーを知らない人興味ない人でも楽しめる。というよりも、むしろそういう人の方がより堪能出来るのではないだろうか。

試合のシーンで実況アナウンサーが、W杯決勝が行われる日本の会場との設備の違いをいくつか挙げていく。スピーカーの数、座席のシート・・・
「でも同じものがあります。それは二つのゴールです。」
今回の企画のより重要なポイントは、この一言にこめられていると思う。
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by odin2099 | 2006-06-11 10:24 |  映画感想<ア行> | Trackback(3) | Comments(6)

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