
イルカが好きで、イルカと友達になりたい、一緒に暮らしたいという夢を一度は持ったことのある人ならば、この物語に引き込まれること間違いなし。
読んでいてジョニー少年の境遇が本当に羨ましく思えたものだ。
最初は表紙のカバー写真に惹かれて手に取ったのが始まりだったが、読んで損はなかった。

シリーズを読むのは今回が2冊目で、ジョセフィン・テイの『時の娘』に触発されて書かれたという『成吉思汗の秘密』は繰り返して読んだほどお気に入りの作品だが、同工のベッド・ディテクティブ物として書かれたのが、この『邪馬台国の秘密』。例によって病気で入院する羽目になった神津恭介は、その退屈を紛らすために「邪馬台国はどこにあったのか」「女王卑弥呼とは一体誰なのか」を解き明かそうと試みるという展開で、推理小説という体裁はとっているものの、その実、学術論文のような内容である。
本書の肝は、先ず最初の上陸地である末盧国を従来の定説とは違ったところにおき、更に「水行十日陸行一月」を出発地から目的地までのトータルの日程だと解釈していることだろう。結果、邪馬台国を宇佐に、卑弥呼は宇佐神宮の中央に祭られている比売大神と比定している。個人的には鯨統一郎・著『邪馬台国はどこですか』で披露された岩手県八幡平という説がお気に入りだが、これもなかなか説得力がある。この神津恭介=高木彬光説というのが専門家にどのように受け取られているのかは知らないが、畿内だ九州だと古くから論争が繰り広げられながらも未だ解決の目処さえ立たないこの大問題、案外素人視点の方が本質を鋭く突くのかも知れない。

元々は1980年に『イギリス怪奇物語』として出版されたものを、手を加えて文庫化したものですが、初版から既に13年が経過し今では絶版になっているようですね。購入したことすら忘れていたのですが、先日蔵書の整理をしていて見つけたので読んでみたのですが、なかなか興味深く読みました。いつか実際にこの目で確かめてみたい場所ばかりです。
なんでそうなるかなぁー。
まぁそれよりも、問題はドロンジョ、トンズラー、ボヤッキーの3悪のキャスティングだけど、こちらはまだ未発表。来年1月中には決まる予定らしい。
ちなみにヤッターマン2号のアイちゃんのキャストは来月とか。
期待せずに待ちましょ。

というのも、これからのTVでどれだけ大団円が描かれようと、それは失敗だったと言っているに等しいからだが、物語の展開も含めて、なんとなく虚しくなる内容だった。
もっとも実際の最終回は、この映画の冒頭には到底繋がらない結末を迎えたようなので、ありえたかも知れないもう一つの物語ということになるのかも知れないが。

ただ、クライマックス・バトルにおけるブレイド、ギャレン、レンゲルの3人同時変身や、カリスを加えた4人のバイク併走シーン、巨大な敵に対する4人ライダーの総攻撃などは、往年の客演ライダーの雰囲気が残っており、年配のファンには見所だろうか。
ある意味では<戦隊シリーズ>のヴァリエーションの一つという見方も出来るかと思う。

最初にちさ子さんに興味を持ち、オムニバス・アルバムでコンビの存在を知り、それで「どんなものかな?」と手に取ったはず。
収録曲は下にメモしているが、そのヴァラエティに富んだ収録曲もさることながら、ライナーノーツの面白さに一遍でファンになった次第だ。”chat room!”と題して2人で顔文字多用しながら曲目解説をやっているのだが、ボケとツッコミのはまり具合はさながらお笑いコンビのようだ、と思ったのだが、実際のコンサートでのトークはそれに輪をかけた面白さ。やっぱりこのコンビにはライヴ盤のリリースが不可欠だろう。

1.G線上のアリア(J.S.バッハ) 2.夢の中の夜明け(加羽沢美濃)
3.明日の風に吹かれて(高嶋ちさ子) 4.カタリカタリ(サルヴァトーレ・カルディルロ)
5.フィドル・ファードル(ルロイ・アンダ-ソン) 6.故郷(岡野貞一)
7.哀しみのアリオーソ(加羽沢美濃) 8.ねむの木の子守歌(山本正美)
9.波(A.C.ジョビン)
10.ミュ-ジック・オブ・ザ・ナイト~「オペラ座の怪人」より(A.ロイド=ウェッバー)
11.私のお父さん~「ジャンニ・スキッキ」より(プッチーニ)
12.白鳥の湖メドレー(チャイコフスキー)
13.愛の挨拶(エルガー)

という具合に、体制側の人物が体制側の悪を懲らしめるという、時代劇としてはちょっと変わった構図になっていて、ヒーローが精錬潔白ではなく型破りなのが特色。役所広司をはじめ役者陣の好演もあって楽しめるのだが、淡々としすぎている嫌いはあって、もうちょっと盛り上がりが欲しいところ。”痛快な娯楽作”と呼ぶには、今一つ突抜けた爽快感というものに乏しいのが残念でもある。
原作は山本周五郎で、脚本として黒澤明・木下恵介・市川崑・小林正樹の名前が並んでいる。これは元々4人が共同で監督しようとして果せず、唯一存命している市川崑が単独でメガホンを取ったという次第。出来得れば黄金期に実現して欲しかった企画で、当時の新聞記事には「三船敏郎・中村錦之助・石原裕次郎・勝新太郎が共演」とあり、更に上記4名の名前が「監督」として連名でクレジットされる様を想像するだけでワクワクしてくるが、これだけ個性派のビッグネーム揃いではどのみち「怪作」になっていたやも知れぬ。

<CG世界遺産>の方では実景にCG再現したものを合成したり、といった遊び心がありましたが、こちらにはそういう工夫がありません。その点で物足りない面もあるのですが、何といっても取り上げられているのが清洲城(織田信長)、長浜城(豊臣秀吉)、岡崎城(徳川家康)、躑躅ケ埼館(武田信玄)、春日山城(上杉謙信)、小田原城(北條早雲)という、一般的にはあまり知名度の高くない城ばかり取り上げられているのが嬉しい。

