自分だけではなく職場内にちょっとしたブームが起こり、よく貸し借りしていたものです。
未だに店頭では”新刊”が並ぶほど、すっかり日本でも定着した人気作家で、『真夜中は別の顔』、『ゲームの達人』、『陰謀の日』、『時間の砂』、『明け方の夢』、『血族』等々、主に”超訳”で楽しみました。
最近、新作『異常気象売ります』が店頭に並んでいるのを見かけ、久しぶりに読んでみようかなと思っていた矢先のこと。
89歳というのは決して若すぎるという年齢ではないと思いますが、やはり残念です。

二人の高校生が作り上げたというスーパーマン誕生秘話に始まって、コミック雑誌、次いで新聞に連載された初期のスーパーマンのコミックや、当時一世を風靡したとされるラジオドラマ版の音声も紹介されますし、初の映像化であるフライシャーによるアニメーション版は勿論のこと、カーク・アレンがスーパーマンを演じた連続活劇版、それにスーパーマン人気を決定づけたと言っても過言ではないジョージ・リーブス主演によるTVシリーズも、当時の出演者のコメントを交えて紹介されています。
中にはキャラクターを全て犬に置き換えた珍妙なるテスト版や、珍品中の珍品であろうミュージカル版も取り上げられております。
そしてハイライトは、今やスタンダードとなったクリストファー・リーブ主演による映画版です。リーブを含め、何人かの候補者による貴重なスクリーンテストの風景も、そこでは垣間見ることが出来ます。
映像作品ではなく、コミック版の動きもきちんと追っていきます。第二次世界大戦やケネディ暗殺、ベトナム戦争、それに9.11などが「スーパーマン」に与えた影響も考察していますし、コミック界の大事件となった「スーパーマンの死」と「スーパーマンの結婚」が巻き起こした反響、そして新たな映像化作品群、『スーパーボーイ』や『新スーパーマン』、『ヤング・スーパーマン』らTVシリーズや、新たなアニメ版シリーズなどもきちんとフォローされています。
そして「スーパーマンの呪い」とも称された、ジョージ・リーブスとクリストファー・リーブを襲った悲劇も疎かにはしていません。
元々ビデオ用に作られた作品なのか、それともTVやケーブルTVで放送されたものなのかはわかりませんが、マーゴット・キダー、アネット・オトゥール、ディーン・ケインら縁の出演者たち、監督のリチャード・ドナーやプロデューサーのイリヤ・サルキンド、「スーパーマン」を送り続けるDCコミックのスタッフたち、それにフォレスト・J・アッカーマンを始めとするコレクターやアメコミの研究者たち、『スター・ウォーズ』で御馴染みのマーク・ハミルなどコミック・ファンの役者たち等々、多くの関係者のコメントも交えた110分もの見応えタップリの作品で、製作総指揮は『リターンズ』の監督であるブライアン・シンガーとケビン・バーンズ、監督はそのケビン・バーンズで、ナレーションを『リターンズ』でレックス・ルーサーを演じたケビン・スペイシーが務めているという豪華版です。最後は、そのブランドン・ラウスやケイト・ボスワースら出演者のインタビューも含めた『リターンズ』の紹介で締めくくられております。
欲を言えば、他のDCコミック作品についてももう少し時間を割いてくれれば、アメコミの中でのスーパーマンの立ち位置がよりわかりやすくなったかなとは思いましたが、「スーパーマン」のファン、そして「スーパーマン」初心者にはお勧めの一本です。
・・・と言うことは、自分も半分以上のCD持ってますね(苦笑)。

収録されている曲はバッハの「管弦楽組曲第2番」を皮切りに、モーツァルトの「交響曲第25番」、スメタナの「モルダウ」、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」(序曲)、チャイコフスキー「交響曲第6番≪悲愴≫」(第3楽章)、ドヴォルザーク「交響曲第9番≪新世界より≫」(第2楽章)、ベートーヴェンの「交響曲第5番≪運命≫」(第1楽章)、そしてラヴェルの「ボレロ」に、バッハの「トッカータとフーガ」。
最後の「トッカータとフーガ」(オルガン曲)を除けば、見事にオーケストラの曲ばかり。フルートのための曲など一つもありませんし、ましてや何れも大編成で奏でられるものばかり。これをたった4本のフルートで表現しようというのですから、普通に考えると無謀なチャレンジという気がしますが、ところがどっこい、彼女達は見事にそれをやり遂げました。
玄人からみると大騒ぎするほどのことじゃないのかも知れませんけれど、素人からすればやはり圧倒されますね。

一方スローンに協力していたジェダイの長のクローン、ジョルース・クボースは、ルークとレイア、それにレイアの子供を手中に収め自ら銀河の覇者たらんとしてスローンと対立。またスローンに使えていたノーグリは、自分たちが帝国に欺かれていたことを知り、タロン・カルデら密輸業者たちは帝国と対立せざるを得ない状況に追い込まれる。
更にかつては<皇帝の手>と呼ばれた側近だったマラ・ジェイドは、執拗にルークの命を付狙い・・・と終局に向かい怒涛の展開を見せる<スローン3部作>の完結編。
そのディティールの細かさ、キャラクターの内面描写の深さは映画版の比ではなく、『スター・ウォーズ』は新たなメディアで見事に甦ったのだ。そしてこの作品で生み出された新たなキャラクターたちも、映画版3部作のキャラクターに順ずる存在として、<スター・ウォーズ・ユニバース>の中で大きな存在となっていったのである。

といっても最近はコンサート活動やレコーディングの話題が聞こえてこないのが残念ですね。やはり国家試験を控え、研修医になるとなれば二足の草鞋は厳しいのでしょうが、このまま演奏活動から引退、となってしまわないことを切に願います。

ハープのために書かれたものではない曲を、ハープ用にアレンジして演奏しているのが特徴で、ヴィヴァルディの「四季:冬~ラルゴ」、カッチーニの「アヴェ・マリア」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」、バッハの「G線上のアリア」、「主よ人の望みの喜びよ」、ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」、リスト「愛の夢」等々、個人的なお気に入りの曲目が並んでいます。その中に一曲だけビートルズが混じっているあたりが、Jクラシックらしいクロスオーヴァーでしょうか。
また、全体的に所謂クラシックっぽくないアレンジなのも特徴ではあるのですが、中にはちょっと行き過ぎかなぁという曲もあったのがちょっと残念ではありましたね。原曲のイメージが残っていないというか、むしろ損なっているように思えたのですが・・・。好みの問題と言ってしまえばそれまでですが、難しいですね。

新作観に行く前にシリーズ全作を見直してからとのんびり構えていたら、とうとう公開も終わりになってしまいました。もうちょっとやってくれると思っていたんですが、かれこれ2ヶ月近く上映していたわけですから文句も言えません。で、駆け込みで慌てて観て来ました。まだ観直していない作品が3作あるんですけどね。
原作もかなり昔に読んだもので、内容を覚えていなかったから読み直したかったのですが・・・。
原作『カジノ・ロワイヤル』は栄えある「007」シリーズの1作目であり、当時唯一映画化権を入手できなかった作品で、既にアメリカでTVドラマ化されたり、他社がハチャメチャなパロディ映画に仕立て上げたりしています。という意味では今回が初の映画化と言っても良いかも知れません。
ボンド役もピアース・ブロスナンからダニエル・クレイグに交代し、凄腕から駆け出しへと設定もリセット。初の金髪ボンドだとか、スペクター顔だとか、ファンからも散々な言われようでしたが、これはもう新シリーズの1作目と言うべきでしょう。
御馴染みオープニングのガンバレルもなく(ちょっと捻った形で出てきます)、「ボンド、ジェームズ・ボンド」という名乗りも行われず、また音楽担当者代れど必ず流れていた<ジェームズ・ボンドのテーマ>も、劇中ではハッキリした形では使われません。観ている間は若干の違和感もありますが、最後にはきちんと溜飲が下がる仕掛けになっているのです。

一方で、最後まで「007」映画を観たという気分にはなれなかったのも事実です。原作をあまり知らない自分にとって、「007」はあくまでも映画版のイメージ。初代のショーン・コネリーから始まり、ジョージ・レイゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、そしてピアース・ブロスナンとボンド役者は交代していきましたが、それでもある一定のトーン、テイストは受け継がれていたように思います。それが今回は完全にと言ってよいほど断ち切られました。長く続いたシリーズの命脈を保つためには必要な処置、カンフル剤なのでしょうが、やはり違和感は拭い去れません。
次回作以降、シリーズがどのような舵取りを行うのか(従来のイメージに近い路線へ戻るのか、それともあくまで新しい道を歩むのか)は現時点では不明ですが、それまでは一抹の寂しさを抱えながら、旧作を楽しみたいと思います。

12人のメンバーは松本蘭、森本夢美、坂田知香、原田梢、小寺麻由、岡部磨知、瓜生田万紀子、藤﨑美乃、松井利世子、内山ふみ、中島知恵、有子山久美子、栗井まどか、法常奈緒子・・・とアレ?14人いるじゃないの!?
実際はちさ子さん含めて15人いる訳ですが、演奏会などは12人のアンサンブルで行うとのことです。
一軍、二軍に分かれているわけでもないでしょうが、それぞれソロでの活動をしている人も多いメンツなだけに、常に全員揃うというわけにはいかないでしょうね。なんだかモーニング娘。というかハロプロみたいな感じでもありますが、TVドラマの収録に参加したりと、頭の固いクラシック愛好家からは眉をひそめられてしまうような活動もしている彼女たちのこと、これからも枠に囚われない活動を期待しております。
といっても、よほど熱心に観ていたファンでなければその違いはわからないでしょうし、何故1~2話だけ<特別篇>を作ったのか、その理由もよくわかりません。ディティール・アップをさせたいのならば全話(は無理でも要所要所のエピソード)に手を加えて欲しいですし、物語の導入部、序章として再構成するのであれば、レギュラー・キャラクターが揃い始める5~6話くらいまで盛り込んで欲しいところなんですがね。この作品だけを観ても、何が何だかわからないと思います。

「仮面ライダー」を名乗りながらも、従来の作品群との接点はなし。単なる子ども向けの荒唐無稽なフィクションではなく、地に足の着いたというか、もしかすると現実にあるんじゃないかと思わせるぐらいリアルな物語展開、そして登場人物たちの身近な日常生活の点描などなど、”大人向け”という言葉では片付けられないくらい深みのあるドラマが繰り広げられています。
しかもそれが、仮面ライダーである主人公のドラマと乖離しているわけではなく、有機的に結びついているのは稀有なことです。
これはオダギリジョー、葛山信吾、村田和美ら出演者らの演技に負うところ大だとも思います。
今となっては個性的な俳優と認識されているオダギリジョーですが、この当時は相棒の葛山信吾に押され気味でした。DVDの特典映像には、この作品の発売記念イベントの様子も収められていますが、他のキャストへの声援の多さにガックリ項垂れるオダギリジョーの姿も捉えられています。
またこの頃は、『クウガ』の映画化企画というのも持ち上がっていて、ファンサイトでも署名運動が盛ん。そしてオダギリジョーを始めとするキャストたちも映画版に対する意気込みを熱く語っていたりもしたのですが、結局は映画化企画は頓挫し、今では公式プロフィールからも『クウガ』への出演歴が抹消されていたりするのは、当時夢中になっていたファンからするとかなり寂しいことではあります・・・。
アルバムにはモーツァルトのヴァイオリン・ソナタが2曲、第42番と第28番という大作が収められていますが、新人のソロ・アルバムとしては結構異例なことではないでしょうか。
他にもサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」やフォーレの「夢のあとに」、ドヴォルザークの「4つのロマンチックな小品」などが納められていますが、なかなかのボリュームです。なお、「4つのロマンティックな小品」の映像版を納めた特典DVD付きもあります。

参加券を入手しながら、諸事情でデビュー・イベントには行けなかったのが残念でなりませんが、その代わりに彼女のコンサートには機会を見つけて是非とも足を運びたいなと考えております。
そういえば一部ネットで彼女は”エロカワヴァイオリニスト”として人気らしいのですが、”カワ”いいのはともかく、彼女は”エロ”ですかねぇ・・・。

う~ん、なんだか微妙。話題にすらなってないや・・・。