あれよあれよという間に、なんと10万人もの生徒に影響が?!とかいうどでかい話になってしまった。
対応に苦慮した校長が自殺するという痛ましい事件もおきるし、大学受験を間近に控えた3年生は気が気じゃないだろう。
また今春までの卒業生だってヒヤヒヤものだろう。
高校側としては、大学受験を鑑みて「良かれ」と思っての、いわば善意の暴走だけれども、結果的には最悪の結果になってしまった。これは全面的に学校側が悪い。レースに勝とうとズルしたわけだから。
またそれを監督する立場の教育委員会だって悪い。
全く知らなかった、チェックを怠っていたというのは監督者失格だし、見て見ぬフリをしていたなんて持っての外である。直ちに全員辞任するぐらいの覚悟を見せて欲しいものだ。
しかしその両者に責任転嫁して、のうのうとしている輩がいはしないか。
そう、「ゆとり教育」などという訳のわからんものを中途半端に推し進めた、政治家だの識者だのと呼ばれている連中である。
他人を批難する前に、まず自らが反省してはどうか。
兎に角、生徒たちに罪はない。
在校生・卒業生含めて、生徒たちに不利益にならない配慮を願うものである。

著書も多く、講演もしばしば行われ、TVにも出たりと多忙な日々を送る有名人なわけですが、実は最近まで存じ上げませんでした(汗)。
哲学者の書いた文章というと、どうしても堅苦しい、或いは小難しいものだという先入観がありますが、どうしてどうして自虐的かつ自己陶酔的(?)文章のオンパレードで大変読みやすい。ユーモアがあり、風刺の精神も忘れず、一方で屁理屈をこねるなど、読み易すぎて、かえってポイントを見失ってしまうくらいです(苦笑)。
いしいひさいちのまんが付ですが、『ののちゃん』に出てくる学校の教頭先生は、実は土屋教授がモデルだったんだとか?! へぇ~、知りませんでした・・・。
洋画・アニメ問わず、少女から妖艶な美女まで幅広くこなしている方でしたね。
今年はホント、どうしちゃったんだろうというくらい、自分にとって大きな影響を受けた方の訃報が続きます・・・。

今回改めて観直してみたけれど、役者それぞれには見せ場があったり、本家ボンド・シリーズを凌ぐ美女たちがわんさか登場したり、バート・バカラックの軽快な音楽が流れたりと、一つ一つの要素は決して悪くはない。ただこれでもう少しまとまりがあれば、という点が残念だけれども、かといってなかなか嫌いにはなれない作品だなぁ。
ちなみに原作者のフレミングは、ボンド役の希望としてデイヴィッド・ニーブンの名前を挙げていたこともあったようだ。となると本作は、原作者の望みをかなえた一本と言うことになる?
その後権利関係がうまくクリアされ、現在本家イオンプロが製作したリメイク版(ということになるのかなぁ、やっぱり)が公開待機中。そちらはシリアスかつハードな作品に仕上がっているという噂である。

今回はかなり趣向を変えて、ギターと合唱のコラボレーションとなりました。というか、こういうアルバムって以前にもありましたっけ?かなり画期的なことだと思います(単に歌とギターの組み合わせなら当たり前ですが)。
そしてこれは村治佳織のアルバムですから、当然ギターは合唱の伴奏に甘んじるわけではありませんし、勿論ギター・ソロの曲も収められています。その組み合わせの妙が非常に新鮮な響きに感じられました。

合唱はハリー・スリストファーズ指揮のザ・シックスティーン。
僕でも名前ぐらいは聞いたことがあるくらいですから、世界有数のヴァーカル・アンサンブル、コーラス・グループの一つでしょう。そんな大物と組んでいることからも、彼女の本気度が覗えるのではないでしょうか。
<収録曲>
1.アンチェータ:母さま、私は恋を抱いて
2.タレガ:アルハンブラの想い出
カステルヌオーヴァ=テデスコ:ロマンセロ・ヒターノ(ガルシア・ロルカの詩による7つの歌)
3.プロセシオン
4.パソ
5.サエタ
6/7.ビクトリア:おお何と栄光に満ちた王国なのか Part1,2
ヴィラ=ロボス:5つの前奏曲
8.第1番 ホ短調
9.第3番 イ短調
10.第2番 ホ長調
11.第4番 ホ短調
12.第5番 ニ長調
13/14.ビクトリア:あがない主の恵み深き母よ Part1,2
15.パッヘルベル:カノン
16.タリス:神は私たちを憐れみ(タリスのカノン)
17.リョベート:13のカタルーニャ民謡~盗賊の歌
18.ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番~アリア(カンティレーナ)
19.G.フェルナンデス:ア・ネグリート・デ・ククルンベ
20.ボロディン:ダッタン人の踊り(歌劇≪イーゴリ公≫から) ボーナス・トラック

その名の通り、松浦亜弥主演の『スケバン刑事/コードネーム=麻宮サキ』のメイキング・ビデオです。
映画の撮影風景あり、出演者やスタッフのインタビューあり、という当たり前の作りで、あややベッタリではない(石川梨華をはじめとする美勇伝を無視しているでもない)というごくごく普通の内容に、非常に安心感を覚えました。
というのは、見たいのはあくまでも『スケバン刑事』という映画のビハインド・シーンであって、松浦亜弥のイメージDVDが見たいわけではないからです(あ、勿論あややのイメージDVDはDVDで存在価値があると思います。でもあくまで映画のメイキングはメイキングで独立した存在であって欲しいという意味です)。
ともすれば主演アイドルのファンのみを対象として、映画そのもののファン向けではないメイキング作品は少なくないのですが、その点でこのDVDは合格点ですね。

もうちょっと見せ場を伏せておくかなぁとも思ったんですが、なかなかサービス精神旺盛です。
もっとも本編を見てからでないと、そのシーンがどういう意味を持っているのかはわからないのかもしれませんけれど。
勿論不満がないわけじゃありません。
本来ならこのぐらいの内容は販売用のDVDではなく、無料プロモーション用として作るか、あるいはTVでの特番で見せて欲しいですし。
でも他のメイキング・ビデオと比較した場合、この程度なら御の字なのかなぁとも思いました。

もっとも続けて見ると、役者さんが替わってしまったサーヴィック大尉は仕方ないとしても、同じ役者が演じてるはずのカークの息子デイヴィッドも別人に見えてしまうのは残念。その点、カーク以下エンタープライズのクルーたちは、時間経過を感じさせない熱演を見せてくれますが、流石プロ。
命令違反を犯してエンタープライズで出航し、挙句の果てにエンタープライズ自爆!とはナニやら『宇宙戦艦ヤマト』みたいでもありますが、あちらの方ほど大上段に構えた大テーマがあるわけではなく、ある意味で極めて個人的なドラマに終始しています。そのあたり、当時の自分は物足りなくも感じたのですが、今見ると何となく味わい深い作品だなぁと思えるようになりました。
前作の職人ニコラス・メイヤーに代って、今回はスポック役のレナード・ニモイが初監督。シリーズを熟知しているだけに、デビュー作とは思えないほど卒なくまとめているなぁという印象ですね。もっともシリーズのファン以外には「?」な内容なのが、ちょっと困りものですが・・・。

・・・と書くとまるっきり宣伝文句ですけれど、19世紀のロンドンを再現したオープン・セットには圧倒されますし、映像は綺麗で堂々たる風格を持っていますので、だてに巨費は投じていないな、と唸らせるものがあります。オリバーを演じたバーニー・クラーク君の無垢な瞳も、きっと女性の(だけではないと思いますけど)心を捉えるものと思われます。
しかしハッピー・エンドが待っているのはわかっていても、善意が空回りし、誤解が誤解を呼んで、縺れに縺れるというタイプの物語は苦手ですね。恋愛モノでよくあるすれ違いパターンだとか。これは映画の出来には全く関係ない、あくまでも個人的趣味の問題ですが、見ていてどうしてもイライラしてしまいます。まぁこの作品は、それほど混乱をきたしているわけではないので最後まで見ていられましたが、劇場ではなくビデオなどで見ている際にはついついリモコンの早送りボタンを押したい誘惑に駆られてしまいます。

オリバーが具体的にどういう境遇になったのかが今ひとつわからないのと、あれだけいた窃盗団の少年たちがどうなってしまったのか、それが気になってしまいました。
NHKの海外向け音楽番組では毎週司会を担当していますが、コンサートの予定もないようですし、アルバム・リリースの話も聞こえてきません。彼女の一番新しいアルバムがこの3年前に発売されたものだというのはかなり寂しいですね。早く7枚目のアルバムを聴いてみたいものです。

「Zero」というタイトルも、原点に返るという意味合いがこめられているそうで(「足しても引いてもいない、ナチュラルな竹松舞」とのことです)、全曲が彼女のソロ演奏となっています。
ただ、そもそもハープの曲というものに馴染みが薄いので、最初は曲名を聞いてもピンと来ませんでした。ところが一度聴けば、すっかりハープの音色の美しさの虜。時間があるとついつい聴いてしまう愛聴盤の1枚です。
<収録曲>
1.アルベルト・ツァーベル:噴水
マルセル・グランジャニー:子供の時間
2.いたずらっ子
3.おりこうさん
4.速足で
5.庭でお遊び
6.パレード
7.眠りの精
8.セルゲイ・プロコフィエフ:プレリュード
9.ニーノ・ロータ:トッカータ
カルロス・サルツェード:8つの舞曲による組曲より
10.メヌエット
11.ボレロ
12.パウル・ヒンデミット:ハープ・ソナタ第1楽章
ジェルメーヌ・タイユフェール:ハープのためのソナタ
13.Allegretto
14.Lento
15.Perpetuum mobile

法廷を舞台にした映画を見ていると、(実際はどうだか知らないが)アメリカの弁護士は皆役者だなぁと思えてくるのだが、ならばこんな口八丁の弁護士が実際にいても不思議ではなさそう。ジム・キャリーの弁護士姿も結構サマになっているし、嘘がつきたくてもつけずに(文字通り)七転八倒して苦しむ様は、お得意のオーバー・アクトの連発。
一方で、離婚した妻と息子の愛を取り戻そうと奮戦するという、ちょっとホロっとさせる展開も悪くないので、ジム・キャリーの過剰演技に辟易さえしなければお勧めの一本。
今回は吹替版のビデオを入手したのでそちらを見てみたが、山寺宏一のシンクロ度合いには改めて感心。ボーっと見ている分には、「ジム・キャリーが日本語喋ってる?!」と思ってしまいそうだ(やや大げさ?)。現在発売中のDVDに収録されている吹替は、何故かこの山ちゃんのとは別ヴァージョンらしいのが極めて残念だ。