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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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東京カウンセリング心理センターで催眠療法科長を勤めている嵯峨敏也は、TV番組でチャネラーを名乗る女占い師が取り上げられているのを見て興味を覚える。早速占いの店を訪れた彼は、その女性=入江由香が多重人格障害を患っていると判断し、彼女に救いの手を差し伸べようとするのだが、彼女で一儲けを目論むニセ催眠術師の実相寺則之や、嵯峨の独断専行を快く思わないセンターの所長、また証券会社での横領事件の容疑者として彼女を追っている警察らは嵯峨の意見に耳を貸さず、事態は更に混迷を極めてしまうのだが・・・。

e0033570_2249056.jpg『パラサイト・イヴ』の落合正幸監督が、稲垣吾郎と菅野美穂の主演で撮ったホラー映画の原作小説。
先に映画を観て、その後でこの小説を読んだ時にはそのあまりのギャップに驚いたものである。一体どこをどう捻ると、あんなストーリーになるのだろうか?

なにせこの物語にはホラー的要素は皆無。
多少ミステリー的な要素はあるが、それは由香が何故多重人格になってしまったのかという謎解きと、後は彼女が嫌疑を掛けられている横領事件に纏わるものであり、物語そのものは心の病を抱えた女性と、その彼女を助けたいという青年を描いているだけなのだ。

催眠「術」というとあたかも万能の魔法のようなイメージを持ってしまうが、この物語の中では、勿論適度なフィクションも交えながらではあるが、著者の実体験に基づいていると思われるリアリティ溢れる描写で、実際の催眠「療法」とはそんな胡散臭いものではないのだと認識を改めさせてくれる。

一応”ミステリー小説”というジャンル分けがなされているが、どちらかというと”癒し系”とでも呼べる内容。ダニエル・キイスの『24人のビリー・ミリガン』だとか、ああいう作品が好きな人なら楽しめるかと思う。
また、違った意味で映画版しか知らない人も、想像を越えたストーリー展開が待っているという点で楽しめるのではなかろうか。

ところで今回読み返したのは、小学館文庫版。
オリジナルは同じ小学館からハードカバーで出ていて、文庫版も何版目からかは修正が入っているらしいが、基本的には同じものかと思う。

というのはこの『催眠』(に限らず、この作者の作品は)、幾つかのヴァージョン違いがあるからで、次に新書版で出た<改訂補強版>では映画版や、続編として企画された『千里眼』シリーズとの調整が計られている。
その結果、キャラクター描写を含めて細かい設定が随分と変更になり、そこまでやるかと驚きかつ呆れたものだったが、現在は角川文庫に移籍の際に再度手を加えた<完全版>が刊行されているのだ。
これがどうやら<最終版>(今度こそ!)らしいのだが、まだ未読。そのうち読み比べてみようと思っている。
by odin2099 | 2008-11-12 22:57 | | Trackback(2) | Comments(2)
e0033570_1823267.jpg二回目となる<東宝チャンピオンまつり>の目玉作品として、オープニングタイトルの前にゴジラとコングが戦うハイライトシーンを組み込むなど、怪獣同士の対決に絞って構成した再編集版。

春夏年二回の<東映まんがまつり>に対して、<チャンピオンまつり>は春夏冬の三回興行。その全てにゴジラが大暴れする新作映画を付けたくても、それはどだい無理な話。そこで新作は年一本とし、残りは旧作のリバイバルとなったが、複数作品の興行ということや対象年齢が下がったことなどから、怪獣メインの短縮再編集版を作成。それでもオリジナルを知らなかった我々の世代などは、新作同様の期待を持って喜んで観に行ったクチである。
実際、『オール怪獣大進撃』などよりも、当時の子供たちは(今の我々も?)夢中になったんじゃなかろうか。

この作品も97分の<オリジナル版>に対して、74分というダイジェスト版。
もはや別物と言っても良いくらいだが、テンポ良く刈り込まれたこともあって、なかなか楽しめる作品になっている。

怪獣の対決メインということで、前回書かなかったコングとゴジラの対戦について触れておくと、両雄の激突は2回。
1回戦はゴジラの圧勝。ゴジラが口から吐く放射能火炎にコングはタジタジで、火傷を負ってしまったコングはすごすごと引き下がる。
その後コングは、高圧電流を浴び耐電体質に変化。
2回戦も序盤はゴジラ優位で進められるが、途中で落雷のショックでコングがパワーアップ!電気が苦手(らしい)ゴジラに電気ショック攻撃を見舞って形勢は逆転。
ところがゴジラも然るもので、最後は二大怪獣揃って海にドッボーン!
両者リングアウトの痛み分けで終わりだが、ラストシーンで故郷の南の島へと泳いでいくコングが目撃されるものの、ゴジラは消息不明のまま幕を下ろす。一応コングの判定勝ちというところか。

ちなみにこの作品がアメリカで公開された時には、結末が逆(ゴジラが勝つ)の日本公開ヴァージョンが別に存在すると、あちらのファンの間では実しやかに囁かれたとか。
by odin2099 | 2008-11-12 18:30 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(4)
e0033570_2173141.jpg「レッドクリフ」とカタカナで書かれるとピンとこないが、漢字で書けば「赤壁」。『三国志』中でおそらく最も有名であろう「赤壁の戦い」を、中国のみならず、アメリカ、韓国、台湾、それに日本の合作で、ジョン・ウー監督が映画化した超大作。
『グラディエーター』や『トロイ』、『キング・アーサー』、『アレキサンダー』、『キングダム・オブ・ヘブン』ら神話、伝説、伝承を元にした作品や、フィクションではあるものの『ロード・オブ・ザ・リング』などのエピック・ファンタジーが次々と作られヒットしたこと、それに『グリーン・デスティニー』や『HERO』、『LOVERS』などで古装片がハリウッドで認知されたこと等々が重なって持ち上がった企画だろうけれども、アジアの物語がアメリカのバックアップを仰いだとはいえ、アジアで映画化されたということは好し。
アクションだけでなく、人と人との駆け引きの妙なども描かれ、思っていたよりも幅の広い作品になっていた。

キャストは周瑜にトニー・レオン、孔明に金城武、曹操にチャン・フォンイー、孫権にチャン・チャン、孫尚香にヴィッキー・チャオ、趙雲にフー・ジュン、小喬にリン・チーリン、劉備にユウ・ヨン、関羽にバーサンジャブ、張飛にザン・ジンシェン、そして甘興に中村獅童といった顔触れで、中国のみならず、台湾、香港、モンゴル、それに日本とアジア横断的な人選がなされている。
企画が持ち上がった時は劉備にチョウ・ユンファ、周瑜にジェット・リー、孔明がトニー・レオン、大喬小喬姉妹にコン・リーとチャン・ツィイーなどという声が挙がり、「ホンマに実現するんかいな?」と思いつつもワクワクしたし、それ以後も周瑜にアンディ・ラウ、曹操には渡辺謙といった名前が取り沙汰されたりしていたけれど、その頃に比べれば随分と小粒だなぁと感じるし、日本では(諸外国でも?)知られていない役者が多いのはどうかなぁと思わないでもないものの、イメージ的には決して悪くはない。ただ、誰が誰やらわかりづらいのは難。その点、今回は吹替版で観たのは正解だったかも。

e0033570_2175096.jpg物語は「長坂の戦い」で劉備軍が曹操軍に敗れるところから始まり、孔明が呉に赴き孫権と周瑜を説いて同盟を成立させ、今まさに「赤壁の戦い」の幕が切って落とされる――というところまででオシマイ。
・・・というわけで「騙された」と思った人もいるだろう。

映画冒頭に「二部作で描く」とテロップは出るものの、大半の観客はそんなものを気にしてないし、最後には「次回へ続く」と出て終わり。
エンドロールの後にはご丁寧に「Part II」の予告編まで付くサービスぶり(わざわざ字幕でも「予告編が流れるから席を立つな」と教えてくれるけど、こりゃ親切というよりお節介だ)。テーブルの上に料理が並べられ、さぁ食べようと思ったところでお預けを喰らったわけだから、怒る人がいるのも当然だ。

自分のように、製作中に長くなり過ぎたから途中でぶった切って前後編にした、という経緯をかなり以前から知っていたならいいけれど、ポスターやチラシに「Part I」の文字はない(パンフにはちゃんと印刷されている)。
『ロード・オブ・ザ・リング』の時も「次回に続く」と出て批難されたけれど、それと同じテツを今回も踏んでいる。色々と営業戦略上の理由だとかあるのだろうけれど、もっと観客の方を向いて仕事をして欲しいものである。
幸い、『ロード・オブ・ザ・リング』と違って続編を一年も待つことはなく、あと半年の我慢だ。

というわけでとりあえず”後編”を観るまでは評価は保留。
さて、”後編”はどこまで描くのやら。曹操の撤退で終るのか、それとも周瑜の死で終るのか、それともそれとも劉備と孫尚香の結婚で終るのか?! 来年4月を楽しみに待ちたい。
で、その後はこのキャストを踏襲して「赤壁」の前後も映画化して欲しいのだけれども、無理だろうか?
by odin2099 | 2008-11-11 21:08 |  映画感想<ラ行> | Trackback(44) | Comments(19)
時は1905年、所はロシア、ドイツ、オーストリアと国境を接するヨーロッパの小国アップフェルラント王国。
スリで生計を立てている孤児の少年ヴェルは、偶然に悪党に監禁されていた少女フリーダと出会った。
彼女は亡き祖父から鉱山の権利を譲り受けていたが、その鉱山には恐るべき兵器になりうる何物かが眠っていた。それを狙ってポーランド人女性や彼女と組んだアメリカ人、それにアップフェルラントを併合しようとするドイツ軍らに追われているのだ。
フリーダを助け出したことから、ヴィルは国際的な陰謀に巻き込まれることになる。

e0033570_19593765.jpg『天空の城ラピュタ』を観た後で、こういった作品をもっと観たいなぁと思った時にオススメの一本。
原作は田中芳樹の小説で、それを ふくやまけいこ が漫画化し、更にアニメーション映画化したのがこの作品で、予備知識なしで観た時は随分と『ラピュタ』に似てるなぁと思ったものだった。
『ラピュタ』は19世紀末でこちらは20世紀初頭のお話だし、夢やロマンを追っている『ラピュタ』に対して、こちらはやや現実に即した国際紛争が題材。実際は少年少女の冒険物という以外これといって共通点はないのだけれども、何となく同じ匂いを感じてしまうのは不思議なもの。もっとも後で原作小説を読んだ際に、執筆動機が『ラピュタ』にインスパイアされたからだと知った時は大いに納得したものである。

ただ、原作小説はなかなか面白かったものの、アニメ映画としての出来は今ひとつ(ついでながら、コミック版もスケール感に乏しい)。
劇場公開されたとはいえ、元々はOVAの企画だから仕方ないという言い方も出来るかも知れないが、スタッフを揃え、時間やお金をもっと掛ければ『ラピュタ』を凌ぐとは言わないものの、それに匹敵するほどの傑作になりえていたかも知れないなぁと思うと残念ではある。
いっそのこと、スタジオジブリでリメイクしてみたらどんな作品になることやら。

ところでこの作品の中で、ヴィルが「ホクスポクス・フィジブス!(災いよ去れ)」という呪文を唱えるシーンがあるのだが、これは『銀河英雄伝説』にも出てくる文句。ドイツの一般的なおまじないだということだが、ちょっとしたリンクというか、お遊び?
by odin2099 | 2008-11-10 20:00 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_17483548.jpg
これがスタジオジブリの第一回作品。監督・宮崎駿としては『ルパン三世/カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』に続く3本目。そしてこの作品を宮崎アニメの最高傑作に推す声も多い。
何を書くそう自分もその一人である。『未来少年コナン』や『カリオストロの城』から入った人には宮崎作品の集大成の趣きだろうし、やや遅れて『ナウシカ』あたりから接した自分にとっても一番すんなりくる世界である。
コナンほど超人的ではないが大人顔負けの活躍を見せる少年パズーと、同じように王家の血筋に生まれながらクラリスよりか地に足のついた感が強い少女シータ、それにラピュタの財宝を狙う悪人たち(単純にお宝目当ての軍隊と、それを利用しつつ密かな陰謀を企むムスカ)と、結局は主人公たちを助けることになる憎めない海賊ドーラ一家が絡んでくるという冒険物語で、久石譲の音楽も前作より画面とのシンクロ度が高くなって映画としての完成度も高めている。

<飛翔>――空を飛ぶことが宮崎作品の一つの特徴でもあるが、物語の展開に即した形で「飛ぶ」ことの魅力、そして怖さを味合わせてくれるのはこの作品が唯一だろう。
『ナウシカ』に次ぐSF性(未来性)を期待していた人にはやや物足りないのかも知れないが、19世紀末と思しき舞台は、夢がまだ夢であり冒険が冒険として確立し得た幸福な時代。まだ世界規模の戦争もなくロマンを追い掛けていられた時代で、スウィフトの『ガリバー旅行記』からの引用も辛うじてリアリティを保てるギリギリの時だろう(宇宙にも人類が進出している現代社会においては、この設定で物語を描くのはかなり厳しい)。胸踊る「冒険活劇」かつ「漫画映画」という目標を満たすには充分魅力的な舞台装置だった。

またこの頃までの宮崎作品は、まだ観客に向き合っている部分が強く感じられた。見ている人を楽しませてやろう、という心意気とでも呼べる何か、そして余裕が。
だがこれ以降は作者の趣味が剥き出しになる傾向が強くなり、またそれが世間一般に広く受け入れられるようになったことから、本来の趣向だったはずの「漫画映画」としての楽しさが薄れてきてしまっている。
声優として、タレントや著名人の登用が目立ってきたのもマイナス。この『ラピュタ』でも初井言榮や寺田農といったアニメーションでは馴染みの薄い名前が並んではいるもののこれはピン・ポイントの起用であり、主役の二人をはじめとした他のキャストは所謂本職の声優で固めているからこそである。パターン化した声優の演技を嫌う気持もわからないでもないが、要はそれも個人の演技レベルの話であって一様に除外してしまうやり方はどうかと思う。近年の作品を見るにつけ、絵と音の乖離の激しさが惜しまれてならない。

e0033570_17485661.jpgただこの映画にも欠点が全くないわけではない。
名作モノに相応しい冒険少年的でありながら、意外に受身のパズーの行動もさることながら、一番残念なのは「天空の城」ラピュタのスケール感ではなかろうか。その広がり、大きさが今一つ伝わってこないのと、統一感が希薄なのはいただけない。
パズーとシータが内部を巡るシーンではかなりの広さを感じさせるのだが、全景シーンやクライマックス・シーンでは案外こじんまりとした印象を与えてしまう。神話や伝説の時代に、天空にあって地上に君臨した帝国としては些か小さすぎるのではないか。
またラスト・シーンでのパズー、シータとドーラ一家の再会と別れも忙しない。もう何シーンか挟むかあるいは時間経過をおいたあとならば、もう少し余韻に浸れていたのにと思えてならない。『ナウシカ』のエンド・クレジットのように。
それでもなお、この作品が輝いているのは事実で、宮崎ブランドがすっかり定着している今、もっと再評価されて良い作品である。
前回か前々回にこの作品を観た時の感想を「しねま宝島」から引用・転載しましたが、今回観直しても同じ感想でした。
そして欠点はあるものの、これが「監督:宮崎駿」の最高傑作でしょう。実はまだ最新作となる『崖の上のポニョ』は観ていませんが、もし観たとしてもその判断に変わりはないと思います。
『風の谷のナウシカ』の続編を望む声は未だに根強いようですが、個人的にはナウシカたちの「その後」よりも、この作品のパズーやシータ、ドーラ一家の「その後」の方が興味ありますね。単純にパート2を作って欲しいとは思いませんが、この後に訪れた産業革命や世界大戦の中、きっと逞しく生き抜いたであろう彼らの姿を、何らかの形で見たいなという思いは隠すべくもありません。
by odin2099 | 2008-11-09 17:49 |  映画感想<タ行> | Trackback(5) | Comments(8)
「外科研修医世良が飛び込んだのは 君臨する”神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院・・・・・・
大出血の手術現場で世良が見た 医師たちの壮絶で高貴な覚悟。」

うーん、相変わらず濃ゆいキャラクターたちが、凄まじい物語を展開してくれています。
これ、『チーム・バチスタの栄光』に始まる一連のシリーズ物の一冊で、時代はタイトル通り1988年(昭和63年)、舞台は勿論東城大学医学部付属病院。
既に”ミステリー”の冠が取れた”メディカル・エンターテインメント”の、通算5作目ということになります。

e0033570_732181.jpg主人公は世良雅志という研修医で、彼が入局した佐伯外科で様々な人に出会う、というのが基本ライン。
そこにはまず”神様”の佐伯教授がいて、その下に黒崎助教授がいて、世良の先輩には垣谷がいて・・・と、これだけでシリーズの読者ならニヤリものですが、そこへ帝華大学から派遣されてきたのが高階講師!
後の高階病院長その人で、これがまぁ”ビッグマウス”なんて呼ばれているくらい型破りな人で、病院長時代しか知らない自分らにとっては「え?」という感じではありますが、この頃から黒崎教授とそりが合わなかったんだなぁ、なんてこともわかって更にニヤリです。

また医局には藤原さんが婦長として働いていて、その部下に猫田主任がいて、そして新人で花房さんがいて・・・と並べられると、一体作者はどの段階から人物の相関関係を考え、伏線を張ってるんだろう?と感心してしまいます。
そうそう、学生時代の田口、島津、速水のトリオもちょこっと顔を出してくれるのはサービスでしょうか。これがまた、如何にも「らしい」のが嬉しいですね。
そんな中でも最も曲者なのが渡海征司郎という外科医で、このお話の中での影の(いや、真の?)主役ともいえる存在。
世良は良くも悪くもこの人から大きな影響を受けていきます。

クライマックスはちょっとしたミステリー仕立てになりますが、ある程度展開が読めてしまうのが玉に瑕。
とはいえ、そこまでの怒涛の展開は厭きさせませんし、それまで断片的に語られてきた人間関係、特に確執が明らかにされる部分はちょっとした快感です。ますます、この”桜宮サーガ”にハマってしまいそう。そして、今回新登場の世良や渡海の再登場にも期待したいところです。
キーワードは「北」、かなぁ・・・。
by odin2099 | 2008-11-09 07:33 | | Trackback(14) | Comments(8)
ゴジラ親子と新怪獣ガバラとの対決をメインに、アンギラス、ゴロザウルス、カマキラス、クモンガ、エビラ、マンダ、大ワシがズラリと顔をそろえたシリーズ10作目の超大作!
・・・と書くと、「嘘付け、この野郎!」と言われてしまうだろーなー、やっぱり(苦笑)。

e0033570_17464144.jpgえーと、主人公の一郎くんは鍵っ子で、いつも”ガバラ”という仇名のガキ大将にいじめられております。
そんな彼の友だちは、夢の中で出会った怪獣ミニラ。
ミニラも、怪獣島では怪獣のガバラにいじめられているのだけれども、ゴジラの特訓や一郎の励ましもあって、遂にはガバラをやっつけるまでに成長。
偶然免許証を拾ったことから、現金強盗の二人組に誘拐されてしまった一郎くんでしたが、ミニラの頑張りを思い出して二人を出し抜き、見事に犯人は逮捕。そしてまた、いじめっ子の”ガバラ”にも勇気を持って立ち向かうようになる、という心温まるファンタジー作品であります。

ただ、シリーズで人気投票をやれば、おそらくワーストの上位に名を連ねるのは間違いないでしょうな。
それをして「不当に評価の低い作品」、「良質のジュブナイル作品」という意見があるのも承知してますが、やっぱりゴジラが大暴れしてナンボだと思いますねー。

先ずこの作品、ゴジラやミニラは架空の存在として捉えられています。怪獣が出てくるのは何れも一郎くんの夢の中だけ。
しかも予算やスケジュールの関係でしょうが、ガバラと戦うゴジラやミニラのシーンを除けば、その大半は旧作からのフッテージの流用。「オール怪獣」と題名だけは勇ましいですが、みんな使いまわしです。これでは一郎くんとは逆に、観ている我々としてはちっとも夢の世界で遊べません。
これだけ沢山作られたシリーズの一本としては大目にみますけど、”怪獣映画”としては邪道でしょうね。

ちなみにこの作品、栄えある<東宝チャンピオンまつり>の第一回作品だったりもします。
ゴジラ原体験がこの作品だという人は、はたしてこの作品をどう思ってるんでしょうか。
by odin2099 | 2008-11-08 17:48 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(6)
e0033570_8273817.jpg学生時代と違い、社会人となると時間が経つのが早く感じられます。
一世を風靡した『ジュラシック・パーク』もまだまだ「最近の作品」という感覚があるのですが、既に15年も前の作品。今の高校生あたりまではリアルタイムで知らないわけで、改めて自分も歳食ったなぁと感じたりして。
このパート2も12年前、続くパート2ですら7年前の作品。完全に「過去の作品」ですねぇ。
そして今また、作者であるマイクル・クライトンの訃報が届きました。
「十年一昔」と言いますが、何か本当に「区切り」が付いてしまった感じがあります。

以下、「しねま宝島」より引用、転載――
マイクル・クライトンが書いた小説『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク2』もつまらなかったが、それを映画化した本作は、それに輪をかけてつまらなかった。
映画化にあたってはストーリーを大幅に変更するなど工夫を凝らしているが、それもかえって裏目。その改変を巡ってクライトンとスピルバーグは絶縁状態に陥ったとも伝えられたが、どっちもどっちである。
恐竜に遭遇し逃げ惑う人々を描いた一作目に対し、今度は恐竜ハンターたちが島へ乗り込んでいくという切り替えは、『エイリアン』と『エイリアン2』の関係と類似していて新鮮味はない。

前作の『ジュラシック・パーク』も決して原作に忠実というわけではなく、また「傑作なのか」と正面切って問われると答えに窮してしまうのだが、それでも映画としての見せ場はふんだんに用意され、娯楽作としては充分お釣りのくるものであった。何よりも今までスクリーンを彩ってきた数多の恐竜たちを遥かに凌駕する斬新な描写は、その一事だけをとっても映画史に名を残すに値する作品となり得ていた。

e0033570_8271216.jpgしかし今回は条件が違う。技術的に多少進歩しようとも、目の肥えた観客相手には同じ手は通じない。
それを支えるだけのアイディア、ストーリーなどのプラス・アルファがなければ作品としての評価は出来ない。この作品にそれがあるかといえば、残念ながら答えは「NO」と言わざるをえない。
超満員の先々行オールナイトの劇場を後にしながら虚しい思いにとらわれた私だったが(なんせ上映前に3時間も並んでいたもので・・・)、幸いにも映画は大ヒット。柳の下にドジョウは2~3匹はいることを実感させてくれた。
その後、マイクル・クライトンは三度恐竜を取り上げた新作を準備中と伝えられていたのですが、結局実現しなかったのでしょうかね。
またスピルバーグはクライトン抜きで『ジュラシック・パークIII』を製作、更に第4作も構想中ということで度々キャスティング情報などが取り沙汰されてきましたが、正式なゴー・サインは出ないままの様子。このまま立ち消えになってしまうのかも知れません。
ただ、作品としては実現しなかったとしても、クライトンの構想メモのようなものが残っていて、それを元にしてスピルバーグが追悼でメガホンを取る、というようなことでもあれば、それはそれで歓迎したい気分です。
by odin2099 | 2008-11-07 08:28 |  映画感想<ラ行> | Trackback(4) | Comments(4)
帰宅して夕刊を開いてビックリです。
全く寝耳に水というか、想像だにしていませんでした。
癌とはいえ、66歳は作家としてはまだまだこれから。
あと10年20年は新作を楽しめるものと疑っていませんでした。
しばらくご無沙汰だったので、また読み始めようかなと思っていた矢先だったこともあり、全く持って残念です。

『緊急の場合は』、『アンドロメダ病原体』、『五人のカルテ』、『サンディエゴの十二時間』、『ターミナル・マン』、『大列車強盗』、『北人伝説』、『失われた黄金都市』、『スフィア/球体』、『インナー・トラヴェルズ』、『ジュラシック・パーク』、『ライジング・サン』、『ディスクロージャー』、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク2』、『エアフレーム/機体』、『タイムライン』・・・
ここ最近の何作かを除けば、今翻訳が出ている本は一通り読んでいます。

『アンドロメダ・・・』、『ウエストワールド』、『電子頭脳人間』、『大列車強盗』、『ジュラシック・パーク』『ライジング・サン』『ディスクロージャー』『コンゴ』『ツイスター』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』、『スフィア』、『13ウォーリアーズ』、『ジュラシック・パークIII』『タイムライン』・・・・・・
原作や脚本、それに監督として携わった映画の大半も観ています。

そういえば製作にも噛んでいるTVドラマ『ER/救急救命室』は長寿シリーズとなりましたが、とうとうファイナルを迎えるというニュースもありましたね。これも象徴的な出来事だったのかも知れません。

まぁこれを機に、絶版本や未翻訳本が出版されたり、ソフト化されていない映画やTVドラマがDVD等でリリースされたり、映画化がペンディング中の作品にゴー・サインが出れば嬉しいのですが・・・。

ご冥福をお祈り致します。
by odin2099 | 2008-11-06 22:12 | ニュース | Trackback(3) | Comments(4)
e0033570_20554658.jpgヴァイオリニスト川井郁子の8枚目のアルバムで、チェコ・フィルやピアニストのハンク・ジョーンズとの共演を果たしております。
DVD付ですが、これは初回盤だけかな。

アルバム・タイトルは勿論ドヴォルザークの「交響曲第9番」から採られていますし、チャイコフスキーの「白鳥の湖」とか、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」のアレンジ曲もあったりしますが、ジャズあり、タンゴあり、オリジナルありの混載盤。
「サマータイム」に「ラ・クンパルシータ」に「チャルダッシュ」、クラシック臭は殆どないと言っても良いでしょう。

まぁそれがこの人らしくもあり、物足りなくもあり・・・というところでしょうかね。
by odin2099 | 2008-11-05 20:56 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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