
が、2週間毎に3作品を連続で公開するという<超電王トリロジー>の第1弾。
ストーカーにつけ狙われる愛理さん受難の巻。
イマジンに日付の記載のないカードをセットされてしまい、暴走を続けるデンライナー!
普通ならこれを解決するのがメインの話になりそうなものですが、中心になるのは”過去”と”未来”の桜井侑斗と愛理との三角関係。ベタベタなメロドラマが展開されていきます。
こりゃ子どもには辛いだろうなと思っていると、案の定騒ぎだすガキども、いやお子さまたち。
クライマックスはそれなりのバトル・シーンが用意されていますが、仕掛けが大掛かりな割にはこじんまりしたお話だし、主役はあくまで侑斗と愛理で、良太郎もコハナもイマジンたちもあくまで脇役。大々的に”劇場版”と銘打って公開するほどのものではないかも。
それでも松本若菜はホントに綺麗なので、ファンならば彼女を見る為だけに劇場に足を運んでも良いかな、なんて思ったりして。
しかし愛理さんて、隙があるのに芯がしっかりしているという、男にとって理想的な、ある意味で非常に都合の良いキャラクターですね。ヲタクにとっても女神的存在で、妄想モードに入ったストーカーの被害に遭うのも納得出来てしまいます。
インタビュー記事などを読むと、演じている松本若菜本人ともかなり開きがある設定みたいなので(って、実際に愛理さんみたいなヒトはいな・・・くはないかも知れませんが、ごくごく少数でしょう)、この作品で彼女のファンになった人は他の作品を観た際には幻滅してしまうかも知れませんが。

『電王』がいつまで続くかわかりませんけれど、まだ当分走らせるつもりならば、そろそろまたリニューアルの必要がありそうです。ホントはオリジナルの二人が戻って来てくれれば一番良いんでしょうけれど・・・。
アンネローゼは松本若菜なんてどうだろう?
・・・と妄想を膨らませていたんですが、とりあえずキルヒアイスが崎本大海だと発表されました。
うーむ、知らないぞ、名前しか。
さーて、ミッターマイヤーやロイエンタールは誰だろう?
オーベルシュタインとかミュラーも出てくるのかな。

バカボンのパパは松尾スズキ、バカボン役は荒川良々、そしてバカボンのママは釈由美子♪
うーん、うーん、うーん。。。
配役は未定だけど、ハジメちゃんもお巡りさんもレレレのおじさんもウナギイヌも出てくるそうな。
演出は細川徹。
さて、どうなんでしょうね。
裏金疑惑で揺れる北海道警。その最中に婦人警官の変死体が発見され、その元交際相手だった津久井巡査部長が被疑者と断定される。更に津久井は覚醒剤の常習者で、拳銃を所持していることからSATに出動命令が下された。
所轄から本部へと早々に事件が引き継がれたことや、実は津久井には警察内部の腐敗を正すための委員会へ、証人としての出頭命令が出ていることから、異例の射殺命令は口封じの可能性があることを感じ取った佐伯警部補は、盟友でもある津久井の無実を信じて行動を開始する。
それは道警への反逆でもあった・・・。

同じ警察と言いながら、ここには所轄の大通署の面々と、北海道警察本部の面々とが出てきます。この関係が、知識がないと判りづらいですね。登場人物たちの上下関係や横の繋がりも然り。
それに加えて誰が敵やら味方やら、登場人物皆に裏があって一人として信じられない、という演出が余計判り難さを助長しています。
また、このかなり色々な要素を詰め込んだであろうタイトなシナリオを、ジャズを流してムーディーに演出しようとしているのですが、テンポもあまり良くありませんし、舌足らずになってしまっている部分もあって、成功しているとは言い難いですね。タイムサスペンスも盛り込まれていますが、緊迫感もスピード感もありません。
原作とはかなり違えてあるとのことなので、さて小説ではどう表現されているのでしょう。
出演者では、大森南朋は周囲から慕われる魅力が感じられないし、蛍雪次朗や矢島健一はややタイプ・キャストの嫌いがあるし、鹿賀丈史の怪しさはあからさますぎるし、宮迫博之も残念がらあまりキャラに深みが感じられませんでした。
意外な儲け役になっている大友康平や、枯れた魅力、と言っては失礼ながらも存在感のあった松雪泰子あたりは良かったなあと思いましたが、全体的にボソボソと喋る台詞が聞き取り辛く難儀しました。そういうDVDの音声仕様だったのでしょうか。劇場ではきちんと聴こえたのかが気になります。
それでもDVDには日本語字幕表示の機能が付いていましたので、途中からは画面上の文字を追いながら観ていましたが。
ところでこの映画が失敗したら映画界から引退するようなことを公開前に発言していた角川春樹プロデューサー&監督ですが、残念ながらヒットとは言い難かったようですね。
これが最後の”角川春樹の映画”になってしまうんでしょうか。
公開時の感想はこちら。
今回も初期プロットが紹介されていたけれど、それによると前作『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の続編という位置付けで、ウルトラの星にはティガもダイナもガイアもいるということになっている。こうしておけば、以後のシリーズにティガやガイアたちを楽にゲスト出演させられるようになっていたのにね。今回、ダイナだけが出てくるのに非常に違和感があるもので。

でもそのあたりは瑣末なことで、やっぱり映画は面白い。特に第二期ウルトラシリーズ世代は感泣モノだろう。
当時『小学一年生』とか『小学二年生』などの小学館の学習雑誌や、『小学館BOOK』などを夢中になって読み漁っていた人ならば、カラー口絵や特集記事で語られるのみだった設定が、遂にビジュアル化したことに感無量なのでは。
その後の『コロコロコミック』世代だと、またちょっと受け止め方は違うかも知れないけど(その谷間が『てれびくん』世代ってことになるかな)。
新ヒーロー、ウルトラマンゼロのお披露目、ウルトラマンベリアルの復活を示唆したラストシーン等々、引きもタップリなので続編希望。今のところ表立って情報は流れて来ないけれど、来年はウルトラシリーズ誕生45周年の節目の年。
この映画は思いの外興行成績が伸びなかったようだし、その後円谷プロの経営陣や資本関係が異動したりとバタバタは続いているようだけど、何とか乗り越えて欲しいもんである。
ところでDVD収録のオーディオ・コメンタリーは、プロデューサーや監督やらメインスタッフの座談会になってますが、これが何と初号試写より先に収録されているようで。
おかげで生々しい(?)撮影秘話なんかも語られているけれど、もうちょっと落ち着いて客観的に見られるようになってから、ってワケにはいかなかったのかなぁ。DVD発売の5か月も前じゃ、聴いてる方との温度差があるような。
また、一部のボイス・キャストは何度聴いても不満。
複数の日本語吹替版を搭載した洋画のDVDも珍しくなくなってきた昨今、DVDの特性を活かしたキャストを変更したヴァージョンも入れて欲しかった。
ウルトラマンキングを清川元夢に、ウルトラの母を池田昌子に、そしてついでにウルトラの父を石田太郎に・・・。

アクション、アクション、またアクションの構成は疲れるけれども、劇場版『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』のプロローグという興味もあって一気に見せるだけのクオリティはある。
映画との棲み分けということでか、エースやタロウ、ヒカリの出番が多く、ゾフィー、マン、セブン、ジャックは冒頭に出てくるだけだが、映画ではゾフィーもジャックも大した活躍もせず倒れるので、もう少し出してあげても良かったんじゃないかなぁと今は思う。80も。
むしろ映画ではタロウの比重の方が大きい。
対する悪側は、アーマードメフィラスやグローザム、デスレム、メビウスキラーら暗黒四天王・・・って、なんでメビウスキラー?と思っていたら、TVシリーズの『メビウス』で四天王の一人だったヤプールが、その後のOV作品でメビウスキラーに憑依したって設定らしいですね。この作品だけ単独で観ちゃダメってことだな。

「お、ザムシャー復活するのか?!」と楽しみに観た人だっていただろうに、少しはフォローしたらどうなのかな。
で、ラスト。
ゴーストリバースごとギガバトルナイザーを葬ってメデタシメダタシ、と思っていると、実は無傷。
宇宙空間を漂っているギガバトルナイザーを、むんずと掴む手のアップ(当然ザラブ星人の手)で終わるのだけど、凄く危険なアイテムなんだから、きちんと確かめましょうね、ウルトラ兄弟の皆さん。

第2シリーズは怪獣同士の対決だけでなく、宇宙人も色々出てきてレイや他のZAPクルーとも絡むようですが、相変わらずストーリー部分はオミットされてしまっているので、どうにも要領を得ません。この手の再編集モノの限界でしょうかね。
しかも、どうやらDVD2本で番組に登場した怪獣を全て網羅しているわけじゃなさそうです。動く怪獣図鑑を目指している割には残念ですね。
なお『惑星ボリス編』同様、過去作品からの映像も取り入れられていますが、それだけでなくラストは劇場版のスペースペンドラゴン初登場のシーンをそのまま流用。劇場版DVDへの見事な引きになっていることは評価したいです。商売上手とも言いますが(苦笑)。

『大怪獣バトル』本編だけでなく、『ウルトラQ』や『ウルトラマン』、『ウルトラマンA』、『ウルトラマンタロウ』、『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンガイア』、『ウルトラマンメビウス』など過去作品から該当怪獣のシーンを抜き出して見せてくれるあたりはビデオならではでしょうか。
ただ必ずしも初代ではなく、例えばベムスターは『帰ってきたウルトラマン』からではなく、『タロウ』の改造ベムスターだったり、ツインテールも『帰マン』ではなく『メビウス』の時のものだったりするのがどうも・・・。もう少し考えて構成して欲しかったものです。
なお、子ども向けの再編集作品ということで予想はしていたものの、映像は怪獣中心。一番期待していた、主人公のレイを始めとする各キャラクターの紹介や、全体のストーリーの流れなどは殆どオミットされてしまっているので、そういう意味では期待外れの一本。結局シリーズ全体がどういうドラマだったのかは判らずじまい。まぁそういうことを期待する方がいけないのでしょうけれども。

ジョージはアイリスに、最近ローズマリーが塞込んでいたという話をするが、もう大丈夫とばかりローズマリーは外出してしまう。行先はエリックの会社の副社長スティーブンの処。スティーブンはエリックの娘でアイリスの親友でもあるサンドラと結婚しているのだが、二人は不倫関係にあったのだ。しかしスティーブンはローズマリーに別れ話を切り出し、ローズマリーはサンドラに二人の関係をばらすと脅迫する。
翌日エリックの屋敷で、選挙に出馬するスティーブンの資金集めのパーティーが開かれ、サンドラや叔母のルシーラと再会するアイリスは、その席上でトニーとも急速に親しくなっていく。その一方でローズマリーは、スティーブンに復縁を持ちかけるのだが、それを拒む彼の決意は固かった。しかしサンドラは偶然二人の会話を聞き、その関係を知ってしまう。
その頃、ルシーラの息子ヴィクターはジョージの事務所を訪れていた。一家の厄介者であるヴィクターは、大金と引き換えに南米に移ることをジョージに約束させられていたのだ。そんな彼を出迎えたのは、ジョージの有能な秘書のルース。密かにジョージを慕っているルースにヴィクターは、言葉巧みにローズマリーさえいなければジョージと結婚出来るのだと仄めかす。
そしてジョージとローズマリーの結婚記念日を祝うパーティーが開かれた。
招かれたのはアイリス、ルシーラ、スティーブンとサンドラのファラディ夫妻、それにルースとトニー。しかし乾杯の直後、ローズマリーは突然倒れ、息を引き取った。シャンパンに青酸カリが混入していたのだ。
やがてローズマリーの遺書らしきメモも発見されるが、自殺か他殺か、警察にも容易に判断がつかない。スティーブンとサンドラ、それにルースはそれぞれの理由でローズマリーが邪魔であり、アイリスやルシーラには莫大な遺産相続の可能性があり、トニーの言動は謎めいていて正体は不明なのだ。ジョージでさえ妻の不倫には気が付いていたはずで、全員が容疑者でもあるのだ。
そこでジョージは一計を案じ、同じ場所で同じメンバーを招待してアイリスの誕生パーティーを開く。ローズマリーは殺されたのだと書かれた匿名の手紙も届いていたのだ。だがその席上で、またもや痛ましい事件が起こってしまう。今度は・・・・・・?
アガサ・クリスティーの小説をTVドラマ化したものの一篇で、脚本はロバート・マルコム・ヤング、スー・グラフトン、スティーブン・ハンフリー、監督はロバート・ルイス。
出演はアンソニー・アンドリュース、デボラ・ラフィン、パメラ・ベルウッド、ナンシー・マーチャンド、ジョセフ・ソマー、デビッド・ハフマン、クリスティン・ベルフォード、ジューン・チャドウィック、バリー・インガム、ハリー・モーガンら。
「登場人物全員があやしい!巧妙なトリックが冴える、アガサ・クリスティー中期の代表傑作!」とジャケットの裏のコピーにある通り、殆ど誰が犯人でも納得出来そうなストーリーである。
恋多きローズマリーは、その相手にとっては危険な存在となる。スティーブンも自らの保身に走れば、彼女を消そうとするだろうし、スティーブンの妻サンドラにとって、夫を寝取ったローズマリーは憎んでも飽き足らない存在。
そんなローズマリーを、夫であるジョージが疎ましく思うこともあるだろうし、そのジョージに想いを寄せるルースにとってはローズマリーは邪魔な存在である。
また彼女が亡き者となれば莫大な遺産が転がり込んでくるとなれば、アイリスやルシーラにも十分な動機があるし、そもそも記者だというトニーは信用が置けない・・・。
逆に言うと、そんな中でも「え?この人が犯人だったの?!」という意外性を出さなければいけないのだが、残念ながら観ていてあまり釈然とはしなかった。
アイリスと謎の青年トニーとのラブ・ストーリーに時間を割きすぎて緊迫感が失われた、ということもあるのかも知れないが、ふーん、ってなもん。むしろその前に、ミスリードを誘うために出された名前の方が意外性が強く、そちらが真犯人だったなら作品の評価はもっと高くなっていたかも。ともあれ、TVの2時間ドラマとしては充分楽しめる出来栄えだ。
とはいうものの、きっと原作小説はもっと捻りの利いた作品になっていたのだろうが・・・。
うーん、こりゃ意外にイケるかも知れないぞ。
後は他のキャストとのバランスだろうなあ。
キルヒアイスやアンネローゼは誰が演るんだろ?
公式サイトはこちら。
